JP4683951B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品では通常、着用者の股間に対応する股間部において、着用者からの排泄物を幅方向の中央部で受ける。このような使い捨ておむつでは、吸収体により吸収された尿等の水分が中央部から側方部に移動して吸収体の側方から漏出することを防止するために、吸収体の中央部における吸収性を向上する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、吸収体の幅方向の中央部において、側方部よりも厚さを厚くするとともに高吸収性ポリマーの坪量を高くし、さらに、トップシートとの間に嵩高不織布を配することにより、使い捨ておむつの側方部からの漏れ防止性を向上する技術が開示されている。
特開平11−285513号公報
ところで、使い捨ておむつでは、着用者が側臥位や仰臥位等で寝ている場合、吸収体の股間部に吸収された尿等の水分が、吸収体の長手方向の端部側(すなわち、前後部)へと移動したり拡散する。特許文献1の使い捨ておむつでは、吸収体の中央部(すなわち、吸収性が高い部位)の幅が長手方向において一定とされるため、股間部から前後部に移動した水分が、前後部において中央部よりも薄い側方部へと移動したり拡散して側方部から漏出してしまう恐れがある。また、幅方向において高吸収性ポリマーの坪量を変更し、さらに中央部の上方に嵩高不織布を配する必要があるため、吸収性物品の製造が複雑になってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収体の長手方向の端部側において側方からの水分の漏出を確実に抑制することを主な目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して着用され、前記着用者からの排泄物を受けるオープンタイプの使い捨ておむつである吸収性物品であって、吸収体と、前記吸収体の着用者側の主面を覆うトップシートと、前記吸収体のもう一方の主面を覆うバックシートとを備え、前記吸収体が、着用者の腹側の肌に接する前方部と、着用者の背側の肌に接する後方部と、前記前方部および前記後方部の間において着用者の股間に対向する股間部とを備え、前記吸収体が、前記前方部および前記後方部の幅が前記股間部よりも広い砂時計型であり、前記股間部が、幅方向の両側の部位である2つの股間側方部と、前記2つの股間側方部の間に位置し、前記2つの股間側方部よりも厚い股間中央部とを備え、前記前方部および前記後方部のそれぞれが、前記2つの股間側方部よりも厚い厚肉部を備え、前記厚肉部の幅が、前記股間部の幅よりも大きい
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記厚肉部の厚さが前記股間中央部の厚さとほぼ等しい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品であって、前記前方部および前記後方部のそれぞれの厚さが、幅方向全体において均一である。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収体が、積層される複数の吸収層を備え、前記複数の吸収層のうちの一の吸収層の外形が他の一の吸収層の外形と異なる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記一の吸収層が略矩形状であり、前記他の一の吸収層の少なくとも前記前方部および前記後方部のいずれか一方の幅が前記股間部の幅よりも広い。
請求項に記載の発明は、請求項4または5に記載の吸収性物品であって、前記複数の吸収層が2層である。
本発明では、吸収体の長手方向の端部側において側方からの水分の漏出を確実に抑制することができる。請求項2および4の発明では、吸収性物品の製造を簡素化することができる。請求項の発明では、着用時の位置合わせを容易に行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1の外観を示す図である。着用者からの排泄物を受ける吸収性物品1は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して着用するオープンタイプの使い捨ておむつである。
図2は、吸収性物品1の構成を示す平面図であり、図3および図4は、吸収性物品1を図2中に示すA−AおよびB−Bの位置でY方向に垂直な面で切断した断面図である。図2ないし図4に示すように、吸収性物品1は、略シート状の本体部2、および、本体部2の長手方向(すなわち、Y方向)のほぼ全長に亘って本体部2の長手方向とは垂直な幅方向(すなわち、X方向)の両側に設けられた一対の側壁部3を備える。なお、図4では、吸収性物品1の(+Y)側の端部近傍の断面を示すが、(−Y)側の端部近傍の断面も図4と同様の構造を有する。
また、吸収性物品1は、図2に示すように、本体部2の長手方向の一方の端部((−Y)側の端部であり、着用者の背側に当接する部位)において幅方向の両側に取り付けられた一対の止着部24を備える。吸収性物品1の着用時には、本体部2の(+Z)側の主面が着用者に接する面となり、一対の止着部24のそれぞれに2つ設けられた面ファスナー241が、本体部2の(+Y)側の端部(すなわち、着用者の腹側に当接する部位)において着用者側とは反対側に設けられたフロンタルテープ242(図1参照)に止着される。
止着部24の面ファスナー241は微小なフック部材を多数有しており、面ファスナー241の止着時にはこれらのフック部材がフロンタルテープ242のループ部材と係合する。なお、フロンタルテープ242は不織布や他の布地であってもよく、この場合、面ファスナー241のフック部材は不織布等の繊維群に着脱可能に接合される。また、止着部24では、面ファスナー241に代えてホットメルト接着剤等の粘着剤が設けられてもよい。
図2ないし図4に示すように、一対の側壁部3のそれぞれには、長手方向に伸びる脚用弾性部材31a,31bが接合されており、図2に示すように吸収性物品1を広げた状態では、脚用弾性部材31a,31bは伸張状態となっている。吸収性物品1では、各側壁部3の(+Y)側の端部((−Y)側の端部についても同様。)が、図4に示すように、本体部2の着用者側の面にホットメルト接着剤4により接合されており、長手方向の両端部の間の部位は、図3に示すように、本体部2の着用者側の面とは非接合状態とされる。吸収性物品1では、内側の脚用弾性部材31aが収縮することにより、本体部2の側方において側壁部3の内側のエッジが着用者側に向かって立ち上がり、外側の脚用弾性部材31bが収縮することにより、側壁部3の外側のエッジおよび後述のバックシート23が着用者側かつ内側に向かって立ち上がって着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。なお、図4に示すように、長手方向の両端部では、側壁部3が後述のバックシート23および吸収コア22にも接合される。
図2ないし図4に示す側壁部3は、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。吸収性物品1の快適性向上の観点からは、側壁部3が通気性を有することが好ましい。脚用弾性部材31a,31bとしては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等が用いられる。また、脚用弾性部材31a,31bは、ホットメルト接着剤、超音波接合、ヒートシール等により側壁部3に接合される。好ましくは、繊度300〜1850デシテックスのポリウレタン糸が脚用弾性部材31a,31bとして用いられ、1.1〜4.0倍に伸張された状態でゴム系のホットメルト接着剤により側壁部3に接合される。
本体部2は、図2にその輪郭を太い破線にて示す吸収体である吸収コア22、吸収コア22の着用者側(すなわち、(+Z)側)の主面を覆うトップシート21、および、吸収コア22のもう一方の主面を覆うバックシート23を備える。トップシート21およびバックシート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22の周囲にて互いに接合され、吸収コア22の側方には側壁部3が接合される。
また、本体部2の長手方向の両端部には、トップシート21とバックシート23とに挟まれるウエスト用弾性部材25が設けられる。ウエスト用弾性部材25としてはポリウレタンフィルム等が用いられ、伸張状態にてトップシート21およびバックシート23に接合されたウエスト用弾性部材25が収縮することにより、吸収性物品1が着用者の腰回りに密着する。吸収性物品1では、脚用弾性部材31a,31bが設けられた側壁部3、および、ウエスト用弾性部材25により、脚周り、股間、腹側および背側からの尿等の漏出が防止される。
トップシート21は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
バックシート23は撥水性または不透液性の不織布であり、トップシート21を透過した水分、および、吸収コア22に一旦吸収された水分が、本体部2の着用者側とは反対側にしみ出すのを防止する。バックシート23として利用される不織布は、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布であり、必要に応じて撥水処理が施されてもよい。なお、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムや、上記不織布とプラスチックフィルムとの複合材料等がバックシート23として利用されてもよい。この場合、着用者の快適性の観点からは、通気性を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
次に、吸収コア22の形状について説明する。図2に示すように、吸収コア22では、着用者の腹側および背側の肌に接する前方部221および後方部223、並びに、前方部221および後方部223の間において着用者の股間に対向する股間部222が長手方向に沿って並ぶ。前方部221および後方部223の幅は股間部222よりも広くされており、吸収コア22はいわゆる砂時計型とされる。
