JP4674700B2 - 演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法 - Google Patents

演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4674700B2
JP4674700B2 JP2005309284A JP2005309284A JP4674700B2 JP 4674700 B2 JP4674700 B2 JP 4674700B2 JP 2005309284 A JP2005309284 A JP 2005309284A JP 2005309284 A JP2005309284 A JP 2005309284A JP 4674700 B2 JP4674700 B2 JP 4674700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
pigments
aqueous solution
substance
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005309284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007122887A (ja
Inventor
卓 大里
Original Assignee
竹下 光代
米本 爾
大里 貴子
横井 美子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 竹下 光代, 米本 爾, 大里 貴子, 横井 美子 filed Critical 竹下 光代
Priority to JP2005309284A priority Critical patent/JP4674700B2/ja
Publication of JP2007122887A publication Critical patent/JP2007122887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4674700B2 publication Critical patent/JP4674700B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

本発明は、演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法に係り、特に、蝋燭への着火等の火気を用いることなくしかも極めて効果的に演出効果を生起し得る演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法に関する。
従来、結婚披露宴式場等で招待者の各宴席に配置した大型の蝋燭に、式も佳境に入った頃に新郎、新婦が共同で種火を持って着火してまわる、いわゆるキャンドルサービスが知られている。このキャンドルサービスは、ひな壇を降りて新郎、新婦が知人、友人、縁戚者等と間近に触れ合える式次第に組み込まれるイベントである。このキャンドルサービスは、室内の明かりをある程度暗くした状態で各蝋燭に着火してまわるから着火の都度に、各宴席の一部が明るくなり、式の雰囲気を盛り上げるための演出効果を発揮することができる。しかしながら、このような蝋燭着火式のサービスでは、蝋燭の火から引火してクロスやカーテン類を焼いたり、あるいはそれが原因で火事を生じるおそれがあった。また、着火による蝋燭の明かりだけでは単調になりすぎる傾向があり、近時の披露宴の華やかさに照応したキャンドルサービスのあり方が求められている。これに対し、例えば特許文献1のようなキャンドルサービスシステムが提案されている。
特開平10−172301号
上記の特許文献1のシステムでは、披露宴等でのテーブルに発光容器としてのグラス容器を配置し、別途に注入用容器内に充填していた発光状態の化学発光剤の液体を注入容器の注ぎ口からグラス容器内に充填してその発光状態を楽しむことにより蝋燭によるキャンドルサービスに似せた演出効果を出そうとするものである。しかしながら、上記特許文献1のシステムでは、化学発光剤として例えばトリフルオロメチルスルホニルや、シュウ酸エステル系のルミネッセンス系薬剤が用いられ、これらは超強酸あるいは強酸性薬剤であって誤って人体に触れると極めて有害であり、特に、人の眼などに付着すると大事故を生じさせるおそれが高い。また、単に容器内の発光剤の発光状態を外部に表すのみであるから、これについても単調な感じである。このため、結婚披露宴等の目出度い宴席で安全に使用でき、また演出効果も高い装置の実現が待望されていた。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、披露宴等の目出度い宴席で安全に使用でき、しかも確実で複数の変化要素による劇的な演出効果を奏することのできる演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス実行方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、進行順序や時間が決められた中で行なわれる諸祝事会場で用いられる演出装置であり、透明容器と、アントシアニンを有する色素、アントラキノンを有する色素、カロテノイドを有する色素、ウコン色素、ビートレッド色素、ユリ色素、ケイトウ色素、サルビア色素、クロロフィル、の群れの中から選ばれた1つ又は複数の植物天然色素と、透明容器内に配置した植物天然色素水溶液に投入され植物天然色素と反応して有色第1色に変色させるとともに、すくなくとも数時間にわたり該第1色を維持する第1色設定物質であり、水溶液がpH7〜10の弱アルカリ性物質であってリン酸の塩及びカルボキシル基を有する有機化合物の塩の群れの中から選ばれた1つ又は複数の物質からなる第1色設定物質と、第1色設定物質を植物天然色素水溶液に投入後数時間経過の時間帯に第1色に着色された植物天然色素水溶液内に充填されて第1色から他の有色に溶液色を急変させる擬似キャンドル着色体としてのドライアイスと、を含む演出装置から構成される。
また、本発明は、透明容器にアントシアニンを有する色素、アントラキノンを有する色素、カロテノイドを有する色素、ウコン色素、ビートレッド色素、ユリ色素、ケイトウ色素、サルビア色素、クロロフィル、の群れの中から選ばれた1つ又は複数の植物天然色素水溶液を充填し、該水溶液に、水溶液がpH7〜10の弱アルカリ性物質であってリン酸の塩及びカルボキシル基を有する有機化合物の塩の群れの中から選ばれた1つ又は複数の物質からなる第1色設定物質を加えて水溶液を有色第1色に変色させ、第1色を呈した水溶液を収容した透明容器を披露宴での卓上に載置してすくなくとも数時間にわたり該第1色を維持し得る状態で配置し、第1色設定物質投入後数時間経過の時間帯に第1色を呈する植物天然色素水溶液内に擬似キャンドル着色体としてのドライアイスを投入し、第1色から他の有色に溶液色を急変させることを特徴とするキャンドルサービス方法から構成される。
透明容器の形状や、サイズは基本的には任意のものとしてよい。透明容器はある程度着色が施されたものでもよいし、その際は半透明の容器でもよい。
透明容器12は平面上に安定載置される安定基台14上に配置される縦長の筒体からなり、さらに、安定基台に設けた光源16からの光が縦長の筒体を透過するように構成されているとよい。
本発明の演出装置によれば、第1色設定物質により予め植物由来の天然色素を第1の色に水溶液中で発色させておき、所要の時間内に白煙、溶液色変化固形物を投入して白煙の発生と溶液色の変化を同時に生じさせるから、例えば披露宴等の目出度い宴席で安全に使用でき、しかも複数の変化要素を同時に生起させることにより、周辺の雰囲気を劇的に演出して雰囲気を盛り上げ華やかに装飾させることができる。また、白煙、溶液色変化固形物を、ドライアイスで構成することにより、装置を入手容易な素材を用いて安価に構成でき、しかも例えば結婚披露宴等の宴席でのキャンドルサービス等に用いて、固形物により容器からこぼしたりすることがなく、サービス中の事故発生を未然に防止できる。また、植物由来の天然色素が、アントシアニンを有する色素、アントラキノンを有する色素、カロテノイドを有する色素、ウコン色素、ビートレッド色素、ユリ色素、ケイトウ色素、サルビア色素、クロロフィル、からなる群れの中から選ばれた1つ又は複数の色素であることより、通常の用い方で人体に無害の天然色素により、具体的に白煙と溶液色変化を生じさせて演出効果を保持しうる。また、植物由来の天然色素が、アントシアニンを有する色素であり、第1色設定物質は、水溶液中でpHが7〜10の水に溶けて弱アルカリ性を示す物質からなる構成とすることで、青色系から赤色系への鮮やかな発色変化を具体的に生起させることができる。また、透明容器は平面上に安定載置される安定基台上に配置される縦長の筒体からなり、さらに、安定基台に設けた光源からの光が縦長の筒体を透過するように構成することにより、低廉な装置構成を具体的に実現できる。また、本発明のキャンドルサービス実行方法によれば、容器体の開口から白煙を拡散状に外部に放出させつつ、天然色素水溶液の溶液の色変化を楽しむことができ、演出効果を劇的に創出させることができる。また、その際、植物由来の天然色素水溶液と第1色設定物質とを混合して調製した時間から、色変化容器体へのドライアイスの投入までの時間が5分〜4時間であるようにすることにより第1色設定後の第2色への色変化を確実に生じさせる状態でドライアイス投入を実行でき、演出効果を確実に出させることが可能である。
本発明の演出装置の色変化容器体で採用される天然色素としての赤キャベツの色素のpH値による色変化例を示す図である。 本発明の演出装置の各植物色素のpHによる色変化例を示す図である。 本発明の実施形態にかかる色変化容器体の正面図である。 図3の平面図である。 本発明の実施形態に関する赤キャベツ色素の時間と色の強さの関係を示すグラフ図である。 図5のグラフの数値例を示す表の図である。 本発明の実施例の色変化を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明の演出装置は、環境負荷が少なくまた人体への影響がない天然色素を用い、この天然色素水溶液を色素分解を生じさせないような第1色設定物質とともに容器体内に入れて用意し、例えば結婚披露宴でのキャンドルサービス時に白煙、溶液色変化固形物を該容器体内に投入して、白煙と溶液色変化を同時に発生させる装置であり、特に、周縁の白煙の発生と、第1色設定物質により設定した色から白煙、溶液色変化固形物の投入後の他の色への溶液色の変化と、が同時並行で極めて鮮やかに行われ劇的な演出効果を創出し得る装置である。
