JP4680086B2 - 予備発泡粒子の嵩密度測定方法 - Google Patents

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本発明は、予備発泡装置で発泡させる発泡性熱可塑性樹脂の予備発泡粒子の嵩密度を自動的に測定するための方法に関する。
発泡性熱可塑性樹脂から発泡樹脂製品を製造するには、まず原料となる熱可塑性樹脂粒子(原料樹脂)を予備発泡装置により所定の嵩密度まで発泡させ、これを成形機でさらに発泡させて成形体を成形している。この発泡樹脂製品の製造においては、前記の予備発泡粒子の嵩密度を一定にすることが、成形機に供給される予備発泡粒子の量を安定化させ、成形体の品質を安定化させるために重要である。
一般的に、前記の予備発泡粒子を製造する工程としては、熱可塑性樹脂からなる一定量の原料樹脂粒子を、予備発泡加圧容器に水、分散剤、必要に応じて界面活性剤等の分散助剤とともに投入し、発泡剤を投入するとともに前記加圧容器内を所定の圧力に調整し、該加圧容器に取り付けられたジャケットに蒸気を通して加圧容器内の混合物を所定の温度に調整し、所定の温度と圧力に到達すれば、加圧容器払い出しバルブを開いて加圧容器からノズルを通して分散剤等を含んだ水と共に樹脂粒子を排出することで発泡させ、予備発泡粒子を得る。このようにして得られた予備発泡粒子は分離器で水と分離され、予備発泡粒子貯槽に送られる。
従来より、前記予備発泡粒子の嵩密度を調整する方法としては、予備発泡中の粒子を採取し、その嵩密度を測定し、目標値との乖離をもとに予備発泡装置の運転条件(例えば、予備発泡加圧容器への原料粒子の供給量、予備発泡加圧容器の圧力、温度等)を変更することが行われている。前記予備発泡粒子の嵩密度は、前記予備発泡装置で予備発泡後の水蒸気や水に濡れている予備発泡粒子を脱水し、これを嵩密度測定装置で測定する。例えば、特許文献1には、予備発泡装置で予備発泡され該予備発泡装置から予備発泡粒子貯槽へ送られる予備発泡粒子の一部を、サンプル採取配管を介してサンプル採取容器に採取し、その後、該予備発泡粒子を送風機により前記サンプル採取容器から乾燥機に排出して予備発泡粒子を気流乾燥し、引き続き乾燥した予備発泡粒子の嵩密度を嵩密度測定機により自動的に測定し、この予備発泡粒子の嵩密度の測定結果をもとに、発泡時間の間に発泡条件を調整し、嵩密度がそろった、即ち発泡倍率が安定した予備発泡粒子を製造する方法が知られている
WO2005/87475号公報
前記従来公知の予備発泡粒子の自動倍率測定装置ならびに方法においては、室温、大気圧で液状を呈する発泡剤を使用する場合、工程から該予備発泡粒子を採取し、ただちに乾燥させると該予備発泡粒子が収縮すると言う課題がある。
これは、乾燥工程において該予備発泡粒子の表面の水分が蒸発し、その蒸発潜熱で表面が冷却され、予備発泡粒子中の気泡が収縮するためと考えられる。この収縮が起こると、実際に工程で製造される該予備発泡粒子と、自動測定で採取した該予備発泡粒子の嵩密度に相関が無くなり、予備発泡粒子の製造中に正しい嵩密度が測定できなくなるという問題がある。
従って、本発明が解決しようとする課題は、例えば、水などの、室温、大気圧で液状を呈する発泡剤を使用した予備発泡粒子の製造工程において、予備発泡粒子の収縮を抑制し、適切な予備発泡粒子の嵩密度を測定することにあり、更には得られた予備発泡粒子の嵩密度の測定結果をもとに、発泡時間の間に発泡条件を調整し、嵩密度がそろった、即ち発泡倍率が安定した予備発泡粒子を製造することである。
上記目的を達成するために、本発明にかかる予備発泡粒子の嵩密度の測定方法は、予備発泡装置で予備発泡され該予備発泡装置から予備発泡粒子貯槽へ送られる発泡性熱可塑性樹脂の予備発泡粒子の一部を、サンプル採取配管を介してサンプル採取容器に採取し、該予備発泡粒子を送風機により前記サンプル採取容器から乾燥機に排出して予備発泡粒子を気流乾燥し、引き続き乾燥した予備発泡粒子の嵩密度を嵩密度測定機により自動的に測定する方法において、予備発泡粒子をサンプル採取容器に採取後一定時間保持した後に乾燥機に排出することで、前記課題を解決できることを見出し本発明の完成に至った。
即ち本発明の第1は、予備発泡粒子の嵩密度を測定する方法であって、予備発泡装置で予備発泡され該予備発泡装置から予備発泡粒子貯槽へ送られる予備発泡粒子の一部を、サンプル採取配管を介してサンプル採取容器に採取し、採取した予備発泡粒子を送風機により前記サンプル採取容器から乾燥機に排出して予備発泡粒子を気流乾燥したのち、乾燥した予備発泡粒子の嵩密度を嵩密度測定機により自動的に測定する方法において、予備発泡粒子をサンプル採取容器に採取した後、一定時間サンプル採取容器内に予備発泡粒子を保持した後、乾燥機に排出することを特徴とする予備発泡粒子の嵩密度を自動的に測定する方法に関する。
本発明の第2は、予備発泡装置から予備発泡粒子を連続的に排出しながら、前記排出された予備発泡粒子の嵩密度を前記記載の方法により測定し、該測定結果を嵩密度比較演算装置にて目標値と比較して、その結果を予備発泡装置にフィードバックすることで、予備発泡装置で予備発泡させている予備発泡粒子の発泡条件を調整することを特徴とする予備発泡粒子の製造方法に関する。好ましい実施態様としては、前記嵩密度比較演算装置からのフィードバックにより予備発泡装置の設定圧力を調整する前記記載の製造方法に関する。
本発明に係る予備発泡粒子の嵩密度測定方法によれば、室温、大気圧で液状である発泡剤を使用した予備発泡粒子の製造の場合にも、予備発泡装置から採取した予備発泡粒子の収縮を抑制しながら、短時間で精度の良い嵩密度測定が可能になる。また、前記嵩密度の測定結果を予備発泡装置の運転条件にフィードバックすることで、所定の嵩密度の予備発泡粒子の製造が可能になる。
以下、本発明を図1に基づいて説明する。図1は予備発泡装置10に自動嵩密度測定装置20を接続した予備発泡粒子製造装置全体を模式的に示したものである。
予備発泡装置10は、従来から知られている方法により予備発泡粒子を得るための装置の一例であり、例えば、予備発泡加圧容器1、ノズル5、分離器6を備えている。予備発泡加圧容器1は投入口2、圧力設定器3、加圧容器払い出しバルブ4を備えている。分離器6は排水ポンプ7を備えている。
予備発泡装置10により予備発泡粒子を製造する工程は以下の通りである。まず、熱可塑性樹脂粒子(以下、原料粒子と称する場合もある)、水、分散剤、必要に応じて界面活性剤等の分散助剤を予備発泡加圧容器1に投入する。次いで、予備発泡加圧容器1を加熱して予備発泡加圧容器1内の混合物を所定の温度に調整し、圧力設定器3を通じて予備発泡加圧容器1内の圧力を所定の圧力に調整する。こうして原料粒子に発泡剤を含浸させたのち、加圧容器払い出しバルブ4を開いて、ノズル5を通して低圧雰囲気下に放出する方法(除圧発泡法)により、原料粒子を発泡させて予備発泡粒子が得られる。
ここで熱可塑性樹脂粒子は、特に限定はなく、予備発泡粒子を製造するための公知の原料樹脂を使用することが出来る。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂などが挙げられる。また必要に応じて、例えば、タルク等のセル造核剤をはじめ紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、熱安定剤、難燃剤、着色剤、充填剤、滑剤、結晶核剤などの添加剤がブレンドされていてもよい。
ここで分散剤は、特に限定はなく、予備発泡粒子を製造するための公知の分散剤を使用することが出来る。例えば、第三リン酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸亜鉛、炭酸カルシウムなどの無機塩やベントナイト、カオリンなどの粘土類が挙げられる。
ここで分散助剤は、特に限定はなく、予備発泡粒子を製造するための公知の分散助剤を使用することが出来る。例えば、ドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダ、n−パラフィンスルフォン酸ソーダ、高級アルコール硫酸ソーダ、アルキルナフタレンスルフォン酸ソーダなどのアニオン性界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤が挙げられる。
本発明においては発泡剤としては、特に限定はなく、揮発性発泡剤や無機ガス、水など、公知のものを使用することが出来るが、発泡剤が特に、室温、大気圧で液状のものである場合、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどの脂環式炭化水素類、トリクロロフルオロエタン、ジクロロペンタフルオロプロパンなどのハロゲン化炭化水素類、水などの場合に、本発明の方法が好適に使用出来、更には水を発泡剤と使用する場合が好ましい。
このようにして得られた予備発泡粒子は分離器6で分散剤等を含んだ水と分離される。予備発泡粒子は分離器6と予備発泡粒子貯槽30をつなぐ配管8を通って予備発泡粒子貯槽30に送られる。
本発明の自動嵩密度測定装置20は、分離器6と予備発泡粒子貯槽30をつなぐ配管8の途中から分岐して設けた、予備発泡粒子をサンプリングするためのサンプル採取配管9と、一端が該予備発泡粒子を透過させない構造を有する一定容積のサンプル採取容器12と、乾燥機15とを備え、これらが、三方弁11に接続されている。サンプル採取容器12は、加熱機14を備えた送風機13を備えている。乾燥機15は、嵩密度比較演算装置17を備えた嵩密度測定機16に接続されている。
自動嵩密度測定装置20による予備発泡粒子の測定は、以下のようにして行われる。予備発泡中に、三方弁11によりサンプル採取配管9とサンプル採取容器12とを連通させ、サンプル採取配管9と乾燥機15とは遮断して、分離器6と予備発泡粒子貯槽30の間の配管8から予備発泡粒子をサンプル採取配管9を通じ、三方弁11を経由してサンプル採取容器12に採取する。
三方弁11は、一般に用いられる三方ボール弁を用いることが出来る。市販されている三方ボール弁には、Lポート式とTポート式の2種類があるが、本発明ではLポート式を用いることが好ましい。これは、3方向の流体の方向転換を行なうためのボール弁で、L字型の流路を備えたボールを90度回転させることによって、2方弁を3個使用する代わりに3方弁なら1個で方向切り替えできるものである。三方弁の口径は、予備発泡粒子が閉塞しない大きさがあればよく、予備発泡粒子の直径が2mm程度であれば、10A(内径およそ10mm)以上、予備発泡粒子の直径が10mm程度であれば、50A(内径およそ50mm)以上で、閉塞することなく採取できる。三方ボール弁には、ボール部分の径が配管の径より小さいタイプと、両者が同じ径(フルボアと称される)ものがある。予備発泡粒子が閉塞しない限り、どちらのタイプでも使用する事ができる。
サンプル採取容器12の他端側(三方弁11を接続した側と反対側)には、予備発泡粒子を透過させないためのメッシュが設けられている。メッシュは、予備発泡粒子を捕捉するが水およびガスを通過できるものであれば、線径ならびに目開きは限定されない。予備発泡装置10(予備発泡加圧容器1)の内圧により、予備発泡粒子と水ならびにガスが三方弁11を通過してサンプル採取容器12に流入し、流入した予備発泡粒子はメッシュで捕捉され、水の一部とガスはメッシュを通過し、さらに加熱機14と送風機13を逆流して外部へ放出される。このようにして、予備発泡装置10の内圧により、メッシュで仕切られたサンプル採取容器12内の空間Aに一定量の予備発泡粒子が充填される。前記予備発泡装置10の内圧が予備発泡粒子をサンプル採取容器12内に充填するのに不十分な場合には、メッシュを通してサンプル採取容器12内を減圧にすることで、サンプル採取容器12内への予備発泡粒子の充填をスムーズにすることができる。サンプル採取容器12の容量、すなわちメッシュで仕切られた空間Aの容積は、0.05〜10L、より好ましくは0.3〜3L程度である。サンプル採取容器12の容量が大きすぎると予備発泡粒子の迅速な乾燥が困難になり、発泡時間の間に嵩密度の測定と測定結果のフィードバックができない場合があり、またサンプル採取容器12の容量が小さすぎる場合には嵩密度の測定精度が低下するので、好ましくない。
次に、三方弁11を切り替えて、サンプル採取配管9とサンプル採取容器12とを遮断した後、採取された予備発泡粒子は、次工程の乾燥における収縮を抑制する目的で、一定時間、そのまま保持される。
前記の一定時間とは、サンプル採取配管9とサンプル採取容器12とを遮断する時点を開始時とし、後述の、予備発泡粒子を乾燥機15に送るために送風機13で気流を発生させる時点を終了時とする。
保持される時間の長さは、予備発泡粒子の温度、樹脂組成、発泡剤(ガス)の沸点にもよるが、発泡剤が水の場合、0.5分間以上とすることが好ましく、さらには1分間以上とすることがより好ましい。収縮抑制の目的からは、この保持時間は長いほうが好ましい。一方、この測定結果をフィードバックするためには、この保持時間を長くすると、応答が遅れて目的とする嵩密度の予備発泡粒子が得られなく恐れがあるため、5分以下が好ましく、更に好ましくは3分以下である。
サンプル採取容器12に採取された直後の予備発泡粒子の内部にはガス化した発泡剤が含まれている。WO2005/87475号公報に記載の方法によって、採取直後の予備発泡粒子をただちに乾燥した場合には、表面の水分が蒸発する際に蒸発潜熱によって予備発泡粒子の表面が冷却され、そのために内部の発泡剤が液化して予備発泡粒子の内部が減圧になり、予備発泡粒子を形成する気泡構造が潰れて収縮する。一方、前述のように予備発泡粒子を一定時間保持すると、その間に予備発泡粒子の内部には、徐々に周辺の空気が入り込むので、その後に乾燥する際に予備発泡粒子の内部の減圧度は低くなり、収縮が抑制されるものと考えられる。
この様に一定時間サンプル採取容器に保持された予備発泡粒子は、次に、送風機13で発生させた気流で押し出し、乾燥機15に送るとともに、脱水乾燥させる。
前記の気流は、乾燥に要する時間を短くするために加熱機14を通して加熱しても良い。該加熱機14は、一般的に用いられる空気加熱ヒータを用いることができる。加熱機14の例としては、シェル型ヒータ、ダクトヒータ、ねじ込みヒータなどが挙げられ、予備発泡粒子をサンプル採取容器12から乾燥機15へ送り、脱水乾燥させるのに必要とする風量と温度に応じて適当な方式と能力のものを選択すればよい。乾燥に使用する送風機13からの風量および加熱機14で調整される乾燥空気の温度は、予備発泡粒子の表面の水分量、乾燥空気の湿度、予備発泡粒子の樹脂組成、発泡剤の種類や量等に応じて設定すればよい。乾燥温度が低いと乾燥時間が長くなるので、この場合は送風機13からの風量を増すとよい。
前記の乾燥機15は、一般的に粉粒体の乾燥に用いられる方式の乾燥機を用いることができる。乾燥機15での予備発泡粒子の滞留時間は、乾燥に必要な時間をとればよい。乾燥速度が速く、予備発泡粒子がサンプル採取容器12から乾燥機15にいたるまでの数秒で乾燥する場合には、気流乾燥あるいはフラッシュ乾燥と呼ばれる乾燥機を用いることができる。乾燥速度が遅い場合は、サイクロン乾燥機や流動層乾燥機などを用いることができる。乾燥機15を、サイクロン乾燥機のような、内部で乾燥空気と予備発泡粒子が回転するような構造にしておけば、送風している限り乾燥機内で予備発泡粒子が滞留し、乾燥が完了するまで必要な滞留時間を自在に確保することができる。ただし、過度に乾燥させると、表面に水分の無くなった予備発泡粒子は乾燥機15内部で帯電し、後述の嵩密度測定時に粒子同士が反発して、正しい嵩密度を測定できない場合がある。この場合、乾燥までに、予備発泡粒子に帯電防止剤を添加(噴霧)し、装置をアースしておくこと等により、正常に嵩密度を測定できる。帯電防止剤は、市販の帯電防止剤、界面活性剤等を使用する事ができる。乾燥粒子の帯電対策としては、乾燥に用いる空気を加湿しておくことも効果的である。
乾燥した予備発泡粒子は、乾燥機15底部の払い出しバルブ18から嵩密度測定機16に投入される。嵩密度測定機16は、一定体積の容器にサンプルを採取し、このサンプルの重量を測定することで、嵩密度が計算できるようになっている。また、嵩密度測定機16は、測定の済んだサンプルを外部に排出する機構を備えている。嵩密度の測定結果は、嵩密度比較演算装置17で演算される。嵩密度比較演算装置17は、嵩密度測定機16から出力された嵩密度の測定結果の電気信号を、パソコンあるいはプログラマブルコントローラなどに入力して、目標値と比較演算する。嵩密度比較演算装置17で演算され、目標の嵩密度と異なっている場合は、予備発泡装置10の圧力設定器3に新たな圧力設定値を設定する信号が送られる。嵩密度測定機16および嵩密度比較演算装置17は公知のものを用いることができる。
以下に実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例中、「部」は「重量部」を表す。
(実施例1〜4)
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の製造に、本発明を適用した例を挙げる。ポリプロピレン系樹脂であるエチレン−プロピレンランダム共重合体(融点145℃、MI値7g/10分)100部に対し、親水性ポリマーとしてエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体をカリウムイオン架橋したエチレン系アイオノマー樹脂(商品名ハイミランSD100 三井デュポンポリケミカル社製 )2部と、トリアジン骨格を有し単位トリアジン骨格あたりの分子量が300以下の化合物としてメラミン(商品名メラミン BASF社製)1部と、無機充填剤としてタルク(平均粒径8μm)0.15部と、着色剤としてカーボンブラック2.6部とを添加し、50mmφ単軸押出機で溶融混練した後、直径2.2mmφの円筒ダイよりストランド状に押出し、水冷後、カッターで切断し、円柱状のポリオレフィン系樹脂組成物からの樹脂粒子(ペレット)(1.8mg/粒)を得た。
前記の得られた樹脂粒子100部(800kg)と、無機分散剤として第三リン酸カルシウム0.75部と、分散助剤としてn−パラフィンスルフォン酸ソーダ0.01部を、水200部と共に、図1に示す予備発泡装置10の予備発泡加圧容器1(容量3.0m3)に仕込んだ後、攪拌下で予備発泡加圧容器1内の温度を151℃まで加熱した。その後、圧力設定器3から圧縮空気を供給して予備発泡加圧容器1を2.3MPaまで昇圧し、該容器内温度で30分間保持した。その後、嵩密度が65〜71g/Lになるように予備発泡加圧容器1内の圧力を圧力設定器3からの圧縮空気で調節しながら、加圧容器払い出しバルブ4を開き、ノズル5(開口径3.6mmφ、開口数5穴のオリフィス)を通して、100℃の蒸気飽和雰囲気下に放出して予備発泡粒子を得た。発泡した予備発泡粒子は、分離器6で水と分離し、配管8(直径250mm)を通って、予備発泡粒子貯槽30に送った。
このとき、前記分離器6と予備発泡粒子貯留槽30とをつなぐ配管8の途中に接続した50Aのサンプル採取配管9を通じて予備発泡粒子をサンプリングした。サンプリングした予備発泡粒子は、50Aの三方弁11がサンプル採取配管9とサンプル採取容器12に開となったときに、サンプル採取配管9および三方弁11を経て、容量1.5Lのサンプル採取容器12の空間A内に充填された。10秒後に、予備発泡粒子の充填が完了し、三方弁11を切り替えて、サンプル採取配管9とサンプル採取容器12とを遮断した。
ここで、予備発泡粒子を表1に記載の時間保持した。
次に送風機13から5.0m3/分、静圧4.0kPaの空気を排出し、加熱機14を空気温度が110℃になるように加熱し、三方弁11を乾燥機15とサンプル採取容器12に開とした。この空気の静圧でサンプル採取容器12に充填されていた予備発泡粒子は、三方弁11を通って、乾燥機15に送られた。送風開始後60秒で送風機13を停止し、乾燥機15底部の払い出しバルブ18を開けて、表1に示す収縮率のとおり収縮が抑制された状態で乾燥の完了した予備発泡粒子を公知の構造の嵩密度測定機16に落下、投入した。
嵩密度測定機16では、容量1.0Lの計量カップに予備発泡粒子が投入されて一定体積が採取された。余剰の予備発泡粒子0.5Lは前記計量カップから溢れて外部に排出された。前記計量カップは計量器により吊り下げられており、予備発泡粒子の重量W(g)が測定され、予備発泡粒子の嵩密度が、W/1.0=W(g/L)と求められた。次いで、測定を終えた予備発泡粒子が前記計量カップの底部に設けられた排出弁から外部に排出され、嵩密度の測定が完了した。真の嵩密度に対する誤差を表1に示す。
Figure 0004680086
さらに、アナログ信号入出力端子を内蔵したパソコンからなる公知の嵩密度比較演算装置17により測定結果と目標値を比較し、設定圧力を調節する信号を圧力設定器3に送りながら、予備発泡粒子の製造を続けた。製造開始から終了までに測定した嵩密度の測定結果は、いずれも目標とする範囲である65〜71g/Lにおさまっていた。
(比較例1)
サンプル採取容器12に採取した予備発泡粒子を所定時間保持することなく、すぐに乾燥機15に送って乾燥した以外は、実施例1と同じ装置を用いて、同様の方法により予備発泡粒子の嵩密度を測定をした。
この方法だと、予備発泡粒子は著しく収縮してしまい、製造された予備発泡粒子の嵩密度と自動測定した嵩密度とに相関が無かった。
本発明の一実施形態の自動嵩密度測定装置を予備発泡装置に適用した予備発泡粒子製造装置の全体フロー図である。
符号の説明
1 予備発泡加圧容器
2 投入口
3 圧力設定器
4 加圧容器払い出しバルブ
5 ノズル
6 分離器
7 排水ポンプ
8 配管
9 サンプル採取配管
10 予備発泡装置
11 三方弁
12 サンプル採取容器
13 送風機
14 加熱機
15 乾燥機
16 嵩密度測定機
17 嵩密度比較演算装置
18 乾燥機払い出しバルブ
20 自動嵩密度測定装置
30 予備発泡粒子貯槽
m メッシュ

Claims (3)

  1. 予備発泡粒子の嵩密度を測定する方法であって、予備発泡装置で予備発泡され該予備発泡装置から予備発泡粒子貯槽へ送られる予備発泡粒子の一部を、サンプル採取配管を介してサンプル採取容器に採取し、採取した予備発泡粒子を送風機により前記サンプル採取容器から乾燥機に排出して予備発泡粒子を気流乾燥したのち、乾燥した予備発泡粒子の嵩密度を嵩密度測定機により自動的に測定する方法において、予備発泡粒子をサンプル採取容器に採取した後、一定時間サンプル採取容器内に予備発泡粒子を保持した後、乾燥機に排出することを特徴とする予備発泡粒子の嵩密度を自動的に測定する方法。
  2. 予備発泡装置から予備発泡粒子を連続的に排出しながら、前記排出された予備発泡粒子の嵩密度を請求項1に記載の方法により測定し、該測定結果を嵩密度比較演算装置にて目標値と比較して、その結果を予備発泡装置にフィードバックすることで、予備発泡装置で予備発泡させている予備発泡粒子の発泡条件を調整することを特徴とする予備発泡粒子の製造方法。
  3. 前記嵩密度比較演算装置からのフィードバックにより予備発泡装置の設定圧力を調整する請求項2記載の製造方法。
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