JP4689189B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
(1)アービタの優先順位を変更するための特別な手段を設ける必要がある。
(2)優先順位変更のタイミングと優先順位決定のタイミングとが重なると不具合が生じるため、アービタの優先順位変更に必要なサイクルを挿入する必要がある。
(3)アービタの優先順位変更は、アービタに実装されている優先順位決定アルゴリズムの範囲内での変更しかできないため自由度が低い。
(4)バスラインを使用するマスタ装置を変更できるのはアービトレーション時のみであり、使用中のバスラインに対して使用するマスタ装置の変更はできない。
図1はこの発明の実施の形態1による情報処理装置を示すブロック図であり、図において、マスタ装置1M0〜1Mnは、タスクの起動要求に応じてバス使用要求を発生し、バスを使用してデータ転送すると共に、転送されたデータに対して演算処理するものである。スレーブ装置2S0〜2Smは、マスタ装置とのデータ転送の相手となるものである。なお、マスタ装置1M0〜1Mnとしては、コンピュータのような装置あるいは特定用途向けのH/W I/P等が適用され、スレーブ装置2S0〜2Smとしては、SDRAMのような記憶装置が適用されるものである。
バス装置3において、アービタ4は、マスタ装置からのバス使用要求を受け取り、予め設定された優先順位に従ってバス調停を行うものであり、バスライン5は、マスタ装置1M0〜1Mnおよびスレーブ装置2S0〜2Sm間に接続可能にされ、接続されたマスタ装置およびスレーブ装置間のデータを転送するものである。
CPU(中央処理装置)6は、アービタ4を介してバスアクセス状態を監視し、アービタ4に設定された優先順位に従ってそのままバスライン5が制御された時に、情報処理装置全体として処理効率が低下すると判断した場合に、マスタ装置に発生するタスクの起動要求を処理効率が低下しないようなタスクの起動要求に変更するものである。
バスアクセス状態信号11は、アービタ4が調停を行っているバスアクセスの状態をCPU6が監視するためのものであり、バスライン5を使用しているマスタ装置や、バス使用要求を発生しているマスタ装置の情報である。
タスク制御信号12M0〜12Mnは、CPU6がタスクの起動要求あるいは一時停止要求したい各マスタ装置1M0〜1Mnに対して発生するものである。
図2は情報処理装置の動作を示すタイミングチャートである。
図1において、各マスタ装置1M0〜1Mnは、スレーブ装置2S0〜2Smとデータ転送を行うためにそれぞれバス要求信号7r0〜7rnをアービタ4に送信する。アービタ4は、固定優先順位やラウンドロビン等の調停アルゴリズムに従って、各マスタ装置1M0〜1Mnからのバス使用要求に対してバス調停を行い、バスライン5の使用を許可するマスタ装置(1M0〜1Mnのうちのいずれか1つ)に対してバス使用許可信号(9g0〜9gn)を送信すると共に、バスライン5にバスライン制御信号8を送信する。バスライン5は、バスライン制御信号8に従って、信号線(10M0〜10Mn)と信号線(10S0〜10Sm)とを接続し、許可されたマスタ装置およびスレーブ装置間のデータ転送を行う。
各マスタ装置1M0〜1Mnのタスクでは、演算処理に必要なデータをスレーブ装置から読み出し、転送されてきたデータを演算処理して、演算処理後のデータをスレーブ装置に転送して書き込むものとなるが、以下では、マスタ装置1M0のタスクは、データ転送量が少なく演算処理量が多いものとし、マスタ装置1M1のタスクは、データ転送量が多く演算処理量が少ないものと仮定し、また、アービタ4に設定されている優先順位はマスタ装置1M0よりもマスタ装置1M1の方が上位であるものとして説明する。
この時、マスタ装置1M0からバス要求信号7r0がアービタ4に送信されると(図2のC)、アービタ4は、このバス要求信号7r0の発生をバスアクセス状態信号11としてCPU6に送信し、CPU6では、マスタ装置1M0からバス要求信号7r0が発生したことを認識する。
ここで、CPU6は、アービタ4に設定された優先順位がマスタ装置1M0よりもマスタ装置1M1の方が上位であるから、マスタ装置1M1のタスク処理の開始後に、マスタ装置1M0のタスク処理が開始されることになるが、そのままの順序でタスク処理が開始された時に、情報処理装置全体として処理効率が著しく低下しないか判定する。
このように判定した場合、CPU6は、アービタ4に設定された優先順位とは逆にマスタ装置1M0のタスク処理の開始後に、マスタ装置1M1のタスク処理が開始されるように、マスタ装置1M1に対してタスクの一時停止要求するタスク制御信号12M1を発生すると共に(図2のD)、マスタ装置1M0に対してタスクの起動要求するタスク制御信号12M0を発生する。マスタ装置1M1は、そのタスクの一時停止要求に応じてアービタ4へのバス要求信号7r1を一時停止し(図2のE)、マスタ装置1M0は、そのタスクの起動要求に応じてアービタ4へのバス要求信号7r0の送信を継続する(図2のC)。
CPU6は、そのバスアクセス状態信号11の通知に応じて、マスタ装置1M1へのタスクの一時停止要求を解除し、再びタスクの起動要求するタスク制御信号12M1を発生し(図2のH)、マスタ装置1M1は、そのタスクの起動要求に応じてアービタ4へのバス要求信号7r1の一時停止を解除する(図2のI)。マスタ装置1M0によるデータ転送が終了すると、アービタ4は、設定された優先順位に従ってバス調停を行い、マスタ装置1M1にバス使用許可信号9g1を送信すると共に(図2のJ)、バスライン5にマスタ装置1M1によりバスライン5が使用されるようにバスライン制御信号8を送信する(図2のK)。
なお、上記実施の形態1では、CPU6がマスタ装置のバスアクセス状態をアービタ4を介して監視するように説明したが、CPU6がマスタ装置のバスアクセス状態を監視できるのであれば、アービタ4以外の他の手段を用いるものであっても構わない。
Claims (1)
- タスクの起動要求あるいは一時停止要求を発生する中央処理装置と、
上記中央処理装置からのタスクの起動要求に応じてバス使用要求を発生し、一時停止要求に応じてバス使用要求の発生を一時停止する複数のマスタ装置と、
上記複数のマスタ装置およびスレーブ装置に接続可能にされ、そのマスタ装置からのバス使用要求に応じてアービタに設定された優先順位に基づいてマスタ装置およびスレーブ装置間が接続されるようにバスラインを制御し、それら接続されたマスタ装置およびスレーブ装置間のデータを転送するバス装置とを備え、
上記中央処理装置は、
上記アービタとは個別に設けられると共に、上記マスタ装置からのバス使用要求を監視し、2つのマスタ装置からのバス使用要求が存在し、且つ、上記アービタに設定された上記2つのマスタ装置の優先順位、上記2つのマスタ装置によりそれぞれ実行されるタスクの演算処理量、および上記2つのマスタ装置からそれぞれ転送されるデータ転送量に基づいて、上記2つのマスタ装置の優先順位のままの順序により上記バスラインが制御された時に当該情報処理装置全体として処理効率が低下すると判断した場合に、上記2つのマスタ装置の優先順位とは逆の順序に上記2つのマスタ装置のタスクが起動されるように、タスクの起動要求および一時停止要求を発生することを特徴とする情報処理装置。
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JPH0594410A (ja) * | 1991-10-02 | 1993-04-16 | Fujitsu Ltd | バス転送制御方式 |
JPH08339347A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-24 | Toshiba Corp | アービタ及びアービタを有する計算機 |
JPH09171496A (ja) * | 1995-12-19 | 1997-06-30 | Ricoh Co Ltd | データ転送制御方式 |
JP2000010934A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-14 | Fujitsu Ltd | マルチcpuシステムのバス調停システム |
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