JPH10303722A - 光センシングタッチパネル装置 - Google Patents

光センシングタッチパネル装置

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Publication number
JPH10303722A
JPH10303722A JP10746197A JP10746197A JPH10303722A JP H10303722 A JPH10303722 A JP H10303722A JP 10746197 A JP10746197 A JP 10746197A JP 10746197 A JP10746197 A JP 10746197A JP H10303722 A JPH10303722 A JP H10303722A
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JP
Japan
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infrared light
infrared
pulse
touch panel
signal
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JP10746197A
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English (en)
Inventor
Daiichi Kitami
大一 北見
Osamu Hayakawa
修 早川
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Oval Corp
Original Assignee
Oval Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電スイッチの駆動回路を低電力でかつ感度
の優れた同期方式の駆動回路で構成する。 【解決手段】 赤外線透過フィルタ10の下面に、赤外
線発光素子15を赤外線透過フィルタ10に向け赤外線
が放射するように設置する。放射された赤外線がガラス
板6の上面に近接させた指17により乱反射した反射光
を受光する赤外線受光素子16を、赤外線発光素子15
と並置して、光シールド材11内に固定する。ここで、
赤外線発光素子15を同期パルスで駆動し、受光する赤
外線受光素子16では、同期パルスと同期して受光し、
非同期ノイズを除去するとともに、同期化した光電パル
ス信号を基準電圧と比較し、低レベルの同期ノイズを除
く。さらに、基準電圧を越え同期入力した外乱光は、外
乱光が同期パルスと複数回同期する確率が低いことを利
用して取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光センシングタッ
チパネル装置に関し、より詳細には、センシング窓を有
するタツチパネルの下面に対をなす赤外線発光素子と赤
外線受光素子が並設され、前記タッチパネルの前記セン
シング窓部分に指を近接したとき、指により乱反射した
赤外線の受光に同期して情報を表示する光センシングタ
ッチパネル装置であり、工業測定装置の変換器等に好適
に利用される。
【0002】
【従来の技術】流体工業においては、流量、圧力、温
度、粘度、密度等の測定装置が多用される。例えば、流
量を計測する流量計は、流管に接続され、流速に応じて
出力される物理量を検出して電気量に変換して瞬時流量
や、積算流量を演算表示する測定装置である。演算表示
部は大部分が流量計本体と一体に装着されており、通
常、変換器と呼ばれ、表示表面に表示内容を目視可能な
ガラス板を有している。従来、変換器は瞬時流量や積算
流量を演算表示していたが、近年、流量計の型式に関係
なく流量の演算回路を共通化して、型式変更に伴なう最
大流量や流量係数等のパラメータ設定回路を付加するこ
とにより、変換器の簡易化を計っている。このために、
流量表示とともにパラメータの設定内容も表示可能とな
っている。
【0003】防爆型の流量計において、流量計本体と変
換器が一体になったものでは、変換器の表示部のガラス
板は防爆規格に従った厚さのガラス板が用いられ、しか
も現場での取り外しができない構造となっている。この
ためパラメータ設定のためには非接触で操作する必要が
ある。危険現場においての非接触な操作手段としては、
例えば、磁気的、光学的なスイッチ手段がある。
【0004】磁気的な手段としては、磁気センサを用い
て回路の切換えを行うマグネットセンシング方式があ
る。しかし、この方式では、マグネットを一定ストロー
ク移動させたり、また、マグネットを手で持って所定位
置に近づける操作となるため、操作が煩雑である。これ
に対し光学的な手段は、指を反射体としたフォト・リフ
レクタ型のものが用いられ、例えば、ガラス板下面から
放射された赤外線を、ガラス板上面に近接させた指によ
り乱反射させ、該乱反射した赤外線の反射光を受光する
方式のものが、特開平7−74609号公報に開示され
ている。
【0005】特開平7−74609号公報に記載の「光
電式フィンガ操作形キーボード装置」は、キーボード装
置と該キーボード装置の作動回路とで構成されている。
【0006】キーボード装置は、赤外線透過性カバー
と、夫々1つの所属の操作有効信号を発生するための少
くとも2つのキーを備え、前記赤外線透過性カバーの下
面にキー毎に配置された赤外線光の送光器と受光器とが
配置され、各々は赤外線不透過性シールドにより隔離さ
れている。送光器は赤外線透過性カバーに向け赤外線光
を直角に集光するように配置され、受光器は、送光器か
ら放射され赤外線透過性カバーを透過した赤外線光が赤
外線透過性カバー上面の指により乱反射した乱反射光の
主ビーム領域内にあり、前記赤外線透過性カバーの上面
および内面によって反射された赤外線光は領域外にある
ように筒状のガイド内に収められている。このため受光
器の受光点は、カバー面に対し傾斜して取り付けられて
いる。
【0007】一方、作動回路は、各々のキーに対し固有
の制御および検出回路を有している。前記制御および検
出回路は、各々のキー毎に、送光器駆動用スイッチを開
閉する異なる周波数の電流パルスを出力して、各々隣接
するキーの光干渉を防止している。また、各々のキーに
共通した周期で前記電流パルスより大周期のウィンドウ
パルスを発生し、更に、ウィンドウパルスの立下りに同
期したサンプリングパルスを発生させる。
【0008】各々のキー毎の送光器は、前記電流パルス
と前記ウィンドウパルスで駆動される直列接続されたス
イッチを介して給電されるが、この給電は、目的とする
キーに指を近接したときに発生する指操作対応信号と、
指を近接した後最初に発生したウィンドウパルスよりd
t時間遅れて発生するウィンドウパルスよりも短かいパ
ルス幅の2進信号と、前記サンプリングパルスのAND
信号による操作有効信号により送光素子を非同期的に駆
動する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した、従来の光電
式フィンガ操作形キーボード装置のキー毎に取り付けら
れている赤外線光の受光器は、赤外線透過性カバーの上
面にある指により乱反射した乱反射光の主ビーム領域内
にあり、赤外線透過性カバーの上面および内面によって
反射された赤外線光の領域外にあるように赤外線透過性
カバー面に一定角度傾斜して取り付けられている。この
ため、赤外線透過性カバーの厚さが一定の場合において
は、SN比の優れた乱反射光を検出可能であるが、カバ
ーの厚さが異なると乱反射光の主ビームの方向が変ると
ともに赤外線透過性カバーの上・下面での反射光の光路
が変化するため、減少した前記指からの乱反射光に赤線
透過性カバーの上・下面の反射光が加わり、受光器のS
N比が低下し誤動作のおそれがある。また、受光器の実
際の傾斜角の設定は、送光器の取り付け姿勢にも依存す
るので角度調整に時間を要する。
【0010】また、作動回路は、各々のキー毎の電流パ
ルス周波数を異なる周波数とし、各々のキーに対応する
送光器から放射される赤外線光のパルス変調された光周
波数を変えることにより、互いに干渉することなく検出
可能としている。また、送光器の寿命を延ばすため、指
の近接と非同期的に出力する操作有効信号の間で出力す
る複数のウインドウパルス期間で、電流信号パルスによ
り送光器を駆動するようにしている。
【0011】しかし、赤外線の送光器の寿命を延ばすと
いっても、送光器として、通常使用されるアルミニウム
ガリウムヒ素等のLEDの室温における寿命は107
間以上であり半永久的である。また、操作有効信号やウ
ィンドウパルスを構成することにより消費電力削減の効
果があるが、回路が複雑で、しかもキー毎の電流パルス
周波数を異なる周波数にする等の配慮が必要である。
【0012】本発明は、上述した実情に鑑みなされたも
ので、光センシングタッチパネル装置を製作が容易で、
光電スイッチの駆動を低電力で、SN比の優れた同期方
式の作動回路とする新期な装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のセンシング窓および表示窓等を有する化粧板をガラス
板と赤外線透過フィルタの間に挟んだタッチパネルと、
該タッチパネルの下面に設けられ、前記ガラス板に向け
赤外線を放射する赤外線発光素子と、前記ガラス板上面
に指を近接することにより前記赤外線を乱反射させ、該
乱反射した赤外線を受光する赤外線受光素子と、前記赤
外線発光素子を収納する第一の部屋と、該第一の部屋と
並置され前記赤外線受光素子を収納する第二の部屋と、
前記赤外線発光素子をデューティ比0.1以下のパルス
信号で駆動し、パルス変調された前記赤外線の乱反射光
を、前記赤外線受光素子で前記パルス信号と同期して受
光し、パルス変調された光電信号を出力する光電スイッ
チ回路と、前記光電信号に基づいて前記センシング窓に
対応する情報を前記表示窓に表示する表示部とで構成し
たものである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載の光セ
ンシングタッチパネル装置において、前記第一の部屋の
内面を赤外線吸収面、前記第二の部屋の内面を赤外線反
射面としたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1に記載の光セ
ンシングタッチパネル装置において、前記光電スイッチ
回路を、所定周期のパルス信号を出力するタイミングパ
ルス発生回路と、前記パルス信号により駆動され、前記
赤外線発光素子によりパルス変調された赤外線を放射
し、赤外線受光素子により前記パルス変調された赤外線
の前記指による乱反射光を受光し、該赤外線受光素子か
ら出力された光電信号と基準電圧とを比較し、該基準電
圧以上のレベルの前記光電信号を出力するコンパレータ
と、該コンパレータの出力を常時閉路し該コンパレータ
から出力した前記光電信号が所定数入力したとき開路す
るゲートを備えた信号処理回路で構成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による光センジン
グタッチパネル装置の実施形態例を説明するための外観
斜視図であり、図中、1は光センシングタッチパネル装
置、2は外筐、3はキャップ、4は端子ボックス、5は
取付筒、6はガラス板、7はLCD(液晶)表示部、8
はセンシング窓である。
【0017】図1に示す光センシングタッチパネル装置
1は流量計の変換器に適用した例であり、流量計本体
(図示せず)とは取付筒5を介して外筐2で取り付けら
れている。外筐2は一端面を開口した筒状体で、内部に
は演算表示回路(図示せず)が収納され、開口面には演
算された瞬時流量や積算流量、あるいは流量係数等のパ
ラメータが表示されるLCD表示部7、および該LCD
表示部7に表示されるパラメータを非接触的に選択する
複数のセンシング窓8が設けられている。LCD表示部
7およびセンシング窓8の外側面は防爆規格に従った厚
さのガラス板6で覆われ、該ガラス板6は開口3aを有
する環状のキャップ3で気密に外筐2に封止されてい
る。なお、外筐2の外周面には端子ボックス4が設けら
れている。
【0018】センシング窓8は、筐体2内に各々のセン
シング窓8に対応して設けられた一対の赤外線発光素子
と赤外線受光素子からなる指を反射体としたフォトリフ
レクタ型の光電スイッチを操作するために指を近接させ
る窓である。
【0019】図2は、光センシングタッチパネル装置の
要部となる該光センシングタッチパネルの構成図であ
り、図中、9は化粧板、10は赤外線透過フィルタ、1
1は光シールド材、12は基板、13は光反射板、14
は吸収板、15は赤外線発光素子、16は赤外線受光素
子、17は指であり、図1の場合と同様の作用をする部
分には、図1と同じ参照番号を付してある。
【0020】図2に示した光センシングタッチパネル
は、耐圧防爆規格を満足する爆発及び外部衝撃に耐えら
れる強度の板厚が例えば5mm以上の無色透明のガラス
板6と、センシング窓8及びLCD表示部7を開口する
光不透過性の化粧板9と、規定以下の波長を遮断する赤
外線透過フィルタ10が順に重ね合わせて配置し、該赤
外線透過フィルタ10の下面側の光シールド材11内に
対をなす赤外線発光素子15と赤外線受光素子16が並
置されている。光シールド材11は、例えば、不透明の
樹脂形成材で、赤外線発光素子15を設置する第一の部
屋11aと赤外線受光素子16を設置する第二の部屋1
1bを有し、第一の部屋11aと第二の部屋11bとの
間は赤外線発光素子15から放射される赤外線を赤外線
受光素子16が直接受光しないように遮断されている。
赤外線発光素子15と赤外線受光素子16は、発光,受
光方向がガラス板6の面に対し略直角となる姿勢で基板
12上に取り付けられている。
【0021】第一の部屋11aの内面は、赤外線を吸収
する吸収体14又は高吸収性樹脂で覆われている。ま
た、吸収体14の代わりに赤外線が吸収しやすい色、例
えば、黒としている。一方、第二の部屋11bの内面は
赤外線を反射する反射板13又は高反射性樹脂で覆われ
ている。また、反射板13の代わりに、内面の色を赤外
線が反射しやすい色、例えば、白としても同等の効果を
得ることができる。
【0022】上述した、光センシングタッチパネルにお
いて、指17をガラス板6に近接しない状態では、赤外
線発光素子15から放射された赤外線は、ガラス板6の
面にに対しある屈折角を持って通過し、ガラス板6によ
る反射物がないので赤外線受光素子16に達することは
ない。指17をガラス板6に近接すると赤外線は指17
により乱反射する。乱反射した赤外線はガラス板6,赤
外線透過フィルタ10を通過し、直接光及び反射板13
で反射した反射光として赤外線受光素子16に達する。
また、赤外線発光素子15の発光端は集光レンズになっ
ており、かつ、部屋11aの内面に直接あたる赤外線を
吸収し、ガラス板6に対して直角方向の指向性が鋭くな
り、高SN比で指17による乱反射した赤外線を検出す
ることができる。
【0023】指17により乱反射した赤外線を赤外線受
光素子16で受光する場合、高SN比であることが必要
条件であるが、他の条件としては上述したフォトリフレ
クタ型の光センシングタッチパネルとしての消費電力が
小さいことがあげられる。高SN比で受光するために
は、図2に示すような光センシングタッチパネルを構成
することと、光センシングタッチパネルの駆動におい
て、赤外線発光素子15を電流パルスで駆動してパルス
変調された赤外線を放射し、これを受光する赤外線受光
素子16では、前記電流パルスと同期して非同期の外乱
光が入力しても動作しないようにし、且つ、同期した外
乱光の影響を取り除くことが必要である。なお、消費電
力を小さくするためには、前記電流パルスのデューティ
比を小さくすることが有効である。次に、上述の光セン
シングタッチパネルの駆動回路例を図3に示し図4に示
したタイムチャートにより、その動作を説明する。
【0024】図3は、本発明による光センシングタッチ
パネル装置の光電スイッチの駆動回路例を説明するため
のブロック回路図であり、図中、20は光電スイッチ駆
動回路、21はプリアンプ、22はバッファアンプ、2
3は基準電圧、24はコンパレータ、25は信号処理回
路、26は出力回路、27は発振器、28はタイミング
発生回路、29は赤外線発光素子(LED)駆動回路、
30は定電圧電源である。
【0025】図3において、発振器27は、内蔵コンデ
ンサを定電流で充放電することにより基準発振出力を得
るもので、該基準発振出力は、タイミング信号発生回路
28に入力され、所定周波数のタイミングパルス(以
下、同期パルスと記す)が出力される。該同期パルス
は、信号処理回路25およびLED駆動回路29に入力
される。LED駆動回路29に入力した同期パルスは、
駆動デューティ比が0.1以下の、例えば、1/16に
整形され、電源Vccに陽極を接続した赤外線発光素子
(LED)15を定電流駆動し、整形された同期パルス
によりパルス変調された赤外線を放射する。
【0026】指17により乱反射した赤外線の反射光を
受光した赤外線受光素子16からの光電流は、帰還抵抗
Rを有するプリアンプ21で電圧変換増幅され、コンデ
ンサCを介してバッファアンプ22に入力し直流成分お
よび低周波の外乱光によるノイズ成分を除去し、ダイナ
ミックレンジを拡げるとともに信号検出感度を高めてい
る。また、コンデンサC結合することにより、低周波雑
音成分やプリアンプ21のDCオフセットを除去してい
る。
【0027】コンパレータ24は、バッファアンプ22
によりコンパレータレベルまで増幅した光電信号と基準
電圧23とを比較し、コンパレータレベルのパルス信号
を出力する。なお、コンパレータ24の回路にはヒステ
リシス機能が付加してあり、入力光の微少変動によるチ
ャタリングを防止している。
【0028】コンパレータ24から出力されたコンパレ
ータレベルのパルス信号は信号処理回路25に入力され
る。信号処理回路25は、前述の如く、タイミング発生
回路28から出力された同期パルスを入力して、コンパ
レータレベルの入力信号以外で同期パルスと非同期の外
乱光の雑音が含まれているか否かを判別し、非同期の外
乱光による雑音性のパルスの出力を禁止する。また、同
期パルスと同期した外乱光に対しては、外乱光の入射タ
イミングと同期検出のタイミングが、連続して複数回一
致する確率が極めて小さいことを利用して、同期外乱光
であるか否かを選別している。例えば、同期パルスと同
期外乱光が3回連続して発生する確率は殆んど零である
ことを利用して同期外乱光の有無を検出している。
【0029】従って、コンパレータ24からの信号が、
信号処理回路25に同期パルスと同期したパルス信号が
3個以下の入力の場合は、信号処理回路25に設けられ
たゲートを閉じて出力させず、3個以上のパルス信号が
信号処理回路25に入力されたときはゲートを開き出力
回路26に出力し、OUT端子から出力する。
【0030】図4は、本発明の光センシングタッチパネ
ル装置の動作を説明するためのタイムチャートであり、
図中、図4(A)は図3のタイミング発生回路28から
出力される同期パルス、図4(B)はセンシング窓8に
指17を近接した近接時間を“H”レベルで表わしたチ
ャートで、図4(C)は、コンパレータ24から信号処
理回路25に入力する信号パルスで、図4(D)は端子
Voutからの出力信号である。
【0031】図4のタイムチャートを図3に基づいて説
明する。まず、図4(A)に示す同期パルスはタイミン
グ発生回路28から出力し、LED駆動回路29に入力
して駆動デューティ比1/16に整形されて赤外線発光
素子15を駆動し、パルス変調された赤外線を放射して
いる。ここで、時間t0においてガラス板6に操作の目
的に応じて指17をセンシング窓8に近接し、時間t2
まで近接を継続する(図4(B))。
【0032】パルス変調された赤外線は、指17により
乱反射し、図3の破線に従って放射され赤外線受光素子
16により受光される。赤外線受光素子16で光電変換
された光電流はプリアンプ21で電圧に変換し増幅さ
れ、バッファアンプ22でコンパレータレベルまで増幅
し、コンパレータ24で基準電圧23と比較し、コンパ
レータレベルの検出信号パルスを信号処理回路25へ出
力する。信号処理回路25は、コンパレータ24から出
力された検出信号パルスと同期パルスとの同期一致数n
を計算し、同期一致数n=3が得られる(図4(C))
と、同期外乱光の入力はないものと判断し、次のn=4
の同期パルスが出力されるt1時間に出力回路26から
出力信号(図4(D))が立ち上がり、指17の近接が
終了するまでのt1〜t2時間で出力される。
【0033】
【発明の効果】請求項1に対応する効果:光センシング
タッチパネル装置の光電スイッチを、 指を反射体とする赤外線を用いたフォトリフレクタ型と
し、赤外線発光素子と赤外線発光素子を駆動する駆動回
路は、赤外線を放射するための駆動パルスと同期して指
により乱反射された赤外線を検出するようにしたので、
非同期の外乱信号を対し応動することなく高感度で指近
接による検出信号を検出することができる。更に、駆動
信号パルスのデューティ比を0.1以下としたので低い
消費電力で駆動することが可能となる。
【0034】請求項2に対応する効果:請求項1に記載
の光センシングタッチパネル装置において、赤外線発光
素子を設置する第一の部屋の内壁を赤外線吸収面とした
ので、赤外線発光素子の指向性を均一でかつ鋭くするこ
とができるので、安定した感度を得ることができる。ま
た、赤外線受光素子を設置する第二の部屋の内壁を赤外
線反射面としたので、乱反射した赤外線の赤外線受光素
子への集発光率が増加し、検出感度が向上する。
【0035】請求項3に対応する効果:請求項1に記載
の光センシングタッチパネル装置において、赤外線を放
射するための駆動パルスと同期して、指により乱反射さ
れた赤外線を検出する光電スイッチの駆動回路に、タイ
ミングパルス発生回路と、コンパレータと、信号処理回
路とを設けたので、非同期の外乱信号を取り除くととも
に、コンパレータより低レベルの同期外乱信号が取り除
かれる。更に、信号処理回路により、同期した検出信号
パルスがn個(n=3)出力するまでゲートを開かない
ようにしたので、高レベルの同期外乱信号を除去するこ
とができ、高い信頼性の光センシングタッチパネル装置
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光センジングタッチパネル装置
の実施形態例を説明するための外観斜視図である。
【図2】 光センシングタッチパネル装置の要部となる
光センシングタッチパネルの構成図である。
【図3】 本発明による光センシングタッチパネル装置
の光電スイッチの駆動回路例を説明するためのブロック
回路図である。
【図4】 本発明の光センシングタッチパネル装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1…光センシングタッチパネル装置、2…外筐、3…キ
ャップ、4…端子ボックス、5…取付筒、6…ガラス
板、7…LCD(液晶)表示部、8…センシング窓、9
…化粧板、10…赤外線透過フィルタ、11…光シール
ド材、12…基板、13…反射板、14…吸収板、15
…赤外線発光素子、16…赤外線受光素子、17…指、
20…光電スイッチ駆動回路、21…プリアンプ、22
…バッファアンプ、23…基準電圧、24…コンパレー
タ、25…信号処理回路、26…出力回路、27…発振
器、28…タイミング発生回路、29…赤外線発光素子
(LED)駆動回路、30…定電圧電源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンシング窓および表示窓等を有
    する化粧板をガラス板と赤外線透過フィルタの間に挟ん
    だタッチパネルと、該タッチパネルの下面に設けられ、
    前記ガラス板に向け赤外線を放射する赤外線発光素子
    と、前記ガラス板上面に指を近接することにより前記赤
    外線を乱反射させ、該乱反射した赤外線を受光する赤外
    線受光素子と、前記赤外線発光素子を収納する第一の部
    屋と、該第一の部屋と並置され前記赤外線受光素子を収
    納する第二の部屋と、前記赤外線発光素子をデューティ
    比0.1以下のパルス信号で駆動し、パルス変調された
    前記赤外線の乱反射光を、前記赤外線受光素子で前記パ
    ルス信号と同期して受光し、パルス変調された光電信号
    を出力する光電スイッチ回路と、前記光電信号に基づい
    て前記センシング窓に対応する情報を前記表示窓に表示
    する表示部とからなることを特徴とする光センシングタ
    ッチパネル装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の部屋の内面を赤外線吸収面、
    前記第二の部屋の内面を赤外線反射面としたことを特徴
    とする請求項1に記載の光センシングタッチパネル装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光電スイッチ回路を、所定周期のパ
    ルス信号を出力するタイミングパルス発生回路と、前記
    パルス信号により駆動され、前記赤外線発光素子により
    パルス変調された赤外線を放射し、赤外線受光素子によ
    り前記パルス変調された赤外線の前記指による乱反射光
    を受光し、該赤外線受光素子から出力された光電信号と
    基準電圧とを比較し、該基準電圧以上のレベルの前記光
    電信号を出力するコンパレータと、該コンパレータの出
    力を常時閉路し該コンパレータから出力した前記光電信
    号が所定数入力したとき開路するゲートを備えた信号処
    理回路で構成したことを特徴とする請求項1に記載の光
    センシングタッチパネル装置。
JP10746197A 1997-04-24 1997-04-24 光センシングタッチパネル装置 Pending JPH10303722A (ja)

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