JP4682466B2 - ギア付モータ - Google Patents
ギア付モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4682466B2 JP4682466B2 JP2001205851A JP2001205851A JP4682466B2 JP 4682466 B2 JP4682466 B2 JP 4682466B2 JP 2001205851 A JP2001205851 A JP 2001205851A JP 2001205851 A JP2001205851 A JP 2001205851A JP 4682466 B2 JP4682466 B2 JP 4682466B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- gear
- shaft
- bearing
- protection device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は生ごみ処理機、餅つき機、精米機等、各種家庭用電器製品に使用されるギア付モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は本発明のギア付モータの一例における正面図、図5は図4に示すギア付モータの上面図である。図において、41はステータコア、42はコイル、43はコア絶縁、45はロータコア、46はシャフト、47は軸受、411は温度保護装置、412は第1ギア、413はギアユニットのベース板、414はギアユニットを構成するギアケースのカバー板、415は反負荷側ブラケット、416は負荷側ブラケットである。
【0003】
従来のギア付モータは、ステータコア41にコア絶縁43を施し、巻枠によって巻装されたコイル42を挿入し、このコイル上に温度保護装置411を縛り固定してなる巻線完成品と、アルミダイカストを施してなるロータコア45にシャフト46を挿入固定し、このシャフトに軸受47を固定してなるロータ完成品を、負荷側は絶縁のために樹脂で形成されるブラケット416、反負荷側はアルミ等で形成されるブラケット415で、組み立ててなるモータ部と、第1のギア412を含む複数個のギアと軸受、軸受ピン、ワッシャ、スペーサ等の部品を、プレス等で形成されたベース板413および、カバー板414で組み立てられた半完成ギアケース部を、モータ部の負荷側の樹脂ブラケット416の一部はギアケースの軸受ピンを保持する構成で、このモータ部をギアケースにネジ等で組み立てすることによりギアユニット完成となる構成を有していた。
【0004】
また、モータシャフト46はタフトライド処理等が施され、第1ギア412には浸炭焼き入れが施されていることにより、ギアの耐久性を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では以下のような課題を有している。
【0006】
まず、上記従来の構成のモータ部は、その巻線方法の特徴としてコイルエンドの高さを押さえることは困難でありモータの厚みは大きくなるという課題がある。
【0007】
また、巻線後温度保護装置をコイルエンド上に縛り付ける等の方法により固定しなければならず、非常に工数がかかるという課題がある。
【0008】
さらに、コイルは樹脂等で固められていないため、騒音、安全性等でも課題がある。
【0009】
次に、ギアユニット部は、一部の軸受ピンをモータ部の負荷側樹脂ブラケットで保持する構成であるため、モータ部を組み付けるまでは反完成品の状態であり、組立性が悪いという課題がある。言い換えれば、モータ部の交換が困難でありサービス性にも課題がある。
【0010】
また、モータシャフトとギアとの位置精度も非常に精度のでにくい樹脂ブラケットの精度により決定されるため、精度確保が困難となり騒音を発生したり、ギアの耐久性を悪化させるという課題がある。
【0011】
さらに、ギアには焼き入れを施しているが、加工性が悪く、焼き入れ後の歪みが大きい等の課題を有している。
【0012】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、モータの厚みを小さく押さえ、温度保護装置等の取り付けも簡単にし、騒音、安全性も向上させると共に、モータシャフトとギアの位置精度も向上、安定させ低騒音、高耐久性で安価なギア付モータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
これらの課題を解決するために本発明は、分割され、樹脂にて絶縁を施したコアにトロイダル巻線を施し、これを熱硬化性の樹脂により成形されてなるステータと、アルミダイカストを施したコアにシャフトが締結され、このシャフトに軸受を備えたロータと、軸受を保持するブラケットを組み合わせてなるモータに、複数個のギアとこれを保持する軸、および軸受と、ギアケースからなるギアユニットを組み合わせ、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に、モータの外被と共に成形されてなる樹脂フランジや、取り付け金具等によりネジにてモータを固定し、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に、モータの出力軸側の軸受ハウジングの外径とはめ合い可能な穴を設け、モータの軸受ハウジングを構成するブラケットを挿入組立し、モータシャフトにタフトライド処理、第1ギアに、酸化被膜処理を施し、モータの外被に温度保護装置を固定する溝を設け、この溝に温度保護装置を固定し、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に温度保護装置を挟み込んでモータを取り付ける構造とした。具体的には、つぎのとおりである。
【0014】
本発明は、分割され、樹脂にて絶縁を施したコアにトロイダル巻線を施し、これを熱硬化性の樹脂により成形されてなるステータと、アルミダイカストを施したコアにシャフトが締結され、このシャフトに軸受を備えたロータと、軸受を保持するブラケットを組み合わせてなるモータに、複数個のギアとこれを保持する軸、および軸受と、ギアケースからなるギアユニットを組み合わせた構成を具備するギア付モータにおいて、このギア付モータの外被に温度保護装置を固定する溝を設け、この溝に温度保護装置を固定し、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に温度保護装置を挟み込んでモータを取り付ける構造を具備するギア付モータであり、コイルエンドの高さを低くすることができ、また、電動機騒音を低減することができる。また、組立工数を少なくすることができる。
【0015】
なお、上記において、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に、モータの外被と共に成形されてなる樹脂フランジや、取り付け金具等によりネジにてモータを固定したギア付モータでは、その取付が容易になる。
【0016】
なお、また、上記において、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に、モータの出力軸側の軸受ハウジングの外径とはめ合い可能な穴を設け、モータの軸受ハウジングを構成するブラケットを挿入組立したギア付モータでは、高精度にモータの出力軸の位置決めをすることができる。
【0017】
なお、また、上記において、モータシャフトおよびモータシャフトに噛み合うギアユニットの第1ギアのいずれか一方にタフトライド処理、他方に酸化被膜処理を施したギア付モータでは、モータシャフトの摩耗を低減することができる。
【0018】
なお、また、上記において、モータシャフトにタフトライド処理、第1ギアに、酸化被膜処理を施したギア付モータでは、モータシャフトの摩耗を低減することができる。
【0019】
なお、また、上記のギア付モータを搭載した電気機器では、電気機器の小型、低騒音および長寿命化ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下の実施例にて説明する。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1から図3を用いて説明する。
【0022】
図1は本発明のギア付モータの一例における正面図、図2は図1に示すギア付モータの上面図である。また、図3はモータシャフトと第1ギア部の拡大図である。1はステータコア、2はコイル、3はコア絶縁、4は外被を構成する樹脂、5はアルミダイカストが施されたロータコア、6はシャフト、7は軸受、8はブラケット、9はモータ外被と一体で形成された樹脂フランジ、10はモータ固定ネジ、11はプロテクタ、12はモータシャフトと噛み合う第1ギア、13はベース板、14はカバー板である。
【0023】
分割され、樹脂にて絶縁を施したコア1にコイル2をトロイダル巻線を施し、これを熱硬化性の樹脂4により成形されてなるステータと、アルミダイカストを施したロータコア5にシャフト6が締結され、このシャフトに軸受7を備えたロータと、軸受7を保持するブラケット8を組み合わせてなるモータに、複数個のギアとこれを保持する軸、および軸受と、ベース板13、カバー板14からなるギアケースからなるギアユニットを組み合わせることでモータ部の厚みは小さくなり、低騒音化が図れ、安全性も向上する。またモータ部とギアユニット部の組立が独立し組み立て易くなる。言い換えれば、モータ部の交換が容易でありサービス性も向上する。
【0024】
ギアユニットを構成するギアケースのカバー板14に、モータの外被と共に成形されてなる樹脂フランジ9や、取り付け金具等によりネジ10にてモータを固定することによりモータ部とギア部の組立が簡単になる。
【0025】
ギアユニットを構成するギアケースのカバー板14に、モータの出力軸側の軸受ハウジングを構成するブラケット8の外径とはめ合い可能な穴を設け、モータにこのブラケット8を挿入組立することにより位置精度を高める。
【0026】
モータシャフト6にタフトライド処理、第1ギア12に、酸化被膜処理を施す。モータシャフトは通常S45Cの生材でHRC20程度であり、タフトライド処理(軟窒化処理)を施すことでHRC65程度に硬くなる。これに噛み合う第1ギアは浸炭焼き入れすることによりHRC40程度の硬さになるが、高価で、高温であることにより歪みも大きいため、HRC30程度になる酸化被膜処理を施す。酸化被膜処理としては、その表面に四酸化鉄(Fe3O4)を形成することができるブルーイング処理を施すとよい。
【0027】
またモータシャフトに酸化被膜処理、第1ギアにタフトライド処理を施してもよい。
【0028】
モータの外被に温度保護装置を固定する溝を設け、この溝に温度保護装置であるプロテクタ11を固定し、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板14に温度保護装置であるプロテクタ11を挟み込んでモータを取り付ける構造とすることで巻線に縛り付けるといった作業もなくなり組立易くなる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、モータの厚みは小さく押さえられ、温度保護装置等の取り付けも簡単にし、騒音、安全性も向上させると共に、モータシャフトとギアの位置精度も向上、安定させ低騒音、高耐久性で安価なギア付モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例におけるギア付モータの正面図
【図2】 本発明の実施例におけるギア付モータの上面図
【図3】 本発明のモータシャフトと第1ギア部の拡大図
【図4】 従来のギア付モータの一例における正面図
【図5】 従来のギア付モータの一例における上面図
【符号の説明】
1 ステータコア
2 コイル
3 コア絶縁
4 外被(樹脂)
5 ロータコア
6 シャフト
7 軸受
8 ブラケット
9 樹脂フランジ
10 取付ネジ
11 プロテクタ
12 第1ギア
13 ベース板
14 カバー板
Claims (1)
- 分割され、樹脂にて絶縁を施したコアにトロイダル巻線を施し、これを熱硬化性の樹脂により成形されてなるステータと、アルミダイカストを施したコアにシャフトが締結され、このシャフトに軸受を備えたロータと、軸受を保持するブラケットを組み合わせてなるモータに、複数個のギアとこれを保持する軸、および軸受と、ギアケースからなるギアユニットを組み合わせた構成を具備するギア付モータにおいて、このギア付モータの外被に温度保護装置を固定する溝を設け、この溝に温度保護装置を固定し、ギアユニットを構成するギアケースのカバー板に温度保護装置を挟み込んでモータを取り付ける構造を具備するギア付モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205851A JP4682466B2 (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ギア付モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205851A JP4682466B2 (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ギア付モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003023752A JP2003023752A (ja) | 2003-01-24 |
JP4682466B2 true JP4682466B2 (ja) | 2011-05-11 |
Family
ID=19042083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001205851A Expired - Fee Related JP4682466B2 (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ギア付モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4682466B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4237075B2 (ja) | 2004-02-17 | 2009-03-11 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4861302U (ja) * | 1971-11-13 | 1973-08-04 | ||
JPH0759296A (ja) * | 1993-08-18 | 1995-03-03 | Shibaura Eng Works Co Ltd | モータ |
JPH0880002A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-22 | Sanwa Chem Kk | モールドモーター |
JPH09111407A (ja) * | 1995-10-11 | 1997-04-28 | Toa Steel Co Ltd | 低歪み型浸炭焼入れ歯車用鋼材 |
-
2001
- 2001-07-06 JP JP2001205851A patent/JP4682466B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4861302U (ja) * | 1971-11-13 | 1973-08-04 | ||
JPH0759296A (ja) * | 1993-08-18 | 1995-03-03 | Shibaura Eng Works Co Ltd | モータ |
JPH0880002A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-22 | Sanwa Chem Kk | モールドモーター |
JPH09111407A (ja) * | 1995-10-11 | 1997-04-28 | Toa Steel Co Ltd | 低歪み型浸炭焼入れ歯車用鋼材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003023752A (ja) | 2003-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4113332B2 (ja) | ウォーム減速機付モータ及びその製造方法 | |
KR20000063094A (ko) | 자기베어링장치 및 이를 구비한 진공펌프 | |
JP2012082792A (ja) | 電動圧縮機 | |
JPH11356022A (ja) | モールドモータ | |
JP2013115860A (ja) | 電動モータおよびこれを備える電動ユニット | |
CN103545973A (zh) | 旋转电机 | |
US20170366054A1 (en) | Permanent magnet direct current motor and hvac system using the same | |
JP4682466B2 (ja) | ギア付モータ | |
KR100422065B1 (ko) | 스텝핑모우터 | |
JP4627701B2 (ja) | 回転電機 | |
JP2003102151A (ja) | 電動機およびその製造方法 | |
JP4051543B2 (ja) | ブラケット及びステッピングモータ | |
JP2003172407A (ja) | ウォーム減速機付小型モータ及びその製造方法 | |
CN100490278C (zh) | 小齿轮一体型电机以及门开关用齿轮电机 | |
JP2532489Y2 (ja) | 刷子レスモータ | |
JPH10271719A (ja) | モールドモータ固定子及びその製造方法 | |
WO2021186973A1 (ja) | モータ装置 | |
KR101471367B1 (ko) | 비엘디씨 모터의 회전자 구조 | |
JP2896059B2 (ja) | アウターロータ型ブラシレスdcモータ | |
JP3147495B2 (ja) | 樹脂モールド型電動機 | |
JP3316380B2 (ja) | モールドモータ | |
JPH07222420A (ja) | アウターロータ型ブラシレスdcモータ | |
US20230208260A1 (en) | Method for manufacturing stator core | |
JP2003023742A (ja) | トロイダルモータおよびそれを搭載した電気機器 | |
JP7158432B2 (ja) | 回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080707 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20080818 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20091119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110124 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4682466 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |