JP4680022B2 - 撮影装置 - Google Patents

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本発明は、撮影装置に関し、さらに詳しくは、撮影レンズのディストーションによる撮影画像の歪みを補正する補正機能を備えた撮影装置に関する。
デジタルカメラに代表されるように、撮影画像をデジタルの画像データに変換してメモリカード等の記録媒体に記録する撮影装置が知られている。近年、デジタルカメラは小型化・薄型化される傾向にあり、その一貫として小型・薄型の撮影レンズが用いられるようになってきている。
しかし、よく知られているように、小型・薄型の撮影レンズを用いた場合には、CCD等の固体撮像素子の受光面に結像した被写体画像が歪むディストーション(歪曲収差)が激しくなり、撮影画像に歪みが生じやすくなるという問題がある。この撮影画像に歪みが生じやすくなる問題は、電子ズームを使用して、歪みが生じていない範囲、或いは歪みの少ない範囲の画像データを撮影画像の画像データから抜き出すか、撮影レンズを構成するレンズの枚数や組み合わせを変えることで解消することができる。しかし、これらの方法には次のような問題がある。すなわち、電子ズームを使用した場合には、撮影画像の画像データから抜き出した一部の画像データを使用するので、抜き出す前の撮影画像と比較すると画質が粗くなるという問題がある。また、レンズの枚数及び組み合わせを変える場合には、レンズの枚数を増やすと却って大型化してしまうという問題がある。
そこで、これらの問題を解決するために、電子ズームを使用せずに撮影した撮影画像の画質が粗くなるように予め設定しておき、電子ズームを使用した撮影画像の画質の粗さを目立たなくするデジタルカメラ(特許文献1)や、光学ズームと電子ズームとを併用して撮影画像の歪みを補正し、かつ画質が粗くならないようにした電子ズーム画像入力方式及び映像処理装置(特許文献2及び特許文献3)、歪み補正用の回路と電子ズーム用の回路との一部を共通化することによって小型化・薄型化を図る映像処理装置(特許文献4)が公開されている。
特開平9−98340号公報 特開平10−233950号公報 特開平6−237412号公報 特開平6−237404号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているデジタルカメラの場合には、電子ズームを使用せずに撮影した撮影画像の画質が粗くなるように設定しておくことによって、電子ズームを使用して撮影した撮影画像の画質の粗さが目立たないようにしているので、画質を向上させることが困難であるという問題がある。
また、特許文献2に記載されている電子ズーム画像入力方式並びに特許文献3及び4に記載されている映像処理装置の場合には、画質が粗くならないように調整しながら撮影画像の歪みを補正するので、特許文献1に記載されているデジタルカメラで生じる問題は解決することができる。しかし、特許文献2〜4に記載されている発明は、撮影画像の歪みが生じている場合にはその歪みを補正するように撮影画像の画像データに対して補正処理を行うので、撮影画像の歪みの意図的に残した状態の画像データを得ることができないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、撮影レンズのディストーションによって撮影画像に生じる歪みを補正するように画像処理を行うモードと、撮影画像に生じる歪みを残した状態で画像処理を行うモードとを選択的に切り替えることができる撮影装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するにあたり、本発明の撮像装置は、撮影レンズによって結像された被写体画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段が撮影した撮影画像の画像データを記憶する内部メモリと、前記撮影レンズのディストーションによる前記撮影画像の画像データの歪みを補正する補正手段とを備えた撮影装置において、前記撮影画像の中心を含み、前記歪みが少なく前記補正を行う必要のない第1領域内の画像データを前記撮影画像の画像データから抜き出して前記補正を行わずに第1画像データを生成する第1モード、前記第1領域を囲むように設定され、前記歪みが前記補正によって除去される第2領域内の画像データ、及び前記第1領域内の画像データを前記撮影画像の画像データから抜き出し、その抜き出した画像データに前記補正を行って第2画像データを生成する第2モード、並びに前記撮影画像の画像データを読み出す第3モードのいずれかに設定するモード設定手段と、前記モード設定手段によって設定されたモードで前記撮影画像の画像データの画像処理を行う画像処理手段とを備え、前記撮影レンズは、焦点距離が可変自在なズームレンズであって、前記モード設定手段は、前記第1モードを設定しているときには前記第1領域の範囲を、前記第2モードを設定しているときには前記第2領域の範囲を前記ズームレンズの焦点距離に応じて調節することを特徴とする。
なお、前記画像処理手段は、前記第1モードが設定されているときには前記画像処理を行った前記第1領域内の画像データにシェーディング補正を行い、前記第2モードが設定されているときには前記画像処理を行った前記第1領域内の画像データ及び第2領域内の画像データにシェーディング補正を行うことが好ましい。
本発明によれば、モードを変更することによって、歪みを補正した状態及び歪みを残した状態のどちらの画像データを生成するかを撮影者に選択させることができ、撮影者の選択肢を増やすことが可能になる。また、上述したモードは、モード設定手段を操作することによって簡単に選択することができるので、撮影者は、簡単な方法で自分の好みに応じた撮影画像を得ることが可能になる。さらに、第2モードの場合には、補正手段によって撮影画像の歪みが補正可能な範囲を電子ズームで抜き出すようにしているので、歪みのない範囲のみを電子ズームで抜き出す場合よりも広範囲の画像データを抜き出させることができる。したがって、第2モードに設定して撮影した場合には、歪みを取り除くことが出来るのみならず、画質が粗くなる不具合を抑えることが可能になる。また、画像処理を行った画像データにシェーディング補正を行うので、抜き出した撮影画像の光量ムラをも確実に除去することが可能になる。
本発明の撮影装置をデジタルカメラに適用した例について説明する。図1に示すように、デジタルカメラ11は、略直方体のカメラボディ12の前面にレンズバリア13、撮影レンズ14、ストロボ装置15を備えている。また、デジタルカメラ11は、カメラボディ12の上面に電源スイッチ16及びレリーズボタン17を備えている。
レンズバリア13は、撮影レンズ14及びストロボ装置15を覆う閉じ位置と、撮影レンズ14及びストロボ装置15を露呈させる開き位置との間でスライド移動するように設けられている。撮影レンズ14は、その後方に位置付けられたCCDイメージセンサ(図3参照)の受光面に被写体画像を結像させるように構成されている。また、撮影レンズ14には、焦点距離が可変なズームレンズが使用されている。ストロボ装置15は、例えば夜間撮影時のように被写体が暗い場合にレリーズボタン17が押圧操作されると、瞬間的に発光するように構成されている。
図2に示すように、デジタルカメラ11は、カメラボディ12の裏面にファインダー18、表示パネル19、第1切替ボタン20、第2切替ボタン(モード設定手段)21、ズーム操作スイッチ22、メニューボタン23、実行ボタン24及びキャンセルボタン25を備えている。表示パネル19は液晶パネルからなり、被写体画像の撮影を行う撮影モード時にはスルー画像や静止画像が、撮影後の撮影画像を再生する再生モード時には、メモリカード51に記録された撮影画像が停止表示されるようになっている。
第1切替ボタン20は、プッシュ式のボタンからなり、撮影モード又は再生モードの切替操作を行うために設けられている。撮影モードと再生モードとの切替は、第1切替ボタン20が押圧操作される毎に行われる。第2切替ボタン21は、プッシュ式のボタンからなり、第1切替ボタン20が押圧操作されてデジタルカメラ11が撮影モードに切り替えられているときに、後述する第1モード、第2モード及び第3モードの切替操作を行う。第1〜第3モードの切替は、第2切替ボタン21が押圧操作される毎に、第1モード、第2モード、第3モードの順で順次切り替えられるようになっている。なお、再生モードの場合には、第2切替ボタン21の押圧操作は無効化される。無効化は、例えば、デジタルカメラ11が再生モードに切り替えられているときには第2切替ボタン21の押圧操作ができなくなるようにしてもよいし、第2切替ボタン21が押圧操作されたときに、第2切替ボタン21の内部に設けられている図示しないボタンセンサから出力される信号を後述するCPU61(図3参照)でキャンセルしてもよい。
ズーム操作スイッチ22は、上下方向に操作可能なレバースイッチで構成され、これを上方向に操作するとテレ側に、下方向に操作するとワイド側に撮影レンズ14がズーミングされる。メニューボタン23は、撮影モード及び再生モードにおける定常画面からメニュー画面へ遷移させるときに使用される。実行ボタン24は、メニュー画面で選択した内容を確定するとき等に使用される。キャンセルボタン25は、メニューから選んだ項目の取消しや1つ前の操作状態に戻すとき等に使用される。
次に、デジタルカメラ11の電気的構成について説明する。図3に示すように、撮影レンズ14にはフォーカスモータ31が接続されている。フォーカスモータ31はステッピングモータからなり、後述するCPU61に接続されたモータドライバ32から送信される駆動パルスにより動作制御される。絞り33には、アイリスモータ34が接続されている。アイリスモータ34はステッピングモータからなり、CPU61に接続されたモータドライバ35から送信される駆動パルスにより絞り33を動作させて露出の調整を行う。
