JP4677941B2 - タッチパネル入力方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置の表面にタッチパネルを備え、該表示装置に表示される文字や図形等のオブジェクトに対して、操作者の指が接触(タッチ)することにより当該オブジェクトを活性化状態とし、その後に解放されると、該接触したオブジェクトに対応する処理を実行するタッチパネル入力方法に関するものである。
表示画面の表面にタッチパネルを備えたタッチパネルの入力方法は広く普及している。このタッチパネルの入力方法では、画面上に表示されているボタンなどのオブジェクトの画面表示位置に操作者の指がタッチすると、該オブジェクトに割り当てられた処理が実行されるようになっている。このタッチパネルの入力にあたっては、タッチパネルにタッチした位置に対応するオブジェクトに割りあてられる処理をタッチと同時に実行するものと、タッチした指が離れる位置座標に対応するオブジェクトに割り当てられる処理を実行するものの2つの方式がある。
前記第1の従来例ではタッチに伴って処理が実行されるので誤操作しやすいために、第2の従来例の方が確認してから離すことができるので有利である。しかし、この従来例では、タッチをキャンセルする方法がなかった
そこで、第3の従来例として、タッチ時のオブジェクトと解放時のオブジェクトとが等しい場合にのみイベントに割り当てられた処理を実行させる方法が提案されている。
特開平9−62446号公報
前記第3の従来例によれば、タッチしたオブジェクトの領域から少しでも外れた位置で指を離すと、タッチ事態が解除される。また、この第3の従来例では、タッチにともなってタッチオブジェクトの状態を変化させるので、タッチした時点でオブジェクトの状態変化を判断して、誤っていればオブジェクトの領域からタッチした指をずらして離すことで、選択行為が解除される。しかし、この従来例では、タッチしたことがオブジェクトの変化で識別できるものの、指を離す位置がオブジェクトの外か否かの識別が分かりづらい課題がある。特に、この種のタッチパネルには実際にタッチしている位置と利用者が目で認識する位置との視差が生じやすい課題があるので、この課題を解決するためには、離す指をオブジェクトから大きく離して行わなければならない
そこで、この発明の目的とするころは、利用者が誤操作をし難いタッチパネルの入力方法を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、表示装置の表面にタッチパネルが設けられ、該表示装置に表示される文字や図形等のオブジェクトに対して、操作者の指が接触することにより当該オブジェクトを活性化状態とし、その後に解放されると、該接触したオブジェクトに対応する処理を実行するタッチパネル入力方法において、オブジェクトに対応する第1領域と、その周囲に形成される第2領域を設定し、
前記第2領域内でのタッチに基づいて前記オブジェクトを活性状態に表示し、前記第1領域内でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、前記第2領域でのタッチまたは第1領域から第2領域へのタッチ位置の移動に対応して、当該タッチ位置を含むようにオブジェクトを変形表示するとともに当該第2領域でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、前記第2領域外へのタッチ位置の移動にともなって、前記オブジェクトの活性化状態を解除するとともに、前記オブジェクトの変形表示を元の状態に復帰させる。
本発明によれば、利用者が誤操作をし難いタッチパネルの入力方法を提供することができる。
以下、図1から図4を参照して、この発明に係るタッチパネルの入力方法を具体的に説明する。なお、同一の部位や方向などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
先ず、図1から図3を参照して、この実施の形態に係る入力方法を説明する。図1は、この実施の形態に係るタッチパネルの操作説明図である。図2は、このタッチパネルを動作させる動作環境の装置ブロック図である。図3は、動作フロー図である。
図2において、このタッチパネル22は、極一般的なパソコンや現金自動預入機(ATM)や各種の自動機で採用することができる。図2は、このタッチパネル22を動作させるパソコンのブロック図である。このパソコンは、表示装置21と、この表示装置21の表示画面上に配置されるタッチパネル22と、前記表示装置21で表示する各種データを格納する記憶装置23と、このパソコンを統括的に制御する制御部20と、前記タッチパネル22の操作にともなって処理を実行する実行装置24とを含んで構成される。
この実施の形態で採用するタッチパネル22は、表示装置21に表示される文字や図形等のオブジェクトに対して、操作者の指が接触することにより当該オブジェクトを活性化状態に表示し、その後に解放されると、該接触したオブジェクトに対応する処理を実行するタッチパネルの入力方法を採用している。
そして、この実施の形態の大きな特徴は、図1に示すように、表示画面上に、操作ボタンなどのオブジェクト3に対応する第1領域1と、その周囲に形成される第2領域2を設定し、前記第2領域2内でのタッチに基づいて前記オブジェクト3を活性状態に表示し、第1領域1内でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクト3に割り当てられた処理を実行し、前記第2領域2でのタッチに対応して、当該タッチ位置を含むようにオブジェクト3を変形表示するとともに当該第2領域2でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、前記第2領域2外へのタッチ位置の移動にともなって、前記オブジェクト3の活性化状態を解除するとともに、前記オブジェクト3の変形表示を元の状態に復帰させる点である。
以下、図3の動作フロー図を元に、図1のタッチパネルの操作説明図を参照して、このタッチパネルの入力方法を具体的に説明する。図1及び図3において、先ず、制御部20は、前記第2領域2内で指などがタッチされたか否かを監視している(ステップ101)。制御部20は、第2領域2内でタッチが行われるとオブジェクト3を、反転表示や強調表示などを行って活性化状態とする(ステップ102)。次に、制御部20は、タッチされた位置が第1領域1内であるかを判定し(ステップ103)、タッチ位置が第1領域1内であれば、該タッチされた指が離れたか否かを監視する(ステップ104)。そして、タッチされた指が離れた場合は、このオブジェクト3に割り当てられている処理を実行する(ステップ105)。ここで、ステップ104で指が離れないのであればステップ103に移行する。
このように、この実施の形態では、図1(a)図のように、表示画面に表示されるオブジェクト3にタッチすると、タッチされることによりオブジェクト3が活性化状態になり、この状態で、指を離すことで、このオブジェクト3に割り当てられている処理が実行される。
一方、前記ステップ103において、タッチ位置が第1領域1にないと判定された場合は、このタッチ位置は第2領域2となる。この第2領域2にタッチ位置があると判定すると、前記制御部20は、このタッチ位置を含むようにオブジェクト3を変形表示させる。図1(b)図は、前記オブジェクト3の変形表示の一例を示したものである。図1(b)図に示すように、この実施の形態では、通常のオブジェクト3はトラック形状を備えて表示される。この状態でタッチ位置Qが第2領域2にあると制御部20が判定すると、制御部20はオブジェクト3のタッチ位置Q側の端部がタッチ位置Qを含むようにオブジェクト3を引き伸ばして変形表示させる。この実施の形態では、前記変形表示は、オブジェクトの中心Pに対して対称の変形を行わせる。このオブジェクト3が変形表示されることにより、利用者はオブジェクト3の外周をタッチしたと認識することができる。
次に、前記制御部20は、ステップ106のオブジェクト3が変形表示された状態でも指が離れたか否かを判定している(ステップ107)。この状態で、指が離されると、ステップ105の実行処理を行う。また、前記制御部20は、変形表示の状態からタッチした指が第2領域2外へ移動したか否かも監視している(ステップ108)。この状態で、タッチした指が第2領域2外へ移動すると、制御部20は、オブジェクト3の活性化状態を解除しつつ変形表示を元に復帰させてタッチされたことをキャンセルし(ステップ109)、作業を終了する。一方、ステップ108において、タッチされた指が第2領域2外へ移動しなければステップ103へ移行する。
図1(c)図はタッチした指が第2領域2外へ移動した状態を示している。この状態では、オブジェクト3は活性化状態が解除されるとともに、(b)図の引き伸ばされた状態から元の(c)図のトラック形状に復帰するように変形させる。この際、オブジェクト3を(b)図から(c)図の形状にそのまま復帰させてもよいが、この実施の形態では、(d)図のように、引き伸ばされた方向と対向する方向にオブジェクト3が圧縮され、中心Pに対して90度ずれた方向では引き伸ばされるように変形表示させる。この変形量は、(b)図の変形量となるように制御する。そして、オブジェクト3は、(d)図の変形表示を経て(e)図、更に(a)図に示すよな元のトラック形状に復帰するように表示される。
このように、この実施の形態では、タッチ位置が第2領域2に存在すると、その位置を含むようにオブジェクト3を変形表示させる。例えば、タッチ位置が第1領域1から第2領域2に移動すると、この移動にともなって、オブジェクト3の端部がタッチする指に引っ張られるように変形表示される。そして、このタッチした指が第2領域2から外れると、端部が引っ張られたオブジェクト3が開放されたように、元に戻る変形動作を行う。この変形の印象は、ゴムまりが引っ張られて元に戻るような変形操作を行わせる。
この変形動作により、利用者はタッチしたオブジェクトが解除されたことを視覚的に認識することができる。なお、このオブジェクト3の変形と復帰動作は一実施形態であり、これに限定されるものではない。
次に、図4を参照して、応用例を説明する。図4に示す応用例は、タッチ位置を認識する領域の外側に離された位置を認識する領域を設定したものである。即ち、この応用例では、第1領域1をタッチ位置認識領域とし、その外周に設定される第2領域2を指を離す領域とした点で前記第1の実施の形態と相違する。ここでは、重複した説明を省略するために、前記第1の実施の形態と相違する点のみ説明する。
具体的には、制御部20は、ステップ201において、第1領域1にタッチされることを監視している
このため、第2領域2にタッチしても、オブジェクト3は活性化状態にならない。この違いのため、制御部は、ステップ203では、タッチ位置が第2領域2へ移動したか否かを監視することとなる。この他のステップは前記第1の実施の形態と同じである。
この実施の形態に係るタッチパネルの操作説明図である。 このタッチパネルを動作させる動作環境の装置ブロック図である。 動作フロー図である。 他の応用例の動作フロー図である。
符号の説明
1…第1領域、2…第2領域、3…オブジェクト、
20…制御部、21…表示装置、22…タッチパネル、23…記憶装置、24…実行装置。

Claims (2)

  1. 表示装置の表面にタッチパネルが設けられ、該表示装置に表示される文字や図形等のオブジェクトに対して、操作者の指が接触することにより当該オブジェクトを活性化状態とし、その後に解放されると、該接触したオブジェクトに対応する処理を実行するタッチパネル入力方法において、
    オブジェクトに対応する第1領域と、その周囲に形成される第2領域を設定し、
    前記第2領域内でのタッチに基づいて前記オブジェクトを活性状態に表示し、
    前記第1領域内でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、
    前記第2領域でのタッチまたは第1領域から第2領域へのタッチ位置の移動に対応して、当該タッチ位置を含むようにオブジェクトを変形表示するとともに当該第2領域でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、
    前記第2領域外へのタッチ位置の移動にともなって、前記オブジェクトの活性化状態を解除するとともに、前記オブジェクトの変形表示を元の状態に復帰させる
    ことを特徴とするタッチパネル入力方法。
  2. 表示装置の表面にタッチパネルが設けられ、該表示装置に表示される文字や図形等のオブジェクトに対して、操作者の指が接触することにより当該オブジェクトを活性化状態とし、その後に解放されると、該接触したオブジェクトに対応する処理を実行するタッチパネル入力方法において、
    オブジェクトに対応する第1領域と、その周囲に形成される第2領域を設定し、
    前記第1領域内でのタッチに基づいて前記オブジェクトを活性状態に表示し、
    前記第1領域内でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、
    前記第1領域から第2領域へのタッチ位置の移動に対応して、当該タッチ位置を含むようにオブジェクトを変形表示するとともに当該第2領域でのタッチ解除に基づいて前記オブジェクトに割り当てられた処理を実行し、
    前記第2領域外へのタッチ位置の移動にともなって、前記オブジェクトの活性化状態を解除するとともに、前記オブジェクトの変形表示を元の状態に復帰させる
    ことを特徴とするタッチパネル入力方法。
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