JP4679658B2 - フィールド機器の光電センシング感度調整 - Google Patents
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Description
フィールド機器において代表するものとしては、プラントの配管内を流れる流体の流量を計測する流量計、或いは、流量計とバルブとを組み合わせて流量計からの流量信号を基に、バルブの動作を制御するバッチカウンタ(プリセットカウンタ)などが存在する。
また、これらには表示部や、表示部を見ながら各種設定を行う操作部が設けられているものが多い。
容積流量計は、例えば下記特許文献1の開示技術等により一般的に知られている。また、質量流量計であるコリオリ流量計は、例えば下記特許文献2の開示技術等により一般的に知られている。
そして、フローチューブの交番駆動の周波数をフローチューブの固有の振動数と等しくすると、被測定流体の密度に応じた一定の駆動周波数が得られ、小さい駆動エネルギで駆動することが可能となることから、最近ではフローチューブを固有振動数で駆動するのが一般的となっており、位相差信号は、質量流量に比例しているが、駆動周波数を一定とすると、位相差信号はフローチューブの観測位置における時間差信号として検出することができる。
このフィールド機器における設定操作は、光電センシングを用いた非接触切替装置(SW)を設け、現場にて発光体光透過性物質(例えば、ガラス)に対するタッチ操作によって行っている。
このような非接触切替装置(SW)は、一般的には、図11に示す如き構成を有している。すなわち、非接触切替装置(SW)500は、発光体(例えば、LED)510と、光検出器(例えば、市販のフォトIC)520とを有しており、この発光体(例えば、LED)510と光検出器(例えば、フォトIC)520は、ぞれぞれが光遮蔽構造物530によって囲まれて、発光体(例えば、LED)510と、光検出器(例えば、フォトIC)520とは、発光体(例えば、LED)510から放射される光が光検出器(例えば、フォトIC)520に直接入射されることがないように隔離して配置されている。
この光遮蔽構造物530の上側は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540によって覆われている。したがって、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540は、光遮蔽構造物530の上蓋の役割を果たしており、フィールド機器の筐体の設定装置部分のガラス蓋の部分に相当するものである。
このような状態において、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540の上に指等の光反射物(検出物体)550をかざすと、発光体(例えば、LED)510から放射され、光遮蔽構造物530の上方に形成される開口531から放射される光は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540の上にかざした指等の光反射物(検出物体)550に反射し、光遮蔽構造物530の上方に形成される開口532に入射され、光検出器(例えば、フォトリフレクタ)520において受光される。
すなわち、発光体(例えば、LED)510は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540の上に指等の光反射物(検出物体)550をかざしたときに、発光体(例えば、LED)510から放射され光遮蔽構造物530の上方に形成される開口531を通って放射される光が指等の光反射物(検出物体)550に反射し、光遮蔽構造物530の上方に形成される開口532を通って入射されるように、発光体(例えば、LED)510の放射角度を設定して設置されている。
また、光検出器(例えば、フォトIC)520は、発光体(例えば、LED)510から放射された光が光遮蔽構造物530の上方に形成される開口532を通って入射される光を受光されるように、光検出器(例えば、フォトIC)520の受光角度を設定して設置されている。
このように構成される光センシング非接触切替装置(SW)500は、光を受光検出することによってSW操作を行うもので、この光が自然界に極ありふれている反面、人が直接的に数量として捉えにくい検出媒体であるため、誤動作、動作不良という問題があり、一般的には、種々の工夫がなされている。
(1)光検出器(例えば、フォトIC)520は、発光体(例えば、LED)510の放射する光の波長と一致する波長のみを検出する(光BPフィルタ)ようにする
(2)発光体(例えば、LED)510の放射する放射光は、決められたタイミングで明滅し、光検出器(例えば、フォトIC)520は、そのタイミングに同期した光のみを検出するようにする
(3)光検出器(例えば、フォトIC)520において検知する光のレベル(光量)を定め、かつ検知レベルにヒステリシスを設ける
(4)発光体(例えば、LED)510および光検出器(例えば、フォトIC)520の周囲は、部分的、または全体的に光遮蔽物530で覆い、極力検出対象の光のみを光検出器(例えば、フォトIC)520に放射するように構築する
といった工夫がなされている。
この非接触切替装置(SW)の感度(検出物に対する反応位置)調整を発光体の光量を調整することより、光検出器(例えば、フォトIC)に到達する光量を加減する方法の場合、発光体の光量を調整する手段としては、ボリューム抵抗を用いて発光体へ印加される電気エネルギー(電流/電圧)の調整を図ることで行っている。
また、光遮蔽構造物の寸法を変化させ光検出器(例えば、フォトIC)に到達する光の量を調整する方法の場合、光遮蔽構造物による光検出器(例えば、フォトIC)に到達する光量を調整する手段として、光遮蔽構造物に孔を開け、発光体と光検出器の間に配し、その孔に光が通過する構造をとって、孔の大きさを拡大、縮小することで通過光量(光の指向性)の調整を行っている。
また、光遮蔽構造物の寸法を変化させる光検出器(例えば、フォトIC)に到達する光の量を調整する方法にあっても同様である。
前記操作部は、
発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させて、光を放射する発光体と入射する光を検出する光検出器によって構成される光電センサをON/OFFする切替操作部と,
前記操作部の前面の上に光反射物を接近させて前記切替操作部のスイッチング動作(ON動作)を行って、設定などの表示データのモードを切り換え、該切替操作部によって指定した切換モードにしたがって画面表示するデータ表示画面と、
前記切替操作部によってON/OFFする前記光電センサの光検知感度を調整する光電センシング感度調整装置と,
を設けてなり,
前記光電センシング感度調整装置は、
LEDによって構成され、エネルギー(電流又は電圧)の供給を受けて光を放射する発光体と,
前記発光体であるLEDにエネルギー(電流又は電圧)の供給を行う出力可変機能を有するLED駆動用のレギュレータと,
前記発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させることによって反射した前記発光体から放射される光を受光する受光装置と,
前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減を制御するデジタルポテンショメータと,
制御プログラムにしたがって前記デジタルポテンショメータを制御信号によって前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減をデジタル的に制御するCPUと,
前記CPUの制御を行うための、通信端末ユニットを介して接続されているパソコンと,
前記LEDから放射する光信号を検出して電気信号に変換して出力する光検出部と,
によって構成してなり、
デジタルポテンショメータの現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータの調整レベルを最大感度レベルに設定する第1のステップと、
前記第1のステップの状態で、発光しているLEDの光を光検出器の内部の光検出部が検出しているか否かを判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてLEDの光を検出している場合、CPUから、デジタルポテンショメータとCPUを接続するデジタル制御線を介して、デジタルポテンショメータのワイパー端子を変更(UPシフト又はDOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータに出力し、デジタルポテンショメータの調整レベルを「1」(1bit分)上げ又は下げる設定を行う第3のステップと、
デジタルポテンショメータのワイパー端子を調整レベル範囲に感度調整(UPシフト又はDOWNシフト)することが可能か否かを判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて調整レベルの感度調整が可能である場合、デジタルポテンショメータのワイパー端子の調整レベル範囲に入っているか否かを判定する第5のステップと、
からなる光センシングの自動感度調整機能を有し、段階的に光電センサの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにしたことを特徴としている。
なお、光検出部は市販のフォトICなどを用い、内部構造として一定のパルス信号を出力するパルス発生器と、前記光検出部から出力される電気信号と前記パルス発生器から出力される一定パルス信号との論理積信号を出力するAND回路とによって構成する光検出器としてもよい。
前記操作部は、
発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させて、光を放射する発光体と入射する光を検出する光検出器によって構成される光電センサをON/OFFする切替操作部と,
前記操作部の前面の上に光反射物を接近させて前記切替操作部のスイッチング動作(ON動作)を行って、設定などの表示データのモードを切り換え、該切替操作部によって指定した切換モードにしたがって画面表示するデータ表示画面と、
前記切替操作部によってON/OFFする前記光電センサの光検知感度を調整する光電センシング感度調整装置と,
を設けてなり,
前記光電センシング感度調整装置は、
LEDによって構成され、エネルギー(電流又は電圧)の供給を受けて光を放射する発光体と,
前記発光体であるLEDにエネルギー(電流又は電圧)の供給を行う出力可変機能を有するLED駆動用のレギュレータと,
前記発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させることによって反射した前記発光体から放射される光を受光する受光装置と,
前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減を制御するデジタルポテンショメータと,
制御プログラムにしたがって前記デジタルポテンショメータを制御信号によって前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減をデジタル的に制御するCPUと,
前記CPUの制御を行うための、通信端末ユニットを介して接続されているパソコンと,
前記LEDから放射する光信号を検出して電気信号に変換して出力する光検出部と,
によって構成してなり、
光検出器からの出力状態がONとなってから、連続して長時間経過したか否かを判定する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて検出器からの出力状態がONとなってから連続して長時間ON状態が維持されている場合を誤動作していると判定し、CPUからデジタルポテンショメータにワイパー端子を変更(DOWNシフト)する信号を出力して、光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定をする第2のステップと、
前記第2のステップにおいて光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定を行っても光検出器からの出力状態がONとなっているか否かを判定する第3のステップと、
前記第3のステップにおいて光検出器からの出力状態がONとなっており前記光検出器の感度調整レベルが継続的に高いと判定し、光検出器からの出力状態がOFFになるまで光検出器の感度調整レベル制御を行う第4のステップと、
前記第4のステップにおいて光検出器からの出力状態がOFFとなったときに光検出器の感度調整レベルが適正になったと判断し、光検出器の感度調整レベル制御を終了する第5のステップと、
からなる光センシングの自動補正機能を有し、段階的に光スイッチの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにして光スイッチの感度調整を自動補正するようにしたことを特徴としている。
光センシングの自動補正機能に加え、
デジタルポテンショメータの現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータの調整レベルを最大感度レベルに設定する第1のステップと、
前記第1のステップの状態で、発光しているLEDの光を光検出器の内部の光検出部が検出しているか否かを判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてLEDの光を検出している場合、CPUから、デジタルポテンショメータとCPUを接続するデジタル制御線を介して、デジタルポテンショメータのワイパー端子を変更(UPシフト又はDOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータに出力し、デジタルポテンショメータの調整レベルを「1」(1bit分)上げ又は下げる設定を行う第3のステップと、
デジタルポテンショメータのワイパー端子を調整レベル範囲に感度調整(UPシフト又はDOWNシフト)することが可能か否かを判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて調整レベルの感度調整が可能である場合、デジタルポテンショメータのワイパー端子の調整レベル範囲に入っているか否かを判定する第5のステップと、
からなる光センシングの自動感度調整機能を有し、段階的に光スイッチの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにして光スイッチの感度調整を自動補正すると共に、段階的に光電センサの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにしたことを特徴としている。
前記切替操作部は、
前記発光体光透過性物質の上部に光反射物を接近させ、発光体と光検出器からなる光電センサをON/OFFする切替操作部と,
前記切替操作部のスイッチング動作によって表示データのモードを、指定したモードにしたがって画面表示するデータ表示画面と、
前記光電センサの光検知感度を調整する光電センシング感度調整装置と,
を設けてなり,
前記光電センシング感度調整装置は、LEDと、フォトICと、可変出力レギュレータと、デジタルポテンショメータと、CPUとを備え,
前記LEDは、電気エネルギーの供給を受けて光を放射するもので,
前記フォトICは、前記光反射物によって反射された前記LEDから放射された光を受光して信号を出力するもので,
前記可変出力レギュレータは、一端が第1の抵抗を介してLEDに接続され、他端が第2の抵抗を介してデジタルポテンショメータに接続され、出力電圧を変化させることにより前記LEDの順電流を増減し、該LEDの発光量を調整するもので,
前記デジタルポテンショメータは,32ビットの調整レベルを備えるワイパー端子を備え、前記CPUに内蔵のPIOからデジタル制御線を介して出力される、対象デバイスを指定するCS信号と、デジタルポテンショメータの調整レベルを増加させるのか、減少させるのかを決定するアップ/ダウン信号と、デジタルポテンショメータの調整レベルをパルスエッジ検知ごとにシフトさせる信号(カウンタ信号)を用い、
前記可変出力レギュレータの前記ワイパー端子の接続位置を前記調整レベルに従って制御することによって該可変出力レギュレータの他端に接続される第2の抵抗の抵抗値を変化させ、該第2の抵抗と前記可変出力レギュレータの一端に接続される第1の抵抗との抵抗分圧比を制御し、前記可変出力レギュレータから前記LEDに供給される出力電圧(又は電流)を制御するもので,
前記CPUは、前記デジタルポテンショメータに制御信号を送信し、前記可変出力レギュレータの出力電圧を制御し、該可変出力レギュレータから前記LEDに供給されるエネルギー(電圧又は電流)を制御することによって該LEDの発光量を調整するもので,
構成し、前記CPUによって前記デジタルポテンショメータを制御し最適な感度調整が行えるようにしたことを特徴としている。
前記第1のステップの状態で、発光しているLEDの光を光検出器の内部の光検出部が検出しているか否かを判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてLEDの光を検出している場合、CPUから、デジタルポテンショメータとCPUを接続するデジタル制御線を介して、デジタルポテンショメータのワイパー端子を変更(DOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータに出力し、デジタルポテンショメータの調整レベルを「1」(1bit分)下げる設定を行う第3のステップと、
デジタルポテンショメータのワイパー端子を調整レベル範囲に感度調整(DOWNシフト)することが可能か否かを判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて調整レベルの感度調整が可能である場合、デジタルポテンショメータのワイパー端子の調整レベル範囲に入っているか否かを判定する第5のステップと、
からなる光センシングの自動感度調整機能を有し、段階的に光電センサの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにしたことを特徴としている。
前記第1のステップにおいて検出器からの出力状態がONとなってから連続して長時間ON状態が維持されている場合を誤動作していると判定し、CPUからデジタルポテンショメータにワイパー端子を変更(DOWNシフト)する信号を出力して、光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定をする第2のステップと、
前記第2のステップにおいて光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定を行っても光検出器からの出力状態がONとなっているか否かを判定する第3のステップと、
前記第3のステップにおいて光検出器からの出力状態がONとなっており前記光検出器の感度調整レベルが継続的に高いと判定し、光検出器からの出力状態がOFFになるまで光検出器の感度調整レベル制御を行う第4のステップと、
前記第4のステップにおいて光検出器からの出力状態がOFFとなったときに光検出器の感度調整レベルが適正になったと判断し、光検出器の感度調整レベル制御を終了する第5のステップと、
からなる光スイッチの自動補正機能を有し、段階的に光スイッチの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにして光スイッチの感度調整を自動補正するようにしたことを特徴としている。
なお光検出部は市販のフォトICを用い、内部構造として一定のパルス信号を出力するパルス発生器と、光検出部から出力される電気信号とパルス発生器から出力される一定パルス信号との論理積信号を出力するAND回路とによって構成する光検出器としてもよい。
図1は本発明のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置が適用されるコリオリ流量計の外観を示す図、図2は図1に図示のフィールド機器としてのコリオリ流量計の遠隔計測システム概要図、図3は本発明に係るフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置の表示部を示す図、図4は本発明に係るフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置の感度調整機能を説明するための感度調整機能部のブロック図、図5は図4に図示のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置の感度調整機能部の詳細回路図、図6は図4に図示のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置の自動感度調整を行う制御フローチャート、図7はCPUから送出するデジタルポテンショメータの制御信号を示すタイムチャート、図8はLEDの発光と検出器との同期化を示すタイムチャート、図9は検出器のON/OFFの判別を示すタイムチャートである。
図1において、コリオリ流量計1は、高機能トランスミッタ(自己診断機能、大画面表示、タッチ操作による現場での設定変更が可能)を搭載し、高精度に直接質量流量を計測できる高性能形コリオリ流量計である。このコリオリ流量計1は、変換器3を備える本体部2と、この本体部2の軸方向に対して直交方向から本体部中間に取り付けられる変換器3に設けられる表示器4とを備えて構成されている。この表示器4は、液晶表示となっている。
このコリオリ流量計1は、本体部2の軸方向の両側に形成されるフランジ部5,6に被測定流体(図示省略)が流通する配管7の途中に取り付けられており、この配管7の内部を流れる被測定流体を計量して変換器3において流量に係る演算をすることができるように構成されている。コリオリ流量計1は、演算により得られた流量を変換器3の表示器4に表示することができるように構成されている。
このようなコリオリ流量計1は、図2に示す如く、外部出力を用いて遠隔で操作制御することが行われている。すなわち、コリオリ流量計1は、外部出力を用いて、DCS(分散制御システム)コンピュータ10と、バッチカウンタ11と、積算計12と、記録計13と、各種コントローラ等と接続されている。また、コリオリ流量計1は、フィールド機器の上位にあたるパソコン14と相互通信により、パラメータの設定、変更、調整または測定値の読み出し等を現場または遠隔で行うため、通信端末ユニット15を介して接続されている。
また、コリオリ流量計1において計測される流量に対して出力される流量パルス出力信号は、DCS(分散制御システム)コンピュータ10と、バッチカウンタ11と、積算計12などに出力される。
図3において、表示器4の表示部20の前面21は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)が取り付けられて構成されている。
図中、22は、赤色LEDで、23は、緑色LEDである。また、24,25は、タッチ操作でON・OFF可能な光スイッチの切替操作部である。この光スイッチの切替操作部24,25によるモード切替は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)で構成される表示部20の前面21に指先でタッチする操作(タッチ操作)によって行われる。
この光スイッチは、図11に図示の光スイッチ500と同じ構造を有している。すなわち、光スイッチ500は、発光体(例えば、LED)510と、光検出器(例えば、フォトIC)520とによって構成される光センサを有しており、発光体(例えば、LED)510と、光検出器(例えば、フォトIC)520は、それぞれが光遮蔽構造物530によって囲まれている。
この光遮蔽構造物530の上側は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540によって覆われている。すなわち、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540は、光遮蔽構造物530の上蓋の役割を果たしており、計測器(変換器)の表示装置(フィールド機器の設定装置部分に相当)の筐体のガラス蓋の部分に相当するものである。
このような状態において、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540の上面(図3の切替操作部24,25)に指等の光反射物(検出物体)550をかざすと、発光体(例えば、LED)510から放射され、光遮蔽構造物530の上方に形成される開口531から放射される光は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540の上にかざした指等の光反射物(検出物体)550に反射し、光遮蔽構造物530の上方に形成される開口532に入射され、光検出器(例えば、フォトIC)520において受光されスイッチングが行われる。
このデータ表示画面26は、流量、温度、密度の測定値等を切り換えて画面表示するもので、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)で構成される表示部20の前面21の切替操作部24,25の上面に指先をタッチする操作(タッチ操作)を行ってスイッチング動作(ON動作)によって、モード切替が行われる。
このデータ表示画面26に切替表示される表示モードには、質量瞬時流量、体積瞬時流量、密度、温度、積算値(質量又は体積)、メンテナンス情報表示、ステータス情報表示、モードセレクト(パラメータ設定)等がある。このようなデータ表示画面26に表示される表示モードの切替は、発光体光透過性物質(例えば、ガラス)540の上(図3の切替操作部24,25)に指をかざして発光体(例えば、LED)510から放射される光を反射させ、光検出器(例えば、フォトIC)520において受光させるコリオリ流量計1の変換器3内の表示器4に設けられる光スイッチによって行われる。
このため、図1に図示のコリオリ流量計1の変換器3内の表示器4には、光スイッチの検出感度を調整する光電センシング感度調整装置が設けられている。
図4において、光電センシング感度調整装置30の発光体(例えば、LED)31には、抵抗R32が接続されており、この抵抗R32には、市販のデジタルポテンショメータ33が接続されている。このデジタルポテンショメータ33は、電子回路の調整およびトリミングを行うもので、CPU34からの出力信号によって、発光体(例えば、LED)31に出力する出力電圧(又は出力電流)をUP/DOWNする機能を有するものである。このCPU34は、図2に示す通信端末ユニット15を介し、フィールド機器の上位にあたるパソコン14からデジタル通信によって制御も可能である。
図5において、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40には、抵抗R41を介してLED42のアノードが接続されている。また、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40には、抵抗R43を介してデジタルポテンショメータ33が接続されている。このデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aは、デジタルポテンショメータ33の内部抵抗を通じて、抵抗R44を介して接地されている。
そして、このデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33A(32ビットの調整レベルを備えている)には、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40のワイパー端子が接続されている。このデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aは、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40のワイパー端子の接続位置を制御することによって抵抗分圧比を制御し、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40から発光体(例えば、LED)42に供給されるエネルギー(電圧又は電流)を制御している。
また、デジタルポテンショメータ33には、日本電産コパル電子株式会社製の32タップデジタルポテンショメータ(具体的には、「DP7114ZI−10」)を用いている。
さらに、CPU34には、株式会社ルネサス テクノロジ製のCPU(具体的には、「R5F21237JFP」)を用いている。
さらにまた、光検出器(例えば、フォトIC)35には、株式会社東芝製のフォトIC(具体的には、デジタル出力フォトIC「TPS816(F)」)を用いている。
そして、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40には、テキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッド製のレギュレータ(具体的には、可変正 / 負電圧レギュレータ「TPS73101DBVT」)を用いている。
このデジタルポテンショメータ33とCPU34を接続するデジタル制御線34Aは、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aが変更(UP/DOWN)する毎にデジタルポテンショメータ33のカウンタ値をインクリメント(又はディクリメント)する信号(カウンタ信号)を、CPU34からデジタルポテンショメータ33に出力するものである。
また、デジタルポテンショメータ33とCPU34を接続するデジタル制御線34Bは、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aを変更(UP/DOWN)する信号を、CPU34からデジタルポテンショメータ33に出力するものである。
さらに、デジタルポテンショメータ33とCPU34を接続するデジタル制御線34Cは、チップを選択するための選択信号であるCS(チップセレクト)信号を、CPU34からデジタルポテンショメータ33に出力するものである。
なおデジタルポテンショメータの仕様に応じてCPUとのインターフェィスが異なることはいうまでもない(例えばシリアル通信、I2C、UARTなど)。
トランジスタTr50のコレクタには、LED42のカソードが接続されており、このトランジスタTr50のエミッタは接地されている。また、トランジスタTr50のベースには、パルス発生器51が接続されており、パルス発生器51からは、一定のパルス信号が、トランジスタTr50のベースに供給されている。したがって、このトランジスタTr50は、パルス発生器51から出力される一定のパルス信号に同期してON/OFFを繰り返し、LED42をパルス発生器51から出力される一定のパルス信号に同期してON/OFFさせ、パルス発生器51から出力される一定のパルス信号に同期した光パルス信号をLED42から放射する。
このパルス発生器51には、AND回路52が接続されており、このAND回路52には、パルス発生器51から出力される一定のパルス信号が入力するようになっている。
パルス発生器51から出力される一定のパルス信号に同期したLED42から放射される光パルス信号は、光検出器(例えば、フォトIC)35の光検出部53によって検出され、LED42から放射される光パルス信号を電気パルス信号に変換してAND回路52に出力される。
このAND回路52においては、光検出器(例えば、フォトIC)35の光検出部53から出力される検出光信号に基づく信号と、パルス発生器51から出力される一定のパルス信号との論理積(AND)がとられ論理積(AND)信号が出力される。このAND回路52からの出力は、CPU34に入力されるようになっている。
このように本実施例においては、市販のデジタルポテンショメータ33を利用し出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ40の出力電圧を可変させ、可変出力レギュレータ40の出力電圧(Vout)の変化に伴い、LED42の順電流が増減し、発光量を調整する回路構成となっている。
デジタルポテンショメータ33の制御は、CPU34内蔵PIOによって行い、デジタル制御線34Cを介して対象デバイスを指定するCS信号と、デジタル制御線34Bを介してデジタルポテンショメータ33の調整レベルを増加させるのか、減少させるのかを決定するアップ/ダウン信号と、デジタル制御線34Aを介してデジタルポテンショメータ33の調整レベルをパルスエッジ検知ごとにシフトさせる信号(カウンタ信号)の3つの制御線によって制御設定している。
なお、これらの設定値は、設定後デジタルポテンショメータ33に記憶される。
その関係式は、データシートから
Vout=(R1+R2)/R2×1.2 ……………(1)
となり、本実施例においては、R1とR2の間に10kΩのデジタルポテンショメータ33が挿入されることから調整範囲の最小と最大で分圧抵抗を勘案すると、それぞれ、
R1:66kΩ R2:20kΩ
R1:56kΩ R2:30kΩ
となる。
すなわち、LED42への印加電圧は、上記の可変電圧であるが、LED42は、光検出器(例えば、市販フォトIC)35の内部のトランジスタTr50に接続されており、同じく光検出器(例えば、フォトIC)35の内部のパルス発生器51によって生成された周期で順電流をシンク(sync)する。
いま、負荷抵抗R3(図5のR41)が39Ωとすると、LED42の順電流は、単純計算では、123mA〜90mAとなるが、トランジスタTr50の降下電圧(≒1.2Vとして)やシンクする周期がDuty50%と考えて、実質46mA〜30mA程度の可変範囲となる(これは、デジタルポテンショメータ33において,1ビット当たり 0.4mAの変化に相当)。
なお、LED42の光は、光検出器(例えば、フォトIC)35の内部の光検出部53によって受光され、同じく内蔵されているパルス発生器51によって生成されたタイミングと同期した光パルスであることを比較判断し、合致したときに出力される。
そして、このCPU34から制御指示は、通信手段を用いて機器内部を外気に晒すことなく外部より実行している(例えば、HARTプロトコルなど、出力信号ラインにデータを重畳させて制御指示を実現する)。
図6には、図4に図示の流量計の光電センシング感度調整装置の自動感度調整を行う制御フローチャートが示されている。
流量計の光電センシング感度調整装置の自動感度調整は、光スイッチのON/OFF機能の健全性確認と、光スイッチの適正な感度調整を行うためのものである。このため、流量計の光電センシング感度調整装置の自動感度調整は、CPU34によって
a)光スイッチは、感度にヒステリシスを有するため、必ず感度レベルを最大もしくは最小とし、検出器の出力状態が見込み通りであることを判定する
b)段階的に調整感度を減少又は増加させ、検出器の出力が変化するレベルで調整を完了する
c)デジタルポテンショメータの分解能から調整代を設定し、調整機能の最適化を図る(例えば、上下限5ステップを調整代と考えるなら5から27までの調整レベル)以外で調整が完了した場合、NGとする)
という作業を行う。
まず、ステップ100において、フローがスタートすると、ステップ110において、市販のデジタルポテンショメータ33の現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを最大感度レベル(実施例では「32」)に設定する。すなわち、LED駆動用のレギュレータ(市販の出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40から抵抗R41を介してLED42に供給されるエネルギー(電圧又は電流)を最大にしてLED42の光量を最大値に設定する。このLED42に対して供給するエネルギー(電圧又は電流)を最大に設定すると、LED42は、最大の光量で発光する。
具体的には、本実施例ではデジタルポテンショメータ33による抵抗分圧比を10kΩ/0Ωに設定し、LED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40からLED42への供給エネルギー(電圧又は電流)を最大にする。このLED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40からのLED42への供給エネルギー(電圧又は電流)を最大にすると、次のステップにおいて光反射治具を設けると、このときの光検出器(例えば、フォトIC)35の状態は、スイッチON(Vout≒4.8V)の状態となっている。
このLEDの発光と光検出器との同期化を示すタイムチャートが図7に示されている。図7においては、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)上げていく設定を行う場合と、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)下げていく設定を行う場合について示されている。
したがって、LED42の光を光検出器(例えば、フォトIC)35によって検出すれば、光検出器(例えば、フォトIC)35は正常に作動している(光スイッチとしての動作が良である)ことを示している。
また、このようにLED42の光を最大の光量で発光させている状態にありながら、光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力がない(光スイッチがOFFの状態)場合は、光スイッチの動作不良であることを示している。
ステップ120におけるLED42の光を光検出器(例えば、フォトIC)35が検出したか否かの判定は、自動調整を開始した直後、LED駆動用のレギュレータ(市販の出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40からのLED42に供給されるエネルギー(電圧又は電流)を最大にし、LED42が最大の光量で発光している状態で、LED42の光を光検出器(例えば、フォトIC)35が検出したか否かを判定するものである。
ステップ130におけるLED42の光を光検出器(例えば、フォトIC)35が検出したか否かの判定は、単にLED42から発光する光を光検出器(例えば、フォトIC)35が検出したか否かを判定するものである。
具体的には、デジタルポテンショメータ33による抵抗分圧比を変更してLED駆動用のレギュレータ(出力可変機能を具えた可変出力レギュレータ)40からLED42への供給エネルギー(電圧又は電流)を1レベル下げる。すなわち、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aの設定を1bit分シフトする(Vout≒0.04Vシフト)。
しかし、ステップ100において、フローがスタートすると、ステップ110において、デジタルポテンショメータ33の現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(最小感度レベル)に設定し、ステップ130において、光検出器(例えば、フォトIC)35の内部の光検出部53によってLED42の光を検出していない場合に、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aを変更(UPシフト)する信号を、デジタルポテンショメータ33に出力し、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)上げる設定を行うようにしてもよい。
図8には、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)上げる設定を行う場合と、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)下げる設定を行う場合について示されている。
このステップ150は、調整範囲を確認するためのもので、分解能を最大調整可能範囲とし、その数を確認することで調整しろを判定するためのものである。
このステップ150においてデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aをステップ140において調整した調整レベルに感度調整(DOWNシフト調整)することが可能であると判定すると、ステップ130に戻り、光検出器(例えば、フォトIC)35の内部の光検出部53によってLED42の光を検出しているか否かを判定する。すなわち、光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態がONとなっているか否かを判定する。
そして、ステップ150においてデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aをステップ140において調整した調整レベルに感度調整(DOWNシフト調整)が可能でないと判定するまで、ステップ130〜ステップ150を繰り返して実行する。
すなわち、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aをステップ140において調整した調整レベルに感度調整(DOWNシフト調整)を繰り返し、光検出器(例えば、フォトIC)35の内部の光検出部53によってLED42の光を検出しない調整レベルに達したときは、ステップ160に移行する。
このステップ160においては、光検出器(例えば、フォトIC)35によってLED42の光を検出した最初のデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aの調整レベルから、光検出器(例えば、フォトIC)35の内部の光検出部53によってLED42の光を検出できないレベルに達したとき(LED42の光量が光検出部53によって検出できない光量となったとき)のデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aの調整レベルの範囲が、予め設定してあるデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aの調整レベル範囲(=27〜5)に入っているか否かを判定している。
このステップ170においてデジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aのレベル調整が不調であったことを出力すると、ステップ180において、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aの調整レベルを自動調整開始以前のレベルに戻して、このフローを終了する。
この光スイッチ(光検出器)によるON/OFFの判別についてのタイムチャートが図9に示されている。
図9には、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)上げていく設定を行う場合と、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)下げていく設定を行う場合について示されている。
図10には、図5に図示の流量計の光電センシング感度調整装置の自動補正機能を実行するときの制御フローチャートが示されている。
この流量計の光電センシング感度調整装置の補正を必要とする動作には、非接触切替装置(SW)がON状態を継続し続けることがある。
このステップ210において光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態が、長時間スイッチONでない場合は、光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態がONとなってから連続して60分以上ON状態が維持されるようになるまで待つ。
すなわち、ステップ220においては、光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態が長時間スイッチONの状態になったときに、CPU34から、デジタルポテンショメータ33とCPU34とを接続するデジタル制御線34Bを介して、デジタルポテンショメータ33のワイパー端子33Aを変更(DOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータ33に出力し、デジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」(具体的には、1bit分)下げる設定を行う。
しかし、本実施例のように発光体31であるLED42の光量を調整するのではなく、光検出器(例えば、フォトIC)35の感度を調整する方法でも良い。すなわち、光検出器(例えば、フォトIC)35の出力が、長時間スイッチONと判断した場合、光検出器(例えば、フォトIC)35の出力がOFFになるまで光検出器(例えば、フォトIC)35の感度を下げる設定を行って制御する方法でもよい。
このステップ230においては、光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態が連続して60分以上になったか否かを判定するのではなく、ステップ220においてデジタルポテンショメータ33の調整レベルを「1」レベル下げる設定を行った後も、光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態がONとなっているか否かを判定している。すなわち、ステップ220におけるデジタルポテンショメータ33のレベル調整で十分であったか否かを判定している。
すなわち、ステップ220、ステップ230においては、光スイッチの検出感度が高すぎたときに、デジタルポテンショメータ33のレベル調整を行い、このデジタルポテンショメータ33のレベル調整が十分になるまで、この処理を繰り返す。
このステップ230において光検出器(例えば、フォトIC)35からの出力状態がONとなっていない、すなわち、出力状態がOFFとなったと判定すると、デジタルポテンショメータ33のレベル調整が十分になったことを示しており、このフローを終了する。
(1)デジタルポテンショメータ33の設定可能分解能分のデジタル調整を可能とし、調整方法の簡素化を図ることができる
(2)従来のボリューム調整用に筐体の一部を切除した調整専用筐体(治具)と光反射物の現物基準が必要であったが、調整用の大掛かりな調整治具を不要とすることができる
(3)光感度調整がCPU34による制御で行われるため、光検出部34のON/OFFを検出しながら、自動トリム化することができ、自動調整化を実現することができる
という効果を有する。
2…………………………………本体部
3…………………………………変換器
4…………………………………表示器
5,6……………………………フランジ部
7…………………………………配管
10………………………………DCS(分散制御システム)コンピュータ
11………………………………バッチカウンタ
12………………………………積算計
13………………………………記録計
14………………………………パソコン
15………………………………通信端末ユニット
20………………………………表示部
21………………………………前面
24,25………………………切替操作部
30………………………………光スイッチ感度調整装置
31………………………………発光体
32………………………………抵抗
33………………………………デジタルポテンショメータ
33A……………………………ワイパー端子
34………………………………CPU
34A,34B,34C………デジタル制御線
35………………………………光検出器
36………………………………光
37………………………………光パルス信号
40………………………………LED駆動用のレギュレータ(可変出力レギュレータ)
41………………………………抵抗
42………………………………LED
43………………………………抵抗
44………………………………抵抗
50………………………………トランジスタTr
51………………………………パルス発生器
52………………………………AND回路
53………………………………光検出部
500……………………………光スイッチ
510……………………………発光体
520……………………………光検出器
531.532…………………開口
530……………………………光遮蔽構造物
540……………………………発光体光透過性物質
Claims (8)
- フィールド機器の切替操作部(マン・マシン・インターフェイス)は、前面に発光体光透過性物質(ガラスなど)を設けて、外気に晒されることがないように構成され、
前記操作部は、
発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させて、光を放射する発光体と入射する光を検出する光検出器によって構成される光電センサをON/OFFする切替操作部と,
前記操作部の前面の上に光反射物を接近させて前記切替操作部のスイッチング動作(ON動作)を行って、設定などの表示データのモードを切り換え、該切替操作部によって指定した切換モードにしたがって画面表示するデータ表示画面と、
前記切替操作部によってON/OFFする前記光電センサの光検知感度を調整する光電センシング感度調整装置と,
を設けてなり,
前記光電センシング感度調整装置は、
LEDによって構成され、エネルギー(電流又は電圧)の供給を受けて光を放射する発光体と,
前記発光体であるLEDにエネルギー(電流又は電圧)の供給を行う出力可変機能を有するLED駆動用のレギュレータと,
前記発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させることによって反射した前記発光体から放射される光を受光する受光装置と,
前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減を制御するデジタルポテンショメータと,
制御プログラムにしたがって前記デジタルポテンショメータを制御信号によって前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減をデジタル的に制御するCPUと,
前記CPUの制御を行うための、通信端末ユニットを介して接続されているパソコンと,
前記LEDから放射する光信号を検出して電気信号に変換して出力する光検出部と,
によって構成してなり、
デジタルポテンショメータの現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータの調整レベルを最大感度レベルに設定する第1のステップと、
前記第1のステップの状態で、発光しているLEDの光を光検出器の内部の光検出部が検出しているか否かを判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてLEDの光を検出している場合、CPUから、デジタルポテンショメータとCPUを接続するデジタル制御線を介して、デジタルポテンショメータのワイパー端子を変更(UPシフト又はDOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータに出力し、デジタルポテンショメータの調整レベルを「1」(1bit分)上げ又は下げる設定を行う第3のステップと、
デジタルポテンショメータのワイパー端子を調整レベル範囲に感度調整(UPシフト又はDOWNシフト)することが可能か否かを判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて調整レベルの感度調整が可能である場合、デジタルポテンショメータのワイパー端子の調整レベル範囲に入っているか否かを判定する第5のステップと、
からなる光センシングの自動感度調整機能を有し、段階的に光電センサの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにしたことを特徴とするフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - 前記フィールド機器は,
現場設置を目的とした耐久性に配慮した堅牢な筐体に収納してなることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - フィールド機器の切替操作部(マン・マシン・インターフェイス)は、前面に発光体光透過性物質(ガラスなど)を設けて、外気に晒されることがないように構成され、
前記操作部は、
発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させて、光を放射する発光体と入射する光を検出する光検出器によって構成される光電センサをON/OFFする切替操作部と,
前記操作部の前面の上に光反射物を接近させて前記切替操作部のスイッチング動作(ON動作)を行って、設定などの表示データのモードを切り換え、該切替操作部によって指定した切換モードにしたがって画面表示するデータ表示画面と、
前記切替操作部によってON/OFFする前記光電センサの光検知感度を調整する光電センシング感度調整装置と,
を設けてなり,
前記光電センシング感度調整装置は、
LEDによって構成され、エネルギー(電流又は電圧)の供給を受けて光を放射する発光体と,
前記発光体であるLEDにエネルギー(電流又は電圧)の供給を行う出力可変機能を有するLED駆動用のレギュレータと,
前記発光体光透過性物質で構成される前面の上に光反射物を接近させることによって反射した前記発光体から放射される光を受光する受光装置と,
前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減を制御するデジタルポテンショメータと,
制御プログラムにしたがって前記デジタルポテンショメータを制御信号によって前記LED駆動用のレギュレータから前記発光体であるLEDに供給するエネルギー(電流又は電圧)の増減をデジタル的に制御するCPUと,
前記CPUの制御を行うための、通信端末ユニットを介して接続されているパソコンと,
前記LEDから放射する光信号を検出して電気信号に変換して出力する光検出部と,
によって構成してなり、
光検出器からの出力状態がONとなってから、連続して長時間経過したか否かを判定する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて検出器からの出力状態がONとなってから連続して長時間ON状態が維持されている場合を誤動作していると判定し、CPUからデジタルポテンショメータにワイパー端子を変更(DOWNシフト)する信号を出力して、光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定をする第2のステップと、
前記第2のステップにおいて光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定を行っても光検出器からの出力状態がONとなっているか否かを判定する第3のステップと、
前記第3のステップにおいて光検出器からの出力状態がONとなっており前記光検出器の感度調整レベルが継続的に高いと判定し、光検出器からの出力状態がOFFになるまで光検出器の感度調整レベル制御を行う第4のステップと、
前記第4のステップにおいて光検出器からの出力状態がOFFとなったときに光検出器の感度調整レベルが適正になったと判断し、光検出器の感度調整レベル制御を終了する第5のステップと、
からなる光センシングの自動補正機能を有し、段階的に光スイッチの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにして光スイッチの感度調整を自動補正するようにしたことを特徴とするフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - 前記フィールド機器は,
現場設置を目的とした耐久性に配慮した堅牢な筐体に収納してなることを特徴とする請求項3に記載のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - 前記光スイッチ感度調整装置は,
光センシングの自動補正機能に加え、
デジタルポテンショメータの現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータの調整レベルを最大感度レベルに設定する第1のステップと、
前記第1のステップの状態で、発光しているLEDの光を光検出器の内部の光検出部が検出しているか否かを判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてLEDの光を検出している場合、CPUから、デジタルポテンショメータとCPUを接続するデジタル制御線を介して、デジタルポテンショメータのワイパー端子を変更(UPシフト又はDOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータに出力し、デジタルポテンショメータの調整レベルを「1」(1bit分)上げ又は下げる設定を行う第3のステップと、
デジタルポテンショメータのワイパー端子を調整レベル範囲に感度調整(UPシフト又はDOWNシフト)することが可能か否かを判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて調整レベルの感度調整が可能である場合、デジタルポテンショメータのワイパー端子の調整レベル範囲に入っているか否かを判定する第5のステップと、
からなる光センシングの自動感度調整機能を有し、段階的に光スイッチの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにして光スイッチの感度調整を自動補正すると共に、段階的に光電センサの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにしたことを特徴とする請求項3又は4に記載のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - 前面に発光体光透過性物質(ガラスなど)を設け外気に晒さないように構成され、フィールド機器の切替操作部(マン・マシン・インターフェイス)において,
前記切替操作部は、
前記発光体光透過性物質の上部に光反射物を接近させ、発光体と光検出器からなる光電センサをON/OFFする切替操作部と,
前記切替操作部のスイッチング動作によって表示データのモードを、指定したモードにしたがって画面表示するデータ表示画面と、
前記光電センサの光検知感度を調整する光電センシング感度調整装置と,
を設けてなり,
前記光電センシング感度調整装置は、LEDと、フォトICと、可変出力レギュレータと、デジタルポテンショメータと、CPUとを備え,
前記LEDは、電気エネルギーの供給を受けて光を放射するもので,
前記フォトICは、前記光反射物によって反射された前記LEDから放射された光を受光して信号を出力するもので,
前記可変出力レギュレータは、一端が第1の抵抗を介してLEDに接続され、他端が第2の抵抗を介してデジタルポテンショメータに接続され、出力電圧を変化させることにより前記LEDの順電流を増減し、該LEDの発光量を調整するもので,
前記デジタルポテンショメータは,32ビットの調整レベルを備えるワイパー端子を備え、前記CPUに内蔵のPIOからデジタル制御線を介して出力される、対象デバイスを指定するCS信号と、デジタルポテンショメータの調整レベルを増加させるのか、減少させるのかを決定するアップ/ダウン信号と、デジタルポテンショメータの調整レベルをパルスエッジ検知ごとにシフトさせる信号(カウンタ信号)を用い、
前記可変出力レギュレータの前記ワイパー端子の接続位置を前記調整レベルに従って制御することによって該可変出力レギュレータの他端に接続される第2の抵抗の抵抗値を変化させ、該第2の抵抗と前記可変出力レギュレータの一端に接続される第1の抵抗との抵抗分圧比を制御し、前記可変出力レギュレータから前記LEDに供給される出力電圧(又は電流)を制御するもので,
前記CPUは、前記デジタルポテンショメータに制御信号を送信し、前記可変出力レギュレータの出力電圧を制御し、該可変出力レギュレータから前記LEDに供給されるエネルギー(電圧又は電流)を制御することによって該LEDの発光量を調整するもので,
構成し、前記CPUによって前記デジタルポテンショメータを制御し最適な感度調整が行えるようにしたことを特徴とするフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - 前記光スイッチ感度調整装置は,
デジタルポテンショメータの現在の調整レベルをリセットし、デジタルポテンショメータの調整レベルを最大感度レベルに設定する第1のステップと、
前記第1のステップの状態で、発光しているLEDの光を光検出器の内部の光検出部が検出しているか否かを判定する第2のステップと、
前記第2のステップにおいてLEDの光を検出している場合、CPUから、デジタルポテンショメータとCPUを接続するデジタル制御線を介して、デジタルポテンショメータのワイパー端子を変更(DOWNシフト)する信号を、デジタルポテンショメータに出力し、デジタルポテンショメータの調整レベルを「1」(1bit分)下げる設定を行う第3のステップと、
デジタルポテンショメータのワイパー端子を調整レベル範囲に感度調整(DOWNシフト)することが可能か否かを判定する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて調整レベルの感度調整が可能である場合、デジタルポテンショメータのワイパー端子の調整レベル範囲に入っているか否かを判定する第5のステップと、
からなる光センシングの自動感度調整機能を有し、段階的に光電センサの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにした
ことを特徴とする請求項6に記載のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。 - 前記光スイッチ感度調整装置は,
光検出器からの出力状態がONとなってから、連続して長時間経過したか否かを判定する第1のステップと、
前記第1のステップにおいて検出器からの出力状態がONとなってから連続して長時間ON状態が維持されている場合を誤動作していると判定し、CPUからデジタルポテンショメータにワイパー端子を変更(DOWNシフト)する信号を出力して、光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定をする第2のステップと、
前記第2のステップにおいて光検出器の感度調整レベルを「1」レベル下げる設定を行っても光検出器からの出力状態がONとなっているか否かを判定する第3のステップと、
前記第3のステップにおいて光検出器からの出力状態がONとなっており前記光検出器の感度調整レベルが継続的に高いと判定し、光検出器からの出力状態がOFFになるまで光検出器の感度調整レベル制御を行う第4のステップと、
前記第4のステップにおいて光検出器からの出力状態がOFFとなったときに光検出器の感度調整レベルが適正になったと判断し、光検出器の感度調整レベル制御を終了する第5のステップと、
からなる光スイッチの自動補正機能を有し、段階的に光スイッチの調整感度を減少させ、光検出器の出力が変化するレベルで調整を完了するようにして光スイッチの感度調整を自動補正するようにした
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のフィールド機器用光センシング非接触切替装置(SW)の光電センシング感度調整装置。
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