JP4682916B2 - 通信システム及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マスタと、このマスタにバスを介して接続される複数のスレーブとの間で非同期通信を行う通信システム、及びその通信システムでスレーブとして使用される通信装置に関する。
車両内部の配線で使用される通信プロトコルの1つとして、SbW(Safe by Wire)がある。SbWは、例えばエアバッグ制御のように、断線が発生する可能性を低下させることが好ましいものに適用するため、電源の供給並びに通信を2本の配線のみで行うようにしたプロトコルである。
図14には、1つのマスタ(例えば、車両用のECU)1と、複数のスレーブ2(1〜67)とを、バス3(+,−)を介して列状に接続した構成を示す。尚、各スレーブ2の内部に存在するスイッチ4は、後続のスレーブ2に故障が発生した場合に、当該スレーブ2に対するバス3の接続を切り離し、正常なスレーブ2のみで通信を続行するために設けられている。
また、図15には、SbWによる通信でデータを送信する場合に、マスタ1若しくはスレーブ2がバス3をドライブする場合の電圧波形を示す。SbWでは、マスタ1は、先ずPower Phaseにおいてバス3を電圧レベルVLPでドライブすることで、各スレーブ2に動作用電源を供給する。そして、Power Phaseに続くData Phaseが、マスタ1若しくはスレーブ2が1ビットのデータを送信する期間となる。
Data Phaseにおいてマスタ1がデータを送信する場合は、バス3を電圧レベルVL0,VL1の何れかにドライブする。これらの電圧レベルは、夫々データ「0,1」に対応する。また、スレーブ2がデータを送信する期間では、マスタ1はData Phaseでバス3を電圧レベルVL0にドライブする。尚、Power Phase,Data Phaseの期間長は、等しくなるように規定されている。
この時、スレーブ2側がバス3をドライブしなければ電圧レベルはVL0のままとなり、データ「0」を送信したことになる。そして、スレーブ2側がバス3を電圧レベルがVL0よりも低いVL1にドライブすれば、データ「1」を送信したことになる。また、スレーブ2側がバス3を電圧レベルがVL1よりも低いVLS0にドライブした場合は、マスタ1に対して割り込みを発生させることを意味する。
また、図16には、マスタ1−スレーブ2間におけるデータ通信の一例を示す。マスタ1は、その時点での通信レートにおける1ビット期間(Power Phase+Data Phase)の2倍の長さで、バス3をVLP,VL0にドライブすることで、通信の開始を示すSOF(Start Of Frame)を送信する。スレーブ2は、バス3にSOFが送信されたことにより、各々が通信の開始を認識する。
それから、マスタ1は通信モードを指定するため、MSA,SELの2データビットを送信すると、以降はスレーブ2側がデータを送信する期間となる。即ち、Slot1_data及びそれに続くCRCは、マスタ1(1)のデータ送信期間であり、CRC(Cyclic Redundancy Check)は、Slot1_dataについて付された誤り検出符号である。以降同様に、他のスレーブ2により、Slot2_data,Slot3_data,・・・Slot_n_dataが順次送信される。
マスタ1は、バス3に接続されているスレーブ2の個数を予め知っているので、全てのスレーブ2に応じたビット数のデータが送信されると、一連の通信は終了することになる。以上のように、SbWでは、2本のバス3(+,−)によって1データビットを送信する間に、スレーブ1がPower Phaseで電源を供給するので、2本のバス3だけで電源供給も可能なシリアル通信システムを構成することができる。
この通信システムを車両に搭載されるエアバッグ装置に適用することを想定すると、複数のスレーブ2が、車両の各部に配置されている加速度センサに対応する。そして、何れかの加速度センサが事故の衝撃を検出すると、その検出信号がスレーブ2からマスタ1に送信される。すると、マスタ1は、図示しないエアバッグ装置のインフレータに点火指令を出力してガスを発生させ、エアバッグを展開させる。
尚、SbWは、未だ余り普及が進んでいない技術であるため、出願人は提示すべき適切な先行技術文献を見つけることはできなかった。
以上の通信システムでは、マスタ1がバス3をドライブして電源を供給するPower Phaseと、スレーブ2がバス3をドライブできるData Phaseとが交互に繰り返されるようになっている。そして、バス3上には、マスタ1により通信の開始を示すSOFが出力されるだけであり、それ以降に各スレーブ2が同期をとるためのタイミング信号は出力されない。即ち、マスタ1が開始する通信に対して、各スレーブ2がどのように同期をとるかについては規格で定められておらず、基本的には非同期の通信方式となっている。
従って、スレーブ2は、夫々独自にPower Phase,Data Phaseに相当する期間長さを計測して自身のデータ送信期間が到来したことを判定し、Data Phaseにおいてバス3をドライブするようになっている。そのため、スレーブ2が行なっている時間計測にずれがあると、Data Phaseの末尾と、それに続くPower Phaseの冒頭とが重複することが想定される。その場合、スレーブ2がData Phaseでバス3をVL1,VLS0の何れかにドライブした後、マスタ1がPower Phaseでバス3をVLPにドライブすると、上記重複期間においてバス3のドライブレベルが干渉して通信が失敗することが考えられる(図17参照)。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マスタとバスを介して接続される複数のスレーブとの間で非同期通信を行う場合に、バスのドライブレベルの干渉を回避することができる通信システム、及びその通信システムでスレーブとして使用される通信装置を提供することにある。
請求項1記載の通信システムによれば、データ送信期間で各データビットが送信される間に、マスタがバスをドライブして電源を供給する期間が挿入されている通信プロトコルを採用する場合に、スレーブは、データビット送信期間の末尾にバスのドライブを停止する非ドライブ期間を設ける。従って、スレーブ側における通信タイミングの把握にずれがある場合でも、非ドライブ期間によってマージンを持たせることができるので、マスタとの間でバスのドライブ期間が重複することを回避できる。
そして、スレーブは、マスタが通信の開始を示す際に提示する通信レートの設定に応じて非ドライブ期間の長さを設定するので、通信レートに応じて非ドライブ期間が適切となるように、例えば、通信レートが高くなるほど非ドライブ期間が短くなるように調整することができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、自身のデータ送信期間の開始時点でアップダウンカウンタにカウント動作を開始させ、アップダウンカウンタは、マスタが電源を供給する期間にアップカウント動作を行ない、スレーブのデータビット送信期間にダウンカウント動作を行なう。そして、スレーブは、上記カウンタのダウンカウント値がしきい値に達するとバスのドライブを停止する。
即ち、アップダウンカウンタがアップカウント,ダウンカウントを行う期間は等しいので、マスタによる電源供給期間とスレーブによるデータビット送信期間との等時性は確保される。そして、ダウンカウント動作により漸減するカウント値はデータビット送信期間の残り時間を示すので、そのカウント値が所定の値に達した時点からバスのドライブを停止すれば、マスタとのドライブレベルの干渉をより確実に回避することができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、マスタによる電源供給が停止することで、電圧監視手段により監視されるバス電圧が所定レベルまで低下すると、アップダウンカウンタの動作をダウンカウントに切り替える。従って、マスタによる電源供給期間が停止したことを確実に認識してからデータビットの送信を開始させることができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、アップダウンカウンタの動作をダウンカウントに切り替える場合のカウント値の差を各データビット毎に検出し、その差が所定値以上になった場合はマスタに送信期間異常を伝達する。即ち、アップダウンカウンタによる最大カウント値が各データビット毎に異なるとすれば、マスタによる電源供給期間が異なること、つまり1ビットデータの送信期間が異なることを意味する。従って、上記カウント値の差が大きくなった場合はマスタによる通信タイミングの管理に異常があることが想定されるので、その旨をマスタに伝達して対処させることができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、時定数回路を介して、自身のデータ送信期間においてマスタが電源を供給している期間にコンデンサを充電し、自身がデータビットを送信する期間にコンデンサを放電させるように制御する。そして、時定数回路は、充電時定数が放電時定数よりも大きくなるよう設定されているので、放電時のコンデンサ端子電圧がしきい値以下になった場合にバスのドライブを停止すれば、充放電時間の差によって非ドライブ期間を確保することができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、マスタによる電源供給が停止してバスの電圧が所定レベルまで低下すると、コンデンサの放電を開始させるので、コンデンサの充放電を適切なタイミングで切換えることができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、バスのドライブ電圧が許容範囲を外れた場合はマスタにドライブ電圧異常を伝達する。即ち、上記ドライブ電圧が低下しているとすれば、例えばマスタ、或いはスレーブが備えているドライバに問題があったり、システムの電源電圧自体に異常があることなどが推定される。従って、その旨をマスタに伝達して対処させることができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、データビット送信期間におけるバス電圧が干渉レベルであると判定するとマスタに通信エラーの発生を伝達するので、マスタ−スレーブ間におけるドライブレベルの干渉が発生したことをマスタに報知することができる。
請求項記載の通信システムによれば、スレーブは、データビット送信期間におけるバス電圧が干渉レベルであると判定すると、非ドライブ期間がより長くなるように調整するので、マスタ−スレーブ間におけるドライブレベルの干渉発生を回避するように調整を行なうことができる。
請求項1記載の通信システムによれば、スレーブは、データビット送信期間におけるバス電流の変化に基づきレベル干渉が発生したと判定すると、マスタに通信エラーの発生を伝達する。即ち、マスタ−スレーブ間でドライブレベルの干渉が発生した場合には、バスに流れる電流が急激に上昇するように変動するので、請求項と同様の効果が得られる。
請求項1記載の通信システムによれば、スレーブは、データビット送信期間におけるバス電流の変化に基づきレベル干渉が発生したと判定すると、非ドライブ期間がより長くなるように調整するので、請求項と同様の効果が得られる。
請求項1記載の通信システムによれば、スレーブは、非ドライブ期間を調整した結果、当該期間の長さが上限を超えた場合は、マスタに通信エラーの発生を伝達する。即ち、非ドライブ期間をある程度長くしてもバスのレベル干渉が解消されないとすれば、システム上に何らかの解消し難い問題が生じていると想定されるので、マスタにその旨を伝達して通信を停止させるなどの処置を取ることができる。
請求項1記載の通信システムによれば、スレーブは、データビット送信期間にドライブレベルの干渉が発生しない状態が所定回数継続すると、非ドライブ期間を短縮するように調整する。即ち、場合によっては非ドライブ期間を不要に長く設定していることも想定される。すると、スレーブがデータをドライブする期間が侵食されて、マスタに対してデータを正常に送信できなくなるおそれがある。従って、上記のように非ドライブ期間を短縮する方向にも調整可能とすれば、非ドライブ期間の最適化を図ることができる。
請求項1記載の通信システムによれば、スレーブは、マスタが通信開始を示した時点から、バス上で送信されたデータビット数をカウントすることで自身のデータ送信期間の開始を判定するので、当該期間が開始されるまでは詳細な時間計測を行う必要が無く、構成を簡単にすることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の通信システムをSbWに適用した第1実施例について図1乃至図4を参照して説明する。尚、図14と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。図3は、本実施例におけるスレーブ(通信装置)11の構成を、本発明の要旨に係る部分について概略的に示す機能ブロック図である。
シリアル通信用のバス3(+),3(−)の間には、電圧監視回路(電圧監視手段)12が接続されている。この電圧監視回路12は、マスタ1がドライブするバス3の電圧を監視することで、スレーブ11が通信タイミングを把握するための情報を得るもので、電圧レベル比較用のコンパレータなどを内蔵して構成されている。そして、電圧監視回路12は、バス3のドライブレベルが正常か否かを監視し、その監視結果をCPU(マイクロコンピュータ)13に対して出力する。
また、電圧監視回路12は、データカウント用の電圧しきい値VDCをVL0よりも若干高いレベルに設定しており、バス3の電圧レベルの立ち上がりがしきい値VDCを超える毎に、ワンショットパルスをデータカウンタ14に出力するようになっている。更に、電圧監視回路12は、バス3の電圧レベルがVLPを維持している間はアップダウンカウンタ15に出力するU/D切替え信号をハイレベルにする。そして、マスタ1がPower Phaseにおけるバス3のドライブを停止することで、上記電圧レベルがVLPから所定値だけ低下すると、U/D切替え信号をハイからロウに変化させる。
アップダウンカウンタ15は、データカウンタ14により与えられるカウントイネーブル信号(CE2)がアクティブである場合に、クロック回路16により出力されるカウントクロック信号に基づきカウント動作を行なう。そして、上記U/D切替え信号がハイレベルの期間はアップカウント動作を行ない、U/D切替え信号がロウレベルの期間はダウンカウント動作を行なうようになっている。
CPU13は、通信ドライバ/レシーバ17を介してバス3をドライブすることでマスタ1にデータを送信すると共に、マスタ1より送信されたデータを通信ドライバ/レシーバ17を介して受信する。尚、マスタ1がPower Phaseにおいて送信した電力は、図示しない電源回路において平滑され、スレーブ11の各部に動作用電源として供給されるようになっている。
また、CPU13は、通信ドライバ/レシーバ17を介してマスタ1がバス3上にSOFを送信したことを検出すると、データカウンタ14に与えるカウントイネーブル信号(CE1)をアクティブにするようになっている。すると、データカウンタ14は、電圧監視回路12により与えられるパルスのカウント、即ち、SOFの出力時点からバス3上で送信されたデータ数のカウントを開始する。そして、そのカウント値が、スレーブ11のデータ送信期間の開始に相当する値になると、アップダウンカウンタ15に与えるカウントイネーブル信号(CE2)をアクティブにするようになっている。尚、このカウントイネーブル信号(CE2)は、CPU13並びにANDゲート18の入力端子の一方にも与えられている。
一致回路19は、マグニチュードコンパレータで構成されており、アップダウンカウンタ15のカウント値と設定値レジスタ20にセットされたデータ値とを比較し、両者が一致すると通信ドライバ/レシーバ17にHi−Z指令を出力するようになっている。通信ドライバ/レシーバ17は、Data Phaseにおいてバス3をVL0,VL1,VLS0の何れかにドライブしている状態でHi−Z指令が与えられると、その時点でドライブを中止して出力をハイインピーダンス状態とするようになっている。
但し、一致回路19は、上記比較動作を、ANDゲート18より与えられる比較イネーブル信号(CPE)がアクティブである場合に行う。尚、設定値レジスタ20には、CPU13が適当なデータを書き込んでセットする。ANDゲート18のもう一方の負論理入力端子には、電圧監視回路12からのU/D切替信号が与えられている。
次に、本実施例の作用について図1,図2及び図4も参照して説明する。図4は、スレーブ11のCPU13によって行われる制御の内、本発明の要旨に係る部分を示すフローチャートである。CPU13は、先ず、マスタ1によってバス3上にSOFが送信されるまで待機しており(ステップS1)、SOFが送信されて通信が開始されると(「YES」)バス3上の通信波形を参照して通信レートを判定し、その通信レートに応じたしきい値を設定値レジスタ20に書き込んでセットする(ステップS1a)。
ここでは、例えばSOF等のパルス幅を計測することで実際の通信レート(ビットレート)を判定することができる。一例として、通信レートが200kbpsに設定されている場合、1ビットの送信期間は5μsとなる。そして、Data Phaseはその1/2の2.5μsであるから、その1/10である0.25μsに相当するカウント値(即ち、クロック回路16が出力するカウントクロックに応じた)のデータを設定値レジスタ20にセットする。
続いて、CPU13は、マスタ1により送信される2ビットのデータを受信する(ステップS2)。また、SOFが送信されると、CPU13は、上述したようにカウントイネーブル信号(CE1)をアクティブ(ハイ)にする(図2(a),(b)参照)。
次に、CPU13は、データカウンタ14がカウントイネーブル信号(CE2)をアクティブにするまで待機するが(ステップS3,「NO」)、その間は、電圧監視回路12による電圧監視信号を参照し、バス3のドライブレベルが適切か否かを監視する(ステップS4)。ここで監視するドライブレベルは、マスタ1によるドライブレベルVLP,VL0,他のスレーブによるドライブレベルVL1,VLS0であり、夫々が規格における許容範囲内にあるか否かを監視する。
例えば、VLPが大きく低下しているとすれば、例えばマスタ1、或いはスレーブ11が備えているドライバに問題があったり、システムの電源電圧自体に異常があることなどが推定される。ステップS4において、何れのドライブレベルも正常であれば(「YES」)ステップS3に戻り、何れかに異常がある場合は(「NO」)ドライブレベルに異常があることをマスタ1に送信するように設定を行う(ステップS5)。即ち、マスタ1に対して割り込みを発生させるか、或いは、上記状態が発生したことをレジスタに記憶させ、自身のデータ送信期間が到来した場合に上記異常を示すメッセージを送信するように設定しておく。
ステップS3において、データカウンタ14が所定の送信データビット数をカウントすることでカウントイネーブル信号(CE2)をアクティブにすると(「YES」,図2(c)参照)、CPU13はマスタ1に対するデータの送信を開始する(ステップS6)。即ち、データ「0」を送信する場合はバス3をドライブせず(従って、バス3のレベルはマスタ1によりVL0となる)、データ「1」を送信する場合はバス3をVL1にドライブする。
この時、図1(b)に示すように、アップダウンカウンタ15がカウント動作を開始して、電圧監視回路12がU/D切替え信号をハイレベルにしている間はアップカウントを行い、U/D切替え信号がロウレベルに変化すると、その時点からダウンカウントを行う。従って、Power Phaseにおいてマスタ1が電源供給を行っている期間は、カウンタ15がアップカウントを行うことでPower Phaseの期間長を計測することになる。そして、マスタ1が電源供給を停止してData Phaseに移行し、カウンタ15がダウンカウントを行なえば、そのカウント値が「0」に達するまでのカウント期間、即ちData Phaseの期間長はPower Phaseと同一になる。
ここで、図1(e)に示すように、Data Phaseに対応してANDゲート18が出力する比較イネーブル信号(CPE)がアクティブとなり、一致回路19が比較動作を行う。そして、ダウンカウント値が漸減して設定値レジスタ20にセットされたデータ値に一致すると、一致回路19は、通信ドライバ/レシーバ17にHi−Z指令を出力する(図1(b)参照)。すると、通信ドライバ/レシーバ17が、この時点でバス3をVL1レベルにドライブしていた場合、バス3のドライブを停止して出力をハイインピーダンス状態にする。従って、図1(a)に示すように、バス3のレベルはVL1→VL0に変化し、Data PhaseからPower Phaseに移行すると、VLPに上昇する。
即ち、一致回路19がHi−Z指令を出力するのはData Phaseの末尾となり(上記の例では0.25μsの期間)、その期間(非ドライブ期間)は、スレーブ11によるバス3のドライブが停止されるため続くPower Phaseとの間の緩衝期間となる。
再び図4を参照する。以上のようにして、スレーブ11のCPU13は、全てのデータを送信するまで(ステップS8,「NO」)ステップS6で1ビットずつデータを送信する。その間に、ステップS7においてバス3のドライブレベルに干渉が発生していないかどうかを判定する。
即ち、上記のようにしてData Phaseの末尾にハイインピーダンス期間を設けているが、実際に行われている通信状態とのずれがあった場合は、Data Phaseのスレーブ11によるドライブレベルと、その次のPower Phaseにおけるマスタ1のドライブレベルとが干渉する可能性もある。ドライブレベルが干渉した場合、バス3のレベルはVLPとVL0との間になると想定される。
従って、CPU13は、ステップS7で電圧監視回路12の監視結果を参照することでレベル干渉が発生しているか否かを判定し、干渉が発生していなければ(「NO」)ステップS8に進み、干渉が発生していれば(「YES」)それにより通信が失敗したことを示す情報をマスタ1に送信する(ステップS9)。そして、設定値レジスタにセットしたデータ値をより大きくするように更新すると(ステップS10)ステップS1に戻る。
以上のように本実施例によれば、SbWを採用した通信システムにおいて、スレーブ11は、データビット送信期間であるData Phaseの末尾にバス3のドライブを停止する非ドライブ期間を設けるようにした。従って、スレーブ11側における通信タイミングの把握にずれがある場合でも、非ドライブ期間によりマージンを持たせることができるので、マスタ1との間でバス3のドライブ期間が重複することを回避できる。
また、スレーブ11は、自身のデータ送信期間の開始時点でアップダウンカウンタ15にカウント動作を開始させ、アップダウンカウンタ15は、Power Phaseの間にアップカウント動作を行ない、Data Phaseの間にダウンカウント動作を行なう。そして、スレーブ11は、カウンタ15のダウンカウント値が、設定値レジスタ20にセットされたしきい値に達するとバス3のドライブを停止するようにした。従って、Power PhaseとData Phaseとの等時性を確保できると共に、マスタ1とのドライブレベルの干渉をより確実に回避することができる。
この場合、スレーブ11は、マスタ1がSOFにより提示する通信レートの設定に応じて設定値レジスタ20にセットするしきい値を変更することで、非ドライブ期間の長さを設定するので、通信レートに応じて非ドライブ期間が適切となるように、例えば、通信レートが高くなるほど非ドライブ期間が短くなるように調整することができる。
また、スレーブ11は、マスタ1による電源供給が停止することで、電圧監視回路12より監視されるバス3の電圧が所定レベルまで低下すると、アップダウンカウンタ15の動作をダウンカウントに切り替えるので、Power Phaseが終了したことを確実に認識してからData Phaseを開始させることができる。
また、スレーブ11は、バス3の各ドライブ電圧(VLP,VL0,VL1,VLS0)が許容範囲を外れた場合はマスタ1にドライブ電圧異常を伝達するので、その旨をマスタ1に伝達して対処させることができる。また、スレーブ11は、Data Phaseおけるバス3の電圧が干渉レベルであると判定するとマスタ1に通信エラーの発生を伝達するので、ドライブレベルの干渉が発生したことをマスタ1に報知することができる。更にその場合、スレーブ11は、非ドライブ期間がより長くなるように設定値レジスタ20のデータ値を更新して調整するので、ドライブレベルの干渉が回避されるように調整することができる。
加えて、スレーブ11は、マスタ1が通信開始を示した時点から、バス3上で送信されたデータビット数をカウントすることで自身のデータ送信期間の開始を判定するので、当該期間が開始されるまでは詳細な時間計測を行う必要が無く、構成を簡単にすることができる。
(第2実施例)
図5は本発明の第2実施例であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例の構成は、基本的に第1実施例と同様であるが、スレーブ11においては、アップダウンカウンタ15のアップカウント値の最大値がラッチされ、そのラッチデータをCPU13が読み込むことができるように構成されている(図示せず)。この場合、ラッチ信号には、U/D切替信号の立下りを利用すれば良い。上記構成を前提として、CPU13のソフトウエアにより実現される機能が追加されている。
図5は、図4の一部相当図である。CPU13は、ステップS6を実行すると、カウンタ15のアップカウント最大値を読み込む(ステップS11)。このデータ値は、図示しないメモリに書き込んで記憶される。それから、CPU13は、メモリに記憶されている前回のカウント値と今回読み込んだカウント値との差を演算すると(ステップS12)、その差が所定値以上かどうか判定する(ステップS13)。そして、所定値未満であれば(「NO」)ステップS7に移行し、所定値以上であれば(「YES」)マスタ1に「送信間隔異常」を示す情報を送信し(ステップS14)、ステップS1に戻る。
即ち、カウンタ15のアップカウント最大値はPower Phaseの期間長に対応しているので、カウント最大値が1ビット毎に大きく異なるとすれば、ビットレートが一定ではなく何らかの原因によって変動していることを示している。従って、そのような異常が発生していることをマスタ1に伝達し、対処を図るようにする。
以上のように第2実施例によれば、スレーブ11は、アップダウンカウンタ15の動作をダウンカウントに切り替える場合のカウント値の差を各データビット毎に検出し、その差が所定値以上になった場合はマスタ1に送信期間異常を伝達するようにした。従って、通信タイミングの管理に異常があることをマスタ1に伝達して対処させることができる。
(第3実施例)
図6乃至図10は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。図6は第1実施例の図3相当図であり、スレーブ(通信装置)21の構成を示すものである。第3実施例のスレーブ21は、第1実施例のスレーブ11におけるアップ/ダウンカウンタ15及びクロック回路16に替えて充放電回路22が配置され、また、一致回路19及び設定値レジスタ20に替えてHi−Z指令出力回路23が配置されている。
そして、充放電回路22の充放電切換え制御は、電圧監視回路12によって、第1実施例ではアップ/ダウン切替信号として出力されていた信号により行なわれる。また、CPU12に替わるCPU24は、充放電回路22の充放電時定数を切換えるように制御する。即ち、第3実施例では、Data Phaseの末尾に非ドライブ期間を設けるためのタイミング管理を、充放電回路22において行う充放電制御に基づいて行うようになっている。
図7には、充放電回路22の構成をモデル的に示す。充放電回路22は、充電時定数調整回路25,放電時定数調整回路26,コンデンサ27及び充放電切換えスイッチ28(C,D)で構成されている。コンデンサ27は、バス3に供給される電源電圧が充電時定数調整回路25を介して印加されることで充電され、その充電電荷は、放電時定数調整回路26を介してグランドに放電されるようになっている。そして、充電時定数調整回路25の時定数は、放電時定数調整回路26側よりも大きくなるように設定されている。
図8では、充放電回路22をより詳細に示している。充電時定数調整回路25は、複数のPチャネルMOSFET29を、通信バス3(+)と充電側スイッチ28Cとの間に並列接続して構成されており、放電時定数調整回路26は、複数のNチャネルMOSFET30を、放電側スイッチ28Dとグランド(通信バス3(−))との間に並列接続して構成されている。そして、スイッチ28C,28Dの排他的なON,OFF切換えは、電圧監視回路12により出力される充放電切替信号で行なわれ、当該信号がハイレベルを示す期間は充電側スイッチ28CがON,当該信号がロウレベルを示す期間は放電側スイッチ28DがONするようになっている。
また、CPU24は、コンデンサ27の充電時,放電時に、充電側のFET29,放電側のFET30を夫々幾つ同時にONさせるかによって、充電時定数,放電時定数を調整するようになっている。即ち、同時にONさせるFETの数が増えれば、FETのON抵抗による並列抵抗値が低下して時定数はより小さくなる。そして、コンデンサ27の端子電圧は、指令出力回路23並びにCPU24によって監視されている。指令出力回路23は、ANDゲート18が出力イネーブル信号OE(第1実施例におけるCPE)を出力している期間内に、コンデンサ27の放電時における端子電圧が0V付近になったことを内蔵している図示しないコンパレータにより検出すると、通信ドライバ/レシーバ17にHi−Z指令を出力するようになっている。
次に、第3実施例の作用について図9及び図10も参照して説明する。図9,図10は、夫々図4,図1相当図である。CPU24は、ステップS1においてSOFが送信されて通信が開始されると(「YES」)通信レートを判定し、その通信レートに応じた充放電時定数となるように、充放電回路22におけるFET29,30の同時ON数を設定
する(ステップS1b)。即ち、通信レートが高ければ充放電時定数が小さくなるように設定する。そして、以降のステップS2〜S9は、第1実施例と同様に実行する。
ここで、データ送信期間となっているスレーブ21では、充放電回路22のコンデンサ27は、充電時定数調整回路25及び充電スイッチ28Cを介して充電されるので、その端子電圧は、図10(c)に示すように上昇する。そして、Power Phaseが終了すると、電圧監視回路12は充放電切換え信号をハイからロウに変化させるので、充電スイッチ28CはOFF,放電スイッチ28DがONとなり、コンデンサ27に充電された電荷は、放電時定数調整回路26を介して放電される。
そして、コンデンサ27の端子電圧が0V付近になると、指令出力回路23がHi−Z指令を出力し、通信ドライバ/レシーバ17は、バス3のドライブを停止して出力状態をハイインピーダンスとする。上述したように、(充電時定数)>(放電時定数)となっているのでコンデンサ27の放電時間は常に充電時間よりも短くなり、両者の時間差によって非ドライブ期間が確保されるようになっている。
再び図9を参照する。バス3においてドライブレベルの干渉が発生し(ステップS7,「YES」)、ステップS9を実行すると、CPU24は、放電時定数調整回路26における放電時定数がより小さくなるように、即ち、FET30の同時ON数がより多くなるように調整する(ステップS15)。そして、その際に設定した「同時ON数」が、予め定められている放電時定数の下限を下回ったか否かを判断する(ステップS16)。ここで、下限を下回っていなければ(「NO」)そのままステップS1に戻り、下限を下回っ
た場合は(「YES」)、その事象に基づくエラー処理を行ってから(ステップS17)ステップS1に戻る。
即ち、ステップS16において、放電時定数が下限を下回った場合とは、Data Phaseに占める非ドライブ期間の割合が高すぎる場合であり、スレーブ21によるデータ送信(バスドライブ)時間が適正に確保されないおそれがある。従って、正常な通信が保証されないことから、ステップS17における「エラー処理」は、例えば、ステップS9と同様にマスタ1に対して上記事象を示すエラー送信を行ったり、或いは、スレーブ21自身でエラー報知を行うようにする。
以上のように第3実施例によれば、スレーブ21は、充電時定数回路25並びに放電時定数回路26を介して、自身のデータ送信期間においてマスタ1が電源を供給している期間にコンデンサ27を充電し、自身がデータビットを送信する期間にコンデンサ27を放電させるように制御する。そして、時定数回路25,26を、充電時定数が放電時定数よりも大きくなるよう設定し、放電時のコンデンサ27の端子電圧がしきい値以下になった場合にバス3のドライブを停止させるので、充放電時間の差によって非ドライブ期間を確保することができる。
この場合、スレーブ21は、マスタ1による電源供給が停止してバス3の電圧が所定レベルまで低下するとコンデンサ27の放電を開始させるので、コンデンサ27の充放電を適切なタイミングで切換えることができる。
また、スレーブ21は、データビット送信期間におけるバス3の電圧が干渉レベルであると判定すると、非ドライブ期間がより長くなるように調整するので、マスタ−スレーブ間におけるドライブレベルの干渉発生を回避するように調整を行なうことができる。更に、スレーブ21は、非ドライブ期間を調整した結果、当該期間の長さが上限を超えた場合は、マスタ1に通信エラーの発生を伝達するので、マスタ1にその旨を伝達して通信を停止させるなどの処置を取ることができる。
(第4実施例)
図11は本発明の第4実施例を示すものであり、第3実施例と異なる部分について説明する。第4実施例の構成は基本的に第3実施例と同様であり、CPU24によるソフトウエア的な処理内容が異なっている。即ち、図9相当図である図11において、CPU24は、ステップS1の実行後に、SOFにより提示された通信レートが前回提示されたレートより変更されているか否かを判断し(ステップS18)、変更されていなければ(「NO」)ステップS2に移行する。この場合、以前に実行済みであるステップS1bの状態は保持されているとする。一方、通信レートが変更されていれば(「YES」)後述する処理に使用するフラグをクリアしてから(ステップS19)ステップS1bに移行する。
そして、スレーブ21のデータ送信期間が終了すると(ステップS8,「YES」)、
CPU24は、内部のメモリにおけるフラグ格納領域を参照して「調整停止フラグ」のセット状態を確認し、当該フラグがセットされていなければ(「NO」)放電時定数回路26の時定数を1段階大きくするように調整する(ステップS21)。それから、前記調整を行なったことを記憶するための「調整済みフラグ」を格納領域にセットすると(ステップS22)ステップS1に移行する。また、ステップS20において「調整停止フラグ」がセットされていれば(「YES」)そのままステップS1に移行する。
即ち、ステップS8において「YES」と判断した場合は、ステップS1bで設定した放電時定数に基づき設定された非ドライブ期間の長さでは、自身のデータ送信期間の間、バス3にドライブレベルの干渉が発生しなかったことを示す。従って、その場合は非ドライブ期間をより短縮しても問題が無い可能性がある。また、非ドライブ期間が不要に長すぎるとスレーブ21がデータをドライブする期間が侵食されるため、マスタ1に対してデータを正常に送信できなくなるおそれもある。従って、放電時定数をより大きくして非ドライブ期間を短縮するように調整を図る。
一方、上記のように調整を行なった結果として、バス3でドライブレベルの干渉が発生することも想定される(ステップS7,「YES」)。その場合は、第3実施例と同様にステップS9,S15を実行して非ドライブ期間を長くするように再調整した後、「調整済みフラグ」がセットされているか否かを判断する(ステップS23)。
この時点で前記フラグがセットされていれば(「YES」)、以降は通信レートが変更されない限り非ドライブ期間をより短縮する調整は不要である。そのため、続くステップS24において「調整停止フラグ」をセットしてからステップS16に移行する。また、ステップS23において「調整済みフラグ」がセットされていなければ(「NO」)、そのままステップS16に移行する。
そして、以上のようにして「調整停止フラグ」がセットされることで、次回以降の通信においてステップS20に至ると「YES」と判断されるため、ステップS21は実行されない。従って、その時点で非ドライブ期間の長さが適切に設定されることになる。
以上のように第4実施例によれば、スレーブ21は、データビット送信期間にドライブレベルの干渉が発生しない状態が所定回数継続すると、非ドライブ期間を短縮するように調整するので、非ドライブ期間の最適化を図ることができる。
(第5実施例)
図12は本発明の第5実施例を示すものであり、第3実施例と異なる部分について説明する。第5実施例のスレーブ(通信装置)31は、CPU24aがバスのドライブレベルが干渉したことを検出するのに、バス3(+)に介挿した電流監視回路(電流監視手段)32により検出されるバス3のドライブ電流の変化に基づいて検出するようになっている。即ち、ドライブレベルの干渉が発生した場合には、ドライブ電流が異常な変動状態を示すので、そのような異常変動を検出する。従って、図9に示すステップS4,S7では、CPU24aは電流監視回路32の出力状態を参照して、ドライブ電流が異常な変動を示すかどうかを判断する。
以上のように第5実施例によれば、スレーブ31は、データビット送信期間におけるバス電流の変化に基づきレベル干渉が発生したと判定すると、マスタ1に通信エラーの発生を伝達して非ドライブ期間がより長くなるように調整するので、第3実施例と同様の効果が得られる。
(第6実施例)
図13は本発明の第6実施例を示すものであり、第3実施例と異なる部分について説明する。第6実施例は、第3実施例における充電時定数回路25とは異なる構成の充電時定数回路33を示すもので、充電時定数回路33は、FETに替えて抵抗素子34を使用しており、抵抗素子34とスイッチ35との並列回路を、通信バス3(+)と充電側スイッチ28Cとの間に複数直列接続して構成されている。
斯様に構成すれば、CPU24は、スイッチ35のON,OFFを制御することで直列抵抗値を変化させ、充電時定数の大小を設定することができる。即ち、スイッチ35をOFFする数を増やすほど、直列抵抗値が上昇して充電時定数は大きくなる。尚、図示はしないが、放電時定数回路側も同様に構成すれば良い。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
バス3の電圧を監視した結果に基づいて、例えばクロック回路16が出力するクロック信号の周波数補正を行なっても良い。例えば、通信レートが固定である場合に、バス3のドライブレベルが所定レベルに達する間隔を基準として補正を行なう。
バス3の電圧監視は、必要に応じて行えば良い。
通信レートの判定はSOFに基づいて行うものに限らず、バス上で送信される通信波形を参照して判定すれば良い
データを受信する側において、データ値「0,1」を判定するのに2度一致フィルタを使用しても良い。
マスタと複数のスレーブとのバス接続形態は、その他、ツリー形式やリング形式などであっても良い。
ドライブレベルの干渉が発生した場合は、クロック回路16が出力するクロック信号の周波数を調整するようにしても良い。
第4実施例の処理を、第1,第2実施例の構成に適用しても良い。
第4実施例において、ステップS20〜S22の処理は必ずしも送信終了時に行う必要はなく、送信中に複数のデータビットを送信した段階で行うようにしても良い。
第6実施例において、抵抗素子とスイッチとの直列回路の組みを、複数並列接続して構成しても良い。
また、第3〜第6実施例においても、通信レートが固定である場合は、充放電時定数を変更する必要は無い。また、充放電の切替えは、コンデンサ27の端子電圧がVLPに達したことを検出して行うようにしても良い。
エアバッグ装置に適用するものに限ることなく、複数のスレーブを介して得られる情報をマスタに送信する必要がある通信システムであれば、適用が可能である。
通信プロトコルは、SbWに限ることはない。少なくとも、マスタとバスを介して接続される複数のスレーブとの間で非同期通信を行うもので、マスタが通信の開始を示すと、各スレーブがその時点を基点として割り当てられている夫々のデータ送信期間にバスをドライブするか否かで示される複数のデータビットをマスタに送信し、各データビットが送信される間に、マスタがバスをドライブして電源を供給する期間が挿入される通信プロトコルであれば適用が可能である。
本発明の通信システムをSbWに適用した第1実施例であり、通信バスのドライブ状態を示すタイミングチャート 通信の開始時点から、カウントイネーブル信号CE1,CE2が出力される状態を示すタイミングチャート スレーブの構成を、本発明の要旨に係る部分について概略的に示す機能ブロック図 スレーブのCPUによって行われる制御の内、本発明の要旨に係る部分を示すフローチャート 本発明の第2実施例を示す図4の一部相当図 本発明の第3実施例を示す図3相当図 充放電回路の構成をモデル的に示す図 充放電回路の詳細構成を示す図 図4相当図 図1相当図 本発明の第4実施例を示す図9相当図 本発明の第5実施例を示す図6相当図 本発明の第6実施例であり、充電時定数回路の構成を示す図 従来のシリアル通信システムの一構成例を示す図 SbWによる通信でデータを送信する場合に、マスタ若しくはスレーブがバスをドライブする場合の電圧波形を示す図 マスタ−スレーブ間におけるデータ通信の一例を示す図 バスのドライブレベルが干渉した状態を説明する図
符号の説明
図面中、1はマスタ、3はバス、11はスレーブ(通信装置)、12は電圧監視回路(電圧監視手段)、13はCPU、15はアップダウンカウンタ、17は通信ドライバ/レシーバ、21はスレーブ(通信装置)、22は充放電回路、25充電時定数調整回路、26は放電時定数調整回路、27はコンデンサ、31はスレーブ(通信装置)、32は電流監視回路(電流監視手段)、33は充電時定数調整回路を示す。

Claims (15)

  1. マスタと、このマスタにバスを介して接続される複数のスレーブとの間で非同期通信を行うもので、
    前記マスタが通信の開始を示すと、各スレーブは、前記通信開始の時点を基点として割り当てられている夫々のデータ送信期間において、前記バスをドライブするか否かで示される複数のデータビットを前記マスタに送信すると共に、
    前記データ送信期間において各データビットが送信される間に、前記マスタが前記バスをドライブして電源を供給する期間が挿入されている通信プロトコルを採用する通信システムにおいて、
    前記スレーブは、データビットを送信する期間の末尾に、前記バスのドライブを停止する非ドライブ期間を設けるように構成され
    前記マスタが、前記通信の開始を示す際に、通信レートの設定を提示すると、
    前記スレーブは、前記通信レートの設定に応じて前記非ドライブ期間の長さを設定することを特徴とする通信システム。
  2. 記スレーブは、
    少なくとも自身のデータ送信期間の開始からカウント動作を開始し、前記マスタが前記電源を供給している期間に応じてアップカウント動作を行ない、自身がデータビットを送信する期間に応じてダウンカウント動作を行なうアップダウンカウンタを備え、
    前記アップダウンカウンタのダウンカウント値がしきい値に達すると、前記バスのドライブを停止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記スレーブは、
    前記バスの電圧を監視する電圧監視手段を備え、
    前記マスタによる前記電源の供給が停止することで、前記バスの電圧が所定レベルまで低下すると、前記アップダウンカウンタの動作をダウンカウントに切り替えるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の通信システム。
  4. 前記スレーブは、前記アップダウンカウンタの動作をダウンカウントに切り替える場合のカウント値の差を各データビット毎に検出し、その差が所定値以上になった場合は、前記マスタに送信期間異常を伝達することを特徴とする請求項3記載の通信システム。
  5. 前記スレーブは、
    前記マスタにより供給される前記電源により充電が行なわれるコンデンサと、
    このコンデンサを充電する場合の時定数が、当該コンデンサを放電させる場合の時定数よりも大きくなるように設定される時定数回路とを備え、
    自身のデータ送信期間において、前記マスタが前記電源を供給している期間に前記コンデンサを充電し、自身がデータビットを送信する期間に前記コンデンサを放電させるように制御して、その放電時における前記コンデンサの端子電圧がしきい値以下になると、前記バスのドライブを停止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  6. 前記スレーブは、
    前記バスの電圧を監視する電圧監視手段を備え、
    前記マスタによる前記電源の供給が停止することで、前記バスの電圧が所定レベルまで低下すると、前記コンデンサの放電を開始させることを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  7. 前記スレーブは、前記電圧監視手段によって前記バスのドライブ電圧を監視し、当該ドライブ電圧が許容範囲を外れた場合は、前記マスタにドライブ電圧異常を伝達することを特徴とする請求項3,4又は6の何れかに記載の通信システム。
  8. 前記スレーブは、前記電圧監視手段によって監視される前記データビット送信期間におけるバス電圧が干渉レベルであると判定すると、前記マスタに通信エラーの発生を伝達することを特徴とする請求項3,4,6,7の何れかに記載の通信システム。
  9. 前記スレーブは、前記電圧監視手段によって監視される前記データビット送信期間におけるバス電圧が干渉レベルであると判定すると、前記非ドライブ期間がより長くなるように調整することを特徴とする請求項3,4,6乃至8の何れかに記載の通信システム。
  10. 前記スレーブは、前記バスに流れる電流を監視する電流監視手段を備え、
    前記電監視手段によって監視される前記データビット送信期間におけるバス電流の変化に基づきレベル干渉が発生したと判定すると、前記マスタに通信エラーの発生を伝達することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の通信システム。
  11. 前記スレーブは、前記電流監視手段によって監視される前記データビット送信期間におけるバス電流の変化に基づきレベル干渉が発生したと判定すると、前記非ドライブ期間がより長くなるように調整することを特徴とする請求項10記載の通信システム。
  12. 前記スレーブは、前記非ドライブ期間を調整した結果、当該期間の長さが上限を超えた場合は、前記マスタに通信エラーの発生を伝達することを特徴とする請求項9,11記載の通信システム。
  13. 前記スレーブは、前記データビット送信期間にドライブレベルの干渉が発生しない状態が所定回数継続すると、前記非ドライブ期間を短縮するように調整することを特徴とする請求項4乃至12の何れかに記載の通信システム。
  14. 前記スレーブは、前記マスタが前記通信開始を示した時点から、前記バス上で送信されたデータビット数をカウントすることで自身のデータ送信期間の開始を判定することを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の通信システム。
  15. 請求項1乃至14の何れかに記載の通信システムにおいて、前記スレーブとして使用されることを特徴とする通信装置
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