JP4537914B2 - Mplsスイッチ、nmsサーバ装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク通信技術に関し、特に、MPLS(Multi Protocol Label Switching)の改良技術に関する。
IPパケットやレイヤ2データグラムなどのユーザトラヒックをキャリア網内のエッジ装置間で転送する仕組みとして、MPLSを用いたラベルスイッチ方式が一般化している(例えば、非特許文献1,2参照)。以下にこのMPLS技術の概要を示す。
(1)LSP(Label Switched Path)開設
MPLSでは、各中継装置が、宛先IPアドレスではなく「ラベル」と呼ばれるパケットに付された識別子を用いてフォワーディングを行う。このラベルが付されたパケットの通り道をLSPと呼ぶ。
MPLS技術のラベルスイッチ方式によってパケット転送を行う場合、まず、TE(Traffic Engineering)技術等に基づき、ユーザ装置との接続部分にあたるエッジ装置(LER〔Label Edge Router〕)間に予めLSP経路である仮想パスを開設する。この仮想パスの設定は、「入力パケットのラベル(入力ラベル)」と「出力パケットの転送先経路(出力IF番号)」と「出力パケットに付与されるラベル(出力ラベル)」等を対応つけたラベルテーブルを各中継装置(LSR〔Label Switch Router〕)に格納していくことにより行われる。なお、この「出力パケットに付与されるラベル」は、転送先の中継装置から広告(アドバタイズ)されるものである。そして、例えばユーザトラヒックがキャリア網内に注入されるタイミングで、エッジ装置が上記の仮想パスに対応するShimヘッダを転送パケットに付与し、この転送パケットを中継装置に転送する。中継装置は、転送されたパケットのShimヘッダに設定されたラベルと、保持するラベルテーブルとを照合し、Shimヘッダのラベル対応する転送先経路を特定してパケット転送を順次行う。また、このパケット転送に際し、各中継装置は、ラベルテーブルを参照して、出力パケットのShimヘッダに付与するラベルを決定し、Shimヘッダのラベルの付け替えを行う。以上により、エッジ装置間のパケット転送が実現される。なお、LSPを確立するプロトコルとしては、RSVP-TE(非特許文献3参照)等が提案されている。
(2)LSP経路の経路診断
キャリア網内のエッジ装置間に開設されたLSPの経路診断機構として、LSP-Ping/LSP-Traceroute(非特許文献4)が存在する。本機構は、経路診断を行うLSPに対してOAMパケット(「トレースルート用パケット」に相当)を転送し、その応答を確認することにより、ラベルスイッチ方式に基づき構築されたラベル転送先経路の不整合を検査するものである。すなわち、パケットの転送ホップ数の上限が異なるOAMパケットを順次送信していき、応答がなかった場合に通信上の不具合があったものと判断するものである。なお、この応答には、応答を行った中継装置がパケット転送先から広告されたラベルや、このパケット転送先のIPアドレス等の情報が含まれる。
(3)障害情報の他装置への通知手段
何らかの手段を用いて障害箇所が特定できた場合に、効率よく障害回避を行って、伝送品質の向上に努める機構として、例えば特許文献1「伝送システム及び伝送装置」に開示された技術が存在する。
(4)キャリア網のネットワーク管理
キャリア網の安定したネットワーク品質の維持を目的として、NMS(Network Management System)の導入が一般的に実施されている。NMSは、管理ドメインを基本単位とし、構成管理,性能管理,故障管理などの運用管理業務の支援を行うシステムである。なお、管理ドメインは、通信キャリア毎の運用ポリシーに準じて定められるケースが一般的であり、SNMP(Simple Network Management Protocol)のコミュニティにて範囲が定められる。
RFC3031「Multiprotocol Label Switching Architecture」 RFC3032「MPLS Label Stack Encoding」 RFC3209「RSVP-TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels」 Internet Draft「Detecting MPLS Data Plane Failures」 特開2003-60681号公報
しかし、従来の構成では、LSPが複数の管理ドメインを跨るものである場合に、簡易・迅速に経路診断を行うことができない。LSPの起点ノードと故障発生箇所の管理ドメインが異なる場合、別途、管理ドメインの特定を含めた故障箇所の特定を行う必要があるからである。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、管理ドメインが異なる複数のネットワークを跨って行われるMPLS通信において、迅速・簡易に経路の診断が行え、故障箇所を特定できる技術的思想を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、MPLSスイッチの第1記憶部に、当該MPLSスイッチが属するネットワークの管理ドメインに関連付けられた関連付け情報を格納しておく。そして、MPLSスイッチは、関連付け情報に関連付けて設定したラベルを用いてパスの開設処理を行う。
ここで、前述のように、LSP-Traceroute等の応答にはラベルの情報が含まれる。本発明では、このラベルをネットワークの管理ドメインに関連付けて生成している。よって、この応答内容に含まれるラベルから不具合を生じている装置の管理ドメインに関する情報をシステマチックに特定することができる。そして、それが特定できれば、後は、その管理ドメインのNMSに不具合箇所の特定を依頼し、その返答を受け取ることで不具合箇所が特定できる。
上述のように、本発明では、管理ドメインが異なる複数のネットワークを跨って行われるMPLS通信において、迅速・簡易に経路の診断が行え、故障箇所を特定できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
<全体構成>
まず、本形態の全体構成について説明する。
図1は、第1の実施の形態におけるMPLS通信システム1の全体構成を説明するための概念図である。
本形態のMPLS通信システム1は、管理ドメインが異なる複数のネットワークを跨ってMPLS通信を行うシステムである。図1の例では、管理ドメインA,B,Cというネットワーク管理単位を跨ってMPLS通信が行われる。なお、図1の構成はあくまで例示であり、これ未満やこれを超える数の管理ドメインを跨ってMPLS通信を行うこととしてもよい。
図1に例示するように、第1の実施の形態のMPLS通信システム1は、管理ドメインAに属するMPLSスイッチ10−A1〜A4、管理ドメインBに属するMPLSスイッチ10−B1〜B4、管理ドメインCに属するMPLSスイッチ10−C1〜C4、各管理ドメインに関連付けられた「関連付け情報」を一元管理する一元管理サーバ装置20、管理ドメインAの制御を行うNMSサーバ装置30−1、管理ドメインBの制御を行うNMSサーバ装置30−2、及び管理ドメインCの制御を行うNMSサーバ装置30−3を有しており、送信元端末装置2から送信されたパケットを送信先端末装置3に転送する。なお、「転送」とは、ネットワークを通じたデータの送信、バスを通じたデータの移動等を意味する。
なお、以下では、本形態のMPLSスイッチを総括して表現する場合にはMPLSスイッチ10と表現し、NMSサーバ装置を総括して表現する場合には、NMSサーバ装置30と表現する。
また、本形態の一元管理サーバ装置20が管理する「関連付け情報」は、各MPLSスイッチ10が属するネットワークの管理ドメインに対応する情報である。より具体的には、各管理ドメインに対応する管理ドメインIDを「関連付け情報」として用いる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、各MPLSスイッチ10が属するネットワークの管理ドメインに関連付けられたその他の情報を「関連付け情報」として用いてもよい。
<MPLSスイッチの構成>
次に、本形態のMPLSスイッチ10の構成について説明する。
図2は、MPLSスイッチ10の機能構成を例示したブロック図である。なお、図2における矢印はデータの流れを示すが、制御部17に出入りするデータの流れに対応する矢印は省略してある。
図2に例示するように、本形態のMPLSスイッチ10は、オペレーションIF(インタフェース)部11、通信IF部12、記憶部13、パス開設部14、パケット作成・分解部15、トレースルート解析部16、制御部17、一時メモリ18及び管理ドメインID抽出部19を有している。また、記憶部13は、関連付け情報領域13a(「第1記憶部」に相当)、パス開設情報領域13b(「第2記憶部」に相当)及びトレースルート領域13cを有している。また、パス開設部14は、ラベルテーブル生成部14a及びラベル生成部14bを有している。また、トレースルート解析部16は、TTL(Time to Live)処理部16a、検索部16b及び応答生成部16cを有している。
ここで、記憶部13及び一時メモリ18は、RAM等である。また、オペレーションIF部11及び通信IF部は、プログラムが読み込まれたCPUの制御のもと処理を実行するNIC等である。また、パス開設部14、パケット作成・分解部15、トレースルート解析部16、制御部17及び管理ドメインID抽出部19は、CPUに所定のプログラムが読み込まれることにより構成される。また、この例のMPLSスイッチ10は、制御部17の制御のもと後述する各処理を実行する。なお、記憶部13に格納されるデータについては後述する。
<一元管理サーバ装置の構成>
次に、本形態の一元管理サーバ装置20の構成について説明する。
図3(a)は、一元管理サーバ装置20の機能構成を例示したブロック図である。なお、図3(a)における矢印はデータの流れを示すが、制御部25に出入りするデータの流れに対応する矢印は省略してある。
図3(a)に例示するように、一元管理サーバ装置20は、管理IF部21、記憶部22、読み出し部23、検索部24、及び制御部25を有している。
ここで、記憶部22は、RAM等である。また、管理IF部21は、プログラムが読み込まれたCPUの制御のもと処理を実行するNIC等である。また、読み出し部23、検索部24、及び制御部25は、プログラムが読み込まれたCPUに相当する。また、この例の一元管理サーバ装置20は、制御部25の制御のもと後述する各処理を実行する。なお、記憶部22に格納されるデータについては後述する。
<NMSサーバ装置の構成>
次に、本形態のNMSサーバ装置30の構成について説明する。
図3(b)は、NMSサーバ装置30の機能構成を例示したブロック図である。なお、図3(b)における矢印はデータの流れを示すが、制御部39に出入りするデータの流れに対応する矢印は省略してある。
図3(b)に例示するように、NMSサーバ装置30は、オペレーションIF部31、管理IF部32、NMS・IF部33、記憶部34、故障箇所検出処理部37、及び故障箇所特定依頼部38を有している。
<処理>
次に、本形態のMPLS通信システム1の処理について説明する。
[前処理]
まず、本形態の前処理として一元管理サーバ装置20の記憶部22に管理ドメインテーブル200を格納しておく。この管理ドメインテーブル200は、各NMSサーバ装置30が制御を行う管理ドメインに対応する管理ドメインIDと、その管理ドメイン名と、そのNMSサーバ装置30のアドレス(例えばIPアドレス)とが関連付けられたテーブルである。なお、管理ドメイン名は、各管理ドメインを管理する管理者の名称、商号、商標、略称、通称でもよいし、公開されたシリアル番号等であってもよい。
[管理ドメインID払い出し処理]
次に、LSP開設の前に行われる管理ドメインID払い出し処理について説明する。
図4は、第1の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理を説明するためのフローチャートである。また、図8は、第1の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理を説明するための概念図である。以下、これらの図と図2,3を用い、本形態の管理ドメインID払い出し処理を説明していく。
まず、各NMSサーバ装置30の制御部39(図3(b))は、各NMSサーバ装置30がそれぞれ制御する管理ドメインに対応する管理ドメインIDの払い出しの依頼を行うための「管理ドメインID払い出し依頼」を生成する。そして、管理IF部32は、制御部39が生成した管理ドメインID払い出し依頼を一元管理サーバ装置20に送信する(ステップS1)。なお、この管理ドメインID払い出し依頼は、各NMSサーバ装置30がそれぞれ管理する管理ドメインに対応する管理ドメイン名(図8の例では、「管理ドメインA」「管理ドメインB」「管理ドメインC」の何れか)を含むデータである。
一元管理サーバ装置20(図3(a))は、管理IF部21において、この管理ドメインID払い出し依頼を受信する。一元管理サーバ装置20の制御部25は、これを契機に読み出し部23に読み出し指示を与える。読み出し部23は、管理IF部21が受信した管理ドメインID払い出し依頼が具備する管理ドメイン名をキーとして記憶部22の管理ドメインテーブル200を検索し、この管理ドメイン名に関連付けられている管理ドメインID及びNMSアドレスを読み出す(ステップS2)。読み出された管理ドメインID及びNMSアドレスは、管理IF部21に送られる。管理IF部21は、そのNMSアドレスが示すNMSサーバ装置30に、その管理ドメインIDを転送する(ステップS3)。図8の例の場合、一元管理サーバ装置20の管理IF部21は、NMSアドレス「192.168.100.1」のNMSサーバ装置30−1に対して管理ドメインID「0001」を転送し、NMSアドレス「192.168.101.1」のNMSサーバ装置30−2に対して管理ドメインID「0002」を転送し、NMSアドレス「192.168.102.1」のNMSサーバ装置30−3に対して管理ドメインID「0003」を転送する。
管理ドメインIDが転送されたNMSサーバ装置30(図3(b))は、管理IF部32において、この管理ドメインIDを受信し(ステップS4)、これを管理ドメインID210として記憶部34に記憶させる。次に、NMSサーバ装置30の制御部39は、記憶部34に記憶された管理ドメインID210を読み出し、これをオペレーションIF部31から、各NMSサーバ装置30が制御を行っているMPLSスイッチ10に転送する(ステップS5)。図8の例の場合、NMSサーバ装置30−1は、MPLSスイッチ10−A1〜A4に管理ドメインID「0001」を転送し、NMSサーバ装置30−2は、MPLSスイッチ10−B1〜B4に管理ドメインID「0002」を転送し、NMSサーバ装置30−3は、MPLSスイッチ10−C1〜C4に管理ドメインID「0003」)を転送する。
管理ドメインID210が転送されたMPLSスイッチ10は、オペレーションIF部11(図2)において、この管理ドメインID210を受信する(ステップS6)。これを契機に制御部17は記憶部13に記憶指示を行い、これを受けた記憶部13は、オペレーションIF部11が受信した管理ドメインID210を管理ドメインID100(「MPLSスイッチ10が属するネットワークの管理ドメインに関連付けられた関連付け情報」に相当)として関連付け情報領域13aに格納する(ステップS7)。
なお、上述の処理の代わりに、LSP開設時に、MPLSスイッチ10が、対応するNMSサーバ装置30に管理ドメインIDの問い合わせを行い、各NMSサーバ装置30から管理ドメインIDの通知を受ける構成としてもよい。
[LSP新規開設処理]
次に、LSPを新規に開設する際の処理について説明する。
図9(a)(b)は、LSP新規開設処理の全体を説明するための概念図である。
まず、通常のIPルーティングの場合と同様に、各MPLSスイッチ10がネットワーク上の経路情報を交換してルーティングテーブルを作成する。ルーティングテーブルが出来上がると、次に各MPLSスイッチ10が管理ドメインIDに関連付けて設定したラベルを交換してLSPの開設処理を行う。
