JP2005064630A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知すること。
【解決手段】被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、画像に対して少なくともホワイトバランス調整を施す画像処理部と、撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、光源特性に対応する色情報に基づいて、ホワイトバランス調整にかかわる第1のホワイトバランス評価値を算出する第1の算出部と、被写体を含む被写界のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、特定の領域の色情報に基づいて、ホワイトバランス調整にかかわる第2のホワイトバランス評価値を算出する第2の算出部と、第1のホワイトバランス評価値と第2のホワイトバランス評価値とを比較する比較部と、比較部による比較結果を表示する表示部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、画像に対して少なくともホワイトバランス調整を施す画像処理部と、撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、光源特性に対応する色情報に基づいて、ホワイトバランス調整にかかわる第1のホワイトバランス評価値を算出する第1の算出部と、被写体を含む被写界のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、特定の領域の色情報に基づいて、ホワイトバランス調整にかかわる第2のホワイトバランス評価値を算出する第2の算出部と、第1のホワイトバランス評価値と第2のホワイトバランス評価値とを比較する比較部と、比較部による比較結果を表示する表示部とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホワイトバランス調整機能を備えた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビデオカメラや電子カメラなどの撮像装置では、被写界の照射光の色温度に合わせて、RGB各色のゲインを調整するいわゆるホワイトバランス調整が行われている。
ホワイトバランス調整には、ビデオカメラや電子カメラが照射光の色温度を自動的に測定してホワイトバランス調整を行う「オートホワイトバランス」や、ユーザにより設定される光源特性(色温度など)に基づいてホワイトバランス調整を行う「マニュアルホワイトバランス」や、予めユーザにより無彩色の被写体の予備撮影(いわゆるプリセット取得)を行わせてホワイトバランス調整を行う「プリセットホワイトバランス」などがある。
【0003】
また、マニュアルホワイトバランス実行時に、マニュアル設定による条件とオートホワイトバランスに相当する自動測定による条件との比較を行い、差異が大きい場合にはユーザに比較結果を報知する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平8−65689号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した撮像装置では、オートホワイトバランスに相当する自動測定は、被写界全体を対象として行われる。そのため、被写界内に特に明るい部分がある場合や、ある色の占める割合が高い場合には、自動測定を正確に行うことができない。自動測定を正確に行うことができない場合、前述した比較結果の正確性には問題があり、ユーザに的確な報知を行うことができない。
【0005】
本発明は、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の撮像装置は、被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、前記画像に対して少なくともホワイトバランス調整を施す画像処理部と、前記撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、前記光源特性に対応する色情報に基づいて、前記ホワイトバランス調整にかかわる第1のホワイトバランス評価値を算出する第1の算出部と、前記被写体を含む被写界のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、前記特定の領域の色情報に基づいて、前記ホワイトバランス調整にかかわる第2のホワイトバランス評価値を算出する第2の算出部と、前記第1のホワイトバランス評価値と前記第2のホワイトバランス評価値とを比較する比較部と、前記比較部による比較結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記第1の算出部は、前記第1のホワイトバランス評価値としてホワイトバランスゲイン値を算出し、前記第2の算出部は、前記第2のホワイトバランス評価値としてホワイトバランスゲイン値を算出することを特徴とする。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記第1の算出部は、前記第1のホワイトバランス評価値として色温度を算出し、前記第2の算出部は、前記第2のホワイトバランス評価値として色温度を算出することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記表示部は、前記比較結果を図形情報を用いて表示することを特徴とする。
請求項5に記載の撮像装置は、被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、前記撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、前記光源特性に対応する色情報に基づいて、前記画像に対するホワイトバランス調整にかかわるホワイトバランス評価値を算出する算出部と、前記撮像部により生成される画像のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、前記特定の領域に対応する部分の画像に対して、前記ホワイトバランス評価値に基づくホワイトバランス調整を施す画像処理部と、前記ホワイトバランス調整が施された画像の色情報を、デバイスに依存しない色空間における色情報に変換する変換部と、前記変換部による変換結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載の撮像装置は、請求項5に記載の撮像装置において、前記変換部は、前記画像の色情報を、L*a*b*色空間における色情報に変換することを特徴とする。
請求項7に記載の撮像装置は、請求項5に記載の撮像装置において、前記表示部は、前記変換結果に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示することを特徴とする。
【0010】
請求項8に記載の撮像装置は、請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、前記設定部は、前記光源特性として光源の色温度を設定することを特徴とする。
請求項9に記載の撮像装置は、請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、前記設定部は、前記光源特性として光源の種類を設定することを特徴とする。
【0011】
請求項10に記載の撮像装置は、請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、前記領域選択部は、前記特定の領域の選択の際に、選択範囲の大きさと位置との少なくとも一方を変更して前記特定の領域を選択することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、本発明の撮像装置の一例として、電子カメラを用いて説明を行う。
