JP4675100B2 - エレベータの上開き式ドア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの乗降口に設置されるドア装置に係り、特にドアパネルが開閉時に上下に移動する上開き式のドア装置に関する。
主に荷物や自動車を搬送するエレベータでは、その乗降口を開閉するドア装置として図13ないし図15に示すような上開き式のドア装置がよく使われる。図13は上開き式のドア装置をエレベータの乗り場側から見た正面図であり、図14は図13中のH−H線に沿う断面図、図15は図13中のI−I線に沿う断面図である。
図14に示すように、建屋の壁面1には開口2が形成され、この開口2に対して三方枠3および敷居4が設けられ、これら開口2、三方枠3、敷居4によりエレベータの乗降口5が構成されている。この乗降口5は、建屋のエレベータホール7とかご(図示せず)が昇降する昇降路8との間に設けられている。
三方枠3は一対の側板10と、これら側板10の上端部間に跨る幕板11とで門形に構成されている。敷居4は図15に示すように三方枠3の下方部に、エレベータホール7の床面とほぼ面一をなし、かつ一部が昇降路8側に突出するように設けられ、この敷居4の上方部に上開き式のドア機構15が乗降口5と対向して設けられている。この上開き式のドア機構15は、一対のドアパネル15a,15bを備え、これらドアパネル15a,15bは前後に位置をずらすように配置されている。
図16にはドアパネル15a,15bを駆動する駆動機構を示してある。図16はドアパネル15a,15bを昇降路8側から見た図で、この図に示すように乗降口5の前部側(エレベータホール7側)に配置されたドアパネル15aの上端面には左右に分かれて滑車16が一対取り付けられ、またドアパネル15a,15bの上方に前記各滑車16に対応して一対の駆動用スプロケット17が設けられている。各駆動用スプロケット17にはそれぞれ第1および第2の2本のチェーン19a,19bが巻き掛けられている。
第1のチェーン19aは、スプロケット17から導出された一方側がドアパネル15aの滑車16の下側に巻き掛けられているとともに、その滑車16から導出する側の端部が固定部20に固定され、また第2のチェーン19bは、スプロケット17から導出された一方側の端部が、乗降口5の後部側に配置されたドアパネル15bの上端面に接続固定されている。
第1および第2のチェーン19a,19bの他端側の端部には、それぞれウエイト22が取り付けられ、これらウエイト22と各ドアパネル15a,15bとが重量的にバランスするように支持されている。
図15(A)および図16(A)は、一方のドアパネル15aが乗降口5のほぼ下半部に配置され、他方のドアパネル15bが乗降口5のほぼ上半部に配置されてその乗降口5が閉鎖されている状態を示している。
この状態から駆動用スプロケット17が駆動機構(図示せず)に駆動されてウエイト22が下降する方向に回転すると、それぞれチェーン19a,19bを介してドアパネル15a,15bが図15(B)および図16(B)に示すように、乗降口5の上方の位置にまで引き上げられ、これにより乗降口5が開放される。
この際、一方のチェーン19aは滑車16を介してドアパネル15aを引き上げるのに対して他方のチェーン19bはドアパネル15bを直接引き上げるため、その一方のドアパネル15aの移動速度に対して他方のドアパネル15bが2倍の速度で移動する。したがって、両ドアパネル15a,15bが乗降口5の上方の所定位置にまで引き上げられたときには、その両ドアパネル15a,15bが互いに前後に重なるように収納配置される。
また、スプロケット17が逆方向に回転することにより、両ドアパネル15a,15bが下降するが、この際にもその一方のドアパネル15aの移動速度に対して他方のドアパネル15bが2倍の速度で移動する。そして一方のドアパネル15aが乗降口5のほぼ上半部に配置され、他方のドアパネル15bが乗降口5のほぼ下半部に配置されて乗降口5が閉鎖される。この際、乗降口5のほぼ下半部に配置されたドアパネル15bの下端面は敷居4の上面に接触する。
三方枠3における両側の側板10にはそれぞれ段部12が形成されている。これら段部12は、側板10の昇降路8側の縁部のほぼ中間部に水平に形成され、これら段部12を境とするその上方側の空間領域に前記ドアパネル15aが配置され、このドアパネル15aと前後に位置をずらすように三方枠3の後方側に他方のドアパネル15bが配置されている。
また、各ドアパネル15a,15bの両側の側面にはそれぞれガイドシュー18が設けられ、各側板10の外側には前記ガイドシュー18が摺動自在に嵌合するガイドレール(図示せず)がそれぞれ設けられ、各ドアパネル15a,15bがそのガイドレールに沿って上下に移動するようになっている。前記ガイドシュー18はローラに置き換えられることもある。
ところで、ドアパネル15a,15bが上下に開閉移動する際の円滑性を維持するために、図15(A)に示すようにドア機構15と乗降口5との間つまりドアパネル15a,15bと三方枠3との間に法令で定められた所定の幅の隙間Gが確保されている。また、ドアパネル15a,15b同士の対向間にも隙間Gが設けられている。
ところが、このような隙間Gが生じていると、エレベータホール7側で火災が発生した際に、その煙が前記隙間Gを通して昇降路8内に流入し、その昇降路8が煙を上昇させる煙突として働き、火勢を強めてしまう恐れがある。
そこで近年では、図17に示すように、乗降口5の前方部に遮煙設備を設けることが多くなってきている。この遮煙設備は、ドラム25と、このドラム25に巻回されたシャッター幕26とを備え、火災が発生し、火災感知器が作動したときに、その信号でドラム25が回転駆動され、この回転でシャッター幕26がドラム25から繰り出されて乗降口5の前方部を覆うように垂れ下がり、これによりエレベータホール7側から昇降路8への煙の流入が抑えられるようになっている。
しかしながら、乗降口5の前方部に上述のようなシャッター式の遮煙設備を設けるとなると、乗降口5の前方部にその設置用の比較的広いスペースが必要となり、その分、建屋の階床の有効床面積を狭めてしまう。
ところで、エレベータの乗降口に設けられる横開き式のドア装置にあっては、その乗降口とドア装置との間に生じる隙間を密閉部材で密閉して煙の流入を抑える手段が採られることがある。この密閉部材式の遮煙手段によれば、建屋の階床の有効床面積を狭めることがない利点がある。
ところが、この発明が対象とする上開き式のドア装置にあっては、横開き式のドア装置に比較して、ドアパネルのサイズ、特にその横幅のサイズが相当大きくなる場合が多く、またドア装置のドアパネルを駆動する方式も横開き式のドア装置と異なり、このため横開き式のドア装置に設ける密閉部材式の遮煙手段をそのまま採用することはできない。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ドアパネルのサイズが大きく、またその駆動方式も横開き式のものと異なる上開き式のドア装置において、そのドア装置と乗降口との間に生じる隙間やドアパネル間に生じる隙間を的確に密閉部材で密閉して遮煙機能を高めることができるエレベータの上開き式ドア装置を提供することにある。
請求項1の発明は、建屋のエレベータホールと昇降路との間に設けられた乗降口と、
この乗降口に対向して上下動可能にかつ前後に位置をずらして設けられた一対のドアパネルを有し、そのドアパネルの上下動作により乗降口を開閉するドア機構とを具備し、前記乗降口は、一対の側板と、これら側板の上端部間に跨る幕板とを有する三方枠および前記三方枠の下方部に設けられた敷居を備え、前記ドアパネルは前記敷居の上方部に配置され、
前記ドアパネルには、その戸閉時に、前記三方枠の幕板との間の隙間を密閉する密閉部材、両ドアパネル間の隙間を密閉する密閉部材、前記敷居との間の隙間を密閉する密閉部材がそれぞれ設けられ、さらに前記三方枠の側板には、前記ドアパネルの戸閉時にその側板とドアパネルとの間の隙間を密閉する密閉部材が設けられ、前記敷居の上面には断面半円状の凸部が設けられ、前記敷居に対する密閉部材がその凸部に接触することで前記敷居とドアパネルとの間の隙間を密閉することを特徴としている。
請求項の発明は、前記密閉部材とその取り付け部との間には弾性材が介在されていることを特徴としている。
請求項の発明は、前記密閉部材が、長手方向に分かれる複数の分割体に分割されていることを特徴としている。
請求項の発明は、前記密閉部材の複数の分割体は、その端部同士が継ぎ合わされて取り付け部に取り付けられることを特徴としている。
請求項の発明は、エレベータの昇降路を昇降するかごは、その出入口がドア装置を備えない常時開放型となっていることを特徴としている。
この発明によれば、ドアパネルのサイズが大きく、またその駆動方式も横開き式のものと異なる上開き式のドア装置において、そのドア装置と乗降口との間に生じる隙間やドアパネル間に生じる隙間を的確に密閉部材で密閉して遮煙機能を高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について図1ないし図12を参照して説明する。なお、従来の構成と対応する部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1ないし図7には第1の実施形態を示してあり、図1は上開き式のドア装置をエレベータの乗り場側から見た正面図であり、図2は図1中のA−A線に沿う断面図、図3は図1中のB−B線に沿う断面図である。
この実施形態においては、図2に示すように、三方枠3における両側板10の後縁部と各ドアパネル15a,15bとの間(C部)にそれぞれ密閉部材30が設けられ、また図3に示すように、三方枠3における幕板11とドアパネル15aとの間(D部)に密閉部材31が設けられ、さらに一方のドアパネル15aと他方のドアパネル15bとの間(E部)に密閉部材32が設けられている。
図4には図2中のC部の拡大図を、図5には図3中のD部の拡大図を、図6には図3中のE部の拡大図をそれぞれ示してあり、各密閉部材30,31,32は、それぞれゴム等の弾性体からなるシール材35と、このシール材35の一側縁部にその一側縁部を挟み込むように取り付けられた金属製の一定の張りをもつホルダ36とで構成されている。シール材35およびホルダ36は一方向に長い帯板状に形成されている。
図4に示すように密閉部材30は、側板10の段部12を境とするその上部側の側板10の縁部10aと下部側の側板10の縁部10bとに設けられ、その各縁部10a,10bに渡って連続するように取り付けられている。
各密閉部材30は、そのシール材35の一側縁部がホルダ36と共に側板10の縁部10a,10bにそのホルダ36の外面側から縁部10a,10bに渡って螺挿された複数のねじ37により固定されている。複数のねじ37は密閉部材30の長手方向に沿って一定のピッチで螺挿されている。
前記シール材35の他側縁部は側板10の後方側に突出し、側板10の上部側の縁部10aに取り付けられた密閉部材30のシール材35はドアパネル15aの左右側の側部前面に弾性的に接触し、この接触で縁部10aとドアパネル15aとの間の隙間Gが密閉され、側板10の下部側の縁部10bに取り付けられた密閉部材30のシール材35はドアパネル15bの左右側の側部前面に弾性的に接触し、この接触で縁部10bとドアパネル15bとの間の隙間Gが密閉されている。そして、ドアパネル15a,15bが上下に開閉移動するときには、各密閉部材30のシール材35はドアパネル15a,15bと摺動する。
図5に示すように密閉部材31は、そのシール材35の一側縁部がホルダ36と共にドアパネル15aの上部の前面にそのホルダ36の外面側からドアパネル15aに渡って螺挿された複数のねじ37により固定されている。この密閉部材31は、ドアパネル15aの上部の前面に、その幅方向のほぼ全長区間に渡って連続するように取り付けられている。また、前記複数のねじ37は密閉部材31の長手方向に沿って一定のピッチで螺挿されている。
この密閉部材31のシール材35の他側縁部はドアパネル15aの前方側に突出して幕板11の後部側の縁部11aに弾性的に接触し、この接触で幕板11の縁部11aとドアパネル15aとの間の隙間Gが密閉されている。
そして、ドアパネル15aが上方向(戸開方向)に移動するときには、密閉部材31のシール材35は幕板11の縁部11aから離れ、またドアパネル15aが下方向(戸閉方向)に移動するときには、その戸閉直前に密閉部材31のシール材35が幕板11の縁部11aに接触し、隙間Gが密閉される。
図6に示すように密閉部材32は、そのシール材35の一側縁部がホルダ36と共にドアパネル15bの上部の前面にそのホルダ36の外面側からドアパネル15bに渡って螺挿された複数のねじ37により固定されている。この密閉部材32は、ドアパネル15bの上部の前面に、その幅方向のほぼ全長区間に渡って連続するように取り付けられている。また、前記複数のねじ37は密閉部材32の長手方向に沿って一定のピッチで螺挿されている。
この密閉部材32のシール材35の他側縁部はドアパネル15aの前方側に突出してドアパネル15aの下部の後面縁部に弾性的に接触し、この接触で一方のドアパネル15aと他方のドアパネル15bとの対向間の隙間Gが密閉されている。
そして、ドアパネル15a,15bが上方向(戸開方向)に移動するときには、その一方のドアパネル15aの移動速度よりも密閉部材32が取り付けられた他方のドアパネル15bの移動速度の方が速いから、その移動に応じて他方のドアパネル15bに取り付けられた密閉部材32のシール材35が一方のドアパネル15aの後面縁部から離れ、両ドアパネル15a,15bが図3(B)に示すように、互いに重なって対向するように収納配置される。
また、ドアパネル15a,15bが下方向(戸閉方向)に移動するときにはその戸閉直前に密閉部材32のシール材35がドアパネル15aの下部の後面縁部に接触し、隙間Gが密閉される。
図7には図3中のF部およびG部の拡大図を示してあり、この図7に示すように乗降口5のほぼ下半部に配置されるドアパネル15bの下端面には密閉部材33が取り付けられている。この密閉部材33はゴム等の弾性体により一方向に長い帯板状に形成され、ドアパネル15bの下端面にそのほぼ全長区間に渡って連続するように接着剤等により取り付けられている。
乗降口5の敷居4の上面には、前記ドアパネル15bと対向する位置に凸部4aが一体に形成されている。この凸部4aは断面がほぼ半円状をなし、敷居4の幅方向つまりドアパネル15bの幅方向に沿って連続するように形成されている。
そして、ドアパネル15bの戸閉状態のもとでは、図7(A)に示すようにドアパネル15bの下端面の密閉部材33が凸部4aに弾性的に密着するように接触し、この接触でドアパネル15bと敷居4との間の隙間Gが密閉される。
図7(B)に示すように、ドアパネル15bが上方向(戸開方向)に移動するときには、その下端面の密閉部材33が敷居4の凸部4aから離れ、またドアパネル15bが下方向(戸閉方向)に移動するときにはその戸閉直前に密閉部材33が凸部4aに当接し、弾性的に変形してその凸部4aに密着し、隙間Gが密閉される。
敷居4の上面には塵や小石等の異物が散らばることがあるが、このような場合、その異物により密閉部材33の密着が阻害され、隙間Gの密閉性が低下する恐れがあるが、敷居4の上面に断面半円状の凸部4aが形成されていると、その凸部4aの上に異物が乗って残留するようなことがなく、このため密閉部材33がドアパネル15bの戸閉動作に応じてその凸部4aに当接することにより、密閉部材33が凸部4aと確実に密着し、隙間Gが的確に密閉される。
たとえ、凸部4aの上に異物が残留することがあっても、密閉部材33は凸部4aに当接する際に大きく弾性的に変形して密着し、したがってその異物に拘らず、隙間Gが的確に密閉される。なお、前記凸部4aは敷居4と一体に形成する場合に限らず、敷居4とは別体の部材で構成するような場合であっても何ら差し支えない。
以上のように、ドアパネル15a,15bと乗降口5との間の各隙間G〜Gが各密閉部材30〜33により密閉され、これによりエレベータホール7側で火災が発生した際の煙が遮断されて昇降路8側への流入が抑えられる。
