JP4690864B2 - 分析方法、分離方法、ミキサ、及び分析装置 - Google Patents

分析方法、分離方法、ミキサ、及び分析装置 Download PDF

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本発明は、液体クロマトグラフィを利用した分析方法及び分離方法、並びにこれらに用いるミキサ及び分析装置に関し、さらに詳しくは、溶離液の組成を変化させて分析等を行うグラジエント型の分析方法、分離方法等に関する。
液体クロマトグラフィを用いた分析方法に、溶離液の組成を経時的に変化させて成分分離及び成分分析を行うグラジエント分析と呼ばれるものがある。このようなグラジエント分析では、移動層を構成する溶離液の組成を経時的に変化させることにより、試料中の目的とする成分を迅速かつ確実に分離・定量することができる。
一方、このようなグラジエント分析を用いても、特定の被検対象については、ピーク形状が非常に悪くなり、或いはピーク形状の経時変化も生じて、精密な分析が困難になる場合がある。このような現象を防止するため、溶離液に試料を注入した後、これらを周期的に異なる方向からつぶした管からなるミキサーで混合することによって試料を拡散させことが提案されている(特許文献1参照)。
また、液体クロマトグラフィ用のミキサーとして、撹拌子が回転する第1ミキサーと、内筒を備える第2ミキサーとを組み合わせたものも存在する(特許文献2参照)。ここで、第2ミキサーは、ミキサーチューブに内筒を挿入したものであり、ミキサーチューブ内面のリード溝と内筒の周面またはリード溝とによって区画された通路に沿って、混合液が螺旋状に移動する。
また、石油等の分析に用いられるスタティックミキサーとして、パイプ内に2つの対向する構成要素を設け、パイプ内の流体を2つに分割し、流体の流れの方向に平行な軸について互いに反対方向に回転するように、分割された2つの流体を逸らせるものが存在する(特許文献3参照)。
特開2003−270226号公報 特開平9−325141号公報 特表平10−506326号公報
しかしながら、上記背景技術のうち、異なる方向からつぶした管からなるミキサーを用いた場合、管のつぶし加減、その方向、その間隔等の微妙な差がピーク形状に影響を及ぼし、計測値の再現性が低くなる場合があった。
また、ミキサーチューブに内筒を挿入した第2ミキサーを用いた場合、比較的大きな内筒をチューブ内に固定したり内筒とチューブとの間に流路を確保する観点から、ミキサーが大型化し構造が複雑になってコストが増加する。
また、パイプ内に流れを形成する2つの構成要素を設けたスタティックミキサーの場合、互いに反対方向に回転する流れを形成することに起因して、パイプ内に固定する構成要素の形状が複雑になって加工が困難になる。
そこで、本発明は、計測値の再現性が高く、ミキサーを簡単な構造によって小型化することができ、製造や加工が容易なミキサーを用いた液体クロマトグラフィの分析方法及び分離方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、近接するピークを正確に分離、検出することができるグラジエント型の液体クロマトグラフィの分析方法等の実現に適するミキサや分析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る分析方法は、(a)液体クロマトグラフィを利用することにより、溶離液の組成を変化させつつ試料の成分を分析する分析方法であって、(b)溶離液に試料を注入するとともに、板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵する管状部材を用いて、試料と溶離液とを混合しつつ試料を溶離液中に拡散させる工程と、(c)溶離液に試料を拡散させた混合液を分離カラムの一端に充填する工程と、(d)分離カラムの一端に混合液又は溶離液を供給しつつ当該分離カラムの他端から吐出された溶出液の成分を逐次検出する工程とを備える。
上記分析方法では、試料等を分離カラムの一端に供給する前に、管状部材を用いて試料を基底状態の溶離液に拡散させるので、このような拡散によって得た混合液は、分離カラムの入口部に安定した状態で充填される。この際、管状部材が板状の部材を捻った形状の仕切りを内蔵するので、この仕切りの表側と裏側とにそれぞれ自然な螺旋流を形成することができ、混合液を溶離液中に再現性良く均一に拡散させることができる。よって、試料溶媒が分離カラム中で移動層のように振舞うことを防止できるだけでなく、グラジエント型の液体クロマトグラフィを用いた分析において、近接するピークを有する成分を高い再現性で正確に分離、検出することができる。
本発明の具体的な態様又は観点では、上記分析方法において、管状部材が、円形断面の通路を有し当該通路内に仕切りを保持する直管を含んで成り、仕切りが、直管の軸方向から見て通路の円形断面に略一致する円形の輪郭を有する。この場合、混合用の管状部材内において混合液に対して十分な旋回を生じさせることができ、効率的な撹拌が可能になる。
本発明の別の態様では、仕切りが、細長い帯状部材で形成されており、直管の軸方向に沿った一端から他端にかけて、当該帯状部材の長手方向に略沿った中心線のまわりに一定の割合で180°以上捻られた形状を有する。この場合、混合液の流れをほとんど妨げることなく、管状部材の直管内において混合液や溶離液の滑らかな流れを形成することができるので、安定した混合によって、近接するピークを有する成分を正確に分離することができる。
本発明のさらに別の態様では、板状の部材が、捻り方向に直交する方向の幅が少なくとも一部で直管の内径よりも広くなっており、当該少なくとも一部において直管の内面に挟持されて固定される。この場合、直管中に仕切りを簡単かつ確実に固定することができ、かつ、管状部材の構造を簡単なものとすることができる。
本発明のさらに別の態様では、試料を注入した溶離液を、管状部材に供給した後に、所定長以上の延長管に通す。この場合、試料と溶離液とをさらに効率よく混合し攪拌することができ、近接するピークを有する成分の分離・検出能をさらに高めることができる。
また、本発明に係る分離方法は、(a)液体クロマトグラフィを利用することにより、溶離液の組成を変化させつつ試料を成分に分離する分離方法であって、(b)溶離液に試料を注入するとともに、板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵する管状部材を用いて、試料と溶離液とを混合しつつ試料を溶離液中に拡散させる工程と、(c)溶離液に試料を拡散させた混合液を分離カラムの一端に充填する工程と、(d)分離カラムの一端に混合液又は溶離液を供給しつつ当該分離カラムの他端から溶出液を吐出させる工程とを備える。
上記分離方法でも、試料等を分離カラムの一端に供給する前に、上述の管状部材を用いて試料を基底状態の溶離液に拡散させるので、このような拡散によって得た混合液は、分離カラムの入口部に安定した状態で充填され、近接するピークを有する成分を高い再現性で正確に分離、検出することができる。
また、本発明に係るミキサは、(a)液体クロマトグラフィ用の溶離液に試料を注入するための注入装置側に連結される入口部と、(b)板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵し、試料と溶離液との混合液を通過させる管状部材と、(c)混合液又は溶離液を通過させつつ試料を成分に応じて分離するための分離カラム側に連結される出口部とを備える。
上記ミキサでは、混合液を通過させる管状部材が板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵するので、試料を分離カラムの一端に充填する前に溶離液と試料とを効率よく混合・撹拌することができる。このような撹拌によって得た混合液は、分離カラムの入口部に安定した状態で充填されるので、例えばグラジエント型等の液体クロマトグラフィを用いた分析において、近接するピークを有する成分を高い再現性で正確に分離、検出することができる。
本発明の具体的な態様では、上記ミキサにおいて、管状部材が、円形断面の通路を有し当該通路内に仕切りを保持する直管を含んで成り、仕切りが、直管の軸方向から見て通路の円形断面に略一致する円形の輪郭を有する。
本発明のさらに具体的な態様では、板状の部材が、捻り方向に直交する方向の幅が少なくとも一部で直管の内径よりも広くなっており、当該少なくとも一部において直管の内面に挟持されて固定される。
また、本発明に係る分析装置は、(a)液体クロマトグラフィ用の溶離液に試料を注入する注入装置と、(b)注入装置の出口側に接続されるとともに、板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵する管状部材と、(c)管状部材の出口側に接続され、試料とともに一端に充填された溶離液を通過させつつ試料を成分に応じて分離する分離カラムと、(d)当該分離カラムの他端から吐出された溶出液の成分を逐次検出する検出手段とを備える。