吸収コア22の股間部222では、図3に示すように、幅方向の両側の部位(以下、「股間側方部」という。)2222の間に位置する中央の部位(以下、「股間中央部」という。)2221が、股間側方部2222よりも厚くされる。また、図4に示すように、前方部221の厚さは幅方向全体においてほぼ均一であり、股間中央部2221とおよそ同じ厚さとされる(後方部223についても同様)。換言すれば、前方部221および後方部223は、股間中央部2221および股間部222よりも幅が広く、股間側方部2222よりも厚い厚肉部であり、当該厚肉部の厚さは股間中央部2221の厚さとほぼ等しい。吸収性物品1では、着用者が側臥位や仰臥位等で寝ている場合、吸収コア22の股間部222に吸収された尿等の水分が、吸収コア22の長手方向に拡散して前方部221および後方部223へと移動し、前方部221および後方部223において保持される。
以上に説明したように、吸収性物品1では、吸収コア22の前方部221および後方部223が、股間中央部2221よりも広く股間側方部2222よりも厚い厚肉部とされることにより、前方部221および後方部223の吸収性が股間部222よりも高くされる。このため、前方部221および後方部223において、股間部222から移動してくる水分を確実に保持し、吸収コア22の側方からの水分の漏出を確実に抑制することができる。また、厚肉部である前方部221および後方部223の幅が、股間中央部2221のみならず股間部222の幅よりも広くされることにより、吸収コア22の側方からの水分の漏出をより確実に抑制することができる。
吸収性物品の製造では通常、凹部に積層したパルプを長手方向にヘラで掻き取ることにより吸収コアの外形が形作られるため、吸収コアの厚さが長手方向において均一とされることが好ましい。吸収性物品1では、厚肉部である前方部221および後方部223の厚さが、前方部221および後方部223と長手方向において連続する股間中央部2221の厚さとほぼ等しくされることにより、吸収性物品1の製造を簡素化することができる。
吸収性物品1の股間部222では、股間中央部2221が厚くされることにより股間部222の吸収性が向上される。また、吸収コア22の外形が砂時計型とされるとともに股間側方部2222が股間中央部2221よりも薄くされることにより、股間中央部2221が着用者の股間に密着しやすくなり、また、股間側方部2222が鼠径部に沿って密着しやすくなるため、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
次に、本発明の関連技術に係る吸収性物品について説明する。図5は、吸収性物品の吸収コア22aを示す平面図である。図5に示すように、吸収コア22aは、外形が略矩形状である点を除いて図2に示す吸収コア22と同様の構造を有する。吸収性物品の他の構造は図2と同様である(以下の実施の形態において同様)。
吸収コア22aでは、図2と同様に、着用者の腹側、股間および背側に対向する前方部221、股間部222および後方部223が長手方向に沿って並び、股間部222では、幅方向の中央の部位である股間中央部2221が、幅方向の両側の部位である股間側方部2222よりも厚くされる。また、前方部221および後方部223は、股間部222とほぼ等しい幅を有し、第1の実施の形態と同様に、股間中央部2221よりも幅が広く、股間側方部2222よりも厚い厚肉部とされる。厚肉部(すなわち、前方部221および後方部223)の厚さは股間中央部2221の厚さとほぼ等しい。
以上に説明したように、関連技術に係る吸収性物品では、第1の実施の形態と同様に、吸収コア22aの前方部221および後方部223が、股間中央部2221よりも幅が広く股間側方部2222よりも厚い厚肉部とされることにより、前方部221および後方部223の吸収性が股間部222よりも高くされる。その結果、前方部221および後方部223において、股間部222から移動してくる水分を確実に保持し、吸収コア22aの側方からの水分の漏出を確実に抑制することができる。また、股間中央部2221が股間側方部2222よりも厚くされることにより、股間中央部2221が着用者の股間に密着しやすくなり、また、股間側方部2222が鼠径部に沿って密着しやすくなるため、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
関連技術に係る吸収性物品では、特に、吸収コア22aの外形が製造容易な略矩形状とされることにより、吸収性物品の製造を簡素化することができる。また、第1の実施の形態と同様に、前方部221および後方部223の厚さが股間中央部2221の厚さとほぼ等しくされるため、吸収性物品の製造をより簡素化することができる。
次に、本発明の第の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図6は、第の実施の形態に係る吸収性物品の吸収コア22bを示す平面図であり、図7および図8は、吸収コア22bを図6中に示すC−CおよびD−Dの位置でY方向に垂直な面で切断した断面図である。図6ないし図8に示すように、第の実施の形態に係る吸収性物品では、互いに異なる外形を有する第1吸収層224および第2吸収層225が積層されることにより吸収コア22bが形成されており、第1吸収層224および第2吸収層225は、第1吸収層224とは異なる色の有色シート226を間に挟んで接合される。有色シート226としては、着色されたティッシュペーパーや不織布が用いられる。その他の構成は図2と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
第1吸収層224および第2吸収層225は、図2に示す吸収コア22と同様に、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に、SAP等の粒状の吸水性ポリマーを混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成される。図7および図8に示すように、第1吸収層224および第2吸収層225の厚さは略均一であり、互いにほぼ等しくされる。また、図6に示すように、有色シート226の外形は第2吸収層225の外形とほぼ同じである。
図6に示すように、吸収コア22bの前方部221および後方部223における第1吸収層224の幅は、股間部222における第1吸収層224の幅よりも広く、第1吸収層224はいわゆる砂時計型とされる。また、第2吸収層225も同様に、前方部221および後方部223における幅が股間部222における幅よりも広い砂時計型とされ、股間部222では、第2吸収層225の幅が第1吸収層224の幅よりも広くされる。第の実施の形態に係る吸収性物品では、第1吸収層224の(+Z)側の主面全体、および、第2吸収層225の(+Z)側の主面の一部(すなわち、股間部222における幅方向の両側の部位)がトップシート21(図2参照)に面する。
図7に示すように、股間部222では、第2吸収層225の幅方向の略中央に、第2吸収層225よりも幅が狭い第1吸収層224が積層される。吸収コア22bでは、股間部222の幅方向の両側において第2吸収層225上に第1吸収層224が積層されていない部位が股間側方部2222となり、股間側方部2222の間において第1吸収層224および第2吸収層225が積層される部位が、股間側方部2222よりも厚い股間中央部2221となる。
また、図8に示すように、前方部221(後方部223についても同様。)では、ほぼ等しい幅を有する第1吸収層224および第2吸収層225が積層されることにより、股間中央部2221および股間部222よりも幅が広く、股間側方部2222よりも厚い厚肉部が形成される。厚肉部(すなわち、前方部221および後方部223)の厚さは、股間中央部2221の厚さとほぼ等しくなる。
以上に説明したように、第の実施の形態に係る吸収性物品では、第1の実施の形態と同様に、吸収コア22bの前方部221および後方部223が、股間中央部2221よりも広く股間側方部2222よりも厚い厚肉部とされることにより、前方部221および後方部223の吸収性が股間部222よりも高くされる。その結果、前方部221および後方部223における吸収コア22bの側方からの水分の漏出を確実に抑制することができる。また、股間中央部2221が股間側方部2222よりも厚くされることにより、股間中央部2221および股間側方部2222が着用者の股間および鼠径部に密着しやすくなるため、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
の実施の形態に係る吸収性物品では、特に、互いに外形が異なる2層の吸収層(すなわち、第1吸収層224および第2吸収層225)を積層することによって吸収コア22bが形成される。したがって、第1吸収層224および第2吸収層225の厚さを幅方向において変えることなく、吸収コア22bの幅方向の厚さを部位毎に容易に変えることができる。すなわち、吸収コア22bの設計の自由度を向上させつつ吸収性物品の製造および管理を簡素化することができる。また、第1の実施の形態と同様に、前方部221および後方部223の厚さが股間中央部2221の厚さとほぼ等しくされるため、第1吸収層224および第2吸収層225の厚さを長手方向において変える必要がなく、吸収性物品の製造をより簡素化することができる。
図6に示すように、吸収コア22bでは、第1吸収層224および第2吸収層225が第1吸収層224とは異なる色の有色シート226を介して接合されるため、吸収コア22bのトップシート21に面する側(すなわち、着用者側である(+Z)側)において、実質的に第2吸収層225の色が第1吸収層224の色と異なる状態とされる(正確には、第2吸収層225に対応する領域の色が第1吸収層224の色と異なる。)。したがって、吸収性物品をトップシート21側から見た場合、第2吸収層225の第1吸収層224に覆われていない部位である股間側方部2222の色が、吸収コア22bの他の部位(すなわち、前方部221、後方部223および股間中央部2221)の色と異なることとなる。これにより、第の実施の形態に係る吸収性物品では、股間側方部2222および股間中央部2221の位置が明確化されるため、吸収性物品の着用時に股間中央部2221と着用者の股間との位置合わせを容易に行うことができる。また、吸収性物品の本体部2(図2参照)上に補助吸収具(いわゆる、尿パッド等)を取り付けて着用する場合、補助吸収具と吸収コア22bとの位置合わせを容易に行い、補助吸収具を適切な位置に迅速に取り付けることができる。
次に、本発明の関連技術に係る吸収性物品について説明する。図9は、吸収性物品の吸収コア22cを示す平面図であり、図10および図11は、吸収コア22cを図9中に示すE−EおよびF−Fの位置でY方向に垂直な面で切断した断面図である。図9に示すように、吸収コア22cは、図6に示す第2吸収層225とは外形が異なる第2吸収層225aを備える。その他の構成は図6と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
図9に示すように、吸収コア22cでは、第2吸収層225aは略矩形状であり、前方部221および後方部223における第1吸収層224の幅は、股間部222における第1吸収層224の幅よりも広くされる。また、有色シート226の外形は第2吸収層225の外形とほぼ同じである。図10および図11に示すように、第1吸収層224および第2吸収層225aの厚さは略均一であり、互いにほぼ等しくされる。
図10に示すように、第1吸収層224の股間部222の幅は、第2吸収層225aの幅よりも狭くされ、股間部222の幅方向の両側において第2吸収層225a上に第1吸収層224が積層されていない部位が股間側方部2222となり、股間側方部2222の間において第1吸収層224および第2吸収層225aが積層される部位が、股間側方部2222よりも厚い股間中央部2221となる。
また、図11に示すように、前方部221(後方部223についても同様。)では、第1吸収層224の幅は、第2吸収層225aの幅よりも広くされ、幅方向の中央部において第1吸収層224および第2吸収層225aが積層される部位が、股間中央部2221よりも幅が広く、股間側方部2222よりも厚い厚肉部の役割を果たす。前方部221および後方部223における厚肉部の厚さは、股間中央部2221の厚さとほぼ等しくなる。
以上に説明したように、関連技術に係る吸収性物品では、吸収コア22cの前方部221および後方部223に、股間中央部2221よりも広く股間側方部2222よりも厚い厚肉部が設けられることにより、第2の実施の形態と同様に、前方部221および後方部223の吸収性が股間部222よりも高くされる。その結果、前方部221および後方部223における吸収コア22cの側方からの水分の漏出を確実に抑制することができる。
関連技術に係る吸収性物品では、第2の実施の形態と同様に、外形が異なる第1吸収層224および第2吸収層225aを積層することにより、第1吸収層224および第2吸収層225aの幅方向の厚さを変えることなく、吸収コア22cの幅方向の厚さを部位毎に容易に変えることができる。また、第1の実施の形態と同様に、前方部221および後方部223の厚さが股間中央部2221の厚さとほぼ等しくされるため、第1吸収層224および第2吸収層225aの厚さを長手方向において変える必要がない。このため、吸収性物品の製造および管理を簡素化することができる。関連技術に係る吸収性物品では、特に、第2吸収層225aの外形を製造容易な矩形状とすることにより、吸収性物品の製造をより簡素化することができる。
また、第2の実施の形態と同様に、吸収コア22cの股間中央部2221が股間側方部2222よりも厚くされることにより、股間中央部2221および股間側方部2222が着用者の股間および鼠径部に密着しやすくなるため、吸収性物品の着用感を向上することができる。関連技術に係る吸収性物品では、特に、吸収コア22cの前方部221および後方部223において、第1吸収層224の幅を第2吸収層225aよりも広くすることにより、前方部221および後方部223の幅方向の両側の部位が中央の厚肉部よりも薄くされる。その結果、吸収性物品の着用時に、着用者の側方における吸収性物品の厚さを薄くすることができ、腰回りにおける着用感をさらに向上することができる。
図9に示す吸収コア22cでは、第の実施の形態と同様に、第1吸収層224および第2吸収層225aが、第1吸収層224とは異なる色の有色シート226を介して接合されるため、吸収コア22cの(+Z)側(すなわち、着用者側)において、実質的に第2吸収層225aの色が第1吸収層224の色と異なる状態とされる。これにより、股間側方部2222および股間中央部2221の位置が明確化されるため、吸収性物品の着用時に股間中央部2221と着用者の股間との位置合わせを容易に行うことができる。また、吸収性物品に補助吸収具を取り付けて着用する場合、補助吸収具と吸収コア22bとの位置合わせも容易に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態および関連技術について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、第2の実施の形態(図9ないし図11に示す関連技術についても同様。)では、有色シート226を第1吸収層224および第2吸収層225の間に設ける代わりに、第2吸収層225の着用者側の主面が、インクジェット印刷により第1吸収層224とは異なる色に着色されてもよい。また、第2吸収層225の着用者側の主面への着色は、第1吸収層224とは異なる色を有する有色ホットメルト接着剤の塗布により行われてもよい。なお、吸収性物品の位置合わせを容易に行うという観点からは、第2吸収層225の着用者側の主面全体に着色される必要はなく、股間側方部2222のみ、あるいは、股間側方部2222と股間中央部2221との境界線に対応する部位のみが着色されてもよい。
また、第1の実施の形態(図5に示す関連技術についても同様。)でも、吸収コア22の股間側方部2222における着用者側の面、あるいは、股間側方部2222と股間中央部2221との境界が、インクジェット印刷等により着色されることにより、股間側方部2222および股間中央部2221の位置が明確化され、吸収性物品1と着用者または補助吸収具との位置合わせを容易に行うことができる。
吸収性物品の製造を簡素化するという観点からは、吸収コアは2層の吸収層が積層されて形成されることが好ましいが、必要に応じて3層以上の吸収層が積層されることにより吸収コアが形成されてもよい
第1の実施の形態に係る吸収性物品の外観を示す図である。 吸収性物品を示す平面図である。 吸収性物品を示す断面図である。 吸収性物品を示す断面図である。 本発明の関連技術に係る吸収性物品の吸収コアを示す平面図である。 第2の実施の形態に係る吸収性物品の吸収コアを示す平面図である。 吸収コアを示す断面図である。 吸収コアを示す断面図である。 本発明の関連技術に係る吸収性物品の吸収コアを示す平面図である。 吸収コアを示す断面図である。 吸収コアを示す断面図である。
1 吸収性物品
21 トップシート
22,22a〜22c 吸収コア
23 バックシート
221 前方部
222 股間部
223 後方部
224 第1吸収層
225,225a 第2吸収層
2221 股間中央部
2222 股間側方部

Claims (6)

  1. 着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して着用され、前記着用者からの排泄物を受けるオープンタイプの使い捨ておむつである吸収性物品であって、
    吸収体と、
    前記吸収体の着用者側の主面を覆うトップシートと、
    前記吸収体のもう一方の主面を覆うバックシートと、
    を備え、
    前記吸収体が、
    着用者の腹側の肌に接する前方部と、
    着用者の背側の肌に接する後方部と、
    前記前方部および前記後方部の間において着用者の股間に対向する股間部と、
    を備え、
    前記吸収体が、前記前方部および前記後方部の幅が前記股間部よりも広い砂時計型であり、
    前記股間部が、
    幅方向の両側の部位である2つの股間側方部と、
    前記2つの股間側方部の間に位置し、前記2つの股間側方部よりも厚い股間中央部と、
    を備え、
    前記前方部および前記後方部のそれぞれが、前記2つの股間側方部よりも厚い厚肉部を備え、前記厚肉部の幅が、前記股間部の幅よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記厚肉部の厚さが前記股間中央部の厚さとほぼ等しいことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記前方部および前記後方部のそれぞれの厚さが、幅方向全体において均一であることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体が、積層される複数の吸収層を備え、
    前記複数の吸収層のうちの一の吸収層の外形が他の一の吸収層の外形と異なることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記一の吸収層の少なくとも一部と前記他の一の吸収層の少なくとも一部とが前記トップシートに面し、前記一の吸収層の色と前記他の一の吸収層の色とが異なることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項4または5に記載の吸収性物品であって、
    前記複数の吸収層が2層であることを特徴とする吸収性物品。
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