JP4691824B2 - 電子制御機器の通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子制御機器の通信装置に適用して好適なデータ伝送手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子制御装置あるいはこの制御装置の間を伝送される情報としては、主にこの電子制御装置を構成している各機能部の動作内容のデータ情報及びこの動作内容の実行命令などの指令情報(以下の説明においてはコマンド情報と称する)が伝送される。そして従来はこれら動作内容のデータ情報及びコマンド情報の夫々を共通のネットワーク回線を通じて伝送するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら動作内容にかかわるデータ情報及びコマンド情報の夫々を共通のネットワーク回線を通じて伝送するようにしている場合には、このデータ情報は大容量のデータ信号であるのに対して、このコマンド情報は数ビット程度の短い情報ではあるも、この電子制御装置において、極力短時間でこのコマンド情報に応じて次の動作ステップに入る体制が整えられるようにするために、数ミリ秒以下程度の短時間の繰り返し時間間隔でこのコマンド情報を高速伝送する必要がある情報であった。
【0004】
しかしながら従来は、このコマンド情報のこの高速伝送の要求及びデータ情報の大量のデータ情報の伝送の双方の要求に合わせてこのネットワーク回線を構築していたため、このネットワーク回線自体を、高速かつ大容量な情報の伝送回線として構築しておく必要があった。しかしながらこの高速かつ大容量な回線をパラレル伝送回線で構築した場合には、その通信回線1回線毎をツイストペアー回線で構成して情報伝送の質を向上させる必要もあり、必要な通信線数が増加するため、この通信回線のコストが上昇するという課題があった。
【0005】
また、この高速かつ大容量な回線をシリアル伝送回線で構築し、この通信線数の増加の問題を解決した伝送回線も実現されている。しかしながらこのシリアル伝送回線でこの大容量なデータ伝送回線を実現しようとした場合には、この回線の伝送速度をこのシリアル伝送とした分さらに高速化する必要があり、特にファクトリオートメーションに最適化したネットワークでは大容量のデータを伝送する必要があるため、このデータ伝送速度を更に高速化しなければならず、その結果としてこのシリアル伝送されるデータを処理する上でCPUの負荷が大きくなるため、CPUのコストが上昇するという課題があった。
【0006】
またこの大量のデータを高速伝送する目的に対応したパケット伝送方式による伝送回線も実現されている。しかしながらこのパケット伝送方式は、このように数ミリ秒以下程度の間隔で高速伝送する必要があるデータの伝送目的には向いていない問題がある。さらにまた、特にファクトリオートメーションに最適化したネットワークでは、仮にこの高速転送の問題が解決されたとしても、先に説明したように大容量のデータを伝送した場合のこの高速伝送される大容量データ負荷に対応したCPUが必要になり、このCPUのコストが上昇する課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明電子制御装置は、複数の制御ユニット部及び該複数の制御ユニット部の動作を制御する電子制御部を含む電子制御機器の通信装置であって、複数の制御ユニット部の動作中に必要な情報および複数の制御ユニット部の中の所定の制御ユニット部の動作を開始させる情報、を含むデータ情報を、電子制御部から複数の制御ユニット部に伝送するための第1のデータ回線と、物理的に、第1のデータ回線よりも高速であり、データ情報のビット数よりも少ないビット数の情報のみを伝送可能に構成され、複数の制御ユニット部間を接続する第2のデータ回線と、を備え、所定の制御ユニット部は、動作が開始されると、所定の動作をその他の制御ユニット部に実行させるコマンド情報を生成し、第2のデータ回線を通じてその他の制御ユニット部にコマンド情報を伝送するものである。
【0008】
発明によれば、高速で伝送する必要があるも必要伝送量の少ないデータ(コマンド情報)を、このネットワーク(第1のデータ回線)とは別に伝送するデータ通信回線(第2のデータ回線)で接続することができ、このネットワーク側の通信速度をこのネットワークとしては不必要な高速な伝送速度に設定する必要がない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図1〜図3を参照して本発明電子制御機器の通信装置の実施の形態の例につき説明する。
【0010】
先ず図2を参照して、本発明電子制御機器の通信装置の実施の形態の前提となる電子制御機器の一例として、光ディスク製作用の原盤露光装置にかかわる制御部を説明する。この図2はコンパクトディスク(以下の説明においてはCDと称する)の原盤露光装置1の要部のブロック図を示し、この原盤露光装置1は情報信号の記録用光源(He−Cdレーザ光源)2、CPU部2A、情報信号光学効果形の光変調器3、CPU部3A、情報信号源4、光学レンズ等で構成された記録光学系5、記録レンズ7の焦点位置調整用のアクチエータ6、このアクチエータ6にマウントされて支持されたこの記録レンズ7、スピンドルモータ8、スピンドルモータ8の回転軸8A、ターンテーブル8C、周波数発電機部及び回転位相信号発生器部を具備した発電機8D、光ディスク原盤9、焦点エラー値検出用の光源(He−Neレーザ光源)10、レーザビームスプリッタ11、ハーフミラー12、光検出器13、焦点位置のエラー検出回路部14、ネットワーク15、ホストコンピュータ16、メモリ手段16A、データレジスタ手段16B、フォーカスサーボ回路部17、CPU部17A、回転サーボ回路部18、送りサーボ回路部19、CPU部19A、コントローラ20、モニター表示装置20A、ディスク移動機構を構成する送り台送りモータ21、送り台22、リニア・スケールエンコーダ23、BCDデータの読み取りヘッド部材23A、回転位相信号分離器部28及びデータ回線29で構成されている。
【0011】
先ず被変調レーザ光H2が焦点Pを結ぶ位置について説明する。記録用光源2であるHe−Cdレーザ光源からの出射レーザ光H1が光変調器3を介して情報信号源4からの情報信号S1により変調されて被変調レーザ光H2となされ、この被変調レーザ光H2が記録光学系5を介してアクチエータ6にマウントされた記録レンズ7に導かれる。そしてスピンドルモータ8の回転軸8Aに取り付けられ、このスピンドルモータ8によって回転駆動されるターンテーブル8Cに搭載され、このターンテーブル8Cの軸芯を中心とて回転するガラス材でなる光ディスク原盤9に形成されているフォトレジスト層9Aに、記録レンズ7に導かれたこの被変調レーザ光H2が焦点Pを結び得る状態になされる。
【0012】
次にこの被変調レーザ光H2がこのように焦点Pが結び得る状態になされる焦点制御について説明する。焦点誤差信号検出系の光源(He−Neレーザ光源)10からのレーザ光でなる出射光H3が、レーザビームスプリッタ11を通じ、更にハーフミラー12によりこの記録レンズ7を通じてレジスト層9Aに導かれ、レジスト層9Aで反射される。このレジスト層9Aで反射された出射光H3がこの記録レンズ7を通じ、更にハーフミラー12により反射され、このスプリッタ11で分光されて、光検出器13に入射され、この光検出器13を介して記録レンズ7とフォトレジスト層9Aの間の距離の変動誤差に応じたフォーカス誤差信号S2が生成される。そしてこのフォーカス誤差信号S2がエラー検出回路部14を介してコンピュータで読み取り可能なエラーデータ信号S3に変換され、ネットワーク15を通じてホストコンピュータ16に供給される。
【0013】
このエラーデータ信号S3に基づき、このホストコンピュータ16を介してフォトレジスト層9Aに焦点Pが適正に結ばれる状態になすためのフォーカスサーボデータ信号S4が生成され、ネットワーク15を通じてフォーカスサーボ回路部17に供給され、このサーボ回路部17を介してフォーカスサーボデータ信号S4がフォーカスサーボ駆動信号S5に変換され、アクチエータ6に供給され、駆動信号S5に基づいてアクチエータ6が制御される。
【0014】
そしてこの制御により記録レンズ7に記録光学系5を介して導かれた被変調レーザ光H2が、この回転軸8A軸を中心として回転されている状態の光ディスク原盤9のフォトレジスト層9Aに焦点Pを結び得る状態となるように、フォトレジスト層9Aに対するこの記録レンズ7の位置が、駆動信号S5に基づいてアクチエータ6が制御されて設定される。
【0015】
また本例では、ディスクがCDの場合には焦点Pと光ディスク原盤9の間の相対速度がCLV(constant linear velocity)の状態になるようにこのスピンドルモータ8の回転状態がサーボされている。次にこのサーボについて説明する。
【0016】
発電機8Dで生成された回転データ信号S8が、ネットワーク15を通じてホストコンピュータ16に供給され、このホストコンピュータ16において生成された基準CLV信号とこの回転データ信号S8に基づいて回転サーボデータ信号S6が生成される。
【0017】
そしてホストコンピュータ16から回転サーボ回路部18に対し、ネットワーク15を通じてこの回転サーボデータ信号S6が供給され、この回転サーボ回路部18を介してこのデータ信号S6に応じたスピンドルモータ8の回転サーボ駆動信号S7が生成され、スピンドルモータ8に対してこの回転サーボ駆動信号S7が供給されて、次に説明するように光ディスク原盤9がこの原盤9の回転中心からこの光ディスク原盤9の半径方向に向かう方向に直線的に移動されることにより、この原盤9に対する焦点Pの位置が移動される状態において、焦点Pにおける光ディスク原盤9の線速度が常に所定の線速度一定となるようにこのスピンドルモータ8の回転数が可変される。
【0018】
つぎに送り台22の移動状態の制御について説明する。なおこの送り台22による光ディスク原盤9の移動方向は、このスピンドルモータ8の回転軸8Aを中心として回転駆動されている光ディスク原盤9の回転中心からこの光ディスク原盤9の半径方向に向かう方向に直線的に移動されるように設定されている。
【0019】
この送り台22の移動状態をサーボするために、この送り台22により光ディスク原盤9が、送り台送りモータ21により送られて移動する方向に沿って、送り台22にリニア・スケールエンコーダ23が配設され、この送り台22による光ディスク原盤9の送り量に応じた送り量データ信号S11がこのエンコーダ23で生成される。なおこのデータ信号S11は、この送り台22の送り量データが表現されるようにするために、一例としてBCD(binary codeddecimal)信号として出力されるようになされている。そのためこの送り台22の送り方行に沿ってBCDの符号板がこの送り台22側に配設され、このBCDデータの読み取りヘッド部材23Aがエンコーダ23に配設されて送り量データ信号S11が生成されるように、このエンコーダ23が構成されている。
【0020】
なおこのエンコーダ23としては、このようにBCD信号を出力するタイプのエンコーダに限定されることなく、必要に応じて最適な各種エンコーダが適用され得ることは勿論である。
【0021】
これら回転データ信号S8及び送り量データ信号S11が、ネットワーク15を通じてホストコンピュータ16に入力され、このコンピュータ16を介してこれら信号S8に含まれる回転位相信号S8A及び送り量データ信号S11に基づき、この送り台22を光ディスク原盤9の1回転当り所定のピッチ(CDの場合1.6μm)で送られるようになす送りサーボデータ信号S9が生成される。
【0022】
この送りサーボデータ信号S9が、ネットワーク15を通じてホストコンピュータ16から送りサーボ回路部19に供給され、このサーボ回路部19を介してこのデータ信号S9に応じて生成された送りサーボ駆動信号S10が送り台送りモータ21に供給される。そしてこの駆動信号S10に応じて送り台送りモータ21が駆動されて、光ディスク原盤9のフォトレジスト層9Aに対する焦点Pの位置が、この光ディスク原盤9に対する情報書き込みがスタートする内側の位置(以下の説明ではリードイン位置或いはリードイントラックと称する)からこの情報書き込みが終了する外側の位置(以下の説明ではリードアウト位置或いはリードアウトトラックと称する)に向かって、光ディスク原盤9の1回転当りこの所定のピッチで、この原盤9の半径方向に直線的に移動される状態で送り台22が移動される。
【0023】
つぎに信号源4からの情報信号S1に応じたピットパターンを、被変調レーザ光H2によってフォトレジスト層9Aに露光させる動作について説明する。
【0024】
先ずコントローラ20からホストコンピュータ16に対して、所定の露光手順を指令する。この指令に応じてホストコンピュータ16は、送り量データ信号S11に基づき送りサーボ回路部19を制御し、送り台送りモータ21を駆動して、焦点Pの位置を光ディスク原盤9のリードイン位置にセットした状態において、回転サーボデータ信号S6をサーボ回路部18に送り、スピンドルモータ8による回転軸8Aの回転状態を制御した待機状態とする。
【0025】
つぎにホストコンピュータ16からこの待機状態が解除されると、光変調器3に対して信号源4から情報信号S1が供給され出射レーザ光H1がこの情報信号S1に応じたピットパターンを有する被変調レーザ光H2に変調され、この被変調レーザ光H2に応じたピットパターンの焦点Pが光ディスク原盤9に結ばれる。そして光ディスク原盤9のリードイン位置から光ディスク原盤9の半径方向に沿った状態でリードアウト位置に向かって、フォトレジスト層9Aに対してこの1.6μmピッチのCLV記録トラックを露光する露光工程がスタートされ、この光ディスク原盤9のリードイン位置からリードアウト位置の範囲に対し、この情報信号S1に応じた露光が行われ、フォトレジスト層9Aに露光させる動作が終了する。
【0026】
つぎに図1及び図2を参照して本発明データ伝送手段の実施の形態の例につき説明する。なお図1例につき説明するに図2に対応する部分には同一符号を付与して示す。
【0027】
CPU部2Aはネットワークインターフェース2B、CPU2C、入出力ポート2D及び外付けされたRSフリップフロップ回路2Eで構成されている。CPU部3Aはネットワークインターフェース3B、CPU3C、入出力ポート3D及び外付けされたRSフリップフロップ回路3Eで構成されている。CPU部17Aはネットワークインターフェース17B、CPU17C、入出力ポート17D及び外付けされたRSフリップフロップ回路17Eで構成されている。そしてCPU部19Aはネットワークインターフェース19B、CPU19C及び入出力ポート19Dで構成されている。
【0028】
またインターフェース部2Bのネットワークポート2BA、インターフェース部3Bのネットワークポート3BA、インターフェース部17Bのネットワークポート17BA、及びインターフェース部19Bのネットワークポート19BAの夫々が、ネットワーク15に接続されている。
【0029】
さらにまたこのネットワークインターフェース部2Bのデータポート2BBがCPU2Cのデータポート2CAに接続され、このネットワークインターフェース部3Bのデータポート3BBがCPU3Cのデータポート3CAに接続され、このネットワークインターフェース部17Bのデータポート17BBがCPU17Cのデータポート17CAに接続され、そしてこのネットワークインターフェース部19Bのデータポート19BBがCPU19Cのデータポート19CAに接続されている。
【0030】
さらにまたCPU2Cのデータポート2CBが入出力ポート2Dのデータポート2DAに接続され、CPU3Cのデータポート3CBが入出力ポート3Dのデータポート3DAに接続され、CPU17Cのデータポート17CBが入出力ポート17Dのデータポート17DAに接続され、そしてCPU19Cのデータポート19CBが入出力ポート19Dのデータポート19DAに接続されている。
【0031】
さらにまた入出力ポート19Dの出力ポート19DBがRSフリップフロップ回路部2E、3E及び17E夫々の側のセット信号入力端子S側の夫々に対してデータ回線29を通じて接続されている。さらにまた入出力ポート2Dの出力ポートOUT側がRSフリップフロップ回路部2Eのリセット信号入力端子R側に接続され、入出力ポート3Dの出力ポートOUT側がRSフリップフロップ回路部3Eのリセット信号入力端子R側に接続されそして出力ポート17Dの出力ポートOUT側がRSフリップフロップ回路部17Eのリセット信号入力端子R側に接続されている。
【0032】
さらにまた入出力ポート2Dの入力ポートIN側がRSフリップフロップ回路部2Eの信号出力端子Q側に接続され、入出力ポート3Dの入力ポートIN側がRSフリップフロップ回路部3Eの信号出力端子Q側に接続されそして入出力ポート17Dの入力ポートIN側がRSフリップフロップ回路部17Eの信号出力端子Q側に接続されている。
【0033】
さらにまたホストコンピュータ16は、図2では省略したが、メモリ手段16A及びデータレジスタ手段16Bを有するほかに、CPU部16C及びネットワークインターフェース16Dを有して構成され、CPU部16Cがこのネットワークインターフェース16Dを介してネットワーク15に接続され、内部バス16Eを介してメモリ手段16Aに接続されそして内部バス16Fを介してデータレジスタ手段16Bに接続され、図2に示して説明したごとくネットワーク15を通じて供給されたエラーデータ信号S3、回転データ信号S8、送りサーボ駆動信号S10及びコントローラ20による制御に応じてフォーカスサーボ回路部17にフォーカスサーボデータ信号S4を供給し、回転サーボ回路部18に回転サーボデータ信号S6を供給しそして送りサーボ回路部19に送りサーボデータ信号S9を供給して、光ディスク原盤9のフォトレジスト層9Aに対して被変調レーザ光H2の焦点Pを結ばせた状態で、信号源4からの情報信号S1に応じた所定のピットパターンをフォトレジスト層9Aの所定の位置に所定のトラックピッチで連続的に露光させるようにする。
【0034】
つぎに図1及び2に示した本発明データ伝送手段の露光制御動作について、原盤露光装置1によって情報信号S1を図3に示した露光パターンデータとして光ディスク原盤9に露光させるようにした場合を例として説明する。
【0035】
原盤露光装置1のオペレータに、図3Bに一例を示した内容を有した露光パターンデータ仕様書が渡される。
【0036】
すなわちこの露光パターンデータ仕様書によれば、図3Aに示したごとく光ディスク原盤9のフォトレジスト層9Aに対して半径R1〜R2の範囲(図3AにBand#1で示した範囲)にID信号の露光を行ってこのID信号の潜像を生成し、半径R2〜R3の範囲(図3AにBand#2で示した範囲)にデータ信号1の露光を行ってこのデータ信号1の潜像を生成し、そして半径R3〜R4の範囲(図3AにBand#3で示した範囲)にデータ信号2の露光を行ってこのデータ信号の潜像2を生成すること。
【0037】
そしてこの半径R1〜R2の範囲にこのID信号の露光を行う際のフォーカスは±0に設定し、この半径R2〜R3の範囲にこのデータ信号1の露光を行う際のフォーカスは+10に設定し、この半径R3〜R4の範囲にこのデータ信号2の露光を行う際のフォーカスは−10に設定すること。この半径R1〜R2の範囲に対する露光はこのID信号による露光あり、この半径R2〜R3の範囲に対する露光はこのデータ信号1による露光であり、この半径R3〜R4の範囲に対する露光はこのデータ信号2による露光であること。
【0038】
そしてさらにこの半径R1〜R2の範囲にこのID信号の露光を行う際の露光レーザ出力は50%に設定し、この半径R2〜R3の範囲に露光を行う際の露光レーザ出力は100%に設定し、この半径R3〜R4の範囲に露光を行う際の露光レーザ出力は80%に設定することがこの露光パターンデータ仕様書で指示される。なおこの半径R1の位置がリードイントラックの位置であり、この半径R4の位置がリードアウトトラックの位置である。
【0039】
このオペレータが仕様書のこのような内容を全てコントローラ20に入力すると、このようにして入力された内容がモニター表示装置20Aに表示され、この表示内容をオペレータが確認してコントローラ20に“露光開始指令"を入力すると、ホストコンピュータ16がこの入力に応じて、先ずこれら半径R1、R2、R3及びR4の位置の夫々において所定の回転角度位置に焦点Pが一致したことを、回転位相信号S8A及び送り量データ信号S11に基づいて検出し、この検出が行われる毎に、検知信号(検知パルス信号)S12を生成してデータ回線29に送出させるためのプログラム/データS13を、CPU19Cを指定してネットワーク15に出力する。よってこのプログラム/データS13がネットワーク15を通じ、ネットワークインターフェース19Bを通じてCPU19Cに入力される。
【0040】
この入力を受けたCPU19Cは、このプログラム/データS13を解釈し、これら信号S8A及び信号S11の夫々に基づいて、フォトレジスト層9Aのこれら半径R1、R2、R3及びR4の位置かつ所定の回転角度位置の夫々に焦点Pが一致したことがこれら信号S8A及び信号S11から検出されたとき、検知信号S12を生成してデータ回線29に送出せることができる状態となされる。
【0041】
さらにまたホストコンピュータ16はコントローラ20からの入力に応じて、フォーカスを±0に設定するためのフォーカスデータ、フォーカスを+10の状態に設定するためのフォーカスデータ及びフォーカスを−10の状態に設定するためのフォーカスデータのそれぞれをメモリ手段16Aから読み出すと共に、この検知信号S12の生成回数とこのフォーカスデータの関連を示した関連データを生成し、このフォーカスデータ及び関連データよりなるプログラム/データS14を、CPU17Cを指定してネットワーク15に出力する。よってこのプログラム/データS14がネットワーク15を通じ、ネットワークインターフェース17Bを通じてCPU17Cに入力される。このようにしてCPU17Cに入力されたこのプログラム/データS14がCPU17Cに記憶される。
【0042】
さらにまたホストコンピュータ16はコントローラ20からの入力に応じて、ID信号をフォトレジスト層9Aに露光させるうえで最適な変調信号データ、データ信号1をフォトレジスト層9Aに露光させるうえで最適な変調信号データ及びデータ信号2をフォトレジスト層9Aに露光させるうえで最適な変調信号データの夫々をメモリ手段16Aから読み出し、この検知信号S12の生成回数とこの変調信号データの関連を示した関連データを生成し、これら変調信号データ及び関連データよりなるプログラム/データS15を、CPU3Cを指定してネットワーク15に出力する。よってこのプログラム/データS15がネットワーク15を通じ、ネットワークインターフェース3Bを通じてCPU3Cに入力される。このようにしてCPU3Cに入力されたこのプログラム/データS15がCPU3Cに記憶される。
【0043】
さらにまたホストコンピュータ16はコントローラ20からの入力に応じて、記録用光源(He−Cdレーザ)2の出射レーザ光H1の出力を50%に設定するためのレーザ出力設定データ、この出射レーザ光H1の出力を100%に設定するためのレーザ出力設定データ及びこの出射レーザ光H1の出力を80%に設定するためのレーザ出力設定データのそれぞれをメモリ手段16Aから読み出すと共に、この検知信号S12の生成回数とこのレーザ出力設定データの関連を示した関連データを生成し、CPU2Cを指定してこれらレーザ出力設定データ及び関連データからなるプログラム/データS16をネットワーク15を通じ、ネットワークインターフェース17Bを通じてCPU2Cに入力する。このようにしてCPU2Cに入力されたこのプログラム/データS16がCPU2Cに記憶される。
【0044】
次に図3に示した露光パターンを光ディスク原盤9に露光させる本発明による動作の一例を図1及び図2を参照して説明する。
【0045】
先ずホストコンピュータ16がコントローラ20に応じてCPU2C、3C、17C及び19Cの夫々を上述した如く設定し、送り量データ信号S11に基づき送りサーボ回路部19を制御し、送り台送りモータ21を駆動して、焦点Pの位置を光ディスク原盤9のリードイン位置にセットした状態において、回転サーボデータ信号S6をサーボ回路部18に送り、スピンドルモータ8による回転軸8Aの回転状態を制御した待機状態とする。
【0046】
つぎにホストコンピュータ16からこの待機状態が解かれ、この光ディスク原盤9の半径R1の位置において所定の回転角度位置に焦点Pが一致した場合について説明する。
【0047】
回転位相信号S8A及び送り量データ信号S11に基づきCPU19Cでこの光ディスク原盤9の半径R1の位置において所定の回転角度位置に焦点Pが一致したことが検出される。CPU19Cにおいてこの一致したことの検出に応じてこの検知信号(検知パルス信号)S12(以下の説明においては検知パルス信号S12と称する)が生成され、この検知パルス信号S12がRSフリップフロップ回路(以下の説明においてはRSFFと称する)2E、3E及び17E夫々のセット信号入力端子Sに供給され、これらRSFF2E、3E及び17Eの夫々がセットされる。
【0048】
このセット状態に応じてRSFF2Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部2Aの入出力ポート2Dの入力ポートINに供給され、RSFF3Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部3Aの入出力ポート3Dの入力ポートINに供給されそしてRSFF17Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部17Aの入出力ポート17Dの入力ポートINに供給される。
【0049】
この入出力ポート2Dの入力ポートINにRSFF2Eから供給されたFF出力信号が、データポート2DAからデータポート2CBを通じてCPU2Cに供給される。CPU2Cに供給されたこのFF出力信号は最初に供給されたFF出力信号であることから第1のFF出力信号であるとCPU2Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R1の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第1回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0050】
この第1回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第1のFF出力信号としてCPU2Cに記憶されるとともに、CPU2Cから入出力ポート2Dを介してRSFF2Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF2Eがリセットされる。一方CPU2Cに記憶されている記録用光源(He−Cdレーザ)2の露光レーザ出力を設定するためのレーザ出力設定データ(この場合は50%)が読み出され、図2に示したデータパス※2−※2を介して記録用光源(He−Cdレーザ)2に供給されて、この記録用光源2の出力が設定される。
【0051】
この入出力ポート3Dの入力ポートINにRSFF3Eから供給されたFF出力信号が、データポート3DAからデータポート3CBを通じてCPU3Cに供給される。CPU3Cに供給されたこのFF出力信号は最初に供給されたFF出力信号であることから第1のFF出力信号であるとCPU3Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R1の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第1回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0052】
この第1回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第1のFF出力信号としてCPU3Cに記憶されるとともに、CPU3Cから入出力ポート3Dを介してRSFF3Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF3Eがリセットされる。一方CPU3Cに記憶されている光変調器3に入力される情報信号S1の種類(この例ではID信号)のデータが読み出され、図2に示したデータパス※1−※1を介して光変調器3に供給されて、この光変調器3の出力が設定される。
【0053】
この入出力ポート17Dの入力ポートINにRSFF17Eから供給されたFF出力信号が、データポート17DAからデータポート17CBを通じてCPU17Cに供給される。CPU17Cに供給されたこのFF出力信号は最初に供給されたFF出力信号であることから第1のFF出力信号であるとCPU17Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R1の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第1回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0054】
この第1回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第1のFF出力信号としてCPU17Cに記憶されるとともに、CPU17Cから入出力ポート17Dを介してRSFF17Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF17Eがリセットされる。一方CPU17Cに記憶されているフォーカスを設定するためのデータ(この場合は±0)が読み出され、図1に示したデータパス※4−※4を介してフォーカスサーボ回路17に供給されて、このフォーカスサーボ回路17によるフォーカスサーボ状態が補正される。
【0055】
以上説明したようにR1〜R2の間のバンド#1を露光するために必要な最適露光状態となるように、この記録用光源2の出力が補正され、この光変調器3の出力が補正されそしてフォーカスサーボ状態が補正される。
【0056】
そしてこのような補正がおこなわれた状態において、送り量データ信号S11に基づき送りサーボ回路部19が制御され、送り台送りモータ21を駆動し、回転サーボデータ信号S6をサーボ回路部19に送り、スピンドルモータ8による回転軸8Aの回転状態を制御して、焦点Pの位置を光ディスク原盤9のリードイン位置(光ディスク原盤9の半径R1位置)から光ディスク原盤9の半径R2の位置に向かって、図3Aにrで示した光ディスク原盤9の半径方向にID信号の露光がおこなわれて半径R1とR2の間にID信号の潜像が形成される。
【0057】
つぎに焦点Pが半径r方向に移動してこの光ディスク原盤9の半径R2の位置において所定の回転角度位置にこの焦点Pが一致した場合について説明する。
【0058】
回転位相信号S8A及び送り量データ信号S11に基づきCPU19Cでこの光ディスク原盤9の半径R2の位置において所定の回転角度位置に焦点Pが一致したことが検出される。CPU19Cにおいてこの一致したことの検出に応じて第2回目の検知パルス信号S12が生成され、この第2回目の検知パルス信号S12がRSFF2E、3E及び17E夫々のセット信号入力端子Sに供給され、これらRSFF2E、3E及び17Eの夫々がセットされる。
【0059】
このセット状態に応じてRSFF2Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部2Aの入出力ポート2Dの入力ポートINに供給され、RSFF3Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部3Aの入出力ポート3Dの入力ポートINに供給されそしてRSFF17Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部17Aの入出力ポート17Dの入力ポートINに供給される。
【0060】
この入出力ポート2Dの入力ポートINにRSFF2Eから供給されたFF出力信号が、データポート2DAからデータポート2CBを通じてCPU2Cに供給される。CPU2Cには最初に供給されたFF出力信号が記憶されているので、今回CPU2Cに供給されたこのFF出力信号は第2のFF出力信号であるとこのCPU2Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R2の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第2回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0061】
この第2回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第2のFF出力信号としてCPU2Cに記憶されるとともに、CPU2Cから入出力ポート2Dを介してRSFF2Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF2Eがリセットされる。一方CPU2Cに記憶されている記録用光源(He−Cdレーザ)2の露光レーザ出力を設定するためのレーザ出力設定データ(この場合は100%)が読み出され、図2に示したデータパス※2−※2を介して記録用光源(He−Cdレーザ)2に供給されて、この記録用光源2の出力が設定される。
【0062】
この入出力ポート3Dの入力ポートINにRSFF3Eから供給されたFF出力信号が、データポート3DAからデータポート3CBを通じてCPU3Cに供給される。CPU3Cには最初に供給されたFF出力信号が記憶されているので、今回CPU3Cに供給されたこのFF出力信号は第2のFF出力信号であるとこのCPU3Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R2の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第2回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0063】
この第2回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第2のFF出力信号としてCPU3Cに記憶されるとともに、CPU3Cから入出力ポート3Dを介してRSFF3Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF3Eがリセットされる。一方CPU3Cに記憶されている光変調器3に入力される情報信号S1の種類(この例ではデータ1)のデータが読み出され、図2に示したデータパス※1−※1を介して光変調器3に供給されて、この光変調器3の出力が設定される。
【0064】
この入出力ポート17Dの入力ポートINにRSFF17Eから供給されたFF出力信号が、データポート17DAからデータポート17CBを通じてCPU17Cに供給される。CPU17Cには最初に供給されたFF出力信号が記憶されているので、今回CPU17Cに供給されたこのFF出力信号は第2のFF出力信号であるとこのCPU17Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R2の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第2回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0065】
この第2回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第2のFF出力信号としてCPU17Cに記憶されるとともに、CPU17Cから入出力ポート17Dを介してRSFF17Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF17Eがリセットされる。一方CPU17Cに記憶されているフォーカスを設定するためのデータ(この場合は+10)が読み出され、図1に示したデータパス※4−※4を介してフォーカスサーボ回路17に供給されて、このフォーカスサーボ回路17によるフォーカスサーボ状態が設定される。
【0066】
以上説明したようにR2〜R3の間のバンド#2を露光するために必要な最適露光状態となるようにこの記録用光源2の出力が設定され、この光変調器3の出力が設定されそしてフォーカスサーボ状態が設定される。
【0067】
そしてこのような設定がおこなわれた状態において、送り量データ信号S11に基づき送りサーボ回路部18が制御され、送り台送りモータ21を駆動し、回転サーボデータ信号S6をサーボ回路部19に送り、スピンドルモータ8による回転軸8Aの回転状態を制御して、焦点Pの位置を光ディスク原盤9の半径R2位置から光ディスク原盤9の半径R3の位置に向かって、図3Aにrで示した光ディスク原盤9の半径方向にデータ1の露光がおこなわれて半径R2とR3の間にこのデータ1の潜像が形成される。
【0068】
つぎに焦点Pが半径r方向に移動してこの光ディスク原盤9の半径R3の位置において所定の回転角度位置にこの焦点Pが一致した場合について説明する。
【0069】
回転位相信号S8A及び送り量データ信号S11に基づきCPU19Cでこの光ディスク原盤9の半径R3の位置において所定の回転角度位置に焦点Pが一致したことが検出される。CPU19Cにおいてこの一致したことの検出に応じて第3回目の検知パルス信号S12が生成され、この第3回目の検知パルス信号S12がRSFF2E、3E及び17E夫々のセット信号入力端子Sに供給され、これらRSFF2E、3E及び17Eの夫々がセットされる。
【0070】
このセット状態に応じてRSFF2Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部2Aの入出力ポート2Dの入力ポートINに供給され、RSFF3Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部3Aの入出力ポート3Dの入力ポートINに供給されそしてRSFF17Eの信号出力端子Qから生成されたFF出力信号がCPU部17Aの入出力ポート17Dの入力ポートINに供給される。
【0071】
この入出力ポート2Dの入力ポートINにRSFF2Eから供給されたFF出力信号が、データポート2DAからデータポート2CBを通じてCPU2Cに供給される。CPU2Cには第2のFF出力信号が記憶されているので、今回CPU2Cに供給されたこのFF出力信号は第3のFF出力信号であるとこのCPU2Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R3の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第3回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0072】
この第3回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第3のFF出力信号として第CPU2Cに記憶されるとともに、CPU2Cから入出力ポート2Dを介してRSFF2Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF2Eがリセットされる。一方CPU2Cに記憶されている記録用光源(He−Cdレーザ)2の露光レーザ出力を設定するためのレーザ出力設定データ(この場合は80%)が読み出され、図2に示したデータパス※2−※2を介して記録用光源(He−Cdレーザ)2に供給されて、この記録用光源2の出力が設定される。
【0073】
この入出力ポート3Dの入力ポートINにRSFF3Eから供給されたFF出力信号が、データポート3DAからデータポート3CBを通じてCPU3Cに供給される。CPU3Cには第2のFF出力信号が記憶されているので、今回CPU3Cに供給されたこのFF出力信号は第3のFF出力信号であるとこのCPU3Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R3の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第3回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0074】
この第3回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第3のFF出力信号としてCPU3Cに記憶されるとともに、CPU3Cから入出力ポート3Dを介してRSFF3Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF3Eがリセットされる。一方CPU3Cに記憶されている光変調器3に入力される情報信号S1の種類(この例ではデータ2)のデータが読み出され、図2に示したデータパス※1−※1を介して光変調器3に供給されて、この光変調器3の出力が設定される。
【0075】
この入出力ポート17Dの入力ポートINにRSFF17Eから供給されたFF出力信号が、データポート17DAからデータポート17CBを通じてCPU17Cに供給される。CPU2Cには第2のFF出力信号が記憶されているので、今回CPU2Cに供給されたこのFF出力信号は第3のFF出力信号であるとこのCPU2Cで判断され、光ディスク原盤9の半径R3の位置かつ所定の回転角度位置に焦点Pが一致したときに生成された第3回目の検知パルス信号S12に基づくFF出力信号であると判断される。
【0076】
この第3回目の検知パルス信号S12に応じて生成されたこのFF出力信号が、第3のFF出力信号としてCPU17Cに記憶されるとともに、CPU17Cから入出力ポート17Dを介してRSFF17Eのリセット信号入力端子Rにリセット信号が送られRSFF17Eがリセットされる。一方CPU17Cに記憶されているフォーカスを設定するためのデータ(この場合は−10)が読み出され、図1に示したデータパス※4−※4を介してフォーカスサーボ回路17に供給されて、このフォーカスサーボ回路17によるフォーカスサーボ状態が設定される。
【0077】
以上説明したようにR3〜R4の間のバンド#3を露光するために必要な最適露光状態となるようにこの記録用光源2の出力が設定され、この光変調器3の出力が設定されそしてフォーカスサーボ状態が設定される。
【0078】
そしてこのような設定がおこなわれた状態において、送り量データ信号S11に基づき送りサーボ回路部19が制御され、送り台送りモータ21を駆動し、回転サーボデータ信号S6をサーボ回路部18に送り、スピンドルモータ8による回転軸8Aの回転状態を制御して、焦点Pの位置を光ディスク原盤9の半径R3位置から光ディスク原盤9の半径R4の位置に向かって、図3Aにrで示した光ディスク原盤9の半径方向にデータ1の露光がおこなわれて半径R3とR4の間にこのデータ2の潜像が形成される。
【0079】
そして半径R3とR4の間にこのデータ2の潜像が形成されたことがホストコンピュータ16で確認された時点で、その旨の表示がモニター表示装置20Aに表示されてこの潜像形成プロセスが終了する。
【0080】
なお以上の説明においては光ディスク原盤9の露光作業を、光ディスク原盤9の半径R1〜R2(バンド#1)、R2〜R3(バンド#2)及びR3〜R4(バンド#3)に分けて説明したが、実際の露光作業においては、半径R1(リードイントラック位置)から半径R4(リードアウトトラック位置)までの露光作業は焦点Pと光ディスク原盤9の間の相対速度がCLVの状態になるようにこのスピンドルモータ8の回転状態がサーボされた状態で連続して行われる。
【0081】
本例によれば、光ディスク原盤9のバンド#1、バンド#2及びバンド#3の夫々の潜像を形成するためのデータを、CPU2A,3A及び17Aよりなる制御ユニットに伝送するネットワークとは別に高速なデータ回線29を設けて、これらバンド毎に必要となるデータの切り替えを制御するデータをこれら制御ユニットに伝送できるようにした。したがってこの潜像を形成するためのデータを予めこれら制御ユニットに送って記憶させておき、実際の切り替えを制御するデータをこの高速なデータ回線29を経由してこれら制御ユニットに伝送し、リアルタイムでこの切り替えを実行できる。よって本例によれば、光ディスク原盤9のフォトレジスト層9Aに形成されるバンド#1、バンド#2及びバンド#3の夫々の潜像を連続的に露光することが何の制約もなく実行することが可能である。
【0082】
また本例においては、このバンドの数をバンド#1、バンド#2及びバンド#3に限定されることなく、この光ディスク原盤9のフォトレジスト層9Aに形成される情報の形態に応じてこのバンドの数及び/または各バンドのバンド幅が増減されるようにしてもよいことは勿論である。
【0083】
また本例において、FSFF2E、3E及び17Eの夫々をカウンタ、一例としてBCDカウンタで構成してもよい。このように構成した場合には、CPU部19Aから出力された検知パルス信号12が何番目の検知パルス信号であるかが、これらカウンタ側に記憶されるので、CPU2C、3C及び17C側の負担が軽減される。
【0084】
図1〜3に示した例としてCDをあげて説明した。しなしながら本発明は上述したCD例に限ることなく、本発明の要旨を逸脱することなく、CAV(Constant Angular Velocity)方式による光ディスク等の螺旋状トラックでピット情報が記録される各種ディスク、相変化により情報が記録される各種の光ディスク、ハード磁気ディスク等の同心円状トラックにより情報が記録される各種のディスクその他種々の記録フォーマットの構成が本例として採り得ることは勿論である。そしてまたファクトリオートメーションに組み込まれる電子制御機器に本例を適用し得ることは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、これら制御ユニットにおいて所定の動作を実行するためのデータ情報をこれら制御ユニット側に伝送するネットワークとは別に、この動作の実行を指令する命令を伝送するデータ回線を設けて、この命令を指令する側とこれら制御ユニットの間を接続するようにしたので、このネットワーク側の通信速度をこのネットワークとしては不必要に高速な伝送速度に設定する必要をなくすことができ、このネットワークのコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明データ伝送手段の実施の形態の例を示したブロック図である。
【図2】本発明原盤露光装置の制御部の実施の形態の例を示したブロック図である。
【図3】本発明の前提となる光ディスク原盤の概略平面図及び記録情報線図である。
【符号の説明】
2A………CPU部2A、3A………CPU部3A、15………ネットワーク15、CPU部………17A………CPU部17A、19A………CPU部19A、29………データ回線29

Claims (1)

  1. 複数の制御ユニット部及び該複数の制御ユニット部の動作を制御する電子制御部を含む電子制御機器の通信装置であって、
    前記複数の制御ユニット部の動作中に必要な情報および前記複数の制御ユニット部の中の所定の制御ユニット部の動作を開始させる情報、を含むデータ情報を、前記電子制御部から前記複数の制御ユニット部に伝送するための第1のデータ回線と、
    物理的に、前記第1のデータ回線よりも高速であり、前記データ情報のビット数よりも少ないビット数の情報のみを伝送可能に構成され、前記複数の制御ユニット部間を接続する第2のデータ回線と、を備え
    前記所定の制御ユニット部は、動作が開始されると、所定の動作をその他の制御ユニット部に実行させるコマンド情報を生成し、前記第2のデータ回線を通じて前記その他の制御ユニット部に前記コマンド情報を伝送する
    電子制御機器の通信装置。
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