JP4684349B2 - 中継ノード - Google Patents

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    • H04L45/50Routing or path finding of packets in data switching networks using label swapping, e.g. multi-protocol label switch [MPLS]

Description

本発明は、GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)/MPLS(Multi-Protocol Label Switching)網における経路トレース情報を取得する技術に関する。
最初に、GMPLS/MPLS網、GMPLS/MPLSで用いられるパス確立シグナリングプロトコルについて簡単に説明する。そして、その後に従来の経路トレース方式について説明する。
(GMPLS/MPLS)
GMPSL/MPLSは、ラベル情報に従ってデータ転送を行う技術である。ラベル情報とは、パケットの先頭に添付された固定長ラベル、時間分割伝送のタイムスロット、光多重伝送における光波長などに当たる。とくにパケットの先頭に添付された固定長ラベルを用いて転送するネットワークをMPLS網と呼ぶ。なお、GMPLS網では、MPLS網で使用される固定長ラベルも含めいずれか、もしくはいくつかのラベル情報が用いられる。
例えば、固定長ラベルを用いるパケット転送では、中継ノード(LSR: Label Switched Router)は、入力ラベル及び入力IF(Interface:インタフェース)に対する出力ラベル及び出力IFの関係を示すラベルテーブルを保持する。そして、パケット中継時に、アドレスではなく、受信したパケットに添付されているラベルに従って出力IFを決定し、パケットに添付されているラベルを出力ラベルに書き換え中継する。これを繰り返すことにより、宛先までパケットを送信する。なお、GMPLS/MPLS網の入口の中継ノード(始点ノード)が最初にラベルを添付する。これが、高速パケット中継技術である。
図21は、パケット中継方法について説明をする図である。ここでは、LSR1からLSR4へパケットを転送する。まず、LSR1は、転送するパケットにラベルaを添付する。そして、LSR2は、ラベルaを持つパケットをIF#1から受信すると、ラベルテーブルを検索し、出力IF及び出力ラベルを獲得する。そして、パケットのラベルを出力ラベルに書き換えた後、パケットを出力IFに出力する。これを繰り返し、終端のLSR4(終点ノード)までパケットを転送する。このように固定長のラベルに従い転送することにより、パケット中継の高速化を図ることができる。
さらに中継ノードにおいて帯域制御と各ラベルを関連付けることにより、各パケットフローに対して帯域保証を行うことができる。
時分割伝送では、各ノードが、入力タイムスロット及び入力IF(インタフェース)に対する出力タイムスロット及び出力IFの関係を示すラベルテーブルを保持する。そして、各ノードは、受信IFと受信タイムスロットとに従って、出力IFと出力タイムスロットとを決定し、データを出力IFの出力タイムスロットに出力する。これを繰り返すことにより、宛先までデータを送信する。
光多重伝送では、各ノードが、入力光波長及び入力IF(インタフェース)に対する出力光波長及び出力IFの関係を示すラベルテーブルを保持する。そして、各ノードは、受信IFと受信光波長に従って、出力IFと出力光波長を決定し、受信光波長を出力光波長に変換し、出力IFに出力する。これを繰り返すことにより、宛先までデータを送信する。
GMPLSとは、上記のような、固定長ラベル、タイムスロット、光波長をラベルとして扱うことにより、同一の仕組みで転送を行う技術である。
(パス確立シグナリングプロトコル(RSVP−TE:Resource reSerVation Protocol - Traffic Extension))
図22は、パス確立シグナリングプロトコルの動作を示す図である。
GMPLS/MPLSでは、各ノードでラベルテーブルを構築する必要がある。そのために、図22のようなパス確立シグナリングプロトコル(CR−LDP(Constraint-based Routing Label Distribution Protocol)/RSVP−TE等)が用いられる。
以下ではRSVP−TEを例に取り、ラベルテーブルを構築することによるパス確立の動作を説明する。パス確立を要求する始点ノードは、パスの終点ノードまでパス確立要求メッセージ(Pathメッセージ)をHop−by−Hopで送信する。図22の例では、明示的に経路を指定するため、Pathメッセージ中に経由する中継ノードの情報を挿入している。Pathメッセージを受信した終点ノードは、ラベルの割り当てを行うパス確立応答メッセージ(Resvメッセージ)をPathメッセージが送られてきた経路に沿って始点ノードへ返信する。このとき、Resvメッセージに格納されているラベルをラベルテーブルに登録することにより、データを転送するためのラベルテーブルが構築される。Path/ResvメッセージともにパスIDが格納されており、ラベルテーブルにはパスIDも合わせて登録される。
(従来の経路トレース情報取得方式 RRO)
図23は、RRO(Record Route Object)を用いた経路トレース機能の動作を示す図である。
以下では、RSVP−TEを例に取り、経路トレース機能を実現するための従来手法について説明する。RSVPにおいて経路トレースを実現する手法としてRROを用いた手法がIETF標準で定義されている(非特許文献1、非特許文献4)。
以下にその動作を説明する(図23)。経路トレースを要求する始点ノードは、パス確立のためのパス確立要求(Path)/応答(Resv)メッセージに経路トレースを要求するためのオブジェクトRROを挿入するとともに、RRO sub-objectとして自身のノード識別子を付与した上で、パス確立要求メッセージ(Pathメッセージ)をHop−by−Hopで送信する。Pathメッセージを受信した中間ノードは、RRO objectが挿入されていることから、経路トレース機能が有効になっていると判断し、自身のノード識別子をRRO sub-objectとしてリストに追加した上でPathメッセージを次のhopへ転送する。各中間ノードは本手順をそれぞれ実施し、最終的にPathメッセージが経由したノードのリストを含んだRROが、Pathメッセージによって終点ノードまで運ばれる。Pathメッセージを受信した終点ノードは、応答(Resv)メッセージにRRO objectおよび自身の識別子を含むsub-objectを挿入し、Pathメッセージが送られてきた経路に沿って始点ノードへ返信する。RRO sub-objectを含むResvメッセージを受信した中間ノードは自身のノード識別子をRRO sub-objectとしてリストに追加した上で次のhopへResvメッセージを転送する。最終的にはResvメッセージが経由したノードのリストを含んだRROが、Resvメッセージによって始点ノードまで運ばれる。以上の手順を実施することにより、それぞれのノードはPathメッセージから自身の上流に位置するノード群のリストを、Resvメッセージから自身の下流に位置するノード群のリストを取得し、両情報から確立されたパスが経由しているノードの情報を取得することができる。
図24は、上記の標準仕様処理フローを示す図である。各中継ノードは、パス確立要求(または、応答)を受信すると、そのメッセージに経路記録要求(RRO)が有るか否かを確認する。経路記録要求が有るときは、自ノードの識別子を経路情報リストに追加して、次のノードへパス確立要求(または、応答)を送信する。経路記憶要求がない時は、そのまま、次のノードへパス確立要求(または、応答)を送信する。
特開2000−244563号公報 D. Awduche, L. Berger, D. Gan, T. Li, V. Srinivasan, G. Swallow, "RSVP-TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels." Network Working Group Request for Comments (RFC) 3209, December 2001. P. Ashwood-Smith, Ed., L. Berger, Ed., "Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Signaling Constraint-based Routed Label Distribution Protocol (CR-LDP) Extensions." Network Working Group Request for Comments (RFC) 3471, January 2003. L. Berger, Ed., "Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Signaling Resource ReserVation Protocol-Traffic Engineering (RSVP-TE) Extensions." Network Working Group Request for Comments (RFC) 3473, January 2003. K. Kompella, Y. Rekhter, "Signalling Unnumbered Links in Resource ReSerVation Protocol - Traffic Engineering (RSVP-TE)." Network Working Group Request for Comments (RFC) 3477, January 2003. J. Moy, "OSPF Version 2." Network Working Group Request for Comments (RFC) 2328, April 1998. D. Katz, K. Kompella, D. Yeung, "Traffic Engineering (TE) Extensions to OSPF Version 2." Network Working Group Request for Comments (RFC) 3630 September 2003. K. Kompella, Ed., Y. Rekhter, Ed., "Routing Extensions in Support of Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS)." Network Working Group Request for Comments (RFC) 4302, October 2005. K. Kompella, Ed., Y. Rekhter, Ed., "OSPF Extensions in Support of Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS)." Network Working Group Request for Comments (RFC) 4303, October 2005.
図25は、既存の経路トレースの課題を示す図である。
複数のネットワークドメインが接続されたネットワークにおいて、各ドメインがキャリア毎などであった場合には、ドメイン内情報の秘匿が必要となる。インターネットにおいてもDOS攻撃(Denial of Service attack)などを避けるために、キャリアネットワーク内の情報はなるべく外へ開示しないような仕組みが採られている。
一方、GMPLS/MPLSネットワークにおいて、経路トレース情報の取得にRROを用いた場合、各ノードは自ノードのIDをRRO sub-objectに載せて隣接のノードへ転送することがルールとして定められている。この仕組みは、あるネットワーク範囲内(ドメイン)の情報をその外へ開示したくない場合には以下のような問題があり、結果としてドメイン内の情報を容易に外部ドメインから抽出することが可能になってしまう(図25)。
(1)情報を開示してはいけないネットワークとの境界を知ることができない。
(2)経路トレース情報に記載される経路情報のうち、情報を隠蔽する対象となる情報を特定することができない。
(3)経路トレース情報に記載される経路情報を削除することができない。
図26は、RRO機能無効時の動作を示す図である。ノードAからRROを含むパスメッセージを送信すると、RRO非実装ノードであるノードDからRRO非対応である旨のエラーがノードAに対して返される。ノードAは、RROを含まないパスメッセージを送信して、パスを確立する。
このように、情報を開示したくない場合には、ドメイン内のノードをRROに非対応なものにすればドメイン外への情報の流出は防ぐことができる(図26)。しかし、経路トレース情報の取得という機能自体が無効となるため、ドメイン内の経路情報を取得したい場合には、既存の仕組みとは異なる手法を講じる必要がある。
そこで、本願発明は、経路トレース情報の取得機能を維持しつつ、特定のノードの情報を開示しない中継ノードを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、本発明は、
始点ノードから終点ノードまでのデータ転送に用いられるパスに係る経路情報を含む経路トレース用制御メッセージを前記パス上の前段のノードから受信する受信部と、
自ノードが前記パス上の経路情報遮蔽区間の境界に位置する境界ノードである場合に、前記受信部で受信された経路トレース用制御メッセージに含まれる経路情報の前記経路情報遮蔽区間に関する部分が識別できない状態に編集する編集部と、
前記編集後の経路トレース用制御メッセージを、前記パス上に位置する次段のノードへ送出する送信部と、
を備える中継ノード
である。
本発明によると、経路情報の経路情報遮蔽区間外のノードからは、経路情報の経路情報遮蔽区間内に関する情報を認識することができない。
好ましくは、上記本発明であって、
前記編集部は、削除された経路情報遮蔽区間に関する部分の代わりに前記経路情報遮蔽区間に関する擬似情報を前記経路情報に付加する中継ノード
とする。
本発明によると、経路トレース情報の取得機能を維持しつつ、経路情報遮蔽区間に関する情報を隠蔽することができる。
本発明によれば、擬似情報を付加することで、既存の経路情報取得機能と相互接続性が保証される。
好ましくは、上記発明であって、
前記経路情報は、前記パスが通過するノードの識別子と、ノードが前記経路情報遮蔽区間に属するか否かを示すフラグとを有するリストを含み、
前記編集部は、前記フラグに基づいて、前記リスト中の前記経路情報遮蔽区間に属するノードを特定し、特定されたノードの識別子を前記リストから削除する中継ノード
とする。
本発明によると、経路情報遮蔽区間外に送出される経路情報に、経路情報遮蔽区間に属するノードの情報が含まれない。
本発明によれば、経路情報遮蔽区間外への経路情報の流出を防ぐことができる。
好ましくは、上記発明であって、
自ノードが所属するドメインと、自装置に接続する他の中継ノードが所属するドメインとを記憶するリンク管理情報データベース、
をさらに備え、
前記編集部は、
前記リンク管理情報データベースを参照して、前記自装置が所属するドメインと、前記制御メッセージの送信先である第2の中継ノードが所属するドメインと、が一致するか否かを判断し、
前記自ノードが所属するドメインと、前記制御メッセージの送信先である次段の中継ノード装置が所属するドメインと、が一致しない場合に、自ノードが前記境界ノードであると判断する中継ノード
とする。
本発明によると、リンク管理情報データベースにより、自ノードが境界ノードであるか否かを適切に判断することができる。
好ましくは、上記発明であって、
前記編集部は、自ノードが前記境界ノードではなく且つ前記経路情報遮蔽区間に属する場合に、前記受信部で受信された経路トレース用制御メッセージに、自ノードの識別子と、自ノードが前記経路情報遮蔽区間に属することを示すフラグとを付加する中継ノード
とする。
本発明によると、フラグを付加することによって、境界ノードにおいて、経路情報に含まれる中継ノードが経路情報遮蔽区間に属するノードか否かを適切に判断することができる。
ここで、本発明における「編集部」には、RRO処理部が含まれる。また、本発明における「記憶部」には、遮蔽対象ノードデータベースが含まれる。
本願発明によれば、経路トレース情報の取得機能を維持しつつ、特定のノードの情報を開示しない中継ノードを提供することが可能となる。
図1は、実施形態1のドメインに基づく遮蔽領域指定を示す図である。 図2は、実施形態1のノードの構成を示す図である。 図3は、ノード10F(ドメイン2、遮蔽領域内)リンク管理情報データベースを示す図である。 図4は、実施形態1の処理フローを示す図である。 図5は、遮蔽対象フラグの付与を示す図である。 図6は、境界ノードによるsub-object削除処理を示す図である。 図7は、RRO IPv4 address sub-object(Type 0x01)を示す図である。 図8は、RRO Unnumbered Interface ID sub-object (Type 0x04)を示す図である。 図9は、Resvメッセージによる処理を示す図である。 図10は、任意の遮蔽範囲指定を示す図である。 図11は、ノード20C(ドメイン1、遮蔽領域内)リンク管理情報データベースを示す図である。 図12は、経路情報の部分的遮蔽を示す図である。 図13は、実施形態3のネットワーク構成の例を示す図である。 図14は、実施形態3の処理フローを示す図である。 図15は、擬似的ノードの追加処理を示す図である。 図16は、実施形態4のノードの構成の例を示す図である。 図17は、実施形態4の処理フローを示す図である。 図18は、データマッチングによる遮蔽対象ノードの特定の例を示す図である。 図19は、実施形態5の処理フローを示す図である。 図20は、データマッチングによる遮蔽対象ノードの特定の例を示す図である。 図21は、固定長ラベルを用いたパケット転送を示す図である。 図22は、パス確立シグナリングプロトコル(RSVP−TE)の動作を示す図である。 図23は、RROを用いた経路トレース機能の動作を示す図である。 図24は、標準仕様処理フローを示す図である。 図25は、既存の経路トレースの課題を示す図である。 図26は、RRO機能無効時の動作を示す図である。
符号の説明
10、10A−10I ノード
20、20A−20M ノード
30、30D−20I ノード
100 ネットワーク
200 ネットワーク
1012 データ受信部
1014 データ中継部
1016 データ送信部
1022 制御パケット受信部
1024 パス制御部
1026 制御パケット送信部
1030 RRO処理部
1052 リンク管理情報データベース
1054 遮蔽対象ノードデータベース
1056 ラベルテーブル
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。また、各実施形態を適宜組み合わせて、構成することが可能である。
〔実施形態1〕
〈構成〉
図1は、本実施形態におけるネットワーク構成例を示す図である。図1は、経路情報の遮蔽対象領域をドメイン単位で設定した場合の例である。
ドメインとは関係なく任意の範囲を経路情報の遮蔽対象領域として、遮蔽対象領域に合わせてドメインを区切り直すこともできる。
図1のネットワーク100には、9個のノード(ノード10A乃至ノード10I)が存在する。ノード10A、ノード10B及びノード10Cはドメイン1に、ノード10D、ノード10E及びノード10Fはドメイン2に、ノード10G、ノード10H及びノード10Iはドメイン3に含まれる。ここで、ドメイン2を経路情報の遮蔽対象領域とする。この場合に、遮蔽対象領域の境界に位置するノードは、リンクのドメイン属性情報(リンク管理情報データベース)を使用して、自ノードが遮蔽境界ノードであることを認識する。ここで、ドメイン内のリンクをドメイン内リンク、ドメイン間を接続するリンクをドメイン間リンクと定義する。各ノードが、自ノードに直に接続されているリンク(リンク属性)をそれぞれ管理する。
図2は、本実施形態の経路情報の遮蔽対象のノードの構成の例を示す図である。本実施形態における経路情報の遮蔽対象領域内のノードは、データ受信部1012、データ中継部1014、データ送信部1016、制御パケット受信部1022、パス制御部1024、制御パケット送信部1026、RRO処理部1030、リンク管理情報データベース1052、ラベルテーブル1056を備える。
データ受信部1012は、隣接ノードからデータを受信し、そのデータを宛先を決定するためにデータ中継部1014へ送信する。
データ中継部1014は、データ受信部1012からデータを受信する。データ中継部1014は、ラベルテーブル1056を参照し、データ受信部1012から受信したデータの宛先を決定する。データ中継部1014は、ラベルテーブル1056に記されたラベルをデータに付与し、データ送信部1016へ当該データを送信する。
データ送信部1016は、データ中継部1014からデータを受信する。データ送信部1016は、ラベルを付与された当該データを、隣接ノードへ送信する。
制御パケット受信部1022は、パスの確立、削除などを行うための制御パケットを隣接ノードから受信する。制御パケット受信部1022は、制御パケットを、パス制御部1024へ送信する。
パス制御部1024は、制御パケット受信部1022から制御パケットを受信する。パス制御部1024は、当該制御パケットの要求に応じたパス確立のためにラベル割り当てを行う。パス制御部1024は、割り当てたラベル情報をラベルテーブル1056に登録する。パス制御部1024は、必要に応じて制御パケットの中身を次の隣接ノードに送信するためのものに書き換える。パス制御部1024は、制御パケットを制御パケット送信部1026へ送信する。また、パス制御部1024は、制御パケットにRRO要求が含まれる場合には、RRO処理部1030に制御パケットを送信する。RRO処理部1030で、制御パケット処理を行うためである。
RRO処理部1030は、パス制御部1024から、RRO要求が含まれる制御パケットを受信する。RRO処理部1030は、Record Route Object(RRO)エントリ追加処理をする。つまり、RRO処理部1030は、自ノードの識別子を含むRRO sub-objectをRROに追加する。また、RRO処理部1030は、RRO sub-objectが遮蔽対象ノードであることを示す遮蔽対象フラグをRROに付与する。さらに、RRO処理部1030は、遮蔽境界ノード判定処理、遮蔽対象経路情報の特定処理、遮蔽対象経路情報の削除処理、の各処理を行う。RRO処理部1030は、その処理結果を制御パケットに含めて制御パケット送信部1026へ送信する。
制御パケット送信部1026は、パス制御部1024又はRRO処理部1030から制御パケットを受信し、隣接ノードへ制御パケットを送信する。
リンク管理情報データベース1052は、自ノードのインタフェース毎に、対応する宛先ドメインの情報を格納する。また、リンク管理情報データベース1052は、自ノードの属するドメイン(自ドメイン)の情報を格納する。特定のインタフェースの宛先ドメインと自ノードの属するドメインとを比較することで、その特定のインタフェースのリンクの接続先ノードがドメイン内かドメイン外かを判断することが出来る。
図3は、ノード10Fのリンク管理情報データベースの例を示す図である。各ノードは、それぞれリンク管理情報データベース1052を有する。リンク管理情報データベース1052は、自ノードの属するドメイン(自ドメイン)の情報と、インタフェース毎の宛先ドメインの情報とを有する。ノード10Fでは、ノード10F自身はドメイン2に属し、インタフェース#1にはドメイン2が、インタフェース#2にはドメイン3が、接続されている。このことから、ノード10Fのインタフェース#1はドメイン内リンク、ノード10Fのインタフェース#2はドメイン間リンクであると判断することができる。
〈動作例〉
図4は、本実施形態における遮蔽対象領域内のノードの処理フローの例を示す図である。ここでは、主にノード10Fを例にとり、説明する。ノード10D及びノード10Eにおいても、同じ処理フローによって処理される。
ここで、パス確立シグナリングプロトコル(RSVP−TE)を用いて、ノード10Aから、ノード10B、ノード10C、ノード10D、ノード10E、ノード10F、ノード10G及びノード10Hを順に経由して、ノードIまでの経路のパスを確立する。始点のノード10Aは、パス確立要求にRROをPathメッセージに含めることにより、経路トレースを要求する。
ノード10Fは、隣接ノードからパス確立要求を受信する(図4:S1002)。ノード10Fは、パス確立要求がRROを含むPathメッセージであるか否か確認する(S1004)。パス確立要求がRROを含まないPathメッセージである場合(S1004;NO)は、所定の処理の後、次のノードへそのパス確立要求を送信する(S1018)。パス確立要求がRROを含むPathメッセージである場合(S1004;YES)、通常のパス確立プロセスを実行するとともに、経路情報リストに自ノードの識別子を含むRRO sub-objectを追加する(S1006、RRO処理)。ノード10Fは、当該RRO sub-objectが遮蔽対象であることを示すフラグを付与する(S1008)。
図5は、遮蔽対象フラグの付与の例を示す図である。ノード10D、ノード10E、ノード10Fでは、自ノードの識別子(D、E、または、F)を含むRRO sub-objectとともに、当該RRO sub-objectが遮蔽対象であることを示す遮蔽対象フラグ(1)が付与される。
次に、ノード10Fは、Pathメッセージを送出すべきインタフェースを特定する。このインタフェースを特定するための情報は、パスの終点に関する情報を用いて自ら経路計算を実施して求めることができる。また、Pathメッセージ内に経路を指定するExplicit Route Objectが含まれる場合には、その記載に従って求める。
ノード10Fは、自ノードが遮蔽境界に位置するノードか否かを判断する(図4:S1010、遮蔽境界ノード判定処理)。ノード10Fは、リンク管理情報データベース1052の自ドメインの情報と、Pathメッセージを送出するインタフェースの宛先ドメインの情報とを比較して、自ノードが遮蔽境界に位置するか否かを判断する。
ここで、例えば、ノード10D(またはノード10E)の場合は、自ドメインの情報と宛先ドメインの情報とが一致する(図4:S1010;NO)。このとき、ノード10D(またはノード10E)は、自ノードが遮蔽境界に位置しないと判断して、所定の処理の後、次のノードへパス確立要求を送信する(S1018)。
ノード10Fの場合は、自ドメインの情報と宛先ドメインの情報とが一致しない(図4:S1010;YES)。このとき、ノード10Fは、自ノードが遮蔽境界に位置すると判断して次の処理を行う。ノード10Fは、RRO sub-objectが遮蔽対象であることを示すフラグを参照して、遮蔽対象経路情報(遮蔽対象であるノードの情報)を特定する(S1012、遮蔽対象経路情報の特定処理)。遮蔽対象であることを示すフラグが付与されているRRO sub-objectが、遮蔽対象経路情報であると判断される。ノード10Fは、遮蔽経路情報であると判断されたRRO sub-objectをリストから削除する(S1014、遮蔽対象経路情報の削除処理)。ノード10Fは、所定の処理の後、次のノードへパス確立要求を送信する(S1018)。
ノード10Fは、遮蔽対象フラグの付与の前に、自ノードが遮蔽境界ノードか否かを判断し、遮蔽境界ノードであると判断した場合は、自ノードの識別子を含むRRO sub-objectの追加及び遮蔽対象フラグの付与を行わない構成にしてもよい。
図6は、境界ノードによるRRO sub-objectの削除処理の例を示す図である。ノード10Fは、自ノードが遮蔽境界ノードであると判断すると、遮蔽対象であることを示すフラグが付与されているRRO sub-object(D、E、F)及び当該フラグを削除する。
図7及び図8は、標準で定義されたsub-objectの例を示す図である。図7は、Type 0x01 IPv4 address sub-objectを示し、図8は、Type 0x04 Unnumbered Interface ID sub-objectを示す。
図7のType 0x01 IPv4 address sub-objectを用いた場合、IPv4 addressにノードの識別子を付与する。図8のType 0x04 Unnumbered Interface ID sub-objectを用いた場合、Router IDにノードの識別子を付与し、Interface IDにRROを含むPathメッセージを受信したインタフェース番号、または、RROを含むPathメッセージを送出するインタフェース番号を付与する。遮蔽対象フラグは、Flagsに新たに値を定義することにより実現することが出来る。既に定義されているFlagsは次の通りである。
0x01 Local protection available
0x02 Local protection in use
図8のType 0x04 Unnumbered Interface ID sub-objectを用いる場合には、Reservedの領域に新たなフラグを定義して遮蔽対象フラグとしても良い。
図9は、パス確立応答のResvメッセージを用いた場合の例を示す図である。ノード10D、ノード10E及びノード10Fを含むドメイン2が、遮蔽対象領域であるとする。
パス確立応答がRROを含むResvメッセージをノード10Gから受信したノード10Fは、通常のパス確立プロセスを実行するとともに、RROの処理を行う。ノード10Fは、RROに自ノードの識別子を含むRRO sub-objectを追加するとともに、RRO sub-objectが遮蔽対象であることを示す遮蔽対象フラグを付与する。次に、ノード10Fは、Resvメッセージを送出するべきインタフェースを特定する。この情報は、Pathメッセージを受信、送信した際にノード内に生成するPath Stateを参照することによって求める。送出すべきインタフェース(ここでは#1)が求められた後に、自ノードで管理するリンク属性情報(リンク管理情報データベース1052)と照合し、そのインタフェースがドメイン内リンクであるのかドメイン間リンクであるのかを判断する。ノード10Fの場合、次にResvメッセージを送出すべきインタフェース#1はドメイン内リンクであるので、自ノードを遮蔽境界ノードではないと判断する。遮蔽境界ノード以外のノードであるノード10Fでは、Resvメッセージの送出処理を行う。同様の処理は、ノード10Eにおいても実施される。
一方、パス確立応答がRROを含むResvメッセージをノード10Eから受信したノード10Dは、通常のパス確立プロセスを実行するとともに、RROの処理を行う。ノード10Dは、RROに自ノードの識別子を含むRRO sub-objectを追加するとともに、RRO sub-objectが遮蔽対象であることを示す遮蔽対象フラグを付与する。ノード10Dは、自ノードが遮蔽境界ノードであるか否かの判断を行う。ノード10Dが、次にResvメッセージを送出するべきインタフェース#1はドメイン間リンクであるので、自ノードを遮蔽境界ノードであると判断する。遮蔽境界ノードであるノード10Dは、RRO sub-objectのリストを参照し、遮蔽対象フラグの付与されているRRO sub-objectをリストから削除する。その後にRROをResvメッセージに格納し、インタフェース#1へ送出する。
