JP4692038B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
しかし、加熱が急速に行われるため、定着部材の温度を正確に検出し、この検出値に基づいて加熱の制御を的確に行う必要がある。また、紙つまり等によって定着フィルムの駆動に障害が発生したときや、温度制御のトラブルで熱暴走が生じたときには、短い時間で定着部材の過加熱が進み、定着不良が生じるともに加熱部材が損傷されることがある。このため、定着部材の過加熱を防止するために、温度ヒューズやサーモスタット等の過加熱時に通電を遮断する手段が使用される。
特許文献1に記載の装置は、励磁コイルを無端状の加熱部材(定着フィルム)の内側に配置し、トナー像を担持した記録シートが圧接されるニップ部で、加熱部材を発熱させるようになっている。そして、ニップ部の下流側に温度検出部材を設け、この検出値によって加熱部材の温度制御を行うものである。つまり、電磁誘導による発熱域の外で加熱部材の温度を検知している。これにより、ニップ部を記録シートが通過した後には加熱部材は記録シートに熱を奪われて温度が低下する点に対応し、低下後の温度を検知して熱量不足による定着不良を防止しようとするものである。
特許文献1に記載されている装置では、温度検知部材を発熱域の外に設けており、励磁コイルに給電することによる加熱状態を的確に検知することが難しくなる。つまり、発熱位置での温度より低い温度が温度検知部材によって検知されることになり、過加熱を防止するための制御が難しい。また、電力供給の制御に対する温度の反応が遅れて検知されることになり、迅速な対応が難しくなる。
また、外側磁性部材と内側磁性部材のそれぞれは複数に分割されたブロック群から構成されており、各ブロックは所定の間隔をおいて定着部材の周面の幅方向に配列されているので、磁気結合が強くなりすぎるのを防止することができる。また、磁性部材の成形が容易となり、寸法精度を高くすることができる。さらに、高価な磁性部材の使用量を削減することができ、定着装置の軽量化およびコストダウンが可能となる。
図1は、本願発明に係る定着装置における定着ベルト周面の移動方向と直角となる方向つまり定着ベルト及び加圧ロールの回転軸線と平行な方向の概略断面図である。また、図2は、図1に示す定着装置のA−A線における断面図である。
この定着装置は、図1および図2に示すように矢印Dの方向に回転する無端状の定着ベルト1と、この定着ベルト1の周面と対向する位置に支持された電磁誘導加熱装置2と、この電磁誘導加熱装置2を挟み込むように前記定着ベルト1の周面の外側と内側とに互いに対向して配列された外側磁性部材3及び内側磁性部材4と、定着ベルト1に圧接される加圧ロール5と、定着ベルト1の内側に配置され加圧ロール5との間に定着ベルトを挟み込み圧接部(ニップ部)を形成する加圧対向部材6と、前記加圧ロール5と前記加圧対向部材6との圧接部の下流側近傍に支持された剥離部材7とで主要部が構成されている。ま
た、定着ベルト1の内周面の温度を測定する温度検出部材8が設けられており、これと並列するように、定着ベルト1の温度が異常に上昇したときに上記電磁誘導加熱装置への通電を遮断する通電遮断部材9が設けられている。
う制御装置11が設けられている。
外側磁性部材3は、図2に示すように、定着ベルト1の形状に倣って曲面状に巻き回された励磁コイル2bの外側に配置され、この励磁コイル2bの形状に倣って周方向に湾曲した形状になっている。また、内側磁性部材4は、定着ベルト1の内周面と対向して配置され、定着ベルトの形状に倣って湾曲した形状になっている。そして、周方向に外側磁性部材のほぼ全域と対向するように設けられている。したがって、外側磁性部材と内側磁性部材とは所定の間隔で、定着ベルトと励磁コイルとを挟み込むように配置されている。
したがって、図2に示すように、図1におけるA―A断面は、外側磁性部材のブロック3aの中心に位置するが、内側磁性部材を構成するブロック4aはこの断面上には配置されておらずブロックとブロックとの間隙に相当する。また、図3に示すように、図1におけるB−B断面では、外側磁性部材のブロック間に相当し、内側磁性部材4は、ブロック4aの中心位置となっている。
また、ブロックの寸法及び間隙の寸法は外側磁性部材3と内側磁性部材4とで同じ寸法としてもよいし、異なる寸法に設定することもできる。そして、ブロックが配置される範囲の比率が大きくなるときには外側磁性部材のブロックと内側磁性部材のブロックとの一部が互いに重なり合うように配置してもよい。
と、この弾性部材6aを支持し両端部で固定支持された支持部材6bとで主要部が構成されている。そして、上記弾性部材6aは、定着ベルト1を介して加圧ロール5に圧接されており、加圧ロール5と定着ベルト1との間に十分な圧接幅(ニップ幅)を得ることができるものとなっている。また、弾性部材6aの表面には低摩擦シート6cが設けられており、定着ベルト1の内周面との摩擦を低減するようになっている。一方、上記支持部材6bの上部は、上記内側磁性部材4を支持できる構造となっている。
これにより、温度センサ8a自体が電磁誘導による影響を受けて発熱するのを抑えるとともに、磁束の影響によるノイズの発生も抑制することができるものとなっている。
。
上記感温部9aには、所定の温度で溶融して通電を遮断するヒューズエレメントが用いられている。また、熱可塑性樹脂の溶融により、付勢されている設定が開放されて通電が遮断される部材や、バイメタル等を用いたサーモスタットを用いることもできる。
