JP2007048586A - 挟持構造体および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MEAモジュールなどの被挟持体と、挟持プレートとを密着させつつ、好適に挟むことが可能な挟持構造体、および、これを備える電子機器を提供する。
【解決手段】 平面視が長方形であるMEAモジュールと、これを挟む一対の挟持プレート31と、平面視においてMEAモジュールよりも外側の挟持位置で、一対の挟持プレート31を挟持するボルト41と、を備えるDMFCユニットU1であって、挟持プレート31は、その平面視において、挟持位置よりも内側の内側領域41Aに相当する部分に、MEAモジュールの対向する短辺11C1、11C1と平行かつこれよりも長く、短辺11C1、11C1に相当する部分間における応力の伝達を低減させるスリット31b、31bを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、挟持構造体およびこれを搭載した電子機器に関する。
近年、直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)や、固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)などの燃料電池の開発が盛んである。燃料電池は、電解質膜をアノード(燃料極)およびカソード(空気極)で挟んでなる膜電極接合体(膜電極複合体、Membrane Electrode Assembly: MEA)を備えている。このMEAから電気エネルギーを効率的に取り出すために、MEAは導電性を有する導電性部材(集電板、金属セパレータなど)で挟まれている。そして、このように挟んだ状態を維持するために、導電性部材の両外側に締結プレート(挟持プレート)をそれぞれ配置して、締結プレート間を締結ボルトで締結している(特許文献1参照)。
特開平9−92323号公報(段落番号0014〜0017、図4)
しかしながら、特許文献1に記載のように、締結プレート間を締結すると、MEAの略四隅を支点として各締結プレートが凸状に撓み、締結プレートの略中央部分では、MEAを集電板(導電性部材)で挟んでなるMEAモジュールが、好適に挟まれない場合があった。その結果として、集電板の中央部分は、MEAと良好に密着せず、MEAから電気エネルギーを取り出しにくくなっていた。
そこで、本発明は、MEAモジュールなどの被挟持体と、挟持プレートとを密着させつつ、好適に挟むことが可能な挟持構造体、および、これを備える電子機器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、平面視が正方形または長方形である被挟持体と、当該被挟持体を挟む一対の挟持プレートと、平面視において前記被挟持体よりも外側の挟持位置で、前記一対の挟持プレートを挟持する挟持手段と、を備える挟持構造体であって、前記挟持プレートの少なくとも一方は、その平面視において、前記挟持位置よりも内側の内側領域に相当する部分に、前記被挟持体の対向する2辺と平行かつ当該2辺よりも長く、前記対向する2辺に相当する部分間における応力の伝達を低減させる少なくとも1つの応力伝達低減部を備えることを特徴とする挟持構造体である。
このような挟持体構造によれば、挟持手段によって挟持プレート同士を挟持すると、一対の挟持プレートは被挟持体を挟む。ここで、挟持プレートの少なくとも一方は応力伝達低減部を備えることにより、前記少なくとも一方における被挟持体の対向する2辺に対応する部分間で、応力(被挟持体側では圧縮応力、被挟持体と反対側では引張応力)が伝達しにくくなる。これにより、挟持プレート内には、前記「対向する2辺」とは「別の2辺」間で、主に応力が発生することになる。そうすると、挟持プレートは、被挟持体の対角を支点とするのではなく、前記「別の2辺」を支点として撓むことになる。ここで、「別の2辺」間の距離は、対角間の距離よりも短いため、つまり、支点間距離が短くなるため、挟持プレートの被挟持体の中央に対応する部分は、被挟持体から浮き上がりにくくなる。すなわち、挟持プレートの被挟持体の中央に対応する部分は、被挟持体に密着しやすくなり、その結果として、挟持プレート全体で被挟持体を好適に挟むことができる。
