JP4681108B2 - 超音波生体組織評価システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波により生体組織の評価を行う超音波生体組織評価システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波生体組織評価装置として、例えば人間の踵骨を関心部位とした超音波骨評価装置等が知られている。この超音波骨評価装置では、人間の踵骨に対して超音波を照射し、骨を通過した超音波の音速や減衰度合いの測定値を骨の健常さの評価値としている。
【0003】
しかしながら、超音波骨評価装置では、各計測機構の経時変化等により測定結果に誤差が生じる可能性がある。
【0004】
このため、被測定者を測定する前に、測定結果に誤差が生じていないかをチェックしたり、誤差が生じている場合には、誤差を修正するように校正が行われている。
【0005】
このような超音波骨評価装置の品質管理や校正には、通常、ファントムと呼ばれるテスト用の被測定部材が用いられ、このファントムに対して測定を行う。
【0006】
しかしながら、どのような構成材料で形成されたファントムであっても、その温度が変化すると、超音波の音速や減衰度合いが変化してしまうという問題がある。
【0007】
例えば、ファントムをアクリル樹脂で形成した場合、その温度が10℃の時と40℃の時とでは、超音波の音速が80m/sも異なる。これは、アクリル樹脂を通過する超音波の音速が約2700m/s程度であるとすると、約3%の誤差となる。
【0008】
また、超音波の減衰度合いについても、音速ほどではないにしろ、温度差による誤差が生じる。
【0009】
従来の超音波骨評価装置では、ファントムを用いてその品質管理や校正を行う場合、前記温度変化によるファントムの特性変化をやむを得ないものとして扱っており、このことは、超音波骨評価装置の測定精度の向上を阻害する要因の1つとなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、超音波生体組織評価装置の品質管理や校正の精度を向上させることができる超音波生体組織評価システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
【0012】
(1) 被検体に対し超音波の送受信を行って生体組織の評価を行う超音波生体組織評価装置と、
前記超音波生体組織評価装置の校正に用いる校正用器具とを有し、
前記校正用器具は、前記超音波生体組織評価装置により測定されるテスト用の被測定部と、
前記被測定部の温度が規定温度になるよう調節する温度調節手段とを有し、
前記超音波生体組織評価装置により前記校正用器具の被測定部を測定して該超音波生体組織評価装置の校正を行うよう構成され、前記超音波生体組織評価装置の校正を行う際、前記被測定部の温度が規定温度である場合に、前記校正を開始するよう構成されていることを特徴とする超音波生体組織評価システム
【0013】
(2) 前記温度調節手段は、前記被測定部を加熱する加熱手段と、前記被測定部を冷却する冷却手段とを有する上記(1)に記載の超音波生体組織評価システム
【0014】
(3) 前記温度調節手段は、ぺルチェ素子を有し、該ぺルチェ素子により、前記被測定部を加熱または冷却するよう構成されている上記(1)に記載の超音波生体組織評価システム
【0015】
(4) 前記被測定部の温度を検出する温度検出手段を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム
【0016】
(5) 前記被測定部の温度が規定温度である場合、その旨を報知する報知手段を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム
【0019】
) 前記校正用器具は、前記被測定部の温度が規定温度のときの該被測定部に関する固有値が記憶された記憶部を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム。
【0020】
) 前記被測定部の温度が規定温度のときの該被測定部に関する固有値と、前記超音波生体組織評価装置により測定された前記被測定部の測定値とに基づいて、前記超音波生体組織評価装置の校正を行うよう構成されている上記()ないし()のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム。
【0021】
) 前記固有値は、前記被測定部内における超音波の音速および/または減衰度合いに対応する値である上記()または()に記載の超音波生体組織評価システム。
【0022】
) 前記超音波生体組織評価装置は、該超音波生体組織評価装置の校正結果を記憶する記憶手段を有する上記()ないし()のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の超音波生体組織評価システムを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の超音波生体組織評価システムを超音波骨評価システムに適用した場合の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す超音波骨評価装置の校正用器具を示す斜視図、図3は、図1および図2に示す校正用器具の回路構成を示すブロック図、図4は、図1に示す超音波骨評価装置の回路構成を示すブロック図である。
【0025】
これらの図に示す超音波骨評価システム(超音波生体組織評価システム)1は、被測定者の踵(かかと)の部分(被検体)に対して超音波の送受信を行い、踵骨(生体組織)を伝搬(通過)する超音波の音速および減衰度合いを測定し、その測定値に基づいて骨評価(生体組織の評価)を行うものである。
【0026】
超音波骨評価システム(超音波生体組織評価システム)1は、超音波骨評価装置(超音波生体組織評価装置)2と、その校正(品質管理)に用いる校正用器具(ファントム)3とを有している。
【0027】
図2に示すように、校正用器具3は、テスト用の被測定部(テストピース)12の温度を規定温度に調節する機能を持つものであり、その被測定部12、ペルチェ素子(加熱手段および冷却手段)18および温度センサー(温度検出手段)20で構成されたブロック体11と、コントローラ14とを有している。
【0028】
被測定部12は、後述する超音波骨評価装置2の測定部に装着され、テスト測定される部位であり、中実の立方体形状をなしている。この被測定部12の構成材料としては、例えば、アクリル樹脂等の各種樹脂等が挙げられる。
【0029】
被測定部12の1つの側面には凹部が設けられ、この凹部の表面にペルチェ素子18が貼り付けられている。また、被測定部12の凹部が形成された面の反対側の面の表面には温度センサー20が貼り付けられている。これらのペルチェ素子18および温度センサー20は、ケーブル22を介してコントローラ14に接続されている。
【0030】
コントローラ14は、中空の直方体形状の筺体(ケーシング)24の内部に、ブロック体11の温度センサー20から得られる温度情報に基づいて、ペルチェ素子18を制御する手段を備えるものである。
【0031】
コントローラ14の筺体24の図2中上面には電源スイッチ26および準備完了ランプ(報知手段)28が設置されている。また、コントローラ14には電源ケーブル30が接続されている。
【0032】
また、図3に示すように、コントローラ14は、電源スイッチ26を介して電源ケーブル30に接続された電源部32と、ペルチェ素子18を制御するペルチェ素子ドライブ部34と、制御部36とを有している。
【0033】
コントローラ14の制御部36には、準備完了ランプ28およびペルチェ素子ドライブ部34が接続されている。ブロック体11の温度センサー20は、ケーブル22を介してコントローラ14の制御部36に接続され、ペルチェ素子18は、同じくケーブル22を介してコントローラ14のペルチェ素子ドライブ部34に接続されている。なお、図示を省略しているが、電源部32からは、校正用器具3を構成する各部位に電力が供給される。
【0034】
電源スイッチ26をオンにすると、温度センサー20から被測定部12の温度情報が制御部36に供給される。
【0035】
制御部36は、入力された温度情報に基づいて、被測定部12の温度が規定温度となるようにペルチェ素子ドライブ部34を制御する。ペルチェ素子18は、ペルチェ素子ドライブ部34の制御により、被測定部12を加熱または冷却するよう作用し、その結果、被測定部12の温度が規定温度となる。
【0036】
すなわち、温度センサー20から供給される温度情報が規定温度よりも低い温度であれば、制御部36は、ペルチェ素子ドライブ部34を介して、被測定部12を加熱するようにペルチェ素子18を制御する。これに対し、温度センサー20から供給される温度情報が規定温度よりも高い温度であれば、制御部36は、ペルチェ素子ドライブ部34を介して、被測定部12を冷却するようにペルチェ素子18を制御する。
【0037】
以上のようにして、ペルチェ素子18により被測定部12を加熱または冷却して、温度センサー20から供給される温度情報が規定温度になると、制御部36の制御により準備完了ランプ28が点灯される。これにより、使用者は、被測定部12の温度が規定温度になり、準備が完了したことを把握することができる。
【0038】
図1は、超音波骨評価装置2に、校正用器具3のブロック体11の被測定部12を装着した状態を示す。
【0039】
超音波骨評価装置2は、前述したように、被測定者の踵の部分(被検体)に対して超音波の送受信を行い、踵骨(生体組織)を伝搬(通過)する超音波の音速および減衰度合いを測定し、その測定値に基づいて骨評価(生体組織の評価)を行うものである。
【0040】
図1に示すように、超音波骨評価装置2は、直方体形状の筺体40を有し、この筺体40の図1中上面には、被測定者の足を載置するための載置台42となる凹部が形成され、この載置台42の奥側の両側面には、超音波を送受信するための一対の振動子(測定部)44が設置されている。
【0041】
また、筺体40の図1中上面には、一対の振動子44の間の間隔を調整するためのハンドル46が設置されている。
【0042】
また、図4に示すように、超音波骨評価装置2は、送信用の振動子44に接続された送信ユニット58と、受信用の振動子44に接続された受信ユニット60と、MPU部62と、校正結果等が記憶される記憶部(記憶手段)64と、超音波骨評価装置2を操作する操作部65と、電源スイッチ68を介して電源ケーブル70に接続された電源部72とを有している。なお、図示を省略しているが、電源部72からは、超音波骨評価装置2を構成する各部位に電力が供給される。
【0043】
超音波骨評価装置2のMPU部62には、送信ユニット58、受信ユニット60、記憶部64および操作部65が接続されている。
【0044】
次に、超音波骨評価システム1の作用(使用方法)について説明する。
まず、校正用器具3の被測定部12のテスト測定の場合について説明する。
【0045】
図1に示すように、まず、一対の振動子44の間の載置台42の上に校正用器具3のブロック体11を載置し、ハンドル46を回して、一対の振動子44の先端を被測定部12の両側面に当接させる。
【0046】
次に、この状態で校正用器具3および超音波骨評価装置2の電源を入れる。校正用器具3の電源を入れると、前述のように、被測定部12の温度が規定温度になるように制御され、被測定部12の温度が規定温度になると、準備完了ランプ28が点灯する。
【0047】
準備完了ランプ28が点灯した後、操作部65を操作してテスト測定を行う。
この場合、送信側の振動子44から超音波パルス(送信波)が送出され、その超音波パルスは、被測定部12を通過した後、受信側の振動子44で受信される。
【0048】
受信側の振動子44で受信された信号は、MPU62へ送信される。そしてMPU62は、この受信された信号に基づいて超音波の伝搬時間や減衰度合い等の測定値を算出する。
【0049】
さらに、MPU62は、別途に求められた被測定部12の幅(両振動子44、44間の距離)をも利用して所定の演算を行い、被測定部12内を伝搬した超音波の音速を算出する。
【0050】
超音波骨評価装置2は、このようにして、被測定部12内を伝搬した超音波の音速および減衰度合いを測定する。これにより、テストデータが得られる。
【0051】
一方、被測定部12の温度が規定温度のときの超音波の音速および減衰度合いは、既知であるので、これらの既知のデータ(被測定部12に関する固有値)(以下、「規定データ」と言う)と、前記テストデータとを比較することにより、超音波骨評価装置2の測定結果の正確性を判断することができ、また、測定結果に誤差が含まれていると判断された場合、規定データとテストデータとに基づいて、超音波骨評価装置2の校正を行うこともできる。
【0052】
前記校正結果(例えば、誤差補正関数等)は、記憶部64に記憶され、被測定者の踵骨の測定の際に、利用される。これにより、被測定者の測定、評価を正確に行うことができる。
【0053】
この校正用器具3では、被測定部12の温度が常に規定温度に保持されているので、超音波骨評価装置2の測定結果の正確性について高い精度で判定することができ、超音波骨評価装置2の校正を行う場合には、その校正を適正かつ正確に行うことができる。
【0054】
次に、被測定者の踵骨の状態の測定(検査)の場合について説明する。
まず、一対の振動子44の間の載置台42の上に被測定者の足を載置し、ハンドル46を操作して、一対の振動子44の先端を被測定者の足の踵部に当接させる。
【0055】
次いで、操作部65を操作して測定を行う。
この場合、送信側の振動子44から超音波パルス(送信波)が送出され、その超音波パルスは、被測定者の踵部を通過した後、受信側の振動子44で受信される。
【0056】
受信側の振動子44で受信された信号は、MPU62へ送信される。そしてMPU62は、この受信された信号に基づいて超音波の伝搬時間や減衰度合い等の測定値を算出する。
【0057】
さらに、MPU62は、別途に求められた踵部の幅(両振動子44、44間の距離)をも利用して所定の演算を行い、被測定者の踵部内を伝搬した超音波の音速を算出する。
【0058】
超音波骨評価装置2は、このようにして、被測定者の踵部内を伝搬した超音波の音速および減衰度合いを測定する。この音速が速いほど、骨密度が高いと考えられる。また、減衰度合いによって、骨量の多少が推定できる。
【0059】
すなわち、超音波骨評価装置2は、音速および減衰度合いの測定値(測定データ)を評価指標として、被験者の骨評価を行う。
【0060】
また、評価指標とするものは、音速または減衰度合いの測定値そのものに限らず、音速の測定値と減衰度合いの測定値とに対して所定の演算を施して得られた演算値であってもよい。このような演算値によれば、音響的に骨を診た場合の総合的な評価指標が得られる。
【0061】
次に、本発明の超音波生体組織評価システムの第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の超音波生体組織評価システムを超音波骨評価システムに適用した場合の第2実施形態であって、その回路構成を示すブロック図である。
【0062】
以下、第2実施形態の超音波骨評価システム1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0063】
同図に示す超音波骨評価システム(超音波生体組織評価システム)1は、テストデータを使用して自動的に、超音波骨評価装置2の校正を行うものであり、さらに、パーソナルコンピューター(以下、パソコンという)50を有している。なお、本発明では、パソコン50に限らず、同等の機能を備える他の制御手段を用いてもよい。
【0064】
第2実施形態における校正用器具3のコントローラ14は、MPU部52、記憶部(記憶手段)54およびインターフェース部56で構成された制御部36を有している。
【0065】
コントローラ14のMPU部52には、ブロック体11の温度センサー20、コントローラ14の準備完了ランプ28、ペルチェ素子ドライブ部34、記憶部54およびインターフェース部56が接続されている。
【0066】
コントローラ14の記憶部54には、被測定部12の規定温度と、被測定部12の温度がこの規定温度のときに被測定部12を測定して得られるべき超音波の音速および減衰度合い等の規定データ(被測定部12に関する固有値)等が記憶されている。
【0067】
また、第2実施形態における超音波骨評価装置1は、MPU部62に接続されたインターフェース部66を有している。
【0068】
また、校正用器具3は、インターフェース部56を介して、超音波骨評価装置3は、インターフェース部66を介して、いずれもパソコン50に接続されている。
【0069】
次に、第2実施形態の超音波骨評価システム1の作用(使用方法)について説明する。
【0070】
まず、超音波骨評価装置2の校正を行う場合について説明する。
図1に示すように、まず、一対の振動子44の間の載置台42の上に校正用器具3のブロック体11を載置し、ハンドル46を回して、一対の振動子44の先端を被測定部12の両側面に当接させる。
【0071】
次に、この状態で校正用器具3および超音波骨評価装置2の電源を入れ、パソコン50からコントローラ14へ校正開始の指示を与える。これにより、被測定部12の温度が規定温度になるように制御される。
【0072】
被測定部12の温度が規定温度になると、準備完了ランプ28が点灯するとともに、コントローラ14のMPU部52からインターフェース部56を介して、パソコン50へ準備完了を示す信号が送信される。
【0073】
パソコン50は、コントローラ14から準備完了の信号を受け取ると、超音波骨評価装置2に対して、被測定部12のテスト測定開始の指示を与える。
【0074】
超音波骨評価装置2では、パソコン50からのテスト測定開始の指示を受け取ると、前述したように、被測定部12が測定され、得られた超音波の音速や減衰度合いのテストデータは、MPU部62からインターフェース部66を介してパソコン50へ送信される。
【0075】
パソコン50では、超音波骨評価装置2からテストデータを受け取ると、校正用器具3の記憶部54に記憶されている規定データと、超音波骨評価装置2から送信されたテストデータとが比較され、その差を補正(是正)するための誤差補正関数が作成される。パソコン50で作成された誤差補正関数は、校正結果として、超音波骨評価装置2へ送信され、そのインターフェース部66およびMPU部62を介して記憶部64に記憶される。
【0076】
次に、被測定者の踵骨の状態の測定(検査)の場合について説明する。
超音波骨評価装置2では、前述した第1実施形態の場合と同じようにして、被測定者の踵部内を伝搬した超音波の音速および減衰度合いの測定値(測定データ)を得た後、記憶部64に記憶されている誤差補正関数を使用して、測定値が補正され、その補正後の測定値を評価指標として、被験者の骨評価を行う。
【0077】
この第2実施形態の超音波骨評価システム1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、この超音波骨評価システム1では、校正の際の操作が容易である。
【0078】
以上、本発明を、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0079】
例えば、本発明では、前記各実施形態の任意の2以上の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0080】
また、本発明の超音波生体組織評価システムは、前述した骨評価を行う超音波骨評価システムに限らず、骨以外の生体組織の評価を行うシステム(装置)に適用してもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、校正用器具の被測定部の温度が常に規定温度に保持されているので、超音波生体組織評価装置による被測定者の生体組織の測定結果の正確性について高い精度で判定することでき、また、超音波生体組織評価装置の校正を高い精度で行うことができる。すなわち、超音波生体組織評価装置の品質管理を高い精度で行うことができる。
【0082】
また、校正用器具の被測定部の温度が規定温度である場合に校正を開始するよう構成されている場合には、使用者の手を煩わせることなく、超音波生体組織評価装置の校正を高い精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波生体組織評価システムを超音波骨評価システムに適用した場合の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す超音波骨評価装置の校正用器具を示す斜視図である。
【図3】図1および図2に示す校正用器具の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す超音波骨評価装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の超音波生体組織評価システムを超音波骨評価システムに適用した場合の第2実施形態であって、その回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 超音波骨評価システム
2 超音波骨評価装置
3 校正用器具(ファントム)
11 ブロック体
12 被測定部
14 コントローラ
18 ペルチェ素子
20 温度センサー
22 ケーブル
24、40 筺体
26、68 電源スイッチ
28 準備完了ランプ
30、70 電源ケーブル
32、72 電源部
34 ペルチェ素子ドライブ部
36 制御部
42 載置台
44 振動子
46 ハンドル
50 パーソナルコンピューター
52、62 MPU部
54、64 記憶部
56、66 インターフェース部
58 送信ユニット
60 受信ユニット
65 操作部

Claims (9)

  1. 被検体に対し超音波の送受信を行って生体組織の評価を行う超音波生体組織評価装置と、
    前記超音波生体組織評価装置の校正に用いる校正用器具とを有し、
    前記校正用器具は、前記超音波生体組織評価装置により測定されるテスト用の被測定部と、
    前記被測定部の温度が規定温度になるよう調節する温度調節手段とを有し、
    前記超音波生体組織評価装置により前記校正用器具の被測定部を測定して該超音波生体組織評価装置の校正を行うよう構成され、前記超音波生体組織評価装置の校正を行う際、前記被測定部の温度が規定温度である場合に、前記校正を開始するよう構成されていることを特徴とする超音波生体組織評価システム。
  2. 前記温度調節手段は、前記被測定部を加熱する加熱手段と、前記被測定部を冷却する冷却手段とを有する請求項1に記載の超音波生体組織評価システム
  3. 前記温度調節手段は、ぺルチェ素子を有し、該ぺルチェ素子により、前記被測定部を加熱または冷却するよう構成されている請求項1に記載の超音波生体組織評価システム
  4. 前記被測定部の温度を検出する温度検出手段を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム
  5. 前記被測定部の温度が規定温度である場合、その旨を報知する報知手段を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム
  6. 前記校正用器具は、前記被測定部の温度が規定温度のときの該被測定部に関する固有値が記憶された記憶部を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の超音波生体組織評価システム。
  7. 前記被測定部の温度が規定温度のときの該被測定部に関する固有値と、前記超音波生体組織評価装置により測定された前記被測定部の測定値とに基づいて、前記超音波生体組織評価装置の校正を行うよう構成されている請求項ないしのいずれかに記載の超音波生体組織評価システム。
  8. 前記固有値は、前記被測定部内における超音波の音速および/または減衰度合いに対応する値である請求項またはに記載の超音波生体組織評価システム。
  9. 前記超音波生体組織評価装置は、該超音波生体組織評価装置の校正結果を記憶する記憶手段を有する請求項ないしのいずれかに記載の超音波生体組織評価システム。
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