JP4686819B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に関するものであり、さらに詳細には、簡易な構造で、水素電極と効率よく、接触するように、水素ガスを供給することができ、電気発生効率を向上させることのできる燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業革命以後、自動車などのエネルギー源としてはもちろん、電力製造などのエネルギー源として、ガソリン、軽油などの化石燃料が広く用いられてきた。この化石燃料の利用によって、人類は飛躍的な生活水準の向上や産業の発展などの利益を享受することができたが、その反面、地球は深刻な環境破壊の脅威にさらされ、さらに、化石燃料の枯渇の虞が生じてその長期的な安定供給に疑問が投げかけられる事態となりつつある。
【0003】
そこで、水素は、水に含まれ、地球上に無尽蔵に存在している上、物質量あたりに含まれる化学エネルギー量が大きく、また、エネルギー源として使用するときに、有害物質や地球温暖化ガスなどを放出しないなどの理由から、化石燃料に代わるクリーンで、かつ、無尽蔵なエネルギー源として、近年、大きな注目を集めるようになっている。
【0004】
ことに、近年は、水素エネルギーから電気エネルギーを取り出すことができる燃料電池の研究開発が盛んにおこなわれており、大規模発電から、オンサイトな自家発電、さらには、自動車用電源としての応用が期待されている。
水素エネルギーから電気エネルギーを取り出す燃料電池は、水素ガスが供給される水素電極と、酸素が供給される酸素電極とを有している。水素電極に供給された水素ガスは、触媒の作用によって、プロトン(陽子)と電子に解離され、電子は水素電極において、吸収され、他方、プロトンは酸素電極に運ばれる。水素電極において、吸収された電子は、負荷を経由して、酸素電極に運ばれる。一方、酸素電極に供給された酸素は、触媒の作用により、水素電極から運ばれたプロトンおよび電子と結合して、水を生成する。このようにして、水素電極と酸素電極との間に、起電力が生じ、負荷に電流が流れるように、燃料電池は構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる燃料電池においては、水素電極に供給された水素ガスが、水素電極と効率よく、接触するように、水素ガスを供給することが、電気発生効率を高める上で、重要なファクターとなるため、水素ガスを供給するための水素ガス流路の形状につき、種々の角度から研究がなされているが、流路形成部材の形状が複雑となって、加工が困難であったり、あるいは、薄層化の障害となるなどの問題があった。
【0006】
したがって、本発明は、簡易な構造で、水素電極と効率よく、接触するように、水素ガスを供給することができ、電気発生効率を向上させることのできる燃料電池を提供することを目的とするものである。
【0007】
本発明のかかる目的は、プロトン伝導体膜と、前記プロトン伝導体膜の一方の面に接して設けられると共に、格子によって、複数の開口部が形成された水素電極板と、前記水素電極板の前記プロトン伝導体膜と反対側の面に接して設けられると共に、格子によって、複数の開口部が形成された水素ガス流路形成板とを備え、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通し、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通するように、前記水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成されたことを特徴とする燃料電池によって達成される。
【0008】
本発明によれば、水素電極板に形成された複数の開口部の各々が、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の2以上と連通し、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の各々が、水素電極板に形成された複数の開口部の2以上と連通するように、水素電極板と水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成されているから、水素ガスは、水素電極板の面に沿って、二次元的に広がりながら、燃料電池内を流れ、したがって、水素ガスを、水素電極と効率よく、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0009】
また、本発明によれば、単に、水素電極板に形成された複数の開口部の各々が、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の2以上と連通し、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の各々が、水素電極板に形成された複数の開口部の2以上と連通するように、水素電極板と水素ガス流路形成板とを密着させて、その間に、水素ガス流路を形成しているだけであるので、簡易な構造で、水素ガスを、水素電極と効率よく、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0010】
本発明の好ましい実施態様においては、前記水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置するように、前記水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成されている。
【0011】
本発明の好ましい実施態様によれば、水素電極板の格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の各々の内部に位置し、水素ガス流路形成板の格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、水素電極板に形成された複数の開口部の各々の内部に位置するように、水素電極板と水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成されているから、格子の交点が、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の内部に位置する水素電極板の開口部は、水素ガス流路形成板に形成された4つの開口部と連通し、格子の交点が、水素電極板に形成された複数の開口部の内部に位置する水素ガス流路形成板の開口部は、水素電極板に形成された4つの開口部と連通しており、したがって、水素ガスは、水素電極板の面に沿って、二次元的に広がりながら、燃料電池内を流れるから、水素ガスを、水素電極と効率よく、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0012】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有している。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素電極板および水素ガス流路形成板を容易に加工することが可能になるとともに、水素ガスを、水素電極と効率よく、かつ、より均一に、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0014】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有し、略多角形状または略円形状のいずれかに形成されている。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素電極板および水素ガス流路形成板を容易に加工することが可能になるとともに、水素ガスを、水素電極と効率よく、かつ、より均一に、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0023】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の中心と一致し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の中心と一致するように、前記水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成されている。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素ガスを、水素電極と、効率よく、しかも、より一層均一に、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0025】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素ガス流路形成板が、0.01mmないし1mmの厚さを有している。
【0026】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素電極板が、0.01mmないし1mmの厚さを有している。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素ガス流路形成板が、ポリカーボネート、アクリル樹脂、セラミック、カーボン、ハステロイ、ステンレススチール、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタルおよびチタンよりなる群から選ばれた材料によって形成されている。
【0028】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素電極板が、ハステロイ、ステンレススチール、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタル、チタンおよびこれらの2以上の合金よりなる群から選ばれた材料によって形成されている。
【0029】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、燃料電池は、さらに、前記プロトン伝導体膜の他方の面に、複数の開口部が形成された酸素電極板、複数の開口部が形成されたエア通路形成板および複数の開口部が形成されたモジュール押さえ板を、この順に備えている。
【0030】
本発明において、プロトン伝導体膜は、フラーレン分子を構成する炭素原子にプロトンを解離し得る基を導入してなるフラーレン誘導体を、主成分として含んだプロトン伝導体を含んでいる。
【0031】
本発明の好ましい実施態様においては、前記プロトンを解離し得る基が、−XH(Xは2価の結合手を有する任意の原子または原子団である。)よりなっている。
【0032】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記プロトンを解離し得る基が、−OHまたは−YH(Yは2価の結合手を有する任意の原子または原子団である。)よりなっている。
【0033】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記プロトンを解離し得る基が、−OH、−OSOH、−COOH、−SOH、−OPO(OH)よりなる群から選ばれる基よりなっている。
【0034】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記フラーレン誘導体が、ポリ水酸化フラーレン(フラレノール)よりなっている。
【0035】
本発明の別の好ましい実施態様においては、プロトン伝導体は、前記フラーレン分子を構成する炭素原子に、前記プロトンを解離し得る基に加えて、電子吸引基が導入してなるフラーレン誘導体を、主成分として含んでいる。
【0036】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記電子吸引基が、ニトロ基、カルボニル基、カルボキシル基、ニトリル基、ハロゲン化アルキル基またはハロゲン原子を含んでいる。
【0037】
また、本発明において、プロトン伝導体膜が、パーフルオロスルホン酸樹脂(アメリカ Du Pont社製のNafion(登録商標))よりなるプロトン伝導体を含んでいてもよい。
【0038】
本発明において、フラーレン分子とは、炭素数が、36、60、70、78、82、84などの球状の炭素クラスター分子をいう。
【0039】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の前記水素電極板と反対側が閉じられている。
【0040】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素ガス流路形成板が、たとえば、パーソナルコンピュータの一部と密着するように、燃料電池をパーソナルコンピュータに取り付けて、パーソナルコンピュータの電源として、使用することが可能になる。この際、パーソナルコンピュータの液晶ディスプレイパネルのバックライトの裏面など、発熱する部分に、燃料電池を取り付ければ、起電力の発生にともなって、燃料電池内に生ずる水を効果的に、蒸発させることができ、好ましい。
【0041】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記水素ガス流路形成板の前記水素電極板と反対側の面に、複数の開口部が形成された格子を有する第二の水素電極板が設けられ、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通し、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通するように、前記第二の水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成されている。
【0042】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、第二の水素電極板に形成された複数の開口部の各々が、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の2以上と連通し、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の各々が、第二の水素電極板に形成された複数の開口部の2以上と連通するように、第二の水素電極板と水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成されているから、水素ガスは、第二の水素電極板の面に沿って、二次元的に広がりながら、燃料電池内を流れ、したがって、水素ガスを、第二の水素電極と効率よく、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0043】
また、本発明の別の好ましい実施態様によれば、単に、第二の水素電極板に形成された複数の開口部の各々が、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の2以上と連通し、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の各々が、第二の水素電極板に形成された複数の開口部の2以上と連通するように、第二の水素電極板と水素ガス流路形成板とを密着させ、その間に、第二の水素ガス流路を形成しているだけであるので、簡易な構造で、水素ガスを、さらに、第二の水素電極と効率よく、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0044】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第二の水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置するように、前記第二の水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成されている。
【0045】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第二の水素電極板の格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の各々の内部に位置し、水素ガス流路形成板の格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、第二の水素電極板に形成された複数の開口部の各々の内部に位置するように、第二の水素電極板と水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成されているから、格子の交点が、水素ガス流路形成板に形成された複数の開口部の内部に位置する第二の水素電極板の開口部は、水素ガス流路形成板に形成された4つの開口部と連通し、格子の交点が、第二の水素電極板に形成された複数の開口部の内部に位置する水素ガス流路形成板の開口部は、第二の水素電極板に形成された4つの開口部と連通しており、したがって、水素ガスは、第二の水素電極板の面に沿って、二次元的に広がりながら、燃料電池内を流れるから、水素ガスを、さらに、第二の水素電極と効率よく、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0046】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有している。
【0047】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第二の水素電極板および水素ガス流路形成板を容易に加工することが可能になるとともに、水素ガスを、第二の水素電極と効率よく、かつ、より均一に、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0048】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有し、略多角形状または略円形状に形成されている。
【0049】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第二の水素電極板および水素ガス流路形成板を容易に加工することが可能になるとともに、水素ガスを、第二の水素電極と効率よく、かつ、より均一に、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0058】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第二の水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の中心と一致し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の中心と一致するように、前記第二の水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成されている。
【0059】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素ガスを、第二の水素電極と効率よく、かつ、より一層均一に、接触させることができ、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0060】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第二の水素ガス流路形成板が、0.01mmないし1mmの厚さを有している。
【0061】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第二の水素電極板が、0.01mmないし1mmの厚さを有している。
【0064】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記水素ガス流路形成板の一端部に、第一の切り欠き部が形成されるとともに、他端部に、第二の切り欠き部が形成され、前記第一の切り欠き部が、水素ガスを供給可能に構成され、前記第二の切り欠き部が、水素ガスを排出可能に構成されている。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0066】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成する水素電極板の略平面図である。
【0067】
図1に示されるように、本実施態様にかかる燃料電池を構成する水素電極板1は、ステンレススチールによって形成された略正方形の板部材によって構成されている。水素電極板1を構成する板部材の厚さは、0.01mmないし1.0mmに設定されている。
【0068】
図1に示されるように、水素電極板1には、13の正方形の開口部2と、8つの三角形の開口部3が、それぞれ、格子4によって、規則的に形成されている。8つの三角形の開口部3は、周辺部に形成されており、13の正方形の開口部2のうち、中央に位置する正方形の開口部2は、その中心が水素電極板1の中心と一致するように形成されている。
【0069】
図1において、A、B、C、D、E、F,GおよびHは、電極間接続用のピンであり、いずれも矩形状に形成されている。
【0070】
図2は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成する水素ガス流路形成板の略平面図である。
【0071】
図2に示されるように、本実施態様にかかる燃料電池を構成する水素ガス流路形成板6は、ポリカーボネートによって形成された略正方形の板部材によって構成されている。水素ガス流路形成板6を構成する板部材の厚さは、0.1mmないし0.5mmに設定されているが、0.01mmないし1.0mmの厚さの板部材を水素ガス流路形成板6を構成するために使用することができる。
【0072】
図2に示されるように、水素ガス流路形成板6の一端部には、水素ガス供給部を構成する第一の切り欠き部7が形成され、他端部に、水素ガス排出部を構成する第二の切り欠き部8が形成されている。水素ガス流路形成板6には、12の正方形の開口部9が、格子10によって、同一のサイズに形成されている。12の正方形の開口部9のうち、第一の切り欠き部7に連通する正方形の開口部9と、これに隣接する3つの正方形の開口部9は、互いに連通するように、隣接する頂角部が切り欠かれ、4つの正方形の開口部9によって、1つの開口部14が形成されている。
【0073】
図1および図2に示されるように、水素電極板1に形成された正方形の開口部2と、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9とは、同一のサイズを有しており、水素電極板1の中央に形成された正方形の開口部2が、その中心が水素電極板1の中心と一致するように形成されているのに対し、水素ガス流路形成板6の中心には、開口部は形成されてはおらず、中央部に位置する4つの正方形の開口部9を形成している格子10の交点11が、水素ガス流路形成板6の中心に一致するように、正方形の開口部9が、水素ガス流路形成板6に形成されている。
【0074】
図2に示されるように、水素ガス流路形成板6には、さらに、サイズの小さい4つの正方形の開口部12と8つの長方形の開口部13が、格子10によって、形成されている。8つの長方形の開口部13のうち、第一の切り欠き部7に隣接する2つの長方形の開口部13は、互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に隣接する辺の部分が切り欠かれて、第一の切り欠き部7に連通しており、第二の切り欠き部8に隣接する長方形の開口部13は、第二の切り欠き部8に隣接する辺の部分が切り欠かれて、第二の切り欠き部8に連通している。
【0075】
図3は、水素ガス流路形成板上に、水素電極板を重ねて、得られた積層体の略底面図であり、図4は、図3のI−I線に沿った略断面図である。
【0076】
図3に示されるように、水素電極板1の正方形の開口部2および三角形の開口部3を形成している格子4の交点15が、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の中心に一致し、かつ、水素ガス流路形成板6の正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13を形成している格子10の交点16が、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の中心に一致するように、水素電極板1上に、水素ガス流路形成板6が重ねられて、密着されている。
【0077】
その結果、図3に示されるように、図1において、上端部に位置する正方形の開口部2を除く水素電極板1に形成された正方形の開口部2の各々は、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13のうちの4つと連通し、図1において、上端部に位置する正方形の開口部2のみが、水素ガス流路形成板6に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部9および互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13に連通している。
【0078】
また、図3に示されるように、水素電極板1に形成された三角形の開口部3の各々は、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9および長方形の開口部13と連通している。
【0079】
一方、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の各々は、水素電極板1に形成された正方形の開口部2および三角形の開口部3のうちの4つに連通し、水素ガス流路形成板6に形成されたサイズの小さい正方形の開口部12の各々は、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の1つに連通し、水素ガス流路形成板6に形成された長方形の開口部13は、互いに連通するとともに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13を除いて、水素電極板1に形成された正方形の開口部2および三角形の開口部3の双方に連通している。水素ガス流路形成板6に形成され、互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13は、水素電極板1に形成された1つの正方形の開口部2と2つの三角形の開口部3と連通している。
【0080】
本実施態様においては、燃料電池は、パーソナルコンピュータの液晶ディスプレイ(図示せず)のバックライト(図示せず)の裏側部分18に取り付けられ、図4に示されるように、水素ガス流路形成板6の開口部9、12、13が、バックライトの裏側部分18によって閉じられている。
【0081】
その結果、バックライトの裏側部分18、水素電極板1および水素ガス流路形成板6の第一の切り欠き部7によって、水素ガス供給部17が形成され、他方、バックライトの裏側部分18、水素電極板1および水素ガス流路形成板6の第二の切り欠き部8によって、水素ガス排出部19が形成される。
【0082】
水素ガス供給部17は、水素吸蔵炭素質材料、水素吸蔵合金などの水素吸蔵材料を有する水素ガス供給源(図示せず)に接続されている。
【0083】
水素ガス供給部17から、燃料電池内に供給された水素ガスは、水素ガス流路形成板6の開口部9、12、13が、バックライトの裏側部分18によって閉じられ、水素電極板1および水素ガス流路形成板6が、図3に示されるように、密着されているため、図4において、矢印Xで示されるように、まず、水素ガス流路形成板6に形成された長方形の開口部13から、水素電極板1に形成された正方形の開口部2内および2つの三角形の開口部3内に流れ、水素電極板1に形成された正方形の開口部2から、水素ガス流路形成板6に形成された隣接した2つの正方形の開口部9内に流れ、水素電極板1に形成された三角形の開口部3から、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9内に流れる。