【0013】
《第1実施形態》
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態は、請求項1〜4および請求項8〜10に対応する。
図1は、第1実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電子カメラ1は、撮像部2、操作部3、画像処理部4および表示部5を備え、操作部3は、撮像部2および画像処理部4にそれぞれ接続され、撮像部2は画像処理部4に接続され、画像処理部4は、表示部5に接続される。
【0014】
撮像部2は、不図示の撮影レンズ、撮像素子、A/D変換器などを備える。撮像部2は、被写体の像を撮像して画像を生成する。そして、撮像部2により生成された画像は、画像処理部4に出力される。そして、撮像部2から出力された画像には、画像処理部4においてホワイトバランス調整などの画像処理が施される。そして、画像処理が施された後の画像データは、表示部5に出力されるとともに不図示の記録部に記録される。
【0015】
操作部3は、レリーズボタンや決定ボタンなど、ユーザ操作を受け付けるための部材を備え、後述するマニュアルホワイトバランスに用いられる領域指定部31、マニュアル設定部32を含む。領域指定部31は、方向を指示可能な不図示の十字キーなどを備える。一方、マニュアル設定部32は、図2(電子カメラ1の上面図)に示すようなダイヤル33と、液晶部34とからなり、ダイヤル33を回転させると液晶部34に表示される色温度が変化する。
【0016】
画像処理部4は、後述するマニュアルホワイトバランスに用いられる領域WBゲイン値算出部41、マニュアルWBゲイン値算出部42、比較部43を含む(詳細は後述する)。
表示部5は、電子カメラ1の背面に設けられた不図示の液晶モニタなどを備える。表示部5は、画像処理部4において画像処理が施された後の画像データを表示する他に、後述するマニュアルホワイトバランスでは、画像処理部4の比較部43による比較結果を表示する(詳細は後述する)。
【0017】
また、電子カメラ1内の不図示のメモリには、各部の動作内容を示すプログラムが予め記録されている。このようなプログラムは、記録媒体に記録されたものをメモリにインストールしたものでも良いし、インターネットを介して伝送波としてダウンロードし、メモリにインストールしたものでも良い。
なお、撮像部2は、請求項の「撮像部」に対応し、操作部3は、請求項の「設定部」に対応する。また、操作部3、画像処理部4、表示部5は、請求項の「領域選択部」に対応する。また、画像処理部4は、請求項の「画像処理部」,「第1の算出部」,「第2の算出部」,「比較部」に対応し、表示部5は、請求項の「表示部」に対応する。
【0018】
なお、画像処理部4では、上述したホワイトバランス調整の他に、補間、階調変換処理、色補正処理などの画像処理を行うようにしても良い。また、ホワイトバランス調整、およびその他の画像処理の具体的な方法については、公知技術と同様であるため説明を省略する。
以上説明したような構成の電子カメラ1において、不図示の電源ボタンが「ON」されると、各部を介して、構図確認用のスルー画像の撮像および表示が開始される。
【0019】
次に、本発明の特徴であるマニュアルホワイトバランスで撮影を行う際の、電子カメラ1の動作について、図2〜図6を用いて説明する。
操作部3のマニュアル設定部32を介して、ユーザにより光源特性として光源の色温度が手動設定されると(ステップS1YES)、操作部3のマニュアル設定部32は、ユーザにより設定された色温度を、画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42に出力する。次に、画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、設定された色温度に応じたホワイトバランスゲイン値(以下「WBゲイン値」と称する)を算出する(ステップS2)。
【0020】
画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42には、図4に示すテーブルが予め定められている。図4において、横軸は色温度(単位:ケルビン)を示し、縦軸はWBゲイン値を示す。また、図中の2本の曲線のうち、RはRゲイン値を示し、BはBゲイン値を示す。画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、このようなテーブルを用いて、WBゲイン値(Rt,Bt)を求め、画像処理部4の比較部43に出力する。
【0021】
次に、電子カメラ1は、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域が指定されたか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、参照領域とは、被写体を含む被写界のうち、ユーザがホワイトバランス調整の基準として指定する領域である。ユーザは、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域を指定する。参照領域の指定は、以下の手順で行われる。まず、図5Aに示すように、参照領域の選択範囲が、表示部5に表示されたスルー画像の中央に表示される。ユーザは、操作部3の領域指定部31を介して、指定したい場所に参照領域の枠aを移動する。そして、操作部3の不図示の決定ボタンを押圧することにより、参照領域を指定する。図5Bには、左側のビルの外壁部分を参照領域として指定する場合の例を示す。
【0022】
ユーザは、通常のホワイトバランス調整を行いたい場合には、無彩色部分を参照領域として指定する。一方、表現上の理由でホワイトバランスを外したホワイトバランス調整を行いたい場合には、意図して赤みがかった部分または青みがかった部分を参照領域として指定する。
参照領域が指定される(ステップS3YES)と、画像処理部4の領域WBゲイン値算出部41は、ステップS3で指定された参照領域に基づくWBゲイン値(Rw,Bw)を算出する(ステップS4)。
【0023】
つまり、参照領域が指定された直後に撮像されたスルー画像のうち、指定された参照領域に対応する部分の画像データのRGB各色成分の平均値Ra,Ga,Baを算出する。そして、次式を用いて参照領域に基づくWBゲイン値(Rw,Bw)を算出する。
Rw=Ga/Ra・・・式1
Bw=Ga/Ba・・・式2
そして、画像処理部4の領域WBゲイン値算出部41は、算出したWBゲイン値(Rw,Bw)を画像処理部4の比較部43に出力する。
【0024】
次に、画像処理部4の比較部43は、ステップS2で算出したWBゲイン値(Rt,Bt)とステップS4で求めたWBゲイン値(Rw,Bw)との2種類のWBゲイン値を比較し、合致精度を求める(ステップS5)。
つまり、まず、次式を用いて合致度合いを示す値Zを求める。
Z=(Rw−Rt)2+(Bw−Bt)2・・・式3
さらに、画像処理部4の比較部43は、ステップS1で設定可能な全ての色温度に対応するWBゲイン値(Rt,Bt)について、値Zを同様に求める。そして、画像処理部4の比較部43は、求めた全ての値Zのうち、最小の値の場合を合致精度最高とし、ステップS2で算出したWBゲイン値(Rt,Bt)の値Zと、合致精度最高の値Zとの比率に基づいて、WBゲイン値(Rt,Bt)の合致精度を求める。そして、画像処理部4の比較部43は、求めた合致精度を表示部5に出力する。
【0025】
そして、表示部5は、比較結果として、ステップS5で求めた合致精度を図形情報を用いて表示する(ステップS6)。表示部5は、図6に示すように、上部にスルー画像を表示し、下部に合致精度を表示する。図6中の▼印bは、合致精度を示す。この印bが中央(白の部分)に近いほど、ホワイトバランスの精度が高いことを示す。また、左方に行くほど、赤みがかる方向にホワイトバランスが外れ、右方に行くほど、青みがかる方向にホワイトバランスが外れることを示す。
