JP4684078B2 - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置およびその制御方法に関するもので、特に、ホワイトバランス制御を行うことができる各種カメラ等の撮像装置に適用可能なものである。
人間の肉眼では、白(無彩色)に感じる被写体であっても、デジタルカメラ等の撮像装置で撮像した画像は、光源の色温度により、着色したように見えるため、ホワイトバランス制御が必要になる。そこで、通常は、撮像部で得た画像信号は、これを信号処理系に設けられたR(赤)、B(青)のホワイトバランスゲインを調整して、R(赤):G(緑):B(青)の比が、1:1:1になるように自動的に調整している。
しかし、自動ホワイトバランス調整は、“画面内の全色を積分すると無彩色になる”ことを原則にしていて、この条件を充たすように制御するものであることから、この条件から外れる被写体、例えば、赤などに偏った色(単色)が支配的な被写体や色温度軌跡から外れた光源下の被写体の場合、自動ホワイトバランス調整手段が誤動作を起こし、ホワイトバランスが崩れてしまう。かかる問題をできるだけ防止するためには、撮像画面をエリア分割して、分割エリアごとの色温度の比較データ、あるいは色の飽和度データをとり、このデータを、自動ホワイトバランスの制御データに使用するか、または、使用しないかの判断を行うなど、ホワイトバランス調整アルゴリズムを工夫する必要がある。しかし、完璧な自動ホワイトバランスは困難である。
そこで、現在市販されているデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の多くは、手動でホワイトバランスゲインを設定するマニュアルホワイトバランス調整機能を備えたものがある。また、屋外の自然光の下での撮影に対し、例えば蛍光灯下での撮影では、照明条件が大きく異なるため、ホワイトバランスゲインを、予め定められた所定値に設定するプリセットホワイトバランスを装備したものもある。いずれも、自動ホワイトバランスで合せることが困難な被写体や特殊な光源下での撮影に対応することを目的としている。ところが、前述のように、ホワイトバランス制御は、R(赤)、B(青)の2軸制御であるため、マニュアルホワイトバランスでR、Bのゲインを独立に動かすようにすると、設定の自由度は上がるが、ユーザーの希望するホワイトバランスにするのは困難であった。
上記のような問題点に着目し、手動設定モード時に、互いに直交する2次元の座標軸上に表示したレベルゲージによりホワイトバランスゲインの可変範囲を表示し、ホワイトバランスに関するRゲインおよびBゲインの値を、上記2次元のレベルゲージ上に表示することにより、その設定を容易ならしめる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の発明によれば、RゲインおよびBゲインの両方を同時に自由に変更することができる。
ホワイトバランスの目安としては、広く色温度の概念が認知されており、撮影時に色温度を指定した撮影を可能にすることが望まれる場合も少なくない。このようなとき、色温度からそれに対応するRゲインおよびBゲインの値を求める必要があり、そのためには、別途に換算作業が必要となるため、色温度を指定して撮影を行う場合には効率的な(迅速な)撮影は困難である。
一方、色温度の数値をそのまま入力し、この値を元に装置内部でRゲインおよびBゲインを算出して設定する方法も知られている。しかしながら、数値で入力する形式では、例えば、一般的な晴天時の設定よりも少し低色温度側で撮影したい、といった状況においては、利用者が一般的な晴天時の色温度を知っている必要があるなど、色温度についての高度な知識が要求される。
上記のような問題に対応するため、色温度を1次元のレベルゲージ上から設定する手段が考案されているが、表示上の制約から、設定範囲および設定精度の両方を満足することは困難であった。
特開2003−304546号公報
本発明は、上記従来の撮像装置ないしは画像処理装置における問題点を解消し、直感的かつ効率的にホワイトバランスのマニュアル設定を行うことができる画像処理装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