撮影レンズ14の背後には、CCDイメージセンサ(以下、CCDという。)36が配置されている。CCD36には、CPU61によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)37が接続され、このTG37から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタのシャッタ速度が決定される。CCD36から出力された撮影信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)38に入力され、CCD36の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR,G,Bの画像データとして出力される。CDS38から出力された画像データは、増幅器(AMP)39で増幅され、A/D変換機(A/D)40でデジタルの画像データに変換される。
画像入力コントローラ41は、バス42を介してCPU61に接続され、CPU61の制御命令に応じてCCD36,CDS38,AMP39,A/D40を制御する。A/D40から出力された画像データは、RAM43に一時的に記憶される。
画像信号処理回路(画像処理手段)44は、RAM43から画像データを読み出して階調変換、ホワイトバランス調整、γ補正処理等の各種画像処理を行い、この画像データを歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正処理回路45は、後述する歪み補正制御回路62から出力される歪み補正信号に基づいて、画像信号処理回路44で各種画像処理が行われた画像データの歪み及びシェーディングの補正を行い、補正した画像データを再度RAM43に記録する。なお、歪み補正処理回路45での歪み補正は、歪み及びシェーディングのいずれをも補正する場合もあるし、歪み及びシェーディングのいずれか一方のみを補正する場合もある。YC変換処理回路46は、歪み補正処理回路45で歪み及びシェーディングの両方又はいずれか一方の補正を行った画像データをRAM43から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに変換する。
VRAM47は、表示パネル19にスルー画像を出力するためのメモリであり、画像信号処理回路44、YC変換処理回路46を経た画像データが格納される。VRAM47に格納された画像データは、ドライバ48でアナログのコンポジット信号に変換され、表示パネル19にスルー画像として表示される。
圧縮伸張処理回路49は、YC変換処理回路46でYC変換された画像データに対して、所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式)で画像圧縮を行う。圧縮された画像データは、メディアコントローラ50を経由してメモリカード51に記録される。
バス42には、電子シャッタのシャッタ速度及び絞り値から求められる露出量と、ホワイトバランスが撮影に適切か否かを検出するAE/AWB検出回路52が接続されている。AE/AWB検出回路52は、YC変換処理回路46でYC変換された画像データの輝度信号Y及び色差信号Cr,Cbの積算値を元に露出値及びホワイトバランスの適否を検出し、これらの検出結果をCPU61に送信する。CPU61は、AE/AWB検出回路52から送信された検出結果に基づいて、撮影レンズ14、絞り33及びCCD36の動作を制御する。
AF検出回路53は、A/D40でデジタル化された画像データから画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値を算出し、この算出結果をCPU61に送信する。フォーカス評価値は、画像の特定のエリアに対して、バンドパスフィルタなどで輪郭抽出処理を施し、これにより抽出した輪郭信号及び特定のエリアの輝度値を積算することで得られる。ここで、フォーカス評価値が大きいほど、その部分が合焦状態にあることを表している。
CPU61は、歪み補正制御回路62を備えている。また、CPU61には、デジタルカメラ11を動作させる基本プログラムや後述する歪み補正プログラム63を格納しているROM64、並びに電源スイッチ16、レリーズボタン17、第1切替ボタン20、第2切替ボタン21、ズーム操作スイッチ22、メニューボタン23、実行ボタン24、キャンセルボタン25、及び表示ボタン26からなる操作部65が接続されている。
歪み補正制御回路62は、CPU61が撮影モードに切り替えた時に歪み補正プログラム63をROM64から読み出す。また、歪み補正制御回路62は、レリーズボタン17に設けられた図示しないレリーズボタンセンサから撮影信号が出力された時には、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離と第1〜第3モードの中で選択されているモードを判定し、撮影画像の中心から画像データを抜き出す範囲、及び歪み補正の有無並びにシェーディング補正を行う程度を歪み補正プログラム63から読み出す。そして、これらの情報を歪み補正信号として歪み補正処理回路45に出力する。
歪み補正プログラム63は、表1に示すように、撮影画像から画像データを抜き出す範囲、及び抜き出した画像データに対してシェーディング補正を行う程度を、撮影レンズ14の焦点距離に対応させてモード毎に設定している。例えば、歪み補正制御回路62が第1モードに設定され、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が50mmであった場合には、歪み補正制御回路62は、撮影された撮影画像の中心から50%の範囲の画像データを抜き出し、その抜き出した画像データに中程度のシェーディング補正を行うように歪み補正処理回路45に歪み補正信号を出力する。同様に、歪み補正制御回路62が第2モードに設定され、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が30mmであった場合には、歪み補正制御回路62は、撮影された撮影画像の中心から90%の範囲の画像データを抜き出し、その抜き出した画像データに小程度のシェーディング補正を行うように歪み補正処理回路45に歪み補正信号を出力する。また、歪み補正制御回路62が第3モードに設定されている場合には、歪み補正制御回路62は、撮影された撮影画像の画像データをそのまま読み出し、歪み補正処理回路45によるシェーディング補正を行わない
Figure 0004680022
第1〜第3モード時における画像データを抜き出す範囲の関係を図4に基づいて説明する。なお、図4での説明においては、第1〜第3のいずれのモード下においても、撮影レンズ14の焦点距離が50mmだったものとして説明する。図4において、外枠71は、画像信号処理回路44で各種処理が行われた画像データによって生成される撮影画像の領域を表している。歪み補正制御回路62が第1モードに設定されている場合には、この撮影画像に対して第1領域72に属する画像データが歪み補正処理回路45によって抜き出される。同様に、歪み補正制御回路62が第2モードに設定されている場合には、この撮影画像に対して第1領域72を囲むように形成されている第2領域73に属する画像データと、第1領域72に属する画像データとが歪み補正処理回路45によって抜き出される。なお、歪み補正制御回路62が第3モードを選択している場合には、撮影画像の画像データをそのまま使用するため、外枠71の一部の領域を抜き出すような処理は行わない。また、この例では、第1領域72及び第2領域73は撮影画像の領域よりも小さくなるように設定されているが、撮影画像全体に歪みがない場合には第1領域72と外枠71とが同一になってもよい。また、撮影画像に歪みが生じているものの、その歪みを補正することによって撮影画像全体の歪みが除去できるような場合には、第2領域73と外枠71とが同一になってもよい。
次に、第1モードが設定されているときのデジタルカメラ11の撮影後の処理を説明する。図5に示すように、撮影者がレリーズボタン17を押圧操作すると、デジタルカメラ11は撮影を行う(ステップS1)。CPU61は、CCD36から出力された画像信号をCDS38、AMP39及びA/D40の順に入力させてデジタルの画像データに変換し、画像信号処理回路44で画像データにγ補正等の各種画像処理を行う。
次に、歪み補正制御回路62は、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が30〜40mmの範囲内だったかを判定する(ステップS2)。歪み補正制御回路62は、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が30〜40mmの範囲内だったと判定した場合には、以下の処理を行う内容の歪み補正信号を歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正信号を受けた歪み補正処理回路45は、撮影された撮影画像の中心から40%の領域の画像データを抜き出し(ステップS3)、その抜き出した画像データに大程度のシェーディング補正を行い、第1画像データを生成する(ステップS4)。CPU61は、歪み補正処理回路45が生成した第1画像データをメモリカード51に書き込む(ステップS5)。
ステップS2において、撮影時の焦点距離が30〜40mmの範囲内になかった場合には、歪み補正制御回路62は、撮影時の焦点距離が41〜60mmの範囲内だったかを判定する(ステップS6)。歪み補正制御回路62は、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が41〜60mmの範囲内だったと判定した場合には、以下の処理を行う内容の歪み補正信号を歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正信号を受けた歪み補正処理回路45は、撮影された撮影画像の中心から50%の範囲内にある画像データを抜き出し(ステップS7)、その抜き出した画像データに中程度のシェーディング補正を行い、第1画像データを生成する(ステップS4)。
ステップS6において、撮影時の焦点距離が41〜60mmの範囲内になかった場合には、歪み補正制御回路62は、以下の処理を行う内容の歪み補正信号を歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正信号を受けた歪み補正処理回路45は、撮影された撮影画像の中心から60%の範囲内にある画像データを抜き出し(ステップS8)、その抜き出した画像データに小程度のシェーディング補正を行い、第1画像データを生成する(ステップS4)。
次に、第2モードが設定されているときのデジタルカメラ11の撮影後の処理を説明する。図6に示すように、撮影者がレリーズボタン17を押圧操作すると、デジタルカメラ11は撮影を行う(ステップS11)。CPU61は、CCD36から出力された画像信号をCDS38、AMP39及びA/D40の順に入力させてデジタルの画像データに変換し、画像信号処理回路44で画像データにγ補正等の各種画像処理を行う。
次に、歪み補正制御回路62は、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が30〜40mmの範囲内だったかを判定する(ステップS12)。歪み補正制御回路62は、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が30〜40mmの範囲内だったと判定した場合には、以下の処理を行う内容の歪み補正信号を歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正信号を受けた歪み補正処理回路45は、撮影された撮影画像の中心から90%の領域の画像データを抜き出す(ステップS13)。歪み補正処理回路45は、その抜き出した画像データの歪みを補正するとともに(ステップS14)、歪みを補正した画像データに小程度のシェーディング補正を行って第2画像データを生成する(ステップS15)。CPU61は、歪み補正処理回路45が生成した第2画像データをメモリカード51に書き込む(ステップS16)。
ステップS12において、撮影時の焦点距離が30〜40mmの範囲内になかった場合には、歪み補正制御回路62は、撮影時の焦点距離が41〜60mmの範囲内だったかを判定する(ステップS17)。歪み補正制御回路62は、撮影時における撮影レンズ14の焦点距離が41〜60mmの範囲内だったと判定した場合には、以下の処理を行う内容の歪み補正信号を歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正信号を受けた歪み補正処理回路45は、撮影された撮影画像の中心から95%の領域にある画像データを抜き出す(ステップS18)。歪み補正処理回路45は、その抜き出した画像データの歪みを補正するとともに(ステップS14)、歪みを補正した画像データに微小程度のシェーディング補正を行って第2画像データを生成する(ステップS15)。
ステップS17において、撮影時の焦点距離が41〜60mmの範囲内になかった場合には、歪み補正制御回路62は、以下の処理を行う内容の歪み補正信号を歪み補正処理回路45に出力する。歪み補正信号を受けた歪み補正処理回路45は、撮影された撮影画像の全領域の画像データをそのまま読み出して(ステップS19)、読み出した画像データの歪みを補正するとともに(ステップS14)、歪みを補正した画像データに微小程度のシェーディング補正を行って第2画像データを生成する(ステップS15)。
次に、第3モードが設定されているときのデジタルカメラ11の撮影後の処理を説明する。図7に示すように、撮影者がレリーズボタン17を押圧操作すると、デジタルカメラ11は撮影を行う(ステップS21)。CPU61は、CCD36から出力された画像信号をCDS38、AMP39及びA/D40の順に入力させてデジタルの画像データに変換し、画像信号処理回路44で画像データにγ補正等の各種画像処理を行う。CPU61は、撮影画像の画像データをそのままRAM43から読み出して(ステップS22)、歪み補正処理回路45による歪み補正やシェーディングを経ずに画像データをメモリカード51に書き込む(ステップS23)。
以上のように、本発明の撮影装置によれば、撮影画像から抜き出される範囲及び歪み補正を実行するか否か、或いは歪み補正を行う程度をモード毎に設定しているので、撮影者の選択肢を増やすことができる。このように撮影者の選択肢を増やすことによって、例えば、高画質で、かつ歪みのない画像が欲しい場合や、歪みが生じた状態の画像を意図的に撮影する場合など、撮影者のニーズに対応できる撮影装置を提供することが可能になる。
また、本発明の撮影装置によれば、撮影画像の画像データに生じる歪みやシェーディングを補正するので、撮影者は、より高画質で歪みのない撮影画像を得ることができる。また、歪み補正をしても歪みが除去できない場合や、シェーディング補正をしても撮影画像に明暗差が生じるような場合には、前述した第2モードを使用することによって、画像の歪み及び明暗差が生じている部分を切り取るように画像データを抜き出すことができる。したがって、歪み補正を行っても画像が歪んでいたり、明暗差が生じているような画像が生成される不具合を解消することができる。さらに、上述した画像データを抜き出す範囲は、ズームレンズの焦点距離に応じて可変するようにしているので、焦点距離を変更することによってシェーディング補正されていないところがあったり、抜き出す範囲が多すぎるような不具合も解消することが可能になる。
なお、本実施形態の撮影装置では、画像信号処理回路でγ補正等の各種画像処理を行った後に歪み補正処理回路で歪み補正を行うようにしているが、歪み補正をするタイミングはこれに限定されるものではない。例えば、画像信号処理回路で各種画像処理を行う前に歪み補正をしてもよいし、画像信号処理回路に歪み補正を行う機能を持たせて、各種画像処理と一緒に歪み補正を行うようにしてもよい。
また、本実施形態の撮影装置では、撮影レンズの焦点距離に応じて表1に示す範囲の画像データを画像信号処理回路で各種画像処理を行った画像データから抜き取るようにしているが、その範囲は表1に示すものに限定されるものでないことは勿論である。また、本実施形態の撮影装置では、歪み補正とシェーディング補正のプログラムを一つにまとめて、歪み補正制御回路でこれらの補正を制御するようにしているが、例えば、歪み補正用のプログラムとシェーディング補正用のプログラムとを別個にしてROMに格納しておいてもよい。また、これらのプログラムを実行する回路も、本実施形態の撮影装置のように一つの回路でこれらのプログラムを実行するようにしても良いし、歪み補正用のプログラムを実行する回路と、シェーディング補正用のプログラムを実行する回路とを別個に設けてもよい。
また、本実施形態の撮影装置では、レリーズボタンが押圧操作されて撮影が行われた後の撮影画像についてのみ歪み補正を行うようにしているが、例えば、一定の周期でスルー画像を撮影しているときにも歪み補正を順次行ってもよい。このときには、歪み補正を行った撮影画像を表示パネルに順次表示させることによって、どの程度歪みが補正されるか等を撮影者に知らせることができるので、撮影前の確認作業を的確に行えるようになる。
本発明の撮影装置を備えたデジタルカメラの外観を表した外観斜視図である。 デジタルカメラの背面側の外観を表した外観斜視図である。 デジタルカメラの電気的構成を表した電気ブロック図である。 CCDが撮影した撮影画像に対する第1領域及び第2領域の範囲を説明する説明図である。 第1モード下におけるデジタルカメラの撮影後の処理の流れを表したフローチャートである。 第2モード下におけるデジタルカメラの撮影後の処理の流れを表したフローチャートである。 第3モード下におけるデジタルカメラの撮影後の処理の流れを表したフローチャートである。
符号の説明
11 デジタルカメラ
14 撮影レンズ
17 レリーズボタン
20 第1切替ボタン
21 第2切替ボタン(モード設定手段)
22 ズーム操作スイッチ
32,35 モータドライバ
33 絞り
36 CCD(撮影手段)
37 タイミングジェネレータ(TG)
38 相関二重サンプリング回路(CDS)
39 増幅器(AMP)
40 A/D変換機(A/D)
43 RAM(内部メモリ)
44 画像信号処理回路(画像処理手段)
45 歪み補正処理回路(補正手段、画像処理手段)
61 CPU
62 歪み補正制御回路(補正手段、モード設定手段)
63 ROM
64 歪み補正プログラム
71 外枠
72 第1領域
73 第2領域

Claims (2)

  1. 撮影レンズによって結像された被写体画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段が撮影した撮影画像の画像データを記憶する内部メモリと、前記撮影レンズのディストーションによる前記撮影画像の画像データの歪みを補正する補正手段とを備えた撮影装置において、
    前記撮影画像の中心を含み、前記歪みが少なく前記補正を行う必要のない第1領域内の画像データを前記撮影画像の画像データから抜き出して前記補正を行わずに第1画像データを生成する第1モード、前記第1領域を囲むように設定され、前記歪みが前記補正によって除去される第2領域内の画像データ、及び前記第1領域内の画像データを前記撮影画像の画像データから抜き出し、その抜き出した画像データに前記補正を行って第2画像データを生成する第2モード、並びに前記撮影画像の画像データを読み出す第3モードのいずれかに設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段によって設定されたモードで前記撮影画像の画像データの画像処理を行う画像処理手段とを備え
    前記撮影レンズは、焦点距離が可変自在なズームレンズであって、
    前記モード設定手段は、前記第1モードを設定しているときには前記第1領域の範囲を、前記第2モードを設定しているときには前記第2領域の範囲を前記ズームレンズの焦点距離に応じて調節することを特徴とする撮影装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記第1モードが設定されているときには前記画像処理を行った前記第1領域内の画像データにシェーディング補正を行い、前記第2モードが設定されているときには前記画像処理を行った前記第1領域内の画像データ及び第2領域内の画像データにシェーディング補正を行うことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
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