本発明によれば、MEAモジュールなどの被挟持体と、挟持プレートとを密着させつつ、好適に挟むことが可能な挟持構造体、および、これを備える電子機器を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照して説明する。ここで、本実施形態では、特許請求の範囲における被挟持体をMEAが集電板で挟持されてなるMEAモジュールとし、挟持構造体をDMFCユニット(燃料電池ユニット)とした場合を例示する。
≪DMFCユニットの構成≫
図1に示すように、本実施形態に係るDMFCユニットU1はノートパソコンなどの携帯端末(電子機器)の外部電源である。また、DMFCユニットU1は、ポンプ、ファン、ブロア等の補機を使用せず、メタノール水溶液や空気等の自然拡散を利用したパッシブ型(開放型)の燃料電池である。このようなDMFCユニットU1は板状であって、その平面は略長方形(矩形)となっている(図2参照)。DMFCユニットU1は、図3および図4に示すように、MEAモジュール10と、燃料タンク20と、一対の上挟持プレート31および下挟持プレート32と、4本のボルト41(挟持手段)とを主に備えている。
<MEAモジュール>
MEAモジュール10は、MEA11と、MEA11を挟む一対の集電板12(カソード集電板)および集電板13(アノード集電板)と、2つのシール部材14、14とを主に備えている。このような本実施形態に係るMEAモジュール10は、その平面視において、長方形(矩形)となっている。
[MEA]
MEA11は、電解質膜11Aと、アノード11B(燃料極)と、カソード11C(空気極)とから構成されており、電解質膜11Aは、アノード11Bとカソード11Cとで挟まれている。そして、MEA11は、アノード11Bにメタノール水溶液(液体燃料)が、カソード11Cに酸素を含む空気が供給されることで、発電するようになっている。
このようなMEA11は、その平面視において長方形を呈しており、電解質膜11A、アノード11Bおよびカソード11Cも長方形を呈している。そして、電解質膜11Aは、アノード11Bおよびカソード11Cよりも大きく、アノード11Bおよびカソード11Cの外周縁は、電解質膜11Aの外周縁よりも内側(面方向の中央側)に位置している(図2、図3参照)。
ここで、本実施形態では、平面視において長方形を呈するアノード11Bおよびカソード11Cの対向する2つの短辺が、特許請求の範囲における「被挟持体の対向する2つの短辺」に相当する。そして、明確に説明するため、カソード11Cの対向する短辺を短辺11C1とする。なお、アノード11Bの対向する短辺は、平面視において、カソード11Cの短辺11C1と同位置である。
(電解質膜)
電解質膜11Aは、アノード11Bで生成したプロトン(H+)を選択的にカソード11Cに輸送するための膜である。このような電解質膜11Aとしては、パーフルオロカーボンスルホン酸(PFS)系の樹脂膜、トリフルオロスチレン誘導体の共重合膜、リン酸を含浸させたポリベンズイミダゾール膜、芳香族ポリエーテルケトンスルホン酸膜、PSSA−PVA(ポリスチレンスルホン酸ポリビニルアルコール共重合体)や、PSSA−EVOH(ポリスチレンスルホン酸エチレンビニルアルコール共重合体)等からなる膜から適宜選択して使用できる。
(アノード)
アノード11Bは、ガス拡散電極とも称される電極であり、燃料であるメタノールを酸化して電子とプロトンを生成するものである。このようなアノード11Bとしては、例えば、カーボンペーパ、カーボンクロスなどの導電性部材の電解質膜11A側の面に、触媒として、白金(Pt)の微粒子、鉄(Fe)の微粒子、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)あるいはルテニウム(Ru)などの遷移金属と白金との合金あるいは酸化物などの微粒子が担持されたものが使用される。
(カソード)
カソード11Cは、ガス拡散電極とも称される電極であり、アノード11Bから外部回路を経由した電子と、アノード11Bで生成した後、電解質膜11A中を移動し、カソード11Cに到達したプロトンとを反応させて水を生成させるものである。このようなカソード11Cとしては、アノード11Bと同様、例えば、カーボンペーパの電解質膜11A側の面に、白金などの触媒を担持したものが使用される。
[集電板]
集電板12および集電板13は、MEA11で発生した電位差に基づいて、電気エネルギーを効率的に取り出すための板であり、導電性および耐食性を有する材料(例えば銅やチタンなどの金属)から形成されている。また、集電板12、集電板13の厚さは、約0.05〜0.2mmであり、フレキシブル性(可撓性)を有している。これにより、集電板12はカソード11Cと、集電板13はアノード11Bと、それぞれ良好に密着している。
集電板12は、カソード11Cの外側(図3上側)に重ねられている。そして、集電板12には複数の空気流通孔12aが形成されており、酸素を含む空気が、後記する空気流通孔31aと、空気流通孔12aを通って、カソード11Cに供給されるようになっている。また、集電板12には、プラス端子12dが取り付けられている。さらに、集電板12のうちMEA11のカソード11Cと接触しない部分には、絶縁性を有する樹脂製の絶縁被膜12fが形成されており、不要な短絡が防止されている。
集電板13は、アノード11Bの外側(図3下側)に重ねられている。そして、集電板13には複数の燃料流通孔13aが形成されており、メタノール水溶液が燃料流通孔13aを通って、アノード11Bに供給されるようになっている。また、集電板13には、マイナス端子13dが取り付けられている。さらに、集電板13のうちMEA11のアノード11Bと接触しない部分には、絶縁性を有する樹脂製の絶縁被膜13fが形成されている。
[シール部材]
シール部材14、14(Oリング)は、平面視において、アノード11Bまたはカソード11Cの外周縁と電解質膜11Aの外周縁との間で、対応するアノード11Bまたはカソード11Cを取り囲んでいる。そして、シール部材14、14は、電解質膜11Aと、集電板12または集電板13とで挟まれている。
さらに、図2に示すように、平面視において、各シール部材14と、カソード11Cの短辺11C1との間には、所定の間隔D1が形成されている。
<燃料タンク>
燃料タンク20は、図3および図4に示すように、メタノール水溶液が貯溜された外部の燃料カートリッジ(図示しない)から、MEA11のアノード11Bに供給されるメタノール水溶液が一時的に貯溜される二次タンクである。燃料タンク20は、板状の燃料タンク本体21(メタノール水溶液流通部材)と、燃料取込パイプ22、燃料排出パイプ23とを主に備えている。
燃料タンク本体21には、MEA11のアノード11Bの全面にメタノール水溶液がそれぞれ供給されるように、蛇行した溝状の燃料流通路21aが形成されている(図4参照)。
燃料取込パイプ22は、燃料流通路21aの一端側に連通するように、燃料タンク本体21に固定されている。燃料排出パイプ23は、燃料流通路21aの他端側に連通するように、燃料タンク本体21に固定されている。
そして、外部の燃料カートリッジ(図示しない)から燃料取込パイプ22にメタノール水溶液が供給されると、メタノール水溶液が燃料流通路21a内を通流するようになっている。次いで、通流するメタノール水溶液は、集電板13の燃料流通孔13aを通ってアノード11Bに供給されるようになっている。また、発電に関与しないメタノール水溶液や、発電によりアノード11Bで発生した二酸化炭素は、燃料排出パイプ23から排出されるようになっている。
この他、燃料流通路21aに、二酸化炭素を選択的に透過し、内部を通流させて外部に排出する二酸化炭素排出チューブを設け、二酸化炭素の排出を促進するようにしてもよい。なお、このような二酸化炭素排出チューブは、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを基材とした多孔質膜をチューブ状に成形したものを使用できる。
<挟持プレート>
上挟持プレート31および下挟持プレート32は、MEAモジュール10および燃料タンク20の重ね合わせ状態を維持するために、これらを両外側から挟むプレートである。また、上挟持プレート31および下挟持プレート32は、このようにMEAモジュール10および燃料タンク20を挟むことによって、(1)集電板12とカソード11C、(2)カソード11Cと電解質膜11A、(3)電解質膜11Aとアノード11B、(4)アノード11Bと集電板13、とをそれぞれ密着させる機能を有している。
[上挟持プレート]
上挟持プレート31は、カソード11C側の集電板12に形成された複数の空気流通孔12aに対応して、複数の空気流通孔31aを有している。また、上挟持プレート31は、スリット31b、31b(応力伝達低減部)を有している。図2に示すように、スリット31b、31bは、平面視において、シール部材14より内側であって、カソード11Cの短辺11C1、11C1上に位置している。すなわち、各スリット31bは、短辺11C1と平行となっている。また、各スリット31bの長さは、短辺11C1よりも長く設定されている。
[下挟持プレート]
下挟持プレート32は、上挟持プレート31と同様に、スリット32b、32b(応力伝達低減部)を有している。スリット32b、32bは、平面視において、シール部材14より内側であって、アノード11Bの短辺上に位置している。そして、各スリット32bは、アノード11Bの短辺と平行であって、前記短辺よりも長くなっている。
<ボルト>
4本のボルト41は、上挟持プレート31および下挟持プレート32を挟持する挟持手段であって、上挟持プレート31のボルト挿通孔31cに挿通され、下挟持プレート32の螺合穴32cに螺合するようになっている。また、図2に示すように、平面視において、4本のボルト41の挟持位置は、MEAモジュール10を構成する電解質膜11Aよりも面方向外側に位置している。すなわち、ボルト41の挟持位置よりも内側の内側領域41Aに、電解質膜11A、アノード11B、カソード11C、シール部材14、14、および、スリット31b、32bは位置している。
≪挟持プレート内の応力≫
このようなDMFCユニットU1が組み付けられた状態において、上挟持プレート31、下挟持プレート32に発生する応力について説明する。
まず、上挟持プレート31に発生する応力について説明する。
4本のボルト41で挟持された状態において、上挟持プレート31の内側領域41Aに相当する部分であるスリット31b、31b間では、応力(上面側は引張応力、下面側は圧縮応力)が発生しにくくなり、つまり、ゼロに近づくように低減される。一方、カソード11Cの2つの長辺11C2、11C2(2つの短辺とは別の2辺)に対応する上挟持プレート31の部分にはスリットは存在しないため、上挟持プレート31の長辺11C2、11C2に対応する部分間には応力が発生する。その結果として、上挟持プレート31は、カソード11Cの2つの長辺11C2、11C2を支点として、上側が凸となるよう撓む(図1参照)。
これに対し、上挟持プレート31にスリット31b、31bがない場合、上挟持プレート31の短辺11C1、11C1に相当する部分間にも応力が発生し、この応力と長辺11C2、11C2に相当する部分間の応力とが合わさった結果、上挟持プレート31は、カソード11Cの対角11C3、11C3を支点として、その中央部が最凸点の略円錐状となって撓む(図5参照)。
すなわち、スリット31b、31bがある場合の支点となる長辺11C2、11C2間の距離は、スリット31b、31bがない場合の支点となる対角11C3、11C3間距離よりも短くなる。これにより、ボルト41による上挟持プレート31と下挟持プレート32との締結距離を同一とした場合、スリット31b、31bを備えていると、上挟持プレート31の中央部分が、集電板12から浮き上がりにくくなる。言い換えると、上挟持プレート31は、その中央部分でも集電板12をMEA11側に押圧する。その結果として、(1)集電板12とカソード11C、(2)カソード11Cと電解質膜11Aはそれぞれ良好に密着する。
また、各スリット31bが、シール部材14よりも内側であって各短辺11C1上に位置することにより、シール部材14上の上挟持プレート31には、応力が伝達する。これにより、シール部材14は、電解質膜11Aと集電板12とで好適に挟まれ、良好なシール性が確保される。
これと同様に、下挟持プレート32も、スリット32b、32bが形成されたことによって、その中央部分が燃料タンク20から浮き上がりにくくなる。すなわち、下挟持プレート32の中央部分でも、燃料タンク20をMEA11側に押圧する。その結果として、(3)電解質膜11Aとアノード11B、(4)アノード11Bと集電板13はぞれぞれ良好に密着する。
≪DMFCユニットの動作≫
次に、DMFCユニットU1の動作について、図3を主に参照して簡単に説明する。
<DMFCユニット−アノード側>
まず、DMFCユニットU1のアノード11B側について説明する。
メタノール水溶液(メタノール濃度は例えば10質量%)が、外部の燃料カートリッジ(図示しない)から燃料取込パイプ22を介して、燃料タンク20の燃料流通路21aに供給される。燃料流通路21aに供給されたメタノール水溶液は、燃料流通孔13aを通って、アノード11Bの全面に供給される。
メタノール水溶液が供給されたアノード11Bでは、DMFCユニットU1が接続した携帯端末の電力要求に応じて、次の式(1)に示すように、担持された白金などの触媒存在下で、メタノールと水とが反応し、プロトン(H+)と、二酸化炭素(CO2)と、電子(e-)とが発生する。次いで、プロトン(H+)は濃度勾配を駆動力として、電解質膜11A中をカソード11Cに向かって移動する。
CH3OH+H2O→CO2+6H++6e- …(1)
一方、式(1)に示すように、アノード11Bで生成された二酸化炭素は、アノード11Bから燃料流通孔13aを通って、燃料流通路21aに移動した後、発電に関与しないメタノール水溶液と共に、燃料排出パイプ23から外部に排出される。
<DMFCユニット−カソード側>
次に、DMFCユニットU1のカソード11C側について説明する。
外部の酸素を含む空気が、空気流通孔31a、空気流通孔12aを通って、MEA11のカソード11Cに供給される。カソード11Cでは、空気中の酸素と、電解質膜11Aを移動してきたプロトン(H+)と、外部の携帯端末(外部負荷)を経由した電子(e-)とが反応し、次の式(2)に示すように、水が生成する。
2+4H++4e-→2H2O …(2)
このように、アノード11B、カソード11Cでの反応が連続的に起こることによって、DMFCユニットU1が継続して発電する。
ここで、本実施形態に係るDMFCユニットU1によれば、前記したように、(1)集電板12とカソード11C、(2)カソード11Cと電解質膜11A、(3)電解質膜11Aとアノード11B、(4)アノード11Bと集電板13がそれぞれ良好に密着しているため、MEA11で発生した電位差に基づいて、効率的に電気エネルギーを取り出すことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のように変更してもよい。
前記した実施形態では、上挟持プレート31と下挟持プレート32の両方に、スリット31b、32bがそれぞれ形成された場合について説明したが、いずれか一方のみにスリットが形成された構成であってもよい。
前記した実施形態では、上挟持プレート31は、2本のスリット31b、31bを有するとしたが、スリット31bの数はこれに限定されず、1本あるいは3本以上であってもよい。
前記した実施形態では、特許請求の範囲における応力伝達低減部が、スリット31b、32bである場合について説明したが、応力伝達低減部は、その他に例えば、他の部分より剛性の低い材質からなる低剛性部であってもよいし、溝(切り込み)などであってもよい。
前記した実施形態では、被挟持体であるMEAモジュール10の平面視が長方形である場合について説明したが、これに限定されず、被挟持体の平面視は正方形であってもよい。
前記した実施形態では、被挟持体をMEAモジュール10とした場合について説明したが、被挟持体はこれに限定されず、どのようであってもよい。また、挟持構造体をDMFCユニットU1とした場合について説明したが、挟持構造体はこれに限定されず、どのようであってもよい。
前記した実施形態では、スリット31b、31bは、平面視において、短辺11C1、11C1上に位置するとしたが、これに限定されず、シール部材14とカソード11Cのとの短辺11C1との間の間隔D1上であってもよいし、カソード11C上を横断するものであってもよい。
前記した実施形態では、燃料タンク20の片側(上側)にMEAモジュール10が配置された場合について説明したが、その他に例えば、燃料タンク20の両側にMEAモジュール10、10が配置され、各MEAモジュール10のアノード11Bが燃料タンク20を共有する場合であってもよい。
前記した実施形態では、DMFCユニットU1が、携帯端末の外部電源である場合について説明したが、図6に示すように、DMFCユニットU1は燃料カートリッジCRと共に、ノートパソコンPC(電子機器)に搭載され、ノートパソコンPCがDMFCユニットU1(MEA11)からの電力によって作動する構成であってもよい。
本実施形態に係るDMFCユニットの斜視図である。 本実施形態に係るDMFCユニットの平面図である。 図1に示すDMFCユニットのX−X断面図である。 本実施形態に係るDMFCユニットの分解斜視図である。 スリットがない場合に上挟持プレートに発生する応力を模式的に示す図である。 本実施形態に係るDMFCユニットを搭載したノートパソコンの斜視図である。
符号の説明
U1 DMFCユニット(挟持構造体)
PC ノートパソコン(電子機器)
10 MEAモジュール(被挟持体)
11 MEA
11A 電解質膜
11B アノード(電極)
11C カソード(電極)
11C1 短辺
11C2 長辺
11C3 対角
12、13 集電板
14 シール部材
20 燃料タンク
31 上挟持プレート
32 下挟持プレート
31b、32b スリット(応力伝達低減部)
41 ボルト(挟持手段)
41A 内側領域
11C1 短辺
11C2 長辺
11C3 対角

Claims (8)

  1. 平面視が正方形または長方形である被挟持体と、
    当該被挟持体を挟む一対の挟持プレートと、
    平面視において前記被挟持体よりも外側の挟持位置で、前記一対の挟持プレートを挟持する挟持手段と、
    を備える挟持構造体であって、
    前記挟持プレートの少なくとも一方は、その平面視において、前記挟持位置よりも内側の内側領域に相当する部分に、前記被挟持体の対向する2辺と平行かつ当該2辺よりも長く、前記対向する2辺に相当する部分間における応力の伝達を低減させる少なくとも1つの応力伝達低減部を備えることを特徴とする挟持構造体。
  2. 前記応力伝達低減部はスリットであることを特徴とする請求項1に記載の挟持構造体。
  3. 前記応力伝達低減部はその剛性が他の部分よりも低い低剛性部であることを特徴とする請求項1に記載の挟持構造体。
  4. 前記被挟持体の平面視は長方形であって、
    前記対向する2辺は前記長方形の対向する2つの短辺であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の挟持構造体。
  5. 前記被挟持体は、電解質膜を一対の電極で挟んで構成され液体燃料が供給されることで発電する膜電極接合体と、当該膜電極接合体を挟む一対の集電板と、を備えており、
    前記対向する2辺は、前記電極の対向する2辺であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の挟持構造体。
  6. 平面視において、前記電解質膜は前記電極より大きく、前記電極の電極外周縁は前記電解質膜の電解質膜外周縁より内側に位置しており、
    平面視において前記電極外周縁と前記電解質膜外周縁との間に、前記各電極を取り囲むと共に、前記電解質膜と対応する前記集電板とで挟まれたシール部材を備え、
    前記応力伝達低減部は、平面視において前記シール部材より内側に位置することを特徴とする請求項5に記載の挟持構造体。
  7. 前記シール部材と、当該シール部材に取り囲まれた前記電極の前記対向する2辺の前記外周縁との間に間隔が形成されており、
    前記応力伝達低減部は、平面視において、前記電極の対向する2辺上または当該2辺と前記シール部材との間に位置することを特徴とする請求項6に記載の挟持構造体。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の挟持構造体を備え、
    発電する前記膜電極接合体からの電力によって作動することを特徴とする電子機器。
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