請求項記載の発明は、撮影光学系及びCCDなどの光電変換素子を含む画像撮影部と、電気信号に変換された画像信号を処理する信号処理部と、ホワイトバランスの手動設定操作を行わせる操作手段と、操作手段によって設定されたホワイトバランス設定値に基づいて算出されたホワイトバランスゲインの値を用いて画像信号を処理する画像信号処理手段を有する画像処理装置において、上記ホワイトバランスの設定範囲を一次元のレベルゲージで表示するとともにホワイトバランスの現在の設定値をマーク表示させる表示手段と、表示手段に表示される現在の設定値マークを移動させることができるマーク移動手段と、上記一次元のレベルゲージの設定範囲を変更する設定範囲変更手段を有し、上記設定範囲変更手段は、その操作によって設定範囲を変更する際、色温度の目安として表示する図形の位置を連動して移動させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、撮影光学系及びCCDなどの光電変換素子を含む画像撮影部と、電気信号に変換された画像信号を処理する信号処理部と、ホワイトバランスの手動設定操作を行わせる操作手段と、操作手段によって設定されたホワイトバランス設定値に基づいて算出されたホワイトバランスゲインの値を用いて画像信号を処理する画像信号処理手段を有する画像処理装置において、
上記ホワイトバランスの設定範囲を一次元のレベルゲージで表示するとともにホワイトバランスの現在の設定値をマーク表示させる表示手段と、表示手段に表示される現在の設定値マークを移動させることができるマーク移動手段と、上記一次元のレベルゲージの設定範囲を変更する設定範囲変更手段を有し、上記設定範囲変更手段は、その操作により設定範囲を変更する際、設定範囲に色温度の目安として表示する適切な図形が無い場合には色温度の数値を表示することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の画像処理装置において、上記設定範囲変更手段は、操作手段による操作に応じて、現在のホワイトバランスの設定値マーク付近を中心としてより細かい設定ができるように、レベルゲージの設定範囲を変更する機能を有することを特徴とする
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の画像処理装置において、上記設定範囲変更手段は、操作手段による操作に応じて、レベルゲージの現在の設定範囲よりも広い範囲の設定ができるように、レベルゲージの設定範囲を変更する機能を有することを特徴とする
請求項5乃至8記載の発明は、請求項1乃至記載の発明に対応しながら発明のカテゴリーを画像処理装置の制御方法とするものである。
請求項1、記載の画像処理装置および画像処理装置の制御方法によれば、一次元のレベルゲージの示す設定範囲を変更する手段を具備し、ホワイトバランスの設定範囲が変更された場合に、関連する色温度を示す図形の位置を移動するため、ホワイトバランスの設定範囲が変更されたことを容易に理解することができる。
請求項2、記載の画像処理装置および画像処理装置の制御方法によれば、一次元のレベルゲージの示す設定範囲を変更する手段を具備し、ホワイトバランスの設定範囲が変更され、設定範囲に色温度の目安として表示する適切な図形が無い場合、色温度の数値を表示するため、目的とする色温度の設定を容易にすることができるとともに、それを常時表示することができる。
請求項3、記載の画像処理装置および画像処理装置の制御方法によれば、現在のホワイトバランスの設定値を中心とした領域を拡大して表示する手段を具備するため、精度の高い設定をすることができる。
請求項4、記載の画像処理装置および画像処理装置の制御方法によれば、現在のホワイトバランスの設定範囲を含むより広い範囲を設定範囲として表示する手段を備えているため、より広範囲の色温度の移動を速やかに行うことができる。
以下、本発明にかかる画像処理装置および画像処理装置の制御方法の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、画像処理装置の構成例を示すブロック図である。図1において、画像処理装置は、大きく分けて画像撮影部10と、信号処理部20を備えている。画像撮影部10は、レンズ系からなる撮像光学系12および絞り13などを含む撮像レンズ系機構部11と、これら撮像光学系12および絞り13などを駆動するモータドライバ14と、上記撮像光学系で結ばれる被写体像を光電変換して画像信号を得るCCDからなる光電変換素子17と、この光電変換素子17で光電変換された画像信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換部18と、上記光電変換素子17およびアナログ・デジタル変換部18に加えるタイミングパルスを発生させるタイミング信号発生器16と、被写体に向けて照明光を照射するストロボ発光器15を備えている。モータドライバ14、タイミング信号発生器16、ストロボ発光器15の動作は、後述のマイコン21によって制御される。
上記信号処理部20は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)21を中心として構成され、マイコン21に、バスライン22を介して、デジタル信号処理回路23、画像圧縮伸張回路24、画素数変換回路25、ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ(DMAC)26、ビデオエンコーダ27、記憶媒体制御回路28、検出器制御回路29、通信制御回路30、メモリ制御回路31がそれぞれ接続されている。上記ビデオエンコーダ27は、画像信号を表示装置32に画像表示するための処理を行なう。上記記憶媒体制御回路28は、外部のデータ記憶メモリ33とのデータの授受を制御する。上記検出器制御回路29は、手振れ補正等を行なうための加速度センサ34とのデータの授受を制御する。上記通信制御回路30は、通信インターフェース35を介して例えば外部のパソコンとの通信を制御する。上記メモリ制御回路31は、メインメモリ36とのデータの授受を制御する。上記マイコン21にはまた、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)37が接続され、さらに、動作モードの設定、変更、ホワイトバランスの設定、変更、その他各種の操作を、スイッチ操作などによって行なう操作手段としてのカメラ操作部38が接続されている。上記表示装置32に、ホワイトバランスの設定範囲を一次元のレベルゲージで表示するとともにホワイトバランスの現在の設定値をマークで表示する表示手段としての機能を持たせてもよいし、かかる機能を別の表示手段に表示させるようにしてもよい。
上記画像撮影部10においては、マイコン21からの指示に従って撮影レンズ系12を動作させ、CCDなどの光電変換素子17から得られる画像信号をA/D変換部18にてデジタルデータに変換し、信号処理部20に渡す。信号処理部20においては、光電変換素子17から得られる画像データから、デジタル信号処理回路23により必要に応じてRGB若しくはYUV形式の画像データを生成し、画素数変換回路25による画像データのリサイズ、画像圧縮伸長回路24による画像の圧縮、伸長等の処理を行い、記録用の画像データを生成する。記録用の画像データは、メモリカードなどのデータ記憶メモリ33に記録するのが一般的である。表示装置32では、撮影される画像や、撮影に関する情報などを表示する。カメラ操作部38では、撮影に関する指示や、撮影条件の設定などを指示する。
信号処理部20に設けられているデジタル信号処理回路23内の、ホワイトバランス制御部の構成について、図10を参照して説明する。図10に示すように、デジタル信号処理回路23はホワイトバランス制御部24とYUV変換回路部25からなる。ホワイトバランス制御部24は、前記A/D変換部18から入力されるR、Gr、Gb、Gからなる画像データを、R、Gr、Gb、Bに分離するマルチプレクサ26と、前記マイコン21からの設定値信号に従って、R、Gr、Gb、Bの各データに対するホワイトバランスゲインを調整するホワイトバランス制御手段としてのゲイン調整回路27と、R、Gr、Gb、BをR、G、Bに変換するマトリクス回路28とを備えている。ゲイン調整回路27は、マイコン21からの設定値信号に従って、R、Gr、Gb、Bの各データに対するホワイトバランスゲインを調整し、調整したホワイトバランスゲインを用いてR、Gr、Gb、Bを増幅することにより、ホワイトバランス制御を行う。ホワイトバランス制御されたR、Gr、Gb、Bデータは、マトリクス回路28により、R、G、Bに変換されて、後段のYUV変換回路29に送られる。
デジタル信号処理回路23においては、光電変換素子17がベイヤタイプのカラー配列をもつ場合、AD変換部18からの入力はR、Gr、Gb、Bの成分から構成され、マルチプレクサ26によってR、Gr、Gb、B成分に分けられる。このR、Gr、Gb、B成分それぞれに対しゲイン調整回路27においてホワイトバランスのゲインを掛けた後、マトリックス回路28でR,G,B成分に変換し、同じくデジタル信号処理部23にあるYUV変換部25にデータを送る。YUV変換部25でYUV信号に変換されたデータは、SDRAMなどからなるデータ記憶メモリ33(図1参照)に一旦書き込まれる。目的とする記録画素数がYUV変換された画像データよりも小さい場合、図1に示す画素数変換回路25によりYUVデータに対して画素数変換処理を行い、縮小された画像データを再度データ記憶メモリ33に書き戻す。ここで、縮小処理は画像形式変換処理を含まないため、縮小画像の画像形式もYUV形式である。その後記録用に圧縮処理を行う場合には、図1に示す画像圧縮伸長回路24によって圧縮処理を行い、圧縮されたデータを再度データ記憶メモリ33に書き戻す。
記録用の画像データは、メモリカードなどのデータ記憶メモリ33に記録するのが一般的である。表示部32では、撮影される画像や、撮影に関する情報などを表示する。操作部38では、撮影に関する指示や、撮影条件の設定などの操作を行う。
ホワイトバランスのゲイン設定は、デジタル信号処理回路23の内部で行われる。原色式のCCDなどの光電変換素子17を用いる場合、画像撮像部10のA/D変換部18から出力されたデジタルデータは、R、G、Bの数値としてデジタル信号処理回路23に送られる。このR、G、Bデータそれぞれに対して、ゲイン調整回路27において独立にゲインを掛けて得られたR、G、Bデータから、YUV形式への変換、圧縮処理などが施されてメモリカードなどの記録媒体33に記録される。ゲインの設定はR、G、B各色に対して可能であるが、通常は、Gに対するRおよびBの値の比を調整し、R:G:Bを1:1:1となるように調整する。
図2に、ホワイトバランスを設定するために、色温度を選択することによって設定する画面の例を示す。前記表示装置32による被写体画像表示画面上に、晴天、曇天、白熱灯などに対応した設定を可能とするメニューを表示する。これらから撮影状況によって適切なものを選択させる形式を取るものが一般的である。
図3に、本発明にかかるホワイトバランス設定画面の一例を示す。設定画面上に色温度を示す一次元のレベルゲージ40を表示し、レベルゲージ40の上に設定値マーク41を表示している。前記ゲイン調整回路27によって調整され設定されるホワイトバランスに対応する色温度の設定値に従って上記マーク41が移動する。換言すれば、マーク41を見ながらホワイトバランスを設定できるように構成したことを特徴とする。
図4に、色温度とホワイトバランスゲインの設定値の関係を示す。撮像素子として原色CCDなどからなる光電変換素子を用いる場合、ホワイトバランスゲインとしてはRゲインとBゲインの2つの値を設定することが一般的である。RゲインとBゲインのそれぞれは独立して設定することが可能であるが、RB平面上においては、色温度の変化に対応する領域はほぼひとつの曲線上となる。指示された色温度から、設定するRゲインとBゲインの値を算出することは可能である。そこで、本発明においては、ゲージ上では色温度として指示を行い、装置内でRゲインとBゲインの値を算出し、それを用いてホワイトバランスゲインを設定する。すなわち、ホワイトバランスの設定範囲は、色温度曲線に沿って設定されるように構成する。
上述のRゲインおよびBゲインは、上記ゲイン調整回路27におけるゲイン設定値を意味する。説明を簡単にするために、Gr、Gbをそれぞれ1.0に固定(等倍)したとして、RゲインおよびGゲインをそれに対する相対値として0〜4.0までの範囲で設定が可能なものである場合を例に説明する。図4において、晴天の場合には、グラフの曲線からRゲインを2.2、Bゲインを1.8に設定するものとする。前記ゲイン調整回路27において、Rゲイン及びBゲインは独立に設定が可能であるが、色温度曲線によると、それぞれの代表的な色温度設定において、RゲインとBゲインを対応させて動作させればよいことがわかる。たとえば白熱灯のときにはRゲインを晴天時より小さく、Bゲインは晴天時より大きくすることにより、晴天時よりも赤みの強い環境下である白熱灯での照明環境下において、その照明環境の特性を補償するように設定することが可能であることは明らかである。具体的な数値を図4の関係から求めると、白熱灯下においてはRゲインが1.0、Bゲインが3.5などである。逆に、曇天時の環境は、青みの強い環境であるため、赤を強くするように補償すればよい。図4によれば、Rゲインは3.8、Gゲインは1.2などである。
このように、色温度の曲線にほぼ沿った形で、RゲインおよびBゲインの値を連動して同時に変化させることと、図3に示す画面でゲージ40に沿って設定値マーク41を上げ下げすることを対応させることにより、例えば図2に示すような、代表的な照明環境下でのホワイトバランスを、雲や太陽のマークをたよりに直接設定するよりも、その中間の設定値を含む色温度曲線上の値を、よりきめ細かく、直感的に、かつ容易に設定することが可能となる。