【0026】
ユーザは、表示部5に表示されたこのような合致精度に基づいて、再びマニュアルホワイトバランスの設定を行った後に撮影に移行する、あるいは現在の設定での撮影に移行することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、ユーザ操作に応じて設定された光源特性に対応する色情報(色温度)に基づく第1のホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rt,Bt)と、ユーザ操作に応じて選択された特定の領域(参照領域)の色情報(色温度)に基づく第2のホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rw,Bw)とを比較し、比較結果を表示部5に表示する。ここで、第2のホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rw,Bw)は、ユーザ操作に応じて選択された特定の領域(参照領域)に基づいて算出されるので、オートホワイトバランスに相当する自動測定による条件よりも正確性が高い。したがって、比較結果の正確性も向上するので、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに報知することができる。
【0027】
また、第1実施形態によれば、比較結果を図形情報を用いて表示する。そのため、ユーザは、自身がマニュアル設定したホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかをわかりやすく認識することができる。したがって、第1実施形態によれば、ユーザの意図を酌んだ撮影を行うことができる。
なお、第1実施形態では、ホワイトバランス評価値としてWBゲイン値を算出して比較する例を示したが、ホワイトバランス評価値として色温度を比較するようにしても良い。色温度を比較する場合、図4に示したテーブルを用いて、参照領域の色温度を求めれば良い。
【0028】
なお、色温度を比較する場合には、2つの色温度の差分が最小になる場合が合致精度最高とすれば良い。また、表示の際には、図7Aに示すように2つの色温度を並べて表示しても良いし、図7Bに示すように差分を表示するようにしても良い。さらに、図7Cに示すように▼印のマークの数を変えるなど、図形情報を用いて表示するようにしても良い。このように、色温度を比較することにより、ユーザは、再びマニュアルホワイトバランスの設定を行う際に、設定をどのように変更すれば良いかが簡単に分かる。
【0029】
また、第1実施形態では、参照領域に基づくWBゲイン値を求めるとき(図3ステップS4参照)に、スルー画像を用いる例を示したが、参照領域用の測色センサや撮像素子などを備えてこれを用いるようにしても良いし、プリセット取得と同様の予備撮影をユーザに行わせるようにしても良い。
《第2実施形態》
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、請求項5〜10に対応する。
【0030】
図8は、第2実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の部分には第1実施形態と同様の符号を付して説明する。
図8に示すように、電子カメラ6は、第1実施形態の電子カメラ1と同様に、撮像部2、操作部3、画像処理部4および表示部5を備える。電子カメラ6において、操作部3は、撮像部2と画像処理部4とにそれぞれ接続され、撮像部2は画像処理部4に接続され、画像処理部4は、表示部5に接続される。
【0031】
画像処理部4は、第1実施形態の領域WBゲイン値算出部41、比較部43に換えて、演算部44、L*a*b*変換部45を含む(詳細は後述する)。
その他の各部の構成および機能は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、撮像部2は、請求項の「撮像部」に対応し、操作部3は、請求項の「設定部」に対応する。また、操作部3、画像処理部4、表示部5は、請求項の「領域選択部」に対応する。また、画像処理部4は、請求項の「算出部」,「画像処理部」,「変換部」に対応し、表示部5は、請求項の「表示部」に対応する。
【0032】
以上説明したような構成の電子カメラ6において、不図示の電源ボタンが「ON」されると、各部を介してスルー画像の撮像および表示が開始される。
次に、本発明の特徴であるマニュアルホワイトバランスで撮影を行う際の、電子カメラ6の動作について、図9〜図10を用いて説明する。
操作部3のマニュアル設定部32を介して、ユーザにより光源特性として光源の色温度が手動設定されると(ステップS11YES)、画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、設定された色温度に応じたWBゲイン値(Rt,Bt)を算出する(ステップS12)。色温度の手動設定およびWBゲイン値の算出は、第1実施形態と同様に行われる(図3ステップS1およびステップS2参照)。画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、算出したWBゲイン値(Rt,Bt)を、画像処理部4の演算部44に出力する。
【0033】
次に、電子カメラ6は、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域が指定されたか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、参照領域とは、ユーザが手動設定した色温度に基づくホワイトバランス調整を予備的に施す領域である(詳細は後述する)。ユーザは、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域を指定する。参照領域の指定は、第1実施形態と同様に行われる(図3ステップS3参照)。
【0034】
参照領域が指定されると、画像処理部4の演算部44は、参照領域が指定された直後に撮像されたスルー画像のうち、参照領域に対応する部分の画像データに、ステップS12で算出したWBゲイン値(Rt,Bt)を乗じる(ステップS14)。画像処理部4の演算部44は、参照領域に対応する部分の画像データのRGB各色成分の平均値Ra,Ga,Baを算出し、次式を用いてWBゲイン値(Rt,Bt)を乗じる。なお、Rb,Gb,BbはWBゲイン値が乗じられた後の各色成分の平均値を示す。
【0035】
Rb=Ra×Rt・・・式4
Gb=Ga・・・式5
Bb=Ba×Bt・・・式6
そして、画像処理部4の演算部44は、WBゲイン値を乗じた後の各色成分Rb,Gb,Bbを、画像処理部4のL*a*b*変換部45に出力する。
【0036】
次に、画像処理部4のL*a*b*変換部45は、ステップS14でWBゲイン値を乗じた後の各色成分Rb,Gb,Bb(請求項の「ホワイトバランス調整が施された画像の色情報」に対応する)を、L*a*b*色空間に変換する(ステップS15)。なお、L*a*b*色空間とは、出力機器、入力機器などのデバイスに依存しない色空間である。
【0037】
画像処理部4のL*a*b*変換部45は、Rb,Gb,Bbに所定の3行3列の行列式を乗じてRGB色空間からXYZ色空間に変換する。そして、このXYZ色空間におけるXYZ表色系で表されるX,Y,Zに対して、次式を用いて、L*a*b*色空間におけるL*a*b*表色系で表されるL*,a*,b*を算出する。
L*=116(Y/Y0)1/3−16・・・式7
a*=500[(X/X0)1/3−(Y/Y0)1/3]・・・式8
b*=200[(Y/Y0)1/3−(Z/Z0)1/3]・・・式9
