JP4686647B1 - 圧縮比を切り替えるエンジンの運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特許文献1または特許文献2に記載された可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、前記可変圧縮比装置の一部分である圧縮リングでしかも副シリンダーの開口部付近に位置する圧縮リングの熱負荷を減少させる。
【解決手段】 一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の時期に、圧縮比を切替える前記一部の可変圧縮比装置を持つ第一主シリンダーの燃焼行程の燃焼が中止され、同じ時期に前記一部の可変圧縮比装置を除く他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えず、同じ時期に前記他の可変圧縮比装置を持つ主シリンダーの燃焼行程が行われる。すると、前記一部の可変圧縮比装置の圧縮リングの上下二つの面が燃焼ガスに触れず、圧縮リングの熱負荷の問題が解決する。更に電動モーターがエンジンの出力軸を駆動すると、圧縮比を切替える途中の出力の低下を補える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、後記の特許文献1または特許文献2に記載された可変圧縮比装置を持つエンジンの運転方法に関する。
本発明の運転方法は、摺動する弁本体を副シリンダーの中心軸方向に移動させる事によって前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間の運転方法に関する。
図10と図11に特許文献1の第二態様に記載された可変圧縮比装置を持つエンジンを示す。
図12と図13に特許文献2に記載された可変圧縮比装置を持つエンジンを示す。
可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、図11から図13までに描かれた摺動する弁本体が移動する。前記途中の期間の燃焼行程中に、第一圧縮リングの上面と下面は燃焼ガスに曝される。図10に描かれた第一圧縮リングの上面と下面も燃焼ガスに曝される。第一圧縮リングは、番号8で示される。
この為、燃焼ガスによって、副シリンダーの開口部付近に位置するこれらの圧縮リングが潤滑油の燃焼温度以上に加熱される。第一圧縮リング8の熱負荷が増加し、前記の第一圧縮リングは焼き付く。
第一圧縮リングは、可変圧縮比装置の一部です。
特許文献1の実施例1と実施例2では、前記第一圧縮リング8の熱負荷を減少させる例を示したが、前記第一圧縮リング8の熱負荷の減少が不十分です。すなわち、前記二つの特許文献では、圧縮比を切替える途中の期間の燃焼行程中に第一圧縮リング8の熱負荷を大幅に減少させる有効な手段が示されなかった。
本発明の目的は、以下の状態の圧縮リングの熱負荷の問題を解決する運転方法を提供する事です。以下の状態とは、特許文献1または特許文献2に記載された可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、前記可変圧縮比装置の一部分である圧縮リングが副シリンダーの開口部付近に位置している状態です。
本発明の運転方法を行うエンジンは、特許文献1の発明の開示の第二態様または特許文献2に記載された可変圧縮比装置を持つエンジンです。
特許文献1と特許文献2に記載された可変圧縮比装置は、以下の共通の構成要素を持つ。
主シリンダーの外側に副シリンダーが設置され、前記副シリンダー内に摺動する弁本体が設けられる。前記摺動する弁本体の内側に副燃焼室が設けられる。前記副燃焼室の開口部が設けられる。前記摺動する弁本体を前記副シリンダーの中心軸方向に移動させる駆動装置が設けられる。前記副シリンダーに開口部を設け、ピストンの上面に面して設置される主燃焼室と前記副シリンダーの前記開口部が連絡される。前記副シリンダーの内壁面と前記摺動する弁本体の筒状側壁面との間に、複数の圧縮リングが設置される。
前記副シリンダーと前記摺動する弁本体と前記副燃焼室と前記駆動装置と前記二つの開口部と複数の前記圧縮リングが前記可変圧縮比装置を構成する。
本発明には、二つの運転方法がある。
本発明の第一の運転方法を説明する。
前記主シリンダーと前記可変圧縮比装置の組み合わせを複数持つエンジンが以下の運転方法を行う。
複数の可変圧縮比装置の内の一部の可変圧縮比装置が摺動する弁本体を副シリンダーの中心軸方向に移動させる事によって圧縮比を切替える途中の期間に、圧縮比を切替える途中の前記の一部の前記可変圧縮比装置を持つ主シリンダーの燃焼行程が中止される。
そして、前記の一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、前記の一部の前記可変圧縮比装置を除く他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えず、前記他の可変圧縮比装置を持つ主シリンダーの燃焼行程が行われる。
そして、前記一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えた後に、前記他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える。
本発明の第二の運転方法を説明する。
エンジンの出力軸に連結される電動モーターと前記可変圧縮比装置を持つエンジンが以下の運転方法を行う。
前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、圧縮比を切替える前記の可変圧縮比装置を持つ前記主シリンダーの燃焼行程の燃焼が中止される。
そして、前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の前記の期間に、前記電動モーターが前記エンジンの出力軸を駆動する。
第二の運転方法では、パラレル式とシリーズ・パラレル式のハイブリッド・エンジンが使用できる。
前記の可変圧縮比装置は、特許文献1と特許文献2に記載された可変圧縮比装置です。
圧縮比を切替える途中の期間は、前記の可変圧縮比装置の一部分である駆動装置が前記二つの燃焼室の隔離と連通を切り替える途中の期間です。
前記二つの特許文献では、圧縮比を切替える期間に、前記副シリンダーの前記開口部付近に圧縮リングが位置する。そして、圧縮比を切替える期間に、前記の可変圧縮比装置を持つ主シリンダーの燃焼行程が行われます。この結果、圧縮リングが燃焼ガスによって加熱される。
これに対して、第一の運転方法と第二の運転方法では、前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間中に、圧縮比を切替える可変圧縮比装置を持つ主シリンダー内で燃焼が行われない。この為、前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の前記の期間中の膨張行程時に、圧縮比を切替える途中の前記副シリンダーの前記開口部付近または前記副燃焼室の前記開口部付近に、燃焼ガスが存在しない。従って、圧縮比を切替える途中に前記副シリンダーの前記開口部付近に位置する圧縮リングが燃焼ガスによって加熱されない。
すなわち、本発明は、圧縮比を切替える途中の前記第一圧縮リング8の熱負荷を大幅に減少させる手段を示した。これにより、本発明の目的が達成される。
第二の運転方法では、前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間で前記エンジンが燃焼を中止している期間に、電動モーターが出力を補い、出力の低下を補う。
前記エンジンは、2サイクル式または4サイクル式のピストン式エンジンであり得て、火花点火式エンジンまたは圧縮着火式エンジンであり得る。
本発明の運転方法を説明する前に、本発明の第一の運転方法を行える動力源について、説明する。
第一の運転方法を行える動力源は、特許文献1に記載した可変圧縮比装置と主シリンダーの組み合わせを複数持つエンジンと特許文献2に記載した可変圧縮比装置と主シリンダーの組み合わせを複数持つエンジンです。
主シリンダーと可変圧縮比装置の組み合わせの数は、二以上の任意の数が適用できる。
特許文献1に記載した可変圧縮比装置を持つエンジンを1図と2図に示す。
1図は、特許文献1の10図に相当する。2図は、特許文献1の23図から点火プラグを除去した図であり、圧縮比を切替える途中の状態の図です。特許文献1の23図は、高圧縮比の状態の図です。
1図と2図の符号番号は、特許文献1の10図と特許文献1の23図の符号番号と異なる。
1図と2図のエンジンは、第一圧縮リング8が副シリンダー2の開口部11に面して位置している状態を示す。この状態は、後記の可変圧縮比装置に含まれる第一圧縮リング8の上下の両面が供に燃焼室内の気体に接している。
特許文献2に記載した可変圧縮比装置を持つエンジンを3図と4図に示す。
3図は、特許文献2の2図と同じエンジンの図であり、圧縮比を切替える途中の状態の図です。4図は、特許文献2の3図と同じエンジンの図であり、圧縮比を切替える途中の状態の図です。特許文献2の3図は、低圧縮比の状態の図です。
3図と4図の符号番号は、特許文献2の10図と特許文献2の23図の符号番号と異なる。
3図と4図のエンジンは、第一圧縮リングが副シリンダーの開口部に面して位置している状態を示す。この状態は、後記の可変圧縮比装置に含まれる第一圧縮リング8の上下の両面が供に燃焼室内の気体に接している。
1図から4図までのエンジンは、圧縮比を切替える途中の場合を示す。摺動する弁本体を前記副シリンダーの中心軸方向に移動させる駆動装置が摺動する弁本体を移動させる事によって、圧縮比を切替える。
1図のエンジンの構成を説明する。
ピストン4と点火プラグは、主燃焼室1内空間に接して設置される。
副シリンダー2は、主シリンダー3の外側に設置される。副シリンダー2に開口部11を設け、主燃焼室1と開口部11を連絡する。
副シリンダー2内に、副シリンダー2の中心軸方向に摺動する弁本体6を設ける。摺動する弁本体6は、筒状側壁面を持つ。摺動する弁本体6の内部に副燃焼室7を形成する。
摺動する弁本体6の筒状側壁面に、三つの圧縮リング8と12と18を設ける。第二圧縮リング12と第三圧縮リング18との間に、第一圧縮リング8を設ける。
第一圧縮リング8と第三圧縮リング18との間の摺動する弁本体6の筒状側壁面の主燃焼室1側に、副燃焼室7の開口部10を設ける。
副シリンダーの中心軸方向に摺動する弁本体6を移動させる駆動装置9を設ける。
摺動する弁本体6の一端に接して、スプリング14を設ける。
副燃焼室7の開口部10と副シリンダー2の開口部11が対面する位置に、駆動装置9が摺動する弁本体6を移動させ、それによって副燃焼室7と主燃焼室1を連通させる。それによって圧縮比を低下させる。
二つの圧縮リング8と12の間の筒状側壁面と副シリンダー2の開口部11が対面する位置に、駆動装置9が摺動する弁本体6を移動させ、それによって副燃焼室7と主燃焼室1を隔離する。それによって圧縮比を高める。
副シリンダー2と副シリンダー2の開口部11と副燃焼室7と副燃焼室7の開口部10と摺動する弁本体6と駆動装置9と三つの圧縮リング8と12と18は、可変圧縮比装置を構成する。
2図と3図のエンジンの構成は、1図のエンジンの構成との相違点だけを説明する。
2図のエンジンの構成を説明する。
摺動する弁本体として円筒状のスリーブ13を使用し、副燃焼室7の開口部10と三つの圧縮リング8と12と18をスリーブ13に設置する。
スリーブ13の内側に上部固定部19と下部固定部20を設け、上部固定部19と下部固定部20とスリーブ13の間を副燃焼室7として使用する。
上部固定部19に圧縮リング21を設置し、下部固定部20に圧縮リング22を設置する。
円筒状のスリーブ13は、摺動する弁本体6と同様の働きをし、可変圧縮比装置に含まれる。従って、円筒状のスリーブ13は、摺動する弁本体に相当する。
3図のエンジンの構成を説明する。
副シリンダー2の内壁に、第一圧縮リング8と第二圧縮リング12を設ける。二つの圧縮リング8と12の間の副シリンダー2の内壁に、副シリンダー2の開口部11を設ける。
3図のエンジンでは圧縮リング8よりも下方の副シリンダー2内空間に、燃焼室内の空気が流失する。従って、副シリンダー2の内壁に第三の圧縮リングを追加する構成も、可能です。
4図のエンジンの構成を説明する。
4図のエンジンの構成は、2図のエンジンの構成との相違点だけを説明する。
副シリンダー2の内壁に、第一圧縮リング8と第二圧縮リング12を設ける。二つの圧縮リング8と12の間の副シリンダー2の内壁に、副シリンダー2の開口部11を設ける。
以上の動力源についての説明は、特許文献1または特許文献2に記載されている。
第一の運転方法の第一実施例を説明する。
第一の運転方法を行う前記の動力源が3気筒エンジンの場合で説明する。
主シリンダーと可変圧縮比装置の組み合わせの数が3以外の複数の数の場合でも、第一の運転方法は運転可能です。
5図を使って、第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える場合を説明する。
白の棒グラフは出力の発生が無い事を示す。黒の棒グラフは出力の発生を示す。
第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、第一主シリンダーの燃焼が中止され、第二主シリンダーと第三主シリンダーの燃焼は継続される。燃焼を中止する為には、燃料の供給と点火のどちらか又は両方を停止する。
すると、第一主シリンダーが発生させる出力はゼロになり、符号15で示される第一主シリンダーの出力を示す棒グラフは白く表示される。第二主シリンダーと第三主シリンダーの出力は発生し、符号16で示される第二主シリンダーの出力と符号17で示される第三主シリンダーの出力を示す棒グラフは黒く表示される。
第一主シリンダーが燃焼を中止している期間に、第二主シリンダーと第三主シリンダーの出力16と17によって車両の駆動軸が駆動される。
1図から4図までに示す様に、可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、第一圧縮リング8の上下の両面が供に燃焼室内の気体に接している。
第一実施例の運転方法では、第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間中に、第一主シリンダーの燃焼が行われない。この為、圧縮比を切替える途中の期間中の膨張行程時に、第一主シリンダーと組み合わされる副シリンダー2の開口部11付近または副燃焼室7の開口部10付近に、高温の燃焼ガスが存在しない。従って、第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置に含まれる圧縮リング8が加熱されない。
この圧縮リング8は、副シリンダー2の開口部11付近の副シリンダー2の内壁に設置された圧縮リング8または副燃焼室7の開口部10付近の摺動する弁本体6の筒状側壁面に設置された圧縮リング8です。
第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替えた後に、第二主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置または第三主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える。
第二主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える時は、第二主シリンダー以外の主シリンダーが運転を続ける。
また、圧縮比の切替の開始時に圧縮比の切替を行う主シリンダーが膨張行程と排気行程である場合は、圧縮比の切替の開始時に先立つ側に隣接するサイクルの燃焼も中止すると、副シリンダー2の開口部11または副燃焼室7の開口部10付近に、燃焼ガスが存在しない。
第一実施例以外の第一の運転方法が存在する。
燃焼が中止される主シリンダーと圧縮比の切替期間中の可変圧縮比装置の組み合わせの数は、主シリンダーの数よりも少ない数ならば複数の数でも、第一の運転方法は運転可能です。この運転方法を以下の第二実施例で説明する。
第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える期間に、第一主シリンダーの燃焼が中止される。そして、同時に、第二主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える。この時に第二主シリンダーの燃焼が中止される。二つの可変圧縮比装置が同時に圧縮比を切替える期間に、第一主シリンダーと第二主シリンダー以外の少なくとも一つの主シリンダーの燃焼は継続される。二つの可変圧縮比装置が圧縮比を切替えた後に、第三主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える。
すると、6図に示す様に、第一主シリンダーと第二主シリンダーが発生させる出力はゼロになり、符号15と符号16で示される第一主シリンダーと第二主シリンダーの出力を示す棒グラフは白く表示される。第三主シリンダーの出力は発生し、符号17で示される第三主シリンダーの出力を示す棒グラフは黒く表示される。
第一主シリンダーと第二主シリンダーが燃焼を中止している期間に、第三主シリンダーの出力17によって車両の駆動軸が駆動される。
第二実施例の運転方法でも、圧縮比を切替える途中の期間中の膨張行程時に、第一主シリンダーと第二主シリンダーの二つの主シリンダーと組み合わされる副シリンダー2の開口部11付近または副燃焼室7の開口部10付近に、高温の燃焼ガスが存在しない。
第一の運転方法では、全ての可変圧縮比装置が同時に燃焼室の圧縮比を切替える場合は、全ての主シリンダーの燃焼行程を中止する必要がある。この場合は、車両の運転が継続できない。従って、第一の運転方法では、全ての可変圧縮比装置が同時に燃焼室の圧縮比を切替えられない。
第一の運転方法では、主シリンダーの総数よりも少ない数の主シリンダーの燃焼が同時に中止される。燃焼が中止される主シリンダーは出力を発生しない。この為、第一の運転方法を行うエンジンは、次の欠点を持つ。すなわち、第一の運転方法を行うエンジンは、圧縮比を切替える途中の期間に、出力が低下する。
本発明の第二の運転方法は、上記の第一の運転方法の欠点を解決する。
本発明の第二の運転方法を行える動力源について、説明する。
第二の運転方法を行える動力源は、特許文献1に記載した可変圧縮比装置を持つエンジンとこのエンジンの出力軸に連結される電動モーターとの組み合わせであり、特許文献2に記載した可変圧縮比装置を持つエンジンとこのエンジンの出力軸に連結される電動モーターとの組み合わせです。エンジンと電動モーターとの組み合わせは、パラレル式のハイブリッド・エンジンとシリーズ・パラレル式のハイブリッド・エンジンが適用できる。
第三実施例と第四実施例と第五実施例に、第二の運転方法を示す。
第三実施例を説明する。
第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間中に、第一主シリンダーの燃焼が中止され、第二主シリンダーと第三主シリンダーの燃焼は継続され、前記電動モーターが運転され、第二主シリンダーの出力と第三主シリンダーの出力と前記電動モーターの出力によってエンジンの出力軸が駆動される。
燃焼を中止する為には、燃料の供給と点火のどちらか又は両方を停止する。
すると、7図に示す様に、第一主シリンダーが発生させる出力はゼロになり、符号15で示される第一主シリンダーの出力を示す棒グラフは白く表示される。第二主シリンダーと第三主シリンダーの出力は発生し、符号16と符号17で示される第二主シリンダーと第三主シリンダーの出力を示す棒グラフは黒く表示される。電動モーターが発生する出力は斜線で表示される。
可変圧縮比装置が圧縮比を切替えた後に、第二主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置または第三主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える。
第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間中に、第二主シリンダーと第三主シリンダーの出力に電動モーターが発生する出力が加えられる。この為、第二の運転方法を行うハイブリッド・エンジンは、第一の運転方法の欠点を解決できる。すなわち、電動モーターが発生する出力によって、第一の運転方法の圧縮比の切替時の出力の低下を補える。
第三実施例以外の第二の運転方法が存在する。燃焼が中止される主シリンダーと切替期間中の可変圧縮比装置の組み合わせの数は、主シリンダーの数よりも少ない数ならば複数の数でも、第二の運転方法は運転可能です。この運転方法を以下に記載する第四実施例で説明する。
第一主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える期間に、第一主シリンダーの燃焼が中止される。そして、同時に、第二主シリンダーと組み合わされる可変圧縮比装置が圧縮比を切替える。この時に第二主シリンダーの燃焼が中止される。二つの可変圧縮比装置が同時に圧縮比を切替える期間に、第三主シリンダーの燃焼は継続される。
第一主シリンダーの圧縮比の切替期間と第二主シリンダーの圧縮比の切替期間に、第三主シリンダーの燃焼は継続され、電動モーターが出力を発生する。第三主シリンダーの出力と前記電動モーターの出力によってエンジンの出力軸が駆動される。
すると、8図に示す様に、符号15で示される第一主シリンダーの出力と符号16で示される第二主シリンダーの出力を示す棒グラフは白く表示される。この時、第一主シリンダーと第二主シリンダーの二つの白い棒グラフに、斜線で表示される電動モーターの出力が加えられる。この時、第三主シリンダーの出力は発生し、符号17で示される第三主シリンダーの出力を示す棒グラフは黒く表示される。
同時に燃焼が中止される主シリンダーと圧縮比の切替期間中の可変圧縮比装置の組み合わせの数が主シリンダーの数と同数の場合でも、第二の運転方法は運転可能です。この運転方法の一例を第五実施例で説明する。
主シリンダーの数と同数の可変圧縮比装置が可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間中の場合は、全ての主シリンダーの燃焼が中止される。この時、電動モーターが運転され、前記電動モーターの出力によってエンジンの出力軸が駆動される。
すると、9図に示す様に、符号15と符号16と符号17で示される三つの主シリンダーの出力を示す棒グラフは白く表示される。この時、斜線で表示される電動モーターの出力によって、出力軸が駆動される。
圧縮比の切替期間の後に、全ての主シリンダーの燃焼が再開される。
第三から第五までの実施例では第一主シリンダーと可変圧縮比装置との組み合せが3の場合を説明したが、主シリンダーと可変圧縮比装置の組み合わせの数が一以上の任意の数の場合でも、第二の運転方法は運転可能です。
可変圧縮比装置を持つエンジンの圧縮比の切替途中の図。 スリーブを含む可変圧縮比装置を持つエンジンの圧縮比の切替途中の図。 可変圧縮比装置を持つエンジンの圧縮比の切替途中の図。 スリーブを含む可変圧縮比装置を持つエンジンの圧縮比の切替途中の図。 第一の運転方法の第一実施例を説明する図。 第一の運転方法の第二実施例を説明する図。 第二の運転方法の第三実施例を説明する図。 第二の運転方法の第四実施例を説明する図。 第二の運転方法の第五実施例を説明する図。 特許文献1の10図。 特許文献1の23図。 特許文献2の2図。 特許文献2の3図。
1・・・主燃焼室
2・・・副シリンダー
3・・・主シリンダー
4・・・ピストン
5・・・リンダーヘッド
6・・・摺動する弁本体
7・・・副燃焼室
8・・・第一圧縮リング
9・・・摺動する弁本体の駆動装置
10・・・副燃焼室の開口部
11・・・副シリンダーの開口部
12・・・第二圧縮リング
13・・・スリーブ
14・・・スプリング
15・・・第一主シリンダーの出力を示す棒グラフ
16・・・第二主シリンダーの出力を示す棒グラフ
17・・・第三主シリンダーの出力を示す棒グラフ
18・・・第三圧縮リング
19・・・スリーブの内側の上部固定部
20・・・スリーブの内側の下部固定部
21・・・上部固定部に設置する圧縮リング
22・・・下部固定部に設置する圧縮リング

Claims (3)

  1. 主シリンダーの外側に副シリンダーが設置され、前記副シリンダー内に摺動する弁本体が設けられ、前記摺動する弁本体の内側に副燃焼室が設けられ、前記副燃焼室の開口部が設けられ、前記摺動する弁本体を前記副シリンダーの中心軸方向に移動させる駆動装置が設けられ、前記副シリンダーに開口部が設けられ、ピストンの上面に面して設置される主燃焼室と前記副シリンダーの前記開口部が連絡され、前記副シリンダーの内壁面と前記摺動する弁本体の筒状側壁面との間に複数の圧縮リングが設置され、前記副シリンダーと前記摺動する弁本体と前記副燃焼室と前記駆動装置と前記二つの開口部と複数の前記圧縮リングが可変圧縮比装置を構成し、前記主シリンダーと前記可変圧縮比装置の組み合わせを複数持つピストン式エンジンにおいて、
    複数の前記可変圧縮比装置の内の一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、圧縮比を切替える途中の前記の一部の前記可変圧縮比装置を持つ前記主シリンダーの燃焼が中止され、
    前記の一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の前記の期間に、前記の一部の前記可変圧縮比装置を除く他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えず、前記他の可変圧縮比装置を持つ前記主シリンダーの燃焼行程が行われ、
    前記一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えた後に、前記他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える事を特徴とする圧縮比を切り替えるエンジンの運転方法。
  2. 主シリンダーの外側に副シリンダーが設置され、前記副シリンダー内に摺動する弁本体が設けられ、前記摺動する弁本体の内側に副燃焼室が設けられ、前記副燃焼室の開口部が設けられ、前記摺動する弁本体を前記副シリンダーの中心軸方向に移動させる駆動装置が設けられ、前記副シリンダーに開口部が設けられ、ピストンの上面に面して設置される主燃焼室と前記副シリンダーの前記開口部が連絡され、前記副シリンダーの内壁面と前記摺動する弁本体の筒状側壁面との間に複数の圧縮リングが設置され、前記副シリンダーと前記摺動する弁本体と前記副燃焼室と前記駆動装置と前記二つの開口部と複数の前記圧縮リングが可変圧縮比装置を構成し、出力軸に連結される電動モーターと前記可変圧縮比装置とを持つピストン式エンジンにおいて、
    前記の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、圧縮比を切替える前記の可変圧縮比装置を持つ前記主シリンダーの燃焼が中止され、同時に前記電動モーターが前記エンジンの出力軸を駆動する事を特徴とする圧縮比を切り替えるエンジンの運転方法。
  3. 前記主シリンダーと前記可変圧縮比装置の組み合わせを複数持つ事に加えてエンジンの出力軸に連結される電動モーターを持つ前記ピストン式エンジンにおいて、
    複数の前記可変圧縮比装置の内の一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、圧縮比を切替える途中の前記の一部の前記可変圧縮比装置を持つ主シリンダーの燃焼行程が中止され、
    前記の一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える途中の期間に、前記の一部の前記可変圧縮比装置を除く他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えず、前記他の可変圧縮比装置を持つ前記主シリンダーの燃焼行程が行われ、
    前記一部の可変圧縮比装置が圧縮比を切替えた後に、前記一部を除く前記他の可変圧縮比装置が圧縮比を切替える事を特徴とする前記請求項2に記載された圧縮比を切り替えるエンジンの運転方法。
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