JP4069690B2 - 画像処理装置および電子カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理対象の画像にホワイトバランス調整を施す画像処理装置および撮像した画像にホワイトバランス調整を施す電子カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人間の眼には、被写体周辺の照射光の色温度が変化しても白い被写体は白く見えるという順応性がある。しかし、ビデオカメラや電子カメラにはこのような順応性がないため、ビデオカメラや電子カメラによる撮影においては、被写体周辺の照射光の色温度に合わせて、各色のゲインを調整するいわゆるホワイトバランス調整が行われている。
【0003】
ホワイトバランス調整には、ビデオカメラや電子カメラが照射光の色温度を自動的に検出してホワイトバランス調整を行う「オートホワイトバランス」や、予めユーザにより無彩色の被写体の撮影(いわゆるプリセット取得)を行わせてホワイトバランス調整を行う「プリセットホワイトバランス」などの方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したオートホワイトバランスは、撮影する被写体の色などに影響されるため、被写体によっては、正確なホワイトバランス調整を行うことができないという問題があった。
また、前述したプリセットホワイトバランスは、プリセット取得直後には正確なホワイトバランス調整を行うことができるが、時間経過とともに照射光が変化すると、その変化に対応できないという問題があった。そのため、被写体周辺の照射光の変化に対応するためには、頻繁にプリセット取得を行わなければならなかった。
【0005】
本発明は、頻繁にプリセット取得を行わなくても、被写体周辺の照射光の変化に対応した正確なホワイトバランス調整を行うことができる画像処理装置および電子カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、予めユーザにより設定されたホワイトバランス制御値を記録する記録手段と、色温度に基づいてホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値と、前記算出手段により算出されたホワイトバランス制御値とのずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値を補正する補正手段と、前記補正手段により補正されたホワイトバランス制御値を用いて、処理対象の画像にホワイトバランス調整を施すホワイトバランス調整手段と、色再現マトリックスを用いて色再現処理を行う色再現処理手段と、前記ずれ量に基づいて前記色再現マトリックスを決定する第1の決定方法と、前記色再現マトリックスとして、予め定められた色再現マトリックスを用いる第2の決定方法との何れかにより、前記色再現処理の際に用いる前記色再現マトリックスを決定する決定手段と、前記ずれ量に応じて、前記第1の決定方法と前記第2の決定方法との何れかを選択する選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
なお、好ましくは、前記補正手段は、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値の補正範囲を所定の範囲に制限しても良い。
また、好ましくは、前記補正手段は、前記所定の範囲の上限値と下限値との少なくとも一方を制限しても良い。
【0008】
また、好ましくは、前記補正手段は、前記所定の範囲を、ミレッド単位で表わされた色温度を用いて決めても良い。
また、好ましくは、前記選択手段は、前記ずれ量が所定の範囲内である場合には、前記第1の決定方法を選択し、前記ずれ量が前記所定の範囲外である場合には、前記第2の決定方法を選択しても良い。
【0010】
本発明の電子カメラは、予めユーザにより設定されたホワイトバランス制御値を記録する記録手段と、被写体を撮像して画像を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された画像に基づいて、色温度を算出し、該色温度に基づいてホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値と、前記算出手段により算出されたホワイトバランス制御値とのずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値を補正する補正手段と、前記補正手段により補正されたホワイトバランス制御値を用いて、前記撮像手段により生成された画像にホワイトバランス調整を施すホワイトバランス調整手段と、色再現マトリックスを用いて色再現処理を行う色再現処理手段と、前記ずれ量に基づいて前記色再現マトリックスを決定する第1の決定方法と、前記色再現マトリックスとして、予め定められた色再現マトリックスを用いる第2の決定方法との何れかにより、前記色再現処理の際に用いる前記色再現マトリックスを決定する決定手段と、前記ずれ量に応じて、前記第1の決定方法と前記第2の決定方法との何れかを選択する選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
なお、好ましくは、前記記録手段は、予めユーザにより設定されたホワイトバランス制御値を複数記録し、前記補正手段は、前記記録手段に記録された複数のホワイトバランス制御値のうち、ユーザにより選択されたホワイトバランス制御値と、前記算出手段により算出されたホワイトバランス制御値とのずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて、前記ユーザにより選択されたホワイトバランス制御値を補正しても良い。
【0012】
また、好ましくは、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値が、前記補正手段により補正されることを、ユーザに通知する通知手段を備えても良い。
また、好ましくは、前記選択手段は、前記ずれ量が所定の範囲内である場合には、前記第1の決定方法を選択し、前記ずれ量が前記所定の範囲外である場合には、前記第2の決定方法を選択しても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0014】
なお、以下の各実施形態では、本発明の画像処理装置が行う画像処理の機能を有する電子カメラを用いて説明を行う。
《第1実施形態》
以下、図面を用いて本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における電子カメラの構成を示すブロック図である。
【0015】
電子カメラ1は、図1に示すように、撮像部2、制御部3、画像処理部4、表示部5および記録部6を備えており、これらはバスを介して相互に接続されている。
なお、画像処理部4には、ホワイトバランス調整部、色再現処理部など(不図示)が設けられている。また、撮像部2は、不図示の光学系、被写体の明るさや撮影距離などを測定する各種センサ、撮像素子、A/D変換器などを備えており、制御部3内の不図示のメモリには、各部の動作を実現するためのプログラムが予め記録されている。
【0016】
さらに、電子カメラ1は、操作部7を備えており、図1において、操作部7の出力は制御部3に接続される。なお、操作部7は、不図示の電源ボタン、レリーズボタン、決定ボタンなどを含み、後述するホワイトバランスモードの選択などにも用いられる。また、操作部7には、後述するプリセット取得処理を開始するプリセットボタンも含まれる。
【0017】
以上説明したような構成の電子カメラ1における撮影の流れについて図2を用いて説明する。
不図示の電源ボタンが「ON」されると、ステップS1において、制御部3は、各部にスルー画像の撮像および表示を開始するよう指示する。また、制御部3は、撮像されたスルー画像に基づいて、後述するオートホワイトバランスモードで用いるホワイトバランス制御値(以下、「オートWB制御値」と称する)を算出し始める。なお、オートWB制御値は、制御部3内の不図示のメモリに記録され、算出される度に更新される。
【0018】
ステップS2において、制御部3は、ホワイトバランスモードがユーザにより選択されたか否かを判定する。そして、制御部3は、ホワイトバランスモードが選択されるまでステップS2を繰り返す。
なお、ホワイトバランスモードには、従来の電子カメラで実現されていたオートホワイトバランスモード、プリセットホワイトバランスモード、マニュアルホワイトバランスモードの他に、本発明の特徴であるセミオートホワイトバランスモードの各モードが含まれ、ユーザは、操作部7を介して、何れか1つのホワイトバランスモードを選択する。
【0019】
ここで、オートホワイトバランスモードとは、撮像された画像に基づいて自動的にオートWB制御値を算出してホワイトバランス調整を行うモードであり、プリセットホワイトバランスモードとは、予めユーザによりプリセット取得(詳細は後述する)を行わせてホワイトバランス調整を行うモードである。また、マニュアルホワイトバランスモードとは、被写体周辺の照射光の種類(蛍光灯、電球、太陽光など)や照射光の色温度をユーザが指定し、指定された照射光の種類や色温度に対応付けて予め定められたホワイトバランス制御値を用いてホワイトバランス調整を行うモードである。マニュアルモードにおいて用いられるホワイトバランス制御値を、以下では、「マニュアルWB制御値」と称する。以上説明した3つのホワイトバランスモードは公知技術であるため、以下では詳細な説明を省略する。
【0020】
ステップS3において、制御部3は、選択されたホワイトバランスモードの設定処理を行う。ただし、ホワイトバランスモードの設定処理には、レリーズボタンが押圧されたか否かの判定も含まれる。
なお、オートホワイトバランスモード、プリセットホワイトバランスモード、マニュアルホワイトバランスモードが選択された場合の設定処理については、公知技術と同様に行うことができるため説明を省略し、セミオートホワイトバランスモードが選択された場合の設定処理については後述する。
【0021】
ホワイトバランスモードの設定処理に際してレリーズボタンが押圧されると、ステップS4において、制御部3は、各部を介して撮影を行う。
ステップS5において、制御部3は、画像処理部4内の不図示のホワイトバランス調整部を介して、ステップS3で設定した内容に応じたホワイトバランス調整を、撮影により得られた画像に施す。
【0022】
ステップS6において、制御部3は、画像処理部4内の不図示の色再現処理部を介して、ステップS3で設定した内容に応じた色再現処理を、ホワイトバランス調整後の画像に施す。
ステップS7において、制御部3は、色再現処理後の画像を、記録部6に記録して一連の処理を終了する。
【0023】
ここで、図2のステップS3の部分で説明したホワイトバランスモードの設定処理のうち、本発明の特徴であるセミオートホワイトバランスモードの設定処理について図3を用いて詳細に説明する。
ユーザ操作によりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、ステップS10において、制御部3は、プリセット取得処理を行う。
【0024】
ここで、プリセット取得処理について図4を用いて簡単に説明する。
プリセット取得処理とは、撮影の前に、無彩色の被写体をユーザにより予備撮影させ、予備撮影の結果に基づいてホワイトバランス制御値(以下、「プリセットWB制御値」と称する)を算出するための処理である。また、プリセット取得処理は、ユーザにより不図示のプリセットボタンが押圧されることにより開始される。
【0025】
プリセット取得が開始されると、ステップS25において、制御部3は、撮影が行われたか否かを判定する。そして、制御部3は、撮影が行われるまでステップS25を繰り返す。
ステップS26において、制御部3は、撮影により得られた画像に基づき、プリセットWB制御値を算出する。
【0026】
ステップS27において、制御部3は、算出したプリセットWB制御値を制御部3内の不図示のメモリに記録し、プリセット取得処理を終了する。
以上説明したようにしてプリセット取得処理が終了すると、ステップS11において、制御部3は、プリセットWB制御値と、予め記憶されている補正範囲とを読み出す。
【0027】
補正範囲とは、プリセットWB制御値を補正可能な範囲であり、本実施形態では、「ミレッド単位」の色温度で表わされる。ミレッド単位は色温度を表わす単位のひとつであり、ケルビン単位との関係は以下の式の通りである。
ミレッド(mird)=(1÷ケルビン(K))×106・・・(式1)
ホワイトバランス制御値と色温度との間には相関関係があるため、色温度を用いてホワイトバランス制御値を表わすことができる。
【0028】
図5は、ホワイトバランス制御値と色温度との関係を示すグラフである。
色温度をケルビン単位で表わす場合には、図5(a)に示すように、ホワイトバランス制御値は、低温度側では大きく変動し、高温度側ではあまり変動しない。一方、色温度をミレッド単位で表わす場合には、図5(b)に示すように、変動は略等間隔になる。
【0029】
そのため、ミレッド単位の色温度を用いてホワイトバランス制御値の補正範囲を表わすことにより、被写体周辺の照射光の色温度に拘らず、同じ尺度で補正範囲を定めることができる。
制御部3内の不図示のメモリには、プリセットWB制御値の補正範囲として上限値および下限値(例えば、±50ミレッド)が予め記録されている。
【0030】
ステップS12において、制御部3は、補正範囲を変更するか否かを判定する。操作部7を介して、補正範囲の変更が指示された場合には、制御部3は、ステップS13に進み、補正範囲の変更が指示されない場合には、制御部3は、ステップS14に進む。
ステップS13において、制御部3は、ユーザにより入力された補正範囲を制御部3内の不図示のメモリに記録する。なお、操作部7を介してユーザにより入力される補正範囲は、前述したミレッド単位の色温度を用いて表わされる上限値および下限値であるとする。
【0031】
ステップS14において、制御部3は、色再現マトリックスの決定方法が指定されたか否かを判定する。ここで、色再現マトリックスは、画像処理部4内の不図示の色再現処理部を介して行われる色再現処理に用いられる係数である。
制御部3は、色再現処理において、後述するプリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて色再現マトリックスを決定する方法と、予め定められた色再現マトリックスを用いる方法とのうち、どちらを実行するかをユーザに指定させ、指定が行われると指定された方法を制御部3内の不図示のメモリに記録してステップS15に進む。
【0032】
ステップS15において、制御部3は、制御部3内の不図示のメモリから最新のオートWB制御値を読み出し、ステップS16において、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量を算出する。
ここで、プリセットWB制御値は、ステップS11で読み出されたものであり、オートWB制御値は、ステップS15で読み出されたものである。
【0033】
なお、ずれ量は以下の式を用いて算出される。
ずれ量=(プリセットWB制御値)−(オートWB制御値)・・・(式2)
ステップS17において、制御部3は、ステップS16で算出したずれ量が補正範囲内であるか否かを判定する。
【0034】
すなわち、制御部3は、ステップS16で算出したずれ量をミレッド単位の色温度に換算し、補正範囲内であるか否かを判定する。そして、ずれ量が補正範囲内である場合には、制御部3はステップS18に進み、ずれ量が補正範囲内でない(補正範囲外である)場合には、制御部3はステップS19に進む。
ステップS18において、制御部3は、プリセットWB制御値をオートWB制御値に置き換える。
【0035】
すなわち、制御部3は、ステップS15で読み出したオートWB制御値を、新たなプリセットWB制御値として制御部3内の不図示のメモリに記録する。
ステップS19において、制御部3は、プリセットWB制御値を、補正範囲の上限値または下限値に応じたホワイトバランス制御値に置き換える。
すなわち、制御部3は、補正範囲の上限値または下限値に応じたホワイトバランス制御値を、新たなプリセットWB制御値として制御部3内の不図示のメモリに記録する。
【0036】
ステップS20において、制御部3は、プリセットWB制御値の補正内容を表示部5に表示する。
ここで、表示部5に表示されるのは、ステップS18またはステップS19で行われた補正の内容であり、例えば、「プリセットWB制御値をオートWB制御値に置き換えました。」などのメッセージである。
【0037】
ステップS21において、制御部3は、色再現マトリックスをプリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて決定するか否かを判定する。
すなわち、制御部3は、ステップS14において指定された色再現マトリックスの決定方法を参照し、色再現マトリックスをプリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて決定する方法が指定された場合には、ステップS22に進み、予め定められた色再現マトリックスを用いる方法が指定された場合には、ステップS23に進む。
【0038】
ステップS22において、制御部3は、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて、色再現マトリックスを決定する。
すなわち、制御部3は、ステップS16で算出したずれ量を参照し、プリセットWB制御値の補正前と補正後との間の色温度の変化を求める。そして、色温度の変化に基づいて照射光の分光特性の変化を推定し、同じ色合いが再現できるような色再現マトリックスを決定する。
【0039】
ステップS23において、制御部3は、不図示のレリーズボタンが押圧されたか否かを判定し、レリーズボタンが押圧された場合には一連の設定処理を終了し、レリーズボタンが押圧されない場合には、ステップS15に戻り、ステップS15〜ステップS23の処理を繰り返す。
すなわち、制御部3は、レリーズボタンが押圧されるまで、プリセットWB制御値の補正と色再現マトリックスの決定とを繰り返す。
【0040】
以上説明したように、第1実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、予め取得されたプリセットWB制御値と、継続的に算出されるオートWB制御値とのずれ量が算出され、そのずれ量に基づいて、プリセットWB制御値が補正される。そのため、プリセット取得から時間が経過しても、被写体周辺の照射光の変化に対応した正確なホワイトバランス調整を行うことができる。
【0041】
また、第1実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、プリセットWB制御値の補正が、所定の補正範囲内に制限されて行われる。したがって、オートWB制御値が不正確な値であったとしても、プリセットWB制御値を適切な範囲内で補正することができる。
また、第1実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、プリセットWB制御値の補正範囲を、ミレッド単位の色温度を用いて変更可能である。したがって、被写体周辺の照射光の色温度に拘らず、同じ尺度で補正範囲を決めることができる。
【0042】
また、第1実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて、色再現マトリックスが決定される。したがって、被写体周辺の照射光の変化に対応した正確な色再現処理を行うことができる。
また、第1実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて、色再現マトリックスを決定するか否かを、切り換えることができる。したがって、ユーザの要求に応じた色再現処理を行うことができる。
【0043】
例えば、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて色再現マトリックスを決定する場合、被写体周辺の照射光の色温度の変化に対応した色再現処理を簡単に行うことができる。
一方、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて色再現マトリックスを決定しない場合、色再現処理後の画像は、RAWデータに近いので、パーソナルコンピュータなどを用いた後処理に好適である。また、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて色再現マトリックスを決定しない場合、安定性の高い色再現処理を行うことができる。
【0044】
さらに、第1実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、プリセットWB制御値の補正内容が表示部5を用いて表示されることにより、ユーザに対して通知される。そのため、ユーザは、通知された補正内容を検討し、新たな設定動作などを行うことができる。
なお、第1実施形態では、セミオートホワイトバランスモードの設定処理時の補正範囲入力の際に、補正範囲の上限値および下限値がユーザにより入力される例を示したが、入力される補正範囲は、上限値のみまたは下限値のみでも良い。
【0045】
このように、補正範囲選択の自由度を上げることにより、ユーザの要求に応じたホワイトバランス調整を行うことができる。
また、予めいくつかの補正範囲を設定しておき、設定されたいくつかの補正範囲から、ユーザが1つの補正範囲を選択するようにしても良い。
また、第1実施形態では、セミオートホワイトバランスモードの設定処理の際に、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいてプリセットWB制御値を自動的に補正する例を示したが、補正を行う前に、表示部5などを用いてユーザに補正内容を通知し、ユーザによる補正実行の指示を得てから補正を行うようにしても良い。
【0046】
また、第1実施形態では、セミオートホワイトバランスモードの設定処理の際に、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量が補正範囲外であった場合、プリセットWB制御値を補正範囲の上限値または下限値に応じたホワイトバランス制御値に置き換える例を示したが、このような置き換えをせずに、プリセットWB制御値をそのまま使うようにしても良いし、補正範囲内に収まるような所定の係数を乗じるようにしても良い。
【0047】
また、第1実施形態では、セミオートホワイトバランスモードの設定処理の際に、表示部5を用いてプリセットWB制御値の補正内容を表示部5に表示する例を示したが、音声などを用いて通知するようにしても良い。さらに、補正範囲外であった場合に警告音を発するようにしても良い。
《第2実施形態》
以下、図面を用いて本発明の第2実施形態について説明する。
【0048】
第2実施形態の電子カメラの構成は、第1実施形態の電子カメラ1の構成と同様であるため説明を省略し、以下では、第1実施形態の電子カメラ1と同じ符号を用いて説明を行う。
また、第2実施形態の電子カメラ1における撮影の流れは、第1実施形態とほとんど同様であるため、説明を省略する。そして、以下では、第1実施形態とは異なるセミオートホワイトバランスモードの設定処理について、図6を用いて詳しく説明する。
【0049】
ユーザ操作によりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、ステップS30において、制御部3は、第1実施形態と同様に、プリセット取得処理を行う。
ステップS31において、制御部3は、プリセットWB制御値を読み出し、ステップS32において、制御部3は、制御部3内の不図示のメモリから最新のオートWB制御値を読み出す。
【0050】
ステップS33において、制御部3は、第1実施形態と同様に、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量を算出する。
ステップS34において、制御部3は、算出したずれ量に基づいて、プリセットWB制御値の補正範囲を決定する。
図7は、プリセットWB制御値の補正範囲を決定する際に用いるLUTの例を示す。このようなLUTは、制御部3内の不図示のメモリに予め記録されているものとする。
【0051】
図7のLUT中の数字は、R(赤)、B(青)各色のホワイトバランス制御値のずれ量と、ずれ量に対応付けられた補正範囲とを表わしている。
例えば、RのプリセットWB制御値が1.3、オートWB制御値が1.5の場合には、ずれ量は1.3−1.5=−0.2となる。したがって、図7のLUTを参照すると、プリセットWB制御値の補正範囲は、−10ミレッドである。
【0052】
ステップS35〜ステップS38において、制御部3は、第1実施形態のステップS17〜ステップS20と同様の処理を行い、プリセットWB制御値を補正し、補正内容を表示部5に表示する。
ステップS39において、制御部3は、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量に基づいて、色再現マトリックスを決定する。
【0053】
制御部3は、プリセットWB制御値とオートWB制御値とのずれ量と図7のLUTとに基づいて色再現マトリックスの決定を行う。
例えば、ずれ量の絶対値が0.3未満の場合(図7(a))には、制御部3は、S39でずれ量を算出した際に用いたプリセットWB制御値およびオートWB制御値を参照し、補正前の照射光の色温度と補正後の照射光の色温度とを求める。そして、色温度の変化に基づいて照射光の分光特性の変化を考慮し、同じ色合いが再現できるような色再現マトリックスを決定する。
【0054】
一方、ずれ量の絶対値が0.3以下の場合(図7(b))には、制御部3は、予め定められた色再現マトリックスを用いる。
ステップS40において、制御部3は、不図示のレリーズボタンが押圧されたか否かを判定する。
制御部3は、レリーズボタンが押圧された場合には一連の設定処理を終了し、レリーズボタンが押圧されない場合には、ステップS32に戻り、ステップS32〜ステップS40の処理を繰り返す。
【0055】
すなわち、制御部3は、レリーズボタンが押圧されるまで、プリセットWB制御値の補正と色再現マトリックスの決定とを繰り返す。
以上説明したように、第2実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、予め取得されたプリセットWB制御値と、継続的に算出されるオートWB制御値とのずれ量が算出され、そのずれ量に基づいて、プリセットWB制御値の補正範囲が決定される。そして、決定された補正範囲を参照してプリセットWB制御値が補正される。そのため、プリセット取得から時間が経過しても、被写体周辺の照射光の変化量に対応した正確なホワイトバランス調整を行うことができる。
【0056】
また、第2実施形態によれば、ユーザによりセミオートホワイトバランスモードが選択されると、予め取得されたプリセットWB制御値と、継続的に算出されるオートWB制御値とのずれ量が算出され、そのずれ量に基づいて色再現マトリックスが決定される。したがって、被写体周辺の照射光の変化に自動的に対応した正確な色再現処理を行うことができる。
【0057】
なお、第2実施形態では、プリセットWB制御値の補正および色再現マトリックスの決定を、LUTを参照して行う例を示したが、プリセットWB制御値の補正または色再現マトリックスの決定の何れか一方を、第1実施形態と同様に行うようにしても良い。すなわち、プリセットWB制御値の補正を予め定められた補正範囲を用いて行うようにしたり、色再現マトリックスの決定方法をユーザ操作により選択可能にしても良い。
【0058】
また、第2実施形態において、色再現マトリックスの決定内容を、表示部5を用いて表示するようにしても良い。
なお、上記各実施形態では、予め1つのプリセットWB制御値を取得できる電子カメラを用いて説明を行ったが、本発明は、複数のプリセットWB制御値を取得できる電子カメラにも適用することができる。その場合には、セミオートホワイトバランスモードの設定の初めに、予め取得されている複数のプリセットWB制御値のうち、何れのプリセットWB制御値を使ってセミオートホワイトバランスモードを実行するかをユーザに選択させる処理を追加すれば良い。
【0059】
この場合、撮影頻度が高いと思われる照射光を想定して、複数のプリセットWB制御値をユーザが予め取得しておくことにより、プリセット取得の回数を減らすことができる。
また、上記各実施形態では、セミオートホワイトバランスモードの設定処理の初めに、プリセット取得処理を行う例を示したが、プリセット取得処理は、ホワイトバランスモードの選択が行われる前に実行されていても良いし、電子カメラ1の電源が「ON」される前(前回電子カメラ1が使用された際)に実行されていても良い。
【0060】
また、上記各実施形態では、プリセットWB制御値を補正するセミオートホワイトバランスモードの例を示したが、マニュアルWB制御値を補正するようにしても良い。すなわち、ユーザにより指定された照射光の種類や色温度に対応付けられたマニュアルWB制御値と、オートWB制御値とのずれ量を算出し、算出したずれ量に基づいてマニュアルWB制御値を補正するようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、頻繁にプリセット取得を行わなくても、被写体周辺の照射光の変化に対応した正確なホワイトバランス調整を行うことができる画像処理装置および電子カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における電子カメラの構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の電子カメラにおける撮影の流れ示すフローチャートである。
【図3】セミオートホワイトバランスモード設定処理時の電子カメラの制御手順を示すフローチャートである。
【図4】プリセット取得処理時の電子カメラの制御手順を示すフローチャートである。
【図5】ホワイトバランス制御値と色温度との関係を示すグラフである。
【図6】セミオートホワイトバランスモード設定処理時の電子カメラの制御手順を示すフローチャートである。
【図7】プリセットWB制御値の補正範囲を決定する際に用いるLUTの一例である。
【符号の説明】
1 電子カメラ
2 撮像部
3 制御部
4 画像処理部
5 表示部
6 記録部
7 操作部
Claims (9)
- 予めユーザにより設定されたホワイトバランス制御値を記録する記録手段と、
色温度に基づいてホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値と、前記算出手段により算出されたホワイトバランス制御値とのずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正されたホワイトバランス制御値を用いて、処理対象の画像にホワイトバランス調整を施すホワイトバランス調整手段と、
色再現マトリックスを用いて色再現処理を行う色再現処理手段と、
前記ずれ量に基づいて前記色再現マトリックスを決定する第1の決定方法と、前記色再現マトリックスとして、予め定められた色再現マトリックスを用いる第2の決定方法との何れかにより、前記色再現処理の際に用いる前記色再現マトリックスを決定する決定手段と、
前記ずれ量に応じて、前記第1の決定方法と前記第2の決定方法との何れかを選択する選択手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記補正手段は、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値の補正範囲を所定の範囲に制限する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記補正手段は、前記所定の範囲の上限値と下限値との少なくとも一方を制限する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記補正手段は、前記所定の範囲を、ミレッド単位で表わされた色温度を用いて決める
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置において、
前記選択手段は、前記ずれ量が所定の範囲内である場合には、前記第1の決定方法を選択し、前記ずれ量が前記所定の範囲外である場合には、前記第2の決定方法を選択する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 予めユーザにより設定されたホワイトバランス制御値を記録する記録手段と、
被写体を撮像して画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段により生成された画像に基づいて、色温度を算出し、該色温度に基づいてホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値と、前記算出手段により算出されたホワイトバランス制御値とのずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて、前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正されたホワイトバランス制御値を用いて、前記撮像手段により生成された画像にホワイトバランス調整を施すホワイトバランス調整手段と、
色再現マトリックスを用いて色再現処理を行う色再現処理手段と、
前記ずれ量に基づいて前記色再現マトリックスを決定する第1の決定方法と、前記色再現マトリックスとして、予め定められた色再現マトリックスを用いる第2の決定方法との何れかにより、前記色再現処理の際に用いる前記色再現マトリックスを決定する決定手段と、
前記ずれ量に応じて、前記第1の決定方法と前記第2の決定方法との何れかを選択する選択手段と
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項6に記載の電子カメラにおいて、
前記記録手段は、予めユーザにより設定されたホワイトバランス制御値を複数記録し、
前記補正手段は、前記記録手段に記録された複数のホワイトバランス制御値のうち、ユーザにより選択されたホワイトバランス制御値と、前記算出手段により算出されたホワイトバランス制御値とのずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて、前記ユーザにより選択されたホワイトバランス制御値を補正する
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項6に記載の電子カメラにおいて、
前記記録手段に記録されたホワイトバランス制御値が、前記補正手段により補正されることを、ユーザに通知する通知手段
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項6から請求項8の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、
前記選択手段は、前記ずれ量が所定の範囲内である場合には、前記第1の決定方法を選択し、前記ずれ量が前記所定の範囲外である場合には、前記第2の決定方法を選択する
ことを特徴とする電子カメラ。
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