【0084】
水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9内に供給された水素ガスは、さらに、水素電極板1に形成された隣接した2つの正方形の開口部2内に流れ、水素電極板1に形成された隣接した正方形の開口部2内に供給された水素ガスは、水素ガス流路形成板6に形成された隣接した2つの正方形の開口部9内および水素ガス流路形成板6に形成されたサイズの小さい正方形の開口部12内に流れ、あるいは、水素ガス流路形成板6に形成された隣接した2つの正方形の開口部9内に流れる。
【0085】
このようにして、水素ガス供給部17から、燃料電池内に供給された水素ガスは、水素電極板1とバックライトの裏側部分18との間を、二次元的に広がりながら流れて、水素排出部19から、燃料電池外へ排出される。したがって、水素ガスを、水素電極板1と効率よく、接触させることが可能となる。
【0086】
図5は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成する酸素電極板の略平面図である。
【0087】
図5に示されるように、酸素電極板21は、水素電極板1と全く同様に形成されており、ステンレススチールによって形成された略正方形の板部材によって構成されている。ここに、酸素電極板21を構成する板部材の厚さは、0.01mmないし1.0mmに設定されている。
【0088】
図5に示されるように、酸素電極板21には、13の正方形の開口部22と、8つの三角形の開口部23が、それぞれ、格子24によって、規則的に形成されている。三角形の開口部23は、周辺部に形成され、13の正方形の開口部22のうち、中央に形成された正方形の開口部22は、その中心が酸素電極板21の中心と一致するように形成されている。
【0089】
図5において、A、B、C、D、E、F,GおよびHは、電極間接続用のピンであり、いずれも矩形状に形成されている。
【0090】
図6は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成するエア流路形成板の略平面図である。
【0091】
図6に示されるように、エア流路形成板26は、ポリカーボネートによって形成された略正方形の板部材によって形成され、板部材の各辺の2箇所に、切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dが形成されている。ここに、エア流路形成板26の各辺の2箇所に、切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dを形成しているのは、エア流路形成板26の周囲から、エアが取り込まれやすくするためである。エア流路形成板26を構成する板部材の厚さは、0.01mmないし0.5mmに設定されている。
【0092】
図6に示されるように、エア流路形成板26には、16の正方形の開口部29が形成されている。酸素電極板21に形成された正方形の開口部22と、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29とは、いずれも、同一のサイズを有しており、酸素電極板21の中央に形成された正方形の開口部22が、その中心が酸素電極板21の中心と一致するように形成されているのに対し、エア流路形成板26の中心には、開口部は形成されてはおらず、中央部に位置する4つの正方形の開口部29を形成している格子30の交点31が、エア流路形成板26の中心に一致するように、16の正方形の開口部29が、エア流路形成部材26に形成されている。
【0093】
図7は、酸素電極板上に、エア流路形成板を重ねて、得られた積層体の略底面図である。
【0094】
図7に示されるように、酸素電極板21の正方形の開口部22および三角形の開口部23を形成している格子24の交点35が、エア流路形成板26に形成された正方形の各開口部29の中心に一致し、かつ、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36が、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の中心に一致するように、酸素電極板21上に、エア流路形成板26が重ねられて、密着されている。
【0095】
その結果、図5において、上下左右端部に位置する開口部29を除いて、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の各々は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29と連通し、上端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aと連通している。また、右端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bと連通し、下端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cと連通しており、左端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dと連通している。
【0096】
さらに、酸素電極板21に形成された三角形の開口部23は、エアガス流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dと連通している。
【0097】
また、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29のうち、中央部に位置する4つの開口部29は、酸素電極板21に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部22と連通し、図6において、四隅に位置する4つの正方形の開口部29は、それぞれ、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23と連通しており、エア流路形成板26に形成されたその他の正方形の開口部29は、いずれも、酸素電極板21に形成された互いに隣接する3つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23と連通している。
【0098】
他方、エア流路形成板26に形成された切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dは、いずれも、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および1つの三角形の開口部23と連通している。
【0099】
図8は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成するモジュール押さえ板の略平面図である。
【0100】
図8に示されるように、モジュール押さえ板40には、21の円形の開口部41が、規則的に形成されている。円形の開口部41は、小径部41aと、直径が次第に大きくなるように、内壁がテーパー状に形成されたテーパー部41bを備えており、モジュール押さえ板40は、テーパー部41bがエア流路形成板26側に位置するように、エア流路形成板26上に密着して、配置される。
【0101】
図9は、モジュール押さえ板40を、エア流路形成板26上に密着させて、得た積層体の略底面図を示すものであり、図10は、図9のII−IIに沿った略断面図である。
【0102】
図9および図10に示されるように、モジュール押さえ板40は、モジュール押さえ板40に形成された円形の各開口部41の中心が、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36と一致し、かつ、モジュール押さえ板40の円形の開口部41を形成している格子42の交点43が、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29の中心と一致するように、エア流路形成板26上に密着されている。
【0103】
その結果、図9に示されるように、モジュール押さえ板40に形成された円形の開口部41のうち、中央部に位置する9つの開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29と連通している。
【0104】
さらに、図10において、上端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aと、右端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dと、下端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cと、左端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bと、それぞれ、連通している。
【0105】
また、図9に示されるように、モジュール押さえ板40に形成されたその他の円形の開口部41は、それぞれ、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dと連通している。
【0106】
図11は、本実施態様にかかる燃料電池の水素ガス流路形成板6に形成された開口部9、12、13と水素電極板1に形成された開口部2、3との連通関係ならびに酸素電極板21に形成された開口部22、23、エア流路形成板26に形成された開口部29およびモジュール押さえ板40に形成された開口部41の連通関係を示す略断面図である。
【0107】
図11に示されるように、本実施態様にかかる燃料電池は、水素ガス流路形成板6と、水素電極板1と、水素電極板1に供給された水素が、水素電極板1に含まれた触媒の作用によって、解離して、生成されたプロトン(陽子)を通過可能なプロトン伝導体膜45と、酸素電極板21と、エア流路形成板26と、モジュール押さえ板40を備え、これらが、この順に積層されて、形成されている。
【0108】
具体的には、まず、パーソナルコンピュータの液晶ディスプレイ(図示せず)のバックライト(図示せず)の裏側部分18に、水素ガス流路形成板6を密着させて固定し、水素ガス流路形成板6上に、水素電極板1を密着させる。
【0109】
次いで、プロトン伝導体膜45が、水素電極板1上に、密着するように、積層され、プロトン伝導体膜45上に、酸素電極板21が、密着するように、積層される。
【0110】
さらに、酸素電極板21上に、エア流路形成板26が密着して、積層され、エア流路形成板26上に、モジュール押さえ板40が、密着するように、積層されれた後、水素ガス流路形成板6、水素電極板1、酸素電極板21、エア流路形成板26およびモジュール押さえ板40の四隅部に形成されたねじ孔(図示せず)に、ねじが挿通され、バックライト(図示せず)の裏側部分18にねじ止めされる。
【0111】
図11に示されるように、プロトン伝導体膜45の周囲は、シール部材46によって、シールされている。
【0112】
以上のように構成された本実施態様にかかる燃料電池においては、水素ガス供給部17から、燃料電池内に供給された水素ガスは、前述のようにして、水素電極板1とバックライトの裏側部分18との間を、二次元的に広がりながら、水素電極板1と接触を繰り返しつつ、流れ、水素排出部19から、燃料電池外へ排出される。
【0113】
水素電極板1に供給された水素は、水素電極板1に含まれた触媒の作用によって、プロトンと電子に解離され、電子は水素電極板1において吸収され、他方、プロトンは、プロトン伝導体膜45を介して、酸素電極板26に運ばれる。水素電極板1において吸収された電子は、負荷(図示せず)を経由して、酸素電極板26に運ばれる。
【0114】
図11に示されるように、エアは、矢印Yで示されるように、モジュール押さえ板40に形成された円形の開口部41の各々から、燃料電池内に供給される。
【0115】
モジュール押さえ板40に形成された中央部に位置する9つの開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29に流入する。
【0116】
他方、図10において、上端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aに流入し、左端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bに流入する。
【0117】
さらに、図10において、下端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cに流入し、右端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dに流入する。
【0118】
また、モジュール押さえ板40に形成されたその他の円形の開口部41に供給されたエアは、それぞれ、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dに流入する。
【0119】
こうして、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29内に流入したエアのうち、中央部に位置する4つの開口部29内に流入したエアは、酸素電極板21に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部22内に流入し、図6において、四隅に位置する4つの正方形の開口部29内に流入したエアは、それぞれ、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23内に流入する。
【0120】
他方、エア流路形成板26に形成されたその他の正方形の開口部29内に流入したエアは、いずれも、酸素電極板21に形成された互いに隣接する3つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23に流入する。
【0121】
また、エア流路形成板26に形成された切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28d内に流入したエアは、いずれも、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および1つの三角形の開口部23内に流入する。
さらに、エア流路形成板26の各辺の2箇所に形成された切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dから、エアが酸素電極板21の正方形の開口部22および三角形の開口部23に流入する。
【0122】
以上のようにして、エアが、モジュール押さえ板40に形成された開口部41を介して、エア流路形成板26に形成された開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28d内に供給されるとともに、エア流路形成板26の各辺の2箇所に形成された切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dから、エアが供給されて、さらに、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22および三角形の開口部23に供給される。
【0123】
その結果、エアに含まれている酸素が、水素電極板1において吸収され、負荷(図示せず)を経由して、酸素電極板26に運ばれた電子およびプロトン伝導体膜45を介して、酸素電極板26に供給されたプロトンと結合して、水を生成する。
【0124】
こうして、水素電極板1と酸素電極板26との間に、起電力が生じ、負荷に電流が流れる。
【0125】
本実施態様においては、水素電極板1の正方形の開口部2および三角形の開口部3を形成している格子4の交点15が、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の中心に一致し、かつ、水素ガス流路形成板6の正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13を形成している格子10の交点16が、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の中心に一致するように、水素電極板1上に、水素ガス流路形成板6が重ねられ、その結果、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の各々は、水素電極板1に形成された正方形の開口部2および三角形の開口部3のうちの4つに連通し、水素ガス流路形成板6に形成されたサイズの小さい正方形の開口部12の各々は、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の1つに連通し、水素ガス流路形成板6に形成された長方形の開口部13は、互いに連通するとともに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13を除いて、水素電極板1に形成された正方形の開口部2および三角形の開口部3の双方に連通している。水素ガス流路形成板6に形成され、互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13は、水素電極板1に形成された1つの正方形の開口部2と2つの三角形の開口部3と連通する。
【0126】
したがって、本実施態様によれば、水素ガス供給部17から、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の各々に供給された水素ガスは、水素電極板1に形成された正方形の開口部2および三角形の開口部3のうちの4つに流入し、水素ガス流路形成板6に形成されたサイズの小さい正方形の開口部12の各々に供給された水素ガスは、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の1つに流入し、また、水素ガス流路形成板6に形成された長方形の開口部13に供給された水素ガスは、互いに連通するとともに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13を除いて、水素電極板1に形成された正方形の開口部2および三角形の開口部3の双方に流入し、水素ガス流路形成板6に形成され、互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13に供給された水素ガスは、水素電極板1に形成された1つの正方形の開口部2と2つの三角形の開口部3に流入する。
【0127】
さらに、本実施態様においては、水素電極板と、水素ガス流路形成板6とが、上述のようにして、重ねられた結果、図3に示されるように、図1において、上端部に位置する正方形の開口部2を除く水素電極板1に形成された正方形の開口部2の各々は、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13のうちの4つと連通し、図1において、上端部に位置する正方形の開口部2のみが、水素ガス流路形成板6に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部9および互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13に連通し、また、図3に示されるように、水素電極板1に形成された三角形の開口部3の各々は、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9および長方形の開口部13と連通する。
【0128】
その結果、本実施態様によれば、図1において、上端部に位置する正方形の開口部2を除く水素電極板1に形成された正方形の開口部2の各々に流入した水素ガスは、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13のうちの4つに流入し、また、図1において、上端部に位置する正方形の開口部2流入した水素ガスは、水素ガス流路形成板6に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部9および互いに連通し、さらに、第一の切り欠き部7に連通する2つの長方形の開口部13に流入し、さらに、水素電極板1に形成された三角形の開口部3の各々に流入した水素ガスは、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9および長方形の開口部13に流入する。
【0129】
したがって、本実施態様によれば、水素ガス供給部17から、燃料電池内に供給された水素ガスは、以上のようにして、水素電極板1とバックライトの裏側部分18との間を、二次元的に広がりながら、水素電極板1と接触を繰り返しつつ、流れ、水素排出部19から、燃料電池外へ排出されるから、水素ガスを、水素電極板1と効率よく、接触させることができ、燃料電池の電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0130】
さらに、本実施態様によれば、13の正方形の開口部2と、8つの三角形の開口部3が、それぞれ、格子4によって、規則的に形成された水素電極板1と、水素ガス供給部を構成する第一の切り欠き部7、水素ガス排出部を構成する第二の切り欠き部8、水素電極板1に形成された正方形の開口部2と同じサイズを有する12の正方形の開口部9、サイズの小さい4つの正方形の開口部12および8つの長方形の開口部13が形成された水素ガス流路形成板6とを、単に、水素電極板1の正方形の開口部2および三角形の開口部3を形成している格子4の交点15が、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の中心に一致し、かつ、水素ガス流路形成板6の正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13を形成している格子10の交点16が、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の中心に一致するように、重ね合わせるだけでよいから、加工が容易であり、簡易な構造で、水素電極板1と効率よく、接触するように、水素ガスを供給することができ、電気発生効率を向上させることのできる燃料電池を得ることが可能になる。
【0131】
また、本実施態様においては、図10に示されるように、モジュール押さえ板40は、モジュール押さえ板40に形成された円形の各開口部41の中心が、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36と一致するように、エア流路形成板26上に密着され、その結果、モジュール押さえ板40に形成された円形の開口部41のうち、中央部に位置する9つの開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29と連通し、図10に示されるように、図8および図10において、上端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aと、右端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bと、下端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cと、左端部中央に位置する円形の開口部41は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dと、それぞれ、連通し、さらに、図10に示されるように、モジュール押さえ板40に形成されたその他の円形の開口部41は、それぞれ、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dと連通する。
【0132】
したがって、本実施態様によれば、モジュール押さえ板40に形成された中央部に位置する9つの開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29に流入し、他方、図8および図10において、上端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aに流入し、また、右端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bに流入し、さらに、図8および図10において、下端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cに流入し、左端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dに流入し、また、モジュール押さえ板40に形成されたその他の円形の開口部41に供給されたエアは、それぞれ、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dに流入する。
【0133】
他方、本実施態様においては、酸素電極板21の正方形の開口部22および三角形の開口部23を形成している格子24の交点35が、エア流路形成板26に形成された正方形の各開口部29の中心に一致し、かつ、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36が、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の中心に一致するように、酸素電極板21と、エア流路形成板26とが重ね合わされ、その結果、図5において、上下左右端部に位置する開口部29を除いて、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の各々は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29と連通し、上端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aと連通し、また、右端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bと連通し、下端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cと連通する。さらに、左端部に位置する開口部29は、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dと連通し、酸素電極板21に形成された三角形の開口部23は、エアガス流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dと連通し、また、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29のうち、中央部に位置する4つの開口部29は、酸素電極板21に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部22と連通し、図6において、四隅に位置する4つの正方形の開口部29は、それぞれ、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23と連通し、エア流路形成板26に形成されたその他の正方形の開口部29は、いずれも、酸素電極板21に形成された互いに隣接する3つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23と連通する。他方、エア流路形成板26に形成された切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dは、いずれも、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および1つの三角形の開口部23と連通する。
【0134】
