JP5780450B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5780450B2 JP5780450B2 JP2011061648A JP2011061648A JP5780450B2 JP 5780450 B2 JP5780450 B2 JP 5780450B2 JP 2011061648 A JP2011061648 A JP 2011061648A JP 2011061648 A JP2011061648 A JP 2011061648A JP 5780450 B2 JP5780450 B2 JP 5780450B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- temperature
- magnetic
- fixing device
- heat generating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
このような定着装置に採用される加熱方式としては、発熱源としてハロゲンヒータのように、発熱体に電流を印加する方式が広く用いられている。このような加熱方式に対して、近年、誘導加熱を用いた加熱方式の定着装置が注目されている(例えば、特許文献1〜5)。
誘導加熱方式の定着装置では、ハロゲンヒータのように発熱体に電流を印加する方式の定着装置に比して、所定の温度までの立ち上がり時間が短くなるという利点がある。
特許文献3〜5には、発熱部材を励磁部材との間に挟むように、銅等からなる消磁部材を配置した構成が記載されている。この消磁部材に誘導磁束が到達すると、低抵抗の消磁部材の内部に渦電流を発生させる。消磁部材に発生した渦電流は励磁部材からの誘導磁束を打ち消す方向に磁束(反発磁束)を発生させるため、誘導磁束が発熱部材に作用しなくなり、発熱部材は自動的に発熱しなくなる。このように消磁部材を備えた誘導加熱方式の定着装置では、自己温度制御機能が発揮されるため整磁合金のキュリー温度以上への加熱を防止することができる。
図6は、キュリー温度が190[℃]の整磁合金の透磁率の温度依存性の一例を示すグラフである。
図6に示す例では、キュリー温度が190[℃]であるが、透磁率は180[℃]から下がり続け、キュリー温度が190[℃]といっても、透磁率が高い状態から下がりきるまではある程度の温度領域がある。
このような消磁部材を備えた構成で、発熱効率の低下を防ぐため、温度依存性が図6のようになる整磁合金を所望の定着温度が180[℃]の定着装置に用いた場合、所望の定着温度に到達するまでの発熱効率の低下を防げるが、その分消磁部材が作用する温度までの温度差が大きいため、過昇温となりやすい。
このため、発熱部材の温度が、発熱効率が低下し始める温度になったことを検出し、その検出結果に基づいて、定着温度に達するまでは効率良く加熱を行い、且つ、過昇温となる前に加熱を停止するように、発熱部材の温度制御が可能な構成が求められる。これらの温度の状態を検出するために、発熱部材によって加熱される定着部材の表面温度を温度センサによって検出することが考えられる。しかし、接触型の温度センサでは定着部材に接触磨耗傷をつけるおそれがあり、非接触型の温度センサは高コストに繋がる。
また、請求項2の発明は、請求項1の定着装置において、透磁率が下がり始める温度が上記定着温度と略一致する上記磁性体を上記発熱部材に用い、上記透磁率変化検出手段が、該発熱部材の透磁率が下がり始めたことを検出すると、上記励磁部材への電流の印加を停止し、該発熱部材の透磁率が元に戻ったことを検出すると、該励磁部材への電流の印加を再開させることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の定着装置において、上記透磁率変化検出手段は、検出電流が印加されるコイル状導体と、該コイル状導体の電気的特性の変化を検出する検出回路とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の定着装置において、上記検出回路は、上記コイル状導体に検出電流を印加する交流電源を有し、該コイル状導体のインダクタンスの変化を検出することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置において、上記発熱部材は、キュリー温度が異なる複数種の磁性体を上記励磁部材と対向する方向に重ねて配置したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の定着装置において、上記透磁率変化検出手段は、一つの上記励磁部材に対して、上記記録媒体の搬送方向に直交する方向である記録媒体幅方向について、複数箇所で上記発熱部材の透磁率を検出することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の定着装置において、表面移動する回転体からなり、上記発熱部材によって加熱された部分が上記記録媒体の表面に接触することで、該記録媒体に熱を伝達する被加熱部材と、表面移動する回転体からなり、該被加熱部材に加圧当接し、その当接部で定着ニップを形成する加圧回転体とを備え、該定着ニップを該記録媒体が通過することで、該定着ニップにおける熱と圧力とによって該記録媒体の表面上の未定着画像を該記録媒体に定着することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、記録媒体上に未定着画像を形成する画像形成手段と、該記録媒体上に該未定着画像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置であって、該定着手段として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置を用いることを特徴とするものである。
プリンタ100が画像形成動作を開始すると、装置上部側では、先ず感光体41が回転を始める。感光体41は、この回転中に暗中において帯電装置42により均一に帯電され、作成すべき画像に対応する露光光Lbが露光部150に照射および走査されることで、作成すべき画像に対応した潜像が感光体41上に形成される。この潜像は感光体41の回転により現像装置44の現像ローラ44aと対向する位置で、トナーにより可視像(顕像)化されて、感光体41の表面上にトナー像が形成される。
一方、装置下部側では、何れかの給紙トレイ40の給紙コロ群110により、給紙トレイ40内の記録材Pを呼び出し、例えば図中に破線で示すような所定の搬送経路を経てレジストローラ対49の位置まで搬送し、一旦停止させる。
その後、感光体41上のトナー像が転写部47で記録材Pの所定位置に対向するようなタイミングでレジストローラ対49を駆動し、記録材Pを送り出す。すなわち、好適なタイミングが到来すると、レジストローラ対49の位置で停止していた記録材Pを、レジストローラ対49で送り出し、転写部47に向けて搬送する。
転写部47で感光体41からトナー像を転写された記録材Pは、定着装置20に向けて送り出される。そして、記録材P上のトナー像が、定着装置20を通過する間に加熱、加圧されて記録材Pに定着された後、記録材Pは排紙部101に排紙される。
また、記録材Pの両面に画像形成をする場合、図示しない分岐爪により自動両面装置39に排紙された記録材Pが、自動両面装置39でスイッチバック反転され、レジストローラ対49の手前の搬送経路に搬送される。
定着装置20は、詳細は後述するが、一対のローラを採用した定着構成としている。このため、定着装置20には、定着回転体を加熱するための熱源を備え、この定着回転体に加圧ローラが当接、押圧している。
図1に示すように、定着装置20は、定着部材である定着ローラ21と、加圧部材である加圧ローラ22と、高周波磁界を発生させる磁束発生部である励磁コイルユニット29とを備える。定着ローラ21は、回転する定着スリーブ210と、定着スリーブ210の内部に配置され、励磁コイルユニット29が発生させる磁界によって発熱する発熱部材30とを備える。さらに定着ローラ21は、定着スリーブ210の内部から定着スリーブ210を介して加圧ローラ22に当接し、定着ニップNを形成するニップ形成パット23を備える。
また、励磁コイルユニット29は、アーチコア24、センターコア25及びサイドコア26から構成されるフェライトなどの強磁性体からなるコア部材を備える。さらに、アーチコア24及びサイドコア26によって覆われる空間に、詳細は後述する励磁コイル27及び検出コイル28が配置されている。
定着装置20では、未定着トナーTを担持した記録材Pは、図1の破線矢印で示すように、定着ニップNへと搬送される。
図3及び図4に示すように、励磁コイル27は、アーチコア24と定着ローラ21との間に位置し、定着スリーブ210の回転軸の軸方向に延在するセンターコア25の回りに巻きつけるように配置されている。
定着装置に採用される加熱方式には、発熱源としてハロゲンランプなどを用いた加熱ローラとこれに対向当接する加圧ローラを備えて定着ニップ部を構成可能な熱ローラ定着方式、ローラ自体よりも熱容量が小さくてすむフィルムを加熱部材として用いたフィルム定着方式がある。近年、加熱方式に電磁誘導加熱方式を用いた定着方式(例えば、特許文献1参照)が注目されている。
特許文献1に開示されている電磁誘導加熱方式を用いた定着方式においては、加熱ローラの内部においてボビンに巻いた誘導加熱コイルを設け、誘導加熱コイルに電流を印加することにより加熱ローラに渦電流を発生させ、それによって加熱ローラを発熱させる構成が備えられている。この構成においては、熱ローラ定着方式のような余熱を必要とせず、瞬時に所定の温度まで立ち上げることができるという利点がある。
特許文献2に記載の定着装置では、高周波誘導加熱装置により接着剤中に含有された強磁性体がキュリー温度に達する迄瞬時に昇温し、キュリー温度に達すると強磁性体が磁性を失うことにより昇温せず、一定の温度を保持する。この強磁性体のキュリー温度は概ね定着温度に設定されているので、強磁性体は概ね定着温度に維持される。したがって、定着装置として要求される加熱回転体表面の高離型性、耐熱性等を損なうことなく、また複雑な制御装置を必要とすることなく、加熱回転体の立ち上がり時間の短縮及び高精度の温度制御を行なうことができるとされる。
整磁合金は、キュリー温度を境にして磁性体から非磁性体に変化するが、磁性体から非磁性体に変化するということは、表皮深さ(磁束が浸透する深さ)が変化することになる。つまり、磁性体と非磁性体とでは励磁コイルからの磁束が浸透する深さが異なり、磁性体に比べて非磁性体のほうが圧倒的に磁束が浸透する(浸透深さが深い)。この温度の違いによる浸透深さの違いをうまく利用することにより、キュリー温度以上の温度に上がらないような構成を実現することができる。
このような整磁合金のキュリー温度よりも高温域における加熱を防止する構成として、発熱部材と励磁部材との間に挟むように、消磁部材を配置した構成がある。消磁部材を備えた誘導加熱方式の定着装置では、自己温度制御機能が発揮されるため整磁合金のキュリー温度以上への加熱を防止することができる。
定着装置20は、検出コイル28及び検出回路280によって、発熱部材30のキュリー温度近傍で透磁率が下がり始めるタイミングを検出することができる。そして、発熱部材30の透磁率が下がり始める温度が所望の定着温度となるように設定し、且つ、検出回路280が発熱部材30の透磁率が下がり始めたことを検出したときには、不図示の制御装置がインバータ270を制御し、励磁コイル27への電流の印加を停止する。
透磁率が下がり始める温度を所望の定着温度とすることで、所望の定着温度に到達するまでに発熱効率が低下しない領域で加熱することができるため、効率的に加熱ができ、立ち上げ時間の短縮を図ることができる。さらに、発熱部材30が所望の定着温度に到達し、検出回路280が発熱部材30の透磁率が下がり始めを検出すると、インバータ270による励磁コイル27への電流の印加を停止するため、過昇温を確実に防止することができる。
検出回路は良く知られた交流ブリッジ法に代表されるインダクタンス検出回路や、インピーダンス測定回路のリアクタンス成分の算出でよく、検出されるインダクタンスを用いてJISC2531で説明される計算によりインダクタンス透磁率の変化を、図示しない制御コントロール部で演算、算出するが計算方法は本発明の特徴となるものではない。
また、本発明は、その励磁コイル27の数に限定されるものではなく、配置した検出コイル28の数に応じて、軸方向の過昇温を検出することができるものである。
定着スリーブ210は、直径が例えば40[mm]で形成され、発熱部材30は、整磁合金層(31及び32)を備える。発熱部材30としては、整磁合金層(31及び32)の外側に、励磁コイルからの誘導磁束で発熱する発熱層を酸化防止層で挟んだ構成でも良く、整磁合金層そのものが発熱しても良い。
本実施形態の定着装置20の定着ローラ21では、キュリー温度が異なる二層の整磁合金層からなる構成を示している。
定着スリーブ210は、発熱部材30と摺動する基材210a、弾性層210b及び表層である離型層210cから構成される。
基材210aは、層厚が50[μm]のPI(ポリイミド)の層であり、弾性層210bは、層厚150[μm]のシリコーンゴムの層である。そして、離型層210cは層厚が30[μm]PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)が用いられる。ただし、これらはすべて一例である。
検出コイル28に誘起される誘導磁界が、整磁合金が強磁性体の状態で誘導した場合(整磁合金がキュリー温度以下)には整磁合金の透磁率が高いため、大きなインダクタンス透磁率を示す。一方、整磁合金がキュリー温度以上になると非磁性体となり透磁率が低下しインダクタンス透磁率も低下する。
このインダクタンス透磁率は、検出回路280の信号値から制御部で算出可能である。
本実施形態の定着装置20では、第一整磁層31にTc=Aの整磁合金を使用し、第二整磁層32にTc=Bの整磁合金を使用している。
図7に示す二種類の整磁合金からなる発熱部材30を備えた定着装置20の定着ローラ21及び励磁コイルユニット29近傍の磁束の流れについて図8〜図10を用いて説明する。図中の実線の矢印は検出コイル28からの誘導磁束の概略を示す。
二層構造の発熱部材30は、図11に示すように、透磁率として2000から1500への変局点が190[℃]の状態を示し、1500から500への変局点を監視すれば240[℃]の過昇温が検知可能となる。
したがって、整磁層をなす材料のキュリー温度が、この種の定着装置において使用可能上限温度である240[℃]になるように形成した磁性体で構成しておけば、定着ローラ21の異常加熱を検知可能となり、高価な温度センサを用いることなく異常状態のみを検知可能となる。
また、第一整磁層31のキュリー温度(A)を所望の温度(例えば定着下限温度140[℃])にすれば、二種類以上の温度監視が可能となる。
図12は、用紙幅dと検出コイル28との位置関係の一例を示す模式図であり、図13は、ある用紙幅dの記録材Pに対する定着動作を行ったときの幅方向位置と温度との関係を示すグラフである。
図12に示す例では、用紙幅dに対し適切な熱量を印加すべく三つの励磁コイル27(a〜c)は共に駆動され、各励磁コイル27に対向する位置の発熱部材30を誘導加熱する。しかしながら用紙幅dの軸方向外側となる非通紙部は熱量が記録材Pに奪われることがないため、過昇温する(いわゆる非通紙部過昇温)。この過昇温時、幅方向の温度分布は図13に示されるようになる。このとき第一検出コイル28a及び第五検出コイル28eの誘導磁束は、第二整磁層32も透過するため、第一検出回路280a及び第五検出回路280eはインダクタンス透磁率として500以下を検出する。このように過昇温を検出した場合は、スループットを低下させる、電力を遮断する等の公知の技術を用い安全性を確保する。
すなわち、図14に示す定着装置20の定着ベルト211は、図示しないが内層として非磁性の発熱層(例えば銅(Cu)層)を具備しており、励磁コイルユニット29の磁力線が定着ベルト211内の発熱層を横切る際に、発熱層には、磁力線の交流磁界の変化を妨げる磁界を生成するように渦電流が生じる。この渦電流が発熱層を流れることによって、発熱層の抵抗値に比例したジュール熱が発生し、定着ベルト211が加熱される構成になっている。
また、定着ベルト211を介して加圧ローラ22とニップ形成パット23とが圧接し定着ニップNが形成されている。この定着ニップNの出口側は、ニップ形成パット23により加圧ローラ22を変形させるようにし、記録材Pのこしにより分離性を向上させるようにしている。但し、より確実に記録材Pを定着ベルト211から分離するために分離部材128を設けるようにしても良い。
また、本実施形態の定着装置20では、消磁部材を設けない構成について説明したが、発熱部材の透磁率変化を検出する構成と、消磁部材を備える構成とを組み合わせてもよい。発熱部材の透磁率変化の検出結果に基づいて励磁部材への通電を制御することにより、温度センサを用いない構成であっても精度よく定着部材の温度制御を行うことができる。しかし、検出タイミングや検出回路の異常等によって定着部材が所定の温度以上となっても励磁部材への通電が停止されなくなる現象が起こり得る。このような問題に対して、消磁部材を配置することにより、発熱部材のキュリー温度を超えて、誘導磁束が消磁部材に到達する温度となると、反発磁束の作用によって励磁部材に通電されたままの状態であっても加熱を停止することができ、過昇温をより確実に防止することができる。
また、定着装置20では、励磁コイル27に重ねるように電気特性変化検出のための検出コイル28を配するため、定着部材である定着スリーブ210の周囲の占有面積の増加を招くことなく過昇温検知を可能としている。
また、第一整磁層31のキュリー温度(A)近傍で、第一整磁層31を貫いた磁束が第二整磁層32の発熱に用いられるため、一層の整磁層を発熱部材30とした構成に比べてウォーミングアップ時間の短縮を図ることができる。
このような配置により、用紙幅dの内側の用紙通紙領域に配置された検出コイル28(b、d)によって定着下限温度となるキュリー温度(A)を検出するとともに、用紙幅dの外側となる非通紙領域に配置された検出コイル28(a、e)によって定着上限温度となるキュリー温度(B)を検出し、非通紙領域の過昇温を検出することが可能となる。
21 定着ローラ
22 加圧ローラ
24 アーチコア
25 センターコア
26 サイドコア
27 励磁コイル
28 検出コイル
29 励磁コイルユニット
30 発熱部材
31 第一整磁層
32 第二整磁層
41 感光体
42 帯電装置
44 現像装置
46 クリーニング装置
48 転写装置
100 プリンタ
150 露光部
210 定着スリーブ
211 定着ベルト
270 インバータ
280 検出回路
N 定着ニップ
P 記録材
Claims (8)
- 電流が印加されることにより磁場を形成する励磁部材と、
該磁場の影響による誘導加熱で発熱し、キュリー温度が定着温度近傍である磁性体からなる発熱部材とを有し、
該発熱部材の熱を用いて記録媒体の表面上の未定着画像を該記録媒体に定着する定着装置において、
上記発熱部材の透磁率の変化を検出する透磁率変化検出手段を備え、
該透磁率変化検出手段の検出部を上記励磁部材を挟んで該発熱部材とは反対側に配置することを特徴とする定着装置。 - 請求項1の定着装置において、
透磁率が下がり始める温度が上記定着温度と略一致する上記磁性体を上記発熱部材に用い、
上記透磁率変化検出手段が、該発熱部材の透磁率が下がり始めたことを検出すると、上記励磁部材への電流の印加を停止し、該発熱部材の透磁率が元に戻ったことを検出すると、該励磁部材への電流の印加を再開させることを特徴とする定着装置。 - 請求項1または2の定着装置において、
上記透磁率変化検出手段は、検出電流が印加されるコイル状導体と、該コイル状導体の電気的特性の変化を検出する検出回路とを備えることを特徴とする定着装置。 - 請求項3の定着装置において、
上記検出回路は、上記コイル状導体に検出電流を印加する交流電源を有し、該コイル状導体のインダクタンスの変化を検出することを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置において、
上記発熱部材は、キュリー温度が異なる複数種の磁性体を上記励磁部材と対向する方向に重ねて配置したことを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載の定着装置において、
上記透磁率変化検出手段は、一つの上記励磁部材に対して、上記記録媒体の搬送方向に直交する方向である記録媒体幅方向について、複数箇所で上記発熱部材の透磁率を検出することを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の定着装置において、
表面移動する回転体からなり、上記発熱部材によって加熱された部分が上記記録媒体の表面に接触することで、該記録媒体に熱を伝達する被加熱部材と、
表面移動する回転体からなり、該被加熱部材に加圧当接し、その当接部で定着ニップを形成する加圧回転体とを備え、
該定着ニップを該記録媒体が通過することで、該定着ニップにおける熱と圧力とによって該記録媒体の表面上の未定着画像を該記録媒体に定着することを特徴とする定着装置。 - 記録媒体上に未定着画像を形成する画像形成手段と、
該記録媒体上に該未定着画像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置であって、
該定着手段として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011061648A JP5780450B2 (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011061648A JP5780450B2 (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012198341A JP2012198341A (ja) | 2012-10-18 |
JP5780450B2 true JP5780450B2 (ja) | 2015-09-16 |
