JP4675010B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の移動体に搭載され、車両の交通に関する注意表示を行う表示装置に係り、特に他の車両から発信される車両の交通に関する注意表示を車内及び車外に対して行う表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
消防車や救急車等の緊急車両は、その用務のためサイレン及び赤色回転灯等の警告灯を用いて他の車両に優先して通行することができる。緊急車両が接近してきた場合、他の車両は道路の左側に寄って緊急車両に進路を譲らなければならない旨が道路交通法第40条で規定されている。
車での走行中に後方から消防車や救急車等の緊急車両が接近してきた場合、従来は運転者が車外から入ってくる緊急車両からの警告音を認知して、車を道路の脇に寄せて徐行又は停止して進路を譲り、緊急車両を通過させていた。
【0003】
近年、自動車の性能は格段に向上し、車内環境も充実してきた。車内環境の充実化に伴い、窓を密閉し、カーオーディオ等の音響装置を作動させていたり、同乗者と話しこんでいた場合には、車外からの音を聞き取ることが困難となってきている。
最近では上記の事情が原因で、後方から進行する緊急車両の認知が遅れ、すぐ後ろに緊急車両が来てから進路を譲ることで緊急車両の通行を妨げるという問題が発生している。図6は、このような従来の緊急車両の運行状況を示した図であり、61及び62は一般車両、63は緊急車両を示している。
【0004】
このため緊急車両の接近を他の車両の運転手に報知する装置が従来より多数提案されている。例えば平成11年4月13日公開の特開平11−102498号公報「緊急自動車の接近状況確認装置」(出願人、発明者:堂谷内秀博)では、一般車両に搭載され、緊急車両から発信された指定電波を受信し、指定電波に基づくレベルインジケータによる警告表示及び警報ブザーによる警告音の発生によって運転手に緊急車両の接近を報知する装置が提案されている。
【0005】
また平成10年10月23日公開の特開平10−283573号公報「緊急電波発信装置付き緊急車両、緊急電波受信装置付き車両及び緊急電波受信装置付き電子機器」(出願人:ソニー株式会社、発明者:浦本洋一)では、緊急車両が発信する緊急電波を受信すると、車両用ラジオ装置又は車両用オーディオ装置等が動作中であれば、上記装置のボリュームを自動的に減衰するか遮断して、緊急電波に基づく音声信号によって緊急車両の接近を報知する電子機器が提案されている。
【0006】
また昨今では、VICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報システム)によって市街地を走る自動車は、路側に設けられているアンテナやビーコンから交通情報を取得できるようになっており、交通情報に緊急車両の情報を含ませることにより、交通情報を受信できる車両は後方から接近する緊急車両等の情報を取得でき、緊急車両の進路を確保できるものと期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来における緊急車両の接近を報知する装置は、その装置を搭載している車両の運転手に対して報知を行うものであった。したがって装置を搭載しない車両の運転手は、従来通り車外の音を自分の耳で聞くことによって緊急車両の接近を認知するしかないため、上記問題を充分に解決できるとはいえない。上記VICSの場合においても、道路情報の受信にはナビゲーションシステム等が必要であり、問題の解決には至っていない。
【0008】
また、上記装置を用いて緊急車両の接近を認知した運転手は、緊急車両に進路を譲るべく車両を徐行又は停止するが、緊急車両の接近が報知され、運転手が焦って前触れもなく急にこのような操作を行うと、後続の車両との追突事故を起こす可能性がある。特に後続車が上記装置を搭載しない車両であれば、緊急車両の接近を認知していない恐れもあり、事故の危険性は増大する。
【0009】
他方、走行中の車両にエンジン異常等の故障が発生し、他の車両の通行に支障をきたす恐れがある場合には、異常の発生した車両が後続の車両に対して障害情報を無線送信し自己の異常を報知することで、未然に交通事故を防止でき、車両の通行を円滑に保つことができる。この場合においても、従来のように特定の装置を搭載した車両だけが障害情報を受信し、認知でき、装置を搭載しない車両は障害情報を認知できない仕様では、事故を充分に防止できず、車両の通行が滞る。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、車両の交通状況に対応した注意表示を車内及び車外に対して行い、車両の通行を円滑にできる表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、移動体に搭載でき、当該移動体の外部への表示を行う外部表示部と、当該移動体の内部への表示を行う内部表示部と、緊急信号と緊急車両の位置情報を含んだ道路情報を受信すると、受信した道路情報から緊急車両が後方から接近していると判定し、緊急車両が後方から接近している場合には、位置情報に基づいて移動体と緊急車両との距離を検知し、検知した距離が所定の距離以下であった場合に、内部表示部に対して外部表示部に緊急車両接近の注意表示をする旨の予告表示を行い、当該予告表示後に内部表示部及び外部表示部に対して緊急車両接近の注意表示を行い、当該注意表示後に受信した道路情報から緊急車両が後方から接近しているか否かを判定し、緊急車両が後方にないと判定した場合は、内部表示部に対して外部表示部の表示を消灯する旨の予告表示を行い、外部表示部の表示を消灯する制御部とを備える表示装置であり、緊急車両の接近を車内及び車外に報知でき、緊急車両の通行を円滑にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る表示装置は、移動体に搭載され、後方又は前方の車両から発信された交通に関する情報を受信すると、受信した情報に基づいて車内及び車外に対し注意表示を行うものであり、これにより車両の交通状況に対応した注意表示を後方の車両にも行い、車両の通行を円滑にできるものである。
【0014】
本発明の実施の形態の表示装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置の構成ブロック図である。
図1の表示装置は、自動車や自動二輪車等の移動体に設置され、緊急車両から発信される緊急信号を受信し、緊急信号に含まれる情報に基づいて、車両に備えられたハザードランプを点滅させることで、注意表示を行うものである。
【0015】
本発明の実施の形態に係る表示装置は、ハザードランプ11と、第1のスイッチ(図ではSW1)12と、発振器13と、ランプ制御装置14とで構成される。またランプ制御装置14は、アンテナ15と、無線機16と、制御部17と、第2のスイッチ18とで構成される。
図5は、移動体に設置されている一般的なハザードランプ点滅装置の構成ブロック図である。図5のハザードランプ点滅装置は、第1のスイッチ52を手動操作によって導通させ、発振器53から出力される電気信号によってハザードランプ51を点滅させるものである。図1の表示装置では、図5の構成に対し、緊急車両から発信される緊急信号を受信すると、ハザードランプ11を自動的に点滅させるランプ制御装置14を設けたことを特徴とする。
【0016】
次に、図1の表示装置の各部の構成について説明する。
ハザードランプ11は、移動体に予め設置されており、点滅することで移動体の外部に緊急事態が発生した旨を知らせる注意表示を行う。
第1のスイッチ12は、手動による操作で導通又は開放されるものであり、導通することによってハザードランプ11が点滅し、開放することでハザードランプ11が消灯する。
発振器13は、電気信号を生成し、ハザードランプ11にランプ点滅のための電気信号を供給する。
【0017】
アンテナ15は、緊急車両から発信された無線電波の緊急信号を受信し、アナログ信号として無線機16に出力する。
無線機16は、アンテナ15で受信された緊急信号に含まれる情報を検出して、検出された情報を制御部17に出力する。
【0018】
制御部17は、無線機16から出力される情報に基づいて、第2のスイッチ18の導通又は開放の制御を行う。また制御部17は、上記情報に基づいて、車内の運転手及び同乗者に対し、ハザードランプ11の点滅又は消灯の予告表示の制御を、車内表示部(図示せず)に対して行う。図1の表示装置において、車内表示部には、注意を喚起する構成としてLEDを用いることが好ましい。
第2のスイッチ18は、制御部17における制御で導通又は開放されるものであり、導通することによってハザードランプ11が点滅し、開放することでハザードランプ11が消灯する。
【0019】
次に、本発明の実施の形態に係る表示装置の動作について、図1〜3及び図7を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る表示装置を用いた場合の車両の運行状況を示した図である。
【0020】
図2(a)において、走行中の緊急車両23は、無線電波信号である緊急信号を車外へ発信する。緊急信号には自己の車種を識別するための車種情報が含まれている。
発信された緊急信号は、走行中の路側に設置された近傍のアンテナ25で受信され、緊急信号を受信したアンテナ25はホストシステム(図示せず)に対し、緊急信号及びアンテナ25の位置情報を送信する。図2では、緊急車両23の近傍にあるアンテナ25の位置を緊急車両23の位置とみなして、アンテナ25は自己の位置情報を送信している。
【0021】
ホストシステムは中継局の役割を果たすものであり、受信した緊急信号及びアンテナ25の位置情報の内容を含んだ道路情報を、路側に設置された他のアンテナに送信する。他のアンテナは道路情報及び自己の位置情報を、道路を走行中の車両に対して無線送信する。
【0022】
上述したようにVICSでは、道路を走行中の車両は路側に設けられたアンテナにより交通情報を取得できる技術を確立しており、本発明の表示装置で必要となるアンテナ及びホストシステムの技術は、将来的にも充分実現可能なものである。
