JP4686266B2 - ガスメータ用筐体 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスメータ用筐体に係り、特に、ガスが流れるガス流路及び該ガス流路内の圧力と大気圧との差圧を計測する圧力センサを含む電子機器が収容される筐体本体と、該筐体本体内部と外部とを通気するための通気孔と、該通気孔を覆うカバーとを備えたガスメータ用筐体に関するものである。
最近のガスメータ用筐体内には、ガス流路とガス流路を流れるガスの計量機構とその表示機構だけでなく、安全確保のためにガス流路内の圧力を計測する圧力センサが内蔵されている。例えば、圧力センサを用いて、通常の圧力範囲を越えたガスが流れる異常圧力を検出し、この異常圧力の検出に応じてガス流路を遮断したり、異常圧力が発生した旨をガス管理会社に自動通報したりする。
上述した圧力センサは、ガス流路と大気圧に保たれる大気圧室との境界に配置され、ガス流路内の圧力と大気圧との差圧を計測し、この差圧からガス流路内の圧力を計測する。このため、ガスメータ用筐体内部に大気を導入する必要があり、ガスメータ用筐体に通気構造を付与することが必要となる。
従来、このような通気構造としては、図7に示すようなものが提案されている(例えば特許文献1)。図7(a)は従来のガスメータ用筐体の一例を示す分解斜示図であり、(b)は(a)に示すガスメータ用筐体の断面図である。同図に示すように、筐体本体100には、その裏面の下端一側部に凹陥部110aが形成されている。そしてこの凹陥部110aの開口面がパッキン120を介してカバーである裏蓋300で閉蓋されることにより、その内側に所定の体積を保有するリード線140のリード線収容空間150が形成される。
また、リード線収容空間150の上端側には、筐体本体100の凹陥部110aを穿設することによって内外に連通する円形の内側通気孔400が形成されている。さらに、リード線収容空間150の下端には下向きに開口する外側通気孔160が形成されている。この外側通気孔160は蟻や蜘蛛などの微少虫類の侵入を阻止するために小さく形成されている。
ところで、ガスメータは一般に庭先等の屋外に設置されることが多いが、夏場にはガスメータ内部が60°もの高温に達することがある。このような高温状態において近くで散水が行われたり、夕立が起こって水が地面から跳ね上がって下端に設けられた外側通気孔160に侵入して外側通気孔160に水膜がはってしまうと外側通気孔160を介しての通気ができず筐体本体100内部は密閉された状態となる。
このような状態で筐体内部100が急冷されると筐体内部100が急激な減圧状態となり、外側通気孔160にはった水膜が割れたとたんに外側通気孔160から外気と共に水滴、湿気が勢いよく吸い込まれる。そのために内蔵電子機器類、プリント基板などに絶縁破壊、発錆等による電気的なトラブルが生じ、故障の原因となっていた。また、通気ができず筐体本体100が密閉された状態となると圧力センサによる圧力計測が行えなくなってしまうという問題も生じていた。
そこで、従来では、内側通気孔400を外側通気孔160から上方に20mm以上離した位置に設けていた。しかしながら、この場合、内側通気孔400と外側通気孔160との位置が制限されてしまうという問題があった。また、外側通気孔160に水膜がはり、筐体内部が密閉された状態になってしまうという問題は依然解決されていない。
実開平4−120330号公報 実開平6−2159号公報 実開平6−80131号公報 特開平8−327425号公報 特開平11−148850号公報 特開平11−237270号公報 特開2001−24348号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、水膜によりガスメータ用筐体が密閉されてしまうことを防止したガスメータ用筐体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、ガスが流れるガス流路及び該ガス流路内の圧力と大気圧との差圧を計測する圧力センサを含む電子機器が収容される筐体本体と、該筐体本体内部と外部とを通気するための通気孔と、該通気孔を覆うカバーとを備えたガスメータ用筐体において、前記筐体本体と前記カバーとの間に前記通気孔から前記カバーの鉛直上側端部及び鉛直下側端部に達する隙間を設けたことを特徴とするガスメータ用筐体に存する。
請求項1記載の発明によれば、筐体本体とカバーとの間に通気孔からカバーの鉛直上側端部及び鉛直下側端部に達する隙間を設けた。従って、地面から跳ね上がった水がカバーの鉛直上側端部に形成された隙間入口に達することはなく、鉛直上側端部に達する隙間から通気することができる。また、鉛直上側から降り注いだ水がカバーの鉛直下側端部に形成された隙間入口に達することはなく、鉛直下側端部に達する隙間から通気することができる。このため、水が地面から跳ね上がっても、鉛直上側から降り注いでも鉛直上側端部に形成された隙間入口及び鉛直下側端部に形成された隙間入口の両者に水膜が張ることはない。
請求項2記載の発明は、前記隙間が、前記通気孔から前記カバーの水平方向一方側端部及び水平方向他方側端部に達するように設けられたことを特徴とする請求項1記載のガスメータ用筐体に存する。
請求項2記載の発明によれば、隙間が、通気孔からカバーの水平方向一方側端部及び水平方向他方側端部に達するように設けられた。従って、鉛直上側から鉛直下側に向かって又は鉛直下側から鉛直上側に向かって水平方向一方側に傾いて降り注いだり、跳ね上がった水が、水平方向一方側端部に形成された隙間入口に直接、吹き付けられることはなく、水平方向他方側端部に達する隙間から通気することができる。また、鉛直上側から鉛直下側に向かって又は鉛直下側から鉛直上側に向かって水平方向他方側に傾いて降り注いだり跳ね上がった水が、水平方向他方側の端部に形成された隙間入口に直接、吹き付けられることはなく、水平方向他方側の端部に達する隙間から通気することができる。このため、水が水平方向他方側に傾いて降り注いだり、跳ね上がったりしても、一方側に傾いて降り注いだり、跳ね上がったりしても水平方向一方側の端部に形成された隙間入口及び水平方向他方側に形成された隙間入口の両者に水膜がはることはない。
請求項3記載の発明は、前記隙間が、前記通気孔から前記カバー端部全周に達するように設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のガスメータ用筐体に存する。
請求項3記載の発明によれば、隙間が、通気孔からカバー端部全周に達するように設けられた。従って、カバー端部全周に隙間入口を設けることにより、何れの方向から水が筐体に降り注いだとしても確実に水膜がはらない隙間入口部分を設けることができる。
請求項4記載の発明は、前記隙間が、前記カバー端部に設けた一部の前記隙間入口の隙間幅を他の隙間入口の隙間幅よりも大きくして形成した大隙間入口と、前記大隙間入口から前記通気孔に達しかつ前記他の隙間入口の隙間幅よりも大きい大隙間部とを有し、前記大隙間部に装着されたメッシュを有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載のガスメータ用筐体に存する。
請求項4記載の発明によれば、大隙間入口から通気孔に達しかつ他の隙間入口の隙間幅よりも大きい大隙間部にメッシュを装着する。従って、大隙間入口以外の他の隙間入口を小さくして、他の隙間入口から微少虫類が内部に侵入することを防止することができる。さらに、大隙間入口及び大隙間部は他の隙間入口の隙間幅よりも大きく形成されているため、大隙間入口から大隙間部内部に水が侵入しても、大隙間入口や大隙間部には水膜が張りにくく、確実に通気を確保することができる。また、この大隙間部にメッシュを装着することによりこの大隙間を通って微少虫類が内部に侵入することを防止することができる。
請求項5記載の発明は、前記メッシュは、前記大隙間部入口を通して露出する位置からズレた位置で装着されていることを特徴とする請求項4記載のガスメータ用筐体に存する。
請求項5記載の発明によれば、メッシュは、大隙間部入口を通して露出する位置からズレた位置で装着されている。従って、大隙間部入口からメッシュが露出しないように装着されるため、大隙間部入口から内部に向かって水が吹き付けられても、メッシュには直接吹き付けられることがない。このため、メッシュに水膜が貼ってしまうことを防止することができる。
請求項6記載の発明は、前記通気孔が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載のガスメータ用筐体に存する。
請求項6記載の発明によれば、通気孔が複数設けられている。従って、通気孔の何れか1つが塞がれたとしても、残りの通気孔で通気を行うことができる。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、地面から跳ね上がった水がカバーの鉛直上側端部に形成された隙間入口に達することはなく、鉛直上側端部に達する隙間から通気することができる。また、鉛直上側から降り注いだ水がカバーの鉛直下側端部に形成された隙間入口に達することはなく、鉛直下側端部に達する隙間から通気することができる。このため、水が地面から跳ね上がっても、鉛直上側から降り注いでも鉛直上側端部に形成された隙間入口及び鉛直下側端部に形成された隙間入口の両者に水膜が張ることはないので、水膜によってガスメータ用筐体内が密閉されることがない。
請求項2記載の発明によれば、鉛直上側から鉛直下側に向かって又は鉛直下側から鉛直上側に向かって水平方向一方側に傾いて降り注いだり、跳ね上がった水が、水平方向一方側端部に形成された隙間入口に直接、吹き付けられることはなく、水平方向他方側端部に達する隙間から通気することができる。また、鉛直上側から鉛直下側に向かって又は鉛直下側から鉛直上側に向かって水平方向他方側に傾いて降り注いだり跳ね上がった水が、水平方向他方側の端部に形成された隙間入口に直接、吹き付けられることはなく、水平方向他方側の端部に達する隙間から通気することができる。このため、水が水平方向他方側に傾いて降り注いだり、跳ね上がったりしても、一方側に傾いて降り注いだり、跳ね上がったりしても水平方向一方側の端部に形成された隙間入口及び水平方向他方側に形成された隙間入口の両者に水膜がはることはないので、より一層確実にガスメータ用筐体内が密閉されることを防ぐ。
請求項3記載の発明によれば、カバー端部全周に隙間入口を設けることにより、何れの方向から水が筐体に降り注いだとしても確実に水膜がはらない隙間入口部分を設けることができるので、より一層確実にガスメータ用筐体が密閉することを防ぐ。
請求項4記載の発明によれば、大隙間入口以外の他の隙間入口を小さくして、他の隙間入口から微少虫類が内部に侵入することを防止することができる。さらに、大隙間入口及び大隙間部は他の隙間入口の隙間幅よりも大きく形成されているため、大隙間入口から大隙間部内部に水が侵入しても、大隙間入口や大隙間部には水膜が張りにくく、確実に通気を確保することができる。また、この大隙間部にメッシュを装着することによりこの大隙間を通って微少虫類が内部に侵入することを防止することができるので、より確実にガスメータ用筐体が密閉することを防ぎつつ、微少虫類の侵入も防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、大隙間部入口からメッシュが露出しないように装着されるため、大隙間部入口から内部に向かって水が吹き付けられても、メッシュには直接吹き付けられることがない。このため、メッシュに水膜が貼ってしまうことを防止することができるので、より確実にガスメータ用筐体が密閉することを防ぎつつ、微少虫類の侵入も防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、通気孔の何れか1つが塞がれたとしても、残りの通気孔で通気を行うことができるので、確実に通気を行うことができる。
