JP4678337B2 - 回転軸構造および電動過給機 - Google Patents

回転軸構造および電動過給機 Download PDF

Info

Publication number
JP4678337B2
JP4678337B2 JP2006153592A JP2006153592A JP4678337B2 JP 4678337 B2 JP4678337 B2 JP 4678337B2 JP 2006153592 A JP2006153592 A JP 2006153592A JP 2006153592 A JP2006153592 A JP 2006153592A JP 4678337 B2 JP4678337 B2 JP 4678337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
rotor
turbine wheel
wheel
electric supercharger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006153592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007321675A (ja
Inventor
達雄 飯田
茂樹 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006153592A priority Critical patent/JP4678337B2/ja
Publication of JP2007321675A publication Critical patent/JP2007321675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678337B2 publication Critical patent/JP4678337B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Description

本発明は、回転軸構造および電動過給機に関し、特に、電動過給機に含まれる回転軸構造に関する。
回転軸を有する電動過給機が従来から知られている。
たとえば、特表2001−527613号公報(特許文献1)においては、電動過給機の回転軸の冷却のために、軸心に冷却通路となる貫通孔を形成し、該貫通孔に空気を流通させることにより回転軸の冷却を行なう構造が開示されている。
また、特開平6−173602号公報(特許文献2)においては、回転軸のタービンホイール側端部に穴を設けることにより低断面積部が形成された構造が開示されている。
また、特開昭63−266126号公報(特許文献3)においては、一端にタービンブレードを固定したシャフトに回転子を配設し、タービンブレード側に位置する軸受と回転子との間のシャフトの外周にセラミックス製の高剛性スリーブを嵌合した構造が開示されている。
また、特開2000−145469号公報(特許文献4)においては、電動過給機のロータの両端をスペーサで支持した構造が開示されている。
特表2001−527613号公報 特開平6−173602号公報 特開昭63−266126号公報 特開2000−145469号公報
電動過給機は、その使用環境や運転条件により、高温下での運転となる場合がある。特に、排気側に位置するタービンホイールは高温に曝される。タービンホイールの熱は、回転軸を介してロータに伝達される。この熱の伝達量が大きいと、ロータの温度が過度に上昇し、たとえばロータ内に永久磁石が設けられている場合、磁石が減磁して電動過給機の性能が確保できなくなる場合がある。したがって、回転軸を介したタービンシャフトからロータへの熱伝達を抑制することが重要である。
特許文献1に記載の構造では、回転軸全体を軸方向に貫通する冷却通路が形成されているが、このようにすることで、回転軸の剛性が低下し、軸振動が大きくなる場合がある。また、特許文献2〜4においても、上記課題を十分に解決する構成は開示されていない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、回転軸の剛性を過度に低下させることなくロータの温度上昇を抑制することが可能な回転軸構造および該構造を含む電動過給機を提供することにある。
本発明に係る回転軸構造は、電動過給機に含まれる回転軸構造であって、1つの局面では、電動過給機の排気側のホイールであるタービンホイールと、タービンホイールに接続された回転軸と、回転軸に固設されたロータと、ロータに対してタービンホイール側に設けられ、回転軸を支持する軸受部とを備え、タービンホイールとロータとの間に位置する回転軸内に形成された伝熱経路は、ロータと軸受部との間に位置する第1部分と、軸受部の内周に位置する第2部分とを有し、第1部分は、第2部分よりも伝熱経路の断面積が小さい低断面積部を含む。
上記構成によれば、ロータと軸受部との間に位置する伝熱経路の第1部分が低断面積部を含むことで、タービンホイールからの熱がロータに伝達されることを抑制することができる。また、軸受部の内周に位置する伝熱経路の第2部分の断面積をある程度確保することで、回転軸の剛性を一定以上に確保することができる。したがって、回転軸の剛性を過度に低下させることなくロータの温度上昇を抑制することができる。
上記回転軸構造において、回転軸の外周面にタービンホイール側の径が大きくなるような段差部が形成され、ロータは段差部に対してタービンホイールの反対側に位置するように回転軸に固設され、回転軸のタービンホイール側の軸方向端面から回転軸の軸方向に延び、段差部近傍に達する有底孔が形成され、低断面積部は、段差部と有底孔の底部との間に形成される。
これにより、簡単な構造でロータの温度上昇を抑制することができる。また、段差部の近傍よりもタービンシャフト側のみに形成された有底孔により低断面積部を構成することで、シャフト剛性が低下することを抑制しながらロータ温度の上昇を抑制することができる。
好ましくは、上記回転軸構造において、軸受部に対してタービンホイール側に位置する有底孔の径を該有底孔の他の部分に対して大きくする。
これにより、軸受部よりも外側(タービンホイール側)に位置する回転軸の重量を低減することができる。
好ましくは、上記回転軸構造は、ロータの軸方向の両端部に設けられたスペーサをさらに備え、タービンホイール側に位置するスペーサは、回転軸よりも熱伝達率が低い。
これにより、タービンホイールからロータへの熱伝達をさらに抑制することができる。したがって、ロータの温度上昇を抑制する効果をさらに高めることができる。
好ましくは、上記回転軸構造は、電動過給機の吸気側のホイールであるコンプレッサホイールと、ロータの軸方向の両端部に設けられたスペーサとをさらに備え、コンプレッサホイール側に位置するスペーサは、タービンホイール側に位置するスペーサよりも熱伝達率が高い。
これにより、回転電機の作動中にロータに発生した熱を積極的にコンプレッサホイール側に逃がすことができる。したがって、ロータの温度上昇を抑制する効果をさらに高めることができる。
本発明に係る回転軸構造は、電動過給機に含まれる回転軸構造であって、他の局面では、電動過給機の吸気側のホイールであるコンプレッサホイールと、電動過給機の排気側のホイールであるタービンホイールと、コンプレッサホイールおよびタービンホイールに接続された回転軸と、回転軸に固設されたロータと、ロータの軸方向の両端部に設けられたスペーサとを備え、コンプレッサホイール側に位置するスペーサは、タービンホイール側に位置するスペーサよりも熱伝達率が高い。
上記構成によれば、回転電機の作動中にロータに発生した熱を積極的にコンプレッサホイール側に逃がすことができる。したがって、回転軸の剛性を過度に低下させることなくロータの温度上昇を抑制することができる。
本発明に係る電動過給機は、上述した回転軸構造を含む。これにより、回転軸の剛性を過度に低下させることなくロータの温度上昇が抑制された電動過給機が得られる。
本発明によれば、回転軸の剛性を過度に低下させることなくロータの温度上昇を抑制することができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転軸構造を含む回転電機をターボチャージャ(電動過給機)付きエンジンに組付けたシステムの概略構成を示す図である。該システムは、図1に示すように、吸気管110および排気管120を含むエンジン100と、吸気管110内および排気管120内にホイールを含むターボチャージャ200と、ターボチャージャ200と同軸上に配置された磁石型電動機300と、インバータ400と、システム全体を制御するECU500とを含んで構成される。磁石型電動機300は、回転軸の外周部に磁石を配置したロータを有する電動機である。
図1に示されるシステムでは、エンジン100から排出される排気エネルギーにより、排気管120側のホイールであるタービンホイール121を回転させ、この動力によって、吸気管110側のホイールであるコンプレッサホイール111を回転させる。このようにすることで、エンジン100に圧縮空気を供給して、充填効率を高めることができる。上記システムでは、さらに、排気のエネルギーが十分でない場合等に、磁石型電動機300により、タービンホイール121とコンプレッサホイール111とを連結するタービンシャフトを強制的に回転させる。磁石型電動機300への電力は、インバータ400から供給される。ECU500は、インバータ400の動作を制御する。
排気管120には、タービンホイールを避けて迂回するバイパスが設けられている。バイパスの入口近傍には、ウエイストゲートバルブ130が配置されている。過給の必要がない場合等においては、ウエイストゲートバルブ130が開弁される。
図2は、磁石型電動機300に含まれる回転軸構造を示した断面図である。図2を参照して、磁石型電動機300は、シャフト310と、モータロータ320と、スペーサ330と、フローティング軸受340とを含んで構成される。
シャフト310は、コンプレッサホイール111およびタービンホイール121とともに回転する「回転軸」である。モータロータ320は、シャフト310に固設される。スペーサ330は、モータロータ320に対してコンプレッサホイール111側およびタービンホイール121側に設けられるスペーサ331,332を含む。スペーサ331,332は、チタン、チタン合金またはステンレスなどを含んで構成される。フローティング軸受340は、モータロータ320に対してコンプレッサホイール111側およびタービンホイール121側に設けられるフローティング軸受341,342を含む。そして、フローティング軸受340は、シャフト310を径方向に支持する。
図3は、図2に示されるモータロータ320の構造をより詳細に示した図である。図3を参照して、モータロータ320は、管状部材321と、磁石322と、嵌入部材323とを含んで構成される。管状部材321は、たとえばチタンなどの非磁性材料で構成される。磁石322は、管状部材321の内周側に設けられる。嵌入部材323は、たとえばチタンなどの非磁性材料で構成され、磁石322とともに管状部材321内に嵌入される。
上述した電動過給機の動作時に、排気側に設けられたタービンホイール121は特に高温下に曝される。タービンホイール121の熱は、シャフト310を介してロータ320にも伝達する。ここで、ロータ320への熱伝達量が過度に大きく、ロータ320の温度がロータ320内に設けられた磁石322の熱減磁限界温度にまで上昇した場合には、磁石322が減磁し、電動過給機の性能が確保できなくなることが懸念される。また、ロータ320の温度が磁石322の減磁温度以下であっても、磁石322の磁力はその材料特有の温度係数で支配されているため、温度変化とともに磁力が変化し、回転電機の出力が低下することが懸念される。したがって、タービンホイール121からの熱のロータ320への伝達を抑制することが重要である。
再び図2を参照して、タービンホイール121側に位置するシャフト310には、孔部311が形成されている。孔部311は、シャフト310のタービンホイール121側の軸方向端面からシャフト軸方向に延びるように形成される。孔部311の底面は、フローティング軸受342とスペーサ332との間に位置する。すなわち、孔部311は、フローティング軸受342とスペーサ332との間に達するように形成される。
図9は、図2に示されるフローティング軸受340(フル・フロート・ベアリング)の周辺構造を示した図である。図9を参照して、フローティング軸受340は、シャフト310と電動過給機を収納するケーシング360とに挟持される。ただし、フローティング軸受340は、シャフト310およびケーシング360に固定されていない。そして、フローティング軸受340はシャフト310とケーシング360との間で自由に回転できる。シャフト310およびフローティング軸受340間と、フローティング軸受340およびケーシング360間とには、潤滑油が満たされている。この潤滑油により、フローティング軸受340およびその周辺が冷却される。フローティング軸受340の軸方向の両端部にケーシング360に固定されたCリング350が設けられている。これにより、フローティング軸受340の位置決めがなされる。
図4は、本実施の形態に係る回転軸構造における孔部311の周辺の構造を示した図である。図4を参照して、シャフト310の外周面には、段差部310Aが形成される。段差部310Aに対してタービンホイール121側に位置するシャフト310の径は相対的に大きく、シャフト310Aに対してコンプレッサホイール111側に位置するシャフト310の径は相対的に小さい。段差部310Aにより、シャフト310に固設される「回転子」としてのロータ320およびスペーサ330(332)の位置決めが行なわれる。
図4に示すように、シャフト310に孔部311が形成されることで、シャフト310の断面積が縮小される。そして、フローティング軸受342の内周に位置する部分(図4中のB部)よりも伝熱経路の断面積が小さくなる部分(図4中のA部)が形成される。このように、タービンホイール121からロータ320へ向かう伝熱経路の断面積がA部において縮小された結果、タービンホイール121からの熱がロータ320に伝達しにくくなる。そして、タービンホイール121からの熱は、フローティング軸受342に供給された潤滑油により冷却される。A部における伝熱経路の断面積が縮小されていることで、上記潤滑油への伝熱が促進される。
なお、ロータ320に対してタービンホイール121側に位置するスペーサ332は、シャフト310よりも熱伝達率が低いことが好ましく、ロータ320に対してコンプレッサホイール111側に位置するスペーサ331は、ロータ320に対してタービンホイール121側に位置するスペーサ332よりも熱伝達率が高いことが好ましい。
スペーサ330(331,332)を構成する素材としては、たとえばチタンが用いられるが、スペーサ332の熱伝達率をシャフト310(たとえば鉄製)の熱伝達率よりも低くする場合には、スペーサ332を構成する素材として、チタンやステンレスを用いることが考えられる。また、スペーサ331の熱伝達率をスペーサ332(たとえばチタン製)の熱伝達率よりも高くする場合には、スペーサ331を構成する素材として、アルミニウムや鉄を用いることが考えられる。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る回転軸構造は、電動過給機に含まれる回転軸構造であって、電動過給機の排気側のホイールであるタービンホイール121と、タービンホイール121に接続された「回転軸」としてのシャフト310と、シャフト310に固設されたロータ320と、ロータ320に対してタービンホイール121側に設けられ、シャフト310を支持する「軸受部」としてのフローティング軸受342とを備える。タービンホイール121とロータ320との間に位置するシャフト310内に形成された伝熱経路は、ロータ320とフローティング軸受342との間に位置する「第1部分」としてのA部と、フローティング軸受342上に位置する「第2部分」としてのB部とを有する。ここで、A部は、B部よりも伝熱経路の断面積が小さい「低断面積部」を構成する。
より具体的には、シャフト310の外周面にタービンホイール121側の径が大きくなるような段差部310Aが形成され、ロータ320は段差部310Aに対してタービンホイール121の反対側に位置するようにシャフト310に固設される。シャフト310のタービンホイール121側の軸方向端面からシャフト310の軸方向に延び、段差部310A近傍に達する「有底孔」である孔部311が形成される。「低断面積部」であるA部は、段差部310Aと孔部311の底部との間に形成される。
本実施の形態に係る回転軸構造によれば、ロータ320とフローティング軸受342との間に位置するA部における伝熱経路の断面積を縮小することで、タービンホイール121からの熱がロータ320に伝達されるのを抑制することができる。また、フローティング軸受342の内周に位置するB部における伝熱経路の断面積をある程度確保することで、シャフト310の剛性を一定以上に確保することができる。したがって、シャフト310の剛性を過度に低下させることなくロータ320の温度上昇を抑制することができる。
また、シャフト310に設けられた孔部311により「低断面積部」を形成することで、簡単な構造でロータ320の温度上昇を抑制することができる。
なお、電動過給機の作動時に生じやすい1次振動の腹は、シャフト310の軸方向中心付近に位置する。本実施の形態において、孔部311はシャフト310の軸方向端部とスペーサ332との間にのみ形成されるため、1次振動の腹に近い部分ではシャフト剛性は低下しない。したがって、孔部311を形成することによる振動特性への影響は小さい。
また、スペーサ332の熱伝達率をシャフト310の熱伝達率よりも低くした場合は、タービンホイール121からロータ320への熱伝達をさらに抑制することができる。したがって、ロータ320の温度上昇を抑制する効果をさらに高めることができる。
また、スペーサ331の熱伝達率をスペーサ332の熱伝達率よりも高くした場合は、回転電機の作動中にロータ320に発生した熱をコンプレッサ111側のフローティング軸受341の潤滑油に積極的に逃がすことができる。したがって、ロータ320の温度上昇を抑制する効果をさらに高めることができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る回転軸構造を示した断面図である。また、図6は、図5に示される回転軸構造における孔部311の周辺の構造を示した図である。図5,図6を参照して、本実施の形態に係る回転軸構造は、実施の形態1に係る回転軸構造の変形例であって、孔部311に小径部分311Aと大径部分311Bとを設けたことを特徴とする。より具体的には、フローティング軸受342に対してタービンホイール121側に位置する孔部311の径を、孔部311の他の部分よりも大きくすることで、小径部分311Aと大径部分311Bとを形成している。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、シャフト310におけるロータ320とフローティング軸受342との間に位置する部分において、フローティング軸受342の内周に位置する部分(図6中のB部)よりも伝熱経路の断面積が小さくなる部分(図6中のA部)が形成される。この結果、シャフト310の剛性が過度に低下することを抑制しながら、タービンホイール121からの熱がロータ320に伝達されるのを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、上記のように孔部311の径を拡大することで、回転体であるシャフト310の重量を低減することができる。ここで、フローティング軸受342よりも外側(タービンホイール121側)に位置する孔部311の径を拡大することで、振動特性に影響の大きい部分(フローティング軸受342に対して軸方向中心側に位置する部分)のシャフト310の剛性は低下しない。以上の結果として、シャフト310の振動特性が向上する。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る回転軸構造を示した断面図である。図7を参照して、本実施の形態に係る回転軸構造は、実施の形態1,2に係る回転軸構造の変形例であって、孔部311に小径部分311Aと大径部分311Bとを設けるとともに、タービンホイール121にも孔部121Aを設けたことを特徴とする。
本実施の形態においても、実施の形態2と同様に、振動特性に影響の大きい部分のシャフト310の剛性を低下させることなく、シャフト310を含む回転体の重量を低減することができる。結果として、シャフト310の振動特性が向上する。
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4に係る回転軸構造を示した断面図である。図8を参照して、本実施の形態に係る回転軸構造は、実施の形態1〜3に係る回転軸構造の変形例であって、孔部311を省略し、代わりにスペーサ330によってロータ320の温度上昇を抑制することを特徴とする。
より具体的には、
(1)スペーサ332の熱伝達率をシャフト310の熱伝達率よりも低く設定し、
(2)スペーサ331の熱伝達率をスペーサ332の熱伝達率よりも高く設定している。
すなわち、本実施の形態に係る回転軸構造は、電動過給機の吸気側のホイールであるコンプレッサホイール111と、電動過給機の排気側のホイールであるタービンホイール121と、コンプレッサホイール111およびタービンホイール121に接続されたシャフト310と、シャフト310に固設されたロータ320と、ロータ320の軸方向の両端部に設けられたスペーサ330とを備え、タービンホイール121側に位置するスペーサ332は、シャフト310よりも熱伝達率が低く、コンプレッサホイール111側に位置するスペーサ331は、タービンホイール121側に位置するスペーサ332よりも熱伝達率が高い。
このようにすることで、タービンホイール121からロータ320への熱伝達を抑制するとともに、回転電機の作動中にロータ320に発生した熱をコンプレッサ111側のフローティング軸受341の潤滑油に積極的に逃がすことができる。この結果、ロータ320の温度上昇が抑制される。なお、上記(1),(2)のいずれか一方のみが満たされるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る回転軸構造を含む回転電機をターボチャージャ付きエンジンに組付けたシステムの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る回転軸構造を示した断面図である。 図2に示されるロータの構造をより詳細に示した図である。 本発明の実施の形態1に係る回転軸構造におけるシャフト孔部の周辺の構造を示した図である。 本発明の実施の形態2に係る回転軸構造を示した断面図である。 本発明の実施の形態2に係る回転軸構造におけるシャフト孔部の周辺の構造を示した図である。 本発明の実施の形態3に係る回転軸構造を示した断面図である。 本発明の実施の形態4に係る回転軸構造を示した断面図である。 フローティング軸受の周辺構造を示した図である。
符号の説明
100 エンジン、110 吸気管、111 コンプレッサホイール、120 排気管、121 タービンホイール、121A 孔部、130 ウエイストゲートバルブ、200 ターボチャージャ、300 磁石型電動機、310 シャフト、310A 段差部、311 孔部、311A 小径部分、311B 大径部分、320 ロータ、321 管状部材、322 磁石、323 嵌入部材、330,331,332 スペーサ、340 フローティング軸受、350 Cリング、360 ケーシング、400 インバータ、500 ECU。

Claims (6)

  1. 電動過給機に含まれる回転軸構造であって、
    前記電動過給機の排気側のホイールであるタービンホイールと、
    前記タービンホイールに接続された回転軸と、
    前記回転軸に固設されたロータと、
    前記ロータに対して前記タービンホイール側に設けられ、前記回転軸を支持する軸受部とを備え、
    前記タービンホイールと前記ロータとの間に位置する前記回転軸内に形成された伝熱経路は、前記ロータと前記軸受部との間に位置する第1部分と、前記軸受部の内周に位置する第2部分とを有し、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも伝熱経路の断面積が小さい低断面積部を含み、
    前記回転軸の外周面に前記タービンホイール側の径が大きくなるような段差部が形成され、
    前記ロータは前記段差部に対して前記タービンホイールの反対側に位置するように前記回転軸に固設され、
    前記回転軸の前記タービンホイール側の軸方向端面から前記回転軸の軸方向に延び、前記段差部近傍に達する有底孔が形成され、
    前記低断面積部は、前記段差部と前記有底孔の底部との間に形成される、回転軸構造。
  2. 前記軸受部に対して前記タービンホイール側に位置する前記有底孔の径を該有底孔の他の部分に対して大きくした、請求項1に記載の回転軸構造。
  3. 前記ロータの軸方向の両端部に設けられたスペーサをさらに備え、
    前記タービンホイール側に位置する前記スペーサは、前記回転軸よりも熱伝達率が低い、請求項1または請求項2に記載の回転軸構造。
  4. 前記電動過給機の吸気側のホイールであるコンプレッサホイールと、
    前記ロータの軸方向の両端部に設けられたスペーサとをさらに備え、
    前記コンプレッサホイール側に位置する前記スペーサは、前記タービンホイール側に位置する前記スペーサよりも熱伝達率が高い、請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転軸構造。
  5. 電動過給機に含まれる回転軸構造であって、
    前記電動過給機の吸気側のホイールであるコンプレッサホイールと、
    前記電動過給機の排気側のホイールであるタービンホイールと、
    前記コンプレッサホイールおよび前記タービンホイールに接続された回転軸と、
    前記回転軸に固設されたロータと、
    前記ロータの軸方向の両端部に設けられたスペーサとを備え、
    前記コンプレッサホイール側に位置する前記スペーサは、前記タービンホイール側に位置する前記スペーサよりも熱伝達率が高い、回転軸構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の回転軸構造を含む、電動過給機。
JP2006153592A 2006-06-01 2006-06-01 回転軸構造および電動過給機 Expired - Fee Related JP4678337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006153592A JP4678337B2 (ja) 2006-06-01 2006-06-01 回転軸構造および電動過給機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006153592A JP4678337B2 (ja) 2006-06-01 2006-06-01 回転軸構造および電動過給機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007321675A JP2007321675A (ja) 2007-12-13
JP4678337B2 true JP4678337B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=38854715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006153592A Expired - Fee Related JP4678337B2 (ja) 2006-06-01 2006-06-01 回転軸構造および電動過給機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4678337B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104145101B (zh) * 2012-03-15 2018-04-10 博格华纳公司 排气涡轮增压器
JP2013194528A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Ihi Corp 過給機
JP6206385B2 (ja) * 2014-12-05 2017-10-04 トヨタ自動車株式会社 電動過給機及び電動アシスト過給機
JP6358236B2 (ja) 2015-11-16 2018-07-18 株式会社豊田自動織機 電動過給機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0687632U (ja) * 1993-05-28 1994-12-22 いすゞ自動車株式会社 超高速回転子

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157140U (ja) * 1984-09-21 1986-04-17

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0687632U (ja) * 1993-05-28 1994-12-22 いすゞ自動車株式会社 超高速回転子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007321675A (ja) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11411450B2 (en) Sealed axial flux motor with integrated cooling
KR101176928B1 (ko) 전동 과급기
JP4856748B2 (ja) 過給機
JP4697492B2 (ja) 電動過給機
US6943468B2 (en) Turbocharger with rotating electric machine
JP3587350B2 (ja) 発電・電動機を備えたターボチャージャ
US20050257522A1 (en) Turbocharger
JP4595640B2 (ja) 内燃機関の回転電機付きターボ過給機
JP2012515287A (ja) 電気制御ターボチャージャーにおける改良
JPWO2014080501A1 (ja) 電動機付き過給機および電動機付き過給機を備えるエンジン装置
GB2396751A (en) Shaftless permanent magnet rotor
EP2889455A1 (en) Water cooled turbocharger with heat insulation
JP4678337B2 (ja) 回転軸構造および電動過給機
US9525324B2 (en) Axial flux electrical machines
JP2010261365A (ja) 過給機用の軸受ハウジング
JP2005248799A (ja) 電動機一体型ターボチャージャ
JP7093724B2 (ja) ロータ冷却を用いた電気圧縮装置
JP2015224600A (ja) 電動過給機
US9140262B2 (en) Turbocharger embedding an electrical machine with permanent magnets
JPH11311243A (ja) エアベアリングおよびエアベアリングを備えたハイブリッドチャ―ジャ
JP2009153375A (ja) 誘導型内部冷却を有する電気モータ
JP2015224601A (ja) 電動過給機
JPH0533701Y2 (ja)
JP2007321674A (ja) 回転軸の保持構造および電動過給機
JP5208055B2 (ja) ロータ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4678337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees