JP4677966B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED(発光ダイオード)を発光源としてアンビエント照明をする照明装置に関する。
従来、天井を照らしつつ下方にも光を照射するアンビエント照明をする照明装置として、天井面から離間して取付けられる装置本体に、上方に向けて開放する上側光照射口と、下方に向けて開放する下側光照射口を設けるとともに、これらの開口に向けて光を照射する光源を内装した照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この照明装置では、光源として、直管型蛍光ランプを一本用いることができるとともに、上下に並べられた二本の直管型蛍光ランプを用いることができる。そして、二本の直管型蛍光ランプを用いる場合には、上側の直管型蛍光ランプからの下向きの光を上側光照射口へ向けて反射する第1反射板が組み合わされるとともに、下側の直管型蛍光ランプからの上向きの光を下側光照射口へ向けて反射する第2反射板が組み合わされている。
特開2003−217335号公報(段落0012−0019、0033−0035、図1−図4、図15−図16)
特許文献1には、そのアンビエント照明によって照明エリアに所要の明るさと演色性を確保する技術について教示した記載がない。
照明エリアに所要の明るさと演色性を確保するという観点からすれば、特許文献1に記載の照明装置において、光源をなす一本の直管型蛍光ランプに発光効率及び演色性に優れるものを採用すること、或いは、上下二本の直管型蛍光ランプの内の上側の直管型蛍光ランプに発光効率が高いものを採用するとともに、下側の直管型蛍光ランプに演色性に優れるものを採用することによって、オフィス等の照明エリアに十分な明るさを与えつつ、照明装置より下方に配置される机上等の作業面を必要十分な演色性をもった光で照明することが可能となる。
しかし、光源が直管型蛍光ランプである照明装置の厚みは大きく、しかも、この厚みは直管型蛍光ランプを二本使用するものではより大きくなる。これとともに、照明装置を天井面に近づけて配置するほど、この照明装置の上側光照射口に対向する天井面部分の輝度が極端に高くなる一方で、この天井面部分以外は暗くなるので、天井面の暗さ乃至はそれからの反射光による照明エリアの暗さを改善するには好ましくない。そのため、照明装置を、天井面からかなり離して吊り下げ配置することを余儀なくされるが、これでは厚みが大きい照明装置による異物感を、特に天井が低いことが多いオフィス等の照明エリアに対して大きく与えてしまう不都合がある。
そのため、本発明者は、近時、照明光源として活発に研究されているLEDを光源として使用することにより、装置の薄型化を実現しつつ天井面に吊り下げ設置されてアンビエント照明をする照明装置を試作した。この照明装置は、白色の光を発光するLEDモジュールを上向き配置にして天井を照明できるとともに、同じ白色光を発する他のLEDモジュールを下向きにして下方空間を照明できる。しかし、以下の改善すべき課題があることが分かった。
白色の光を発光するLEDモジュールの中で、現状で最も発光効率が高いものは、青色の光を吸収して黄色の光を放射する蛍光体(蛍光物質)と、青色の光を発光する青色LEDとを組み合わせたものが主流であるが、この種のLEDモジュールは赤色の成分が少ないので、演色性が良くないことが知られている。このようなLEDモジュールで天井面と下方空間を照明するLED照明装置は、下方空間での演色性が低下し、演色性を評価する平均演色評価数(Ra)が、オフィス等で一般的に必要とされている最低平均演色評価数である80を下回ってしまう。
照明光に照らされた物体の色の見え方を決定する演色性を改善するのに、前記黄色の光を放射する蛍光体と青色LEDとの組み合わせに、青色の光を吸収して赤色の光を放射する蛍光体(蛍光物質)を加える技術が知られている。しかし、このLEDモジュールでは演色性の向上とトレードオフの関係にある発光効率が低下してしまう。例えば前記黄色の光を放射する蛍光体と青色LEDとを組み合わせたLEDモジュールでの発光効率が100lm/Wであるとすると、それに赤色の光を放射する蛍光体を加えたLEDモジュールでの発光効率は略70lm/Wとなる。このようなLEDモジュールを用いて天井面と下方空間を照明すると、オフィス等の照明エリアでの演色性は向上できるがこの逆に明るさが低下してしまう。
LEDを使用する長所は、照明装置のコンパクト化に貢献できるだけではなく、消費電力が蛍光ランプ等の他の光源に比較して遥かに少ないことであるとされている。ところで、LEDモジュールの発光効率を簡便に改善するには、LEDに与える電力を増加することで対応できる。そのため、赤色の光を放射する蛍光体を加えて演色性を向上させたLEDモジュールに対する投入電力を、例えば発光効率の低下分に応じた割合で増やすことで、所要とする演色性を得つつ発光効率を補うことができる。
したがって、このようなLEDモジュールを光源部として用いた照明装置は、照明エリアに所要の明るさを確保できるとともに、照明エリア内の作業面に対する所要の演色性を得ることができる。しかし、既述のようにLEDモジュールへの投入電力を増やさなければならないので、LEDを用いることの長所を十分に生かすことができない。
本発明の目的は、消費電力を抑制しつつ照明エリアに所要の明るさと演色性を与えるアンビエント照明ができる照明装置を提供することにある。
請求項1の発明は、天井面に光を照射する天井照射用LEDモジュールと;このLEDモジュールより下側に光を照射する下方照射用LEDモジュールとを具備し、前記天井照射用LEDモジュールの発光効率を前記下方照射用LEDモジュールの発光効率より高くするとともに、前記下方照射用LEDモジュールの平均演色評価数を前記天井照射用LEDモジュールの平均演色評価数より大きくしたことを特徴としている。この発明の実施においては、請求項2の発明のように、前記天井照射用LEDモジュールの発光効率を100lm/W以上とするとともに、前記下方照射用LEDモジュールの平均演色評価数を80以上100未満とすることが好ましい。
請求項1の発明の照明器具は、例えば照明エリアに滞在する人の頭上に配置されるものであって、天井面に支柱や索状体等の吊り下げ部材を介して吊り下げ設置して、或いは天井面に直付け設置する等の設置状態で使用される。請求項1の発明で、天井照射用LEDモジュールは、それが出射される光の全部又は殆どを天井面に与えるものが好ましいが、一部の光は天井面以外の方向に出射されてもよい。請求項1の発明で、下方照射用LEDモジュールは、この発明の照明装置より下方のエリアを照射するものである。
請求項1の発明で、天井照射用及び下方照射用のLEDモジュールには白色の光を出射するものを好適に使用できる。白色の光を出射するLEDモジュールとしては次のものを例示できる。赤色の光を発する赤色LEDと、青色の光を発する青色LEDと、黄色の光を発する黄色LEDとを組み合わせて、それらの発光色を混ぜることによって白色の光を出射するLEDモジュール。紫外線を吸収して赤色の光を発する蛍光体、紫外線を吸収して青色の光を発する蛍光体、及び紫外線を吸収して黄色の光を発する蛍光体が混ざった発光層と、紫外線を発するLEDとを組み合わせて、各蛍光体の発光色を混ぜることによって白色の光を出射するLEDモジュール。青色の光を吸収して黄色の光を放射する蛍光体を含んだ発光層と、青色の光を発光する青色LEDとを組み合わせて、黄色の光と青色の光を混ぜることによって白色の光を出射するLEDモジュール。
又、請求項1の発明で、下方照射用LEDモジュールの平均演色評価数(Re)を大きくするには、例えば、発光層を備えたLEDモジュールにあっては、この発光層に含まれて、それに入射した光又は紫外線を吸収して赤色の光を発光する蛍光体の含有量を所望する平均演色評価数が得られるように増加させること、又は、白色の光を出射するLEDモジュールに赤色の光を発する赤色LEDを、所望する平均演色評価数が得られるように追加することによって実現できる。
又、請求項1の発明で、天井照射用及び下方照射用のLEDモジュールに対して、それから出射された光を制御して所要の方向に配光するレンズや反射鏡などの配光制御部材を付加することは好ましいが、必須ではない。
