JP4664714B2 - 燃料電池ユニットおよび燃料電池ユニット集合体並びに電子機器 - Google Patents

燃料電池ユニットおよび燃料電池ユニット集合体並びに電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池ユニットおよび燃料電池ユニット集合体並びに電子機器に関する。
近年、携帯端末等の電源として、直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)などの燃料電池の開発が盛んである。燃料電池は、電解質膜をアノード(燃料極)およびカソード(空気極)で挟んでなる膜電極接合体(膜電極複合体、Membrane Electrode Assembly: MEA)を有している。そして、MEAから効率的に電気エネルギーを取り出すため、MEAは一対の集電板に挟持されている。
例えば、特許文献1に示されるように、MEAを積層した燃料電池スタックの場合、燃料電池スタックの両外側に締結プレートをそれぞれ設け、この締結プレートの四隅を締結ボルトで締結することによって、MEAを一対の集電板で挟んでいる。
特開平9−92323号公報(段落番号0014〜0017、図1)
しかしながら、特許文献1に記載のように締結プレートの四隅を締結ボルトで締結すると、図15に示すように、MEA102を挟む一対の集電板103、104の四隅近傍に、最も大きな挟持力(締め付け荷重)が作用し、この四隅近傍から遠ざかるに伴って、その挟持力が小さくなる。すなわち、MEA102は、集電板103、104に挟まれるものの、その挟持力は、集電板103、104の各辺の中間位置や、MEA102の中央位置で小さくなる分布となる。そして、MEA102の中央位置での挟持力が一定値を下回ると、MEA102と集電板103、104との間に隙間が形成され、メタノール水溶液(液体燃料)が漏れてしまい、燃料電池の出力が低下する場合がある。
そこで、本発明は、膜電極接合体と集電板とが好適に密着し、液体燃料が漏れにくい燃料電池ユニットおよび燃料電池ユニット集合体並びにこれらを備えた電子機器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、液体燃料が供給されることで発電する燃料電池ユニットであって、膜電極接合体と、前記膜電極接合体の一対の集電板と、前記液体燃料が貯溜される液体燃料貯溜空間を有する燃料タンクと、前記集電板を前記膜電極接合体の配置領域内で挟持する挟持手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池ユニットである。
ここで、「膜電極接合体の配置領域内」とは、膜電極接合体の外縁の内側を意味する。したがって、挟持手段による挟持位置は、膜電極接合体の外縁の内側であれば、例えば、後記する第1参考形態で記載するように、膜電極接合体の貫通孔に相当する部分であってもよいとする。
また、後記する第7参考形態で記載するように、複数の膜電極接合体が面方向に配置する場合には、面方向に配置した複数の膜電極接合体の外縁の内側であればよいとする。
このような燃料電池ユニットによれば、一対の集電板で膜電極接合体を挟み、挟持手段によって、集電板を膜電極接合体の配置領域内で挟持することにより、膜電極接合体の中央位置などにおいて、膜電極接合体と各集電板とは好適に密着する。これにより、液体燃料が膜電極接合体と集電板との間から漏れにくくなると共に、膜電極接合体で発生した電位差に基づいて、電気エネルギーを取り出すことができる。
本発明によれば、膜電極接合体と集電板とが好適に密着し、液体燃料が漏れにくい燃料電池ユニットおよび燃料電池ユニット集合体並びにこれらを備えた電子機器を提供することができる。
≪本発明の概念≫
まず、本発明の実施形態の説明に先立って、図1を参照して、本発明の概念について説明する。図1は、本発明の概念を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、本発明は、MEA2を、一対の集電板3、集電板4で挟持する際に、MEA2の配置領域内で最大挟持力となるように挟持することを特徴とする。なお、図1は、円盤状のMEA2の両面側に、MEA2より若干大きい円盤状の集電板3、4をMEA2と同一の中心軸線X1上に配置し、集電板3、4をMEA2の配置領域の中心位置(MEA2の中心を通る位置)で挟持する場合を示している。
以下、このような本発明の概念を利用した実施形態について、図面を適宜参照して説明する。なお、実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
≪第1参考形態≫
第1参考形態に係るDMFCユニット(燃料電池ユニット)について、図2から図4を参照して説明する。参照する図面において、図2は、第1参考形態に係るDMFCユニットの斜視図である。図3は、図2に示すDMFCユニットのX−X線断面図である。図4は、図2に示すDMFCユニットの分解斜視図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図2に示すように、第1参考形態に係るDMFCユニットU1は、その外形が略円柱体である。DMFCユニットU1は、アノード11Bにメタノール水溶液(液体燃料)が、カソード11Cに酸素が供給されることで発電する直接メタノール型燃料電池である。このようなDMFCユニットU1は、例えば、ノートパソコンなどの携帯端末の外部電源として使用される。そして、図2に加えて、図3および図4に示すように、DMFCユニットU1は、MEAモジュール10と、燃料タンク20と、挟持手段40とを主に備えている。
<MEAモジュール>
MEAモジュール10は、その外形が円盤状であり、MEA11と、一対の集電板12(アノード集電板)、集電板13(カソード集電板)とを主に備えており、これらがモジュール化されたものである。
[MEA]
MEA11は、その外形が薄型の円盤状である。したがって、第1参考形態に係る「MEAの配置領域」は円形であり、その外縁は円状である。MEA11は、その中心軸線上に貫通孔11a(図4参照)を有している。そして、貫通孔11aには、後記するねじ棒42が通されている。
このようなMEA11は、円盤状の電解質膜11Aと、円盤状のアノード11B(燃料極)と、円盤状のカソード11C(空気極)とから構成されている。そして、MEA11は、電解質膜11Aを、アノード11Bとカソード11Cとで挟むことによって構成されている。
なお、電解質膜11A、アノード11B、カソード11Cは同一の中心軸線上に配置している。電解質膜11A、アノード11B、カソード11Cは、その中心軸線上に貫通孔をそれぞれ有しており、これらが重ねられることで、貫通孔11aは構成されている。また、リング状のシール部材S1がアノード11Bの外縁に沿って、リング状のシール部材S2がアノード11Bの内縁に沿って、それぞれ設けられてシール性が高められており、メタノール水溶液が外部に漏れないようになっている。これと同様に、シール部材S1、S2が、カソード11Cの外縁、内縁に沿って設けられている。
電解質膜11Aは、アノード11Bで生成したプロトン(H+)を選択的にカソード11Cに輸送するための膜である。このような電解質膜11Aとしては、パーフルオロカーボンスルホン酸(PFS)系の樹脂膜、トリフルオロスチレン誘導体の共重合膜、リン酸を含浸させたポリベンズイミダゾール膜、芳香族ポリエーテルケトンスルホン酸膜、PSSA−PVA(ポリスチレンスルホン酸ポリビニルアルコール共重合体)や、PSSA−EVOH(ポリスチレンスルホン酸エチレンビニルアルコール共重合体)等からなる膜から適宜に選択して使用することができる。なかでも、電解質膜11Aとして、含フッ素カーボンスルホン酸基を有するイオン交換樹脂からなる膜を選択することが好ましく、具体的には、米国デュポン社製のナフィオン(登録商標)が挙げられる。
アノード11Bは、ガス拡散電極とも称される電極であり、燃料であるメタノールを酸化して電子とプロトンを生成するものである。このようなアノード11Bは、例えば、カーボンペーパ、カーボンクロスなど導電性部材の電解質膜11A側の面に、触媒として、白金(Pt)の微粒子、鉄(Fe)の微粒子、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)あるいはルテニウム(Ru)などの遷移金属と白金との合金あるいは酸化物などの微粒子が担持されたものが使用される。
カソード11Cは、ガス拡散電極とも称される電極であり、アノード11Bから外部回路を経由して移動してきた電子と、アノード11Bで生成した後に電解質膜11A中を移動してカソード11Cに到達したプロトンとを反応させて水を生成させるものである。このようなカソード11Cは、アノード11Bと同様、例えば、カーボンペーパの電解質膜11A側の面に、白金などの触媒を担持したものが使用される。
[集電板]
集電板12、集電板13は、MEA11で発生した電位差に基づいて、電気エネルギーを効率的に取り出すための板であり(図4参照)、導電性および耐食性を有する材料(例えばチタンなどの金属)から形成されている。また、集電板12、13は所定の厚さ(例えば、0.05〜0.2mm)を有しており、所定の剛性を有している。さらに、集電板12、13の外形は円盤状であり、その中心軸線上に貫通孔12a、13aを有している。そして、貫通孔12a、13aには、後記するねじ棒42が通されている。
集電板12はMEA11のアノード11B側に、集電板13はMEA11のカソード11C側に配置している。そして、挟持手段40によって、集電板12と集電板13とでMEA11を挟んでおり、集電板12はアノード11Bに、集電板13はカソード11Cにそれぞれ密着している。
集電板12には、周方向および径方向に、複数の燃料流通孔12bが形成されている(図4参照)。そして、燃料タンク20内のメタノール水溶液が、燃料流通孔12bを通って、アノード11Bに供給されるようになっている。また、集電板12には、出力端子となるマイナス端子12dが取り付けられている。さらに、集電板12の表面のうち、アノード11Bに接触しない部分には、樹脂製の絶縁被膜(図示しない)が形成されており、不要な短絡が防止されている。
集電板13には、周方向および径方向に、複数の空気流通孔13bが形成されている(図4参照)。そして、DMFCユニットU1の外部の酸素を含む空気が、空気流通孔13bを通って、カソード11Cに供給されるようになっている。さらに、集電板13の表面のうち、カソード11Cに接触しない部分には、樹脂製の絶縁被膜(図示しない)が形成されており、不要な短絡が防止されている。
<燃料タンク>
燃料タンク20は、薄型の有底円筒体を呈し、周壁21および底壁22を有しており(図3、図4参照)、その内部にメタノール水溶液が一時的に貯溜される燃料室20a(液体燃料貯溜空間)を有している。そして、燃料タンク20は、MEAモジュール10のアノード11B側(図3の下側)に配置している。つまり、燃料タンク20のMEAモジュール10側(図3の上側)は開口している。
燃料タンク20とMEAモジュール10との間には、リング状のシール部材S3が設けられている。これにより、メタノール水溶液が、燃料タンク20とMEAモジュール10との隙間から、外部に漏れないようになっている。
燃料タンク20の周壁21には、燃料室20aと外部とを連通する連通孔21aが形成されている。そして、連通孔21aを燃料室20a側から塞ぐように、二酸化炭素透過膜31が固定されている。このような二酸化炭素透過膜31としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを基材とした多孔質膜(例えば、ジャパンゴアテックス株式会社製のNWラミネート膜)などを使用することができる。
したがって、DMFCユニットU1が発電した際に、アノード11Bで発生した二酸化炭素が、二酸化炭素透過膜31を透過して、DMFCユニットU1の外部に排出されるようになっている。これにより、二酸化炭素が燃料室20a内に残留せず、メタノール水溶液がアノード11Bに良好に供給され、DMFCユニットU1が出力を低下させずに継続して発電するようになっている。
燃料タンク20の底壁22には、その中心軸線上に貫通孔22aが形成されている。そして、貫通孔22aには、後記するねじ棒42が通されている。
また、燃料タンク20には、燃料取込パイプ24が固定されている。燃料取込パイプ24は、メタノール水溶液が封入された燃料カートリッジ(図示しない)に接続する部分である。そして、メタノール水溶液が、燃料カートリッジから燃料取込パイプ24を経由して、燃料室20aに供給されるようになっている。
<挟持手段>
挟持手段40は、MEAモジュール10を挟む手段である。挟持手段40による挟持位置は、MEA11の配置領域内であるMEA11の中心軸線上に設定されている。このような挟持手段40は、燃料室20aに配置されたスペーサ41(軸部材)と、スペーサ41の上面に固定されたねじ棒42(軸部材)と、スペーサ41の下面に固定されたねじ棒42と、各ねじ棒42のねじ溝に螺合するフランジ付のナット43、43(螺合部材)とを備えて構成されている。
スペーサ41は、その外形が略円柱体を呈し、各ねじ棒42に各ナット43が螺合した際に、MEAモジュール10と底壁22との間隔を所定の長さに確保し、燃料室20aの高さ空間を確保するための部材である。スペーサ41の高さH1は、燃料室20aの深さD1より若干短い程度に設定されている。スペーサ41の上下には、リング状のシール部材S4、S4がそれぞれ設けられており、スペーサ41と集電板12との間、スペーサ41と底壁22との間から、メタノール水溶液が外部に漏れないようになっている。
スペーサ41の上面に固定されたねじ棒42は、貫通孔12a、貫通孔11a、貫通孔13aを通って、集電板13の上面側に突出している。ここで、前記したように、貫通孔11aがMEA11の中心軸線上に形成されているため、ねじ棒42はMEA11の配置領域に対して、配置領域の中心を通る法線方向に配置していることになる。
一方、スペーサ41の下面に固定されたねじ棒42は、貫通孔22aを通って、底壁22の下側に突出している。
したがって、DMFCユニットU1の上側において、ナット43をねじ棒42に所定に螺合させることにより、スペーサ41とナット43とが、MEAモジュール10を挟持するようになっている。このようにMEAモジュール10が挟持されると、剛性を有する集電板12と集電板13とが、MEA11を挟持するようになっている。また、このように挟持されることで、シール部材S1、S1、S2、S2、S4が押し潰され、良好にシールされるようになっている。
ここで、ねじ棒42が、前記したように、MEA11の配置領域に対して、その中心を通る法線方向に配置していることにより、集電板12および集電板13によって、MEA11が挟持される挟持力の分布は、その径方向外側に向かって若干小さくなるものの、周方向では等しくなっている(図1参照)。これにより、アノード11B側の集電板12とアノード11Bとの密着性、カソード11C側の集電板13とカソード11Cとの密着性は、従来と比較して飛躍的に高まっている。また、MEA11の中心側において、MEA11と集電板12、13とは良好に密着しており、メタノール水溶液が漏れないようになっている。
一方、DMFCユニットU1の下側において、ナット43をねじ棒42に所定に螺合させることにより、スペーサ41とナット43とが、燃料タンク20の底壁22を挟持し、シール部材S4が所定に押し潰され、シールされるようになっている。
また、上側のナット43、下側のナット43が共に螺合されることで、シール部材S3が押し潰されて、シールされるようになっている。
≪DMFCユニットの動作≫
次に、DMFCユニットU1の動作について、図3を主に参照して説明する。
<DMFCユニット−アノード側>
まず、DMFCユニットU1のアノード11B側について説明する。
メタノール水溶液(メタノール濃度は例えば10質量%)が、外部の燃料カートリッジから、燃料取込パイプ24を介して、燃料室20aに供給され、燃料室20aに一時的に貯溜される。次いで、燃料室20aのメタノール水溶液が、集電板12の複数の燃料流通孔12bを通って、MEA11のアノード11Bに供給される。
メタノール水溶液が供給されたアノード11Bでは、DMFCユニットU1の出力端子(マイナス端子12d、プラス端子13d)に接続した電子機器(ノートパソコンなど)の電力要求に応じて、次の式(1)に示すように、担持された白金などの触媒存在下で、メタノールと水とが反応し、プロトン(H+)、二酸化炭素(CO2)、電子(e-)が生成する。次いで、プロトン(H+)は濃度勾配を駆動力として、電解質膜11A中をカソード11Cに向かって移動する。
CH3OH+H2O→CO2+6H++6e- …(1)
また、アノード11Bで生成した二酸化炭素は、アノード11Bから燃料流通孔12bを通って、燃料室20a内のメタノール水溶液に気泡として混入する。次いで、この二酸化炭素の気泡は、メタノール水溶液内を移動し、二酸化炭素透過膜31を透過して、DMFCユニットU1の外部に速やかに排出される。したがって、燃料室20aのメタノール水溶液中に二酸化炭素の気泡は残留しにくく、アノード11Bに良好にメタノール水溶液が供給される。
<DMFCユニット−カソード側>
次に、DMFCユニットU1のカソード11C側について説明する。
酸素を含む空気が、集電板13の複数の空気流通孔13bを通って、MEA11のカソード11Cに供給される。カソード11Cでは、酸素と、電解質膜11Aを移動してきたプロトン(H+)と、外部の電子機器を経由した電子(e-)とが反応し、次の式(2)に示すように、水が生成する。
2+4H++4e-→2H2O …(2)
このようなアノード11B、カソード11Cでの反応が連続的に起こることによって、DMFCユニットU1が継続して発電する。
ここで、前記したように、第1参考形態に係るDMFCユニットU1では、アノード11Bと集電板12、カソード11Cと集電板13とが好適に密着しているため、MEA11で発生した電位差に基づいて、電気エネルギーを効率的に取り出すことができる。
≪第2参考形態≫
次に、第2参考形態に係るDMFCユニットについて、図5を参照して説明する。図5は、第2参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図5に示すように、第2参考形態に係るDMFCユニットU2は、第1参考形態に係るDMFCユニットU1(図3参照)と比較して、集電板12A、集電板13Aを備えると共に、集電板13Aの上側(外側)に挟持プレート14を備えている。
<集電板>
集電板12A、集電板13Aの厚さは、第1参考形態に係る集電板12、集電板13(図3参照)の厚さよりも薄く、その剛性は低くなっている。これにより、集電板12Aは、アノード11Bの表面の僅かな凹凸にも追従し、アノード11Bに良好に密着するようになっている。同様に、集電板13Aは、カソード11Cに密着するようになっている。
また、集電板12Aには、貫通孔12Aaと燃料流通孔12Abが形成されている。集電板13Aには、貫通孔13Aaと空気流通孔13Abとが形成されている。
<挟持プレート>
挟持プレート14は、その外形が円盤状であり、その中心軸線上に貫通孔14aが形成されている。この貫通孔14aには、ねじ棒42が通されている。また、挟持プレート14には、集電板13Aの空気流通孔13Abに対応して、複数の空気流通孔14bが形成されており、酸素を含む空気が空気流通孔14b、空気流通孔13Abを経由して、カソード11Cに供給されるようになっている。
さらに、挟持プレート14は、所定厚み(例えば0.2〜2.0mm)を有しており、所定の剛性を備えている。このような挟持プレート14は、例えば、少なくとも表面が絶縁処理されたステンレス、アルミニウム、マグネシウム等の各合金や、耐食性を有する樹脂材などから形成される。
したがって、第1参考形態に比較して剛性の低い集電板12A、集電板13Aであっても、集電板13Aの上側から挟持プレート14で挟持するため、集電板12Aとアノード11B、集電板13Aとカソード12Bとが、それぞれ好適に密着するようになっている。
≪第3参考形態≫
次に、第3参考形態に係るDMFCユニットU3について、図6を参照して説明する。図6は、第3参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図6に示すように、第3参考形態に係るDMFCユニットU3は、第1参考形態に係るDMFCユニットU1と比較して(図3参照)、引張コイルバネ45を含む挟持手段を備えたことが特徴である。
<挟持手段>
第3参考形態に係る挟持手段は、スペーサ44と、引張コイルバネ45と、端板46とを主に備えている。スペーサ44は、スペーサ41(図3参照)と同様に燃料室20aに配置されており、その上下面にシール部材S4、S4が設けられている。
引張コイルバネ45は、貫通孔12a、貫通孔11a、貫通孔13aに遊挿されている。引張コイルバネ45の下端はスペーサ44に固定されており、引張コイルバネ45の上端は端板46に固定されている。なお、端板46は、集電板13の上面に係止されている。そして、引張コイルバネ45の引張力(付勢力)によって、スペーサ44と端板46とが引っ張られ、MEAモジュール10が挟持されるようになっている。
このようなDMFCユニットU3によれば、引張コイルバネ45の引張力(付勢力)を利用して、MEAモジュール10を挟持する構成としたことにより、DMFCユニットU3の使用環境(例えば、温度や湿度)に基づいた各部材の寸法変化による挟持力の変化を、引張コイルバネ45で緩和することができる。すなわち、DMFCユニットU3の使用環境の変化に基づくMEAモジュール10の挟持力の変化を抑えることができる。
≪第4参考形態≫
次に、第4参考形態に係るDMFCユニットについて、図7を参照して説明する。図7は、第4参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図7に示すように、第4参考形態に係るDMFCユニットU4は、第1参考形態に係るDMFCユニットU1(図3参照)と比較して、スペーサ41の代わりにスペーサ47を備えている。スペーサ47の高さH2は、スペーサ41の高さH1よりも低く設定されている。
そして、各ナット43が各ねじ棒42に所定に螺合されて、MEAモジュール10(MEA11)が燃料室20a側に撓んだ状態となっている。これにより、MEAモジュール10において、MEA11と、集電板12、13との挟持圧力(接触圧力)が、第1参考形態よりも大きくなり、MEA11と、集電板12、集電板13とは、さらに好適に密着している。なお、第4参考形態において、集電板13が「燃料タンク20に対して逆側の集電板」に相当する。
≪第実施形態≫
次に、第実施形態に係るDMFCユニットについて、図8および図9を参照して説明する。図8は、第実施形態に係るDMFCユニットの断面図である。図9は、第実施形態に係るDMFCユニットの平断面図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図8、図9に示すように、第実施形態に係るDMFCユニットU5は、第1参考形態に係るDMFCユニットU1(図3参照)と比較して、二酸化炭素透過膜チューブ32と、スペーサ48(液体燃料流路部材)と、ねじ棒49(液体燃料流路部材)とを備えたことを特徴とする。
<二酸化炭素透過膜チューブ>
二酸化炭素透過膜チューブ32は、二酸化炭素透過膜31がチューブ状に構成されたものである。二酸化炭素透過膜チューブ32は、図9に示すように、平面視において環状で燃料室20aに配置されている。二酸化炭素透過膜チューブ32の両端は、連通孔21aに挿通されたT字形のジョイント33に接続している。そして、二酸化炭素透過膜チューブ32の中空部は、ジョイント33の中空部を介して、DMFCユニットU5の外部に連通している。
したがって、アノード11Bで発生した二酸化炭素が、二酸化炭素透過膜チューブ32の周壁を透過して、その中空部に侵入し、二酸化炭素透過膜チューブ32内、ジョイント33内を通って、DMFCユニットU5の外部に排出されるようになっている。すなわち、二酸化炭素が燃料室20a内を長時間に亘って浮遊せず、速やかに排出されるようになっている。これにより、アノード11Bに効率的にメタノール水溶液を供給可能となっている。
<スペーサ>
スペーサ48は、軸方向(MEA11の法線方向)の第1液体燃料流路48aと、第1液体燃料流路48aと燃料室20aとを連通させる径方向の4つの第2液体燃料流路48bとを有している。4つの第2液体燃料流路48bは、周方向に90度の間隔で放射状に形成されている(図9参照)。ただし、第2液体燃料流路48bの数はこれに限定されない。
<ねじ棒>
ねじ棒49は、軸方向(MEA11の法線方向)の第1液体燃料流路49aを有している。そして、ねじ棒49の第1液体燃料流路49aと、スペーサ48の第1液体燃料流路48aとは、連通している。
したがって、ねじ棒49の第1液体燃料流路49aにメタノール水溶液を供給すると、メタノール水溶液が、第1液体燃料流路49a、第1液体燃料流路48a、第2液体燃料流路48bを通って、燃料室20aに供給されるようになっている。よって、燃料タンク20に燃料取込パイプ24(図2参照)などの特別な配管を設ける必要はないため、DMFCユニットU5は小型化される。また、4つの第2液体燃料流路48bが放射状に配置されているため、燃料室20aに、メタノール水溶液を均等に供給することができる。
≪第5参考形態≫
次に、第5参考形態に係るDMFCユニットU6について、図10を参照して説明する。図10は、第5参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図10に示すように、第5参考形態に係るDMFCユニットU6は、第1参考形態に係るDMFCユニットU1(図3参照)と比較して、燃料タンク25と、もう一つのMEA11(他の膜電極接合体)を含む他のMEAモジュール10を備えたことを特徴とする。また、DMFCユニットU6は、第実施形態に係るスペーサ48およびねじ棒49を備えている。
<燃料タンク>
燃料タンク25は平面視でリング状を呈しており、その中空部が燃料室25a(液体燃料貯溜空間)となっている。燃料タンク25の周壁には、連通孔25bが形成されており、これを塞ぐように二酸化炭素透過膜31が固定されている。
<MEAモジュール>
2つのMEAモジュール10、10は、そのアノード11B側が対向しており、燃料タンク25を挟んでいる。すなわち、MEAモジュール10、10(MEA11、11)は、燃料タンク25を共有しており、燃料室25aのメタノール水溶液が、両側のMEA11の各アノード11Bに供給されるようになっている。なお、MEAモジュール10、10で、燃料タンク25を挟んだ状態は、ねじ棒49に螺合したナット43と、ねじ棒42に螺合したナット43によって維持されている。
このようなDMFCユニットU6によれば、MEA11を2つ備えたことにより、その出力は略2倍となる。また、MEAモジュール10、10で燃料タンク25を挟み、燃料タンク25を共有したことにより、MEAモジュール10毎に燃料タンクを備えた場合と比較して、DMFCユニットU6全体の厚さは薄くなる。
≪第6参考形態≫
次に、第6参考形態に係るDMFCパックP1(DMFCユニット集合体)について、図11を参照して説明する。図11は、第6参考形態に係るDMFCパックの断面図である。
≪DMFCパックの構成≫
図11に示すように、DMFCパックP1は、第5参考形態に係るDMFCユニットU6を3つ備えている。そして、この3つのDMFCユニットU6は、ねじ棒49に螺合した連結ナット51、51によって、3段で連結されている。
上下に隣り合うDMFCユニットU6において、ねじ棒49、49の第1液体燃料流路49a、49aは、連通している。なお、このように連通させるため、図10におけるスペーサ48の下側のねじ棒42は、第1液体燃料流路49aを有するねじ棒49に適宜に変更されている。
したがって、図11の最上段のDMFCユニットU6の第1液体燃料流路49aにメタノール水溶液を供給すると、2段目、3段目のDMFCユニットU6にもメタノール水溶液が供給されるようになっている。
また、3つのDMFCユニットU6は、複数のジャンパ線J1によって、直列に接続されており、DMFCパックP1の出力は高くなっている。
≪第7参考形態≫
次に、第7参考形態に係るDMFCユニットについて、図12を参照して説明する。図12は、第7参考形態に係るDMFCユニットの要部分解斜視図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図12に示すように、第7参考形態に係るDMFCユニットは、第1参考形態に係るDMFCユニットU1(図4参照)と比較して、MEAモジュール60と、一対の挟持プレート64、64を主に備えている。
<MEAモジュール>
MEAモジュール60は、1/4円状の4つのMEA61と、4つの集電板62(アノード集電板)と、4つの集電板63(カソード集電板)とを主に備えている。
4つのMEA61は、同一面方向に配置しており、4つのMEA61の配置領域の外縁は円形となっている。そして、各MEA61のアノード側(図12の下側)に集電板62、カソード側(図12の上側)に集電板63がそれぞれ配置されている。また、各集電板62には複数の燃料流通孔62bが形成されており、各集電板63には複数の空気流通孔63bが形成されている。
<挟持プレート>
一対の挟持プレート64、64は、円盤状を呈し、MEAモジュール60の上下両外側に配置されている。
そして、挟持プレート64、64と、MEAモジュール60とは、同一の軸線上に配置されており、ねじ棒42がこれらを貫通するようになっている。次いで、貫通したねじ棒42にナット43が螺合することによって、一対の挟持プレート64、64がMEAモジュール60を挟むようになっている。すなわち、一対の挟持プレート64、64は、周方向に分割された4つの集電板63と、MEA61と、集電板62とをまとめて挟持するようになっている。
したがって、このようなDMFCユニットによれば、4つのMEA61を備えることにより、その出力は高くなっている。なお、各MEA61の電気的接続方式は、直列であってもよいし、並列であってもよい。また、ここでは、4つのMEA61に対応して、4つの集電板62と、4つの集電板63を備える場合としたが、4つのMEA61を並列に接続する場合は、集電板62、63に代えて、集電板12、13(図4参照)を使用してMEAモジュール60を挟んでもよい。この場合、挟持プレート64、64は不要となる。
≪第8参考形態≫
次に、第8参考形態に係るDMFCユニットU7について、図13を参照して説明する。図13は、第8参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。
≪DMFCユニットの構成≫
図13に示すように、第8参考形態に係るDMFCユニットU7は、第1参考形態に係るDMFCユニットU1と比較して、MEAモジュール70と、挟持手段80を主に備えたことを特徴とする。
<MEAモジュール>
MEAモジュール70は、MEA71と、集電板72と、集電板73とを備えており、MEA71の両面を集電板72と集電板73とで挟持することで構成されている。MEA71は、電解質膜71Aと、アノード71Bと、カソード71Cとを備えており、電解質膜71Aをアノード71Bとカソード71Cとで挟持することで構成されている。
ここで、MEA71、集電板72および集電板73は貫通孔を有しておらず、MEA71の電解質膜71Aの有効膜面積は、第1参考形態に係る電解質膜11Aの有効膜面積より大きくなっている。
<挟持手段>
挟持手段80は、先端側(図13の左側)が二股に分かれた挟持アーム81と、ボルト82、82(軸部材)とを備えている。挟持アーム81の各先端部81A(螺合部材)は円筒状であり、その内周面に雌ねじ溝が形成されており、これにボルト82が螺合している。ボルト82の軸線方向と、MEA71の法線方向とは一致しており、各ボルト82のMEAモジュール70側には、安定して挟持するための当接部82Aがそれぞれ設けられている。そして、ボルト82、82を所定の方向に回転させると、当接部82A、82Aの間が狭くなり、図13の上側の当接部82Aが集電板73に、図13の下側の当接部82Aが燃料タンク26の底壁27にそれぞれ当接し、その結果として、集電板72と集電板73とが、MEA71を挟むようになっている。
また、スペーサ52が、燃料タンク26内にボルト82の軸線上で配置されており、燃料室26aの深さ方向の空間を所定に確保するようになっている。
したがって、このようなDMFCユニットU7によれば、MEA71の電解質膜71Aの有効膜面積が大きくなるため、その出力を高めることできる。
以上、本発明の好適な実施形態について一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、施形態と参考形態とを組み合わせてもよいし、適宜変更してもよい。
前記した第1参考形態では、DMFCユニットU1が外部電源である場合について説明したが、その他に例えば、図14に示すように、DMFCユニットU1は、燃料カートリッジCRと共に、ノートパソコンPCに搭載された場合であってもよい。
前記した第1参考形態では、外形が円盤状のMEA11を、外形が円盤状の集電板12、12で挟持するとしたが、MEA、集電板の形状はこれに限定されず、例えば平面視で矩形を呈するものであってもよい。
前記した第2参考形態では、挟持プレート14をカソード11Cの集電板13Aの外側に設ける場合について説明したが、挟持プレート14をアノード11Bの集電板12Aの外側にも設ける構成としてもよい。また、挟持プレート14は、集電板12A、13Aの少なくとも一方の外側に設ける構成としてもよい。
前記した第3参考形態では、引張コイルバネ45を備え、この引張コイルバネ45の引張力(付勢力)を利用して、MEAモジュール10を挟持するとしたが、バネの種類はこれに限定されず、圧縮コイルバネ、皿バネなどであってもよい。
前記した第実施形態では、二酸化炭素透過膜チューブ32が燃料室20aに平面視で1重で配置されたとしたが、二酸化炭素透過膜チューブ32の配置方式はこれに限定されず、その他に例えば、二酸化炭素透過膜チューブ32が多重で配置されてもよい。
前記した第6参考形態では、3つのDMFCユニットU6を3段で構成する場合について説明したが、DMFCユニットU6の段数は、これに限定されず、適宜変更自由である。
また、3段で連結されたDMFCユニットU6が、ジャンパ線J1で直列に接続された場合について説明したが、接続方式はこれに限定されず、並列であってもよい。さらに、1つのDMFCユニットU6内の2つのMEA11、MEA11の接続方式は、直列であってもよいし、並列であってもよい。
本発明の概念を模式的に示す斜視図である。 第1参考形態に係るDMFCユニットの斜視図である。 図2に示すDMFCユニットのX−X線断面図である。 図2に示すDMFCユニットの分解斜視図である。 第2参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。 第3参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。 第4参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。 実施形態に係るDMFCユニットの断面図である。 実施形態に係るDMFCユニットの平断面図である。 5参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。 6参考形態に係るDMFCパックの断面図である。 7参考形態に係るDMFCユニットの要部分解斜視図である。 8参考形態に係るDMFCユニットの断面図である。 DMFCユニットの他の実施形態に係る斜視図である。 従来のMEAと集電板を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
U1 DMFCユニット(燃料電池ユニット)
P1 DMFCパック(燃料電池ユニット集合体)
10 MEAモジュール
11 MEA
12、13 集電板
14 挟持プレート
20 燃料タンク
20a 燃料室(液体燃料貯溜空間)
31 二酸化炭素透過膜
32 二酸化炭素透過膜チューブ
40 挟持手段
41 スペーサ(軸部材)
42 ねじ棒(軸部材)
43 ナット(螺合部材)
48 スペーサ(液体燃料流路部材)
48a 第1液体燃料流路
48b 第2液体燃料流路
49 ねじ棒(液体燃料流路部材)
49a 第1液体燃料流路

Claims (14)

  1. 液体燃料が供給されることで発電する燃料電池ユニットであって、
    膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟む一対の集電板と、
    前記液体燃料が貯溜される液体燃料貯溜空間を有する燃料タンクと、
    前記一対の集電板を前記膜電極接合体の配置領域内で挟持する挟持手段と、
    前記燃料タンクの前記液体燃料貯溜空間に配置され、アノードで発生した二酸化炭素を透過し外部に排出するチューブ状の二酸化炭素透過膜チューブと、
    を備え
    前記配置領域内は、前記膜電極接合体の外縁の内側であり、
    平面視における前記挟持手段による挟持位置は、前記膜電極接合体の外縁の内側であり、
    前記二酸化炭素透過膜チューブ内は外部と連通しており、二酸化炭素が前記二酸化炭素透過膜チューブ内を通って外部に排出される
    ことを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記挟持手段は、前記配置領域の略中央位置で挟持することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記配置領域の外縁は円状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池ユニット。
