JP4681904B2 - 接地された高周波シールドにおいて信号を検出することによるガスタービンエンジン点火器の火花検出 - Google Patents

接地された高周波シールドにおいて信号を検出することによるガスタービンエンジン点火器の火花検出 Download PDF

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Description

本発明は、ガスタービンエンジン及びその点火器に関する。
ここでは、ガスタービン航空機エンジンで使用される点火器の寿命が絶対的な確実さに欠けることにより、これらのエンジンを使用する航空機の所有者に著しいコストが課せられる可能性がある理由を説明する。
図1は、燃焼器6を含むガスタービンエンジン3の概略図である。燃料9は、燃焼器内に噴射される。自動車内の点火プラグとほぼ同様に機能する点火器12は、ジェット燃料が最初に点火される火花放電又はプラズマ放電(図示せず)を発生する。
初期点火の後、点火器12は、主として安全対策としてこれ以後繰返し火花を発生することができる。すなわち、最新のエンジンにおいて正常な環境条件下では、燃焼器6内でフレームアウトが生じることは極めてまれである。しかしながら、突然の横風などの予期しない状況によって、燃焼器内部の環境に影響を及ぼし失火を招く可能性がある。
更に、特定の飛行条件により、この発生しそうもないフレームアウトの可能性が若干高くなる場合がある。従って、例えば航空機が、燃焼器6内の定常状態を乱す恐れのあるスコール又は他の状況に入るときには、点火器12を始動させることができる。
全ての機械的構成要素と同様に、点火器12は最終的には耐用年数が切れて、その時には交換しなくてはならない。しかしながら、この寿命切れとこれに伴う交換は、航空機にとってコストのかかる状況となる可能性がある。
主な理由は、点火器が耐用年限の終わりに近づいていることが、容易に検出可能な事象によって示されないためである。すなわち点火器は、ある時点でプラズマ又は火花の発生が完全に停止する。しかしながら、この時点の前に点火器は、散発的に火花を発生する場合がある。
上記に説明されたように、火花発生は、燃焼器内の火炎を維持するためには一般に必要とされない。その結果、散発的な火花発生は、実際にフレームアウトが生じた場合、及び再点火を誘起するのに散発的火花発生が有効ではない場合にのみ気付かれることになる。このような事象の組合せは起こりそうにないものとみなされるので、散発的火花発生は容易には気付かれない。点火器の耐用年数の差し迫った期限切れも同様に気付かれない。
別の理由は、全ての点火器は可能な限り同一に構成することができるが、全てが同一の寿命を有するわけではない。また、全ての点火器がその寿命中に同じ事象を経験するわけでもない。従って、所与の点火器が何時寿命切れになるかは正確には分からない。
従って、点火器を交換しなくてはならない時期は確実には分からない。この問題を解決する1つの方法は、点火器が未だ機能しているときにこれらを交換することにより、予防保全を行うことである。新しい点火器のコスト及びこれを取り付けるために要する労力は大きくはないが、早期の交換には別のコストがかかり、これはかなりのものとなる可能性がある。
点火器を交換する航空機は、1時間当たり数千ドル単位で評価される収益源である。その航空機が点火器交換の間、例えば2時間稼働しないとすると、この時間中の収益損は相当なものとなる。
従って、ガスタービン航空機エンジンの点火器の寿命が不確実であることは、有意な収益損を招く可能性がある。
特開平04−232340号公報 William Hayt and Jack Kemmerlyによる「Engineering Circuit Analysis」(ISBN 0−07−027410−X,McGraw−Hill,1993)と題された論文の第13章「Frequency Response」
ガスタービンエンジンでの点火器の通常動作は、点火器内部の絶縁体の腐食を引き起こす。本発明の一形態においては、その絶縁体内に補助的な接地電極が埋め込まれ、腐食によってやがてこの補助電極が露出する。点火器は、これが交換されるべき時点で露出が生じるように設計される。
露出した補助接地電極は、火花が生じるときに、小電流が補助接地電極に流れることによって検出することができる。該電流が検出されると、この存在は露出が生じたことを示している。代替として、露出された補助接地電極は、恐らくはボアスコープを使用することにより、人が視覚的に検出することができる。
図2は、先行技術において使用されている点火器12を示す。電気コネクタ(図示せず)は、ネジ21上に螺合され、電極27の端部24と係合する電気接点(図示せず)を含む。絶縁体30が、電極27を点火器12のシェル33から絶縁する。
図3及び図4には、点火器12の端部Eが示されている。プラズマ発生に伴う物理現象を極めて簡単に以下に説明する。
作動時に高電圧が電極27に印加され、図3の点P1とP2との間に電圧差又は電位差Vを発生する。この領域における電界は、電位差Vを点P1とP2との間の距離Dで除算したものに等しい。例えば、電圧が20,000ボルト、距離Dが10ミリメートル、すなわち0.01メートルであれば、電界は20,000/0.01、すなわち200万ボルト/メートルである。
電界は、点P1とP2との間にある物質又は媒体の絶縁破壊強度を超えるように設計される。該物質は、空気と燃料の混合物である。しかしながら電界は、絶縁体30の破壊強度は超えず、また絶縁体30の破壊強度は、空気/燃料混合物の破壊強度を超える。
絶縁破壊が起こると、電界は、媒体中の原子から電子を奪い、正に帯電したイオン及び自由電子を生成する。電界は、自由電子を電界と平行な方向に押しやる。しかしながら、該移動中に、こうした一時的な自由電子は、他のイオンと衝突することになる。また、イオン及び電子の熱運動は、同様にこれらを互いに衝突させることになる。
電子は、衝突時にイオンによって捕捉され、より低いエネルギー状態まで低下して、図4に稲妻形で表されたプラズマ40と呼ばれる電気アークの形態で熱と光を放出する。このプロセスは、電界が存在する限り持続する。
発明者らは、この上述の動作の1つの結果を観察した。図5に示すように、絶縁体30は、腐食されて仮想線形状50から曲線形状53になる。更に、電極27は、腐食されて仮想線形状56から実線形状59になる。コーナー33Aも同様に腐食される。
発明者らは、以下に示す作用の内の1つ又はそれ以上が腐食の原因であると考えている。1つの原因は、プラズマの腐食性であり、すなわち、自由電子は、非常に反応性が高く、近くに存在するどのような有効な原子又はイオンにも結合しようとする。また、空気中に存在する酸素からの自由電子の発生は、イオン化された酸素を生じさせ、これはまた非常に反応性が高い。
第3の原因は、プラズマが高温環境を作り出すことである。高い温度は、本質的に、高速度で動き回る原子及び分子を表している。高速の原子及び分子は、これらが静止物体と衝突すると、該物体とより容易に反応する。
可能性のある第4の原因は、プラズマがスペクトルの紫外(UV)領域、及び恐らくはX線領域内の高周波フォトンを発生することである。紫外線及びX線が多くの種類の物質に損傷を与えることは、よく知られている。
腐食の厳密な原因に関わりなく、図5に示す腐食は、最終的には点火器12の機能を停止させることになる。図6にその主な原因を示す。腐食以前には、図6の点P1とP2との間に電圧が印加されていた。しかしながら腐食後は、点P2が事実上点P3に移っている。距離Dが、今はより長い距離D2となっている。イオン化、従ってプラズマを引き起こす電界が、現在はより弱くなっている。
引き続き上記に与えられた実施例で、距離D2が20mmである場合、電界は、20,000/0.020、すなわち10,000,000ボルト/メートルとなり、これは元の値の半分である。最終的には、距離D2は、電界が空気/燃料混合物の絶縁破壊強度を十分には超えない程に大きくなり、イオン化停止が生じる。
図7は、本発明の一形態を示す。補助電極72が、絶縁体75内に埋め込まれている。先端部78は、挿入部84で示すように、領域81において絶縁材料で覆われている。補助電極72は、領域90におけるようにシェル33に接続することができる。
最初に、電流は、矢印84で示されるように電極27に入り、プラズマ85を介してシェル33に飛躍し、矢印86で示すようにシェル33から出て、取り付けネジ等の複数の経路を通ってエンジンへ流入する。
腐食が生じると、絶縁体75は、図8の仮想線92で示したその初期形状から変化する。次いで、補助電極72の先端部78が露出するようになる。点火器に高電圧が印加されたときには、プラズマの辿る経路が2つ存在する。1つは、図9の通常の経路P5である。別の経路は、図9にP6で示されたものであり、中央電極27から現在露出された補助電極72に達する。
言い換えると、中央電極27は2つの電流戻り経路が利用可能である。経路P5は、通常の様態でシェル33に達する。経路P6は、現在露出された補助電極72に達する。最終的には、更に腐食して経路P5が延びて、該経路に沿ったプラズマ形成を終端させることになる。すなわち、図9の経路P5は、最初は図6の距離Dで表すことができる。十分に腐食した後では、図9の経路P5は、図6の距離D2で表すことができ、上記で説明したように、距離D2が十分に大きくなると、全てのプラズマは経路P5に沿って発生しなくなる。
しかしながら、この時に図9のプラズマ経路P6は未だ利用可能である。プラズマは依然として発生することができるので、点火器の寿命が延長されている。
前述の検討では、図7の補助電極72はロッドの形態であった。図10は、絶縁体75で囲まれたこのようなロッドの斜視図である。
別の実施形態においては、円筒体が使用される。図11は、1つの実施形態の切欠図である。中央電極27は、絶縁体100で囲まれ、この絶縁体100自体は、導電性チューブ又は円筒体103で囲まれており、次いで、この円筒体103は、別の絶縁層105で囲まれている。図12は、同様の参照符号を有する本システムの断面図を示す。
図13は、製造後又は取り付け直後の初期構成における絶縁体100を示す。中央電極27の先端部110は、露出し、絶縁体100の円錐面113で囲まれている。円筒状の補助電極103は、絶縁体100内に埋め込まれ、図12の距離D8で示すように、先端部又は縁部は何ら露出していない。
前述の検討では、補助電極72は、図7の領域90において接続できることを述べた。別の実施形態においては、図14の補助電極72はまた、検出器150を介して接地接続される。検出器150は、補助電極72の電流を調べる。電流検出器は公知である。
電流が全く検出されない場合には、補助電極72は、図7に示すように未だ絶縁体75内に埋め込まれており、中央電極27から電気的に絶縁されていると推測される。
これに反して、電流が検出された場合には、これは、補助電極が図9に示すように腐食により露出したと推測される。検出された電流は、経路P6を辿るプラズマによるものである。電流が検出されると、検出器150は、信号を発生するか、又はフラグをセットするか、あるいは別の方法で腐食が補助電極を露出させたという推測を表示する。技術者は、この時点又はその後の所定の時点で点火器を交換する。
別の検出モードは、点火器を取り外し、図2の端部Eに相当する端部を目視によって検査する方法である。図13のように絶縁体100の滑らかな表面が見られる場合には、点火器は未だ機能すると判断される。しかしながら、補助電極72が図8のように見える場合には、交換が必要であると判断される。
別の実施形態においては、補助電極は、露出すると迅速に腐食されるように設計される。図15は、左から右へ見ると、最初は新規に取り付けられた点火器160を示している。ある期間使用した後、点火器165は、その補助電極72を露出させる。この時点では、プラズマP6が、補助電極72まで延びる。
しかしながら、補助電極72は、上述のように迅速に腐食されるように設計されている。例えば、挿入部170に示すように、補助電極72は、鋭い端部を有するように作られている。プラズマP6は、フレーム170内に小粒子によって示されるように、鋭い端部を迅速に腐食させる。この作用は、特定の一連の2つの事象を引き起こす。
1つは、補助電極72が最初に露出したときに、電流が補助電極を通って流れることである。図14の検出器150によるように電流が検出される。次いで、補助電極が破断するか腐食された後には、電流は該補助電極を全く流れない。
この一連の結果の1つの理由が図16に示される。最初に、電圧Vが距離D9にわたってかかり、V/D9に等しい電界を生成する。破断又は腐食後、同じ電圧Vが距離D10にわたってかかる。電界は、V/D10に等しく、より小さな値である。後者の電界は、前者の電界と同様に、プラズマを発生するのには不十分である。
1つの実施形態においては、前述の2つの事象は、点火器の寿命が終了する前に生じる。従って、該寿命の終了は、補助電極72を通る電流が発生し、続いてこの電流が終了することによって示される。電流の発生は、寿命終了が近づいているが、エンジンを作動させる時間は残っていることを示す。これに続く電流の終了は、残りの時間が少なく、点火器の交換がより重要になっていることを示す。
図17は、補助電極72の1つの実施形態を示す。ネック又は溝190が設けられ、これは、図15の挿入部170に概略的に示すような破断を促進させる。溝190は、補助電極72内に意図的に形成された機械的な脆弱領域である。図8に示す腐食以前には、絶縁体75によって補助電極に対する機械的支持が与えられるので、この脆弱性は重要ではない。
上記の検討では、電極27に対して高電圧が印加されることを述べた。電極27に低電圧を印加して、プラズマを発生させる同じ機能を達成することも可能である。
図18は、別の実施形態を示す。航空機300は、ナセル305内に配置されたガスタービンエンジン(図示せず)によって動力が供給される。各エンジンは、上述のような1つ又はそれ以上の点火器を含む。点火器は、上述のような補助電極を含むことができ、又は先行技術のタイプのものであってもよい。
図19Aは、点火器308を示す。本発明は、感知コイル310のようなセンサを追加する。このコイル310は、図示のように点火器と同軸である。この特定の同軸配置は、点火器308が火花を発生したときにコイルが信号を検出できるか否かを確かめる実験で使用された。
同軸配置は、必ずしも必要ではない。本発明の一形態においては、コイル320は、図20の右側の2つの図に示すように配置することができる。電力ケーブル315内の電流Iによって生じる磁力線Bは、該磁力線Bを発生する電流と同軸である。該電流は、ケーブル315全体及び点火器308を通って流れるので、磁力線Bは、ケーブル315と点火器308の両方に沿って延びる。
ファラデーの法則によれば、コイル320が、中央の図に示すように磁力線Bに対して垂直であるときに最適な結合が達成される。
本発明の別の形態においては、場合によっては変圧器鉄から構成される高透磁率リング326が点火器又はケーブル315の周りに配置され、コイル320がリング326の周りに巻かれる。リング326は、いわば磁力線Bを捕捉し、これらをコイル320に渡す。この構成においては、リング326を通過する磁力線Bは、同様にコイル320を通過する。
用語「高透磁率」の1つの定義は、高透磁率材料の比透磁率が1,000を超えることである。基準としては、多くの鋼の比透磁率は、4,000の範囲内である。1,000,000に近い比透磁率を有する材料も存在する。
本発明の更に別の形態においては、先行技術によるクランプオン電流検出器(図示せず)が使用される。
発明者らは、図19Aのコイル310は、これが図20に示す垂直特性を欠いている場合であっても、点火器308内の電流パルスに応答して検出可能な信号を発生することを見出した。発明者らは、この信号及びその検出に関して以下のような観察結果を提示している。
図21は、点火器回路の電気的概略図である。ブロック330は、導電性ハウジング(図示せず)内に収容された励振器を表す。励振器330は、高電圧のパルス列を生成し、点火器340内で火花を発生させる。
電力ケーブル335が、高電圧の電流パルスを点火器340に供給する。高電圧パルスの1つのタイプは、20,000ボルトの範囲内である。パルスの1つのタイプの周波数は、10Hz、すなわち毎秒10パルスの範囲内にある。1つのタイプのパルスは、10ミリ秒の持続時間を有する。従って、本実施例においては、デューティサイクルは、10%(0.10/0.100)である。
グラフ331は、前述のパルスを示す。本実施例においては、持続時間Dは、10ミリ秒であろう。本実施例においては、周期Tは1,000,000ミリ秒となり、これは1/T、すなわち毎秒10パルスの周波数に相当する。
図21においては、シールド345が電力ケーブル335を囲んでいる。シールド345は、固体導管、導電性織物スリーブ、この2つの組合せ、又は他のタイプのシールドの形態をとることができる。このシールド345は、点火器340のケーシング350に接続され、該ケーシング350は、DC接地とみなされるエンジンのフレーム又はハウジング352に接続される。
シールド345は、電磁干渉を抑制し、同様に作業員が高電圧ケーブル335に接触することを防止する。ケーブル335自体が、厚い絶縁カバーで囲まれているが、シールド345は二重の安全対策を提供する。
図示した構成においては、励振器330のハウジング(図示せず)、シールド345、及び点火器340のケーシング350は全て、エンジンのフレーム352に接続され、従ってDC接地に保持されていると考えられる。
図21に示す装置の典型的な分析の1つのタイプは、下記メカニズムが火花発生動作を説明できることを示している。グラフ311における持続時間Dの各高電圧パルス中に、高電圧ケーブル335によって供給される電流は、火花ギャップ355に達し、該ギャップ355を飛び超えて、エンジンフレームを介して経路60に沿って励振器330へ戻る。このメカニズムでは、図19Aに示すタイプのコイル310は、電流パルスを検出するためには有効でないことを示す議論を喚起することができる。
理論的には磁力線Bがコイル310の断面積を透過しないので、コイル310は理論的にはどのような電流も検出するはずがないというのが基本的な論拠である。ファラデーの法則は、このような透過が必要であることを示している。
別の議論について考察すると、直流の場合と交流の場合という2つの場合を区別するべきである。直流の場合には、図21の高電圧ケーブル335によりDC電流が伝送される場合には、図20に示すタイプの静電的な磁力線Bが現れることになる。コイルが図19Aに示すように点火器の周りに配置され、また、点火器のケーシング350があるタイプの鋼などの高透磁率材料から構成されている場合には、ケーシングは、磁力線Bの一部又は全てを捕捉するようになり、静的B磁界の検出を妨げる可能性がある。点火器のケーシング350及びシールド345を含むシールド作用は、静的なDC磁界を含むファラデーケージとして働くといえる。従って、図19Aのコイル310は電流パルスを検出しないことを示す議論が存在し得る。
この検討はまた、緩慢に変化する電流に対しても当てはまる可能性がある。すなわち、ファラデーケージはまた、緩慢に変化する磁界を遮断することが可能である。
交流の場合には、特に電流パルスは高周波成分を含むので、図21のケーブル335及び点火器350から電磁放射線を放射する可能性がある。一般に、高周波成分は、波長の何分の1かに等しい長さのショートアンテナから少なくともより容易に放射する。透磁率とは対照的に、シールド345及びケーシング350の導電性は、電流パルスによって生じる放射線を遮断することができる。1つのメカニズムにおいては、遮断は、反射によって起こり、すなわち放射された電磁界は、シールド345とケーシング350内に電流を誘起し、自己電磁界をケーブル335に向って内向きに放射する。放射された電磁界は、入来放射線を事実上ケーブル335に向けて反射して戻す。
また上述のように、シールド345と点火器ケーシング350とは、接地接続される。理論的には、これらの接地要素は、全てのAC信号を接地に分流し、このようにして、これらが電磁エネルギーを放射することを防ぐ。
従って、図19Aのコイルは、図21のケーブル335内の電流パルスを検出するには有効ではないことを示す、少なくとも上記の議論が存在する。
発明者らは、全ての戻り電流が図21の経路360を辿るわけではないことを見出し、又はそのように判断した。戻り電流とは、火花ギャップ355を飛び超えた後に励振器330に戻る電流のことである。発明者らは、戻り電流の一部は、図21のシールド345及びケーシング350を含むシールドシステムに沿って移動することができると推測した。図22は、この推測の1つの説明図である。
抵抗器R1は、火花ギャップ355から励振器までのエンジンフレームを通り、図21の経路360にほぼ対応する接地経路の小抵抗を示している。抵抗器R2は、火花ギャップ355から励振器までであるがシールドシステムを通る経路の小抵抗を示す。シールドシステムは、点火器のケーシング350とシールド345とを含む。R1及びR2の両方は、火花ギャップ355又はその近傍で始まるが、励振器330までの異なる経路を表している。
この推測では、上記に与えられた議論にもかかわらず。抵抗器R2を通る戻り電流を検出することが可能である。
本明細書において、発明者らは、一般に他方の抵抗器R1を通る戻り電流を検出することは実用的とは考えられない点を指摘しておく。とりわけ抵抗器R1は、エンジン自体を表している。エンジン内の戻り電流を検出する単純で正確且つ信頼性の高い方法は、少なくとも戻り電流が利用可能な経路の数が非常に多く、エンジン全体又はエンジンの大部分にわたるという理由において実用的とは考えられない。
しかしながら、抵抗器R2によって表される経路は、局所化された、電流検出の観点から離散的な要素であり、またシールド内には含まれていない。従って、戻り電流パルスがR2内を流れる場合には、パルスによって生成された磁界又は電磁放射線は、R2内の電流すなわちシールドシステム内の電流を検出することにより検出可能とすることができる。
図19Aのコイル310を使用して実験が行われ、励振器が火花パルスを発生すると、コイル310が検出可能な信号を発生したことが見出された。
コイル310は、1つ又はそれ以上の下記の電流を検出している可能性があることを理解されたい。コイル310は、上記に与えられた議論とは反対に、図21のケーブル335内で電流パルスを検出することができ、すなわちシールドシステムは完全には有効ではない可能性がある。あるいは、図19Aのコイル310は、上記で仮定したように、点火器のケーシング350内で戻り電流を検出することができる。又は、コイル310は、上で識別された2つの電流の和又は差の何らかの形式を検出することができる。
コイル310内で検出される信号は小さかったので、増幅することが望ましい。しかしながら、コイル310の動作環境により、これは容易ではない。
図18の航空機300の運転中、図19Aのコイル310は、204°C(400°F)を超える温度環境に置かれることになる。すなわち、コイル310が取り付けられるか又は隣接している図19Aの点火器308のケーシング350は、通常の作動中に少なくとも204°C(400°F)の温度になる。
コイル310によって発生される信号を増幅するために固体増幅器が使用されることになる場合、このような高温は、幾つかの問題を引き起こすであろう。それにも拘らず、十分な予防措置を行うと、コイル310によって発生される信号を電子的なトランジスタ化された増幅器を使用して検出することができる。
本発明の一形態においては、少なくとも204°C(400°F)環境の近傍においてはどのような固体増幅器も使用されない。その代わりに、トランジスタ又は真空管などの能動素子を使用せず、抵抗素子、容量素子、及び誘導素子だけを使用した受動増幅器が開発された。能動素子の1つの定義は、これが入力信号の電力を増幅できること、すなわち出力電力が入力電力を上回ることができることである。受動素子には、このような電力増幅特性はない。
図23に示すような直列RLC回路は、一定の条件下でコンデンサCの両端に増幅電圧を発生するように設計できることが知られている。この増幅については、William Hayt and Jack Kemmerlyによる「Engineering Circuit Analysis」(ISBN 0−07−027410−X,McGraw−Hill,1993)と題された論文の第13章「Frequency Response」において検討されている。本論文は、引用により本明細書に組み込まれる。
増幅のための条件には、以下のものが含まれる。1つは、信号源Vinが正弦波で、周波数が一定であること、これは、正弦波定常状態と呼ばれる場合が多い。2つ目は、点P1及びP2において見られる入力インピーダンスが、無効成分を全く含まない純粋な実数であるように、コンデンサC及びインダクタLの値が選択されることである。この状態は共振と呼ばれ、共振周波数の値ωが図23に示されている。
これらの条件下では、コンデンサの両端電圧Vcは、図23に示すようにABS(Q)×Vinに等しくなり、ここで、ABSは、回路の品質因子Qの絶対値(すなわち大きさ)を指す。Qは、図23に示すように定義される。従って、例えばQが10である場合には、10倍の増幅が達成される。
このように、先行技術は、直列RLC回路が正弦波入力に対する電圧増幅をもたらすことができることを示している。上記論文は、二重の直列RLC回路、すなわち並列RLC回路が電圧増幅ではなく電流増幅が可能であることを述べている。
コンピュータシミュレーションは、電圧増幅を示すであろう。
図24は、商業的に入手可能なSPICEプログラムの1つを使用してシミュレートされた回路を示す。この回路を後述の本発明の回路モデルと整合させるために変圧器372が設けられている。抵抗器R、コンデンサC、及びインダクタLの値が示されている。これらの値は、全てのシミュレーションにおいて一定に維持される。
図25から図28は、図24の回路に対して行われた4つのシミュレーションの結果を示している。図24の入力信号Iinが、図に示す2つの増幅器のピークツーピーク正弦波の形で印加された。入力信号の周波数は、各シミュレーションにおいて変更された。
図25において、入力周波数は50Hzであった。左側の軸は、入力信号Iinに適用される。右側の軸は、図25に示すコンデンサの両端電圧Vcに適用される。50Hzでは、出力Vcは、約200vピークツーピークの正弦波であることが明らかである。
図26において、入力周波数は750Hzであった。図26の750Hzにおいて、出力Vcは、約3,200ボルトピークツーピークの正弦波であることが明らかである。
図24の共振周波数は、図23で与えられるωの式を用いて計算すると、約2,517Hzである。図27において、入力周波数は2,517Hzであった。2,517Hzでは、Vcは約32,000ボルトピークツーピークの正弦波であることが明らかである。
図28において、入力周波数は50kHz、すなわち50,000Hzであった。50kHzにおいて、出力Vcは、約200ボルトピークツーピークの正弦波であることが明らかである。
図25から図28は、直列RLC回路が定常状態の正弦波を増幅できるという推測と整合している。共振周波数では、Vcは共振時に32,000ボルトと高く、他の周波数においては、Vcはこれより低い。図25から図28は、図19Aのコイル310によって発生される電圧を表すのではなく、仮定条件下における図24のコンデンサCによる電圧を表していることが強調される。
発明者らは、入力信号が定常状態の正弦波ではなく、本明細書で説明した点火器に電力供給するために使用されるタイプのパルス列であるときに、図24に示すタイプのRLC回路が、同様の増幅を提供することができるかどうかを調べた。実験結果は、肯定的な結果を示し、検討対象のコンピュータシミュレーションは、信頼できる論拠を提示している。
図29において、コイル370は電力ケーブル315を表している。電力ケーブルは、実際には単巻き機器であるが、図24のコイル370は、変圧器373の一次コイルとしての電力ケーブルの使用を強調するために、多巻き機器として表している。
コイル375は、図19Aのピックアップコイル310を表しているが、図20のコイル320に類似するコイルを使用してもよい。図29において、コンデンサCと抵抗器Rとは、増幅の目的で感知コイル375に付加された素子である。図29の回路の各素子は、これらが使用されることになる環境、特に温度と整合する作動温度及び更に振動に耐えるように選択される。
発明者らは、所与のパルス列において、擬似共振周波数を最初に計算することができることを見出した。その結果、1つの方法においては、擬似共振周波数は、図23のωに対応する通常の正弦波定常状態共振周波数として取り扱われる。この擬似共振周波数を使用して、インダクタL及びコンデンサCの値が、通常の方法で選択されるが、(1)擬似共振周波数が使用されており、(2)定常状態正弦波共振は適用されていないことが認識される。その代わりに、得られたL及びCの値は、パルス入力に使用される。
実際には、インダクタLの値は、図19Aのコイル310を構成するために使用される材料及び寸法形状によって確定することができるので、設計者の制御下にある唯一の値はコンデンサCの値であろう。
擬似共振周波数に基づいてLとCの値が選択されると、図29の変圧器373に供給されるパルス列の増幅を行い得ることが分かる。
代替的には、擬似共振周波数は、グラフによって決定することができ、このことは、一連の実施例によって説明されることになる。図30は、図29の回路のシミュレーション出力を示すが、これは図24のコイル370に供給される三角形の電流パルスである図30の入力信号300によって励振された場合のものである。電流シミュレーションにおいて図25で使用された素子の値は、図30に示すように、Rは500Ω、Lは1H(ヘンリ)、Cは0.40μFであった。
水平軸は、ミリ秒単位で表した時間を示す。前述のように、左側の軸は、入力信号に適用され、右側の軸は、図24のコンデンサCの両端電圧である出力信号に適用される。
図30は、点405にて約+250ボルトの第1のピークに達し、次に点410にて約−175ボルトのピークに達するなどのように、次第に減衰する正弦波の出力を示している。この出力応答は、一般にRLC回路におけるアンダーダンプ応答と呼ばれ、またリンギングとも呼ばれている。
図31は、同じ三角波入力を使用して、コンデンサCが以前の値の1/10すなわち0.040μFであることを除いて、図30と同じ素子の値を使用したシミュレーションを示している。Cの値の減少に合わせて応答周波数が増大することが分かる。更に、Vcの振幅が増大し、点415において約2.4キロボルトのピークに達する。
図32は、同じ三角波入力を使用し、またインダクタLが1/2すなわち0.5ヘンリに減少したことを除いて、図31と同じ素子の値を使用したシミュレーションを示している。Lの値の減少に合わせて応答周波数が増大することが分かる。更に、Vcの振幅が増大し、点420において約2.8キロボルトのピークに達する。
図33は、同じ三角波入力を使用し、またインダクタLが以前の値の20%すなわち0.1ヘンリに低減されたことを除いて、図32と同じ素子の値を使用したシミュレーションを示している。Lの値の減少に合わせて応答周波数が増大することが分かる。更に、Vcの振幅が増大し、点425において約3.3キロボルトのピークに達する。
図34は、0から2.0ミリ秒までにわたる図33の拡大図であって、擬似共振周波数の1つの概念を示している。時間Tは、応答周期を示す。Hzで表した応答周波数Fは、勿論1/Tである。Fは、回路の応答周波数であって、図24に定義されている。
図30から図34は、擬似共振周波数を選択するグラフによる方法を示している。ある点では、L及びCの値は、第1の正弦波の上半分が入力波形に類似する図34に示すような出力波形を取得するように選択される。例えば、上半分426は、入力波形と幾分類似している。あるいは、より数学的手法を用いてもよい。
図34において、値T/2は、回路の共振周波数の半周期と名付けることができる。T/2は、1つの正方向又は負方向へ向う、減衰する正弦波の1山の持続時間である。発明者らは、一連の図30から図34において、図34のT/2が三角入力パルスの図34における持続時間TTに近づくにつれて、電圧増幅が増大することを指摘しておく。すなわち、図24のLとCの値を変えることにより、T/2が持続時間TTに近づくにつれて、コンデンサ電圧Vcは増大する。
このことは、擬似共振周波数を設定する1つの方法を示している。インダクタLとコンデンサCとは、これらが入力パルスの持続時間TTに等しい半周期T/2を有する共振周波数を発生するように選択される。しかしながら、入力はパルス化され、あるいは図30から図34のシミュレーションの場合には三角波である。
この計算法はまた、入力パルスが図示した三角パルスではなく、矩形パルスである場合にも用いることができる。図21のグラフ331におけるDのような入力パルスの持続時間は、図34の持続時間TTに相当するように設定される。従って幅Dは、Hzで表した1/Dの周波数に対応する。この周波数は、擬似共振周波数であるとみなされ、必要なL及びCは、図23で与えられる等式を使用して、ラジアン尺度に適当に変換して計算される。
別の方法においては、擬似共振周波数は、入力パルスの立上り時間又は立下り時間に基づいて選択される。図34においては、立上り時間は、約1マイクロ秒であって、点430から点435まで立ち上がる時間である。擬似共振周波数は、T/4、すなわち周期Tの1/4が立上り時間と等しくなるように選択される。L及びCの値は、これに応じて選択される。
同様な原理が立下り時間に対しても当てはまる。
入力パルスは、矩形パルスとすることができる。勿論、パルスは完全に矩形ではなく、すなわち、前縁と後縁は、必ず有限の立上り時間と立下り時間とを有することになる。擬似共振周波数は、T/4すなわち1/4周期が三角パルスの場合と同様に立上り時間に等しくなるように選択される。
擬似共振周波数は、主として図1の周期Dによって決まることを指摘しておく。しかしながら、周期Dは、パルス列の周波数ではない。周波数は1/Tに等しい。従って、擬似共振周波数、すなわち該周波数から計算されるLとCの値は、完全に入力周波数に依存するわけではなく、パルス列のデューティサイクルにも依存している。
前述の方法は、入力パルスのタイミングに基づいて擬似共振周波数を選択するよう検討された。本発明の更に別の形態においては、擬似共振周波数は、試行錯誤法によって決定される。図24に示す実際の回路を用いて試みることにより、又はその回路をシミュレートするSPICEなどのコンピュータソフトウエアを使用することによりシミュレーションが行われる。L及びCの様々な値が選択され、所望の増幅をもたらすL及びCが使用される。
しかしながら、L及びCの大きさは、実用上の理由により限定することができる。例えば、所与の状況においては、共振を達成するためには物理的大きさの点で極めて大きいコンデンサが必要となる可能性がある。従って、ある状況においては、素子は、非共振状態で動作しながらも、十分な増幅をもたらすように選ぶことができる。
コンピュータシミュレーション手法は、多くのSPICEプログラムがパラメータを掃引することが可能である場合には、極めて単純にできることを指摘しておく。すなわち、掃引に際して、Lなどのパラメータのある範囲の値が選択されて、その範囲内で使用されるべき値の数が特定される。掃引時には、文字通り数千又は数百万のL及びCの異なる値を、ほとんど又は全く人手に頼ることなく全てコンピュータプログラムを使用して選択しテストすることができる。
次いで、その結果を人が検査して、望ましい値を選択する。
擬似周波数において、特定のインピーダンスが提供されるL及びCの値が計算される。これらのインピーダンスは、あたかも励振が定常状態の正弦波であったかのように計算されるフェーザインピーダンスである。すなわち、擬似共振周波数において、L及びCのインピーダンスの和は、ゼロに設定される。
すなわち、
jwL+1/jwC=0
であり、上式で
Lは、インダクタンス、
Cは、キャパシタンス、
wは、擬似共振周波数、
jは、虚数演算子である。
wが選ばれると、上記に与えられた方程式を満たすようにL及びCが選択される。
従って、システムは定常状態正弦波モードで作動しているが、あたかもL及びCはパルス入力モードで使用されているかのようにL及びCの所望の値が計算される。
更に、Rの値も重要となる可能性がある。本発明の一形態においては、図24のRLC回路は、工学的意味においてアンダーダンプ応答を示すように設計され、その結果、パルスによる励振がリンギングと呼ばれる正弦波応答を誘起するようになる。正弦波減衰の包絡線は指数関数である。Rの値は、減衰速度を決定する。本発明の一形態においては、Rは以下の事象が起こるように選択される。
最初に、電流パルスが火花を発生する。該火花は、図29に示すようなRLC回路を励振させる。RLC回路は、図31から図34に示すように、リンギング状態になる。しかしながら、Rは、リンギング正弦波が次のパルスの前に十分減衰するように選択されるので、次のリンギング正弦波は、現在のリンギング正弦波と区別することができる。
1つの実施形態においては、図35のリンギング正弦波は、1/2T以内にその元の振幅Aの50%まで減少する。0.05Tと0.9Tとの間の任意の選択された時間内に50%まで減少することも企図される。
Frusに付与された米国特許第5,523,691号(1996年6月4日、特許出願番号第458,091号)は、航空機エンジン内の点火器における火花を検出する1つの方法を示している。Frusは、該特許の図1AのインダクタL1が最初に電流により充電されると述べている。正常な火花が発生すると、インダクタL1は点火プラグを介して急速に放電する。
しかしながら、点火プラグが火花を発生しない場合には、インダクタL1は、点火プラグを極めて高抵抗としてみなす。この場合には、インダクタL1は、分圧器27内に含まれた抵抗器を介して放電する。この後者の放電には、かなり長い時間を要する。Frusは、この放電の長さを検出し、より長い放電が検出されたときには、火花が存在しないと推測する。
Frusはまた、励振器13によって発生される電圧が意図した値よりも低い場合に火花が発生できないと述べている。Frusは、この火花の発生しないことを検出する方法について検討している。
発明者らは、Frus特許のインダクタL1は本発明の図19Aのコイル310と同様の目的を果たさないことを指摘しておく。例えば、Frus特許のインダクタL1は、点火プラグへ送られる電流を伝送する。これに反して、コイル310はこのようなことはしない。
別の相違点は、Frus特許のインダクタL1は、確実に1,000ボルトを超え、可能性としては20,000ボルトを超える電圧に耐えるように設計されなくてはならない。従って、物理的なインダクタL1から延び、並びに装置内の巻線の周りに延びる入力リード線と出力リード線との間に有意な絶縁が必要とされる。これに反して、図19Aのコイル310は、数ボルトに耐えればよい。1つの実施形態では、コイル310は、2本のリード線に加わる作動電圧が異なる3つの実施形態の5、10、又は100ボルトを超えないインダクタとして設計される。
更に、Frus特許のインダクタL1は、温度が400°Fを超える環境内に存在するとは思われない。
本発明の一形態においては、図18に示す航空機内におけるようなガスタービンエンジンの始動時には特別な始動手順が用いられる。パイロットは、始動システムによりエンジンのロータ(図示せず)を回転させるか、又は始動ルーチンを開始するよう制御システム(図示せず)に命令する。燃料制御装置(図示せず)が、燃料を燃焼器へ供給する。燃焼器内の点火器が始動される。
エンジンの点火が検出されない場合には、パイロットは、図18の表示器500を調べる。表示器500は、コックピットと呼ばれる場合が多い航空機のパイロットステーションに配置される。表示器は、図19AのコンデンサCによって発生される電圧信号に応答した信号を検出器505から受け取り、これは、火花信号と呼ばれることになる。点火器が火花を発生していることを火花信号が示す場合には、表示器500は、点灯により火花の存在を表示する。火花信号がない場合には、表示器500は、消灯により火花が存在しないことを表示する。
別の視点から見ると、表示器500は、自動車のアナログ表示器とは反対に動作する。例えば自動車においては、油圧表示灯は、問題が発生したときに点灯する。これに反して、表示器500は、問題がないとき、すなわち点火器が火花を発生しているときに点灯する。
火花の情報を所望しないときにパイロットが表示器500を消すことができるようにスイッチ510を設けることができる。あるいは、制御システム(図示せず)は、表示器500がその情報を何時表示するかを制御することができる。
図36は、本発明の2つの形態を示す。点火器550は、近位端555と遠位端560とを有する。近位端は、本実施例においては、断面が円筒状又は円形状のハウジング565を有する。他の断面形状も可能である。
着脱自在なハウジング570が示されており、このハウジングは、図29の対応する素子と同様なブロックRLCによって示されたコイルL、コンデンサC,及び抵抗器Rを含む。コネクタ、リード線、同軸ケーブル575、又はこれに類したものが、コンデンサC又は他の選選択された素子の両端電圧を外部から検出することを可能にする。
ハウジング570は、ハウジング565の断面形状と一致した断面形状の開口580を含む。一致した形状とは、開口580がハウジング565の周りに密着嵌合するように、2つの形状が同一形状及び同一サイズであることを意味する。
本発明の一形態においては、インダクタLは、図19Aに示すように点火器の軸線の周りに巻かれる。本発明の別の形態においては、高透磁率リングが、点火器を囲み、点火器に入る電流によって発生される磁界Bを捕捉する。インダクタLは、図20に示すようにリングの周りに巻かれる。
本発明の別の形態においては、火花検出器RLCは、図36の点火器600において示されるように点火器と一体的に作られる。
本発明の幾つかの別の態様は、以下の通りである。本発明の一形態においては、エンジン又は燃焼器(共に図示せず)に取り付けられる図19Bのアダプタ311が設けられる。点火器は、アダプタ内に螺入される。アダプタは、上述の検出機能を果たす一体的コイル310を含む。
RLC回路は共振状態で動作する必要はない。RLC回路は、2つの機能を果たすとみなすことができる。1つは、RLC回路がインダクタL内で発生したパルスを増幅する機能である。第2は、RLC回路がリンギング又は減衰正弦波を発生する機能である。リンギングは、検出された信号をリンギングを誘導するパルスよりも長時間にわたって存続させ、これによってパルスをより容易に検出させる。
例えば、図34の実施形態に示す三角波は、概略図である。点火器において使用される実際の信号は、三角形である必要はなく、使用される特定の点火器の要件に応じたものとなる。また、点火器の物理特性は、その経年に応じて変化し、これらの特性は、点火器に供給されるパルスの形状に影響を及ぼす。コンデンサにおいては、電流は印加されたAC電圧と同相ではないことが類推によってよく知られている。コンデンサの内部抵抗は、時間と共に変化する。この変化は、電流と電圧との間の位相角を変化させ、従って、電圧が印加される物理的対象物における変化が、その対象物内に結果として生じる電流を変化させる可能性があることを説明している。
本明細書での検討は、図24のR、L、及びCのようなディスクリートの集中回路素子に関して構成されたものである。しかしながら、分散された素子によっても同様の結果が得られることは理解される。
上述の航空機のガスタービンエンジンへの適用は、例示的なものである。一般に、本発明は、航空機、陸上の乗物、船舶、発電、及び他の用途において使用されるガスタービンエンジン全般に適用可能である。更に、本発明は、点火器全般における火花検出に適用可能である。
図24のコンデンサC及びRLC回路内の対応するコンデンサから電荷を逃がすために、ブリード抵抗器を付加することができる。このブリード抵抗器は、リンギングの減衰を急激にし、リンギングをより早く消滅させる。
一般に、R、L,及びCの値は、コンデンサC上などで検出可能な信号を供給するように選択される。検出可能な信号の1つの定義は、ガスタービンエンジンにおいて広く使用されるKタイプの熱電対を基準に得ることができる。このような熱電対は、250ミリボルトの範囲内の信号を発生する。従って、検出可能な信号の1つの定義は、250ミリボルトを超える信号とすることができる。この定義と合致させて、発明者らは、1つの実験においてコンデンサCの両端で470ミリボルトの信号を得た。
本発明の1つの特徴は、RLC回路内のコンデンサを他の素子から遠方に、従って図19Aのコイル310の位置よりも低温の場所に位置づけることが可能になることである。1つの実施形態においては、コンデンサCは、室温環境内、又は室温を公称上75°Fとした場合、これよりも低温の環境内に位置づけることができる。
多くのコンデンサは、79°C(175°F)の実用温度限界を有するので、このことは重要とすることができる。しかしながら、図19Aのコイル310の位置は、恐らくは204°C(400°F)を超えることになろう。
適正な火花を表示する信号を提供することに関する上述の検討は、パイロットステーションにおいて発生するものである。この信号は、ガスタービンエンジンを利用する装置内の保守要員、又は遠方の保守要員に送ることもできる。この信号は、1つより多いパイロットステーションへ送ることもできる。
本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの置き換え及び変更を行うことができる。例えば、上記の検討は、航空機用のガスタービンエンジンに関して行われたものである。しかしながら、本発明は、発電及びポンプにおいて使用される地上設置型のガスタービンエンジン、又は船舶で使用されるガスタービンエンジンなどの他の形式のガスタービンにおいても使用することができる。更に、本発明は、ガスタービンエンジンに限らず、様々な燃焼用途において使用される点火器一般に用いることができる。
また、本発明は、高温環境内で動作する必要はないが、上記で説明したように、高温に耐える能力を提供することができる。
請求項において示された参照符号は、本発明の範囲を狭めるためではなく、本発明の理解を容易にすることを意図するものである。
ガスタービンエンジンの簡略化された概略図。 図1に示された点火器12の図。 図2の端部Eの拡大図。 図2の端部Eの拡大図。 発明者らが観察した端部Eの形状変化を示す図。 発明者らが観察した端部Eの形状変化を示す図。 本発明の一形態を示す図。 図7の挿入部84に類似する図。 図7の挿入部84に類似する図。 図7の一部の斜視図。 本発明の一形態の切欠斜視図。 図11の装置の断面図。 図11の装置の斜視図。 本発明の一形態を示す図。 本発明の一形態において発生する一連の事象を示す図。 2つの電界が発生する2つの距離D9及びD10を示す図。 図15の補助電極72を構成する1つのモードを示す図。 本発明の一形態を使用した航空機を示す図。 環状コイル310を支持する点火器308を示す図。 ブラケット311が点火器を支持し、且つコイル310を含む本発明の一形態を示す図。 周りに高透磁率リング326が配置され、このリングの周りにコイル320が巻かれた点火器/ケーブル組立体を示す図。 点火器システムの一概略図。 発明者らによって開発された、図21の装置の動作の可能性のあるモードの概略図。 先行技術によるRLC回路を示す図。 正弦波形によって励振されるRLC回路を示す図。 図24の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図24の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図24の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図24の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 パルス列によってパルス化されるRLC回路を示す図。 図29の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図29の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図29の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図29の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 図29の回路のシミュレートされた出力のグラフ図。 タイミングパラメータを示す図。 本発明の2つの形態を示す図。
符号の説明
27 中央電極
33 シェル
72 補助電極
75 絶縁体
78 先端部
84 電流
85 プラズマ
86 取り付けネジ

Claims (6)

  1. ガスタービンエンジン(3)の点火器(340)における火花(40)を感知する装置であって、
    a)前記点火器(340)が挿入されるホルダ(311)と、
    b)前記ホルダ内に装着されるコイル(310)と、
    c)前記コイル(310)内の電流を検出するための検出器(150)と、
    を備え
    (1)ケーブル(335)が励振器(330)から前記点火器(340)まで延びており、
    (2)前記ケーブル(335)が電力を前記点火器(340)へ供給し、
    (3)外側導電性シールド(345)が、前記ケーブル(335)を囲んで、前記エンジン(3)に接続されており、
    (4)前記ケーブル(335)が、接触点において前記点火器(340)に接続され、第2の導電性シールド(350)が前記接触点から前記点火器(340)に沿って延びており、
    d)前記コイル(310)が、前記導電性シールドの両方(345、350)に対して完全に外側にある
    ことを特徴とする、装置。
  2. 前記ホルダ(311)が、前記エンジン(3)の正常運転中に79°C(175°F)又はこれより高い温度に達することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記ホルダ(311)が、導電性であり、システム接地に保持されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記コイル(310)には前記点火器(340)を通って電流が全く流入しないことを特徴とする請求項2に記載の装置。
  5. 前記点火器(340)の一部が、前記コイル(310)のコアを形成することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 前記第2の導電性シールド(350)が、前記点火器(340)のハウジングを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
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