〈実施形態1の作用効果〉
以上説明した本実施形態によると、遮蔽対象領域外の各ノードには遮蔽対象領域の経路情報を開示することなく、遮蔽対象領域内では通常の経路情報を取得することが可能となる。例えば、遮蔽対象領域外のノード10GではPathメッセージから上流の経路情報{A,B,C}を、Resvメッセージからは下流の経路情報{H,I}を取得する。これらの情報と自ノードの情報との組み合せからパスの経路情報{A,B,C,G,H,I}が得られる。これは遮蔽対象領域内の経路情報{D,E,F}が隠蔽された形式である。一方、遮蔽対象領域内のノード10Eにおいては、Pathメッセージからは上流の経路情報{A,B,C,D}を、Resvメッセージからは下流の経路情報{F,G,H,I}を取得する。これらの情報と自ノードの情報との組み合わせからパスの経路情報{A,B,C,D,E,F,G,H,I}が得られる。これは、パス上のすべてのノードが含まれた経路情報となる。
(変形例)
図10は、本実施形態の変形例におけるネットワークの構成例を示す図である。図10は、経路情報の遮蔽対象領域をドメインとは関係なく任意に設定した場合の例である。
図10のネットワーク200には、13個のノード(ノード20A乃至ノード20M)が存在する。ノード20A、ノード20B、ノード20C及びノード20Nはドメイン1に、ノード20D、ノード20E、ノード20F及びノード20Jはドメイン2に、ノード20G、ノード20H及びノード20Iはドメイン3に、ノード20K、ノード20L及びノード20Mはドメイン4に含まれる。
ここで、図10において点線で囲まれた領域を経路情報の遮蔽対象領域とする。つまり、ノード20A、ノード20B、ノード20C、ノード20D、ノード20E、ノード20F、ノード20J、ノード20K及びノード20Mが、遮蔽対象領域内のノードであるとする。経路情報の遮蔽対象領域が、ドメイン1及びドメイン4の一部と、ドメイン2と、を含んでいる。遮蔽対象領域内の各ノードは、遮蔽対象領域特定のためのリンク属性情報(リンク管理情報データベース)を保持する。
このとき、ノード20Cとノード20Nとを接続するリンクは、ドメイン1のドメイン内リンクであり、経路情報の遮蔽対象領域外へ接続されるリンクである。
本実施形態の変形例の各ノードは、図2に示されるノードの構成と同様の構成を有する。
図11は、ノード20Cが保持するリンク情報管理データベースの例を示す図である。各ノードは、それぞれリンク管理情報データベース1052を有する。リンク管理情報データベース1052は、自ノードの属するドメイン(自ドメイン)の情報と、インタフェース毎の宛先ドメインの情報と、宛先ノードが遮蔽対象領域内か領域外かを示す情報を有する。この場合、経路情報遮蔽ポリシーとして、遮蔽対象領域外への情報開示の禁止を設定する。リンク管理情報データベース1052において、自ノードの属するドメイン(自ドメイン)の情報は必ずしも必要ではない。
経路情報の遮蔽対象領域内の各ノードは、リンク管理情報データベースに基づき、自ノードが遮蔽境界ノードに位置するか否かを認識し、適切な処理を実施することができる。
本変形例の遮蔽対象領域内の各ノードは、図4に示す処理フローと同様の処理を行う。ただし、自ノードが遮蔽境界に位置するノードか否かの判断は、リンク管理情報データベース1052の宛先ノードが遮蔽対象領域内か領域外かによって行う。宛先ノードが遮蔽対象領域外であれば、遮蔽境界に位置するノードであると判断される。
〔実施形態2〕
次に、本発明の実施形態2を説明する。実施形態2は、実施形態1と共通点を有する。従って、主として、相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
本実施形態では、経路情報の遮蔽対象領域内の一部のノードのみの経路情報を遮蔽する方法を説明する。
〈構成〉
本実施形態のネットワーク構成は、実施形態1における図1のネットワーク構成例と同様である。本実施形態の経路情報の遮蔽対象領域内の各ノードの構成は、実施形態1における図2のノードの構成と同様である。
また、変形例として、実施形態1の変形例における図10と同様のネットワーク構成とすることもできる。
〈動作例〉
経路情報の遮蔽対象領域内の各ノードの処理フローは、実施形態1の図4の処理フローと同様である。実施形態1では、遮蔽対象領域内の各ノードでは、一律に、RRO sub-objectが遮蔽対象であることを示す遮蔽対象フラグを付与していた。本実施形態では、ノード毎に遮蔽ポリシーを設定できるようにする。あるノードに、遮蔽非対称ポリシーが設定された場合には、RRO sub-objectを追加する際に、遮蔽対象フラグを付与しない。この構成により、遮蔽非対称ポリシーが設定されたノードは、遮蔽境界ノードで、RRO sub-objectを削除されない。
図12は、本実施形態における遮蔽境界ノードによるRRO sub-object削除処理の例を示す図である。図12では、ドメイン2が経路情報の遮蔽対象領域として指定されている。また、ノード10D及びノード10Fは、遮蔽非対称ノードであり、ノード10Eは、遮蔽対象ノードである。ノード10Fは、自ノードが遮蔽境界ノードであると判断すると、遮蔽対象であることを示すフラグが付与されているRRO sub-object(E)及び当該フラグを削除する。
〈実施形態2の作用効果〉
以上説明した実施形態によると、経路情報の遮蔽対象領域内では、各ノードは、実施形態1の場合と同様に、通常の経路情報を取得することが可能となる。また、遮蔽対象ノードと遮蔽非対象ノードとを設定することにより、経路情報の遮蔽対象領域外では、各ノードは、遮蔽対象領域内の遮蔽対象ノードを除く経路情報を取得することができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明の実施形態3を説明する。実施形態3は、実施形態1と共通点を有する。従って、主として、相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
実施形態1において、経路情報の遮蔽対象範囲内のノードが始点ノードとなった場合、その遮蔽対象範囲内の遮蔽境界ノードでは、すべての経路情報が削除されるため、空のRROを送出することになる。空のRROを送ることは標準違反となるため、問題である。本実施形態では、この問題を解決する。
〈構成〉
図13は、本実施形態におけるネットワーク構成例を示す図である。図15は、経路情報の遮蔽対象領域をドメイン単位で設定した場合の例である。
図13のネットワーク300には、6個のノード(ノード30D乃至ノード30I)が存在する。ノード30D、ノード30E及びノード30Fはドメイン2に、ノード30G、ノード30H及びノード30Iはドメイン3に含まれる。ノード30Dは、始点ノードである。ここで、ドメイン2を経路情報の遮蔽対象領域とする。この場合に、遮蔽対象領域の境界に位置するノードは、リンクのドメイン属性情報(リンク管理情報データベース)を使用して、自ノードが遮蔽境界ノードであることを認識する。ここで、ドメイン内のリンクをドメイン内リンク、ドメイン間を接続するリンクをドメイン間リンクと定義する。各ノードが、自ノードに直に接続されているリンク(リンク属性)をそれぞれ管理する。
本実施形態の経路情報の遮蔽対象のノードの構成は、実施形態1の図2のノードの構成と同様である。
〈動作例〉
図14は、本実施形態における遮蔽対象領域内のノードの処理フローの例を示す図である。ここでは、主にノード10Fを例にとり、説明する。ノード10D及びノード10Eにおいても、同じ処理フローによって処理される。
図14において、パス確立要求を受信(S3002)してから、遮蔽対象経路情報を削除(S3014)するまでは、実施形態1の処理フロー(図4)と同様である。しかしながら、始点ノードが経路情報の遮蔽対象領域内に存在する場合、遮蔽対象経路情報を削除した際、経路情報がなくなってしまう。そこで、遮蔽境界のノードであるノード30Fは、遮蔽対象としているドメインを代表する擬似的なノード(domain2)をRRO sub-objectとして追加する(S3016)。
図15は、境界ノードによるRRO sub-objectの削除処理の例を示す図である。ノード30Fは、自ノードが遮蔽境界ノードであると判断すると、遮蔽対象であることを示すフラグが付与されているRRO sub-object(D、E、F)及び当該フラグを削除する。さらに、ノード30Fは、遮蔽対象のドメインを代表する擬似的なノード(domain2)をRRO sub-objectに追加する。これにより、空のRROが創出されることを回避することができる。
ノード30Fは、所定の処理の後、次のノードへパス確立要求を送信する(S3018)。
〈実施形態3の作用効果〉
本実施形態によれば、図15に示すように、始点ノードが遮蔽対象ドメイン内に存在し、ドメイン内の全ノードに削除対象設定が施されているような場合においては、本機能を実装しない場合、空のRROを送出することになる。空のRROを送ることは標準違反となるが、本機能を用いることで、この違反を回避することができる。
また、本実施形態の擬似的ノードをRRO sub-objectに追加する構成は、経路情報の遮蔽対象領域内に始点ノードが存在しない場合も適用することが可能である。
〔実施形態4〕
次に、本発明の実施形態4を説明する。実施形態4は、実施形態1と共通点を有する。従って、主として、相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
本実施形態では、RRO sub-objectに変更を加えることなく、経路情報の柔軟な遮蔽を実現する方法を説明する。
〈構成〉
本実施形態のネットワーク構成は、実施形態1における図1のネットワーク構成例と同様である。
また、変形例として、実施形態1の変形例における図10と同様のネットワーク構成とすることもできる。
図16は、本実施形態の経路情報の遮蔽対象領域内のノードの構成を示す図である。本実施形態の経路情報の遮蔽対象領域内のノードは、実施形態1における図2のノードの構成とほぼ同様である。本実施形態の当該ノードは、さらに、遮蔽対象ノードデータベース1054を有する。遮蔽対象ノードデータベース1054は、少なくとも遮蔽境界に位置するすべてのノードが、有していればよい。即ち、遮蔽境界のノードにならないことが確実なノードは、遮蔽対象ノードデータベース1054を有さなくてもよい。
遮蔽対象ノードデータベース1054は、遮蔽対象となるノードの一覧を記述したデータベースである。
RRO処理部1030は、実施形態1と異なり、遮蔽対象であることを示す遮蔽対象フラグの付与を行わない。
また、RRO処理部1030は、自ノードが遮蔽境界ノードであると判断すると、RRO sub-objectリストと、遮蔽対象ノードデータベースとを比較する。RRO処理部1030は、比較した結果、遮蔽対象ノードデータベースに記載されたノードと一致するノードをRRO sub-objectリストから削除する。
〈動作例〉
図17は、本実施形態における遮蔽対象領域内のノードの処理フローの例を示す図である。ここでは、主にノード10Fを例にとり、説明する。ノード10D及びノード10Eにおいても、同じ処理フローによって処理される。
図17において、パス確立要求を受信(S4002)してから、次のノードへパス確立要求(S4018)するまで、実施形態1の処理フロー(図4)と同様である。しかしながら、本実施形態では、遮蔽対象ノードであることを示すフラグを設定する必要はない。また、本実施形態では、遮蔽対象経路情報を特定(S4012)する際、遮蔽対象ノードであることを示すフラグを使用する代わりに、遮蔽対象ノードデータベース1054を使用する。
図18は、境界ノードによるsub−objectの削除処理の例を示す図である。遮蔽対象範囲内のノード10Fは、自ノードが遮蔽境界ノードであると判断すると、遮蔽対象ノードデータベース1054を参照して、RRO sub-object(D、E、F)を削除する。
〈実施形態4の作用効果〉
本実施形態によれば、RRO sub-objectに変更を加えることなく、遮蔽対象ノードデータベース1054を随時更新することで、経路情報の遮蔽の範囲を柔軟に変更しながら、経路情報の遮蔽を実現することができる。
〈変形例〉
遮蔽対象ノードデータベース1054を準備する代わりに、ドメイン内トポロジデータベースの利用することができる。
GMPLS/MPLSでは、ネットワーク内のノードの接続情報を収集するためのルーティングプロトコル(非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7、非特許文献8など)が標準として定義されている。各ノードは、本プロトコルを用いることによってネットワーク内に位置するノードに関する情報を取得することが出来る。トポロジデータベースにはエリアに関する情報も付与できるため、ドメイン毎に異なるエリア値を設定すれば、一つのドメインのみを遮蔽対象とする処理が実現できる。
〔実施形態5〕
次に、本発明の実施形態5を説明する。実施形態5は、実施形態4と共通点を有する。従って、主として、相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
本実施形態では、実施形態4の構成に、実施形態3の擬似的ノードを付加する構成を追加する方法を説明する。
〈構成〉
本実施形態のネットワーク、各ノードは、実施形態4と同様の構成を有する。
〈動作例〉
図19は、本実施形態における遮蔽対象領域内のノードの処理フローの例を示す図である。ここでは、主にノード10Fを例にとり、説明する。ノード10D及びノード10Eにおいても、同じ処理フローによって処理される。
図19において、パス確立要求を受信(S5002)してから、遮蔽対象経路情報を削除(S5014)するまで、実施形態4の処理フロー(図17)と同様である。本実施形態では、遮蔽対象経路情報を削除した後、実施形態3と同様に、遮蔽対象のドメインを代表する擬似的ノード(domain2)をRRO sub-objectリストに追加する。
図20は、境界ノードによるsub−objectの削除処理の例を示す図である。遮蔽対象範囲内のノード10Fは、自ノードが遮蔽境界ノードであると判断すると、遮蔽対象ノードデータベース1054を参照して、RRO sub-object(D、E、F)を削除する。さらに、ノード10Fは、RRO sub-objectに擬似的ノード(domain2)を付加する。

Claims (6)

  1. 始点ノードから終点ノードまでのデータ転送に用いられるパスに係る経路情報を含む経路トレース用制御メッセージを前記パス上の前段のノードから受信する受信部と、
    自ノードが前記パス上の経路情報遮蔽区間の境界に位置する境界ノードである場合に、前記受信部で受信された経路トレース用制御メッセージに含まれる経路情報の前記経路情報遮蔽区間に関する部分が識別できない状態に編集する編集部と、
    前記編集後の経路トレース用制御メッセージを、前記パス上に位置する次段のノードへ送出する送信部とを備え、
    前記経路情報は、前記パスが通過するノードの識別子と、ノードが前記経路情報遮蔽区間に属するか否かを示すフラグとを有するリストを含み、
    前記編集部は、前記経路情報から経路情報遮蔽区間に関する部分を削除し、前記フラグに基づいて、前記リスト中の前記経路情報遮蔽区間に属するノードを特定し、特定されたノードの識別子を前記リストから削除する
    中継ノード。
  2. 始点ノードから終点ノードまでのデータ転送に用いられるパスに係る経路情報を含む経路トレース用制御メッセージを前記パス上の前段のノードから受信する受信部と、
    自ノードが前記パス上の経路情報遮蔽区間の境界に位置する境界ノードである場合に、前記受信部で受信された経路トレース用制御メッセージに含まれる経路情報の前記経路情報遮蔽区間に関する部分が識別できない状態に編集する編集部と、
    前記編集後の経路トレース用制御メッセージを、前記パス上に位置する次段のノードへ送出する送信部とを備え、
    前記経路情報は、前記パスが通過するノードの識別子と、ノードが前記経路情報遮蔽区間に属するか否かを示すフラグとを有するリストを含み、
    前記編集部は、前記経路情報から経路情報遮蔽区間に関する部分を削除し、削除された経路情報遮蔽区間に関する部分の代わりに前記経路情報遮蔽区間に関する擬似情報を前記経路情報に付加し、前記フラグに基づいて、前記リスト中の前記経路情報遮蔽区間に属するノードを特定し、特定されたノードの識別子を前記リストから削除する
    中継ノード。
  3. 前記経路情報遮蔽区間に属するノードの特定情報を記憶した記憶部をさらに含み、
    前記編集部は、前記記憶部の特定情報に基づいて、前記経路情報から前記経路情報遮蔽区間に関する部分を削除する
    請求項1または2に記載の中継ノード。
  4. 自ノードが所属するドメインと、自装置に接続する他の中継ノードが所属するドメインとを記憶するリンク管理情報データベース、
    をさらに備え、
    前記編集部は、
    前記リンク管理情報データベースを参照して、前記自装置が所属するドメインと、前記制御メッセージの送信先である第2の中継ノードが所属するドメインと、が一致するか否かを判断し、
    前記自ノードが所属するドメインと、前記制御メッセージの送信先である次段の中継ノード装置が所属するドメインと、が一致しない場合に、自ノードが前記境界ノードであると判断する、
    請求項1または2に記載の中継ノード。
  5. 自ノードの所属するドメインと、自ノードに接続する他の中継ノードが経路情報の遮蔽対象領域内か遮蔽対象領域外かを示す情報と、を記憶するリンク管理情報データベースと、をさらに備え、
    前記編集部は、
    前記リンク管理情報データベースを参照して、前記制御メッセージの送信先である次段の中継ノード装置が経路情報の遮蔽対象領域外であるか否かを判断し、
    前記制御メッセージの送信先である次段の中継ノード装置が経路情報の遮蔽対象領域外である場合に、自ノードが前記境界ノードであると判断する、
    請求項1または2に記載の中継ノード。
  6. 前記編集部は、自ノードが前記境界ノードではなく且つ前記経路情報遮蔽区間に属する場合に、前記受信部で受信された経路トレース用制御メッセージに、自ノードの識別子と、自ノードが前記経路情報遮蔽区間に属することを示すフラグとを付加する、
    請求項1または2に記載の中継ノード。
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