JP4681818B2 - ポイント管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、会員遊技者に対して付与されるポイントを各会員遊技者毎に管理するポイント管理システムに係り、特に該ポイント管理システムと同一の運営機関により運営される会員管理システムを導入している遊技場の会員遊技者だけでなく、該ポイント管理システムとは異なる運営機関により運営される会員管理システムを導入している遊技場の会員遊技者に対しても平等にポイントを付与できるポイント管理システムに関する。
従来より、特許文献1に示すように、会員管理機能を有するプリペイドカードシステムが知られている。このシステムでは、カードユニットにおいて、カード残額と当該プリペイドカードシステムの会員IDとが記録された会員カードが受け付けられて、該カード残額を使用した遊技が行われると、該遊技に使用された消費金額と前記会員IDとが前記プリペイドカードシステムの管理装置に対して送信され、該管理装置において、前記消費金額が前記会員IDと対応付けて各会員遊技者毎に管理される。
また、特許文献2に示すように、プリペイドカードシステムと会員管理システムとが併存するシステムも知られている。このシステムでは、台毎表示ユニットにおいて、会員管理システムの会員番号が記録された会員カードが受け付けられている状態で、カードユニットにおいて、カード残額が記録されたプリペイドカードが受け付けられて、該カード残額を使用した遊技が行われると、該遊技に使用された消費金額と前記会員IDとが前記会員管理システムの管理装置に対して送信され、該管理装置において、前記消費金額が前記会員IDと対応付けて各会員遊技者毎に管理される。
特開2003−190577号公報(第12〜13頁,図1,図17) 特開2002−301256号公報(第3頁,図1)
ここで前記プリペイドカードシステムを運営するカード会社が、各遊技場の会員遊技者の遊技情報(例えば前記消費金額や遊技時間等)に応じてポイントを付与しようとした場合に、上記特許文献1に示すシステムを導入している遊技場の会員遊技者については、カード会社が運営するプリペイドカードシステム自体で該会員遊技者の遊技情報を管理していることから、該会員遊技者に対してポイントを付与することができるが、上記特許文献2に示すシステムを導入している遊技場の会員遊技者については、カード会社が運営するプリペイドカードシステム側では該会員遊技者の遊技情報を把握できず、該会員遊技者に対してポイントを付与することができないため、当該カード会社のプリペイドカードシステムを導入している遊技場の会員遊技者を平等に取り扱うことができないという問題がある。
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、ポイント管理システムと同一の運営機関により運営される会員管理システム(前記会員管理機能を有するプリペイドカードシステムに相当)を導入している遊技場の会員遊技者と、該ポイント管理システムとは異なる運営機関により運営される会員管理システム(前記プリペイドカードシステムと会員管理システムとが併存するシステムに相当)を導入している遊技場の会員遊技者とを平等に取り扱うことができるようなポイント管理システムを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
まず請求項1に係る発明は、
第1運営機関(カード会社5)により運営されるポイント管理システム(1)であって、
前記第1運営機関に会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な自システム会員遊技者特定情報(第1会員ID,第2会員ID)に対応付けて、当該会員遊技者に対して付与されるポイントを管理するポイント管理手段(ハードディスク23の第1会員管理DB,第2会員管理DB)を有するポイント管理装置(20)と、
第1遊技場(100)において、前記第1運営機関により設置されて、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、
前記自システム会員遊技者特定情報と、前記遊技機での遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報(カード残額)と、が記録された第1記録媒体(第1会員カード101)を受け付ける第1記録媒体受付手段(会員カードR/W116)と、
該第1記録媒体受付手段により受け付けた第1記録媒体の有価価値特定情報から特定される遊技用有価価値の大きさを前記対応する遊技機での遊技に使用させるための処理(会員玉貸処理)を行う第1使用処理手段(制御部112)と、を有する第1遊技用装置(第1カードユニット110)と、
前記第1運営機関により前記第1遊技場内に設置され、前記第1遊技用装置と通信可能であり、
前記第1記録媒体受付手段が前記第1記録媒体を受け付けたことを条件として発生するポイント付与対象情報(来店情報,消費金額情報)と該第1記録媒体の自システム会員遊技者特定情報とを収集する第1収集手段(制御部122)と、
該第1収集手段により収集したポイント付与対象情報を自システム会員遊技者特定情報と共に前記ポイント管理装置に対して送信する第1送信手段(場外通信部131b)と、を有する第1管理装置(第1会員管理装置120及び第1売上管理装置130)と、
前記第1遊技場とは異なる第2遊技場(200)において、前記第1運営機関により設置されて、遊技機に対応して設けられ、
前記第1運営機関とは異なる第2運営機関(他社)に会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な他システム会員遊技者特定情報(他社会員ID)と、前記有価価値特定情報と、が少なくとも記録された第2記録媒体(第2会員カード201)を受け付ける第2記録媒体受付手段(会員カードR/W216)と、
該第2記録媒体受付手段により受け付けた第2記録媒体の有価価値特定情報から特定される遊技用有価価値の大きさを前記対応する遊技機での遊技に使用させるための処理を行う第2使用処理手段(制御部212)と、を有する第2遊技用装置(第2カードユニット210)と、
前記第2運営機関により前記第2遊技場内に設置され、前記第2遊技用装置と通信可能であり、
前記第2記録媒体受付手段が前記第2記録媒体を受け付けたことを条件として発生するポイント付与対象情報と該第2記録媒体の他システム会員遊技者特定情報とを収集する第2収集手段(制御部222)と、
該第2収集手段により収集したポイント付与対象情報を他システム会員遊技者特定情報と共に前記ポイント管理装置に対して送信する第2送信手段(場外通信部221b)と、を有する第2管理装置(第2会員管理装置220)と、を備え、
前記ポイント管理装置は、
前記第1運営機関により遊技場外に設置され、前記第1管理装置及び前記第2管理装置と通信可能であり、
前記第1送信手段から送信されてきたポイント付与対象情報に応じて前記ポイントを付与する第1ポイント付与手段(制御部22)と、
前記他システム会員遊技者特定情報と、当該他システム会員遊技者特定情報の会員遊技者に対して前記第1運営機関より付与された前記自システム会員遊技者特定情報と、を対応付けて記憶する対応付け記憶手段(ハードディスク23の第2会員ID記憶DB)と、
前記第2送信手段から送信されてきたポイント付与対象情報に応じて前記ポイントを付与する第2ポイント付与手段(制御部22)と、
前記第2送信手段から送信されてきた他システム会員遊技者特定情報と対応付けて前記対応付け記憶手段で記憶されている自システム会員遊技者特定情報を特定する自システム会員遊技者特定情報特定手段(制御部22)と、をさらに有し、
前記ポイント管理手段は、
前記第1ポイント付与手段により付与されたポイントを前記第1送信手段から送信されてきた自システム会員遊技者特定情報と対応付けて管理すると共に、
前記第2ポイント付与手段により付与されたポイントを前記自システム会員遊技者特定情報特定手段により特定された自システム会員遊技者特定情報と対応付けて管理することを特徴とするポイント管理システムである。
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載したポイント管理システム(1)であって、前記第2収集手段(制御部222)は、前記第2記録媒体受付手段(会員カードR/W216)が前記第2記録媒体(第2会員カード201)を受け付けたことを条件として発生する、前記ポイント付与対象情報以外の情報(遊技時間,大当り回数,スタート回数)も収集し、前記ポイント管理装置(20)は、前記第2送信手段(場外通信部221b)による送信を要求する情報として、前記第2収集手段により収集された情報のうちの前記ポイント付与対象情報を指定する指定手段(ディスプレイ24及び入力装置25)をさらに有し、前記第2送信手段は、前記指定手段による指定に基づいて、前記第2収集手段により収集したポイント付与対象情報を前記他システム会員遊技者特定情報(他社会員ID)と共に前記ポイント管理装置に対して送信することを特徴とするポイント管理システムである。
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載したポイント管理システム(1)であって、前記ポイント管理装置(20)は、前記第2送信手段(場外通信部221b)から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式を前記第1送信手段(場外通信部131b)から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式に変換するデータ形式変換手段(制御部22)をさらに有することを特徴とするポイント管理システムである。
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載したポイント管理システム(1)であって、前記ポイント管理装置(20)は、各会員遊技者からの要求に応じて当該会員遊技者に対して付与されたポイントを使用させるための処理を行うポイント使用処理手段(制御部22)と、前記自システム会員遊技者特定情報(第1会員ID,第2会員ID)と対応付けて該自システム会員遊技者特定情報から特定される会員遊技者の属性情報を記憶する属性情報記憶手段(ハードディスク23の第1会員管理DB及び第2会員管理DB)と、該属性情報記憶手段で記憶されている属性情報に基づいて、該属性情報が一致する自システム会員遊技者特定情報を特定する特定手段(制御部22)と、をさらに有し、前記ポイント使用処理手段は、該特定手段により特定された自システム会員遊技者特定情報と対応付けて前記ポイント管理手段(ハードディスク23の第1会員管理DB及び第2会員管理DB)で管理されているポイントを合算したポイントを使用させるための処理を行うことを特徴とするポイント管理システムである。
さらに請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載したポイント管理システム(1’)であって、前記第1管理装置(第1売上管理装置130)は、前記第1使用処理手段(制御部112)により使用された遊技用有価価値の大きさ(消費金額)を収集して前記第1遊技場(100)における売上を集計する売上集計手段(制御部132)と、該売上集計手段により集計された売上を示す売上情報を前記ポイント管理装置(20’)に対して送信する売上情報送信手段(場外通信部131b)と、をさらに有し、前記ポイント管理装置は、該売上情報送信手段から送信されてきた売上情報に基づいて、各第1遊技場における売上を各第1遊技場毎に管理する売上管理手段(ハードディスク23’の第1遊技場毎売上DB)をさらに有し、前記ポイント管理システムは、前記第2送信手段(場外通信部221b)から送信されてきたポイント付与対象情報を前記ポイント管理装置に中継する中継装置(30’)をさらに備えることを特徴とするポイント管理システムである。
まず請求項1に係るポイント管理システムによれば、当該ポイント管理システムを運営する第1運営機関に会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な自システム会員遊技者特定情報に対応付けてポイントを管理するポイント管理装置において、該第1運営機関により運営される会員管理システム(即ち自システム会員遊技者特定情報とポイント付与対象情報とを収集する第1管理装置)を導入している第1遊技場からは、ポイント付与対象情報と共に自システム会員遊技者特定情報を受信すると、前記ポイント付与対象情報に応じて付与されたポイントが前記自システム会員遊技者特定情報と対応付けて管理される一方、第1運営機関ムとは異なる第2運営機関により運営される会員管理システム(即ち他社会員遊技者特定情報とポイント付与対象情報とを収集する第2管理装置)を導入している第2遊技場からは、ポイント付与対象情報と共に他システム会員遊技者特定情報を受信すると、前記他システム会員遊技者特定情報に対応する自システム会員遊技者特定情報が特定されて、前記ポイント付与対象情報に応じて付与されたポイントが該特定された自システム会員遊技者特定情報と対応付けて管理されるので、第1運営機関に会員登録した会員遊技者だけでなく第2運営機関に会員登録した会員遊技者に対しても平等にポイントを付与できる。
また請求項2に係るポイント管理システムによれば、第2管理装置で収集された情報のうちのポイントの付与に必要なポイント付与対象情報のみがポイント管理装置に対して送信されることにより、該送信する情報量が低減されるので、通信費を節減できる。
また請求項3に係るポイント管理システムによれば、ポイント管理装置において、第2管理装置から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式が第1管理装置から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式に変換されることにより、各第2遊技場に設置される第2管理装置において、ポイント付与対象情報のデータ送信形式を変更する必要がないので、システムの設計コストを低減できる。
また請求項4に係るポイント管理システムによれば、複数の遊技場に会員登録している会員遊技者については、当該複数の遊技場のポイントを合算して使用できるので、ポイントを使用する際の利便性が向上する
さらに請求項5に係るポイント管理システムによれば、第2管理装置とポイント管理装置との間に中継装置を設けることで、ポイント管理装置で管理している各第1遊技場における売上に関する情報が第2管理装置の運営機関側に漏洩するおそれがなくなる
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係るポイント管理システム1は、図1に示すように、該ポイント管理システム1と同一の運営機関(ここではカード会社5)により運営される会員管理システムを導入している第1遊技場100内に設置される第1遊技用装置(第1カードユニット110)及び第1管理装置(第1会員管理装置120及び第1売上管理装置130)と、該ポイント管理システム1とは異なる運営機関(ここでは図示しない他社)により運営される会員管理システムを導入している第2遊技場200内に設置される第2遊技用装置(第2カードユニット210)及び第2管理装置(第2会員管理装置220)と、遊技場外(ここではカード会社5)に設置されるポイント管理装置20と、からなり、特に第1遊技場100の会員遊技者だけでなく第2遊技場200の会員遊技者も平等に取り扱うことができる(ポイントを付与できる)ことを特徴とするものである。
ここで本発明に係るポイント管理システムには、図1に示すように、カード会社5に設置された第1売上管理センタ140において各第1遊技場100における売上を管理する第1実施形態に係るポイント管理システム1と、図16に示すように、ポイント管理装置20’において各第1遊技場100における売上を管理する第2実施形態に係るポイント管理システム1’とが含まれる。以下においては、まず第1実施形態に係るポイント管理システム1について説明し、次に第2実施形態に係るポイント管理システム1’について第1実施形態に係るポイント管理システム1と異なる点についてのみ説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
[1.第1実施形態に係るポイント管理システム1]
まず、図1〜図12を参照して、第1実施形態に係るポイント管理システム1の構成について説明する。この第1実施形態に係るポイント管理システム1は、前述の如く、第1遊技場100においてパチンコ機10に対応して設けられる第1カードユニット110と、第1遊技場100内に設置され第1カードユニット110と通信可能な第1会員管理装置120及び第1売上管理装置130と、第2遊技場200においてパチンコ機10に対応して設けられる第2カードユニット210と、第2遊技場200内に設置され第2カードユニット210と通信可能な第2会員管理装置220と、遊技場外のカード会社5に設置され第1売上管理装置130及び第2会員管理装置220と通信可能なポイント管理装置20と、からなる。
なおカード会社5には、第1売上管理センタ140が設置され、前記第1売上管理装置130と前記ポイント管理装置20とは該第1売上管理センタ140を介して通信可能である。またカード会社5には、第2売上管理センタ240が設置され、該第2売上管理センタ240は、第2遊技場200内に設置され第2カードユニット210と通信可能な第2売上管理装置230と通信可能である。
ここで第1遊技場100に設置される第1カードユニット110,第1会員管理装置120,及び第1売上管理装置130と、第2遊技場200に設置される第2カードユニット210,及び第2売上管理装置230は、ポイント管理システム1及び会員管理システムを運営する運営機関であるカード会社5が設置・管理するものであり、第2遊技場200に設置される第2会員管理装置220は、ポイント管理システム1とは異なる会員管理システムを運営する運営機関である他社(図示外)が設置・管理するものである。なお、ここでは第1遊技場100は遊技場A及び遊技場Bの2箇所であり、第2遊技場200が遊技場C及び遊技場Dの2箇所である例について説明したが、第1遊技場100及び第2遊技場200の数は特に限定されない。
このポイント管理システム1では、図2及び図3に示すように、紙幣2,硬貨3,封入カード4,第1会員カード101,及び第2会員カード201が使用される。紙幣2は貨幣の一例であって、ここでは図2(b)に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類が使用される。硬貨3も貨幣の一例であって、ここでは500円硬貨,及び100円硬貨の2種類が使用される。ただし第1カードユニット110において第1会員カード101が受け付けられているとき又は第2カードユニット210において第2会員カード201が受け付けられているとき(後述する入金処理が行われるとき)には、すべての金種の貨幣を使用できるが、第1カードユニット110において第1会員カード101が受け付けられていないとき又は第2カードユニット210において第2会員カード201が受け付けられていないとき(後述するビジタ玉貸処理が行われるとき)には、1000円紙幣,500円硬貨,及び100円硬貨のみを使用できる。
封入カード4は、後述する貨幣識別手段(紙幣識別機113,213,又は硬貨識別機114,214)により受け付けられて識別された貨幣の金額として入金残額が記録されるものである。この封入カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この封入カード4は、図2(b)に示すように、遊技者が指触不能な態様で第1カードユニット110又は第2カードユニット210(ここでは後述する封入カードR/W115又は封入カードR/W215)内部に封入されている。
第1会員カード101は第1記録媒体の一例であって、図1又は図3に示すように、ポイント管理システム1と同一の運営機関(ここではカード会社5)により運営される会員管理システムの会員として第1遊技場100において会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な第1会員遊技者特定情報(ここでは第1会員ID)と、パチンコ機10での遊技に使用可能な有価価値の大きさであるカード残額を特定可能な有価価値情報(ここでは該カード残額自体)と、が記録されたものである。
この第1会員カード101は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、第1会員ID,及びカード残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。ここで第1会員IDは、後述する図4に示すように、カード会社5が運営する会員管理システムを示す記号(ここではS),カード会社5が運営する会員管理システムの会員として会員登録した第1遊技場100を個々に識別可能な記号(ここではA,又はB),及び5桁の数字からなる情報である。
この第1会員カード101は、以下のようにして発行される。まず第1会員管理装置120において、遊技者の属性情報(ここではパスワード,氏名,住所,性別,及び生年月日)が受け付けられて会員登録が行われると、該遊技者に対して発行される第1会員カード101から当該第1会員カード101に予め記録されている第1会員IDが読み取られ、該読み取った第1会員IDと前記受け付けられた属性情報が、後述する図4に示す会員管理DBに対応付けて記憶されると共に、ポイント管理装置20に対して送信される。次にポイント管理装置20においては、該送信されてきた第1会員IDと属性情報が、後述する図12(a)に示す第1会員管理DBに対応付けて記憶されて、記憶完了が第1会員管理装置120に対して返信される。そして第1会員管理装置120においては、前記第1会員カード101が遊技者に対して発行される。この第1会員カード101は、図2(c)に示すように、第1カードユニット110外部から挿入されて使用される。
第2会員カード201は第2記録媒体の一例であって、図1又は図3に示すように、ポイント管理システム1とは異なる運営機関(ここでは他社)により運営される会員管理システムの会員として第2遊技場200において会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な他システム会員遊技者特定情報(ここでは他社会員ID)と、パチンコ機10での遊技に使用可能な有価価値の大きさであるカード残額を特定可能な有価価値情報(ここでは該カード残額自体)と、が少なくとも記録されたものであり、この例では、当該他社会員IDの会員遊技者に対してポイント管理システム1の運営機関(ここではカード会社5)より付与された当該会員遊技者を個々に特定可能な第2会員遊技者特定情報(ここでは第2会員ID)も記録されている。
この第2会員カード201は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、他社会員ID,第2会員ID,及びカード残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。ここで他社会員IDは、後述する図7に示すように、他社が運営する会員管理システムを示す記号(ここではT),他社が運営する会員管理システムの会員として会員登録した第2遊技場200を個々に識別可能な(ここではC,又はD),及び5桁の数字からなる情報である。また第2会員IDは、後述する図11に示すように、カード会社5が運営する会員管理システムを示す記号(ここではS),他社が運営する会員管理システムの会員として会員登録した第2遊技場200を識別可能な記号(ここではC,又はD),及び5桁の数字からなる情報である。
この第2会員カード201は、以下のようにして発行される。まず第2会員管理装置220において、遊技者の属性情報(ここではパスワード,氏名,住所,性別,及び生年月日)が受け付けられて会員登録が行われると、該遊技者に対して発行される第2会員カード201から当該第2会員カード201に予め記録されている他社会員IDが読み取られ、該読み取った他社会員IDと前記受け付けられた属性情報が、後述する図7に示す会員管理DBに対応付けて記憶されると共に、ポイント管理装置20に対して送信される。次にポイント管理装置20においては、第2会員IDが生成され、前記送信されてきた他社会員IDと該生成された第2会員IDが、後述する図11に示す第2会員ID記憶DBに対応付けて記憶されると共に、該生成された第2会員IDと前記送信されてきた属性情報が、後述する図12(b)に示す第2会員管理DBに記憶されて、該生成された第2会員IDが第2会員管理装置220に対して返信される。そして第2会員管理装置220においては、該送信されてきた第2会員IDが、後述する図8(a)に示すカード残額DBに記憶されると共に、前記第2会員カード201に記録され、該第2会員カード201が遊技者に対して発行される。この第2会員カード201は、図2(c)に示すように、第2カードユニット210外部から挿入されて使用される。
図1に戻り、前記パチンコ機10は遊技機の一例であって、第1遊技場では第1カードユニット110,第2遊技場200では第2カードユニット210に対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応する第1カードユニット110又は第2カードユニット210との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理(後述するビジタ玉貸処理及び会員玉貸処理)が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、第1遊技場100又は第2遊技場200内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び会員カード返却ボタン16を備え、図3に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図3に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。なお第2カードユニット210に対応するパチンコ機10では、図3(b)に示すように、該遊技制御基板11は、第2カードユニット210の後述する通信部211と通信可能に接続され、パチンコ機10から第2カードユニット210に対して、後述するスタート信号,及び大当り信号が送信される。払出制御基板12は、第1カードユニット110の後述する玉貸通信部112a又は第2カードユニット210の後述する玉貸通信部212aと通信可能に接続され、後述する玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10と第1カードユニット110又は第2カードユニット210との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び会員カード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、封入カード4に記録されている入金残額に相当する度数,又は第1会員カード101若しくは第2会員カード201に記録されているカード残額に相当する度数を、残度数として表示するための表示器である。ここで度数は、入金残額又はカード残額が所定の比率で変換されたもの(ここでは100円=1度数)である。玉貸ボタン15は、第1会員カード101又は第2会員カード201に記録されているカード残額を使用した玉貸操作を受け付けるボタンであり、第1会員カード101又は第2会員カード201が受け付けられている状態で玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられることにより、カード残額を使用した「会員玉貸処理」が行われる。なお入金残額を使用した「ビジタ玉貸処理」は、玉貸操作の受付に依らずに行われる。会員カード返却ボタン16は、後述する第1記録媒体受付手段(会員カードR/W116)により受け付けている第1会員カード101,又は後述する第2記録媒体受付手段(会員カードR/W216)により受け付けている第2会員カード201を会員遊技者に返却するための返却操作を受け付けるボタンである。
このパチンコ機10においては、前記遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉が始動入賞口に入賞すると、遊技領域に設けられた可変表示装置が変動を開始して所定時間の経過後に該変動が停止し、スタート信号が遊技制御基板11から出力される。また該可変表示装置の表示結果が予め定められた態様になると、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態が発生し、大当り信号が遊技制御基板11から出力される。
以下、ポイント管理システム1の各構成要素について説明するが、まず第1遊技場100に関する構成要素である第1カードユニット110,第1会員管理装置120,第1売上管理装置130,及び第1売上管理センタ140について説明し、次に第2遊技場200に関する第2カードユニット210,第2会員管理装置220,第2売上管理装置230,及び第2売上管理センタ240について説明し、最後にポイント管理装置20について説明する。
第1カードユニット110は第1遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、第1遊技場100においてパチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、後述する玉貸処理(ビジタ玉貸処理,会員玉貸処理)を行うものである。この第1カードユニット110は、ユニットIDにより該第1カードユニット110を個々に特定可能とされている。この第1カードユニット110は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口113a,硬貨挿入口114a,硬貨返却ボタン114b,硬貨返却口114c,封入カード確認窓115a,及び会員カード挿入口116a等を備え、図2(b)(c)に示すように、その内部に紙幣識別機113,通信部111,制御部112,玉貸通信部112a,硬貨識別機114,封入カードR/W115,及び会員カードR/W116等を備えており、これらの各構成要素は図3(a)に示すように接続されている。
通信部111は、第1会員管理装置120のカードユニット用通信部121aと通信可能に接続されており、第1カードユニット110と第1会員管理装置120との間における通信を司るものであると共に、第1売上管理装置130のカードユニット用通信部131aとも通信可能に接続されており、第1カードユニット110と第1売上管理装置130との間における通信を司るものである。
制御部112は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、第1カードユニット110に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。なおROMには、前記ユニットIDが記憶されている。玉貸通信部112aは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。
紙幣識別機113は貨幣識別手段の一例であって、図2(b)に示すように、紙幣挿入口113aから挿入された貨幣(紙幣2)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額を識別するものである。なお紙幣識別機113により受け付けられて識別された紙幣2は、第1カードユニット110の後方に向けて搬送されて第1カードユニット110の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
硬貨識別機114も貨幣識別手段の一例であって、図2(b)に示すように、硬貨挿入口114aから挿入されて落下してきた貨幣(硬貨3)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額を識別するものである。なお硬貨識別機114により受け付けられて識別された硬貨3も、第1カードユニット110の後方に向けて落下されて第1カードユニット110の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン114bは、硬貨識別機114において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン114bが操作されると、該詰まった硬貨3が第1カードユニット110の前方に向けて落下されて硬貨返却口114cに返却される。
封入カードR/W115は、会員カードR/W116により第1会員カード101が受け付けられていない状態で紙幣識別機113又は硬貨識別機114により紙幣2又は硬貨3が受け付けられたときに、該受け付けられて識別された貨幣の金額を入金残額として封入カード4に記録する(書き込む)と共に、ビジタ玉貸処理が行われたことに基づいて、該ビジタ玉貸処理に使用された使用金額を減算した後の入金残額を封入カード4に記録する(書き込む)ものである。この封入カードR/W115は、前記ICカードである封入カード4に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カード4は、封入カードR/W115の内部に封入されており、封入カード確認窓115aを介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
会員カードR/W116は第1記録媒体受付手段の一例であって、第1会員カード101を受け付けるものであり、ここでは図2(c)に示すように、会員カード挿入口116aから挿入された第1会員カード101を受け付けて、該第1会員カード101の記録情報である第1会員ID,及びカード残額を読み取ると共に、会員玉貸処理が行われたことに基づいて、該会員玉貸処理に使用された使用金額を減算した後のカード残額を第1会員カード101に記録する(書き込む)ものである。この会員カードR/W116は、前記ICカードである第1会員カード101に対応したICカードR/Wを備えている。
ここで前記通信部111は、会員カードR/W116により第1会員カード101から第1会員ID,及びカード残額が読み取られたときに、後述する図13に示すように、該読み取った第1会員IDとカード残額を、第1会員管理装置120に対して送信し(S102を参照)、該第1会員管理装置120から、第1会員IDとカード残額の照合結果を受信するものである(S106を参照)。
また通信部111は、制御部112によりビジタ玉貸処理が行われたときに、図示しないが、該ビジタ玉貸処理に使用されたカード残額である消費金額を、第1売上管理装置130に対して送信するものである。また通信部111は、制御部112により会員玉貸処理が行われたときに、後述する図13に示すように、前記読み取った第1会員IDと該会員玉貸処理に使用されたカード残額である消費金額を、第1会員管理装置120に対して送信すると共に(S113)、該消費金額を、第1売上管理装置130に対して送信するものである(S114)。また通信部111は、制御部112により入金処理が行われたときに、図示しないが、前記読み取った第1会員IDと該入金処理に供された入金金額を、第1会員管理装置120に対して送信するものである。
さらに通信部111は、会員カード返却ボタン16が操作されてカード返却操作を受け付けたときに、後述する図13に示すように、前記読み取った第1会員IDを含む返却情報を第1会員管理装置120に対して送信し(S122を参照)、該第1会員管理装置120から、返却可を受信するものである(S124を参照)。なお通信部111から送信する情報には、該情報の送信元を特定可能なように、制御部112のROMに記憶されているユニットIDが含まれる。
また前記制御部112は、前記入金残額を使用したビジタ玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W116により第1会員カード101が受け付けられていない状態で紙幣識別機113又は硬貨識別機114により紙幣2又は硬貨3が受け付けられて、該受け付けられて識別された貨幣の金額が入金残額として封入カードR/W115により封入カード4に記録されたときに、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行って、該入金残額の全額に相当するパチンコ玉をパチンコ機10から払い出す処理を行う。これにより、第1会員カード101を所有しないビジタ遊技者であっても、パチンコ玉の貸出を受けてパチンコ機10による遊技をすることができる。
また制御部112は第1使用処理手段の一例であって、会員カードR/W116により受け付けた第1会員カード101の有価価値特定情報から特定される遊技用有価価値の大きさであるカード残額を対応するパチンコ機10での遊技に使用させるための処理を行うものであり、ここでは該カード残額を使用した会員玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W116によりカード残額が零でない第1会員カード101が受け付けられており、第1会員管理装置120から第1会員IDとカード残額の照合結果として照合OKを受信している玉貸操作可能状態で、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられたときに、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行って、該カード残額のうちの予め設定された金額(例えば500円)に相当するパチンコ玉をパチンコ機10から払い出す処理を行う。
さら制御部112は、第1会員カード101に対する入金処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W116によりカード残額が零である第1会員カード101が受け付けられている状態で紙幣識別機113又は硬貨識別機114により紙幣2又は硬貨3が受け付けられたときに、該受け付けられて識別された貨幣の金額をカード残額として会員カードR/W116により第1会員カード101に記録する処理を行う。
第1会員管理装置120は第1管理装置の一例であって、第1遊技場100内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものであり、図1に示すように接続されるカードユニット用通信部121a,売上管理装置用通信部121b,制御部122,及びハードディスク123等を備えているコンピュータである。
カードユニット用通信部121aは、前述の如く、第1カードユニット110の通信部111と通信可能に接続されている。売上管理装置用通信部121bは、第1売上管理装置130の後述する場内通信部131aと通信可能に接続されており、第1会員管理装置120と第1売上管理装置130との間における通信を司るものである。この売上管理装置用通信部121bは、後述する第1収集手段(制御部122)により収集したポイント付与対象情報を第1会員IDと共に第1売上管理装置130に対して送信するものであり、ここでは第1遊技場100の営業終了後に該送信を行う。
制御部122は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク123に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、第1会員管理装置120に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部122は第1収集手段の一例であって、会員カードR/W116が第1会員カード101を受け付けたことを条件として発生するポイント付与対象情報と該第1会員カード101の第1会員IDとを収集するものであり、ここでは該ポイント付与対象情報として、来店情報及び消費金額を収集すると共に、該ポイント付与対象情報以外の情報として、遊技時間も収集する。
具体的には、第1会員カード101を受け付けた第1カードユニット110から送信されてくる第1会員IDとカード残額を受信したときに、該受信した第1会員ID及びカード残額と後述する図4に示す会員管理DBに記憶されている第1会員ID及びカード残額との照合を行い、該照合結果が照合OKであるときに、該照合OKである第1会員IDに対応する来店フラグを立てることにより、各第1会員IDと対応付けて来店情報を収集する。
また前記第1会員ID及びカード残額の照合結果が照合OKであるときに、該照合OKである第1会員IDに対応する遊技時間のカウントを開始し、カード返却操作を受け付けた第1カードユニット110から送信されてくる返却情報を受信したときに、該受信した返却情報に含まれる第1会員IDに対応する遊技時間のカウントを停止することにより、各第1会員IDと対応付けて本日及び累積の遊技時間を収集する。さらに会員玉貸処理が行われた第1カードユニット110から送信されてくる第1会員IDと消費金額を受信したときに、該受信した第1会員IDに対応する消費金額に該受信した消費金額を加算更新することにより、各第1会員IDと対応付けて本日及び累積の消費金額を収集する。
記憶装置であるハードディスク123は、図4に示す会員管理DBを記憶している。この会員管理DBでは、各会員遊技者の第1会員IDと対応付けて、前記会員登録が行われたときに受け付けられた当該会員遊技者の属性情報と、該第1会員IDと対応付けて前記第1収集手段(制御部122)により収集された来店情報,遊技時間,及び消費金額と、当該会員遊技者の第1会員カード101に記録されているカード残額と、が記憶される。なお遊技時間,及び消費金額については、本日の値と累積の値が記憶される。この会員管理DBの記憶内容のうちの、ポイント管理装置20において予め設定されている来店情報及び本日の消費金額が、前記ポイント付与対象情報として、各第1会員IDと共に、第1遊技場100の営業終了後に第1売上管理装置130に対して送信される。
第1売上管理装置130も第1管理装置の一例であって、第1遊技場100内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものであり、図1に示すように接続される場内通信部131a,場外通信部131b,制御部132,及びハードディスク133等を備えているコンピュータである。
場内通信部131aは、前述の如く、第1会員管理装置120の売上管理装置用通信部121bと通信可能に接続されている。場外通信部131bは、第1売上管理センタ140と通信可能に接続されており、第1売上管理装置130と第1売上管理センタ140との間における通信を司るものである。この場外通信部131bは第1送信手段の一例であって、前記第1収集手段(制御部122)により収集したポイント付与対象情報を第1会員IDと共に遊技場外のポイント管理装置20に対して送信するものであり、ここでは第1遊技場100の営業終了後において、第1会員管理装置120から送信されてきた各第1会員IDと対応するポイント付与対象情報(来店情報,本日の消費金額)を、第1売上管理センタ140を介してポイント管理装置20に対して送信する。また場外通信部131bは売上情報送信手段の一例であって、後述する売上集計手段(制御部132)により集計された売上を示す売上情報を第1売上管理センタ140に対して送信するものであり、ここでは第1遊技場100の営業終了後において該送信を行う。
制御部132は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク133に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、第1売上管理装置130に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部132は売上集計手段の一例であって、前記第1使用処理手段(制御部112)により使用された遊技用有価価値の大きさを収集して第1遊技場100における売上を集計するものである。具体的には、後述する図5に示すように、ビジタ玉貸処理が行われた第1カードユニット110から送信されてくるユニットIDと消費金額,又は会員玉貸処理が行われた第1カードユニット110から送信されてくるユニットIDと消費金額を受信したときに、該受信したユニットIDに対応する売上金額に該受信した消費金額を加算更新することにより、各ユニットIDと対応付けて売上金額を集計すると共に、該売上金額の合計を集計する。
記憶装置であるハードディスク133は、図5に示すユニット毎売上DBを記憶している。このユニット毎売上DBでは、ユニットIDと対応付けて、前記売上集計手段(制御部132)により集計された売上金額が記憶されると共に、該売上金額の合計が記憶される。このユニット毎売上DBの記憶内容のうち、合計の売上金額が、第1遊技場100を個々に特定可能な遊技場IDと共に、第1遊技場100の営業終了後に第1売上管理センタ140に対して送信される。
第1売上管理センタ140は、カード会社5に属するものであり、図6に示す第1遊技場毎売上DBを記憶している。この第1遊技場毎売上DBには、各第1遊技場100毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、日付と対応付けて、当該日付における第1遊技場100の営業終了後に第1売上管理装置130から送信されてきた売上金額の合計が記憶される。
第2カードユニット210は第2遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、第2遊技場200においてパチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、前記玉貸処理(ビジタ玉貸処理,会員玉貸処理)を行うものである。この第2カードユニット210は、ユニットIDにより該第2カードユニット210を個々に特定可能とされている。この第2カードユニット210は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口213a,硬貨挿入口214a,硬貨返却ボタン214b,硬貨返却口214c,封入カード確認窓215a,及び会員カード挿入口216a等を備え、図2(b)(c)に示すように、その内部に紙幣識別機213,通信部211,制御部212,玉貸通信部212a,硬貨識別機214,封入カードR/W215,及び会員カードR/W216等を備えており、これらの各構成要素は図3(b)に示すように接続されている。
通信部211は、第2会員管理装置220のカードユニット用通信部221aと通信可能に接続されており、第2カードユニット210と第2会員管理装置220との間における通信を司るものであると共に、第2売上管理装置230のカードユニット用通信部231aとも通信可能に接続されており、第2カードユニット210と第2売上管理装置230との間における通信を司るものである。また通信部211は、前述の如くパチンコ機10の遊技制御基板11とも通信可能に接続されている。
制御部212は、CPU,RAM,ROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、第2カードユニット210に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。なおROMには、前記ユニットIDが記憶されている。またRAMには、パチンコ機10から送信されてきた大当り信号に基づく大当り回数(即ち大当り信号の受信数)やスタート信号に基づくスタート回数(即ちスタート信号の受信数)が一時的に記憶される。玉貸通信部212aは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。
紙幣識別機213は貨幣識別手段の一例であって、図2(b)に示すように、紙幣挿入口213aから挿入された貨幣(紙幣2)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額を識別するものである。なお紙幣識別機213により受け付けられて識別された紙幣2は、第2カードユニット210の後方に向けて搬送されて第2カードユニット210の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
硬貨識別機214も貨幣識別手段の一例であって、図2(b)に示すように、硬貨挿入口214aから挿入されて落下してきた貨幣(硬貨3)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額を識別するものである。なお硬貨識別機214により受け付けられて識別された硬貨3も、第2カードユニット210の後方に向けて落下されて第2カードユニット210の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン214bは、硬貨識別機214において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン214bが操作されると、該詰まった硬貨3が第2カードユニット210の前方に向けて落下されて硬貨返却口214cに返却される。
封入カードR/W215は、会員カードR/W216により第2会員カード201が受け付けられていない状態で紙幣識別機213又は硬貨識別機214により紙幣2又は硬貨3が受け付けられたときに、該受け付けられて識別された貨幣の金額を入金残額として封入カード4に記録する(書き込む)と共に、ビジタ玉貸処理が行われたことに基づいて、該ビジタ玉貸処理に使用された使用金額を減算した後の入金残額を封入カード4に記録する(書き込む)ものである。この封入カードR/W215は、前記ICカードである封入カード4に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カード4は、封入カードR/W215の内部に封入されており、封入カード確認窓215aを介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
会員カードR/W216は第2記録媒体受付手段の一例であって、第2会員カード201を受け付けるものであり、ここでは図2(c)に示すように、会員カード挿入口216aから挿入された第2会員カード201を受け付けて、該第2会員カード201の記録情報である他社会員ID,第2会員ID,及びカード残額を読み取ると共に、会員玉貸処理が行われたことに基づいて、該会員玉貸処理に使用された使用金額を減算した後のカード残額を第2会員カード201に記録する(書き込む)ものである。この会員カードR/W216は、前記ICカードである第2会員カード201に対応したICカードR/Wを備えている。
ここで前記通信部211は、会員カードR/W216により第2会員カード201から他社会員ID,第2会員ID,及びカード残額が読み取られたときに、後述する図14に示すように、該読み取った第2会員IDとカード残額を、第2売上管理装置230に対して送信し(S203を参照)、該第2売上管理装置230から、第2会員IDとカード残額の照合結果を受信し(S205を参照)、照合OKの照合結果を受信したときに、前記読み取った他社会員IDを、第2会員管理装置220に対して送信するものである(S207を参照)。
また通信部211は、制御部212によりビジタ玉貸処理が行われたときに、図示しないが、該ビジタ玉貸処理に使用されたカード残額である消費金額を、第2売上管理装置230に対して送信するものである。また通信部211は、制御部212により会員玉貸処理が行われたときに、後述する図14に示すように、前記読み取った他社会員IDと該会員玉貸処理に使用されたカード残額である消費金額を、第2会員管理装置220に対して送信すると共に(S213を参照)、前記読み取った第2会員IDと該消費金額を、第2売上管理装置230に対して送信するものである(S214を参照)。また通信部211は、制御部212により入金処理が行われたときに、図示しないが、前記読み取った第2会員IDと該入金処理に供された入金金額を、第2売上管理装置230に対して送信するものである。
さらに通信部211は、会員カード返却ボタン16が操作されてカード返却操作を受け付けたときに、後述する図14に示すように、前記読み取った他社会員IDを含む返却情報と、前記読み取った他社会員IDを含み前記制御部212のRAMに一時的に記憶されている大当り回数及びスタート回数(以下「遊技情報」という。)を、第2会員管理装置220に対して送信し(S222)、該第2会員管理装置220から、返却可を受信するものである(S224)。
また前記制御部212は、前記入金残額を使用したビジタ玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W216により第2会員カード201が受け付けられていない状態で紙幣識別機213又は硬貨識別機214により紙幣2又は硬貨3が受け付けられて、該受け付けられて識別された貨幣の金額が入金残額として封入カードR/W215により封入カード4に記録されたときに、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行って、該入金残額の全額に相当するパチンコ玉をパチンコ機10から払い出す処理を行う。これにより、第2会員カード201を所有しないビジタ遊技者であっても、パチンコ玉の貸出を受けてパチンコ機10による遊技をすることができる。
また制御部212は第2使用処理手段の一例であって、会員カードR/W216により受け付けた第2会員カード201の有価価値特定情報から特定される遊技用有価価値の大きさであるカード残額を対応するパチンコ機10での遊技に使用させるための処理を行うものであり、ここでは該カード残額を使用した会員玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W216によりカード残額が零でない第2会員カード201が受け付けられており、第2売上管理装置230から第2会員IDとカード残額の照合結果として照合OKを受信している玉貸操作可能状態で、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられたときに、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行って、該カード残額のうちの予め設定された金額(例えば500円)に相当するパチンコ玉をパチンコ機10から払い出す処理を行う。
さら制御部212は、第2会員カード201に対する入金処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W216によりカード残額が零である第2会員カード201が受け付けられている状態で紙幣識別機213又は硬貨識別機214により紙幣2又は硬貨3が受け付けられたときに、該受け付けられて識別された貨幣の金額をカード残額として会員カードR/W216により第2会員カード201に記録する処理を行う。
第2会員管理装置220は第2管理装置の一例であって、第2遊技場200内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものであり、図1に示すように接続されるカードユニット用通信部221a,場外通信部221b,制御部222,及びハードディスク223等を備えているコンピュータである。
カードユニット用通信部221aは、前述の如く、第2カードユニット210の通信部211と通信可能に接続されている。場外通信部221bは、ポイント管理装置20の後述する通信部21と通信可能に接続されており、第2会員管理装置220とポイント管理装置20との間における通信を司るものである。この場外通信部221bは第2送信手段の一例であって、後述する第2収集手段(制御部222)により収集したポイント付与対象情報を他社会員IDと共にポイント管理装置20に対して送信するものであり、ここでは後述する指定手段(ディスプレイ24及び入力装置25)による指定、即ち後述する図10に示す指定に基づいて、第2遊技場200の営業終了後に該送信を行う。
制御部222は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク223に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、第2会員管理装置220に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部222は第2収集手段の一例であって、会員カードR/W216が第2会員カード201を受け付けたことを条件として発生するポイント付与対象情報と該第2会員カード201の他社会員IDとを収集するものであると共に、会員カードR/W216が第2会員カード201を受け付けたことを条件として発生する、該ポイント付与対象情報以外の情報の収集するものであり、ここでは該ポイント付与対象情報として、来店情報及び消費金額を収集すると共に、該ポイント付与対象情報以外の情報として、遊技時間,大当り回数,及びスタート回数も収集する。
具体的には、第2会員カード201を受け付けた第2カードユニット210から送信されてくる他社会員IDを受信したときに、該受信した他社会員IDに対応する来店フラグを立てることにより、各他社会員IDと対応付けて来店情報を収集する。また前記他社会員IDを受信したときに、該受信した他社会員IDに対応する遊技時間のカウントを開始し、カード返却操作を受け付けた第2カードユニット210から送信されてくる返却情報を受信したときに、該受信した返却情報に含まれる他社会員IDに対応する遊技時間のカウントを停止することにより、各他社会員IDと対応付けて本日及び累積の遊技時間を収集する。さらに会員玉貸処理が行われた第2カードユニット210から送信されてくる他社会員IDと消費金額を受信したときに、該受信した他社会員IDに対応する消費金額に該受信した消費金額を加算更新することにより、各他社会員IDと対応付けて本日及び累積の消費金額を収集する。
またカード返却操作を受け付けた第2カードユニット210から送信されてくる他社会員IDと遊技情報(大当り回数及びスタート回数)を受信したときに、該受信した他社会員IDに対応する大当り回数を加算更新することにより、各他社会員IDと対応付けて本日及び累積の大当り回数を収集すると共に、該受信した他社会員IDに対応するスタート回数を加算更新することにより、各他社会員IDと対応付けて本日及び累積のスタート回数を収集する。
記憶装置であるハードディスク223は、図7に示す会員管理DBを記憶している。この会員管理DBでは、各会員遊技者の他社会員IDと対応付けて、前記会員登録が行われたときに受け付けられた当該会員遊技者の属性情報と、該他社会員IDと対応付けて前記第2収集手段(制御部222)により収集された来店情報,遊技時間,消費金額,大当り回数,及びスタート回数と、が記憶される。なお遊技時間,消費金額,大当り回数,及びスタート回数については、本日の値と累積の値が記憶される。この会員管理DBの記憶内容のうちの、ポイント管理装置20において後述する図10に示すようにして指定されたデータ(ここでは来店情報及び本日の消費金額)が、前記ポイント付与対象情報として、各他社会員IDと共に、第2遊技場200の営業終了後にポイント管理装置20に対して送信される。
第2売上管理装置230は、第2遊技場200内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものであり、図1に示すように接続されるカードユニット用通信部231a,場外通信部231b,制御部232,及びハードディスク233等を備えているコンピュータである。
カードユニット用通信部231aは、前述の如く、第2カードユニット210の通信部211と通信可能に接続されている。場外通信部231bは、第2売上管理センタ240と通信可能に接続されており、第2売上管理装置230と第2売上管理センタ240との間における通信を司るものである。この場外通信部231bは、制御部232により集計された売上を示す売上情報を第2売上管理センタ240に対して送信するものであり、ここでは第2遊技場200の営業終了後において該送信を行う。
制御部232は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク233に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、第2売上管理装置230に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部232は、第2会員カード201を受け付けた第2カードユニット210から送信されてくる第2会員IDとカード残額を受信したときに、該受信した第2会員ID及びカード残額と後述する図8(a)に示すカード残額DBに記憶されている第2会員ID及びカード残額との照合を行う。
また制御部232は、前記第2使用処理手段(制御部212)により使用された遊技用有価価値の大きさを収集して第2遊技場200における売上を集計するものである。具体的には、後述する図8(a)に示すように、ビジタ玉貸処理が行われた第2カードユニット210から送信されてくるユニットIDと消費金額,又は会員玉貸処理が行われた第2カードユニット210から送信されてくるユニットIDと消費金額を受信したときに、該受信したユニットIDに対応する売上金額に該受信した消費金額を加算更新することにより、各ユニットIDと対応付けて売上金額を集計すると共に、該売上金額の合計を集計する。
記憶装置であるハードディスク233は、図8(a)に示すカード残額DBを記憶している。このカード残額DBでは、各会員遊技者の第2会員IDと対応付けて、当該会員遊技者の第2会員カード201に記録されているカード残額が記憶される。またハードディスク233は、図8(b)に示すユニット毎売上DBを記憶している。このユニット毎売上DBでは、ユニットIDと対応付けて、制御部232により集計された売上金額が記憶されると共に、該売上金額の合計が記憶される。このユニット毎売上DBの記憶内容のうち、合計の売上金額が、第2遊技場200を個々に特定可能な遊技場IDと共に、第2遊技場200の営業終了後に第2売上管理センタ240に対して送信される。
第2売上管理センタ240は、カード会社5に属するものであり、図9に示す第2遊技場毎売上DBを記憶している。この第2遊技場毎売上DBには、各第2遊技場200毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、日付と対応付けて、当該日付における第2遊技場200の営業終了後に第2売上管理装置230から送信されてきた売上金額の合計が記憶される。
ポイント管理装置20は、カード会社5内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものであり、図1に示すように接続される通信部21,制御部22,ハードディスク23,ディスプレイ24,及び入力装置25等を備えているコンピュータである。
ディスプレイ24は各種の情報を表示するもの(例えば液晶ディスプレイ)であり、入力装置25は各種の入力を受け付けるもの(例えばキーボードやマウス)である。これらディスプレイ24及び入力装置25は指定手段の一例であって、前記第2送信手段(場外通信部221b)による送信を要求する情報として、前記第2収集手段(制御部222)により収集された情報のうちのポイント付与対象情報を指定するものである。
具体的には、カード会社5の社員の操作により、ポイント管理装置20においてポイント付与対象情報指定モードが実行されると、図10に示すポイント付与対象情報指定画面がディスプレイ24に表示される。このポイント付与対象情報指定画面では、前記第2収集手段(制御部222)により収集された複数種類の情報のうち、来店情報,遊技時間,消費金額,及び大当り回数が、ポイント付与対象情報の候補として表示される。ここでカード会社5の社員が、入力装置25の操作により、該表示された複数種類の情報のうちの送信を要求する情報に対応するチェックボックスをチェックして「指定」ボタンを操作すると、該チェックされた情報がポイント付与対象情報として指定される。この指定内容は、各第2遊技場200に設置された第2会員管理装置220に対して送信され、前記第2送信手段(場外通信部221b)は、該送信されてきた指定内容に基づいて、前記第2収集手段により収集したポイント付与対象情報を他社会員IDと共にポイント管理装置20に対して送信する。
通信部21は、前述の如く、第1売上管理センタ140を介して第1売上管理装置130の場外通信部131bと通信可能に接続されていると共に、第2会員管理装置220の場外通信部221bと通信可能に接続されている。
制御部22は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク23に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ポイント管理装置20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部22はデータ形式変換手段の一例であって、前記第2送信手段(場外通信部221b)から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式を前記第1送信手段(場外通信部131b)から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式に変換するものである。具体的には、第1送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報の順序(例えば来店情報→消費金額の順)と、第2送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報の順序(例えば消費金額→来店情報の順)とが異なる場合には、該第2送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報の順序を第1送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報の順序に変換する。また第1送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報のビット長(例えば16ビット)と第2送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報のビット長(例えば8ビット)とが異なる場合には、該第2送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報のビット長を第1送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報のビット長に変換する。
また制御部22は第1ポイント付与手段の一例であって、前記第1送信手段(場外通信部131b)から送信されてきたポイント付与対象情報に応じてポイントを付与するものである。また制御部22は第2ポイント付与手段の一例であって、前記第2送信手段(場外通信部221b)から送信されてきたポイント付与対象情報に応じてポイントを付与するものである。具体的には、ポイント付与対象情報のうちの来店情報に応じたポイント(来店ポイント)としては、該来店情報に応じて1ポイントを各会員遊技者に対して付与し、ポイント付与対象情報のうちの消費金額に応じたポイント(消費ポイント)としては、該消費金額1000円毎に1ポイントを各会員遊技者に対して付与する。ただし各会員遊技者に対して1日あたり付与される消費ポイントの上限は10ポイント(即ち消費金額10000円までが有効)であるので、各会員遊技者に対して1日あたり付与されるポイントの上限は、来店ポイント「1」+消費ポイント「10」=「11」ポイントである。
また制御部22は第2会員遊技者特定情報特定手段の一例であって、前記第2送信手段(場外通信部221b)から送信されてきた他社会員IDと対応付けて後述する第2会員遊技者特定情報記憶手段で記憶されている第2会員IDを特定するものである。
また制御部22は特定手段の一例であって、後述する属性情報記憶手段で記憶されている属性情報に基づいて、該属性情報が一致する第1会員ID及び/又は第2会員IDを特定するものであるが、その機能の詳細については図12(a)及び図12(b)を参照して後述する。
さらに制御部22はポイント使用処理手段の一例であって、各会員遊技者からの要求に応じて当該会員遊技者に対して付与されたポイントを使用させるための処理を行うものであり、ここでは前記特定手段により特定された第1会員ID及び/又は第2会員IDと対応付けて後述する第1ポイント管理手段及び/又は後述する第2ポイント管理手段で管理されているポイントを合算したポイントを使用させるための処理を行うものであるが、その機能の詳細については図15を参照して後述する。
記憶装置であるハードディスク23は第2会員遊技者特定情報記憶手段の一例であって、他社会員IDと第2会員IDとを対応付けて記憶するものであり、ここでは図11(a)に示す第2会員ID記憶DBを記憶している。この第2会員ID記憶DBには、各第2遊技場200毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、各会員遊技者の他社会員IDと対応付けて、当該会員遊技者の第2会員IDが記憶される。ここで第2会員IDの記憶欄には、前述の如く、会員登録が行われた第2会員管理装置220から他社会員IDと属性情報が送信されてきたときに、制御部22により生成された第2会員IDが記憶される。
また記憶装置であるハードディスク23は第1ポイント管理手段の一例であって、前記第1ポイント付与手段(制御部22)により付与されたポイントを第1売上管理装置130から送信されてきた第1会員IDと対応付けて管理するものであると共に、属性情報記憶手段の一例でもあって、第1会員IDと対応付けて該第1会員IDから特定される会員遊技者の属性情報を記憶するものであり、ここでは図12(a)に示す第1会員管理DBを記憶している。この第1会員管理DBには、各第1遊技場100毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、各会員遊技者の第1会員IDと対応付けて、当該会員遊技者の属性情報(パスワード,氏名,住所,性別,及び生年月日)と、当該会員遊技者が会員登録している他の遊技場の会員ID(第1会員ID及び/又は第2会員ID)と、当該会員遊技者に付与されたポイントが記憶される。
ここで属性情報の記憶欄には、前述の如く、会員登録が行われた第1会員管理装置120から第1会員IDと属性情報が送信されてきたときに、該送信されてきた属性情報が記憶される。また他の遊技場の会員IDの記憶欄には、前記特定手段(制御部22)により該属性情報が一致すると特定された第1会員ID及び/又は第2会員IDが記憶される。例えば第1会員IDがSA-00001である会員遊技者の属性情報,第1会員IDがSB-00003である会員遊技者の属性情報,及び第2会員IDがSC-00002である会員遊技者の属性情報は一致するので、SA-00001と対応付けてSB-00003及びSC-00002が記憶され、SB-00003と対応付けてSA-00001及びSC-00002が記憶され、SC-00002と対応付けてSA-00001及びSB-00003が記憶される。なお特定手段は、属性情報の全データ(即ち氏名,住所,性別,生年月日)が一致する第1会員ID及び/又は第2会員IDを特定するようにしても良く、また属性情報の一部データ(例えば氏名,及び生年月日)が一致する第1会員ID及び/又は第2会員IDを特定するようにしても良く、いずれの特定方法によるかは任意に設定可能である。以上のようにして、複数の遊技場に重複して会員登録している会員遊技者が特定される。
ポイントの記憶欄には、本日来店ポイント,本日消費ポイント,及び通算ポイントの各記憶欄が設けられている。そして前記第1送信手段(場外通信部131b)から第1会員IDとポイント付与対象情報が送信されてきて、前記第1ポイント付与手段(制御部22)により該送信されてきたポイント付与対象情報に応じたポイント(来店ポイント,消費ポイント)が付与されたことに基づいて、前記送信されてきた第1会員IDに対応するポイントの記憶欄において、本日来店ポイントの記憶欄には、前記付与された来店ポイントが記憶され、本日消費ポイントの記憶欄には、前記付与された消費ポイントが記憶され、通算ポイントの記憶欄には、本日来店ポイント及び本日消費ポイントの合算値が加算更新される。
例えば図4に示すように、第1送信手段から第1会員IDであるSA-00001と対応付けて来店情報と本日消費金額7000円が送信されてきた場合には、第1ポイント付与手段により来店ポイント「1」と消費ポイント「7」が付与され、図12(a)に示すように、前記送信されてきた第1会員IDであるSA-00001に対応するポイントの記憶欄において、本日来店ポイントの記憶欄には、前記付与された来店ポイント「1」が記憶され、本日消費ポイントの記憶欄には、前記付与された消費ポイント「7」が記憶され、通算ポイントの記憶欄には、本日来店ポイント及び本日消費ポイントの合算値である「8」ポイントが加算更新されて、ここでは「19」ポイントになる。
さらに記憶装置であるハードディスク23は第2ポイント管理手段の一例であって、前記第2ポイント付与手段(制御部22)により付与されたポイントを前記第2会員遊技者特定手段(制御部22)により特定された第2会員IDと対応付けて管理するものであると共に、属性情報記憶手段の一例でもあって、第2会員IDと対応付けて該第2会員IDから特定される会員遊技者の属性情報を記憶するものであり、ここでは図12(b)に示す第2会員管理DBを記憶している。この第2会員管理DBには、各第2遊技場200毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、各会員遊技者の第2会員IDと対応付けて、当該会員遊技者の属性情報(パスワード,氏名,住所,性別,及び生年月日)と、当該会員遊技者が会員登録している他の遊技場の会員ID(第1会員ID及び/又は第2会員ID)と、当該会員遊技者に付与されたポイントが記憶される。
ここで第2会員IDの記憶欄には、前述の如く、会員登録が行われた第2会員管理装置220から他社会員IDと属性情報が送信されてきたときに、制御部22により生成された第2会員IDが記憶され、属性情報の記憶欄には、該送信されてきた属性情報が記憶される。また他の遊技場の会員IDの記憶欄には、第1会員管理DBと同様にして、前記特定手段(制御部22)により該属性情報が一致すると特定された第1会員ID及び/又は第2会員IDが記憶される。
さらにポイントの記憶欄には、本日来店ポイント,本日消費ポイント,及び通算ポイントの記憶欄が設けられている。そして第2送信手段(場外通信部221b)から他社会員IDとポイント付与対象情報が送信されてきて、前記第1ポイント付与手段(制御部22)により該送信されてきたポイント付与対象情報に応じたポイント(来店ポイント,消費ポイント)が付与され、かつ前記第2会員遊技者特定情報特定手段(制御部22)により該送信されてきた他社会員IDに対応する第2会員IDが特定されたことに基づいて、該特定された第2会員IDに対応するポイントの記憶欄において、本日来店ポイントの記憶欄には、前記付与された来店ポイントが記憶され、本日消費ポイントの記憶欄には、前記付与された消費ポイントが記憶され、通算ポイントの記憶欄には、本日来店ポイント及び本日消費ポイントの合算値が加算更新される。
例えば図7に示すように、第2送信手段から他社会員IDであるTC-00003と対応付けて来店情報と本日消費金額16000円が送信されてきた場合には、第2ポイント付与手段により来店ポイント「1」と消費ポイント「10」が付与されると共に、図11(a)に示すように、第2会員遊技者特定情報特定手段により該送信されてきた他社会員IDであるTC-00003に対応する第2会員IDとしてSC-00003が特定され、図12(b)に示すように、該特定された第2会員IDであるSC-00003に対応するポイントの記憶欄において、本日来店ポイントの記憶欄には、前記付与された来店ポイント「1」が記憶され、本日消費ポイントの記憶欄には、前記付与された消費ポイント「10」が記憶され、通算ポイントの記憶欄には、本日来店ポイント及び本日消費ポイントの合算値である「11」ポイントが加算更新されて、ここでは「111」ポイントになる。
次に、図13〜図15を参照して、第1実施形態に係るポイント管理システム1の作用について説明する。以下においては、ステップSを単に「S」と略記する。
図13は、ポイント管理システム1における第1遊技場100に関する作用の一例を表す図である。まず第1遊技場100の営業中には、ポイント管理システム1において、S101〜S125の処理が行われる。具体的には、第1カードユニット110は、第1会員カード101を会員カードR/W116により受け付けると(S101)、該受け付けた第1会員カード101の記録情報である第1会員ID,及びカード残額を会員カードR/W116により読み取り(S102)、該読み取った第1会員IDとカード残額を第1会員管理装置120に対して送信する(S103)。該第1会員IDとカード残額を受信した第1会員管理装置120は、該受信した第1会員ID及びカード残額と図4に示す会員管理DBに記憶されている第1会員ID及びカード残額との照合を行い(S104)、該照合結果が照合OKであるときに、該照合OKである第1会員IDに対応する来店フラグを立てると共に遊技時間のカウントを開始し(S105)、照合OKを第1カードユニット110に対して返信する(S106)。該照合OKを受信した第1カードユニット110は、前記S102で読み取ったカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示する制御を行って玉貸操作可能状態となる(S107)。
次に第1カードユニット110は、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作を受け付けると(S111)、前記会員玉貸処理を行い(S112)、前記S102で読み取った第1会員IDと該S112で会員玉貸処理に使用された消費金額を第1会員管理装置120に対して送信すると共に(S113)、当該第1カードユニット110のユニットIDと該消費金額を第1売上管理装置130に対して送信する(S114)。前記第1会員IDと消費金額を受信した第1会員管理装置120は、該受信した第1会員IDと対応付けて図4に示す会員管理DBで記憶している消費金額に該受信した消費金額を加算更新すると共に、該受信した第1会員IDと対応付けて図4に示す会員管理DBで記憶しているカード残額から該受信した消費金額を減算更新する(S115)。また前記ユニットIDと消費金額を受信した第1売上管理装置130は、該受信したユニットIDと対応付けて図5に示すユニット毎売上DBで記憶している売上金額に該受信した消費金額を加算更新する(S116)。
次に第1カードユニット110は、会員カード返却ボタン16が操作されてカード返却操作を受け付けると(S121)、前記S102で読み取った第1会員IDを含む返却情報を第1会員管理装置120に対して送信する(S122)。該返却情報を受信した第1会員管理装置120は、該受信した返却情報に含まれる第1会員IDに対応する遊技時間のカウントを停止し(S123)、第1会員カード101の返却可を第1カードユニット110に対して返信する(S124)。該返却可を受信した第1カードユニット110は、前記S101で受け付けた第1会員カード101を会員カードR/W116から排出して返却する(S125)。
次に第1遊技場100の営業終了後には、ポイント管理システム1において、S151〜S153の処理が行われる。具体的には、第1会員管理装置120は、図4に示す会員管理DBの記憶内容のうちの、ポイント管理装置20において予め設定されている来店情報及び消費金額をポイント付与対象情報として、各第1会員IDと共に、第1売上管理装置130及び第1売上管理センタ140を介してポイント管理装置20に対して送信する(S151)。
該第1会員IDとポイント付与対象情報を受信したポイント管理装置20は、該受信した第1会員ID毎に、該受信したポイント付与対象情報に応じたポイントを付与し(S152)、該付与したポイントを前記受信した第1会員IDと対応付けて図12(a)に示す第1会員管理DBに記憶する(S153)。
以上に説明したように、ポイント管理システム1と同一の運営機関であるカード会社5により運営される会員管理システムを導入している第1遊技場100からは、ポイント付与対象情報と共に第1会員IDがポイント管理装置20に対して送信されて、該ポイント管理装置20において、ポイント付与対象情報に応じて付与されたポイントが第1会員IDと対応付けて管理される。
図14は、ポイント管理システム1における第2遊技場200に関する作用の一例を表す図である。まず第2遊技場200の営業中には、ポイント管理システム1において、S201〜S225の処理が行われる。具体的には、第2カードユニット210は、第2会員カード201を会員カードR/W216により受け付けると(S201)、該受け付けた第2会員カード201の記録情報である他社会員ID,第2会員ID,及びカード残額を会員カードR/W216により読み取り(S202)、該読み取った第2会員IDとカード残額を第2売上管理装置230に対して送信する(S203)。該第2会員IDとカード残額を受信した第2売上管理装置230は、該受信した第2会員ID及びカード残額と図8(a)に示すカード残額DBに記憶されている第2会員ID及びカード残額との照合を行い(S204)、該照合結果が照合OKであるときに、照合OKを第2カードユニット210に対して返信する(S205)。該照合OKを受信した第2カードユニット210は、前記S202で読み取ったカード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示する制御を行って玉貸操作可能状態となると共に、遊技情報の収集を開始し(S206)、前記S202で読み取った他社会員IDを第2会員管理装置220に対して送信する(S207)。該他社会員IDを受信した第2会員管理装置220は、該受信した他社会員IDに対応する来店フラグを立てると共に遊技時間のカウントを開始する(S208)。
次に第2カードユニット210は、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作を受け付けると(S211)、前記会員玉貸処理を行い(S212)、前記S202で読み取った他社会員IDと該S212で会員玉貸処理に使用された消費金額を第2会員管理装置220に対して送信すると共に(S213)、前記S202で読み取った第2会員IDと当該第1カードユニット110のユニットIDと該消費金額を第2売上管理装置230に対して送信する(S214)。前記他社会員IDと消費金額を受信した第2会員管理装置220は、該受信した他社会員IDと対応付けて図7に示す会員管理DBで記憶している消費金額に該受信した消費金額を加算更新する(S215)。また前記ユニットIDと第2会員IDと消費金額を受信した第2売上管理装置230は、該受信した第2会員IDと対応付けて図8(a)に示すカード残額DBで記憶しているカード残額から該受信した消費金額を減算更新すると共に、該受信したユニットIDと対応付けて図8(b)に示すユニット毎売上DBで記憶している売上金額に該受信した消費金額を加算更新する(S216)。
次に第2カードユニット210は、会員カード返却ボタン16が操作されてカード返却操作を受け付けると(S221)、前記S202で読み取った他社会員IDを含む返却情報と前記S206で収集を開始した遊技情報を第2会員管理装置220に対して送信する(S222)。該返却情報と遊技情報を受信した第2会員管理装置220は、該受信した返却情報に含まれる他社会員IDに対応する遊技時間のカウントを停止すると共に、該受信した遊技情報に含まれる他社会員IDに対応する大当り回数,及びスタート回数を更新し(S223)、第2会員カード201の返却可を第2カードユニット210に対して返信する(S224)。該返却可を受信した第2カードユニット210は、前記S201で受け付けた第2会員カード201を会員カードR/W216から排出して返却する(S225)。
次に第2遊技場200の営業終了後には、ポイント管理システム1において、S251〜S255の処理が行われる。具体的には、第2会員管理装置220は、図7に示す会員管理DBの記憶内容のうちの、ポイント管理装置20において図10に示すようにして指定された来店情報及び消費金額をポイント付与対象情報として、各他社会員IDと共に、ポイント管理装置20に対して送信する(S251)。このように、第2会員管理装置220で収集された情報のうちのポイントの付与に必要なポイント付与対象情報のみがポイント管理装置20に対して送信されることにより、該送信する情報量が低減されるので、通信費を節減できる。
該他社会員IDとポイント付与対象情報を受信したポイント管理装置20は、該受信したポイント付与対象情報のデータ形式を第1売上管理装置130から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式に変換する(S252)。このように、ポイント管理装置20において、第2会員管理装置220から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式が第1売上管理装置130から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式に変換されることにより、各第2遊技場200に設置される第2会員管理装置220において、ポイント付与対象情報のデータ送信形式を変更する必要がないので、システムの設計コストを低減できる。
またポイント管理装置20は、他社会員ID毎に、前記受信したポイント付与対象情報に応じたポイントを付与し(S253)、前記受信した他社会員IDと対応付けて図11(a)に示す第2会員ID記憶DBで記憶されている第2会員IDを特定し(S254)、前記付与したポイントを該特定した第2会員IDと対応付けて図12(b)に示す第2会員管理DBに記憶する(S255)。
以上に説明したように、ポイント管理システム1とは異なる運営機関である他社により運営される会員管理システムを導入している第2遊技場200からは、ポイント付与対象情報と共に他社会員IDがポイント管理装置20に対して送信されて、該ポイント管理装置20において、ポイント付与対象情報に応じて付与されたポイントが他社会員IDに対応する第2会員IDと対応付けて管理されるので、第1遊技場100の会員遊技者だけでなく第2遊技場200の会員遊技者に対しても平等にポイントを付与できる。
図15は、ポイント管理装置20が提供するウェブサイトで表示される画面の一例を表す図であり、(a)はログイン画面,(b)はポイント使用画面である。このポイント管理システム1では、各会員遊技者からの要求に応じて当該会員遊技者に対して付与されたポイントを抽選への応募に使用可能である。
具体的には、第1遊技場100又は第2遊技場200の会員遊技者が操作する端末装置(例えばパソコンや携帯電話端末等)から、インターネットを介して、ポイント管理装置20が提供するウェブサイトにアクセスされると、該ポイント管理装置20から図15(a)に示すログイン画面が端末装置に対して配信され、該ログイン画面が端末装置のディスプレイに表示される。このログイン画面では、第1会員ID又は第2会員ID(以下単に「会員ID」という。)の入力欄と、パスワードの入力欄が表示される。ここで会員遊技者の操作により、会員ID(ここでは第1会員IDであるSA-00001)が入力されると共にパスワードが入力されて「ログイン」ボタンが操作されると、該入力された会員IDとパスワードがポイント管理装置20に対して送信される。
該会員IDとパスワードを受信したポイント管理装置20においては、該受信した会員ID及びパスワードと図12(a)に示す第1会員管理DB又は図12(b)に示す第2会員管理DBで記憶されている会員ID及びパスワードとの照合が行われる。ここで照合結果が照合OKである場合には、前記特定手段(制御部22)により特定された第1会員ID及び/又は第2会員IDと対応付けて図12(a)に示す第1会員管理DB及び/又は図12(b)に示す第2会員管理DBで管理されているポイントが合算され、ここでは当該会員IDに対応する通算ポイントと、当該会員IDと対応付けて他の遊技場の会員IDの記憶欄に記憶されている第1会員ID及び/又は第2会員IDに対応する通算ポイントが合算される。具体的には、当該会員IDがSA-00001である場合には、図12に示すように、当該会員IDに対応する通算ポイント「19」と、当該会員IDと対応付けて記憶されている他の遊技場の第1会員IDであるSB-00003に対応する通算ポイント「7」と、当該会員IDと対応付けて記憶されている他の遊技場の第2会員IDであるSC-00002に対応する通算ポイント「36」とが合算されて、当該会員IDから特定される会員遊技者に付与された合算ポイントが「62」であると算出される。
このようにして合算ポイントが算出されると、ポイント管理装置20から図15(b)に示すポイント使用画面が端末装置に対して配信され、該ポイント使用画面が端末装置のディスプレイに表示される。このポイント使用画面では、前記算出された合算ポイント(ここでは「62」)が表示されると共に、抽選への応募対象となる複数種類の賞(ここではA賞,B賞,及びC賞)が表示される。ここで会員遊技者の操作により、前記合算ポイントの範囲内で、該表示された複数種類の賞のうちの抽選への応募を要求する賞(ここではA賞)に対応するチェックボックスをチェックして「応募」ボタンを操作すると、該チェックされた賞を示す応募情報が前記図15(a)で入力された会員IDと共にポイント管理装置20に対して送信される。
該会員IDと応募情報を受信したポイント管理装置20においては、該受信した会員IDと対応付けて図12(a)に示す第1会員管理DB又は図12(b)に示す第2会員管理DBで記憶されている通算ポイントから該受信した応募情報に示される賞の抽選への応募に必要なポイント(ここでは「50」)が減算される。ここでポイントの減算は、前記合算された通算ポイントのうちのポイント数が少ないものから優先的に減算される。具体的には、当該会員IDがSA-00001である場合には、まず当該会員IDと対応付けて記憶されている他の遊技場の第1会員IDであるSB-00003に対応する通算ポイント「7」が「0」にされ、次に当該会員IDに対応する通算ポイント「19」が「0」にされ、かつ当該会員IDと対応付けて記憶されている他の遊技場の第2会員IDであるSC-00002に対応する通算ポイント「36」から「24」が減算されて「12」にされる。
そしてポイント管理装置20においては、ハードディスク23に記憶されている図示しない応募DBに、前記受信した会員IDと応募情報(ここでは会員IDがSA-00001である会員遊技者が、A賞に応募した旨)が記憶され、所定の期日に抽選が行われる。このようにして、各会員遊技者からの要求に応じて当該会員遊技者に対して付与されたポイントを使用させるための処理が行われ、また複数の遊技場に会員登録している会員遊技者については、当該複数の遊技場のポイントを合算して使用できるので、ポイントを使用する際の利便性が向上する。
[2.第2実施形態に係るポイント管理システム1’]
次に、図16を参照して、第2実施形態に係るポイント管理システム1’の構成について説明する。この第2実施形態に係るポイント管理システム1’は、前述の如く、ポイント管理装置20’において各第1遊技場100における売上を管理するものであり、第1実施形態に係るポイント管理システム1と同様に、第1遊技場100に設置される第1カードユニット110,第1会員管理装置120,及び第1売上管理装置130と、第2遊技場200に設置される第2カードユニット210,第2会員管理装置220,及び第2売上管理装置230と、カード会社5に設置される第2売上管理センタ240と、を備えているが、第1実施形態に係るポイント管理システム1とは異なり、カード会社5において、第1売上管理センタ140が設置されず、ポイント管理装置20に代えてポイント管理装置20’が設置され、かつ中継装置30’が設置される。
ここで第1実施形態では、第1売上管理装置130の場外通信部131bが、第1売上管理センタ140を介してポイント管理装置20の通信部21と通信可能に接続されているが、第2実施形態では、第1売上管理装置130の場外通信部131bが、ポイント管理装置20’の通信部21と通信可能に接続されている。従って第1実施形態では、前記売上情報送信手段として機能する場外通信部131bは、前記売上集計手段(制御部132)により集計された売上を示す売上情報を、第1売上管理センタ140に対して送信するが、第2実施形態では、売上情報送信手段として機能する場外通信部131bは、前記売上集計手段(制御部132)により集計された売上を示す売上情報を、ポイント管理装置20’に対して送信する。
また第1実施形態では、第2会員管理装置220の場外通信部221bが、ポイント管理装置20の通信部21と通信可能に接続されているが、第2実施形態では、第2会員管理装置220の場外通信部221bが、中継装置30’を介してポイント管理装置20’の通信部21と通信可能に接続されている。従って第1実施形態では、前記第2送信手段として機能する場外通信部221bは、前記他社会員IDとポイント付与対象情報を、直接的にポイント管理装置20に対して送信するが、第2実施形態では、第2送信手段として機能する場外通信部221bは、前記他社会員IDとポイント付与対象情報を、中継装置30’を介して間接的にポイント管理装置20’に対して送信する。
ポイント管理装置20’は、カード会社5内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設置されるものであり、図16に示すように接続される通信部21,制御部22,ハードディスク23’,ディスプレイ24,及び入力装置25等を備えているコンピュータである。ここで通信部21,制御部22,ディスプレイ24,及び入力装置25は、第1実施形態におけるものと同様である。
記憶装置であるハードディスク23’は、第1実施形態と同様に、第2会員遊技者特定情報記憶手段,第1ポイント管理手段,第2ポイント管理手段,及び属性情報記憶手段として機能するものであり、図11(a)に示す第2会員ID記憶DB,図12(a)に示す第1会員管理DB,及び図12(b)に示す第2会員管理DBを備えている。
また記憶装置であるハードディスク23’は売上管理手段の一例であって、前記売上情報送信手段(場外通信部131b)から送信されてきた売上情報に基づいて、各第1遊技場100における売上を各第1遊技場100毎に管理するものであり、ここでは前記図6に示すのと同様の第1遊技場毎売上DBを記憶している。
中継装置30’は、第2会員管理装置220とポイント管理装置20’との間に介在され、前記第2送信手段(場外通信部221b)から送信されてきたポイント付与対象情報をポイント管理装置20’に中継するものであり、具体的には、第2会員管理装置220から送信されてくる情報のうち、ポイント付与対象情報のみをポイント管理装置20’に対して送信し、該ポイント付与対象情報以外の情報はポイント管理装置20’に対して送信しない処理を行う。このように、第2会員管理装置220とポイント管理装置20’との間に中継装置30’を設けることで、ポイント管理装置20’の前記売上管理手段で管理している各第1遊技場100における売上に関する情報が第2会員管理装置220の運営機関である他社に漏洩するおそれがなくなる。つまり中継装置30’は、第2会員管理装置220から送信されてくる情報のうちの予め定められた情報のみをポイント管理装置20’に中継し、ポイント管理装置20’から送信されてくる情報についても予め定められた情報のみを第2会員管理装置220に中継する。
なお第2実施形態に係るポイント管理システム1’において、上記以外の構成及び作用は、第1実施形態に係るポイント管理システム1と同様であるため、説明は省略する。
[3.本発明の変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、貨幣として、紙幣2及び硬貨3の双方を使用可能である例について説明したが、これに限らず、紙幣2又は硬貨3のいずれか一方のみを使用可能としても良い。また使用可能な貨幣の種類は、上記のものには限定されない。
上記の実施形態では、第1記録媒体(第1会員カード101)及び第2記録媒体(第2会員カード201)が非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該第1記録媒体及び第2記録媒体は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。また第1記録媒体及び第2記録媒体の形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技用有価価値の大きさ(カード残額)を特定可能な有価価値特定情報として、カード残額自体が第1記録媒体(第1会員カード101)及び第2記録媒体(第2会員カード201)に記録されている例について説明したが、これに限らず、該カード残額自体は第1記録媒体及び第2記録媒体に記録しないようにしても良く、この場合には、第1記録媒体に記録されている第1会員遊技者特定情報(第1会員ID)又は第2記録媒体に記録されている第2会員遊技者特定情報(第2会員ID)が前記遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報となり、該第1会員遊技者特定情報又は第2会員遊技者特定情報が第1会員管理装置120又は第2売上管理装置230に照会されることによって、該第1会員遊技者特定情報又は第2会員遊技者特定情報に対応するカード残額が特定される。
上記の実施形態では、第2記録媒体(第2会員カード201)が発行される際に、該第2記録媒体に対して第2会員遊技者特定情報(第2会員ID)が記録される例について説明したが、これに限らず、第2記録媒体に他システム会員遊技者特定情報(他社会員ID)と第2会員遊技者特定情報の両方が予め記録された状態で、該第2記録媒体が第2遊技場200に納入されるようにしても良い。この場合には、まずポイント管理装置20においては、第2遊技場200に納入される第2会員カード201に記録されている他社会員IDと第2会員IDが、図11に示す第2会員ID記憶DBに対応付けて記憶されている。次に第2会員管理装置220において、遊技者の属性情報(ここではパスワード,氏名,住所,性別,及び生年月日)が受け付けられて会員登録が行われると、該遊技者に対して発行される第2会員カード201から当該第2会員カード201に予め記録されている他社会員IDが読み取られ、該読み取った他社会員IDと前記受け付けられた属性情報が、図7に示す会員管理DBに対応付けて記憶されると共に、ポイント管理装置20に対して送信される。次にポイント管理装置20においては、前記送信されてきた他社会員IDと対応付けて図11に示す第2会員ID記憶DBに記憶されている第2会員IDが特定され、該特定された第2会員IDと前記送信されてきた属性情報が、図12(b)に示す第2会員管理DBに対応付けて記憶されて、前記第2会員カード201を発行OKである旨が第2会員管理装置220に対して返信される。そして該発行OKである旨を受信した第2会員管理装置220においては、該第2会員カード201が遊技者に対して発行される。
上記の実施形態では、第2記録媒体(第2会員カード201)に第2会員遊技者特定情報(第2会員ID)も記録されている例について説明したが、これに限らず、該第2記録媒体には第2会員ID遊技者特定情報を記録しないようにしても良い。即ち第2記録媒体には、少なくとも他システム会員遊技者特定情報(他社会員ID)と有価価値特定情報が記録されていれば良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、貨幣の金額又は遊技用有価価値の大きさを遊技に使用させるための処理が玉貸処理(ビジタ玉貸処理又は会員玉貸処理)である例について説明したが、これに限らず、該処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、玉貸処理が行われた場合に、第1遊技用装置(第1カードユニット110)又は第2遊技用装置(第2カードユニット210)と遊技機(パチンコ機10)との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該遊技機に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、第1遊技用装置又は第2遊技用装置に設けられた図示しない玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、第1管理装置が、第1会員管理装置120と第1売上管理装置130からなる例について説明したが、これに限らず、該第1管理装置は、第1会員管理装置120と第1売上管理装置130の両方の機能を備える一体のものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、ポイント付与対象情報と他システム会員遊技者特定情報(他社会員ID)が、第2遊技場200から直接的にポイント管理装置20に対して送信される例について説明したが、これに限らず、第2売上管理センタ240とポイント管理装置20とを通信可能に接続し、ポイント付与対象情報と他システム会員遊技者特定情報が、第2遊技場200から第2売上管理センタ240を介してポイント管理装置20に対して送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、ポイント管理装置20に対して送信されるポイント付与対象情報の種類が来店情報,及び消費金額である例について説明したが、これに限らず、該ポイント付与対象情報は、例えば遊技時間,大当り回数,及び/又はスタート回数等であっても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、第1遊技用装置(第1カードユニット110)と第2遊技用装置(第2カードユニット210)の構成要素が同一である例について説明したが、これに限らず、両遊技用装置の構成要素は同一でなくても良い。例えばいずれか一方の遊技用装置は、封入カード4を備えるものではなく、ビジタ遊技者用の記録媒体を外部から受け付けるタイプのものであっても良い。
上記の実施形態では、図3(b)に示すように、遊技機(パチンコ機10)の遊技制御基板11から出力されるスタート信号,大当り信号が第2遊技用装置(第2カードユニット210)の通信部211に入力され、該入力されたスタート信号,大当り信号に基づく遊技情報(スタート回数,大当り回数)が第2会員管理装置220に対して送信される例について説明したが、これに限らず、例えば遊技機の遊技制御基板11から出力されるスタート信号,大当り信号が、遊技機と第2会員管理装置220との間に設けられた台端末装置を介して第2会員管理装置220に入力され、該入力されたスタート信号,大当り信号に基づく遊技情報が第2会員管理装置220において集計されるようにしても良い。また第2遊技用装置からは第2記録媒体(第2会員カード201)の受付と返却を第2会員管理装置220に対して通知すると共に、当該第2遊技用装置に対応する遊技機からは該第2遊技用装置を介さずに遊技情報を第2会員管理装置220に対して送信し、第2会員管理装置220において、第2記録媒体の受付通知から返却通知までの間に受信した遊技情報を、当該第2記録媒体を所有する会員遊技者の遊技情報として収集するようにしても良い。
上記の実施形態では、図4に示すように、カード残額の管理を第1会員管理装置120において行う例について説明したが、これに限らず、該カード残額の管理は第1売上管理装置130において行うようにしても良い。
上記の実施形態では、図4又は図8(a)に示すように、カード残額を、第1会員ID又は第2会員IDと対応付けて管理している例について説明したが、これに限らず、該カード残額を、会員カード(第1会員カード101,第2会員カード201)を個々に識別可能なカードIDと対応付けて管理するようにしても良い。
上記の実施形態では、図7に示すように、第2会員管理装置220において遊技情報(大当り回数,スタート回数)を管理する例について説明したが、これに限らず、第1会員管理装置120においても遊技情報を管理するようにしても良い。
上記の実施形態では、図11(a)に示す第2会員遊技者特定情報記憶手段(第2会員ID記憶DB)で記憶されている第2会員遊技者特定情報(第2会員ID)を特定し、該特定された第2会員遊技者特定情報と対応付けて図12(b)に示す第2ポイント管理手段(第2会員管理DB)でポイントを管理する例について説明したが、これに限らず、図11(b)に示すように、第2会員ID記憶DBと第2会員管理DBとを併せたDBを設けるようにしても良く、この場合にも、該図11(b)の記憶内容に基づいて、第2会員IDが特定され、該特定された第2会員IDと対応付けてポイントが管理される。
上記の実施形態では、図13のS151,及び図14のS251に示すように、ポイント付与対象情報が、遊技場の営業終了後にポイント管理装置20に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該ポイント付与対象情報は、当該ポイント付与対象情報が発生する毎に送信されるようにしても良く、また予め定められた所定時刻に送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図15(b)に示すように、ポイントの使用が、抽選への応募である例について説明したが、これに限らず、該ポイントの使用は、例えば商品やサービスとの交換であっても良い。
上記の実施形態では、使用されたポイントが、合算された通算ポイントのうちのポイント数が少ないものから優先的に減算される例について説明したが、これに限らず、会員遊技者からポイントの減算を希望する遊技場の選択を受け付け、該選択された遊技場において付与されたポイントから優先的に減算されるようにしても良い。
上記の第2実施形態では、図16に示すように、ポイント管理装置20’において各第1遊技場100の売上を管理する例について説明したが、これに限らず、ポイント管理装置20’において各第1遊技場100の売上及び各第2遊技場200の売上を管理するようにしても良く、またポイント管理装置20’において各第1遊技場100の売上は管理しないが各第2遊技場200の売上を管理するようにしても良い。
図1は第1実施形態に係るポイント管理システムの一例を表す機能ブロック図である。 図2(a)はカードユニット及びパチンコ機の正面図であり、図2(b)は同カードユニットの断面右側面図であり、図2(c)はX−X線断面図である。 図3(a)は第1カードユニット及びパチンコ機の一例を表す機能ブロック図であり、図3(b)は第2カードユニット及びパチンコ機の一例を表す機能ブロック図である。 図4は第1会員管理装置のハードディスクに記憶されている会員管理DBの記憶内容の一例を表す図である。 図5は第1売上管理装置のハードディスクに記憶されているユニット毎売上DBの記憶内容の一例を表す図である。 図6は第1売上管理センタに記憶されている第1遊技場毎売上DBの記憶内容の一例を表す図である。 図7は第2会員管理装置のハードディスクに記憶されている会員管理DBの記憶内容の一例を表す図である。 図8は第2売上管理装置のハードディスクに記憶されている記憶内容の一例を表す図であり、(a)はカード残額DB,(b)はユニット毎売上DBである。 図9は第2売上管理センタに記憶されている第2遊技場毎売上DBの記憶内容の一例を表す図である。 図10はポイント管理装置のディスプレイに表示されるポイント付与対象情報指定画面の一例を表す図である。 図11(a)はポイント管理装置のハードディスクに記憶されている第2会員ID記憶DBの記憶内容の一例を表す図であり、図11(b)は同変形例を表す図である。 図12はポイント管理装置のハードディスクに記憶されている記憶内容の一例を表す図であり、(a)は第1会員管理DB,(b)は第2会員管理DBである。 図13はポイント管理システムにおける第1遊技場に関する作用の一例を表す図である。 図14はポイント管理システムにおける第2遊技場に関する作用の一例を表す図である。 図15はポイント管理装置が提供するウェブサイトで表示される画面の一例を表す図であり、(a)はログイン画面,(b)はポイント使用画面である。 図16は第2実施形態に係るポイント管理システムの一例を表す機能ブロック図である。
符号の説明
1…ポイント管理システム
5…カード会社
10…パチンコ機
20…ポイント管理装置
22…制御部
23…ハードディスク
24…ディスプレイ
25…入力装置
100…第1遊技場
101…第1会員カード
110…第1カードユニット
112…制御部
116…会員カードR/W
120…第1会員管理装置
122…制御部
130…第1売上管理装置
131b…場外通信部
200…第2遊技場
201…第2会員カード
210…第2カードユニット
212…制御部
216…会員カードR/W
220…第2会員管理装置
221b…場外通信部
222…制御部

Claims (5)

  1. 第1運営機関により運営されるポイント管理システムであって、
    前記第1運営機関に会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な自システム会員遊技者特定情報に対応付けて、当該会員遊技者に対して付与されるポイントを管理するポイント管理手段を有するポイント管理装置と、
    第1遊技場において、前記第1運営機関により設置されて、遊技機に対応して設けられ、
    前記自システム会員遊技者特定情報と、前記遊技機での遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報と、が記録された第1記録媒体を受け付ける第1記録媒体受付手段と、
    該第1記録媒体受付手段により受け付けた第1記録媒体の有価価値特定情報から特定される遊技用有価価値の大きさを前記対応する遊技機での遊技に使用させるための処理を行う第1使用処理手段と、を有する第1遊技用装置と、
    前記第1運営機関により前記第1遊技場内に設置され、前記第1遊技用装置と通信可能であり、
    前記第1記録媒体受付手段が前記第1記録媒体を受け付けたことを条件として発生するポイント付与対象情報と該第1記録媒体の自システム会員遊技者特定情報とを収集する第1収集手段と、
    該第1収集手段により収集したポイント付与対象情報を自システム会員遊技者特定情報と共に前記ポイント管理装置に対して送信する第1送信手段と、を有する第1管理装置と、
    前記第1遊技場とは異なる第2遊技場において、前記第1運営機関により設置されて、遊技機に対応して設けられ、
    前記第1運営機関とは異なる第2運営機関に会員登録した会員遊技者を個々に特定可能な他システム会員遊技者特定情報と、前記有価価値特定情報と、が少なくとも記録された第2記録媒体を受け付ける第2記録媒体受付手段と、
    該第2記録媒体受付手段により受け付けた第2記録媒体の有価価値特定情報から特定される遊技用有価価値の大きさを前記対応する遊技機での遊技に使用させるための処理を行う第2使用処理手段と、を有する第2遊技用装置と、
    前記第2運営機関により前記第2遊技場内に設置され、前記第2遊技用装置と通信可能であり、
    前記第2記録媒体受付手段が前記第2記録媒体を受け付けたことを条件として発生するポイント付与対象情報と該第2記録媒体の他システム会員遊技者特定情報とを収集する第2収集手段と、
    該第2収集手段により収集したポイント付与対象情報を他システム会員遊技者特定情報と共に前記ポイント管理装置に対して送信する第2送信手段と、を有する第2管理装置と、を備え、
    前記ポイント管理装置は、
    前記第1運営機関により遊技場外に設置され、前記第1管理装置及び前記第2管理装置と通信可能であり、
    前記第1送信手段から送信されてきたポイント付与対象情報に応じて前記ポイントを付与する第1ポイント付与手段と、
    前記他システム会員遊技者特定情報と、当該他システム会員遊技者特定情報の会員遊技者に対して前記第1運営機関より付与された前記自システム会員遊技者特定情報と、を対応付けて記憶する対応付け記憶手段と、
    前記第2送信手段から送信されてきたポイント付与対象情報に応じて前記ポイントを付与する第2ポイント付与手段と、
    前記第2送信手段から送信されてきた他システム会員遊技者特定情報と対応付けて前記対応付け記憶手段で記憶されている自システム会員遊技者特定情報を特定する自システム会員遊技者特定情報特定手段と、をさらに有し、
    前記ポイント管理手段は、
    前記第1ポイント付与手段により付与されたポイントを前記第1送信手段から送信されてきた自システム会員遊技者特定情報と対応付けて管理すると共に、
    前記第2ポイント付与手段により付与されたポイントを前記自システム会員遊技者特定情報特定手段により特定された自システム会員遊技者特定情報と対応付けて管理することを特徴とするポイント管理システム。
  2. 請求項1に記載したポイント管理システムであって、
    前記第2収集手段は、前記第2記録媒体受付手段が前記第2記録媒体を受け付けたことを条件として発生する、前記ポイント付与対象情報以外の情報も収集し、
    前記ポイント管理装置は、前記第2送信手段による送信を要求する情報として、前記第2収集手段により収集された情報のうちの前記ポイント付与対象情報を指定する指定手段をさらに有し、
    前記第2送信手段は、前記指定手段による指定に基づいて、前記第2収集手段により収集したポイント付与対象情報を前記他システム会員遊技者特定情報と共に前記ポイント管理装置に対して送信することを特徴とするポイント管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載したポイント管理システムであって、
    前記ポイント管理装置は、前記第2送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式を前記第1送信手段から送信されてくるポイント付与対象情報のデータ形式に変換するデータ形式変換手段をさらに有することを特徴とするポイント管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載したポイント管理システムであって、
    前記ポイント管理装置は、
    各会員遊技者からの要求に応じて当該会員遊技者に対して付与されたポイントを使用させるための処理を行うポイント使用処理手段と、
    前記自システム会員遊技者特定情報と対応付けて該自システム会員遊技者特定情報から特定される会員遊技者の属性情報を記憶する属性情報記憶手段と、
    該属性情報記憶手段で記憶されている属性情報に基づいて、該属性情報が一致する自システム会員遊技者特定情報を特定する特定手段と、をさらに有し、
    前記ポイント使用処理手段は、該特定手段により特定された自システム会員遊技者特定情報と対応付けて前記ポイント管理手段で管理されているポイントを合算したポイントを使用させるための処理を行うことを特徴とするポイント管理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載したポイント管理システムであって、
    前記第1管理装置は、
    前記第1使用処理手段により使用された遊技用有価価値の大きさを収集して前記第1遊技場における売上を集計する売上集計手段と、
    該売上集計手段により集計された売上を示す売上情報を前記ポイント管理装置に対して送信する売上情報送信手段と、をさらに有し、
    前記ポイント管理装置は、該売上情報送信手段から送信されてきた売上情報に基づいて、各第1遊技場における売上を各第1遊技場毎に管理する売上管理手段をさらに有し、
    前記ポイント管理システムは、前記第2送信手段から送信されてきたポイント付与対象情報を前記ポイント管理装置に中継する中継装置をさらに備えることを特徴とするポイント管理システム。
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