上記分析装置では、混合液を通過させる管状部材が板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵するので、管状部材を利用した撹拌によって得た混合液は、分離カラムの入口部に安定した状態で充填され、例えばグラジエント型等の液体クロマトグラフィを用いた分析において、近接するピークを有する成分を高い再現性で正確に分離、検出することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る分析方法を実施するための分析装置を概念的に説明するブロック図である。
図示の分析装置10は、グラジエント型の高速液体クロマトグラフィの装置であり、溶離液の組成を経時的に変化させて成分分離及び成分分析を行うことができる。この分析装置10は、複数の異なる溶媒A,Bを所望の比率で混合して溶離液SSを生成する溶離液供給装置21と、溶離液供給装置21の出口側に接続されて溶離液SSに分析対象である試料SAを所定量注入する試料注入装置23と、試料注入装置23の出口側に接続されて試料SAと溶離液SSとを均一に混合するミキサ25と、ミキサ25の出口側に接続されて補助的な混合を行う補助ミキサ27と、ミキサ25及び補助ミキサ27を経た混合液M等が一端29aから注入される分離カラム29とを備える。さらに、分析装置10は、分離カラム29の他端29bに配管を介して接続されて試料SAから分離された各成分の蛍光や吸光を検出するディテクタ部31と、ディテクタ部31で検出した蛍光や吸光に対応する信号を解析して分離成分の濃度等を計測する演算処理部33と、ディテクタ部31を経た溶出液Sを収容するタンク35とを備える。
溶離液供給装置21は、溶媒A,Bの供給源や圧送用のポンプを有しており、溶媒A,Bを所望の比率で混合した溶離液SSを高圧で出射する。また、溶離液供給装置21は、溶媒A,Bの混合比を適宜変更することができ、試料SAを分離カラム29に充填した後に分離カラム29に供給する溶離液SSの組成比を連続的或いは段階的に変更することができる。これにより、試料SAのグラジエント分析が可能になる。なお、溶媒A,Bは、例えば水やアセトニトリル等の有機溶媒とすることができる。
試料注入装置23は、マニュアルインジェクタやオートサンプラーで構成され、溶離液供給装置21から供給される溶離液SSに対して試料SAを所望量だけ所望のタイミングで注入することができる。溶離液SSに注入する試料SAの量は、他の測定条件等を考慮して適宜適宜変更することができる。なお、試料SAは、分析対象である物質(被検対象)をアセトニトリル等の試料溶媒に溶かしたものである。
ミキサ25は、板状の部材を捻った形状を有する仕切りを内蔵する管状部材(後で詳述する)からなり、この管状部材内に形成される螺旋流によって、溶離液SSと試料SAとの均一な混合すなわち溶離液SS中に注入された試料SAの一様な拡散を達成し、ほぼ均一な組成の混合液Mを分離カラム29の一端29aに供給する。なお、ミキサ25は、後述する補助ミキサ27とともに拡散手段を構成する。
図2は、ミキサ25の構造を説明する一部破断側面図である。また、図3は、図2のミキサ25の要部である管状部材を拡大した断面図であり、図4(a)及び4(b)は、図3に示す管状部材に挿入された仕切りの形状を説明する側面図及び端面図である。
図2に示すように、このミキサ25は、管内に螺旋流を形成して混合液M等の撹拌を行う管状部材51と、この管状部材51の両端に設けられる第1及び第2締結具53,55とを備える。
ここで、管状部材51は、図3にも示すように、細長い直管であるステンレスチューブ51aと、ステンレスチューブ51a内に収納された仕切りであるスパイラル51dとを備える。スパイラル51dは、ステンレスチューブ51aの約1/5以下の長さを有しており、ステンレスチューブ51aの入口側の一端51bに固定されている。ここで、ステンレスチューブ51aの具体的な実施例として、内径0.04インチ(約1mm)のものを用いた。ステンレスチューブ51aの軸方向の長さaは、具体的な実施例において、例えば50mm〜55mmとし、ステンレスチューブ51aの端部からスパイラル51dの端部までの距離に対応する押し込み量bは、例えば0.3mm〜0.5mmとした。なお、ステンレスチューブ51aは、ステンレス鋼製に限るものではなく、スパイラル51dを安定して固定することができ、混合液M等に対して耐食性を有するものであれば、他の材料で形成することもできる。