以下、本発明のガスメータ用筐体の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明のガスメータ用筐体の分解斜示図である。図2(a)は、図1に示す筐体本体10の正面図であり、図2(b)は、図1に示すカバー30の背面図である。図3は、図1に示すカバー30の背面側斜示図である。図4は、図2に示す筐体本体10及びカバー30のI−I線部分断面図である。図5(a)〜(d)は各々、図1に示すガスメータ用筐体の上下面図及び左右側面図である。
図1及び図2に示すように、箱型の筐体本体10の天面にはガス流入口11及びガス流出口12が設けられている。そして、この筐体本体10内には、このガス流入口11−ガス流出口12間に連通されたガス流路、ガス流路を流れるガスの計量機構、その計量値を表示する表示器、ガス流路内の圧力と大気圧との差圧を計測する圧力センサ(何れも図示せず)及び表示器などの各種電子部品が搭載される基板などが収容されている。
筐体本体10の正面13には、上述した表示機構や圧力センサが搭載された基板などを内部に挿入するための略矩形状の開口14が形成されている。筐体本体10の正面13には、開口14の全周縁に沿ってゴムパッキン(図示せず)の収容溝が形成されたパッキン収容用突部15が立設されている。
また、図2(b)及び図3に示すように、筐体本体10の正面13を覆うカバー30には、表示器を露出するための露出孔31が形成されている。この露出孔31の周縁は表示器が搭載された基板によって塞がれる。さらに、カバー30の背面32には、パッキン収容用突部15と対向する位置に気密用突部33が突設されている。この気密用突部33とパッキン収容用突部15とでパッキンを挟むことにより、開口14周縁とカバー30との間が気密、水密に保たれる。
また、気密用突部33には、外周から内周に向かって貫通する切欠部33aが形成されている。この切欠部33aは、気密用突部33下端の水平方向Y1にそれぞれ3つづつ設けられている。図4に示すように、上述した切欠部33aとこの切欠部33aに対向するパッキン収容用突部15又はこのパッキン収容用突部15に収容されたパッキンとの間の空間が筐体本体10内と外部とを通気するための通気孔40となる。当然この通気孔40はカバー30により覆われ、外部に露出しないようになっている。
また、図2(b)及び図3に示すように、カバーの背面32には、その上端及び水平方向Y1両端に沿ったコの字状の周縁突部34が立設されている。この周縁突部34は水平方向Y1左右端の下端には達していない。また、周縁突部34は、端部に形成された低段突部34aと、低段突部34aよりも高い高段突部34bとを有している。前記高段突部34bの高さは、筐体本体10のパッキン収容用突部15とカバー30の気密用突部33とを合わせた高さよりも低く形成されている。
従って、図5(a)、(c)及び(d)に示すように、筐体本体10の正面13をカバー30で覆うと、カバーの周縁突部34と該周縁突部34と対向する筐体本体10の正面13との間には隙間が形成される。また、低段突部34aは高段突部34bよりも低く形成されているため、低段突部34aと該低段突部34aと対向する筐体本体10の正面13との間の隙間幅Wbは、高段突部34bと該高段突部34bと対向する筐体本体10の正面13との隙間幅Wsより大きくなる。
また、図1及び図2(a)に示すように、筐体本体10の正面13には、パッキン収容用突部15の下端中央部から筐体本体10の下端全体に亘って下端突部16が立設されている。この下端突部16はパッキン収容用突部15よりも高く形成され、かつパッキン収容用突部15と気密用突部33とを合わせた高さよりも低く形成されている。従って、図5(b)〜(d)に示すように、筐体本体10の下端突部16と該下端突部16と対向するカバー30の背面32との間には隙間が形成される。この隙間幅は、高段突部34bと筐体本体10の正面13との間の隙間幅Wsと同じになるように下端突部16の高さが決められている。