ただし、式7〜9中のX0,Y0,Z0は、白色点を示し、(X/X0)<0.008856のとき、(X/X0)1/3を{7.787(X/X0)+16/116}に置き換える。また、(Y/Y0)<0.008856のとき、(Y/Y0)1/3を{7.787(Y/Y0)+16/116}に置き換え、(Z/Z0)<0.008856のとき、(Z/Z0)1/3を{7.787(Z/Z0)+16/116}に置き換える。
【0038】
このように算出されるL*,a*,b*のうち、L*は、明度を示し、a*およびb*は、色相を示す。画像処理部4のL*a*b*変換部45は、算出したL*,a*,b*を、表示部5に出力する。
表示部5は、ステップS15の変換結果(L*,a*,b*)に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示する(ステップS16)。
【0039】
具体的には、表示部5は、図10に示すように、スルー画像の一部にa*b*平面のグラフを表示し、●印cで無彩度合いを表示する。印cが原点0に近いほど無彩度合いは高く、原点0から遠いほど無彩度合いは低い。また、印cが原点0からどちらの方向に離れているかによって色相が異なる。例えば、図10に示すように原点の右下方に離れている場合、青みがかった色相である。
【0040】
ユーザは、表示部5に表示されたこのような無彩度合いに基づいて、再びマニュアルホワイトバランスの設定を行う、あるいは現在の設定での撮影に移行することができる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、ユーザ操作に応じて設定された光源特性に対応する色情報(色温度)に基づくホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rt,Bt)を算出し、ユーザ操作に応じて指定された特定の領域(参照領域)に対応する部分の画像データに対して、ホワイトバランス調整を施し(WBゲイン値を乗ずる)、ホワイトバランス調整が施された画像データの色情報を、デバイスに依存しない色空間(L*a*b*色空間)における色情報に変換し、変換結果を表示部5に表示する。そのため、ユーザ操作に応じて選択された特定の領域(参照領域)に対して予備的にホワイトバランス調整を行い、その結果を表示するので、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知することができる。
【0041】
また、第2実施形態によれば、変換結果に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示する。そのため、ユーザは、自身がマニュアル設定したホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかをわかりやすく認識することができる。したがって、第2実施形態によれば、ユーザの意図を酌んだ撮影を行うことができる。
【0042】
なお、第2実施形態では、L*a*b*色空間に変換する(図9ステップS15参照)例を示したが、デバイスに依存しない色空間であれば、他の色空間に変換しても良い。
【0043】
また、第2実施形態では、無彩度合いをa*b*平面のグラフを用いて表示する(図10参照)例を示したが、次式を用いて無彩度合いを示す値Sを求め、値Sを用いて無彩度合いを表示するようにしても良い。
S=[(a*)2+(b*)2]0.5・・・式10
なお、式10を用いて算出されるSは、無彩度合いが高いほど、小さい値になる。
【0044】
なお、第1実施形態および第2実施形態では、光源特性として色温度がユーザにより設定される例を示したが、色温度と共に、光源の種類(太陽光、蛍光灯、一般光など)を設定可能にしても良い。このような場合には、図4に示したテーブルを、光源の種類別に複数用意しておくことにより、より正確な光源特性の指定を行うことが可能になる。
【0045】
また、色温度の代わりに、撮影条件(例えば撮影シーンなど)を光源特性としても良い。このような場合には、色温度や光源の種類についての知識が少ないユーザでも、確実に光源特性を設定することができる。
また、第1実施形態および第2実施形態では、参照領域を指定する際に、枠を表示し、その枠を移動させることにより参照領域の位置を決める例を示したが、ユーザに対して、特定のエリア(例えば中央のAFエリアなど)に、無彩色部分を合わせるように要請しても良い。さらに、ユーザ操作に応じて枠の大きさと位置との少なくとも一方を変更可能にしても良い。
【0046】
また、第1実施形態および第2実施形態では、本発明にかかる各処理をマニュアルホワイトバランス実行時に行う例を示したが、マニュアルホワイトバランスと別にこのような処理を行うモードを設けるようにしても良い。
また、第1実施形態および第2実施形態では、比較結果および変換結果をスルー画像と重ねて表示部5に表示する例を示したが、スルー画像を表示せずに、比較結果および変換結果のみを表示部5に表示するようにしても良い。また、電子カメラの液晶モニタに換えて、ファインダ内に同様の表示を行うようにしても良い。
【0047】
また、第1実施形態および第2実施形態の発明を用いれば、報道のための撮影など複数台の撮像装置を用いて撮影を行う際に、1台目の撮像装置で処理を行って適切な値を設定し、その他の撮像装置には、1台目の撮像装置と同じ値を手動設定することができる。そのため、ユーザの意図を酌んだ撮影を、複数の撮像装置を用いて同条件で行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電子カメラ1の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態の電子カメラ1の上面図である。
【図3】第1実施形態の電子カメラ1の動作を示すフローチャートである。
【図4】色温度とホワイトバランスゲイン値とにかかわるテーブルを示す図である。
【図5】第1実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【図6】第1実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【図7】第1実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【図8】第2実施形態の電子カメラ6の構成を示す図である。
【図9】第2実施形態の電子カメラ6の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1,6 電子カメラ
2 撮像部
3 操作部
4 画像処理部
5 表示部
31 領域指定部
32 マニュアル設定部
33 ダイヤル
34 液晶部
41 領域WBゲイン値算出部
42 マニュアルWBゲイン値算出部
43 比較部
44 演算部
45 L*a*b*変換部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホワイトバランス調整機能を備えた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビデオカメラや電子カメラなどの撮像装置では、被写界の照射光の色温度に合わせて、RGB各色のゲインを調整するいわゆるホワイトバランス調整が行われている。
ホワイトバランス調整には、ビデオカメラや電子カメラが照射光の色温度を自動的に測定してホワイトバランス調整を行う「オートホワイトバランス」や、ユーザにより設定される光源特性(色温度など)に基づいてホワイトバランス調整を行う「マニュアルホワイトバランス」や、予めユーザにより無彩色の被写体の予備撮影(いわゆるプリセット取得)を行わせてホワイトバランス調整を行う「プリセットホワイトバランス」などがある。
【0003】