第1締結具53は、ステンレスチューブ連結用のユニオン継手からなる入口部であり、内側に雌ネジを形成した2つの六角柱部分を直列に並べた形状のユニオン本体53aと、先端がフェルール状となっている一対のネジ部材53b,53cとを備える。組立に際しては、ネジ部材53bの中心孔53fにステンレスチューブ51aの一端51bを差し込んだ状態で、ネジ部材53bをユニオン本体53aに一方からねじ込んで締付けるとともに、ネジ部材53cの中心孔に上流側配管であるステンレスチューブ61を差し込んだ状態で、ネジ部材53cをユニオン本体53aに他方からねじ込んで締付ける。これにより、ステンレスチューブ51aの一端51bがチューブ61に対して液密に連結される。なお、具体的実施例において、チューブ61としては、ステンレスチューブやPEEKチューブが用いられた。これらのチューブは、例えば内径が0.01インチで外径が1/16(約1mm)であり、図1の試料注入装置23までの長さが1000mmであった。
一方、第2締結具55は、第1締結具53と同様のユニオン継手からなる出口部であり、ユニオン本体55aと、一対のネジ部材55b,55cとを備える。組立に際しては、ネジ部材55bの中心孔55fにステンレスチューブ51aの他端51cを差し込んだ状態で、ネジ部材55bをユニオン本体53aに一方からねじ込んで締付けるとともに、ネジ部材53cの中心孔に下流側配管であるステンレスチューブ62を差し込んだ状態で、ネジ部材55cをユニオン本体55aに他方からねじ込んで締付ける。これにより、ステンレスチューブ51aの他端51cがチューブ62に対して液密に連結される。なお、具体的実施例において、チューブ62としては、ステンレスチューブやPEEKチューブが用いられた。これらのチューブは、例えば内径が0.01インチで外径が1/16(約1mm)であり、図1の分離カラム29までの長さが500〜1000mmであった。チューブ62は、コイルスプリング状に多数回巻かれており、図1の補助ミキサ27を構成する。
図4(a)及び(b)に示すように、スパイラル51dは、帯状部材を1回転半(540°)捻った形状を有しており、側面から見ると周期的に幅が増減し端面から見ると円形の輪郭を有する。
図4(c)は、スパイラル51dの素材である帯状部材71を説明する図である。帯状部材71は、一端から他端にかけて幅が減少する板材であり、ステンレスチューブ51aの内径よりも少なくとも一端で大きな幅を有するように、金属材料をストリップ状に切断したものである。切断後は、帯状部材71の外周を研磨し、適当な工具を利用して、帯状部材71を長手方向に略沿った中心線CLのまわりに一定の割合で捻ることによって長いスパイラル材とする。このスパイラル材を適当な箇所で切断して、図4(a)に示すスパイラル51dを得る。なお、具体的実施例において、帯状部材71としては、チタン箔板が用いられた。このチタン箔板は、例えば一端の幅dが約1mmで、他端の幅e’が約0.5mmで、全長f’が50mmのものを準備した。結果的に得られた実施例のスパイラル51dは、一端の幅dが約1mmで、他端の幅eが約0.8〜0.9mmで、全長fが5mmであった。結果的に、スパイラル51dが半ひねりする距離gは、1.5〜2mm程度なっている。
以上説明したスパイラル51dでは、一端部S1において、ステンレスチューブ51aの内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が広く、他端部S2において、ステンレスチューブ51aの内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が狭くなっている。結果的に、スパイラル51dの一端部S1は、ステンレスチューブ51a内に滑らかに収まるが、スパイラル51dの他端部S2は、ステンレスチューブ51a内に圧縮嵌めされた状態で確実に固定される。なお、スパイラル51dの固定をより確実にしたい場合、スパイラル51dの下流側でステンレスチューブ51aの内径を減少させる等の加工・変形を施すこともできる。
スパイラル51dは、表面FFと裏面RFとを有する。つまり、ステンレスチューブ51a内に固定されたスパイラル51dは、ステンレスチューブ51a中の流路を2分割するので、管内に表面FFと裏面RFとに対応する2つの螺旋流すなわち渦巻き流SF,SRが強制的に形成される(図3参照)。よって、ステンレスチューブ51aすなわち管状部材51を通過する混合液Mや溶離液SSは、スパイラル51dを経ることによって2つの渦巻き流SF,SRとなって効率よく撹拌され、混合液Mや溶離液SSの撹拌状態や混合状態が極めて安定したものとなる。
図1に戻って、補助ミキサ27は、既に説明したように、管状部材51から延びるチューブ62をコイルスプリング状に加工した延長管である。補助ミキサ27は、混合液Mや溶離液SSの流路を延長することにより、例えば溶離液SS中で試料SAを徐々に拡散させつつ混合することができ、ミキサ25による撹拌をより安定化させる役割を有する。
分離カラム29は、管状の部材からなり、内部に試料分離用の固定相としてシリカゲル等を封入している。なお、分離カラム29の周囲には温度調節調節用のヒータ等を内蔵したオーブンが(不図示)が設けられており、分離カラム29内部の温度を一定に保つことができる。
また、ディテクタ部31は、検出手段として、分離カラム29の他端29bから吐出される溶出液Sが通過するガラス管路等を備える。このディテクタ部31では、これを通過する溶出液Sに紫外光を照射して蛍光を検出したり、赤外線の吸光度を検出するといった光学的な手法で分離された成分の検出が行われる。
演算処理部33は、ディテクタ部31から出力される蛍光や吸光度に対応する信号に適当な処理を施して、溶出液Sに含まれる分離成分の濃度やこれに対応する数値をリテンションタイムとの相関として記録、表示する。
タンク35は、ディテクタ部31で分析を終了した溶出液Sを回収するためのものであり、リテンションタイムを考慮してタンク35を切り換えれば、溶出液Sを成分ごとに精密に分離することもできる。
以下、図1に示す分析装置10の動作について説明する。まず、溶離液供給装置21を動作させて、グラジエント分析における基底状態に対応する溶離液SSを一定流量で試料注入装置23、さらには分離カラム29に導入する。例えば溶媒A,Bが水及びアセトニトリルである場合、基底状態の溶離液SSは水が主要な成分となる。
この後、適当なタイミングで試料注入装置23を介して溶離液SSに試料SAを所望量(例えば2μL)だけ注入する。ここで、試料SAは、例えばアセトニトリルのみからなる試料溶媒に被検対象を溶かし込むことによって調整されたものである。このように、試料SAをアセトニトリルのみからなる試料溶媒で調整するのは、試料SAに含まれる被検対象が水によって分解作用を受けやすい場合を考慮したものであり、特定種類の被検対象については、その分析条件が試料SAの調整方法、試料注入量等に関して基準書に詳細に規定されていて、これらを簡単に変更できないからである。したがって、被検対象の種類や検出条件が許す場合、試料SAをアセトニトリル以外の各種溶媒で調整することができる。
以上のような注入により、試料SAが溶離液SSに送り出されてミキサ25や補助ミキサ27を通過する。ミキサ25を通通過する際に、試料SAは、特に管状部材51内で溶離液SSと十分に混合され、ほぼ均一な混合液Mが得られる。また、補助ミキサ27を通過する際に、混合液Mはより均一化され安定した状態となる。ここで、混合液Mは、例えばアセトニトリルのみからなる試料溶媒に被検対象を溶かし込むことによって得た試料SAと、ほぼ水からなる溶離液SSとを混合して得たものであり、上記のようなミキサ25等を用いることにより、被検対象を例えば水:アセトニトリル=1:1の溶媒に溶かした場合に近い状態とすることができる。
ミキサ25を出射した混合液Mは、その後試料注入装置23から圧送される溶離液SSに押し出されて分離カラム29の一端29aに導入される。これにより、試料SAの分離カラム29への充填が完了する。なお、混合液Mを送り出すための溶離液SS自体も、ミキサ25等によって十分に撹拌されるので、溶離液SSの均一化と安定が保たれる。
その後も、溶離液供給装置21からの溶離液SSを分離カラム29に供給しつづけることにより、分離カラム29の一端29aに充填された混合液Mすなわち試料SAが成分ごとに徐々に分離しつつ分離カラム29の他端29bに移動する。このような移動により、試料SAが分離カラム29中で成分ごとのバンドに分離され、特定の標準物質やその類縁物質等の精密な分離が可能になる。この際、溶離液SSは、グラジエント分析のために徐々にその組成を変化させる。例えば、溶離液SS中の水の濃度を低下させアセトニトリルの濃度を増加させる。これにより、試料SAの分離条件をある程度の任意性をもって制御することができるので、迅速で高精度の測定結果を得ることができる。すなわち、被検対象である溶質の極性差が大きい場合に、当初水が多い分離液で分離カラム29に保持されにくい極性の高い化合物を分離し、その後次第にアセトニトリルの比率を増加させて比較的極性の低い化合物を分離することができる。
なお、上記のミキサ25及び補助ミキサ27による拡散・希釈が過剰な場合、分離カラム29の一端29aに充填される試料SAの濃度が希釈されだけでなく、混合液Mとして広いバンドを有することになるので、分離カラム29による分離ピークのバンド幅が広がって、成分分離の精度が却って低下する場合もある。そこで、ミキサ25及び補助ミキサ27の寸法や内部構造を調節して、これらによる拡散、希釈が過剰にならない範囲で、試料SAと溶離液SSの混合を行う。
一方、上記のミキサ25及び補助ミキサ27による拡散・希釈が全くない場合、基底状態にあって水に近い組成の溶離液SSで安定している分離カラム29に、アセトニトリル等の有機溶媒のみにて調整した試料SAが充填されることになる。この場合、分離カラム29の一端29aに充填された試料SAは、あたかも移動相すなわち溶離液SSのように振舞う。つまり、本来は分離カラム29の一端29aに濃縮されるべき溶質すなわち被検物質がアセトニトリル等の有機溶媒のバンドとともに分離カラム29中で押し出されるように移動して各成分の溶出が早まって、特にリテンションタイムの短い成分を含有する被検対象(例えば特定種類の標準物質の類縁物質等)の分離が困難になる。
これに対し、上記実施形態のようなミキサ25及び補助ミキサ27を分離カラム29の一端29aに近接して配置した場合、試料SAから極性の低い成分を分離する際に得られる各ピーク形状の鋭さが改善される。しかも、ミキサ25がスパイラル51dを内蔵する管状部材51であるので、混合液Mが効率良く撹拌され分離カラム29の一端29aに安定した状態で充填され、ピーク形状や位置の再現性も高まる。
以下、具体的な実施例について説明する。分析装置10としては、図1に示すような構造のものを用いた。なお、ミキサ25を構成する管状部材51の形状や寸法は、図4及び図4で実施例として説明したものを採用した。また、チューブ61としては、内径0.01インチで、長さ1000mmのステンレスチューブが用いられ、チューブ62としては、内径0.01インチで、長さ1000mmのステンレスチューブが用いられた。
図5〜7は、ある標準物質の類縁物質の分析におけるミキサ25や補助ミキサ27の効果を説明するグラフである。図5は、実施例の分析装置10によって類縁物質Aの分析を行った結果を示す。第1〜第4回の分析結果の波形を縦方向に並べて記載しているが、すべての波形で類縁物質Aのピーク形状や位置が一致していることが分かる。図6(a)は、図5のグラフを横方向に拡大したグラフであり、類縁物質Aのピーク形状や位置が正確に一致していることを確認することができる。一方、図6(b)は、従来型のミキサ(特開2003−270226号公報参照)によって試料の混合を行って類縁物質Aを分析した結果を示しており、実施例に比較して類縁物質Aのピーク形状や位置が変動していることを確認することができる。
図7(a)は、ミキサ25等を備える実施例の分析装置10を用いた試料の分析結果を説明するクロマトクラムであり、図7(b)は、ミキサ25等を備えない比較例の分析装置を用いた同一物質の分析結果を説明するクロマトクラムである。図7(a)の実施例の分析装置10を用いた場合、類縁物質Aのピークは、立ち上がり角度の大きなピークとして検出されているが、比較例の分析装置を用いた場合、類縁物質Aのピークの立ち上がり角度が小さくリーディングの激しいピークとして検出されている。また、グラフからは分からないが、比較例の分析装置を用いた場合、類縁物質Aのピークの検出が比較的不安定であった。さらに、実施例の分析装置10を用いた場合、試料SAである標準物質(中央右寄りの大きなピーク)の直前にある異性体のピークがこの試料SAのピークと分離しているが、比較例の分析装置を用いた場合、試料SAの直前にある異性体のピークが試料SAのピークに重なってしまっている。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る分析方法等を実施するための分析装置について説明する。第2実施形態の分析方法等は、第1実施形態の分析方法等で用いるミキサ25を変更したものであり、ここでは、改良したミキサについてのみ説明する。
図8は、本実施形態のミキサの外観を説明する断面図であり、第1実施形態の図3に対応するものとなっている。この場合、ミキサに設けた管状部材151は、ステンレスチューブ51a中に複数のスパイラル51d,151dを固定している。両スパイラル51d,151dは、同一の形状を有し、順次ステンレスチューブ51a中に挿入されて固定される。なお、図示のスパイラル51d,151dは、例示であり、長さや捻り量に関して図示の形状とは別の形状とすることもできる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る分析方法等を実施するための分析装置について説明する。第3実施形態の分析方法等は、第2実施形態の場合と同様に、第1実施形態の分析方法等で用いるミキサ25を変更したものである。
図9は、本実施形態のミキサの外観を説明する断面図であり、第1実施形態の図3に対応するものとなっている。この場合、ミキサに設けた管状部材251は、ステンレスチューブ51a中に複合的な形状のスパイラル251dを固定している。このスパイラル251dは、図10に示すように、帯状部材271を結合部271aを除いて2分割し、2つの短冊部分271b,271cをそれぞれ捻ってスパイラル部分251h,251iにしたものである。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ミキサ25に含まれる管状部材51,151,251の形状や寸法は、用途に応じて適宜変更することができる。特に管状部材51に組み込むスパイラル51dの長さや、スパイラル51dを形成する際の単位距離あたり捻りの回数や総捻り回数等は適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、管状部材51等に組み込むスパイラル51dが中心線CLのまわりに全体に亘って一定の割合で捻られた形状を有するが、スパイラル51dとしては、一部に捻りの無い部分や捻りの割合が変化する部分を設けることができる。
また、上記実施形態では、管状部材51等に組み込むスパイラル51dが細長い短冊状の帯状部材71からなるが、帯状部材71は両端以外では横幅が狭くなった部材とすることができる。また、帯状部材71の適所に1以上の開口を形成することもできる。以上のような場合、ステンレスチューブ51a中の流路が表面FFと裏面RFとで完全に仕切られない構造となる。
また、上記実施形態では、ユニオン状の締結具53,55を用いて管状部材51をミキサ25に組み込んでいるが、混合液M等の流れを妨げない限り、各種形状のフィッティング装置を利用することができる。
また、上記実施形態では、試料SAをアセトニトリルで調整した場合について説明したが、他の溶媒で調整した試料であっても、溶離液SSと親和性があれば上記実施形態と同様の効果が得られる。同様に、溶離液SSの種類やグラジエント分析における組成変更のレートも目的や用途に応じて適宜変更することができる。
第1実施形態に係る分析方法を実施するための分析装置を概念的に説明するブロック図である。 ミキサの構造を説明する一部破断側面図である。 図2のミキサを構成する管状部材の縦断面構造を説明する図である。 (a)は、ミキサに組み込むスパイラルの側面図であり、(b)は、スパイラルの端面図であり、(c)は、スパイラルの素材である帯状部材を説明する図である。 実施例の分析装置によって類縁物質の分析を行った結果を示す。 (a)は、図5のグラフを横方向に拡大したグラフであり、(b)は、従来型のミキサによって類縁物質を分析した結果を示す。 (a)は、実施例の分析装置を用いた分析結果を説明するグラフであり、(b)は、ミキサを備えない比較例の分析装置を用いた分析結果を説明するグラフである。 第2実施形態に係る分析装置に組み込まれるミキサを説明する図である。 第3実施形態に係る分析装置に組み込まれるミキサを説明する図である。 図9のミキサの作製を説明する図である。
符号の説明
10…分析装置、 21…溶離液供給装置、 23…試料注入装置、 25…ミキサ、 51…管状部材、 51d…スパイラル、 27…補助ミキサ、 29…分離カラム、 29a…一端、 29b…他端、 31…ディテクタ部、 33…演算処理部、 35…タンク、 A,B …溶媒、 M…混合液、 S…溶出液、 SA…試料、 SS…溶離液

Claims (10)

  1. 液体クロマトグラフィを利用することにより、溶離液の組成を変化させつつ試料の成分を分析する分析方法であって、
    溶離液に試料を注入するとともに、仕切りを内蔵する管状部材を用いて、前記試料と前記溶離液とを混合しつつ前記試料を前記溶離液中に拡散させる工程と、
    前記溶離液に前記試料を拡散させた混合液を分離カラムの一端に充填する工程と、
    前記分離カラムの一端に前記混合液又は溶離液を供給しつつ当該分離カラムの他端から吐出された溶出液の成分を逐次検出する工程とを備え、
    前記管状部材は、円形断面の通路を有し当該通路内に前記仕切りを保持する直管を含んで成り、
    前記仕切りは、一端から他端にかけて幅が減少する細長い帯状部材を捻ることによって形成され、前記直管の軸方向から見て円形の輪郭を有し、一端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が広く前記直管内に圧縮嵌めされるとともに、他端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が狭く前記直管内に滑らかに収納されている分析方法。
  2. 前記直管の内径は、仕切りの下流側で減少していることを特徴とする請求項1記載の分析方法。
  3. 前記仕切りは前記直管の軸方向に沿った一端から他端にかけて、前記帯状部材の長手方向に略沿った中心線のまわりに一定の割合で180°以上捻られた形状を有することを特徴とする請求項1記載の分析方法。
  4. 前記試料を注入した前記溶離液を、前記管状部材に供給した後に、所定長以上のコイルスプリング状の延長管に通すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の分析方法。
  5. 前記直管の両端は、締結具によって上流配管及び下流配管にそれぞれ着脱可能に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の分析方法。
  6. 液体クロマトグラフィを利用することにより、溶離液の組成を変化させつつ試料を成分に分離する分離方法であって、
    溶離液に試料を注入するとともに、仕切りを内蔵する管状部材を用いて、前記試料と前記溶離液とを混合しつつ前記試料を前記溶離液中に拡散させる工程と、
    前記溶離液に前記試料を拡散させた混合液を分離カラムの一端に充填する工程と、
    前記分離カラムの一端に前記混合液又は溶離液を供給しつつ当該分離カラムの他端から溶出液を吐出させる工程とを備え、
    前記管状部材は、円形断面の通路を有し当該通路内に前記仕切りを保持する直管を含んで成り、
    前記仕切りは、一端から他端にかけて幅が減少する細長い帯状部材を捻ることによって形成され、前記直管の軸方向から見て円形の輪郭を有し、一端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が広く前記直管内に圧縮嵌めされるとともに、他端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が狭く前記直管内に滑らかに収納されている分離方法。
  7. 液体クロマトグラフィ用の溶離液に試料を注入するための注入装置側に連結される入口部と、
    仕切りを内蔵し、前記試料と前記溶離液との混合液を通過させる管状部材と、
    前記混合液又は溶離液を通過させつつ試料を成分に応じて分離するための分離カラム側に連結される出口部と
    を備え
    前記管状部材は、円形断面の通路を有し当該通路内に前記仕切りを保持する直管を含んで成り、
    前記仕切りは、一端から他端にかけて幅が減少する細長い帯状部材を捻ることによって形成され、前記直管の軸方向から見て円形の輪郭を有し、一端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が広く前記直管内に圧縮嵌めされるとともに、他端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が狭く前記直管内に滑らかに収納されているミキサ。
  8. 前記直管の内径は、仕切りの下流側で減少していることを特徴とする請求項7記載のミキサ。
  9. 前記仕切りは、前記直管の軸方向に沿った一端から他端にかけて、前記帯状部材の長手方向に略沿った中心線のまわりに一定の割合で180°以上捻られた形状を有することを特徴とする請求項7記載のミキサ。
  10. 液体クロマトグラフィ用の溶離液に試料を注入する注入装置と、
    前記注入装置の出口側に接続されるとともに、仕切りを内蔵する管状部材と、
    前記管状部材の出口側に接続され、前記試料とともに一端に充填された前記溶離液を通過させつつ前記試料を成分に応じて分離する分離カラムと、
    当該分離カラムの他端から吐出された溶出液の成分を逐次検出する検出手段とを備え、
    前記管状部材は、円形断面の通路を有し当該通路内に前記仕切りを保持する直管を含んで成り、
    前記仕切りは、一端から他端にかけて幅が減少する細長い帯状部材を捻ることによって形成され、前記直管の軸方向から見て円形の輪郭を有し、一端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が広く前記直管内に圧縮嵌めされるとともに、他端部において前記直管の内径よりも捻り方向に直交する方向の幅が狭く前記直管内に滑らかに収納されている分析装置。
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