電源12からの電力供給が停止され、定着ベルト1の加熱が停止されるものとなっている
。
この画像形成装置は、一様帯電後に像光が照射されて表面に静電電位の差による潜像が
形成される円筒状の感光体ドラム101を備えており、この感光体ドラム101の周囲に、感光体ドラム101の表面を一様に帯電させる帯電装置102と、感光体ドラム101に像光を照射して表面に潜像を形成する露光装置103と、感光体ドラム上の潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する現像ユニット104と、感光体ドラム1と対向し、周面の周回が可能に支持される無端ベルト状の中間転写体105と、トナー像の転写後に感光体ドラム101に残留するトナーを除去するクリーニング装置106と、感光体ドラム101の表面を除電する除電露光装置107とを備えている。
まず、感光体ドラム101の表面が帯電装置102でほぼ一様に帯電され、次いで露光装置103から像光が照射されて感光体ドラム101の表面に静電電位の差による潜像が形成される。そして、感光体ドラム101の回転により現像ユニット104の1つの現像器104aと対向する位置に移動し、現像器104aから1色目のトナーが転移され、トナー像が形成される。このトナー像は感光体ドラム101の周回移動により中間転写体105との対向位置に搬送され、中間転写体105上に静電的に一次転写される。
これに対し、外側磁性部材3と内側磁性部材4とが、図7に示すように、双方のブロック3a’,4a’の中心が対応するように対峙して配置されていると、双方間に生じる磁束はブロックの中心位置で密度が大きく、ブロック間に対応する位置では小さくなる。このため定着ベルト1’の幅方向に温度分布のムラを生じ、定着ムラを生じる原因となる。
本発明に係る定着装置では、外側磁性部材3と内側磁性部材4とのブロックを千鳥状に配置することによって上記不都合を解消している。
2c:励磁回路, 3:外側磁性部材, 3a:外側磁性部材のブロック,
4:内側磁性部材, 4a:内側磁性部材のブロック, 5:加圧ロール, 6:
加圧対向部材, 6a:弾性部材, 6b:支持部材, 6c:低摩擦シート,
7:剥離部材, 7a:支持部材, 7b:剥離シート, 8:温度検知部材,
8a:温度センサ, 8b:金属製バネ板, 9:通電遮断部材, 9a:感
温部(ヒューズエレメント), 9b:金属製バネ板,
12:制御装置, 12:交流電源, 13:固定補助部材, 14:リレー,
14a:リレーの駆動巻き線,
101:感光体ドラム, 102:帯電装置, 103:露光装置, 104:現
像ユニット, 104a,104b,104c,104d:現像器, 105:中間
転写体, 106:クリーニング装置, 107:除電露光装置, 108:転写
帯電器, 110:転写ロール, 111:転写対向ロール, 112:定着装置
, 113:クリーニング装置, 114:ガイド部材
Claims (4)
- 周回移動する無端状の周面を有し、該周面が未定着トナー像を担持した記録シートに当接される定着部材と、
前記記録シートを前記定着部材の前記周面に押圧する加圧部材と、
前記定着部材の周面と対向するように配置され、前記定着部材の周面に沿って形成されている導電性層に渦電流を誘導して発熱させる励磁コイルと、
前記定着部材の温度を検知する感熱部材と、を有し、
前記記録シート上の前記トナー像を加熱圧着する定着装置であって、
前記定着部材の周面の外側と内側とに互いに対向するように設けられ、前記励磁コイルによって生成される磁束が前記定着部材の周面を貫通する閉磁路を形成するように配置された内側磁性部材及び外側磁性部材を有し、
前記外側磁性部材及び内側磁性部材のそれぞれは、複数に分割されたブロックが前記定着部材の周面の幅方向に配列されたものであり、
前記外側磁性部材の各ブロック間の中間位置と前記内側磁性部材の各ブロックの中心位置とが対向するように、双方のブロックの中心位置が千鳥状に配置されており、
前記感熱部材は、前記定着部材の周面の外側又は内側の、前記励磁コイルが配置された側と反対側において該定着部材に当接又は近接し、該感熱部材が当接又は近接する側で周面と対向する前記外側磁性部材又は内側磁性部材のブロック間に配置されていることを特徴とする定着装置。 - 前記感熱部材が当接又は近接する定着部材の周方向の位置は、該定着部材の周面に沿って巻き回された前記励磁コイルの巻き線と該定着部材の反対側から対向する位置であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記感熱部材は、所定の温度以上となったときに前記励磁コイルへの電力供給を停止するために用いられる通電遮断部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 前記感熱部材は、前記定着部材の温度を検出する温度検知部材であり、
該温度検知部材で検出された温度情報に基づいて前記励磁コイルへの通電のON/OFF又は電力供給量が制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
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