また、マニュアルホワイトバランス実行時に、マニュアル設定による条件とオートホワイトバランスに相当する自動測定による条件との比較を行い、差異が大きい場合にはユーザに比較結果を報知する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平8−65689号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した撮像装置では、オートホワイトバランスに相当する自動測定は、被写界全体を対象として行われる。そのため、被写界内に特に明るい部分がある場合や、ある色の占める割合が高い場合には、自動測定を正確に行うことができない。自動測定を正確に行うことができない場合、前述した比較結果の正確性には問題があり、ユーザに的確な報知を行うことができない。
【0005】
本発明は、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の撮像装置は、被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、前記画像に対して少なくともホワイトバランス調整を施す画像処理部と、前記撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、前記光源特性に対応する色情報に基づいて、前記ホワイトバランス調整にかかわる第1のホワイトバランス評価値を算出する第1の算出部と、前記被写体を含む被写界のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、前記特定の領域の色情報に基づいて、前記ホワイトバランス調整にかかわる第2のホワイトバランス評価値を算出する第2の算出部と、前記第1のホワイトバランス評価値と前記第2のホワイトバランス評価値とを比較する比較部と、前記比較部による比較結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記第1の算出部は、前記第1のホワイトバランス評価値としてホワイトバランスゲイン値を算出し、前記第2の算出部は、前記第2のホワイトバランス評価値としてホワイトバランスゲイン値を算出することを特徴とする。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記第1の算出部は、前記第1のホワイトバランス評価値として色温度を算出し、前記第2の算出部は、前記第2のホワイトバランス評価値として色温度を算出することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記表示部は、前記比較結果を図形情報を用いて表示することを特徴とする。
請求項5に記載の撮像装置は、被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、前記撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、前記光源特性に対応する色情報に基づいて、前記画像に対するホワイトバランス調整にかかわるホワイトバランス評価値を算出する算出部と、前記撮像部により生成される画像のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、前記特定の領域に対応する部分の画像に対して、前記ホワイトバランス評価値に基づくホワイトバランス調整を施す画像処理部と、前記ホワイトバランス調整が施された画像の色情報を、デバイスに依存しない色空間における色情報に変換する変換部と、前記変換部による変換結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載の撮像装置は、請求項5に記載の撮像装置において、前記変換部は、前記画像の色情報を、L*a*b*色空間における色情報に変換することを特徴とする。
請求項7に記載の撮像装置は、請求項5に記載の撮像装置において、前記表示部は、前記変換結果に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示することを特徴とする。
【0010】
請求項8に記載の撮像装置は、請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、前記設定部は、前記光源特性として光源の色温度を設定することを特徴とする。
請求項9に記載の撮像装置は、請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、前記設定部は、前記光源特性として光源の種類を設定することを特徴とする。
【0011】
請求項10に記載の撮像装置は、請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、前記領域選択部は、前記特定の領域の選択の際に、選択範囲の大きさと位置との少なくとも一方を変更して前記特定の領域を選択することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、本発明の撮像装置の一例として、電子カメラを用いて説明を行う。
【0013】
《第1実施形態》
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態は、請求項1〜4および請求項8〜10に対応する。
図1は、第1実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電子カメラ1は、撮像部2、操作部3、画像処理部4および表示部5を備え、操作部3は、撮像部2および画像処理部4にそれぞれ接続され、撮像部2は画像処理部4に接続され、画像処理部4は、表示部5に接続される。
【0014】
撮像部2は、不図示の撮影レンズ、撮像素子、A/D変換器などを備える。撮像部2は、被写体の像を撮像して画像を生成する。そして、撮像部2により生成された画像は、画像処理部4に出力される。そして、撮像部2から出力された画像には、画像処理部4においてホワイトバランス調整などの画像処理が施される。そして、画像処理が施された後の画像データは、表示部5に出力されるとともに不図示の記録部に記録される。
【0015】
操作部3は、レリーズボタンや決定ボタンなど、ユーザ操作を受け付けるための部材を備え、後述するマニュアルホワイトバランスに用いられる領域指定部31、マニュアル設定部32を含む。領域指定部31は、方向を指示可能な不図示の十字キーなどを備える。一方、マニュアル設定部32は、図2(電子カメラ1の上面図)に示すようなダイヤル33と、液晶部34とからなり、ダイヤル33を回転させると液晶部34に表示される色温度が変化する。
【0016】
画像処理部4は、後述するマニュアルホワイトバランスに用いられる領域WBゲイン値算出部41、マニュアルWBゲイン値算出部42、比較部43を含む(詳細は後述する)。
表示部5は、電子カメラ1の背面に設けられた不図示の液晶モニタなどを備える。表示部5は、画像処理部4において画像処理が施された後の画像データを表示する他に、後述するマニュアルホワイトバランスでは、画像処理部4の比較部43による比較結果を表示する(詳細は後述する)。
【0017】
また、電子カメラ1内の不図示のメモリには、各部の動作内容を示すプログラムが予め記録されている。このようなプログラムは、記録媒体に記録されたものをメモリにインストールしたものでも良いし、インターネットを介して伝送波としてダウンロードし、メモリにインストールしたものでも良い。
なお、撮像部2は、請求項の「撮像部」に対応し、操作部3は、請求項の「設定部」に対応する。また、操作部3、画像処理部4、表示部5は、請求項の「領域選択部」に対応する。また、画像処理部4は、請求項の「画像処理部」,「第1の算出部」,「第2の算出部」,「比較部」に対応し、表示部5は、請求項の「表示部」に対応する。
【0018】
なお、画像処理部4では、上述したホワイトバランス調整の他に、補間、階調変換処理、色補正処理などの画像処理を行うようにしても良い。また、ホワイトバランス調整、およびその他の画像処理の具体的な方法については、公知技術と同様であるため説明を省略する。
以上説明したような構成の電子カメラ1において、不図示の電源ボタンが「ON」されると、各部を介して、構図確認用のスルー画像の撮像および表示が開始される。
【0019】
次に、本発明の特徴であるマニュアルホワイトバランスで撮影を行う際の、電子カメラ1の動作について、図2〜図6を用いて説明する。
操作部3のマニュアル設定部32を介して、ユーザにより光源特性として光源の色温度が手動設定されると(ステップS1YES)、操作部3のマニュアル設定部32は、ユーザにより設定された色温度を、画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42に出力する。次に、画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、設定された色温度に応じたホワイトバランスゲイン値(以下「WBゲイン値」と称する)を算出する(ステップS2)。
【0020】
画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42には、図4に示すテーブルが予め定められている。図4において、横軸は色温度(単位:ケルビン)を示し、縦軸はWBゲイン値を示す。また、図中の2本の曲線のうち、RはRゲイン値を示し、BはBゲイン値を示す。画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、このようなテーブルを用いて、WBゲイン値(Rt,Bt)を求め、画像処理部4の比較部43に出力する。
【0021】
次に、電子カメラ1は、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域が指定されたか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、参照領域とは、被写体を含む被写界のうち、ユーザがホワイトバランス調整の基準として指定する領域である。ユーザは、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域を指定する。参照領域の指定は、以下の手順で行われる。まず、図5Aに示すように、参照領域の選択範囲が、表示部5に表示されたスルー画像の中央に表示される。ユーザは、操作部3の領域指定部31を介して、指定したい場所に参照領域の枠aを移動する。そして、操作部3の不図示の決定ボタンを押圧することにより、参照領域を指定する。図5Bには、左側のビルの外壁部分を参照領域として指定する場合の例を示す。
【0022】
ユーザは、通常のホワイトバランス調整を行いたい場合には、無彩色部分を参照領域として指定する。一方、表現上の理由でホワイトバランスを外したホワイトバランス調整を行いたい場合には、意図して赤みがかった部分または青みがかった部分を参照領域として指定する。
参照領域が指定される(ステップS3YES)と、画像処理部4の領域WBゲイン値算出部41は、ステップS3で指定された参照領域に基づくWBゲイン値(Rw,Bw)を算出する(ステップS4)。
【0023】
つまり、参照領域が指定された直後に撮像されたスルー画像のうち、指定された参照領域に対応する部分の画像データのRGB各色成分の平均値Ra,Ga,Baを算出する。そして、次式を用いて参照領域に基づくWBゲイン値(Rw,Bw)を算出する。
Rw=Ga/Ra・・・式1
Bw=Ga/Ba・・・式2
そして、画像処理部4の領域WBゲイン値算出部41は、算出したWBゲイン値(Rw,Bw)を画像処理部4の比較部43に出力する。
【0024】
次に、画像処理部4の比較部43は、ステップS2で算出したWBゲイン値(Rt,Bt)とステップS4で求めたWBゲイン値(Rw,Bw)との2種類のWBゲイン値を比較し、合致精度を求める(ステップS5)。
つまり、まず、次式を用いて合致度合いを示す値Zを求める。
Z=(Rw−Rt)2+(Bw−Bt)2・・・式3
さらに、画像処理部4の比較部43は、ステップS1で設定可能な全ての色温度に対応するWBゲイン値(Rt,Bt)について、値Zを同様に求める。そして、画像処理部4の比較部43は、求めた全ての値Zのうち、最小の値の場合を合致精度最高とし、ステップS2で算出したWBゲイン値(Rt,Bt)の値Zと、合致精度最高の値Zとの比率に基づいて、WBゲイン値(Rt,Bt)の合致精度を求める。そして、画像処理部4の比較部43は、求めた合致精度を表示部5に出力する。
【0025】
そして、表示部5は、比較結果として、ステップS5で求めた合致精度を図形情報を用いて表示する(ステップS6)。表示部5は、図6に示すように、上部にスルー画像を表示し、下部に合致精度を表示する。図6中の▼印bは、合致精度を示す。この印bが中央(白の部分)に近いほど、ホワイトバランスの精度が高いことを示す。また、左方に行くほど、赤みがかる方向にホワイトバランスが外れ、右方に行くほど、青みがかる方向にホワイトバランスが外れることを示す。
【0026】
ユーザは、表示部5に表示されたこのような合致精度に基づいて、再びマニュアルホワイトバランスの設定を行った後に撮影に移行する、あるいは現在の設定での撮影に移行することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、ユーザ操作に応じて設定された光源特性に対応する色情報(色温度)に基づく第1のホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rt,Bt)と、ユーザ操作に応じて選択された特定の領域(参照領域)の色情報(色温度)に基づく第2のホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rw,Bw)とを比較し、比較結果を表示部5に表示する。ここで、第2のホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rw,Bw)は、ユーザ操作に応じて選択された特定の領域(参照領域)に基づいて算出されるので、オートホワイトバランスに相当する自動測定による条件よりも正確性が高い。したがって、比較結果の正確性も向上するので、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに報知することができる。
【0027】
また、第1実施形態によれば、比較結果を図形情報を用いて表示する。そのため、ユーザは、自身がマニュアル設定したホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかをわかりやすく認識することができる。したがって、第1実施形態によれば、ユーザの意図を酌んだ撮影を行うことができる。
なお、第1実施形態では、ホワイトバランス評価値としてWBゲイン値を算出して比較する例を示したが、ホワイトバランス評価値として色温度を比較するようにしても良い。色温度を比較する場合、図4に示したテーブルを用いて、参照領域の色温度を求めれば良い。
【0028】
なお、色温度を比較する場合には、2つの色温度の差分が最小になる場合が合致精度最高とすれば良い。また、表示の際には、図7Aに示すように2つの色温度を並べて表示しても良いし、図7Bに示すように差分を表示するようにしても良い。さらに、図7Cに示すように▼印のマークの数を変えるなど、図形情報を用いて表示するようにしても良い。このように、色温度を比較することにより、ユーザは、再びマニュアルホワイトバランスの設定を行う際に、設定をどのように変更すれば良いかが簡単に分かる。
【0029】
また、第1実施形態では、参照領域に基づくWBゲイン値を求めるとき(図3ステップS4参照)に、スルー画像を用いる例を示したが、参照領域用の測色センサや撮像素子などを備えてこれを用いるようにしても良いし、プリセット取得と同様の予備撮影をユーザに行わせるようにしても良い。
《第2実施形態》
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、請求項5〜10に対応する。
【0030】
図8は、第2実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同様の部分には第1実施形態と同様の符号を付して説明する。
図8に示すように、電子カメラ6は、第1実施形態の電子カメラ1と同様に、撮像部2、操作部3、画像処理部4および表示部5を備える。電子カメラ6において、操作部3は、撮像部2と画像処理部4とにそれぞれ接続され、撮像部2は画像処理部4に接続され、画像処理部4は、表示部5に接続される。
【0031】
画像処理部4は、第1実施形態の領域WBゲイン値算出部41、比較部43に換えて、演算部44、L*a*b*変換部45を含む(詳細は後述する)。
その他の各部の構成および機能は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、撮像部2は、請求項の「撮像部」に対応し、操作部3は、請求項の「設定部」に対応する。また、操作部3、画像処理部4、表示部5は、請求項の「領域選択部」に対応する。また、画像処理部4は、請求項の「算出部」,「画像処理部」,「変換部」に対応し、表示部5は、請求項の「表示部」に対応する。
【0032】
以上説明したような構成の電子カメラ6において、不図示の電源ボタンが「ON」されると、各部を介してスルー画像の撮像および表示が開始される。
次に、本発明の特徴であるマニュアルホワイトバランスで撮影を行う際の、電子カメラ6の動作について、図9〜図10を用いて説明する。
操作部3のマニュアル設定部32を介して、ユーザにより光源特性として光源の色温度が手動設定されると(ステップS11YES)、画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、設定された色温度に応じたWBゲイン値(Rt,Bt)を算出する(ステップS12)。色温度の手動設定およびWBゲイン値の算出は、第1実施形態と同様に行われる(図3ステップS1およびステップS2参照)。画像処理部4のマニュアルWBゲイン値算出部42は、算出したWBゲイン値(Rt,Bt)を、画像処理部4の演算部44に出力する。
【0033】
次に、電子カメラ6は、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域が指定されたか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、参照領域とは、ユーザが手動設定した色温度に基づくホワイトバランス調整を予備的に施す領域である(詳細は後述する)。ユーザは、操作部3の領域指定部31を介して、参照領域を指定する。参照領域の指定は、第1実施形態と同様に行われる(図3ステップS3参照)。
【0034】
参照領域が指定されると、画像処理部4の演算部44は、参照領域が指定された直後に撮像されたスルー画像のうち、参照領域に対応する部分の画像データに、ステップS12で算出したWBゲイン値(Rt,Bt)を乗じる(ステップS14)。画像処理部4の演算部44は、参照領域に対応する部分の画像データのRGB各色成分の平均値Ra,Ga,Baを算出し、次式を用いてWBゲイン値(Rt,Bt)を乗じる。なお、Rb,Gb,BbはWBゲイン値が乗じられた後の各色成分の平均値を示す。
【0035】
Rb=Ra×Rt・・・式4
Gb=Ga・・・式5
Bb=Ba×Bt・・・式6
そして、画像処理部4の演算部44は、WBゲイン値を乗じた後の各色成分Rb,Gb,Bbを、画像処理部4のL*a*b*変換部45に出力する。
【0036】
次に、画像処理部4のL*a*b*変換部45は、ステップS14でWBゲイン値を乗じた後の各色成分Rb,Gb,Bb(請求項の「ホワイトバランス調整が施された画像の色情報」に対応する)を、L*a*b*色空間に変換する(ステップS15)。なお、L*a*b*色空間とは、出力機器、入力機器などのデバイスに依存しない色空間である。
【0037】
画像処理部4のL*a*b*変換部45は、Rb,Gb,Bbに所定の3行3列の行列式を乗じてRGB色空間からXYZ色空間に変換する。そして、このXYZ色空間におけるXYZ表色系で表されるX,Y,Zに対して、次式を用いて、L*a*b*色空間におけるL*a*b*表色系で表されるL*,a*,b*を算出する。
L*=116(Y/Y0)1/3−16・・・式7
a*=500[(X/X0)1/3−(Y/Y0)1/3]・・・式8
b*=200[(Y/Y0)1/3−(Z/Z0)1/3]・・・式9
ただし、式7〜9中のX0,Y0,Z0は、白色点を示し、(X/X0)<0.008856のとき、(X/X0)1/3を{7.787(X/X0)+16/116}に置き換える。また、(Y/Y0)<0.008856のとき、(Y/Y0)1/3を{7.787(Y/Y0)+16/116}に置き換え、(Z/Z0)<0.008856のとき、(Z/Z0)1/3を{7.787(Z/Z0)+16/116}に置き換える。
【0038】
このように算出されるL*,a*,b*のうち、L*は、明度を示し、a*およびb*は、色相を示す。画像処理部4のL*a*b*変換部45は、算出したL*,a*,b*を、表示部5に出力する。
表示部5は、ステップS15の変換結果(L*,a*,b*)に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示する(ステップS16)。
【0039】
具体的には、表示部5は、図10に示すように、スルー画像の一部にa*b*平面のグラフを表示し、●印cで無彩度合いを表示する。印cが原点0に近いほど無彩度合いは高く、原点0から遠いほど無彩度合いは低い。また、印cが原点0からどちらの方向に離れているかによって色相が異なる。例えば、図10に示すように原点の右下方に離れている場合、青みがかった色相である。
【0040】
ユーザは、表示部5に表示されたこのような無彩度合いに基づいて、再びマニュアルホワイトバランスの設定を行う、あるいは現在の設定での撮影に移行することができる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、ユーザ操作に応じて設定された光源特性に対応する色情報(色温度)に基づくホワイトバランス評価値(WBゲイン値Rt,Bt)を算出し、ユーザ操作に応じて指定された特定の領域(参照領域)に対応する部分の画像データに対して、ホワイトバランス調整を施し(WBゲイン値を乗ずる)、ホワイトバランス調整が施された画像データの色情報を、デバイスに依存しない色空間(L*a*b*色空間)における色情報に変換し、変換結果を表示部5に表示する。そのため、ユーザ操作に応じて選択された特定の領域(参照領域)に対して予備的にホワイトバランス調整を行い、その結果を表示するので、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知することができる。
【0041】
また、第2実施形態によれば、変換結果に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示する。そのため、ユーザは、自身がマニュアル設定したホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかをわかりやすく認識することができる。したがって、第2実施形態によれば、ユーザの意図を酌んだ撮影を行うことができる。
【0042】
なお、第2実施形態では、L*a*b*色空間に変換する(図9ステップS15参照)例を示したが、デバイスに依存しない色空間であれば、他の色空間に変換しても良い。
【0043】
また、第2実施形態では、無彩度合いをa*b*平面のグラフを用いて表示する(図10参照)例を示したが、次式を用いて無彩度合いを示す値Sを求め、値Sを用いて無彩度合いを表示するようにしても良い。
S=[(a*)2+(b*)2]0.5・・・式10
なお、式10を用いて算出されるSは、無彩度合いが高いほど、小さい値になる。
【0044】
なお、第1実施形態および第2実施形態では、光源特性として色温度がユーザにより設定される例を示したが、色温度と共に、光源の種類(太陽光、蛍光灯、一般光など)を設定可能にしても良い。このような場合には、図4に示したテーブルを、光源の種類別に複数用意しておくことにより、より正確な光源特性の指定を行うことが可能になる。
【0045】
また、色温度の代わりに、撮影条件(例えば撮影シーンなど)を光源特性としても良い。このような場合には、色温度や光源の種類についての知識が少ないユーザでも、確実に光源特性を設定することができる。
また、第1実施形態および第2実施形態では、参照領域を指定する際に、枠を表示し、その枠を移動させることにより参照領域の位置を決める例を示したが、ユーザに対して、特定のエリア(例えば中央のAFエリアなど)に、無彩色部分を合わせるように要請しても良い。さらに、ユーザ操作に応じて枠の大きさと位置との少なくとも一方を変更可能にしても良い。
【0046】
また、第1実施形態および第2実施形態では、本発明にかかる各処理をマニュアルホワイトバランス実行時に行う例を示したが、マニュアルホワイトバランスと別にこのような処理を行うモードを設けるようにしても良い。
また、第1実施形態および第2実施形態では、比較結果および変換結果をスルー画像と重ねて表示部5に表示する例を示したが、スルー画像を表示せずに、比較結果および変換結果のみを表示部5に表示するようにしても良い。また、電子カメラの液晶モニタに換えて、ファインダ内に同様の表示を行うようにしても良い。
【0047】
また、第1実施形態および第2実施形態の発明を用いれば、報道のための撮影など複数台の撮像装置を用いて撮影を行う際に、1台目の撮像装置で処理を行って適切な値を設定し、その他の撮像装置には、1台目の撮像装置と同じ値を手動設定することができる。そのため、ユーザの意図を酌んだ撮影を、複数の撮像装置を用いて同条件で行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ操作に応じて設定されたホワイトバランスが、どれほど正確か、または、ずれているかを、ユーザに的確に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電子カメラ1の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態の電子カメラ1の上面図である。
【図3】第1実施形態の電子カメラ1の動作を示すフローチャートである。
【図4】色温度とホワイトバランスゲイン値とにかかわるテーブルを示す図である。
【図5】第1実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【図6】第1実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【図7】第1実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【図8】第2実施形態の電子カメラ6の構成を示す図である。
【図9】第2実施形態の電子カメラ6の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態における液晶モニタの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1,6 電子カメラ
2 撮像部
3 操作部
4 画像処理部
5 表示部
31 領域指定部
32 マニュアル設定部
33 ダイヤル
34 液晶部
41 領域WBゲイン値算出部
42 マニュアルWBゲイン値算出部
43 比較部
44 演算部
45 L*a*b*変換部
Claims (10)
- 被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、
前記画像に対して少なくともホワイトバランス調整を施す画像処理部と、
前記撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、
前記光源特性に対応する色情報に基づいて、前記ホワイトバランス調整にかかわる第1のホワイトバランス評価値を算出する第1の算出部と、
前記被写体を含む被写界のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、
前記特定の領域の色情報に基づいて、前記ホワイトバランス調整にかかわる第2のホワイトバランス評価値を算出する第2の算出部と、
前記第1のホワイトバランス評価値と前記第2のホワイトバランス評価値とを比較する比較部と、
前記比較部による比較結果を表示する表示部と
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記第1の算出部は、前記第1のホワイトバランス評価値としてホワイトバランスゲイン値を算出し、
前記第2の算出部は、前記第2のホワイトバランス評価値としてホワイトバランスゲイン値を算出する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記第1の算出部は、前記第1のホワイトバランス評価値として色温度を算出し、
前記第2の算出部は、前記第2のホワイトバランス評価値として色温度を算出する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記表示部は、前記比較結果を図形情報を用いて表示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 被写体の像を撮像して画像を生成する撮像部と、
前記撮像が行われる際の光源特性を、ユーザ操作に応じて設定する設定部と、前記光源特性に対応する色情報に基づいて、前記画像に対するホワイトバランス調整にかかわるホワイトバランス評価値を算出する算出部と、
前記撮像部により生成される画像のうち、特定の領域をユーザ操作に応じて選択する領域選択部と、
前記特定の領域に対応する部分の画像に対して、前記ホワイトバランス評価値に基づくホワイトバランス調整を施す画像処理部と、
前記ホワイトバランス調整が施された画像の色情報を、デバイスに依存しない色空間における色情報に変換する変換部と、
前記変換部による変換結果を表示する表示部と
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
前記変換部は、前記画像の色情報を、L*a*b*色空間における色情報に変換する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
前記表示部は、前記変換結果に基づく無彩度合いを図形情報を用いて表示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、
前記設定部は、前記光源特性として光源の色温度を設定する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、
前記設定部は、前記光源特性として光源の種類を設定する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または請求項5に記載の撮像装置において、
前記領域選択部は、前記特定の領域の選択の際に、選択範囲の大きさと位置との少なくとも一方を変更して前記特定の領域を選択する
ことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
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