また、筐体本体10の正面13には、パッキン収容用突部15下端の水平方向両端部に沿ってパッキン収容用突部15よりも低い突部17が立設されている。従って、突部17と該突部17に対向するカバー30の背面32との間の隙間は、下端突部16とカバー30背面32との間の隙間よりも隙間幅が大きい。
以上の構成から明らかなように、上述した筐体本体10とカバー30との間には、パッキン収容用突部15と気密用突部33よりも外側部分には全て隙間が空くように形成されている。すなわち、ガスメータ用筐体には、図5に示すように、筐体本体10とカバー30との間に通気孔40からカバー30の端部全周に達する隙間Sが形成されている。
つまり、図5(a)及び(b)に示すように、筐体本体10とカバー30との間に通気孔40からカバー30の鉛直上側端部Tus及び鉛直下側端部Tdsに達する隙間を設けている。これにより、地面から水が跳ね上がり、カバー30の鉛直下向側端部Tdsに形成された隙間Sの入口に達して、その隙間S入口に水膜が張って塞がれてしまうことがある。しかしながら、跳ね上がった水がカバー30の鉛直上側端部Tusまで達することはめったになく、鉛直上側端部Tusに形成された隙間S入口から通気孔40を介して確実に筐体本体10内部に外気を取り込むことができる。
一方、鉛直上側から鉛直下側に向かって水が降り注ぎ、カバー30の鉛直上側端部Tusに形成された隙間S入口に水膜が張って塞がれてしまうことがある。また、鉛直上側から降り注いだ水が、ガスメータ用筐体の側面を伝って鉛直下向きに流れ落ちる際にカバー30の左右端部Tls及びTrsに形成された隙間Sに侵入し、その隙間S入口に水膜が張って塞がれてしまうことがある。
しかしながら、鉛直上側から降り注いだ水は、ガスメータ用筐体の側面に沿って鉛直下向きに流れ落ちてしまうためカバー30の鉛直下側端部Tdsに形成された隙間S入口に達することはなく、鉛直下側端部Tdsに形成された隙間S入口から通気孔40を介して確実に筐体本体10内部に外気を取り込むことができる。
このため、水が地面から跳ね上がっても、鉛直上側から鉛直下側に向かって降り注いでも鉛直上側端部Tusに形成された隙間S入口及び鉛直下側Tdsに形成された隙間S入口の両者に水膜が張ることはなく、カバー30端部の隙間S入口の全てに水膜が張ってガスメータ用筐体内が密閉されるということはないので、筐体本体10内部に水が侵入することを防止することができる。
また、図5(c)及び(d)に示すように、筐体本体10とカバー30との間に通気孔40からカバー30の左側端部Tls及び右側端部Trs(=水平方向一方側端部、水平方向他方側端部)に達する隙間Sを設けている。図2中の矢印Y21、Y22に示すように、鉛直上側から鉛直下側に向かって又は鉛直下側から鉛直上側に向かって水平方向Y1右側に傾いて水が降り注いだり、跳ね上がると、左側端部Tlsに形成された隙間S入口に直接、水が吹き付けられ、その隙間入口に水膜が張って塞がれてしまうことがある。しかしながら、右側端部Trsに形成された隙間S入口には直接、水が吹き付けられることはなく、右側端部Trsに形成された隙間S入口から通気孔40を介して筐体本体10内部に外気を取り込むことができる。
また、図2中の矢印Y31、Y32に示すように、鉛直上側から鉛直下向きに又は鉛直下側から鉛直上側に向かって水平方向Y1左側に傾いて水が降り注いだり、跳ね上がり、右側端部Trsに形成された隙間S入口に直接水が吹き付けられ、その隙間S入口に水膜が張って塞がれてしまうことがある。しかしながら、左側端部Tlsに形成された隙間S入口には直接水が吹き付けられることはなく、その隙間S入口から通気孔40を介して筐体本体10内部に外気を取り込むことができる。
このため、水が水平方向Y1右側に傾いて降り注いだり跳ね上がったりしても、水平方向Y1左側に傾いて降り注いだり、跳ね上がったりしても、右側端部Trsに形成された隙間S入口及び左側端部Tlsに形成された隙間S入口の両入口に水が張ることはなく、カバー30端部の隙間S入口の全てに水膜が張ってガスメータ用筐体内が密閉されるということはないので、筐体本体10内部に水が侵入することを防止することができる。
しかも、上述した隙間はカバー30端部の一部ではなく、カバー30端部全周に達するように設けられている。このため、水がどの方向から降り注いでも確実に水が直接吹き付けられない隙間入口があり、しかもカバー30端部全周に設けた隙間S入口の全てに水膜が張ってしまうということはめったに起こることがなく、より一層確実にガスメータ用筐体が密閉することがなく、内部に水が侵入することを防止することができる。
また、図5に示すように、上述したカバー30の高段突部34bとこれに対向する筐体本体10の正面13及び筐体本体10の下端突部16とこれに対向するカバー30の背面32によって隙間幅Wsの小隙間入口Ssを形成している。この小隙間入口Ssの隙間幅Wsは、蟻や蜘蛛といった微少虫類の侵入が不可能な例えば0.5mm以下となるように形成されている。また、カバー30の低段突部34aとこれに対向するカバー30の背面32とによって隙間幅Wbの大隙間入口Sbを形成している。大隙間入口Sbは、小隙間幅Ssの隙間幅Wsよりも大きく形成されている。
また、上記大隙間入口Sbは、図2の矢印Y4で示すように、筐体本体10の正面13とこれに対向するカバー30の背面32との間の隙間、筐体本体10の突部17とこれに対向するカバー30の背面32との間の隙間を介して通気孔40に連通している。上述した構成からも明らかなように、上述した筐体本体10の正面13とこれに対向するカバー30の背面32との間の隙間、筐体本体10の突部17とこれに対向するカバー30の背面32との間の隙間の隙間幅は何れも小隙間入口Ssの隙間幅Wsよりも大きく形成されており、これらの隙間が大隙間部に相当する。
以上の構成によれば、小隙間入口Ssの隙間幅Wsを小さくして、小隙間入口Ssから微少虫類が内部に侵入することを防止することができる。さらに、上述した大隙間入口Sb及び大隙間部は小隙間入口Ssの隙間幅よりも大きく形成されているため、大隙間入口Sbや大隙間部内部に水が侵入しても、大隙間部や大隙間入口Sbには水膜が張りにくくなっている。このため、より一層確実に筐体内の通気を確保することができる。
ところで、大隙間部や大隙間入口Sbの隙間幅には水膜が張りにくくするために大きく形成されている。このため、この大隙間入口Sb、大隙間部を通って蟻や蜘蛛などの微少虫類が通気孔40内に侵入してしまったり、大隙間部で宮巣して大隙間部を塞いでしまう恐れがある。そこで、図6に示す部分断面図に示すように、ガスメータ用筐体はこの大隙間部の最も隙間幅の大きい筐体本体10の正面13とカバー30の背面との隙間にメッシュ50aが形成されたメッシュ板50を挟んで装着する。このメッシュ板50には筐体本体10の正面13とカバー30の背面32との間の隙間に連通する筐体本体10の突部17とカバー30の背面32との間の隙間入口に対向してメッシュ50aが形成されている。
従って、メッシュ板50に形成されたメッシュ50aによって筐体本体10の突部17とカバー30の背面32との間の隙間入口が塞がれるため、大隙間部を通って侵入してきた微少虫類がこれより先に侵入して、通気孔40内に侵入することを防止することができる。このため、より確実にガスメータ用筐体が密閉することを防ぎつつ、筐体本体10内部への微少虫類の侵入も防止することができる。さらに、メッシュ50aは大隙間部入口Sbを通して露出する位置とはズレた位置に装着されているため、大隙間入口Sbから内部に吹き込まれた水が直接、メッシュ50aに吹き付けられることはなく。このため、メッシュ50aに水膜が貼り、大隙間部が塞がってしまうことを防止できる。
また、上述したように通気孔40を2箇所設けることにより、通気孔40の何れか1つが塞がれたとしても、残りの通気孔で通気を行うことができるので、確実に通気が行えるようになっている。本実施形態では2個の通気孔40を設けていたが、本発明はこれに限らず、3個以上設けてもよい。