  4. 前記一対の集電板の少なくとも一方の外側に挟持プレートを備え
    前記挟持手段は、前記挟持プレートの外側から、当該挟持プレートを介して、前記一対の集電板を挟持する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  5. 面方向に配置された複数の前記膜電極接合体と、
    前記複数の膜電極接合体に対応して、面方向に配置された複数の前記一対の集電板と、
    を備え、
    前記挟持プレートは、前記複数の一対の集電板の少なくとも一方の全体に対応した大きさであり、
    1つの前記挟持手段は、前記挟持プレートの外側から、当該挟持プレートを介して、前記複数の膜電極接合体、および、前記複数の一対の集電板を挟持し、
    前記配置領域内は、面方向に配置された複数の膜電極接合体全体の外縁の内側であり、
    平面視における前記挟持手段による挟持位置は、面方向に配置された複数の膜電極接合体全体の外縁の内側である
    ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池ユニット。
  6. 面方向に配置された複数の前記膜電極接合体と、
    当該複数の膜電極接合体に対応して、面方向に配置された複数の前記一対の集電板と、
    当該複数の膜電極接合体および前記複数の一対の集電板を、外側からまとめて挟持する一対の挟持プレートと、
    を備え
    前記挟持プレートは、前記複数の一対の集電板の全体に対応した大きさであり、
    1つの前記挟持手段は、前記一対の挟持プレートの外側から、当該一対の挟持プレートを介して、前記複数の膜電極接合体、および、前記複数の一対の集電板を挟持し、
    前記配置領域内は、面方向に配置された複数の膜電極接合体全体の外縁の内側であり、
    平面視における前記挟持手段による挟持位置は、面方向に配置された複数の膜電極接合体全体の外縁の内側である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  7. 前記挟持手段は、
    前記膜電極接合体の法線方向に配置され、ねじ溝を有する軸部材と、
    前記ねじ溝に螺合する螺合部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  8. 前記挟持手段は、平面視で前記配置領域内に配置され、前記膜電極接合体の厚さ方向において付勢力を発生するバネを備え
    前記挟持手段は、当該バネの付勢力を利用して、前記一対の集電板を前記厚さ方向において挟持することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  9. 前記燃料タンクは、有底円筒状であって、前記一対の集電板の一方の外側に配置されると共に、その前記一方側は開口し、その開口縁部は前記一方に当接しており、
    前記挟持手段は、
    前記燃料タンク内に配置されると共に前記燃料タンクの深さよりも短いスペーサと、
    前記スペーサとで前記膜電極接合体および前記一対の集電板を挟むように配置された第1ナットと、
    前記スペーサとで前記タンクの底壁を挟むように配置された第2ナットと、
    を備え、
    第1ねじ棒を介して締結された前記スペーサと前記第1ナットとが、前記一対の集電板を挟んでおり、
    第2ねじ棒を介して締結された前記スペーサと前記第2ナットとが、前記燃料タンクの底壁を挟んでおり、
    前記膜電極接合体および前記一対の集電板は、前記燃料タンク側に撓んでいることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  10. 前記膜電極接合体とは別である他の膜電極接合体を備え、
    前記膜電極接合体と前記他の膜電極接合体は、前記燃料タンクを挟んで共有していることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  11. 前記挟持手段は、前記膜電極接合体の法線方向に配置され、前記法線方向の第1液体燃料流路と、当該第1液体燃料流路と前記液体燃料貯溜空間とを連通させる第2液体燃料流路と、を有する液体燃料流路部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  12. 前記液体燃料流路部材は、前記第2液体燃料流路を複数有し、当該複数の第2液体燃料流路は放射状に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の燃料電池ユニット。
  13. 請求項11または請求項12に記載の燃料電池ユニットを複数備え、
    複数の燃料電池ユニットは複数段で配置しており、
    各燃料電池ユニットの前記第1液体燃料流路は連通していることを特徴とする燃料電池ユニット集合体。
  14. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット、または、請求項13に記載の燃料電池ユニット集合体を搭載したことを特徴とする電子機器。
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