まず、LSPの起点ノードとなるMPLSスイッチ10−A1が、LSPの開設要求(PATHメッセージ)を発行し、中継ノードであるMPLSスイッチ10−A2〜A4,B1〜B4,C1〜C3、及び、終点ノードであるMPLSスイッチ−C4との間で必要なシグナリング処理を実施する。このシグナリング処理方式は、例えば、既存技術のRSVP−TEを基本とする。この例のLSPの開設要求には、ラベル(例えば20ビット)の内、先頭の何ビットを管理ドメイン空間として扱うかを管理Prefix長として指定されている。この管理Prefix長は、各MPLSスイッチ10の一時メモリ18に順次格納される。なお、この管理Prefix長は、例えば、MPLSスイッチ10−A1を制御するNMSサーバ装置30−1からMPLSスイッチ10−A1に転送された値である。そして、この開設要求が最終ノードであるMPLSスイッチ10−C4に達すると、今度は、開設要求と反対向にラベルを設定しながら開設応答が伝達されていく。以下、LSPの中継ノードであるMPLSスイッチ10−A2〜A4,B1〜B4,C1〜C3のシグナリング処理を説明する。
図5は、LSPの中継ノードであるMPLSスイッチ10−A2〜A4,B1〜B4,C1〜C3のLSP新規開設処理を説明するためのフローチャートである。
中継ノードであるMPLSスイッチ10は、ルーティングテーブルを作成してIPパスを開設した後(ステップS21)、IPパスの1つ上流のMPLSスイッチ10から転送された開設要求を、制御部17の制御のもと通信ID部12で受信する(ステップS22)。この際、MPLSスイッチ10の制御部17が、開設要求に含まれる管理Prefix長を、MPLSスイッチ10の一時メモリ18に格納する。次に、MPLSスイッチ10は、制御部17の制御のもと通信IF部12から、開設要求をIPパスの1つ下流のMPLSスイッチ10に転送する(ステップS23)。
その後、MPLSスイッチ10の通信IF部12は、IPパスの1つ下流のMPLSスイッチ10から転送された開設応答を受信する(ステップS24)。この開設応答には第1ラベルが含まれる。開設応答を受信したMPLSスイッチ10のパス開設部14のラベルテーブル生成部14aは、この第1ラベルを「出力ラベル」とし、IPパスの1つ下流のMPLSスイッチ10−C4への通信経路を特定するインタフェース番号を「出力IF番号」として、これらを対応付ける。そして、このラベルテーブル生成部14aは、これらをラベルテーブル110の要素として記憶部13のパス開設情報領域13bに格納する(ステップS25)。
次に、このMPLSスイッチ10のパス開設部14のラベル生成部14bが、その記憶部13の関連付け情報領域13aに記憶されている管理ドメインID100と、一時メモリ18に格納されている管理Prefix長とを読み込み、これらを用いてラベル(「第2ラベル」に相当)を生成する(ステップS26)。本形態の場合、ラベル生成部14bは、ビット列の少なくとも一部に管理ドメインID100を含むラベルを設定する。具体的には、例えば、管理Prefix長が示す先頭数ビットに管理ドメインID100を配置し、後半の数ビットにMPLSスイッチ10に固有の個別ラベルを配置したラベルを設定する。
次に、MPLSスイッチ10のパス開設部14のラベルテーブル生成部14aは、ステップS25でパス開設情報領域13bに格納された出力IF番号と第1ラベルに、ステップS26で生成された第2ラベルを「入力ラベル」として関連付けたラベルテーブル110を生成する。そして、このように生成されたラベルテーブル110は、MPLSスイッチ10−C3の記憶部13のパス開設情報領域13bに格納される(ステップS27)。
次に、MPLSスイッチ10−C3の制御部17は、ラベル生成部14bが生成した第2ラベルを含む開設応答を生成し、これを通信IF部12から、IPパスの1つ上流のMPLSスイッチ10に転送する(ステップS28)。なお、この「第2ラベル」は、1つ上流のMPLSスイッチ10からみると「第1ラベル」となる。以上の処理により、各MPLSスイッチ10にラベルテーブルが設定される。
[MPLS通信処理]
本形態のMPLS通信は、公知のMPLS通信と同じである。すなわち、各MPLSスイッチ10は、LSPの1つ上流のMPLSスイッチから転送されたパケットに付されたShimヘッダのラベルをラベルテーブル110の第2ラベルと照合する。そして、各MPLSスイッチ10は、このShimヘッダのラベルと一致する第2ラベルにラベルテーブル110で関連付けられている第1ラベルを、新たなShimヘッダのラベルとして付け替える。そして、各MPLSスイッチ10は、付け替えた第1ラベルにラベルテーブル110で関連付けられている出力IF番号によって特定されるMPLSスイッチへ新たなShimヘッダ付のパケットを転送する。これにより、MPLS通信が実現される。
図10(b)は、本形態のパケットに付されるShimヘッダの例示である。
この図に例示するように、本形態のShimヘッダは、8ビットの管理ドメインIDと12ビットの個別ラベル値とから構成されるラベルと、1ビットのBottom of Stack値と、3ビットのEXP(実験ビット)値と、8ビットのTTL値とから構成されている。
[LSP故障箇所特定処理]
次に、本形態のLSP故障箇所特定処理について説明する。
図11及び12は、第1の実施の形態のLSP故障箇所特定処理を説明するための図である。以下、これらの図を用いて本形態のLSP故障箇所特定処理の概要を説明する。
(1)LSPの起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1が属する管理ドメインAのNMSサーバ装置30−1(図11)は、任意の契機でMPLSスイッチ10−A1から、LSP-Tracerouteを用いて経路診断を行う。LSP-Tracerouteの実行結果がNGとなった場合、NMSサーバ装置30−1は、最後にMPLSスイッチ10−A1で受信されたLSP-Tracerouteの応答に設定されたラベル情報(図12では「0x3002」)を用い、管理Prefix長を考慮して、故障が発生している管理ドメインに対応する管理ドメインIDを特定する。
(2)そして、NMSサーバ装置30−1は、特定した管理ドメインIDを検索キーとして、一元管理サーバ装置20に問い合わせを行い、(3)一元管理サーバ装置20は、対応する管理ドメインに関する情報(この例では、NMSサーバ装置30−3のアドレス)を検索結果として返却する。
(4)NMSサーバ装置30−1は、返却された管理ドメインに関する情報が示す管理ドメインを制御するNMSサーバ装置30−3に故障箇所特定を依頼する。その際には、依頼電文に、対象となるLSP情報(トンネルIDやLSP-Traceroute結果)を指定する。
(5)これを依頼されたNMSサーバ装置30は、故障箇所特定依頼内容に基づき、LSP-Traceroute等を実行し、故障箇所の特定を行う。(6)そして、このNMSサーバ装置30は、故障箇所特定依頼を発行したNMSサーバ装置30−1に対して、故障特定結果を返却する。
図6及び7は、第1の実施の形態のLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。以下、これらの図及び図2,3を用い、本形態のMPLS通信処理の詳細を説明する。
LSPの起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1が属する管理ドメインAのNMSサーバ装置30−1の記憶部34には、設定されたLSPを特定するためのLSP情報230(例えば、トンネルID等)が格納されている。LSP故障箇所特定処理を開始する場合、NMSサーバ装置30−1の故障箇所検出処理部37は、まず、故障箇所を特定しようとするLSPのLSP情報230を記憶部34から読み込む。そして、NMSサーバ装置30−1の故障箇所検出処理部37は、このLSP情報230等を含む故障箇所検出要求を、オペレーションIF部31から、そのLSPの起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1に転送する。これを受信したMPLSスイッチ10−A1は、LSP故障箇所特定処理を開始する。
まず、MPLSスイッチ10−A1のパケット作成・分解部15は、含む故障箇所検出要求が含むLSP情報230と初期化されたTTLとを用いてOAMパケットを生成する(ステップS41)。この例の場合、TTLの初期値は1である。次に、MPLSスイッチ10−A1のパケット作成・分解部15は、その記憶部13のパス開設情報領域13bに記憶されているラベルテーブル110から第1ラベルを読み込み、これを含むShimヘッダをOAMパケットに付す。そして、このパケット作成・分解部15は、この第1ラベルに関連付けられている出力IF番号をラベルテーブル110から読み込み、Shimヘッダ付きのOAMパケットを、この出力IF番号を指定して通信IF部12からLSPに送信する(ステップS42)。
LSPに送信されたOAMパケットと応答:
LSPに送信されたOAMパケットは、そこから1つ下流に位置するMPLSスイッチ10の通信IF部12で受信され(ステップS42a)、パケット作成・分解部15に送られる。そして、そのパケット作成・分解部15は、そのOAMパケットのShimヘッダが有するTTLをトレースルート解析部16に送る。トレースルート解析部16のTTL処理部16aは、送られたTTLの値が1であるか否か判断する(ステップS42b)。
ここで、TTLの値が1でなければ、TTLの値から1を減じた値を新たなTTLの値とし、これをパケット作成・分解部15に送る(ステップS42c)。そして、パケット作成・分解部15は、送られたTTLの値を新たなShimヘッダのTTLの値とする。さらに、このパケット作成・分解部15は、Shimヘッダのラベルに一致する第2ラベルに対応付けられている出力IF番号と第1ラベルとをバス開設情報領域13bのラベルテーブル110から読み込む。そして、このパケット作成・分解部15は、この第1ラベルをShimヘッダの新たなラベルとして付け替えたOAMパケットを、読み込んだ出力IF番号を指定して通信IF部12から、さらに下流のMPLSスイッチ10に転送する(ステップS42d)。なお、下流のMPLSスイッチ10の処理もステップS42a〜S42fと同じである。
一方、ステップS42bの判断でTTLの値が1であると判断された場合、トレースルート解析部16の検索部16bは、パケット作成・分解部15からShimヘッダのラベルを受け取る。この検索部16bは、このラベルをキーとして記憶部13のパス開設情報領域13bに格納されたラベルテーブル110を検索し、このラベルと一致する第2ラベルに対応付けられている第1ラベル(出力ラベル)をラベルテーブル110から読み込む。そして、トレースルート解析部16の応答生成部16cが、この第1ラベルを含むOAMパケット応答を生成し(ステップS42e)、通信IF部12が、このOAMパケット応答を、起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1まで転送させる(ステップS42f)(「LSPに送信されたOAMパケットと応答」の説明終わり)。
起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1の制御部17は、通信IF部12がOAMパケット応答を(例えば所定時間内に)受信したか否かを判定する(ステップS43)。すなわち、OAMパケットのShimヘッダのTTLが示す値だけ、当該OAMパケットがフォワーディングされるまでの経路に故障箇所がなければ、上述のOAMパケット応答が起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1まで返送されるはずである。しかし、その経路に故障箇所があれば、OAMパケット応答は起点ノードであるMPLSスイッチ10−A1まで返送されない。ステップS43では、これを判定する。
ここで、制御部17が、通信IF部12がOAMパケット応答を受信したと判定した場合、制御部17は、そのOAMパケット応答120を、記憶部13のトレースルート領域13cに格納する(ステップS44)。さらに、パケット作成・分解部15は、前回ステップS42で転送したOAMパケットよりもTTLの値を1だけ増加させたOAMパケットを生成し(ステップS45)、制御部39は、ステップS42以降の処理を実行させる。
一方、ステップS43において、制御部17が、通信IF部12がOAMパケット応答を受信していないと判定した場合、管理ドメインID抽出部19が、当該トレースルート処理で最後に記憶部13のトレースルート領域13cに格納(ステップS44)されたOAMパケット応答120が具備するラベルから管理ドメインIDを抽出する(ステップS46)。本形態の場合、管理ドメインID抽出部19は、OAMパケット応答のShimヘッダから管理Prefix長分のデータを管理ドメインIDとして抽出する。そして、このように抽出された管理ドメインIDは、オペレーションIF部11から、NMSサーバ装置30−1に転送され(ステップS47)、さらに、NMSサーバ装置30−1は、この管理ドメインIDを一元管理サーバ装置20に転送し、転送した管理ドメインIDに対応する管理ドメインの情報(この例ではNMSアドレス)の返送を要求する(ステップS51)。
一元管理サーバ装置20は、管理IF部21において、この管理ドメインIDを受信する(ステップS52)。そして、一元管理サーバ装置20の検索部24は、この管理ドメインIDをキーとして記憶部22に格納された管理ドメインテーブル200を検索し、この管理ドメインIDに関連付けられているNMSアドレスを抽出する(ステップS53)。抽出されたNMSアドレスは、管理IF部21からNMSサーバ装置30−1に転送される(ステップS54)。
NMSサーバ装置30−1は、管理IF部32において、このNMSアドレスを受信し(ステップS55)、受信されたNMSアドレスは、故障箇所特定依頼部38に送られる。そして、故障箇所特定依頼部38は、記憶部34に格納されたOAMパケット応答220(ステップS47でMPLSスイッチ10が転送した管理ドメインIDに対応するものであり、例えば、この管理ドメインIDとともにMPLSスイッチ10から転送されたものである)やLSP情報230等を用いて故障箇所特定依頼情報を生成し(ステップS56)、これをNMS・IF部33から上記のNMSアドレスが示すNMSサーバ装置30−3へ転送する(ステップS57)。
このNMSアドレスが示すNMSサーバ装置30−3は、NMS・IF部33でこれを受信する(ステップS58)。これを契機に、NMSサーバ装置30−3は、故障箇所検出処理部37において、NMSサーバ装置30−3が管理するネットワーク内のLSPのトレースルート処理(LSP-Traceroute等)を行う(ステップS59)。このトレースルート処理結果は、NMSサーバ装置30−3のNMS・IF部33から、NMSサーバ装置30−1に転送される(ステップS60)。
NMSサーバ装置30−1は、そのNMS・IF部33でトレースルート処理結果を受信し、故障箇所特定依頼部38から出力される(ステップS61)。
以上により、管理ドメインA,B,Cを跨ったMPLS通信において故障箇所を簡易・迅速に特定することが可能となる。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
本形態は、第1の実施の形態の変形例である。第1の実施の形態では、MPLSスイッチ10が管理ドメインID抽出部を具備していたが、第2の実施の形態では、一元管理サーバ装置が管理ドメインID抽出部を具備する。ここが第1の実施の形態との相違点である。以下では、第1の相違点を中心に説明を行い、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
<構成>
図13(a)は、第2の実施の形態の一元管理サーバ装置320の機能構成を例示したブロック図である。また、図13(b)は、第2の実施の形態のNMSサーバ装置330の機能構成を例示したブロック図である。なお、これらの構成において第1の実施の形態と共通する部分については第1の実施の形態と同じ符号を付した。また、本形態の一元管理サーバ装置320及びNMSサーバ装置330は、第1の実施の形態と同様、公知のコンピュータに所定のプログラムが読み込まれることにより構成されるものである。また、MPLSスイッチは、第1の実施の形態の構成から管理ドメインID抽出部を除去したものとなる。
[一元管理サーバ装置320]
図13(a)に例示するように、本形態の一元管理サーバ装置320は、第1の実施の形態の一元管理サーバ装置20に、管理ドメインID抽出部321を付加した構成となる。
[NMSサーバ装置330]
図13(b)に例示するように、本形態のNMSサーバ装置330は、第1の実施の形態のNMSサーバ装置30と同様である。
<処理>
次に、本形態のMPLS通信システムの処理について説明する。
第1の実施の形態との相違点は、[LSP故障箇所特定処理]において、一元管理サーバ装置320が、OAMパケット応答のラベルから管理ドメインIDを抽出する点である。以下では、この相違点のみを説明する。
図14は、第2の実施の形態におけるLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。
本形態のLSP故障箇所特定処理では、MPLSスイッチがOAMパケット応答のラベルから管理ドメインIDを抽出するのではない。そのため、MPLSスイッチは、対応するOAMパケット自体を、それを管理するNMSサーバ装置330−1に転送し、NMSサーバ装置330−1は、これを記憶部34に格納する。
これをトリガに、NMSサーバ装置330−1の管理IF部32が、記憶部34に格納されたOAMパケット応答220を、一元管理サーバ装置320に転送する(ステップS71)。
一元管理サーバ装置320は、管理IF部21において、このOAMパケット応答220を受信する(ステップS72)。そして、一元管理サーバ装置320の管理ドメインID抽出部321は、このOAMパケット応答220が具備するラベルから、管理ドメインIDを抽出する(ステップS73)。なお、この抽出方法は、第1の実施の形態と同じである。
その後に行われるステップS74からS82の処理は、第1の実施の形態のステップS53からS61の処理と同じである。ここでは説明を省略する。
このような構成でも管理ドメインA,B,Cを跨ったMPLS通信において故障箇所を簡易・迅速に特定することができる。
〔第3の実施の形態〕
本形態は、第1の実施の形態の変形例である。第1の実施の形態では、「関連付け情報」として管理ドメインIDを用いていたが、第3の実施の形態では、「関連付け情報」として管理ドメインID(「MPLSスイッチが属するネットワークの管理ドメインを示す情報」に相当)のハッシュ値を用いる。また、本形態では、NMSサーバ装置がOAMパケット応答のラベルからこのハッシュ値を抽出する。以下では、第1の相違点を中心に説明を行い、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
<構成>
図15は、第3の実施の形態のMPLSスイッチ410の機能構成を例示したブロック図である。図16は、第3の実施の形態の一元管理サーバ装置420の機能構成を例示したブロック図である。また、図17は、第3の実施の形態のNMSサーバ装置430の機能構成を例示したブロック図である。なお、これらの構成において第1の実施の形態と共通する部分については第1の実施の形態と同じ符号を付した。また、本形態のMPLSスイッチ410、一元管理サーバ装置420及びNMSサーバ装置430は、第1の実施の形態と同様、公知のコンピュータに所定のプログラムが読み込まれることにより構成されるものである。
[MPLSスイッチ410]
図15に例示すように、管理ドメインID抽出部19を有さない点以外、本形態のMPLSスイッチ410の機能構成は、第1の実施の形態と同様である。ただし、記憶部13の関連付け情報領域13aに管理ドメインIDではなく、そのハッシュ値500が格納され、利用される点が相違する。
[一元管理サーバ装置420]
図16に例示するように、本形態の一元管理サーバ装置420は、第1の実施の形態の一元管理サーバ装置20に、ハッシュ演算部421を付加し、検索部24の代わりにハッシュ値の比較ができる検索部424を設けた構成となる。
[NMSサーバ装置430]
図17に例示するように、管理ドメインID抽出部36を有する以外、本形態のNMSサーバ装置430の機能構成は、第1の実施の形態と同様である。ただし、データとして、管理ドメインIDの代わりにハッシュ値を取り扱う点が相違する。
<処理>
次に、本形態のMPLS通信システムの処理について説明する。
第1の実施の形態との相違点は、[管理ドメインID払い出し処理]において、一元管理サーバ装置420が、管理ドメインIDではなく、そのハッシュ値を払いだす点、[LSP新規開設処理]や
[LSP故障箇所特定処理]において、管理ドメインIDではなく、そのハッシュ値を用いる点である。以下では、これらの相違点を中心に説明する。
[管理ドメインID払い出し処理]
図18は、第3の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理を説明するためのフローチャートである。以下、これらの図と図15から17を用い、本形態の管理ドメインID払い出し処理を説明していく。
まず、各NMSサーバ装置430の制御部39(図17)は、第1の実施の形態と同様な「管理ドメインID払い出し依頼」を生成する。そして、管理IF部32は、制御部39が生成した管理ドメインID払い出し依頼を一元管理サーバ装置420に送信する(ステップS90)。
一元管理サーバ装置420(図16)は、管理IF部21において、この管理ドメインID払い出し依頼を受信する。一元管理サーバ装置420の制御部25は、これを契機に、読み出し部23に読み出し指示を与える。読み出し部23は、管理IF部21が受信した管理ドメインID払い出し依頼が具備する管理ドメイン名をキーとして記憶部22の管理ドメインテーブル200を検索し、この管理ドメイン名に関連付けられている管理ドメインID及びNMSアドレスを読み出す(ステップS91)。読み出された管理ドメインIDは、ハッシュ演算部421に送られ、NMSアドレスは管理IF部21に送られる。ハッシュ演算部421は、ステップS91で読み出された管理ドメインIDのハッシュ値を算出する(ステップS92)。なお、このハッシュ値の演算に用いられるハッシュ関数としては、MD(Message Digest Algorithm)5やSHA(Secure Hash Algorithm)−1等を例示できる。
このように算出されたハッシュ値は、管理IF部21に送られ、管理IF部21は、送られたNMSアドレスが示すNMSサーバ装置430に、そのハッシュ値を転送する(ステップS93)。
ハッシュ値が転送されたNMSサーバ装置430(図17)は、管理IF部32において、このハッシュ値を受信し(ステップS94)、これをハッシュ値510として記憶部34に記憶させる。次に、NMSサーバ装置430の制御部39は、記憶部34に記憶されたハッシュ値510を読み出し、これをオペレーションIF部31から、各NMSサーバ装置430が制御を行っているMPLSスイッチ410に転送する(ステップS95)。
ハッシュ値510が転送されたMPLSスイッチ410は、オペレーションIF部11(図15)において、このハッシュ値510を受信する(ステップS96)。これを契機に、制御部17は記憶部13に記憶指示を行い、これを受けた記憶部13は、オペレーションIF部11が受信したハッシュ値510をハッシュ値500(「MPLSスイッチ410が属するネットワークの管理ドメインに関連付けられた関連付け情報」に相当)として関連付け情報領域13aに格納する(ステップS97)。
なお、上述の処理の代わりに、LSP開設時に、MPLSスイッチ410が、対応するNMSサーバ装置430にハッシュ値の問い合わせを行い、各NMSサーバ装置430からハッシュ値の通知を受ける構成としてもよい。
[LSP新規開設処理]
管理ドメインIDの代わりにそのハッシュ値を用いる点以外は、第1の実施の形態と同じである。
[LSP故障箇所特定処理]
図19は、第3の実施の形態におけるLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。
本形態のLSP故障箇所特定処理では、MPLSスイッチがOAMパケット応答のラベルから管理ドメインIDを抽出するのではない。そのため、MPLSスイッチは、対応するOAMパケット自体を、それを管理するNMSサーバ装置330−1に転送し、NMSサーバ装置330−1は、これを記憶部34に格納する。
これをトリガに、NMSサーバ装置430の管理ドメインID抽出部36が、記憶部34に格納されたOAMパケット応答が具備するラベルから、ハッシュ値を抽出する(ステップS101)。このように抽出されたハッシュ値は、管理IF部32から一元管理サーバ装置420に転送される(ステップS102)。
一元管理サーバ装置420(図16)は、管理IF部21において、このハッシュ値を受信する(ステップS103)。そして、一元管理サーバ装置420の検索部424は、このハッシュ値と、記憶部22が記憶する管理ドメインテーブル200の管理ドメインIDのハッシュ値とを順次比較する。そして、これらが一致した場合、この検索部424は、一致したハッシュ値に対応する管理ドメインIDに関連付けられているNMSアドレスを管理ドメインテーブル200から抽出する(ステップS104)。
その後に行われるステップS105からS112の処理は、第1の実施の形態のステップS54からS61の処理と同じである。ここでは説明を省略する。
このような構成でも管理ドメインA,B,Cを跨ったMPLS通信において故障箇所を簡易・迅速に特定することができる。また、管理ドメインIDそのものではなく、そのハッシュ値を通信する構成であるため、第三者の盗聴によって故障が発生している管理ドメインの情報が第三者に漏洩することを抑制できる。
なお、本形態では、管理ドメインIDを元情報としたハッシュ値を用いたが、本形態の構成において、管理ドメイン名やNMSアドレス等のハッシュ値を用いる構成としてもよい。また、管理ドメインID事態を管理ドメイン名やNMSアドレス等のハッシュ値とする構成とし、ハッシュ演算部421を設けない構成としてもよい。この場合、一元管理サーバ装置420の検索部424は、ハッシュ値である管理ドメインID自体をキーとして管理ドメインテーブル200を検索することになる。また、ハッシュ値の代わりに管理ドメインIDの暗号値(AESやRSA等)を用いることとしてもよい。
〔第4の実施の形態〕
本形態は、第1の実施の形態の変形例である。第1の実施の形態では、「関連付け情報」として管理ドメインIDを用いていたが、第4の実施の形態では、「関連付け情報」として、MPLSスイッチが属するネットワークで設定を許可されたラベルの範囲を特定するための情報(「ラベル範囲情報」と呼ぶ)を用いる。ここが第1の実施の形態との相違点である。以下では、第1の相違点を中心に説明を行い、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
<構成>
第1の実施の形態との大きな相違点は、関連付け情報として「管理ドメインID」ではなく「ラベル範囲情報」を用いる点である。
図20は、第4の実施の形態のMPLSスイッチ610の機能構成を例示したブロック図である。図21(a)は、第4の実施の形態の一元管理サーバ装置620の機能構成を例示したブロック図である。また、図21(b)は、第4の実施の形態のNMSサーバ装置630の機能構成を例示したブロック図である。なお、これらの構成において第1の実施の形態と共通する部分については第1の実施の形態と同じ符号を付した。また、本形態のMPLSスイッチ610、一元管理サーバ装置620及びNMSサーバ装置630は、第1の実施の形態と同様、公知のコンピュータに所定のプログラムが読み込まれることにより構成されるものである。
[MPLSスイッチ610]
図20に例示すように、本形態のMPLSスイッチ610の第1の実施の形態との相違点は、ラベルテーブル生成部14aとラベル生成部14bを具備するパス開設部14の代わりに、ラベルテーブル生成部14aとラベル生成部614bを具備するパス開設部614を設ける点である。また、管理ドメインID抽出部19を有しない点、管理ドメインIDの代わりにラベル範囲情報を用いる点も第1の実施の形態と相違する。
[一元管理サーバ装置620]
図21(a)に例示するように、本形態の一元管理サーバ装置620は、第1の実施の形態の一元管理サーバ装置20の読み出し部23の代わりに読み出し部623を設け、検索部24の代わりに検索部624を設けた構成となる。また、記憶部22に、ラベル範囲情報と管理ドメイン名とNMSアドレスとを関連つけた管理ドメインテーブル710が記憶される点も第1の実施の形態との相違点である。
[NMSサーバ装置630]
図21(b)に例示するように、本形態のNMSサーバ装置630は、第1の実施の形態のNMSサーバ装置30の管理ドメインID抽出部36の代わりに、ラベル抽出部636を設けた点である。また、データとして、管理ドメインIDの代わりにラベル範囲情報を取り扱う点も相違する。
<処理>
次に、本形態のMPLS通信システムの処理について説明する。
第1の実施の形態との主な相違点は、管理ドメインIDの代わりにラベル範囲情報を用いてラベル設定や故障箇所の特定を行う点である。
[前処理]
本形態の前処理として一元管理サーバ装置620の記憶部22に管理ドメインテーブル710を格納しておく。この管理ドメインテーブル710は、各NMSサーバ装置630が制御を行う管理ドメインに対応するラベル範囲情報と、その管理ドメインの管理ドメイン名と、そのNMSサーバ装置30のアドレス(例えばIPアドレス)とが関連付けられたテーブルである。なお、前述のように「ラベル範囲情報」とは、各管理ドメインに属するMPLSスイッチ610が設定することを許可されたラベルの範囲である。すなわち、ラベルがどのラベル範囲情報が示す範囲に属するか、を検証することによって、そのラベルを設定したMPLSスイッチ610の管理ドメインを特定できる。
[ラベル範囲情報払い出し処理]
次に、第1の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理の代わりに行われるラベル範囲情報払い出し処理について説明する。管理ドメインID払い出し処理とラベル範囲情報払い出し処理との相違点は、管理ドメインIDの代わりにラベル範囲情報が払い出される点である。
図22は、第4の実施の形態のラベル範囲情報払い出し処理を説明するためのフローチャートである。以下、この図と図20,21を用い、本形態のラベル範囲情報払い出し処理を説明していく。
まず、各NMSサーバ装置630の制御部39(図21(b))は、各NMSサーバ装置630がそれぞれ制御する管理ドメインに対応するラベル範囲情報の払い出しの依頼を行うための「ラベル範囲情報払い出し依頼」を生成する。そして、管理IF部32は、制御部39が生成したラベル範囲情報払い出し依頼を一元管理サーバ装置620に送信する(ステップS120)。なお、このラベル範囲情報払い出し依頼は、各NMSサーバ装置630がそれぞれ管理する管理ドメインに対応する管理ドメイン名を含むデータである。
一元管理サーバ装置620(図21(a))は、管理IF部21において、このラベル範囲情報払い出し依頼を受信する。一元管理サーバ装置620の制御部25は、これを契機に、読み出し部623に読み出し指示を与える。読み出し部623は、管理IF部21が受信したラベル範囲情報払い出し依頼が具備する管理ドメイン名をキーとして記憶部22の管理ドメインテーブル710を検索し、この管理ドメイン名に関連付けられているラベル範囲情報及びNMSアドレスを読み出す(ステップS121)。読み出されたラベル範囲情報及びNMSアドレスは、管理IF部21に送られる。管理IF部21は、そのNMSアドレスが示すNMSサーバ装置630に、そのラベル範囲情報を転送する(ステップS122)。
ラベル範囲情報が転送されたNMSサーバ装置630(図21(b))は、管理IF部32において、このラベル範囲情報を受信し(ステップS123)、これをラベル範囲情報720として記憶部34に記憶させる。次に、NMSサーバ装置630の制御部39は、記憶部34に記憶されたラベル範囲情報720を読み出し、これをオペレーションIF部31から、各NMSサーバ装置630が制御を行っているMPLSスイッチ610に転送する(ステップS124)。
ラベル範囲情報210が転送されたMPLSスイッチ610は、オペレーションIF部11(図20)において、このラベル範囲情報720を受信する(ステップS125)。これを契機に制御部17は記憶部13に記憶指示を行い、これを受けた記憶部13は、オペレーションIF部11が受信したラベル範囲情報720をラベル範囲情報700(「MPLSスイッチ610が属するネットワークの管理ドメインに関連付けられた関連付け情報」に相当)として関連付け情報領域13aに格納する(ステップS126)。
なお、上述の処理の代わりに、LSP開設時に、MPLSスイッチ610が、対応するNMSサーバ装置630にラベル範囲情報の問い合わせを行い、各NMSサーバ装置630からラベル範囲情報の通知を受ける構成としてもよい。
[LSP新規開設処理]
次に、LSPを新規に開設する際の処理について説明する。
第1の実施の形態との相違点は、ラベルの設定方法である。すなわち、第1の実施の形態では、MPLSスイッチ10が管理ドメインIDを用いてラベルを設定していたが、本形態では、MPLSスイッチ610がラベル範囲情報700(「関連付け情報」)を用い、ラベル範囲情報700が示す範囲内でラベルを設定する。すなわち、本形態では、MPLSスイッチ610が、ラベル範囲情報700が示す範囲に属する何れかの値をラベルとして設定する。以下では、中継ノードであるMPLSスイッチの処理のみを説明し、その他のMPLSスイッチの処理については説明を省略する。
図23は、LSPの中継ノードであるMPLSスイッチ610のLSP新規開設処理を説明するためのフローチャートである。以下、この図及び図20を用いて本形態のLSP新規開設処理を説明する。
まず、第1の実施の形態と同様に、各MPLSスイッチ610がネットワーク上の経路情報を交換してルーティングテーブルを作成する(ステップS131)。ルーティングテーブルが出来上がると、次に各MPLSスイッチ610がラベル範囲情報に関連付けて設定したラベルを交換してLSPの開設処理を行う。具体的には、まず、第1の実施の形態と同様な開設要求がLSPを下った後、以下の手順によって開設応答がLSPを逆向きに伝達されていく。
すなわち、各MPLSスイッチ610(図20)の通信IF部12は、IPパスの1つ下流のMPLSスイッチ610から転送された開設応答を受信する(ステップS134)。
次に、MPLSスイッチ610のパス開設部14のラベルテーブル生成部14aは、この開設応答が含む第1ラベルを「出力ラベル」とし、IPパスの1つ下流のMPLSスイッチ610への通信経路を特定するインタフェース番号を「出力IF番号」として、これらを対応付ける。そして、このラベルテーブル生成部14aは、これらをラベルテーブル110の要素として記憶部13のパス開設情報領域13bに格納する(ステップS135)。
次に、このMPLSスイッチ610のパス開設部14のラベル生成部614bが、その記憶部13の関連付け情報領域13aに記憶されているラベル範囲情報700を読み込み、これを用いてラベル(「第2ラベル」に相当)を生成する(ステップS136)。具体的には、ラベル生成部614bは、ラベル範囲情報700が示す範囲に属する値を第2ラベルとして選択する。
次に、MPLSスイッチ610のパス開設部14のラベルテーブル生成部14aは、ステップS135でパス開設情報領域13bに格納された出力IF番号と第1ラベルに、ステップS136で生成された第2ラベルを「入力ラベル」として関連付けたラベルテーブル110を生成する。そして、このように生成されたラベルテーブル110は、MPLSスイッチ610の記憶部13のパス開設情報領域13bに格納される(ステップS137)。
次に、MPLSスイッチ610の制御部17は、ラベル生成部614bが生成した第2ラベルを含む開設応答を生成し、これを通信IF部12から、IPパスの1つ上流のMPLSスイッチ610に転送する(ステップS138)。
[LSP故障箇所特定処理]
図24は、第4の実施の形態におけるLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。
本形態のLSP故障箇所特定処理では、MPLSスイッチ610がOAMパケット応答のラベルから管理ドメインIDを抽出するのではない。そのため、MPLSスイッチ610は、対応するOAMパケット自体を、それを管理するNMSサーバ装置630に転送し、NMSサーバ装置630は、これを記憶部34に格納する。
これをトリガに、NMSサーバ装置630のラベル抽出部636が、記憶部34に格納されたOAMパケット応答220からラベルを抽出する(ステップS142)。このように抽出されたラベルは、管理IF部32から一元管理サーバ装置620に転送される(ステップS143)。
一元管理サーバ装置620(図21)は、管理IF部21において、このラベルを受信する(ステップS144)。そして、一元管理サーバ装置620の検索部624は、このラベルをキーとして記憶部22の管理ドメインテーブル710を検索し、このラベルに対応するラベル範囲情報に関連付けられているNMSアドレスを抽出する(ステップS145)。ここで、「ラベルに対応するラベル範囲情報」とは、ラベルの値が、ラベル範囲情報が示す範囲に含まれる場合における、当該ラベル範囲情報を意味する。例えば、ラベル範囲情報Aが「0から10までの範囲」を示す情報であるとすると、値「5」のラベルに対応するラベル範囲情報は、ラベル範囲情報Aになる。
この後に行われるステップS146からS153の処理は、第1の実施の形態のステップS54からS61の処理と同じである。ここでは説明を省略する。
このような構成でも管理ドメインA,B,Cを跨ったMPLS通信において故障箇所を簡易・迅速に特定することができる。
〔変形例等〕
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施の形態では、管理ドメインIDを一部に含むラベルを設定することとしたが、管理ドメインIDを被演算子とした演算結果をラベルとしてもよい。
また、上述の各実施の形態では、RSVP-TEを用いてLSPを開設することとしたが、CR-LDP(Constraint Routed LDP)等のその他の手法を用いてLSPを開設することとしてもよい。すなわち、本発明の適用に際し、LSPの開設手順はどのようなものであってもよい。
また、上述の各実施の形態では、LSP-Tracerouteを用いることとしたが、その他の手法を用いてもよい。
また、上述の各実施の形態の思想を組み合わせてもよい。例えば、第4の実施の形態のNMSサーバ装置630のラベル抽出部636を、一元管理サーバ装置620に設置する構成でもよい。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。さらに、NMSサーバ装置と一元管理サーバ装置とが一体となっていてもよいし、少なくとも一部の装置やスイッチの機能を複数の装置に分散配置することとしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、上述の形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
本発明の産業上の利用分野としては、例えば、IP−VPNや広域イーサネット(登録商標)等を例示できる。
図1は、第1の実施の形態におけるMPLS通信システム1の全体構成を説明するための概念図である。 図2は、CPUにプログラムが読み込まれて実行されることにより構成される第1の実施の形態のMPLSスイッチの機能構成を例示したブロック図である。 図3(a)は、プログラムがCPUに読み込まれることによって構成される第1の実施の形態の一元管理サーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。図3(b)は、プログラムがCPUに読み込まれることによって構成される第1の実施の形態のNMSサーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。 図4は、第1の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理を説明するためのフローチャートである。 図5は、LSPの中継ノードであるMPLSスイッチのLSP新規開設処理を説明するためのフローチャートである。 図6は、第1の実施の形態のLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、第1の実施の形態のLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。 図8は、第1の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理を説明するための概念図である。 図9(a)(b)は、LSP新規開設処理の全体を説明するための概念図である。 図10(a)は、第1の実施の形態のラベル生成部が設定するラベルのデータ構成を例示した図である。図10(b)は、本形態のパケットに付されるShimヘッダの例示である。 図11は、第1の実施の形態のLSP故障箇所特定処理を説明するための図である。 図12は、第1の実施の形態のLSP故障箇所特定処理を説明するための図である。 図13(a)は、第2の実施の形態の一元管理サーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。図13(b)は、第2の実施の形態のNMSサーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。 図14は、第2の実施の形態におけるLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。 図15は、第3の実施の形態のMPLSスイッチの機能構成を例示したブロック図である。 図16は、第3の実施の形態の一元管理サーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。 図17は、第3の実施の形態のNMSサーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。 図18は、第3の実施の形態の管理ドメインID払い出し処理を説明するためのフローチャートである。 図19は、第3の実施の形態におけるLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。 図20は、第4の実施の形態のMPLSスイッチの機能構成を例示したブロック図である。 図21(a)は、第4の実施の形態の一元管理サーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。また、図21(b)は、第4の実施の形態のNMSサーバ装置の機能構成を例示したブロック図である。 図22は、第4の実施の形態のラベル範囲情報払い出し処理を説明するためのフローチャートである。 図23は、LSPの中継ノードであるMPLSスイッチのLSP新規開設処理を説明するためのフローチャートである。 図24は、第4の実施の形態におけるLSP故障箇所特定処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 MPLS通信システム
10,410,610 MPLSスイッチ
20,320,420,620 一元管理サーバ装置
30,330,430,630 NMSサーバ装置

Claims (10)

  1. 管理ドメインが異なる複数のネットワークを跨って行われるMPLS通信に用いられるMPLSスイッチであって、
    当該MPLSスイッチが属する上記ネットワークの管理ドメインに関連付けられ、関連付けられた当該管理ドメインに関する情報を特定可能な関連付け情報を格納する第1記憶部と、
    上記関連付け情報に関連付けて設定したラベルを用いてパスの開設処理を行うパス開設部と、
    を有することを特徴とするMPLSスイッチ。
  2. 請求項1に記載のMPLSスイッチであって、
    上記パス開設部は、
    他のMPLSスイッチから転送された第1ラベルと、上記関連付け情報に関連付けて設定した第2ラベルと、を対応付けたラベルテーブルを生成して第2記憶部に格納し、当該第2ラベルをさらに別のMPLSスイッチに転送させてパスを開設する、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  3. 請求項1に記載のMPLSスイッチであって、
    上記パス開設部は、
    上記パスの下流に位置するMPLSスイッチから転送された第1ラベルと、上記関連付け情報を用いて設定した第2ラベルと、を対応付けたラベルテーブルを生成して第2記憶部に格納し、当該第2ラベルを上記パスの上流に位置するMPLSスイッチに転送させてパスを開設する、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  4. 請求項2又は3に記載のMPLSスイッチであって、
    上記関連付け情報は、
    当該MPLSスイッチが属する上記ネットワークの管理ドメインに対応する情報であり、
    上記パス開設部は、
    ビット列の少なくとも一部に上記関連付け情報を含む上記第2ラベルを設定する、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  5. 請求項1に記載のMPLSスイッチであって、
    上記関連付け情報は、
    当該MPLSスイッチが属する上記ネットワークの管理ドメインを示す情報のハッシュ値である、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  6. 請求項2又は3に記載のMPLSスイッチであって、
    上記関連付け情報は、
    当該MPLSスイッチが属する上記ネットワークで設定を許可されたラベルの範囲を特定するための情報であり、
    上記パス開設部は、
    上記関連付け情報が示す範囲内で上記第2ラベルを設定する、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  7. 請求項2又は3に記載のMPLSスイッチであって、
    上記パスに従って転送されたトレースルート用パケットのラベルをキーとして上記ラベルテーブルを検索し、当該トレースルート用パケットのラベルと一致する上記第2ラベルに対応付けられている上記第1ラベルを抽出するトレースルート処理部を有する、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  8. 請求項4に記載のMPLSスイッチであって、
    トレースルート用パケットの応答が具備するラベルのビット列から上記関連付け情報を抽出する管理ドメインID抽出部を有する、
    ことを特徴とするMPLSスイッチ。
  9. 管理ドメインが異なる複数のネットワークを跨って行われるMPLS通信システムにおいて、何れかのネットワークを管理するNMSサーバ装置であって、
    自らの管理ドメインに関連付けられた関連付け情報を、その管理ドメインに属するMPLSスイッチに転送するオペレーションインタフェース部と、
    トレースルート処理の際に上記MPLSスイッチから転送された関連付け情報を、管理ドメインと関連付け情報との対応を管理している一元管理サーバ装置に転送し、転送した関連付け情報に対応する管理ドメインの情報の返送を要求する管理インタフェース部と、
    上記一元管理サーバ装置から転送された管理ドメインの情報によって特定される管理ドメインのNMSサーバ装置に対し、故障箇所の特定を依頼するための故障箇所特定依頼情報を転送させる故障箇所特定依頼部と、
    上記故障箇所特定依頼情報を転送したNMSサーバ装置から送られた故障箇所情報を受信するNMSインタフェース部と、
    を有することを特徴とするNMSサーバ装置。
  10. 請求項1から8の何れかに記載されたMPLSスイッチとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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