Family
ID=47180639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011061648A Expired - Fee Related JP5780450B2 (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5780450B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6468794B2 (ja) * | 2013-12-03 | 2019-02-13 | エイチピー プリンティング コリア カンパニー リミテッド | 定着装置及び画像形成装置 |
JP6579812B2 (ja) * | 2014-11-27 | 2019-09-25 | 株式会社東芝 | 定着装置 |
JP2017090855A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | 株式会社東芝 | 定着装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03256086A (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-14 | Hitachi Metals Ltd | 加熱定着装置 |
JP2007140330A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP4725603B2 (ja) * | 2008-06-23 | 2011-07-13 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
-
2011
- 2011-03-18 JP JP2011061648A patent/JP5780450B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012198341A (ja) | 2012-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4936430B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5673053B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP5569159B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4636605B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP5585839B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP4917903B2 (ja) | 加熱装置、定着装置、加熱部材の温度制御方法及び画像形成装置 | |
KR100886280B1 (ko) | 화상 가열 장치 | |
JP2013037056A (ja) | 像加熱装置 | |
JP2007079131A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007334081A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007017723A (ja) | 加熱装置、定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2011090087A (ja) | 像加熱装置 | |
JP5207775B2 (ja) | 定着装置 | |
JP5780450B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2006146173A (ja) | 画像加熱装置 | |
JP4962201B2 (ja) | 定着装置及び発熱ローラ並びにそれを用いた画像形成装置 | |
JP2008216390A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5800688B2 (ja) | 像加熱装置 | |
JP5008120B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4873532B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5656376B2 (ja) | 電磁誘導加熱方式の加熱装置 | |
JP4708878B2 (ja) | 像加熱装置 | |
JP5523049B2 (ja) | 像加熱装置 | |
JP4947685B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6579812B2 (ja) | 定着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150619 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150702 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5780450 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |