JP4680160B2 - テンショナリフタ - Google Patents

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Description

本発明は、テンショナリフタに関し、特に、自動二輪車や自動車等に搭載されるエンジンのチェーン等の動力伝達部材に適正な張力を付与するためのテンショナリフタに関する。
従来のテンショナリフタの一例として、ケースにはシャフトが軸方向に進退自在に挿入され、このシャフトには押し出しばねが直接及び間接に係合され、使用機器に取り付けるまではケース内にシャフトが進入した状態にロック機構によりロックされ、使用時にはシャフトのロックが解除され、押し出しばねにてシャフトに推進力が付与されるものが知られている。このようなテンショナリフタでは、ロック機構は、ケース内のロック位置までシャフトを押し込んだ状態では解除ボタンによりそのシャフトをロックし、ケース外部より内部に向かって解除ボタンを押し込んだときにはシャフトのロックを解除し、シャフトを作用方向に進出させるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−079330号公報(第2頁、第1図)
ところで、特許文献1に記載のテンショナリフタでは、エンジンに取り付ける前に、押し出しばねの付勢力に抗してシャフトを回転して後退させ、シャフトに作用する付勢力をロック機構により規制する作業工程が必要であるため、組み付け性が良好ではなかった。
また、特許文献1に記載のテンショナリフタでは、チェーン交換の際にチェーンの張力を調整する場合には、エンジンからテンショナリフタを取り外し、再度、押し出しばねの付勢力に抗してシャフトを回転して後退させ、シャフトに作用する付勢力をロック機構により規制する作業工程を行った後に、エンジンに取り付ける必要があるため、メンテナンス性が良好ではなかった。
また、特許文献1に記載のテンショナリフタでは、シャフトのロックするための専用のロック機構が必要であるため、部品点数が増加してしまい、製造コストが増加してしまうという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、組み付け性、及びメンテナンス性を向上することができ、また、部品点数を減少して、製造コストを削減することができるテンショナリフタを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジン本体に取り付けられるケースと、ケースから先端部を突出させてチェーンテンショナをチェーンの緊張方向に押圧するプッシュロッドと、プッシュロッドをチェーンテンショナに向かう進出方向に付勢すると共に、プッシュロッドの後退を阻止する押し出し手段と、を備えるテンショナリフタにおいて、押し出し手段は、押し出し手段のスプリングによる回転力よりも大きい力でケースに圧入されることでプッシュロッドの進出方向への付勢が規制され、ケースの後端部には、押し出し手段を外部に露出するネジ孔が設けられ、押し出し手段の後端部の外周面を、ケースの内周面の後端部に設けられ、ケースの後端部に向かって縮径するテーパ面により囲み、ケースのネジ孔に圧入解除手段を螺合させることにより、押し出し手段の圧入を解除すると共に、ケースのネジ孔を閉塞することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、押し出し手段は、ケースのネジ孔と対向する後端面に、ケースのネジ孔よりも小さい径のネジ孔を有し、ケースのネジ孔にスプリングによる回転力とは反対方向に回転することで押し出し手段のネジ孔に螺合される巻き戻し手段を挿通させ、押し出し手段のネジ孔に巻き戻し手段を螺合させることにより、押し出し手段を巻き戻して、ケースに圧入することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、巻き戻し手段は、ネジ部を有し、ネジ部の長さは、ケースの後端面と押し出し手段の後端面との間の距離より長く、且つケースの後端面と押し出し手段のネジ孔の底面との間の距離よりも短いことを特徴とする。
請求項1に記載のテンショナリフタによれば、押し出し手段は、押し出し手段のスプリングによる回転力よりも大きい力でケースに圧入されることでプッシュロッドの進出方向への付勢が規制され、ケースの後端部には、押し出し手段を外部に露出するネジ孔が設けられ、押し出し手段の後端部の外周面を、ケースの内周面の後端部に設けられ、ケースの後端部に向かって縮径するテーパ面により囲み、ケースのネジ孔に圧入解除手段を螺合させることにより、押し出し手段の圧入を解除すると共に、ケースのネジ孔を閉塞するため、エンジンに取り付ける前に、プッシュロッドに作用する付勢力を規制する作業工程を行う必要がないので、テンショナリフタの組み付け性を向上することができる。また、プッシュロッドに作用する付勢力を規制するための専用部品が必要でないので、部品点数を減少することができ、製造コストを削減することができる。
請求項2に記載のテンショナリフタによれば、押し出し手段は、ケースのネジ孔と対向する後端面に、ケースのネジ孔よりも小さい径のネジ孔を有し、ケースのネジ孔にスプリングによる回転力とは反対方向に回転することで押し出し手段のネジ孔に螺合される巻き戻し手段を挿通させ、押し出し手段のネジ孔に巻き戻し手段を螺合させることにより、押し出し手段を巻き戻して、ケースに圧入させるため、テンショナリフタをエンジンから取り外すことなく、チェーンの張力を適正に調整することができるので、テンショナリフタのメンテナンス性を向上することができる。
請求項3に記載のテンショナリフタによれば、巻き戻し手段は、ネジ部を有し、ネジ部の長さは、ケースの後端面と押し出し手段の後端面との間の距離より長く、且つケースの後端面と押し出し手段のネジ孔の底面との間の距離よりも短いため、巻き戻し手段をケースのネジ孔に挿通させ、押し出し手段のネジ孔に締め付ける操作により、押し出し手段のネジ孔とネジ部との螺合が進み、押し出し手段をケースに圧入することができる。
以下、本発明に係るテンショナリフタの一実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るテンショナリフタを搭載したエンジンの調時伝動装置の断面図、図2は図1に示すテンショナリフタのA−A線矢視断面図、図3は圧入解除手段を螺合させた状態のテンショナリフタを説明するための断面図、図4は巻き戻し手段を螺合させた状態のテンショナリフタを説明するための断面図、図5は図2に示すテンショナリフタの第1変形例を説明するための断面図、図6は図2に示すテンショナリフタの第2変形例を説明するための断面図、図7は図2に示すテンショナリフタの第3変形例を説明するための断面図である。なお、図1中の矢印Frはプッシュロッドの進出方向、矢印Rrはプッシュロッドの後退方向を示す。
まず、図1に示すように、自動二輪車や自動車に搭載されるエンジンEにおいて、そのエンジン本体1には、調時伝動装置2を介して相互に接続されるクランク軸3及び動弁カム軸4が平行に支持される。調時伝動装置2は、クランク軸3に装着される駆動スプロケット5と、動弁カム軸4に装着される駆動スプロケット5より大径の従動スプロケット6と、これら両スプロケット5,6に巻き掛けられるチェーン7と、を備え、クランク軸3の回転を減速して動弁カム軸4に伝達するように構成される。
エンジン本体1には、チェーン7の緊張側外周面に接するチェーンガイド8と、チェーン7の弛緩側外周面に接するチェーンテンショナ9と、が取り付けられる。このチェーンテンショナ9は、凸曲面をチェーン7に接触させるように弓型に形成されており、クランク軸3側の一端部が、エンジン本体1に設けられる枢軸1aにより回動可能に支持される。そして、チェーンテンショナ9を背面側(図1の右側面側)から押圧して、チェーン7に適正な張力を付与するテンショナリフタ10がエンジン本体1に着脱自在に取り付けられる。
テンショナリフタ10は、図2に示すように、外周面に取付フランジ11aを有する略円筒状のケース11と、ケース11の前端部に固定される底板12と、ケース11内に回動可能に支持される調整ボルト(押し出し手段)13と、調整ボルト13に螺合して底板12に挿通される円筒状のプッシュロッド14と、プッシュロッド14の外周面に摺動可能に嵌合して底板12と調整ボルト13との間に支持される案内筒15と、調整ボルト13の後端部に形成される頭部13aとケース11との間に縮設されるスプリング(押し出し手段)16と、を備える。なお、図中符号17は、底板12をケース11に固定するためのCリングである。
ケース11は、図1に示すように、チェーンテンショナ9の背面に向かって開口するエンジン本体1の装着孔1bに挿入されており、取付フランジ11aがエンジン本体1の外側面に取付ボルト19,19で締結されることによりエンジン本体1に取り付けられる。従って、取付ボルト19,19を取り外せば、ケース11はエンジン本体1から取り外すことができる。
プッシュロッド14は、底板12の中心に形成されるロッド嵌合孔12aに回動不可能に挿通されており、ケース11から先端部を突出させて、チェーンテンショナ9をチェーン7の緊張方向に押圧する。また、プッシュロッド14の先端部には、チェーンテンショナ9の背面に当接するキャップ14aが内嵌固定される。
スプリング16は、一端がケース11の外周壁に形成されるスプリング係止孔11bに係止され、他端が調整ボルト13の頭部13aに形成されるスプリング係止溝13bに係止されており、調整ボルト13に所定の回転力を与える。そして、スプリング16の回転力を受けて調整ボルト13が回転することによって、プッシュロッド14がチェーンテンショナ9に向かう進出方向に付勢される。また、調整ボルト13は、スプリング16の回転力により反対方向への回転が阻止されるので、プッシュロッド14の後退を阻止するようになっている。
そして、本実施形態では、調整ボルト13の頭部13aの後端部は、テーパ形状に形成されており、ケース11の内周面の後端部に一体的に固定されるカップリングワッシャ18のテーパ面18aにより囲まれ、回転可能に嵌合される。これにより、調整ボルト13は、案内筒15とカップリングワッシャ18との間で回転可能に支持される。また、カップリングワッシャ18のテーパ面18aは、ケース11の後端部に向かって縮径するように形成される。なお、カップリングワッシャ18は、ケース11及び調整ボルト13よりも硬度が低い素材で形成される方が好ましい。
また、調整ボルト13は、スプリング16の回転力よりも大きい力でケース11のカップリングワッシャ18のテーパ面18aに圧入されることにより、プッシュロッド14の進出方向への付勢が規制される。なお、本実施形態では、調整ボルト13の頭部13aをカップリングワッシャ18のテーパ面18aに圧入させているが、これに限定されず、ケース11の内周面の後端部に形成されるテーパ面に直接圧入させるようにしてもよい。この場合、ケース11は、調整ボルト13よりも硬度が低い素材で形成される方が好ましい。
また、ケース11の後端部には、調整ボルト13の頭部13aを外部に露出するケースネジ孔(ネジ孔)11cが形成され、調整ボルト13の頭部13aには、ケースネジ孔11cよりも小さい径のボルトネジ孔(ネジ孔)13cが形成される。例えば、本実施形態では、ケースネジ孔11cをM8の雌ネジとし、ボルトネジ孔13cをM6の雌ネジとする。また、図2に示すように、ケース11のケースネジ孔11cからは、調整ボルト13のボルトネジ孔13cと頭部13aの後端面13dが外部に露出する。
そして、図3に示すように、ケース11のケースネジ孔11cにM8の雄ネジ部20aを有するボルト(圧入解除手段)20を螺合させ、このボルト20をケース11に締め付けていくことによって、雄ネジ部20aの先端部20bが調整ボルト13の頭部13aの後端面13dに当接して、調整ボルト13とケース11のカップリングワッシャ18との圧入を解除させると共に、ケースネジ孔11cがボルト20により閉塞される。このとき、ボルト20の先端部20bはカップリングワッシャ18の前端面18bよりも前方に突出している。また、ボルト20を大径としたことで、調整ボルト13の後端面13dとボルト20との接触面積が大きく、摩擦係数μを安定化することができる。また、調整ボルト13がプッシュロッド14から後退方向に力を受けたとしても、調整ボルト13がカップリングワッシャ18に圧入されないために、通常使用時は、ボルト20の先端部20bがカップリングワッシャ18の前端面18bより突出しており、調整ボルト13の後端面13dはボルト20の先端部20bに当接している。
また、図4に示すように、ケース11のケースネジ孔11cに、スプリング16による回転力とは反対方向に回転することで調整ボルト13のボルトネジ孔13cに螺合されるM6の雄ネジ部(ネジ部)21aを有するボルト21(巻き戻し手段)を挿通させ、調整ボルト13のボルトネジ孔13cにボルト21を螺合させて、このボルト21を調整ボルト13に締め付けていくことによって、調整ボルト13及びスプリング16が巻き戻されると共に、調整ボルト13がケース11のカップリングワッシャ18に圧入される。また、ボルト21の雄ネジ部21aの長さは、図2に示すように、ケース11の後端面と調整ボルト13の後端面13dとの間の距離L1より長く、且つケース11の後端面と調整ボルト13のボルトネジ孔13cの底面との間の距離L2よりも短く設定される。なお、本実施形態では、ボルト21を調整ボルト13に締め付けていくことによって、調整ボルト13をカップリングワッシャ18に再圧入させているが、調整ボルト13にボルト21を螺合して、ボルト21を後方へ引っ張ることによって、調整ボルト13をカップリングワッシャ18に再圧入させてもよい。
このように構成されたテンショナリフタ10では、エンジン本体1に取り付けられる前の状態においては、予め調整ボルト13及びスプリング16が巻き戻され、プッシュロッド14を後退させた状態で、調整ボルト13の頭部13aが、ケース11のカップリングワッシャ18のテーパ面18aに圧入されており、プッシュロッド14に作用する進出方向への付勢が規制されている。
そして、テンショナリフタ10をエンジン本体1に取り付けた後、ケース11のケースネジ孔11cにボルト20を螺合させて、ボルト20の先端部20bで調整ボルト13の頭部13aを進出方向に押圧することにより、調整ボルト13とケース11のカップリングワッシャ18との圧入を解除させると共に、ケースネジ孔11cを閉塞させる。これにより、調整ボルト13が解放されて、スプリング16の回転力を受けて回転することで、プッシュロッド14をチェーンテンショナ9に向かって進出させ、チェーンテンショナ9をチェーン7の弛緩側外周面に押圧して、チェーン7に適正な張力を付与する。また、チェーン7側からプッシュロッド14に大きな反発力が作用した時は、調整ボルト13の後端面13dとボルト20の先端部20bの前端面との摩擦力、プッシュロッド14と調整ボルト13との螺合部の摩擦力、及びスプリング16の回転力が調整ボルト13の逆回転を阻止するので、プッシュロッド14の後退を阻止することができる。この結果、調時伝動装置2の作動に伴いチェーン7に伸びが生じて、チェーン7の張力が変動したとしても、チェーン7の張力を適正な範囲に自動的に調整することが可能となる。
また、チェーン交換の際にチェーン7の張力を調整する場合には、テンショナリフタ10をエンジン本体1に取り付けた状態で、まず、ボルト21をケース11のケースネジ孔11cに挿通させ、調整ボルト13のボルトネジ孔13cに螺合させて、ボルト21を調整ボルト13に締め付けていくことによって、調整ボルト13及びスプリング16を巻き戻して、プッシュロッド14を後退させると共に、調整ボルト13をケース11のカップリングワッシャ18に圧入させる。次いで、チェーン7を交換した後、ボルト21を取り外し、ケース11のケースネジ孔11cにボルト20を螺合させて、調整ボルト13とケース11のカップリングワッシャ18との圧入を解除させる。この結果、テンショナリフタ10をエンジン本体1から取り外すことなく、チェーン7の張力を適正な範囲に自動的に調整することが可能となる。なお、調整ボルト13圧入後のボルト21の取り外しは、チェーン7を交換した前後のどちらでもよい。また、調整ボルト13及びスプリング16を巻き戻して、プッシュロッド14を後退させるだけでもよく、必ずしも調整ボルト13をケース11のカップリングワッシャ18に圧入させる必要はない。
以上説明したように、本実施形態のテンショナリフタ10によれば、押し出し手段である調整ボルト13は、押し出し手段であるスプリング16による回転力よりも大きい力でケース11に圧入されることでプッシュロッド14の進出方向への付勢が規制され、ケース11の後端部には、調整ボルト13を外部に露出するネジ孔11cが設けられ、調整ボルト13の後端部の外周面を、ケース11の内周面の後端部に設けられ、ケース11の後端部に向かって縮径するカップリングワッシャ18のテーパ面18aにより囲み、ケース11のネジ孔11cに圧入解除手段であるボルト20を螺合させることにより、調整ボルト13の圧入を解除すると共に、ケース11のネジ孔11cを閉塞するため、エンジンEに取り付ける前に、プッシュロッド14に作用する付勢力を規制する作業工程を行う必要がないので、テンショナリフタ10の組み付け性を向上することができる。また、プッシュロッド14に作用する付勢力を規制するための専用部品が必要でないので、部品点数を減少することができ、製造コストを削減することができる。
また、本実施形態のテンショナリフタ10によれば、調整ボルト13は、ケース11のネジ孔11cと対向する後端面に、ケース11のネジ孔11cよりも小さい径のネジ孔13cを有し、ケース11のネジ孔11cにスプリング16による回転力とは反対方向に回転することで調整ボルト13のネジ孔13cに螺合される巻き戻し手段であるボルト21を挿通させ、調整ボルト13のネジ孔13cにボルト21を螺合させることにより、調整ボルト13及びスプリング16を巻き戻して、調整ボルト13をケース11に圧入させるため、テンショナリフタ10をエンジンEから取り外すことなく、チェーン7の張力を適正に調整することができるので、テンショナリフタ10のメンテナンス性を向上することができる。
さらに、本実施形態のテンショナリフタ10によれば、ボルト21は、ネジ部21aを有し、ネジ部21aの長さは、ケース11の後端面と調整ボルト13の後端面との間の距離L1より長く、且つケース11の後端面と調整ボルト13のネジ孔13cの底面との間の距離L2よりも短いため、ボルト21をケース11のネジ孔11cに挿通させ、調整ボルト13のネジ孔13cに締め付ける操作により、調整ボルト13のネジ孔13cとネジ部21aとの螺合が進み、調整ボルト13をケース11に圧入することができる。
なお、本実施形態の第1変形例として、図5に示すように、調整ボルト13の頭部13aには、ボルトネジ孔13cが形成されていなくてもよい。この場合、頭部13aに形成されるスプリング係止溝13bにマイナスドライバー等の工具を差し込み、スプリング16の回転力とは反対方向に回転させることによって、調整ボルト13及びスプリング16を巻き戻すことができ、調整ボルト13をケース11に圧入させることができる。
また、本実施形態の第2変形例として、図6に示すように、調整ボルト13の頭部13aは、円筒形状に形成されていてもよい。この場合、調整ボルト13の頭部13aとケース11のカップリングワッシャ18のテーパ面18aとの接触面積を小さくすることができるので、摩擦係数μの変化による調整ボルト13への影響を小さくすることができる。
また、本実施形態の第3変形例として、図7に示すように、調整ボルト13の頭部13aは、円筒形状に形成されていてもよく、また、ボルトネジ孔13cが形成されていなくてもよい。この場合、頭部13aに形成されるスプリング係止溝13bにマイナスドライバー等の工具を差し込み、スプリング16の回転力とは反対方向に回転させることによって、調整ボルト13及びスプリング16を巻き戻すことができ、調整ボルト13をケース11に圧入させることができる。
本発明に係るテンショナリフタを搭載したエンジンの調時伝動装置の断面図である。 図1に示すテンショナリフタのA−A線矢視断面図である。 圧入解除手段を螺合させた状態のテンショナリフタを説明するための断面図である。 巻き戻し手段を螺合させた状態のテンショナリフタを説明するための断面図である。 図2に示すテンショナリフタの第1変形例を説明するための断面図である。 図2に示すテンショナリフタの第2変形例を説明するための断面図である。 図2に示すテンショナリフタの第3変形例を説明するための断面図である。
符号の説明
E エンジン
1 エンジン本体
2 調時伝動装置
3 クランク軸
4 動弁カム軸
5 駆動スプロケット
6 従動スプロケット
7 チェーン
8 チェーンガイド
9 チェーンテンショナ
10 テンショナリフタ
11 ケース
11a 取付フランジ
11b スプリング係止孔
11c ケースネジ孔(ネジ孔)
12 底板
12a ロッド嵌合孔
13 調整ボルト(押し出し手段)
13a 頭部
13b スプリング係止溝
13c ボルトネジ孔(ネジ孔)
14 プッシュロッド
14a キャップ
15 案内筒
16 スプリング(押し出し手段)
17 Cリング
18 カップリングワッシャ
18a テーパ面
19 取付ボルト
20 ボルト(圧入解除手段)
20a 雄ネジ部
21 ボルト(巻き戻し手段)
21a 雄ネジ部(ネジ部)

Claims (3)

  1. エンジン本体に取り付けられるケースと、前記ケースから先端部を突出させてチェーンテンショナをチェーンの緊張方向に押圧するプッシュロッドと、前記プッシュロッドを前記チェーンテンショナに向かう進出方向に付勢すると共に、前記プッシュロッドの後退を阻止する押し出し手段と、を備えるテンショナリフタにおいて、
    前記押し出し手段は、前記押し出し手段のスプリングによる回転力よりも大きい力で前記ケースに圧入されることで前記プッシュロッドの進出方向への付勢が規制され、
    前記ケースの後端部には、前記押し出し手段を外部に露出するネジ孔が設けられ、
    前記押し出し手段の後端部の外周面を、前記ケースの内周面の後端部に設けられ、前記ケースの後端部に向かって縮径するテーパ面により囲み、
    前記ケースの前記ネジ孔に圧入解除手段を螺合させることにより、
    前記押し出し手段の圧入を解除すると共に、前記ケースの前記ネジ孔を閉塞することを特徴とするテンショナリフタ。
  2. 前記押し出し手段は、前記ケースの前記ネジ孔と対向する後端面に、前記ケースの前記ネジ孔よりも小さい径のネジ孔を有し、
    前記ケースの前記ネジ孔に前記スプリングによる回転力とは反対方向に回転することで前記押し出し手段の前記ネジ孔に螺合される巻き戻し手段を挿通させ、前記押し出し手段の前記ネジ孔に前記巻き戻し手段を螺合させることにより、
    前記押し出し手段を巻き戻して、前記ケースに圧入することを特徴とする請求項1に記載のテンショナリフタ。
  3. 前記巻き戻し手段は、ネジ部を有し、
    前記ネジ部の長さは、前記ケースの後端面と前記押し出し手段の後端面との間の距離より長く、且つ前記ケースの後端面と前記押し出し手段の前記ネジ孔の底面との間の距離よりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載のテンショナリフタ。
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