請求項1に係る発明の照明装置は、その下方照射用LEDモジュールが下方に光を出射し、天井照射用LEDモジュールが天井面に向けて光を出射して、アンビエント照明をする。この照明において、照明装置が設置された照明エリアとの関係では、照明装置の下方エリアは演色性が重視されるが、天井側についての演色性はあまり必要ではない。
そして、照明装置の下方照射用LEDモジュールから出射された光は、平均演色評価数が大きいので、この光によって演色性が重視される照明装置の下方エリアを照明する光に所要の演色性を与えることができる。一方で、演色性が重視されない天井側については、発光効率が高い天井照射用LEDモジュールから出射された光で照明されるから、天井面だけではなく照明エリア全体に所要の明るさを与えることができる。このような照明により、演色性を得るために発光効率が良くない下方照射用LEDモジュールに対する投入電力を増やさなくても、天井照射用LEDモジュールでの高発光効率により照明エリアの明るさの低下を抑制できる。又、天井照射用LEDモジュールには、もともと発光効率が高いものが採用されているので、この天井照射用LEDモジュール対する投入電力は増やす必要がない。したがって、請求項1の発明の照明装置は、消費電力を抑制しつつ照明エリアに所要の明るさと演色性を与える
請求項1,2に係る発明の照明装置によれば、消費電力を抑制しつつ照明エリアに所要の明るさと演色性を与えるアンビエント照明ができる。
図1〜図3を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1中符号1は例えばオフィス等においてアンビエント照明を担う吊り下げ型の照明器具を示している。この照明器具1は本実施形態に係る照明装置2を発光部として備えている。照明装置2は、天井面3に支柱等の吊り下げ部材4を複数用いて吊り下げ設置されている。
照明器具1は平板状の光拡散部材5を備え、この光拡散部材5は、照明装置2に対向してこの照明装置2の後述する下方照射モジュール21を下方から覆って設けられている。この光拡散部材5は、必須のものではないが、例えば、400nm〜480nmの青色の光の透過率と、540nm〜650nmの黄色の光の透過率との差が10%以内であって、可視光の透過率が90%以上100%未満の光拡散性能を有するものを好適に使用できる。こうした光拡散部材5を用いることにより青色の一次光と黄色の二次光とを光拡散部材5で更に混合させて、光拡散部材5に色むらが抑制された白色を与えることができる。
更に、光拡散部材5は、照明装置2の後述する下方照射モジュール21が有した反射層23との間の距離Lを5mm以上15mm以下として配置することが望ましい。これにより、下方照射モジュール21が有する複数のLED25の一つ一つが独立した点状光源として「つぶつぶ」に視認される視覚的印象を認識し難くできる。
照明装置2は、断熱材などからなる装置基板10を挟んで上下背合わせ状態に組み合わされた1個以上例えば複数の天井照射用LEDモジュール(以下、天井照射モジュールと略称する。)11、及び1個以上例えば複数の下方照射用LEDモジュール(以下、下方照射モジュールと略称する。)21を備えている。
吊り下げ部材4と連結して天井面3に吊り下げられる装置基板10の上面に固定された天井照射モジュール11は、以下説明するものには制約されないが、本実施形態では、図2に示すようにモジュール基板12と、反射層13と、回路パターン14と、複数のLED15と、リフレクタ16と、封止部材17とを備えている。
モジュール基板12は、金属又は合成樹脂の平板からなり、装置基板10の上面に面接触して配置されている。反射層13は、白色の絶縁材で作られていて、モジュール基板12の上面全体に積層されている。この反射層13はシート状の接着材料からなるプリプレグ(pre-preg)で形成されている。回路パターン14は、反射層13のモジュール基板12に接着されていない面に接着されて、所定間隔ごとに複数設けられている。各LED15は、回路パターン14と交互に配置されていて、透光性の接着剤18を用いて反射層13に接着されている。これら回路パターン14と各LED15とはボンディングワイヤ19で接続されている。リフレクタ16は、白色の材料で枠形状に成形されていて、その内側に回路パターン14及びLED15等を収容して反射層13に接着固定されている。封止部材17は、透光性の合成樹脂等からなり、回路パターン14及びLED15等を埋めてリフレクタ16の内側に注入して固化されている。
各LED15は回路パターン14及びボンディングワイヤ19を介して直列に接続されている。回路パターン14の一部はリフレクタ16の外部に引き出されていて、そこに図示しない給電線が接続されている。
各LED15は、透光性を有するサファイア製の素子基板15aの一面に半導体発光層15bを積層して形成され、その素子基板15aの他面が反射層13に接着されている。半導体発光層15bは、素子基板15a上に、バッファ層、n型半導体層、発光層、p型クラッド層、p型半導体層を順次積層して形成されている。発光層は、バリア層とウエル層を交互に積層した量子井戸構造をなして青色の光を発する。n型半導体層とp型半導体層はボンディングワイヤ19が接続される電極を有している。この半導体発光層15bは厚み方向(上下方向)の双方に青色の光を放射できる。
封止部材17には図示しないが蛍光体(蛍光物質)が好ましい例として略均一に分散した状態に混入されている。蛍光体には、LED15から発光された青色の一次光を波長変換して異なる波長の二次光として黄色の光を放射する蛍光体が用いられている。この蛍光体と青色を発するLED15との組み合わせにより、半導体発光層15bから放出された青色の光の一部が蛍光体に当たることなく封止部材17を透過する一方で、半導体発光層15bから放出された青色の光が当たった蛍光体が、青色の光を吸収して黄色の光を発光して、この黄色の光が封止部材17を透過するので、これら補色関係にある二色の混合によって白色光が形成されて、天井照射モジュール11からの白色光の上向き出射を実現できる。
又、装置基板10の下面に固定された下方照射モジュール21も、以下説明するものには制約されない。下方照射モジュール21が発する光の演色性は、天井照射モジュール11が発する光の演色性よりも良くしてある。図3を用いて下方照射モジュール21の構成を以下説明する。この下方照射モジュール21は、モジュール基板22と、反射層23と、回路パターン24と、複数のLED25と、リフレクタ26と、封止部材27とを備えている。
モジュール基板22は、金属又は合成樹脂の平板からなり、装置基板10の下面に接触して配置されている。反射層23は、白色の絶縁材で作られていて、モジュール基板22の下面全体に積層されている。この反射層23はシート状の接着材料からなるプリプレグ(pre-preg)で形成されている。回路パターン24は、反射層23のモジュール基板22に接着されていない面に接着されて、所定間隔ごとに複数設けられている。各LED25は、回路パターン24と交互に配置されていて、透光性の接着剤28を用いて反射層23に接着されている。これら回路パターン24と各LED25とはボンディングワイヤ29で接続されている。リフレクタ26は、白色の材料で枠形状に成形されていて、その内側に回路パターン24及びLED25等を収容して反射層23に接着固定されている。封止部材27は、透光性の合成樹脂等からなり、回路パターン24及びLED25等を埋めてリフレクタ26の内側に注入して固化されている。
各LED25は回路パターン24及びボンディングワイヤ29を介して直列に接続されている。回路パターン24の一部はリフレクタ26の外部に引き出されていて、そこに図示しない給電線が接続されている。
各LED25は、透光性を有するサファイア製の素子基板25aの一面に半導体発光層25bを積層して形成され、その素子基板25aの他面が反射層23に接着されている。半導体発光層25bは、素子基板25a上に、バッファ層、n型半導体層、発光層、p型クラッド層、p型半導体層を順次積層して形成されている。発光層は、バリア層とウエル層を交互に積層した量子井戸構造をなして青色の光を発する。n型半導体層とp型半導体層はボンディングワイヤ29が接続される電極を有している。この半導体発光層25bは厚み方向(上下方向)の双方に青色の光を放射できる。
封止部材27には図示しないが蛍光体(蛍光物質)が好ましい例として略均一に分散した状態に混入されている。蛍光体には、LED25から発光された青色の一次光を波長変換して異なる波長の二次光として黄色の光を放射する蛍光体と、LED25から発光された青色の一次光を波長変換して赤色の光を放射する蛍光体とが用いられている。黄色の光を発する蛍光体と青色を発するLED25との組み合わせにより、半導体発光層25bから放出された青色の光の一部が蛍光体に当たることなく封止部材27を透過する一方で、半導体発光層25bから放出された青色の光が当たった蛍光体が、青色の光を吸収して黄色の光を発光し、この黄色の光が封止部材27を透過するので、これら補色関係にある二色の混合によって白色光が形成されて、下方照射モジュール21からの白色光の下向き出射を実現できる。
そして、以上のように赤色の光を放射する蛍光体を封止部材27に加えたことによって、赤色の波長範囲での発光の量が増えるので、それにより、演色性が高められた白色光を、下方照射モジュール21から下向きに出射できる。
光の演色性は平均演色評価数Raを求めることで評価できる。前記赤色の光を放射する蛍光体は、下方照射モジュール21が発する光の平均演色評価数Raが80以上100未満、好ましくは90以上100未満となるように調整されている。
これにより、下方照射モジュール21の平均演色評価数が天井照射モジュール11の平均演色評価数より大きく設定されている。言い換えれば、下方照射モジュール21が発する光の演色性を高めたことにより、天井照射モジュール11が発する光の演色性は下方照射モジュール21より相対的に低くなっている。
封止部材27への前記赤色の光を放射する蛍光体の混入により下方照射モジュール21の発光効率は低下する。言い換えれば、天井照射モジュール11のLED15と、下方照射モジュール21のLED25の発光能力が同じであっても、相対的には、天井照射モジュール11の発光効率の方が下方照射モジュール21の発光効率より高くなっている。これに代えて、天井照射モジュール11のLED15の発光能力を、意図的に下方照射モジュール21のLED25の発光能力より高くすることもできる。この場合には、天井照射モジュール11の発光効率が下方照射モジュール21の発光効率よりなお更高いことは勿論である。
前記構成の照明装置2は、その発光要素としてLED15,25を用いたので、これらを有した天井照射モジュール11と下方照射モジュール21とが上下に重なるように組み合わされているにも拘わらず、光源部に蛍光ランプを用いた場合に比較して照明装置2全体の厚みが薄く、照明器具1を薄型にできる。それにより、天井面3に対する照明器具1の吊り下げ高さを短くできる。しかも、天井面3と略並行に配置される装置基板10上に複数の天井照射モジュール11が間隔的に配置されていて、蛍光ランプを用いた場合よりも発光部として機能する複数の天井照射モジュール11の配設エリアが広い。そのため、天井面3での照明器具1の真上部分とその周囲部分との間での輝度の違いがさほど際立つことが低減され、この点で、照明装置2を天井面3からかなり離して吊り下げ配置しなければならないという制約が低減されるに伴い、吊り下げ高さを短くできる。したがって、天井が低いオフィス環境に使用される場合であっても、天井部での照明器具1による異物感を低減できる。
照明装置2が点灯されることにより、下方照射モジュール21が下方に光を出射し、天井照射モジュール11が天井面3に向けて光を出射するアンビエント照明が行われる。
この照明において、照明装置2の下方照射モジュール21から出射された光は、平均演色評価数が大きい。机上面などの作業面を含む照明装置2の下方のエリアは演色性が重視されるので、各下方照射モジュール21からの光によって前記下方エリアを照明する光に所要の演色性を与えることができる。
一方で、天井側は机上面などの作業面を含まないので、天井側を照らす光の演色性はあまり必要ではない。そして、演色性を得るために発光効率を低下させる蛍光体を含まないで構成された各天井照射モジュール11の発光効率は高いから、これら天井照射モジュール11から上向きに出射された高発光効率の光で天井面3を照らすので、天井面3が明るく照明されるに伴い照明エリア全体の明るさの低下が改善されて、照明エリア全体に所要の明るさを与えることができる。
以上のように照明器具1の発光部をなした照明装置2は、その下方照射モジュール21に演色性重視の照明の役割を分担させるとともに、発光効率が高い天井照射LEDモジュール11に天井面3で光を反射させて明るさを重視した照明の役割を分担させている。
このため、演色性を得るために発光効率が良くない下方照射モジュール21に対する投入電力を増やさなくても、高発光効率の天井照射モジュール11により照明エリアの明るさの低下を抑制できる。そして、演色性がよくない光を発する天井照射モジュール11は、もともと高い発光効率を確保しているものであるから、この天井照射モジュール11に対する投入電力を増やす必要がなく、仮に投入電力を増やす必要があるとしてもその増加の程度を低く抑制できる。同様に、照明環境の都合で下方照射モジュール21への投入電力を増やして演色性をより高める必要がある場合でも、下方照射モジュール21に対して投入する電力の増加の程度を低く抑制できる。したがって、消費電力を抑制しつつ照明エリアに所要の明るさと演色性を与えることができる。
図4は本発明の他の実施形態を示している。この他の実施形態は以下説明する事項以外は一実施形態と同じであるので、一実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
他の実施形態は、天井直付け型の照明器具として使用される照明装置2である。そのために、装置基板10はその上面を天井面3に面接触させて天井面3にねじ止め等により直付け設置されている。これとともに、装置基板10はその周部に基板枠10aを有している。この基板枠10aは例えば四角形をなしているとともに装置基板10の下面より下方に突出されている。そして、基板枠10aの4つの外周側面の夫々に天井照射モジュール(天井照射用LEDモジュール)11が取付けられている。これら天井照射モジュール11は、それから発する光が下方に指向しないように制限し専ら上向き及び側方へ光を照射するようになっている。以上説明した事項以外は前記一実施形態と同じである。
この他の実施形態に係る照明装置2が点灯されることにより、下方照射モジュール(下方照射用LEDモジュール)21が下方に演色性が高い光を出射し、天井照射LED(天井照射用LEDモジュール)モジュール11が天井面3に向けて演色性が低い光を高効率で出射して、アンビエント照明を行うことができる。したがって、他の実施形態に係る照明装置2においても、一実施形態と同様の作用を得ることができる。簡単に述べれば、下方照射モジュール21に演色性重視の照明の役割を分担させるとともに、発光効率が高い天井照射モジュール11に天井面3で光を反射させて明るさを重視した照明の役割を分担させたので、消費電力を抑制しつつ照明エリアに所要の明るさと演色性を与えることができる。
本発明の一実施形態に係る照明装置を備えた照明器具を一部断面して概略的に示す側面図。 図1の照明装置が備える天井照射用LEDモジュールの一部を拡大して示す断面図。 図1の照明装置が備える下方照射用LEDモジュールの一部を拡大して示す断面図。 本発明の他の一実施形態に係る照明装置を概略的に示す側面図。
符号の説明
1…照明器具、2…照明装置、3…天井面、10…装置基板、11…天井照射モジュール(天井照射用LEDモジュール)、15…LED、21…下方照射モジュール(下方照射用LEDモジュール)、25…LED

Claims (2)

  1. 天井面に光を照射する天井照射用LEDモジュールと;このLEDモジュールより下側に光を照射する下方照射用LEDモジュールとを具備し、
    前記天井照射用LEDモジュールの発光効率を前記下方照射用LEDモジュールの発光効率より高くするとともに、前記下方照射用LEDモジュールの平均演色評価数を前記天井照射用LEDモジュールの平均演色評価数より大きくしたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記天井照射用LEDモジュールの発光効率を100lm/W以上とするとともに、前記下方照射用LEDモジュールの平均演色評価数を80以上100未満としたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
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