上開き式のドア装置においては、その駆動機構の要素として、ドアパネル15aの上端面に図16に示すような滑車16が取り付けられ、またドアパネル15bにチェーン19a,19bが接続される。したがって、幕板11に接触させる密閉部材31やドアパネル15aの下部の後面縁部に接触させる密閉部材32をドアパネル15aの上端面やドアパネル15bの上端面に取り付けようとすると、前記滑車16やチェーン19a,19bがその取り付け上の邪魔となる。
ところが、本実施形態では、幕板11に接触させる密閉部材31は、図5に示すようにドアパネル15aの前面に取り付け、ドアパネル15aの下部の後面縁部に接触させる密閉部材32は、図6に示すようにドアパネル15bの前面に取り付けており、このため前記滑車16やチェーン19a,19bが邪魔となることなく、その密閉部材31,32を適切に取り付けることができる。
したがって、既存の上開き式のドア装置であっても、滑車16やチェーン19a,19bの取り付け位置を変更するような手間を加えることなく、そのまま本実施形態を適用することができる。
荷物や自動車等を搬送するエレベータにおける上開き式のドア装置は、そのサイズ、特に横幅のサイズが大きく、このためドアパネル15a,15bの幅方向に沿って取り付けられる密閉部材31,32はその長さが相当長くなり、取り付け時に密閉部材31,32の金属製のホルダ36の途中に撓み変形が生じ、密閉部材31,32のホルダ36とその取り付け部との間に隙間が生じやすく、それゆえ密閉部材31,32を固定するためのねじ37の本数も増さなければならなくなる。
そこで、このような場合には、図8に第2の実施形態として示すように、密閉部材31,32のホルダ36とその取り付け部であるドアパネル15aや15bの前面との間にゴム等の帯状をなす弾性材40を介在させ、この状態でねじ37でその密閉部材31,32を取り付け部に締結して固定することが有効である。
このような手段によれば、密閉部材31,32のホルダ36の撓みの変形を弾性材40で吸収して密閉部材31,32のホルダ36を取り付け部に密着させて固定することができる。また、密閉部材31,32を固定するためのねじ37の取り付けピッチを広げてねじ37の使用本数を減らすことも可能となる。
なお、この場合、弾性材40に替えて、あるいは弾性材40と共に、密閉部材31,32のホルダ36とその取り付け部との間に両面テープを介在させることも有効である。このような弾性材40や両面テープを介在させる手段は、三方枠3の側板10に取り付ける密閉部材30においても同様に適用することが可能である。
また、密閉部材30,31,32の撓みの変形を防止する手段として、図9に第3の実施形態として示すように、密閉部材31,32,33をその長手方向に分かれる複数の分割体a1,a2,a3…に分割し、その分割体a1,a2,a3…を順次継ぎ合わせながらねじ37で取り付け部に取り付ける手段も有効である。
この場合、その分割体a1,a2,a3…の各継ぎ合わせ部分を粘着テープや接着剤で接合して気密的に継ぎ合わせるようにすることが好ましい。
また、この場合には、密閉部材30,31,32が複数の分割体に分割されるため、その搬送や保管あるいは取り付け作業が容易となり、さらにはその製造も容易となる利点がある。
図10ないし図12には第4の実施形態を示してあり、この実施形態では図10に示すように密閉部材31はドアパネル15aの上面に取り付けられ、図11に示すように密閉部材32はドアパネル15bの上面に取り付けられている。上述のように、ドアパネル15a,15bの上端面にはその駆動機構の要素として、図16に示す滑車16やチェーン19a,19bが配置されている。
そこで、この実施形態においては、図12に示すように、密閉部材31,32には、その滑車16やチェーン19a,19bに対応する部分に切欠部42が形成され、その切欠部42により滑車16やチェーン19a,19bを避けて密閉部材31,32がドアパネル15a,15bの上端面に取り付けられている。
これにより、駆動機構の要素に妨げられることなく、密閉部材31,32をドアパネル15a,15bの上端面に容易に取り付けることができる。
この場合、密閉部材31,32を前述と同様に複数の分割体に分割することも可能であり、これによりさらに容易に密閉部材31,32をドアパネル15a,15bの上端面に取り付けることができる。
なお、以上の説明では、2枚のドアパネルを用いる上開き式のドア装置を例に挙げたが、1枚のドアパネルが上下に移動するタイプのドア装置、あるいは3枚以上のドアパネルが多段式に上下に移動するタイプのドア装置にあってもこの発明を同様に適用することが可能である。
また、荷物や自動車等を搬送するエレベータにおいては、昇降路内を昇降するかごの出入口にドア装置が設けられていない常時開放型のものがあるが、この発明はこのようなタイプのエレベータにおいても適用することが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る上開き式ドア装置をエレベータホール側から見た正面図。 図1中のA−A線に沿う断面図。 図1中のB−B線に沿う断面図。 図2中のC部の拡大図。 図3中のD部の拡大図。 図3中のE部の拡大図。 図3中のF部およびG部の拡大図。 この発明の第2の実施形態を示す密閉部材の取付構造の側面図。 この発明の第3の実施形態を示す密閉部材の正面図。 この発明の第4の実施形態を示す密閉部材の取付構造の側面図。 この発明の第4の実施形態を示す密閉部材の取付構造の側面図。 その第4の実施形態に係る密閉部材の平面図。 従来の上開き式ドア装置をエレベータホール側から見た正面図。 図13中のH−H線に沿う断面図。 図13中のI−I線に沿う断面図。 そのドア装置のドアパネル駆動機構を示す正面図。 エレベータホールに設けられる遮煙設備の構造を示す断面図。
符号の説明
1…壁面
2…開口
3…三方枠
4…敷居
4a…凸部
5…乗降口
7…エレベータホール
8…昇降路
10…側板
11…幕板
15…ドア機構
15a.15b…ドアパネル
30〜33…密閉部材
35…シール材
36…ホルダ
40…弾性材
42…切欠部

Claims (5)

  1. 建屋のエレベータホールと昇降路との間に設けられた乗降口と、
    この乗降口に対向して上下動可能にかつ前後に位置をずらして設けられた一対のドアパネルを有し、そのドアパネルの上下動作により乗降口を開閉するドア機構とを具備し、
    前記乗降口は、一対の側板と、これら側板の上端部間に跨る幕板とを有する三方枠および前記三方枠の下方部に設けられた敷居を備え、前記ドアパネルは前記敷居の上方部に配置され、
    前記ドアパネルには、その戸閉時に、前記三方枠の幕板との間の隙間を密閉する密閉部材、両ドアパネル間の隙間を密閉する密閉部材、前記敷居との間の隙間を密閉する密閉部材がそれぞれ設けられ、さらに前記三方枠の側板には、前記ドアパネルの戸閉時にその側板とドアパネルとの間の隙間を密閉する密閉部材が設けられ、
    前記敷居の上面には断面半円状の凸部が設けられ、前記敷居に対する密閉部材がその凸部に接触することで前記敷居とドアパネルとの間の隙間を密閉することを特徴とするエレベータの上開き式ドア装置。
  2. 前記密閉部材とその取り付け部との間には弾性材が介在されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの上開き式ドア装置。
  3. 前記密閉部材は、長手方向に分かれる複数の分割体に分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの上開き式ドア装置。
  4. 前記密閉部材の複数の分割体は、その端部同士が継ぎ合わされて取り付け部に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの上開き式ドア装置。
  5. エレベータの昇降路を昇降するかごは、その出入口がドア装置を備えない常時開放型となっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータの上開き式ドア装置。
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