図5に示す例では、レベルゲージ40上に設定値の目安となる図形42を表示する例を示す。図形42として、晴れ、曇り、電球を表す図形が表示されており、それぞれの図形が表示されている付近がそれぞれ晴天、曇天、白熱灯下の条件で適切となる色温度の設定に対応していることを意味している。したがって、それぞれの照明条件に対応した位置に設定値マーク41を設定すれば、適正なホワイトバランスが設定されることになる。
図6は、一次元のレベルゲージ40上に色温度の数値43を表示した例を示す。この数値43を目安にして設定値マーク41の位置を設定することにより、図5に示す例のような図形42による表示と比較して、より定量的な色温度設定が可能となり、これによって適正なホワイトバランスが設定されることになる。
図7は、現在のホワイトバランスの設定値を示すマーク41の横に、その設定値に対応する色温度の数値43を表示するようにした例を示す。これにより、図形表示による直観性を維持しつつ、数値表示による定量的な数値の把握も可能となる。
図8に示す例は、一次元のレベルゲージ40上に表示される設定範囲を変更した場合の表示の一例を示す。前記操作部38によって設定範囲の拡大を意味する入力があったとき、例えば図5に示す状態からより広い設定範囲を設定可能とするよう、ゲージ40の上限および下限にあった曇の図形(曇天を意味する)と電球の図形(白熱灯を意味する)の位置が中央付近に移動するように構成されている。これによって、ホワイトバランスの設定範囲を広げることができる。
図9は、図5に示す状態で、太陽の位置に現在のホワイトバランス設定値がある状態から、ホワイトバランス設定範囲の縮小操作を行った場合の表示例を示す。図5に示す設定の時点では、ホワイトバランス設定範囲の上限と下限に雲と電球を示すマーク42が存在していた。この設定態様から、設定精度を上げるためにレベルゲージ40の拡大操作を行った場合には、図8の例とは逆に、上記上限と下限の雲と電球を示すマーク42が表示範囲から外れてしまう。このため、ホワイトバランス設定範囲の上限および下限付近での色温度を示す手段が、別途必要となる。そこで、図9に示す例では、上限および下限付近に色温度を示す数値43を表示するように構成した。これにより、新しい設定範囲をわかりやすく表示することができる。
なお、請求項の記載において、「マーク移動手段」とは、ホワイトバランス設定値に応じて、表示手段に表示されたレベルゲージ上でマーク42を移動させる、表示手段の駆動回路を指す。また、「設定範囲変更手段」とは、カメラ操作部38からの変更操作によってホワイトバランス設定値を変更するゲイン調整回路27を主として含む構成部分を指す。
本発明にかかる画像処理装置およびその制御方法の実施例を示すブロック図である。 ホワイトバランス設定画面の一般的な例を示す図である。 本発明によって表示されるホワイトバランス設定画面の一例を示す図である。 色温度とホワイトバランスゲインの設定値の関係を示すグラフである。 本発明によって表示されるホワイトバランス設定画面の別の例を示す図である。 本発明によって表示されるホワイトバランス設定画面のさらに別の例を示す図である。 本発明によって表示されるホワイトバランス設定画面のさらに別の例を示す図である。 本発明によって表示されるホワイトバランス設定画面のさらに別の例を示す図である。 本発明によって表示されるホワイトバランス設定画面のさらに別の例を示す図である。 上記実施例中のデジタル信号処理回路の具体例を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像撮影部
11 撮影光学系
17 光電変換素子
20 信号処理部
23 デジタル信号処理回路
24 ホワイトバランス制御部
27 ゲイン調整回路
38 操作手段(カメラ操作部)
40 レベルゲージ
41 設定値マーク
42 表示手段(表示装置)
43 色温度値

Claims (8)

  1. 撮影光学系及びCCDなどの光電変換素子を含む画像撮影部と、電気信号に変換された画像信号を処理する信号処理部と、ホワイトバランスの手動設定操作を行わせる操作手段と、操作手段によって設定されたホワイトバランス設定値に基づいて算出されたホワイトバランスゲインの値を用いて画像信号を処理する画像信号処理手段を有する画像処理装置において、
    上記ホワイトバランスの設定範囲を一次元のレベルゲージで表示するとともにホワイトバランスの現在の設定値をマーク表させる表示手段と、
    上記表示手段に表示される現在の設定値マークを移動させることができるマーク移動手段と、
    上記一次元のレベルゲージの設定範囲を変更する設定範囲変更手段を有し、上記設定範囲変更手段は、その操作によって設定範囲を変更する際、色温度の目安として表示する図形の位置を連動して移動させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 撮影光学系及びCCDなどの光電変換素子を含む画像撮影部と、電気信号に変換された画像信号を処理する信号処理部と、ホワイトバランスの手動設定操作を行わせる操作手段と、操作手段によって設定されたホワイトバランス設定値に基づいて算出されたホワイトバランスゲインの値を用いて画像信号を処理する画像信号処理手段を有する画像処理装置において、
    上記ホワイトバランスの設定範囲を一次元のレベルゲージで表示するとともにホワイトバランスの現在の設定値をマーク表示させる表示手段と、
    上記表示手段に表示される現在の設定値マークを移動させることができるマーク移動手段と、
    上記一次元のレベルゲージの設定範囲を変更する設定範囲変更手段を有し、上記設定範囲変更手段は、その操作により設定範囲を変更する際、設定範囲に色温度の目安として表示する適切な図形が無い場合には色温度の数値を表示することを特徴とする画像処理装置。
  3. 上記設定範囲変更手段は、操作手段による操作に応じて、現在のホワイトバランスの設定値マーク付近を中心としてより細かい設定ができるように、レベルゲージの設定範囲を変更する機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 上記設定範囲変更手段は、操作手段による操作に応じて、レベルゲージの現在の設定範囲よりも広い範囲の設定ができるように、レベルゲージの設定範囲を変更する機能を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 撮影光学系およびCCDなどの光電変換素子を含む画像撮影部と、電気信号に変換された画像信号を処理する信号処理部と、ホワイトバランスの手動設定操作を行わせる操作手段と、操作手段によって設定されたホワイトバランス設定値に基づいて算出されたホワイトバランスゲインの値を用いて画像信号を処理する画像信号処理手段を有する画像処理装置の制御方法であって、
    上記表示手段に、ホワイトバランスの設定範囲を示す一次元のレベルゲージを表示させるとともに、現在のホワイトバランスの設定値をマークで表示させ、
    上記操作手段の操作に応じて、上記現在のホワイトバランスの設定値マークを移動させ、
    設定範囲変更手段により上記一次元のレベルゲージの設定範囲を変更することを可能にし、色温度の目安として図形で表示するとともに、設定範囲変更手段の操作により設定範囲を変更する際、色温度の目安として表示する上記図形の位置を連動して移動させることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  6. 撮影光学系およびCCDなどの光電変換素子を含む画像撮影部と、電気信号に変換された画像信号を処理する信号処理部と、ホワイトバランスの手動設定操作を行わせる操作手段と、操作手段によって設定されたホワイトバランス設定値に基づいて算出されたホワイトバランスゲインの値を用いて画像信号を処理する画像信号処理手段を有する画像処理装置の制御方法であって、
    上記表示手段に、ホワイトバランスの設定範囲を示す一次元のレベルゲージを表示させるとともに、現在のホワイトバランスの設定値をマークで表示させ、
    上記操作手段の操作に応じて、上記現在のホワイトバランスの設定値マークを移動させ、
    設定範囲変更手段により上記一次元のレベルゲージの設定範囲を変更することを可能にし、設定範囲変更手段の操作により設定範囲を変更する際、設定範囲に色温度の目安として表示する適切な図形が無い場合には色温度の数値を表示することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  7. 上記設定範囲変更手段は、操作手段による操作に応じて、現在のホワイトバランスの設定値マーク付近を中心としてより細かい設定ができるようにレベルゲージの設定範囲を変更することを特徴とする請求項5または6記載の画像処理装置の制御方法。
  8. 上記設定範囲変更手段は、操作手段による操作に応じて、現在のレベルゲージの設定範囲よりも広い範囲の設定ができるように、レベルレベルゲージの設定範囲を変更することを特徴とする請求項5または6記載の画像処理装置の制御方法。
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