【0023】
図2において、車両21は図1の表示装置を搭載している車両であり、車両22は搭載していない車両であり、どちらも緊急車両23の前方を走行中である。
また車両21は、車両22の前方を走行している。
【0024】
そして図2(b)に示すように、アンテナ24から送信された道路情報及びアンテナ24の位置情報を、図1の表示装置を搭載した車両21が受信し、緊急車両23が後方100m以内に接近したと判定すると、車両21はハザードランプの点滅を開始し、後続車に対して緊急車両23への注意を喚起する。
【0025】
走行中の道路において本発明の表示装置を搭載した車両が複数台ある場合には、同じ道路上で複数の車両のハザードランプが点滅しているという事実から、図2(c)に示すように、表示装置を搭載しない車両22は、道路上で何かが起きていると認識し、窓を開けたり音を聞いたりして緊急車両23の接近を確認し、進路を譲ることになる。
【0026】
次に、本発明の実施の形態に係る表示装置における、注意表示処理時の制御動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る表示装置における、注意表示処理のフローチャート図である。
図3に示すように、図1の表示装置は運用中、走行中の道路の情報を、路側のアンテナから入手している(S31)。車両21は、アンテナ24から送信された道路情報及びアンテナ24の位置情報を、表示装置のアンテナ15において受信する。
【0027】
アンテナ15において受信された道路情報及びアンテナ25の位置情報は、無線機16を経由して制御部17に出力される。制御部17は道路情報中の緊急信号の内容から、後方から緊急車両が接近しているか否かを判定する(S32)。判定処理S32において、緊急車両が後方にいると判定された場合(YESの場合)、制御部17はさらにその緊急車両が100m以内まで接近したか否かを判定する(S33)。
【0028】
判定処理S33において、制御部17は、道路情報中の緊急信号の内容及びアンテナ24の位置情報とに基づいて緊急車両23との距離を算出し、100m以内であれば(YESの場合)車内表示部に対してハザードランプを点滅する旨の予告を表示し(S34)、次に第2のスイッチ18を導通し、ハザードランプ11を点滅させる(S35)。100m以上であれば(NOの場合)、S31に戻り、再度道路情報の入手を行う。
【0029】
図3において、制御部17はハザードランプ点滅の予告表示をせずに、車内表示部の表示及びハザードランプの点滅を同時に行ってもよい。また、図3の判定処理S33では、ハザードランプの点滅を開始する緊急車両との基準距離を100mとしているが、基準距離には他の値を用いてもよい。
【0030】
図3において、ハザードランプの点滅後、表示装置は、更に近傍のアンテナから現在の道路情報及び当該アンテナの位置情報を受信する(S36)。表示装置の制御部17は受信した道路情報中の緊急信号の内容から、後方から緊急車両が接近しているか否かを判定する(S37)。判定処理S37において、緊急車両が後方にいると判定された場合(YESの場合)、緊急車両がまだ通過していないため、制御部17はS36に戻り、再び道路情報の入手を行う。
【0031】
判定処理S37において、緊急車両が後方にないと判定された、すなわち緊急車両が通過した場合(NOの場合)、制御部17は車内表示部に対してハザードランプを消灯する旨の予告を表示し(S38)、次に第2のスイッチ18を開放し、ハザードランプ11を消灯させる(S39)。その後表示装置は、S31に戻り、再び道路情報の入手を行う。
図3において、制御部17はハザードランプ消灯の予告表示をせずに、車内表示部の表示及びハザードランプの消灯を同時に行ってもよい。
【0032】
ここで本発明の実施の形態の表示装置における、車両間の距離判定方法について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態の表示装置における、車両位置の判定方法について示した図である。
図7において、アンテナ71−1〜71−4は、図2に示すアンテナと同一の機能を有するが、それぞれのアンテナは等間隔で路側に設置されており、また他のアンテナとを区別できる自己の位置情報を無線送信できる機能を有している。
【0033】
図7において、緊急車両72から発信された緊急信号が、アンテナ71−1で受信されたとする。既述した通り、アンテナ71−1は、受信した緊急信号をアンテナ71−1の位置情報と共にホストシステム(図示せず)に送信し、ホストシステムでは、これらの情報を道路情報として、他のアンテナ71−2〜71−4に送信する。そしてアンテナ71−2〜71−4は、道路情報及び自己の位置情報を走行中の車両に送信する。
【0034】
ここで緊急車両72の前方を走行し、図1の表示装置を搭載した車両73aが、アンテナ71−3から送信された道路情報及びアンテナ71−3の位置情報を受信したとする。車両73aの表示装置において、制御部17は、受信した道路情報に含まれるアンテナ71−1の位置情報と、アンテナ71−3の位置情報とから、緊急車両72との距離を算出する。
【0035】
アンテナは等間隔に設置されており、他のアンテナとを区別できる自己の位置情報を送信しているため、制御部17は距離の算出を容易に行うことができる。例えばアンテナの間隔が50mであり、各々のアンテナには位置情報として連続した個別の番号が割り振られていた場合(例えばアンテナ71−1は“1”、アンテナ71−2は“2”)、制御部17はアンテナの番号の差に50mを乗算することで緊急車両72との距離を算出することができる。上記の例では、車両73aと緊急車両72との距離は100mと算出されるため、車両73aの表示装置はハザードランプの点滅を行う。
【0036】
同様に、図1の表示装置を搭載した車両73aがアンテナ71−4で道路情報及びアンテナ71−4の位置情報を受信した場合には、表示装置の制御部17において緊急車両72との距離は150mと算出されるため、ハザードランプの点滅は行われない。
【0037】
本発明の実施の形態の表示装置によれば、緊急車両から発信された緊急信号を受信すると、当該表示装置を搭載した車両のハザードランプを点滅するよう車内表示部に表示することで、車両の運転手に対して緊急車両の接近を報知でき、さらにハザードランプの点滅を自動的に行うことで、後続車に対して緊急車両の接近を報知し、当該表示装置を搭載していない車両に進路の確保を促すことができ、緊急車両の交通を円滑にできる効果がある。
【0038】
次に、本発明の実施の形態に係る他の表示装置について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る他の表示装置の構成ブロック図である。
図4の表示装置は、移動体に設置され、緊急車両から発信される緊急信号を受信し、緊急信号に含まれる情報に基づいて、車外に緊急車両接近のメッセージの表示をさせることで、注意表示を行うものである。
【0039】
図4の表示装置において、無線機16及びアンテナ15は図1の表示装置と同一であるが、制御部41は無線機16から出力された緊急信号に含まれる情報に基づいて、表示制御部42に対する制御を行う。
制御部41における制御動作は図3のフローチャート図と基本的に同じであるが、ハザードランプの点滅及び消灯の予告表示制御の代わりに表示制御部42に対してメッセージ表示及びメッセージ消去の予告表示制御を、第2のスイッチの導通及び開放の処理の代わりに表示制御部42に対してメッセージ出力制御及びメッセージ消去制御を行う点が異なっている。
【0040】
具体的に制御部41は、メッセージ表示の予告表示命令を表示制御部42に出力した後、表示させようとするメッセージの内容(例えば「緊急車両接近中!」)を表示制御部42に出力するメッセージ出力制御を行う。
メッセージ内容の出力方法については、無線機16から出力された緊急信号に基づいて、制御部17は自身に記憶されているメッセージテーブルを参照し、メッセージテーブルから最適なメッセージ内容を読み出して出力する方法と、緊急信号には予め表示させるメッセージ内容を含んでいる場合には、無線機16から出力された緊急信号からメッセージ内容を読み出して出力する方法とが挙げられるが、後者はメッセージテーブルの更新の必要がなく、容易にメッセージ出力を行うことができる。
【0041】
また制御部41は、メッセージ消去の予告表示命令を表示制御部42に出力した後、既に表示されているメッセージ内容の消去命令を表示制御部42に出力するメッセージ消去制御を行う。
【0042】
図4の表示装置において、制御部41はメッセージ表示の予告表示命令の出力及びメッセージ出力制御を同時に行ってもよい。またメッセージ消去の予告表示命令の出力及びメッセージ消去制御を同時に行ってもよい。
【0043】
表示制御部42は、制御部41から出力されたメッセージ表示の予告表示命令に基づいて、車内表示部(図示せず)にメッセージ予告を表示させ、同じく制御部41から出力されたメッセージ内容を表示部43に表示する。
また、表示制御部42は、制御部41から出力されたメッセージ消去の予告表示命令に基づいて、車内表示部にメッセージ予告を表示させ、制御部41から出力されたメッセージ内容の消去命令に基づいて表示部43に表示された内容を消去する。表示制御部42におけるメッセージの表示制御に基づいて、車内表示部は表示内容を車内の運転手等に表示し、表示部43は、メッセージ内容を後方の車外に表示する。
【0044】
図4の表示装置において、表示部43は、文字表示が可能であり注意を喚起できる構成としてマトリックスLED等を用いることが望ましい。また制御部41は、緊急信号に含まれる緊急車両の種類に応じて、車種をメッセージに反映して表示するようにしてもよい。
【0045】
図4の表示装置によれば、ハザードランプの代わりに表示部43によって緊急車両の接近を知らせるメッセージを表示するようにしたことで、後続車に対して緊急車両の接近をより分かりやすく報知することができ、緊急車両の通行を確実に円滑にできる効果がある。特に表示部43によるメッセージ表示としたことで、表示装置を搭載した車両が緊急車両の接近を後続車に報知でき、緊急車両を円滑に通行させることができる。
【0046】
本発明の表示装置は、後方からの緊急車両の接近を報知するだけでなく、前方における車両異常の発生を報知する場合においても有効である。
すなわち前方を走行中の車両に異常が発生した場合、異常の発生した車両が障害の種類等を表す障害情報を含んだ異常発生信号を無線にて発信し、路側に設置したアンテナを経由して後続の車両に送信し、本発明の表示装置は異常発生信号を受信すると、後続の車両に対しハザードランプによる点滅又はメッセージの表示を行うことで、特に本発明の表示装置を搭載しない後続の車両に対しても、前方を走行中の車両異常の発生を報知でき、交通事故を確実に防止することができ、他の車両の通行を円滑に保つことができる効果がある。
【0047】
また、車両の異常発生のときだけでなく、急ブレーキによる急な減速を行ったとき等、本発明の表示装置を用いて車両異常以外の車両に関する情報を報知することでも、交通事故を確実に防止することができ、他の車両の通行を円滑に保つことができる効果がある。
【0048】
尚、車両異常の検出は、車両において自動で検出し、自動で異常発生信号を送信するようにしてもよい。また、メッセージの表示を行う表示装置の場合、障害情報から障害の種類を検知し、検知した障害内容をメッセージに表示するようにしてもよい。
【0049】
また、図4の例では、緊急車両等との距離を検知して、その距離は特定値以下となった場合に緊急車両等の接近を知らせる情報を表示したが、検知した距離に応じて情報を表示してもよい。例えば、緊急車両との距離が100mであるとすると、「緊急車両後方100m接近中」を表示させるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、移動体に搭載でき、当該移動体の外部への表示を行う外部表示部と、当該移動体の内部への表示を行う内部表示部と、緊急信号と緊急車両の位置情報を含んだ道路情報を受信すると、受信した道路情報から緊急車両が後方から接近していると判定し、緊急車両が後方から接近している場合には、位置情報に基づいて移動体と緊急車両との距離を検知し、検知した距離が所定の距離以下であった場合に、内部表示部に対して外部表示部に緊急車両接近の注意表示をする旨の予告表示を行い、当該予告表示後に内部表示部及び外部表示部に対して緊急車両接近の注意表示を行い、当該注意表示後に受信した道路情報から緊急車両が後方から接近しているか否かを判定し、緊急車両が後方にないと判定した場合は、内部表示部に対して外部表示部の表示を消灯する旨の予告表示を行い、外部表示部の表示を消灯する制御部とを備える表示装置としたことにより、緊急車両の接近を車内及び車外に報知でき、緊急車両の通行を円滑にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る表示装置を用いた場合の車両の運行状況を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る表示装置における、注意表示処理のフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る他の表示装置の構成ブロック図である。
【図5】ハザードランプ点滅装置の構成ブロック図である。
【図6】従来の緊急車両の運行状況を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態の表示装置における、車両位置の判定方法について示した図である。
【符号の説明】
11,51…ハザードランプ、 12,52…第1のスイッチ、 13…発振器、 14…ランプ点滅装置、 15…アンテナ(表示装置)、 16…無線機、 17,41…制御部、 18…第2のスイッチ、 21,22,61,62,73…車両、 23,63,72…緊急車両、 24,25…アンテナ(路側)、 42…表示制御部、 43…表示部
Claims (1)
- 移動体に搭載でき、当該移動体の外部への表示を行う外部表示部と、当該移動体の内部への表示を行う内部表示部と、緊急信号と緊急車両の位置情報を含んだ道路情報を受信すると、受信した道路情報から緊急車両が後方から接近しているか否かを判定し、前記緊急車両が後方から接近している場合には、前記位置情報に基づいて前記移動体と前記緊急車両との距離を検知し、前記検知した距離が所定の距離以下であった場合に、前記内部表示部に対して前記外部表示部に緊急車両接近の注意表示をする旨の予告表示を行い、当該予告表示後に前記内部表示部及び前記外部表示部に対して緊急車両接近の注意表示を行い、当該注意表示後に受信した道路情報から緊急車両が後方から接近しているか否かを判定し、前記緊急車両が後方にないと判定した場合は、前記内部表示部に対して前記外部表示部の表示を消灯する旨の予告表示を行い、前記外部表示部の表示を消灯する制御部とを備えることを特徴とする表示装置。
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