なお、上述した実施形態では、図4に示すように、開口14の周縁に立設したパッキン収容用突部15に設けた切欠部33aとカバー30の気密用突部33とによって通気孔40を形成していた。しかしながら、本発明はこれに限らず筐体本体10内部と外部とを通気し、かつカバー30によって覆われる通気孔であればよく、例えば、従来の図7に示すように筐体本体10に設けた開口を通気孔としてもよい。
また、上述した実施形態では、カバー30と筐体本体10との間には通気孔40からカバー30の鉛直上側端部Tus、鉛直下側端部Tds及び左右端部Tls、Trsの全縁に達する隙間が形成されていた。しかしながら、本発明はこれに限らず、カバー30の鉛直上側端部Tus、鉛直下側端部Tds及び左右端部Tls、Trsの一部に達する隙間を形成してもよく、鉛直上側端部Tus、鉛直下側端部Tds及び左右端部Tls、Trsに隙間入口が形成されていない部分があってもよい。
また、上述した実施形態では、カバー30と筐体本体10との間には通気孔40からカバー30の鉛直上側端部Tus、鉛直下側端部Tds及び左右端部Tls、Trsに達する隙間が形成されていたが、本発明はこれに限らず、少なくともカバー30の鉛直上側端部Tus及び鉛直下側端部Tdsに達する隙間が形成されていればよく、鉛直左右端部Tls及びTrsに隙間入口が形成されていなくてもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明のガスメータ用筐体の分解斜視図である。 (a)は図1に示す筐体本体10の正面図であり、(b)は図1に示すカバー30の背面図である。 図1に示すカバー30の背面側斜示図である。 図2に示す筐体本体10及びカバー30のI−I線部分断面図である。 (a)〜(d)は各々、図1に示すガスメータ用筐体の上下面図及び左右側面図である。 図2に示す筐体本体10及びカバー30のII−II線部分断面図である。 (a)は従来のガスメータ用筐体の一例を示す分解斜視図であり、(b)は(a)に示すガスメータ用筐体の断面図である。
符号の説明
10 筐体本体
30 カバー
50a メッシュ
Tds 鉛直下側端部
Tus 鉛直上側端部
Tls 左側端部(水平方向一方側端部)
Trs 右側端部(水平方向他方側端部)
Ss 小隙間入口(隙間入口の他の部分)
Sb 大隙間入口

Claims (6)

  1. ガスが流れるガス流路及び該ガス流路内の圧力と大気圧との差圧を計測する圧力センサを含む電子機器が収容される筐体本体と、該筐体本体内部と外部とを通気するための通気孔と、該通気孔を覆うカバーとを備えたガスメータ用筐体において、
    前記筐体本体と前記カバーとの間に前記通気孔から前記カバーの鉛直上側端部及び鉛直下側端部に達する隙間を設けたことを特徴とするガスメータ用筐体。
  2. 前記隙間が、前記通気孔から前記カバーの水平方向一方側端部及び水平方向他方側端部に達するように設けられたことを特徴とする請求項1記載のガスメータ用筐体。
  3. 前記隙間が、前記通気孔から前記カバー端部全周に達するように設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のガスメータ用筐体。
  4. 前記隙間が、前記カバー端部に設けた一部の前記隙間入口の隙間幅を他の隙間入口の隙間幅よりも大きくして形成した大隙間入口と、前記大隙間入口から前記通気孔に達しかつ前記他の隙間入口の隙間幅よりも大きい大隙間部とを有し、
    前記大隙間部に装着されたメッシュを有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載のガスメータ用筐体。
  5. 前記メッシュは、前記大隙間部入口を通して露出する位置からズレた位置で装着されていることを特徴とする請求項4記載のガスメータ用筐体。
  6. 前記通気孔が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載のガスメータ用筐体。
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