その結果として、モジュール押さえ板40に形成された中央部に位置する9つの開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部29に流入し、他方、図8および図10において、上端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27aおよび切り欠き部28aに流入し、右端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27bおよび切り欠き部28bに流入する。また、図8および図10において、下端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27cおよび切り欠き部28cに流入し、左端部中央に位置する円形の開口部41に供給されたエアは、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29、切り欠き部27dおよび切り欠き部28dに流入する。さらに、モジュール押さえ板40に形成されたその他の円形の開口部41に供給されたエアは、それぞれ、エア流路形成板26に形成された互いに隣接する2つの正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27dまたは28dに流入する。さらに、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29内に流入したエアのうち、中央部に位置する4つの開口部29内に流入したエアは、酸素電極板21に形成された互いに隣接する4つの正方形の開口部22内に流入し、図6において、四隅に位置する4つの正方形の開口部29内に流入したエアは、それぞれ、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23内に流入する。他方、エア流路形成板26に形成されたその他の正方形の開口部29内に流入したエアは、いずれも、酸素電極板21に形成された互いに隣接する3つの正方形の開口部22および2つの三角形の開口部23に流入する。さらに、エア流路形成板26に形成された切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28d内に流入したエアは、いずれも、酸素電極板21に形成された1つの正方形の開口部22および1つの三角形の開口部23内に流入する。
【0135】
したがって、本実施態様によれば、以上のようにして、エアが、モジュール押さえ板40に形成された開口部41を介して、エア流路形成板26に形成された開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28d内に供給され、さらに、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22および三角形の開口部23に供給されるから、酸素を、効率よく、酸素電極板26に接触させることが可能になり、燃料電池の電気発生効率を大幅に向上させることができる。
【0136】
また、本実施態様によれば、13の正方形の開口部22および8つの三角形の開口部23が、格子24によって、規則的に形成された酸素電極板26と、酸素電極板26に形成された開口部22と同じサイズを有する16の正方形の開口部29および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dが形成されたエア流路形成板26と、21の円形の開口部41が規則的に形成されたモジュール押さえ板40とを、この順に、積層するだけでよいから、加工が容易であり、簡易な構造で、酸素電極板26と効率よく、酸素が接触するように、エアを供給することができ、電気発生効率を向上させることのできる燃料電池を得ることが可能になる。
【0137】
さらに、本実施態様においては、図3に示されるように、水素電極板1の正方形の開口部2および三角形の開口部3を形成している格子4の交点15が、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の中心に一致し、かつ、水素ガス流路形成板6の正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13を形成している格子10の交点16が、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の中心に一致するように、水素電極板1と、水素ガス流路形成板6とが重ねられて、密着されている。
【0138】
また、本実施態様においては、図7に示されるように、酸素電極板21の正方形の開口部22および三角形の開口部23を形成している格子24の交点35が、エア流路形成板26に形成された正方形の各開口部29の中心に一致し、かつ、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36が、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の中心に一致するように、酸素電極板21上に、エア流路形成板26が重ねられて、密着されるとともに、図10に示されるように、モジュール押さえ板40は、モジュール押さえ板40に形成された円形の各開口部41の中心が、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36と一致し、かつ、モジュール押さえ板40の円形の開口部41を形成する格子42の交点43が、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29の中心と一致するように、エア流路形成板26上に密着されている。
【0139】
したがって、本実施態様によれば、モジュール押さえ板40に加わった力は、分散して、エア流路形成板26に伝達され、さらに、エア流路形成板26から、分散して、酸素電極板21に伝達される。酸素電極板21に伝達された力は、シール46を介して、水素電極板1に伝達されるが、水素ガス流路形成板6には、再び、分散して、伝達される。そのため、モジュール押さえ板40に加わった力が、分散されて、燃料電池全体に、均一な力が加わることが保証されるから、プロトン伝導体膜45が、水素電極板1および酸素電極板21と均一に接触し、したがって、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0140】
図12は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる燃料電池の略断面図であって、燃料電池を構成する各部材に形成された開口部の間の連通関係を示すものである。
【0141】
図12に示されるように、本実施態様にかかる燃料電池は、前記実施態様にかかる燃料電池と同様に、下から、水素ガス流路形成板6と、水素電極板1と、プロトン伝導体膜45と、酸素電極板21と、エア流路形成板26と、モジュール押さえ板40とを、この順に備えた第一の単位燃料電池51と、上から、水素ガス流路形成板6と、水素電極板60と、プロトン伝導体膜61と、酸素電極板62と、エア流路形成板63と、モジュール押さえ板64とを、この順に備えた第二の単位燃料電池52とが積層されて、構成されており、第一の単位燃料電池51と第二の単位燃料電池52は、共通の水素ガス流路形成板6を有している。図12において、65はシール部材である。
【0142】
ここに、本実施態様において、水素電極板60、プロトン伝導体膜61、酸素電極板62、エア流路形成板63およびモジュール押さえ板64は、それぞれ、前記実施態様にかかる燃料電池における水素電極板1、プロトン伝導体膜45、酸素電極板21、エア流路形成板26およびモジュール押さえ板40と全く同様の構成を有しており、水素電極板51と水素ガス流路形成板6との相対的位置関係、酸素電極板53とエア流路形成板54との相対的位置関係およびエア流路形成板54とモジュール押さえ板55との相対的位置関係が、前記実施態様にかかる燃料電池における水素電極板1と水素ガス流路形成板6との相対的位置関係、酸素電極板21とエア流路形成板26との相対的位置関係およびエア流路形成板26とモジュール押さえ板40との相対的位置関係と全く同様になるように、水素電極板60、プロトン伝導体膜61、酸素電極板62、エア流路形成板63およびモジュール押さえ板64が積層されている。
【0143】
本実施態様においては、酸素電極板21、62および水素電極板1、60に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hを、選択的に切断し、あるいは、選択的に残すことによって、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とを、任意の接続態様で、接続して、燃料電池を構成することができる。
【0144】
酸素電極板21、62および水素電極板1、60に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hを、表1に示されるように、選択的に切断し、あるいは、選択的に残す場合には、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とが直列に接続される。
【0145】
【表1】
Figure 0004686819
表1において、「0」は、その電極間接続用のピンが切断されずに残されていることを意味している。
【0146】
すなわち、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21においては、電極間接続用のピンEのみが残され、電極間接続用のピンA、B、C、D、F、G、Hが切断される一方で、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60においては、電極間接続用のピンC、D、Eが残され、電極間接続用のピンA、B、F、G、Hが切断され、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21に形成された電極間接続用のピンEが下方に折り曲げられ、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60に形成された電極間接続用のピンEが上方に折り曲げられて、互いに接続されている。
【0147】
その結果、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とが直列に接続される。
【0148】
また、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1においては、電極間接続用のピンA、C、Dが残されて、電極間接続用のピンB、E、F、G、Hが切断され、一方、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62においては、電極間接続用のピンBのみが残され、電極間接続用のピンA、C、D、E、F、G、Hが切断されており、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1に形成された電極間接続用のピンAおよび第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62に形成された電極間接続用のピンBが、それぞれ、出力と接続されている。
【0149】
これに対して、酸素電極板21、62および水素電極板1、60に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hを、表2に示されるように、選択的に切断し、あるいは、選択的に残す場合には、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とが並列に接続される。
【0150】
【表2】
Figure 0004686819
すなわち、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21においては、電極間接続用のピンFのみが残され、電極間接続用のピンA、B、C、D、E、G、Hが切断される一方で、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62においては、電極間接続用のピンB、Fが残され、電極間接続用のピンA、C、D、E、G、Hが切断され、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21に形成された電極間接続用のピンFが下方に折り曲げられ、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62に形成された電極間接続用のピンFが上方に折り曲げられて、互いに接続されている。
【0151】
また、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1においては、電極間接続用のピンA、C、D、Eが残されて、電極間接続用のピンB、F、G、Hが切断され、一方、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60においては、電極間接続用のピンC、D、Eが残され、電極間接続用のピンA、B、F、G、Hが切断されており、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1に形成された電極間接続用のピンEが下方に折り曲げられ、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60に形成された電極間接続用のピンEが上方に折り曲げられて、互いに接続されている。
【0152】
その結果、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とが並列に接続される。
【0153】
第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1に形成された電極間接続用のピンAおよび第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62に形成された電極間接続用のピンBが、それぞれ、出力に接続されている。
【0154】
以上のように構成された本実施態様にかかる燃料電池にあっては、水素電極板1、水素ガス流路形成板6および水素電極板60によって、水素ガス流路が画定され、水素ガスは、水素ガス供給部17から、水素電極板1、水素ガス流路形成板6および水素電極板60により画定された水素ガス流路内に供給され、図12において、矢印Zで示されるように、水素電極板1および水素電極板60と接触を繰り返しつつ、二次元的に広がりながら、水素ガス流路内を流れ、水素ガス排出部19から、燃料電池外に排出される。
【0155】
また、モジュール押さえ板64を通じて、供給されるエアは、モジュール押さえ板40を通じて、供給されるエアと全く同様にして、エア流路形成板63を介して、二次元的に広がりながら、酸素電極板62に供給される。
【0156】
本実施態様によれば、酸素電極板21、62および水素電極板1、60に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hを、選択的に切断し、あるいは、選択的に残すことのみによって、接続のための導線を要することなく、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とを、任意の接続態様で、接続して、燃料電池を構成することが可能になる。
【0157】
さらに、本実施態様においては、図3に示されるように、水素電極板1の正方形の開口部2および三角形の開口部3を形成している格子4の交点15が、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の中心に一致し、かつ、水素ガス流路形成板6の正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13を形成している格子10の交点16が、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の中心に一致するように、水素電極板1と、水素ガス流路形成板6とが重ねられて、密着されている。
【0158】
また、本実施態様においては、図7に示されるように、酸素電極板21の正方形の開口部22および三角形の開口部23を形成している格子24の交点35が、エア流路形成板26に形成された正方形の各開口部29の中心に一致し、かつ、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36が、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の中心に一致するように、酸素電極板21上に、エア流路形成板26が重ねられて、密着されるとともに、図10に示されるように、モジュール押さえ板40は、モジュール押さえ板40に形成された円形の各開口部41の中心が、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36と一致し、かつ、モジュール押さえ板40の円形の開口部41を形成する格子42の交点43が、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29の中心と一致するように、エア流路形成板26上に密着されている。
【0159】
さらに、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60と、水素ガス流路形成板6は、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1と、水素ガス流路形成板6と全く同様な相対的位置関係をもって、重ね合わされて、密着され、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62と、エア流路形成板63は、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21と、エア流路形成板26と全く同様な相対的位置関係をもって、重ね合わされて、密着されている。
【0160】
したがって、本実施態様によれば、第一の単位燃料電池51を構成するモジュール押さえ板40に加わった力は、分散して、エア流路形成板26に伝達され、さらに、エア流路形成板26から、分散して、酸素電極板21に伝達される。酸素電極板21に伝達された力は、シール46を介して、水素電極板1に伝達されるが、水素ガス流路形成板6には、再び、分散して、伝達される。一方、第二の単位燃料電池52を構成するモジュール押さえ板64に加わった力は、分散して、エア流路形成板63に伝達され、さらに、エア流路形成板63から、分散して、酸素電極板62に伝達される。酸素電極板62に伝達された力は、シール65を介して、水素電極板60に伝達されるが、水素ガス流路形成板6には、再び、分散して、伝達される。そのため、モジュール押さえ板40およびモジュール押さえ板64に加わった力が、分散されて、燃料電池全体に、均一な力が加わることが保証されるから、プロトン伝導体膜45が、水素電極板1および酸素電極板21と均一に接触するとともに、プロトン伝導体膜61が、水素電極板60および酸素電極板62と均一に接触し、したがって、電気発生効率を向上させることが可能になる。
【0161】
図13は、本発明のさらに別の好ましい実施態様にかかる燃料電池の略側面図であり、図14は、その略平面図である。
【0162】
図13に示されるように、本実施態様にかかる燃料電池は、下から、水素流路形成部材6と、水素電極板1と、プロトン伝導体膜45と、酸素電極板21と、エア流路形成部材(図示せず)と、モジュール押さえ板(図示せず)とを、この順に備えた第一の単位燃料電池51と、上から、水素ガス流路形成板6と、水素電極板60と、プロトン伝導体膜61と、酸素電極板62と、エア流路形成板(図示せず)と、モジュール押さえ板(図示せず)とを、この順に備えた第二の単位燃料電池52と、第一の単位燃料電池51と同様に、下から、水素流路形成部材76と、水素電極板70と、プロトン伝導体膜71と、酸素電極板72と、エア流路形成部材(図示せず)と、モジュール押さえ板(図示せず)とを、この順に備えた第三の単位燃料電池53と、第二の単位燃料電池52と同様に、上から、水素流路形成部材76と、水素電極板80と、プロトン伝導体膜81と、酸素電極板82と、エア流路形成板(図示せず)と、モジュール押さえ板(図示せず)とを、この順に備えた第四の単位燃料電池54とを備えている。
【0163】
図14に示されるように、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72は、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21に対して、隣接部を通る直線に対して、酸素電極板21と線対称に、その電極間接続用のピンE、F,G、Hが、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21その電極間接続用のピンE、F,G、Hと対向するように、表裏が逆にされて、設けられている。
【0164】
図示されていないが、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70と、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1との関係も同様であり、また、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80および酸素電極板82と、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60および酸素電極板62との関係も全く同様である。
【0165】
本実施態様においては、単位燃料電池51、52、53、54の各々を構成する酸素電極板21、62、72、82および水素電極板1、60、70、80に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hを選択的に切断し、あるいは、選択的に残すことによって、4つの単位燃料電池51、52、53、54を、任意の接続態様で、内部的に接続することができるように構成されている。
【0166】
各単位燃料電池51、52、53、54を構成する酸素電極板および水素電極板に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hを、表3に示されるように、選択的に切断する場合には、燃料電池を構成する4つの単位燃料電池51、52、53、54の2つが直列に接続され、2つが並列に接続される。
【0167】
【表3】
Figure 0004686819
すなわち、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21においては、電極間接続用のピンE、Fのみが残され、他のピンA、B、C、D、G、Hが切断されている一方で、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72においては、電極間接続用のピンEのみが残され、他のピンA、B、C、D、F,G、Hが切断されており、また、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1においては、電極間接続用のピンA、C、D、Fが残され、他のピンB、E、G、Hが切断されている一方で、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70においては、電極間接続用のピンC、D、Fが残され、他のピンA、B、E、G、Hが切断されている。ここに、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21および水素電極板1と、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72および水素電極板70とは、対向する電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hのうち、切断されずに、残されたピンが、互いに当接し、電気的に接続されるように、配置されているから、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21と、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72とが、電極間接続用のピンEによって、電気的に接続され、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1と、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70とが、電極間接続用のピンFによって、電気的に接続されている。
【0168】
さらに、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60においては、電極間接続用のピンC、D、F、Gが残され、他のピンA、B、E、Hが切断されている一方で、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80においては、電極間接続用のピンC、D、Gが残され、他のピンA、B、E、F、Hが切断されており、また、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62においては、電極間接続用のピンB、Hのみが残され、他のピンA、C、D、E、F、Gが切断されている一方で、第四の単位燃料電池54を構成する酸素電極板82においては、電極間接続用のピンHのみが残され、他のピンA、B、C、D、E、F、Gが切断されている。ここに、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60および酸素電極板62と、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80および酸素電極板82とは、対向する電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hのうち、切断されずに、残されたピンが、互いに当接し、電気的に接続されるように、配置されているから、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60と、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80とが、電極間接続用のピンGによって、電気的に接続され、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62と、第四の単位燃料電池54を構成する酸素電極板82とが、電極間接続用のピンHによって、電気的に接続されている。
【0169】
その結果、第一の単位燃料電池51と第三の単位燃料電池53とが並列に接続され、第二の単位燃料電池52と第四の単位燃料電池54とが並列に接続されることになる。
【0170】
また、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21に形成された電極間接続用のピンFが下方に曲げられ、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60に形成された電極間接続用のピンFが上方に曲げられて、互いに接続されており、その結果、並列に接続された第一の単位燃料電池51および第三の単位燃料電池53と、並列に接続された第二の単位燃料電池52および第四の単位燃料電池54とが、直列に接続されている。
【0171】
第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1に形成された電極間接続用のピンAと、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62に形成された電極間接続用のピンBが、それぞれ、出力と接続されている。
【0172】
表4には、4つの単位燃料電池51、52、53、54をすべて直列に接続して、燃料電池を構成する場合における各単位燃料電池51、52、53、54を構成する酸素電極板および水素電極板に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hの選択的切断方法が示されている。
【0173】
【表4】
Figure 0004686819
すなわち、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21においては、電極間接続用のピンEのみが残され、他のピンA、B、C、D、F、G、Hが切断されている一方で、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70においては、電極間接続用のピンC、D、Eが残され、他のピンA、B、F、G、Hが切断されており、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21に形成された電極間接続用のピンEは下方に折り曲げられ、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70にに形成された電極間接続用のピンEは上方に折り曲げられて、互いに接続されている。したがって、第一の単位燃料電池51と、第三の単位燃料電池53が直列に接続されている。
【0174】
また、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60においては、電極間接続用のピンC、D、Gが残され、他のピンA、B、E、F、Hが切断されている一方で、第四の単位燃料電池54を構成する酸素電極板82においては、電極間接続用のピンGのみが残され、他のピンA、B、C、D、E、F、Hが切断されており、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60に形成された電極間接続用のピンGは下方に折り曲げられ、第四の単位燃料電池54を構成する酸素電極板82にに形成された電極間接続用のピンGは上方に折り曲げられて、互いに接続されている。したがって、第二の単位燃料電池52と、第四の単位燃料電池54が直列に接続されている。
【0175】
さらに、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72においては、電極間接続用のピンFのみが残され、他のピンA、B、C、D、E,G、Hが切断されている一方で、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80においては、電極間接続用のピンC、D、Fが残され、他のピンA、B、E、G、Hが切断されており、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72に形成された電極間接続用のピンFが下方に折り曲げられ、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80に形成された電極間接続用のピンFが上方に折り曲げられて、互いに接続されている。したがって、第三の単位燃料電池53と、第四の単位燃料電池54が直列に接続され、その結果、4つの単位燃料電池51、52、53、54がすべて直列に接続される。
【0176】
また、表5には、4つの単位燃料電池51、52、53、54をすべて並列に接続して、燃料電池を構成する場合における各単位燃料電池51、52、53、54を構成する酸素電極板および水素電極板に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hの選択的切断方法が示されている。
【0177】
【表5】
Figure 0004686819
すなわち、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21においては、電極間接続用のピンE、Gのみが残され、他のピンA、B、C、D、F、Hが切断されている一方で、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72においては、電極間接続用のピンE、Gのみが残され、他のピンA、B、C、D、F,Hが切断されており、また、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1においては、電極間接続用のピンA、C、D、F、Hが残され、他のピンB、E、Gが切断されている一方で、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70においては、電極間接続用のピンC、D、F、Hが残され、他のピンA、B、E、Gが切断されている。ここに、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21および水素電極板1と、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72および水素電極板70とは、対向する電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F、G、Hのうち、切断されずに、残されたピンが、互いに当接し、電気的に接続されるように、配置されているから、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21と、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72とが、電極間接続用のピンEによって、電気的に接続され、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1と、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70とが、電極間接続用のピンHによって、電気的に接続されている。
【0178】
さらに、第二の単位燃料電池52を構成する水素電極板60においては、電極間接続用のピンC、D、Fが残され、他のピンA、B、E、G、Hが切断されている一方で、電極間接続用のピンFが上方に折り曲げられ、第一の単位燃料電池51を構成する水素電極板1に形成された電極間接続用のピンFが下方に折り曲げられて、互いに接続され、また、第二の単位燃料電池52を構成する酸素電極板62においては、電極間接続用のピンB、Gのみが残され、他のピンA、C、D、E、F、Hが切断されている一方で、電極間接続用のピンGが上方に折り曲げられ、第一の単位燃料電池51を構成する酸素電極板21に形成された電極間接続用のピンGが下方に折り曲げられて、互いに接続されている。したがって、第一の単位燃料電池51と、第二の単位燃料電池52とが、電極間接続用のピンFおよびGによって、並列に接続される。
【0179】
また、第四の単位燃料電池54を構成する水素電極板80においては、電極間接続用のピンC、D、Fが残され、他のピンA、B、E、G、Hが切断されている一方で、電極間接続用のピンFが上方に折り曲げられ、第三の単位燃料電池53を構成する水素電極板70に形成された電極間接続用のピンFが下方に折り曲げられて、互いに接続され、さらに、第四の単位燃料電池54を構成する酸素電極板82においては、電極間接続用のピンGのみが残され、他のピンA、B、C、D、E、F、Hが切断されている一方で、電極間接続用のピンGが上方に折り曲げられ、第三の単位燃料電池53を構成する酸素電極板72に形成された電極間接続用のピンGが下方に折り曲げられて、互いに接続されている。その結果、第三の単位燃料電池53と、第四の単位燃料電池54が、電極間接続用のピンFおよびGによって、並列に接続される。
【0180】
したがって、4つの単位燃料電池51、52、53、54がすべて並列に接続されて、燃料電池が構成されている。
【0181】
本実施態様によれば、各単位燃料電池51、52、53、54を構成する酸素電極板および水素電極板に形成された電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hを、選択的に切断し、選択的に残すようにするだけで、接続のための導線を要することなく、4つの単位燃料電池51、52、53、54を、任意の態様で接続して、燃料電池を構成することが可能になる。
【0182】
本発明は、以上の実施態様および実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0183】
たとえば、前記実施態様においては、水素電極板1の正方形の開口部2および三角形の開口部3を形成している格子4の交点15が、水素ガス流路形成板6に形成された正方形の開口部9の中心に一致し、かつ、水素ガス流路形成板6の正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13を形成している格子10の交点16が、水素電極板1に形成された正方形の開口部2の中心に一致するように、水素電極板1と、水素ガス流路形成板6とが重ねられて、密着されているが、このようにして、水素電極板1と、水素ガス流路形成板6とを密着させることは必ずしも必要でなく、水素電極板1に形成された複数の開口部の各々が、水素ガス流路形成板6に形成された複数の開口部の2以上と連通し、かつ、水素ガス流路形成板6に形成された複数の開口部の各々が、水素電極板1に形成された複数の開口部の2以上と連通するように、水素電極板1と、水素ガス流路形成板6とを密着させればよい。
【0184】
また、前記実施態様においては、水素電極板1には、13の正方形の開口部2と8つの三角形の開口部3が形成されているが、正方形の開口部2および三角形の開口部3の数は任意に決定することができ、また、開口部の形状も、正方形および三角形に限定されるものではなく、長方形などの他の多角形の形状を有する開口部や円形状の開口部を形成することもできる。
【0185】
さらに、前記実施態様においては、水素ガス流路形成板6には、水素電極板1に形成された正方形の開口部2と同じサイズの12の正方形の開口部9、サイズの小さい4つの正方形の開口部12および8つの長方形の開口部13が形成されているが、水素ガス流路形成板6に、水素電極板1に形成された正方形の開口部2と同じサイズの正方形の開口部9を形成することは必ずしも必要ではなく、正方形の開口部9、サイズの小さい正方形の開口部12および長方形の開口部13の数も任意に決定することができるし、また、開口部の形状も、正方形および長方形に限定されるものではなく、三角形などの他の多角形の形状を有する開口部や円形状の開口部を形成することもできる。
【0186】
また、前記実施態様においては、酸素電極板21の正方形の開口部22および三角形の開口部23を形成している格子24の交点35が、エア流路形成板26に形成された正方形の各開口部29の中心に一致し、かつ、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36が、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22の中心に一致するように、酸素電極板21と、エア流路形成板26とが重ねられて、密着されているが、このように、酸素電極板21と、エア流路形成板26と密着させることは必ずしも必要でなく、酸素電極板21に形成された複数の正方形の開口部22および三角形の開口部23の各々が、エア流路形成板26に形成された複数の正方形の開口部29の2以上と連通し、かつ、エア流路形成板26に形成された複数の正方形の開口部29の各々が、酸素電極板21に形成された複数の正方形の開口部22および三角形の開口部23の2以上と連通するように、酸素電極板21と、エア流路形成板26と密着させればよい。
【0187】
さらに、前記実施態様においては、酸素電極板21は、水素電極板1と同一に形成され、酸素電極板21には、13の正方形の開口部22と8つの三角形の開口部23が形成されているが、正方形の開口部22および三角形の開口部23の数は任意に決定することができ、また、開口部の形状も、正方形および三角形に限定されるものではなく、長方形などの他の多角形の形状を有する開口部や円形状の開口部を形成することもできるし、さらに、酸素電極板21を水素電極板1と同一に形成することは必ずしも必要でない。
【0188】
また、前記実施態様においては、エア流路形成板26には、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22と同じサイズの16の正方形の開口部29と、切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dが形成されているが、エア流路形成板26に、酸素電極板21に形成された正方形の開口部22と同じサイズの16の正方形の開口部29を形成することは必ずしも必要がなく、また、エア流路形成板26に形成される正方形の開口部29の数および切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dの数は任意に決定することができ、また、エア流路形成板26に形成される開口部の形状も、正方形に限定されるものではなく、長方形や三角形などの他の多角形状の開口部や円形の開口部を形成してもよく、図6に示されるような切り欠き部27a、28a、27b、28b、27c、28c、27d、28dを形成することも必ずしも必要でない。
【0189】
さらに、前記実施態様においては、モジュール押さえ板40は、モジュール押さえ板40に形成された円形の各開口部41の中心が、エア流路形成板26の正方形の開口部29を形成している格子30の交点36と一致し、かつ、モジュール押さえ板40の円形の開口部41を形成する格子42の交点43が、エア流路形成板26に形成された正方形の開口部29の中心と一致するように、エア流路形成板26上に密着されているが、このように、モジュール押さえ板40と、エア流路形成板26とを密着することは必ずしも必要でなく、モジュール押さえ板40に形成された複数の円形の開口部41の各々が、エア流路形成板26に形成された複数の正方形の開口部29の2以上と連通し、かつ、エア流路形成板26に形成された複数の正方形の開口部29の各々が、モジュール押さえ板40に形成された複数の円形の開口部41の2以上と連通するように、モジュール押さえ板40と、エア流路形成板26とを密着させればよい。
【0190】
また、前記実施態様においては、モジュール押さえ板40には、21の円形の開口部41が形成されているが、モジュール押さえ板40に形成される円形の開口部41の数は任意に決定することができ、また、モジュール押さえ板40に形成される開口部の形状は、円形に限定されるものではなく、モジュール押さえ板40に、正方形、長方形、三角形などの多角形状の開口部を形成するようにしてもよい。
【0191】
さらに、前記実施態様においては、水素電極板1は、ステンレススチールによって形成されているが、水素電極板1をステンレススチールによって形成することは必ずしも必要でなく、ステンレススチールに代えて、ハステロイ、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタル、チタンあるいはこれらの2以上の合金によって、水素電極板1を形成することもできる。
【0192】
また、前記実施態様においては、水素ガス流路形成板6は、ポリカーボネートによって形成されているが、水素ガス流路形成板6をポリカーボネートによって形成することは必ずしも必要でなく、ポリカーボネートに代えて、アクリル樹脂、セラミック、カーボン、ハステロイ、ステンレススチール、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタルあるいはチタンによって、水素ガス流路形成板6を形成することもできる。
【0193】
さらに、前記実施態様においては、酸素電極板21は、ステンレススチールによって形成されているが、酸素電極板21をステンレススチールによって形成することは必ずしも必要でなく、ステンレススチールに代えて、ハステロイ、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタル、チタンあるいはこれらの2以上の合金によって、酸素電極板21を形成するようにしてもよい。
【0194】
また、前記実施態様においては、エア流路形成板26は、ポリカーボネートによって形成されているが、エア流路形成板26ポリカーボネートによって形成することは必ずしも必要でなく、ポリカーボネートに代えて、アクリル樹脂、セラミック、カーボン、ハステロイ、ステンレススチール、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタルあるいはチタンによって、エア流路形成板26を形成することもできる。
【0195】
さらに、前記実施態様においては、水素電極板1、60、70、80および酸素電極板21、62、72、82は、その四辺に、8つの矩形状の電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hを形成しているが、電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hの数、形状、形成する位置は、任意に選択し、決定することができ、水素電極板1、60、70、80および酸素電極板21、62、72、82の四辺に、8つの矩形状の電極間接続用のピンA、B、C、D、E、F,G、Hを形成することは必ずしも必要でない。
【0196】
【発明の効果】
本発明によれば、簡易な構造で、水素電極と効率よく、接触するように、水素ガスを供給することができ、電気発生効率を向上させることのできる燃料電池を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成する水素電極板の略平面図である。
【図2】図2は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成する水素ガス流路形成板5の略平面図である。
【図3】図3は、水素電極板上に、水素ガス流路形成板を重ねて、得られた積層体の平面図である。
【図4】図4は、図3のI−I線に沿った略断面図である。
【図5】図5は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成する酸素電極板の略平面図である。
【図6】図6は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成するエア流路形成板の略平面図である。
【図7】図7は、酸素電極板上に、エア流路形成板を重ねて、得られた積層体の略底面図である。
【図8】図8は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池を構成するモジュール押さえ板の略平面図である。
【図9】図9は、モジュール押さえ板を、エア流路形成板上に密着させて、得た積層体の略平面図である。
【図10】図10は、図9のII−II線に沿った略断面図である。
【図11】図11は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃料電池の水素ガス流路形成板に形成された開口部と水素電極板に形成された開口部との連通関係ならびに酸素電極板に形成された開口部、エア流路形成板に形成された開口部およびモジュール押さえ板に形成された開口部の連通関係を示す略断面図である。
【図12】図12は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる燃料電池の略断面図であって、燃料電池を構成する各部材に形成された開口部の間の連通関係を示すものである。
【図13】図13は、本発明のさらに別の好ましい実施態様にかかる燃料電池の略側面図である。
【図14】図14は、本発明のさらに別の好ましい実施態様にかかる燃料電池の略平面図である。
【符号の説明】
1 水素電極板
2 正方形の開口部
3 三角形の開口部
4 水素電極板の格子
A、B、C、D、E、F,G、H 電極間接続用のピン
6 水素ガス流路形成板
7 第一の切り欠き部
8 第二の切り欠き部
9 正方形の開口部
10 水素ガス流路形成板の格子
11 水素ガス流路形成板の格子の交点
12 サイズの小さい正方形の開口部
13 長方形の開口部
14 開口部
15 水素電極板の格子の交点
16 水素ガス流路形成板の格子の交点
17 水素ガス供給部
18 液晶ディスプレイのバックライトの裏側部分
19 水素ガス排出部
21 酸素電極板
22 正方形の開口部
23 三角形の開口部
24 酸素電極板の格子
26 エア流路形成板
27a、27b、27c、27d 切り欠き部
28a、28b、28c、28d 切り欠き部
29 正方形の開口部
30 エア流路形成板の格子
31 エア流路形成板の格子の交点
35 酸素電極板の格子の交点
36 エア流路形成板の格子の交点
40 モジュール押さえ板
41 円形の開口部
41a 小径部
41b テーパー部
42 モジュール押さえ板の格子
43 モジュール押さえ板の格子の交点
45 プロトン伝導体膜
46 シール部材
51 第一の単位燃料電池
52 第二の単位燃料電池
53 第三の単位燃料電池
54 第四の単位燃料電池
60 水素電極板
61 プロトン伝導体膜
62 酸素電極板
63 エア流路形成板
64 モジュール押さえ板
65 シール部材
70 水素電極板
71 プロトン伝導体膜
72 酸素電極板
76 水素流路形成部材
80 水素電極板
81 プロトン伝導体膜
82 酸素電極板

Claims (19)

  1. プロトン伝導体膜と、
    前記プロトン伝導体膜の一方の面に接して設けられると共に、格子によって、複数の開口部が形成された水素電極板と、
    前記水素電極板の前記プロトン伝導体膜と反対側の面に接して設けられると共に、格子によって、複数の開口部が形成された水素ガス流路形成板とを備え、
    前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通し、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通するように、前記水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成され
    料電池。
  2. 前記水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置するように、前記水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成され
    求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有してい
    求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有し、略多角状または略円形状に形成されてい
    求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の中心と一致し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記水素電極板に形成された前記複数の開口部の中心と一致するように、前記水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、水素ガス流路が形成され
    求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記水素ガス流路形成板が、0.01mmないし1mmの厚さを有してい
    求項1ないしのいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. 前記水素電極板が、0.01mmないし1mmの厚さを有してい
    求項1ないしのいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記水素ガス流路形成板が、ポリカーボネート、アクリル樹脂、セラミック、カーボン、ハステロイ、ステンレススチール、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタルおよびチタンよりなる群から選ばれた材料によって形成され
    求項1ないしのいずれか1項に記載の燃料電池。
  9. 前記水素電極板が、ハステロイ、ステンレススチール、ニッケル、モリブデン、銅、アルミニウム、鉄、銀、金、白金、タンタル、チタンおよびこれらの2以上の合金よりなる群から選ばれた材料によって形成され
    求項1ないしのいずれか1項に記載の燃料電池。
  10. さらに、前記プロトン伝導体膜の他方の面に、複数の開口部が形成された酸素電極板、複数の開口部が形成されたエア通路形成板および複数の開口部が形成されたモジュール押さえ板を、この順に備え
    求項1ないし9のいずれか1項に記載の燃料電池。
  11. 前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の前記水素電極板と反対側が閉じられてい
    求項1ないし10のいずれか1項に記載の燃料電池。
  12. 前記水素ガス流路形成板の前記水素電極板と反対側の面に、複数の開口部が形成された格子を有する第二の水素電極板が設けられ、
    前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通し、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々が、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の2以上と連通するように、前記第二の水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成され
    求項1ないし11のいずれか1項に記載の燃料電池。
  13. 前記第二の水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、それぞれ、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の各々の内部に位置するように、前記第二の水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成され
    求項12に記載の燃料電池。
  14. 前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有してい
    求項12または13に記載の燃料電池。
  15. 前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部と、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の少なくとも一部とが同一の形状を有し、略多角形状または略円形状に形成されている
    請求項14に記載の燃料電池。
  16. 前記第二の水素電極板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記水素ガス流路形成板に形成された前記複数の開口部の中心と一致し、前記水素ガス流路形成板の前記格子の交点の少なくとも一部が、前記第二の水素電極板に形成された前記複数の開口部の中心と一致するように、前記第二の水素電極板と前記水素ガス流路形成板とが密着され、その間に、第二の水素ガス流路が形成され
    求項14または15に記載の燃料電池。
  17. 前記第二の水素ガス流路形成板が、0.01mmないし1mmの厚さを有してい
    求項12ないし16のいずれか1項に記載の燃料電池。
  18. 前記第二の水素電極板が、0.01mmないし1mmの厚さを有してい
    求項12ないし17のいずれか1項に記載の燃料電池。
  19. 前記水素ガス流路形成板の一端部に、第一の切り欠き部が形成されるとともに、他端部に、第二の切り欠き部が形成され、
    前記第一の切り欠き部が、水素ガスを供給可能に構成され、前記第二の切り欠き部が、水素ガスを排出可能に構成され
    求項1ないし18のいずれか1項に記載の燃料電池。
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