色変化容器体は、その中に水と天然色素と第1色設定物質とを入れた透明容器であり、天然色素を例えば第1の色に発色させておき、白煙、溶液色変化固形物を投入することにより他の色に発色変化させて白煙の発生と溶液の色変化を同時に生じさせる容器装置である。
天然色素は植物由来の天然色素であり、人体に対して無害で、しかも保存状態から第1色設定物質で第1色を発色させ、さらにその中に酸性物質を投入することにより液体をアルカリ性→酸性化させることで第1色からこれと異なる第2色に溶液色を変化させる無害溶液変化手段である。天然色素はその意味では溶液色の変化原料であるから、色変化発生機能を長期にわたり保持させる必要がある。一般に、容易に入手可能な天然色素は長期保存可能なように、弱酸性に保持されている。したがって、この状態で、直接に酸性物質、例えばドライアイスを投入しても色変化はほとんど生じない。一方、天然有機物は一般的にアルカリ性下でそのアルカリ性の強さに対応した程度で分解される。例えば強アルカリ性下では天然色素は分解の程度が強く、ほぼ完全に分解して例えば茶褐色等の脱色色で安定し、その後の色変化を生じない。弱アルカリ性下では長期保存状態の弱酸性溶液に例えば弱アルカリ物質を投入することにより鮮明に第1色を発色し、この状態から所定の時間内に酸性物質を投入すれば天然色素溶液は第1色から、第2色への鮮やかな色変化を示す。したがって、弱酸性長期保存状態で弱アルカリ物質を投入して中性あるいは弱アルカリ化させた溶液で第1色を発色し、その後の所定時間内に酸性物質を投入することにより、その際に、第1色から第2色へ鮮やかに溶液色を変化させる。
天然色素としては、例えば、アントシアニンを有する色素、アントラキノンを有する色素、カロテノイドを有する色素、ウコン色素、ビートレッド色素、ユリ色素、ケイトウ色素、サルビア色素、クロロフィルがある。これらは、1種類あるいは複数種の色素を含むものでもよい。アントシアニンを有する色素は、例えば赤キャベツ色素、赤ダイコン色素、紫トウモロコシ色素ベリー類色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、シソ色素、紫イモ色素、エルダーベリー色素等がある。アントラキノンを有する色素は、ニコシール色素、ラック色素等がある。また、カロテノイドを有する色素としては、例えば、アナトー色素、トウガラシ色素がある。中でも、アントシアニンを有する色素は、酸性溶液中では安定であるが、中性・塩基性溶液中では不安定である。したがって、例えば中性・塩基性溶液中で発色する色から酸性溶液中での色への変化は極めて鮮やかなものとなる。アントシアニン色素の場合には、青系の色から赤系の色へ変化する。植物天然色素は、人体へ付着してもほとんど実害がなく、環境にも悪影響を及ぼさない。
第1色設定物質は、上記のように天然色素としての例えばアントシアニン溶液の青色から赤色への変化を鮮やかに生じさせる物質である。本実施形態の演出装置は、例えば3時間程度の時間範囲内で行われる結婚披露宴席に、予め宴が始まる前から準備して各席卓上に色変化容器体を配置させておく必要があり、したがって、第1色設定物質は、少なくとも3時間程度は色素分解により褪色して色の変化を生じさせなくならない色素分解抑制機能を有する物質であって、なおかつ、ドライアイス投入による溶液の酸性化により第1色に比して顕著な程度の溶液の色変化を生起させる物質である。本実施形態において、例えば植物由来の天然色素が、アントシアニンを含む植物であり、第1色設定物質は、水溶液中でpHが7〜10の水に溶けて弱酸性を示す物質の塩、若しくは水に溶けて弱アルカリ性を示す物質である。上述のように、天然有機物は一般的にアルカリ性下でそのアルカリ性の強さに対応した程度で分解されるから、長期保存状態の弱酸性溶液に例えば弱アルカリ性物質を投入することにより第1色を設定し、分解、褪色を防止しつつ、所定時間内での酸性物質の投入時に第1色と明白に異なる第2色を発色させることができる。pH7未満の明らかに酸性化させる物質を弱酸性溶液に中に入れると色素機能を損なうとともに、pH10を超える濃度溶液下では短時間に色素を分解して褪色させ、酸性物質を入れても色変化を生じさせない。一方、水に溶けて弱酸性を示す物質の塩は、水中で弱アルカリ性を示し、アントシアニン色素水溶液を青色に発色させる。なお、単にアントシアニン色素を水に加えただけであれば黒色に近い色であり、出発色が華やかな席に不似合いの液体色であって色彩的並びに視覚的な印象が劣り、採用しがたい。さらに、水溶して弱酸性を示す物質の塩による弱アルカリ水中では、アントシアニン色素の分解が生じず、これが例えば6時間程度はその状態が持続する。第1色設定物質としては、例えば、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、炭酸水素カルシウム(Ca(HCO3)2)、炭酸水素カリウム(KHCO3)、リン酸水素二ナトリウム(Na2HPO4)等のリン酸の塩がある。また、この第1色設定物質は、カルボキシル基を有する有機化合物の塩でもよい。カルボキシル基を有する有機化合物の塩として、例えば、酢酸ナトリウム(NaCH3CO2)、酢酸カルシウム(Ca(CH3CO2)2)、酢酸カリウム(KCH3CO2)、シュウ酸ナトリウム(Na2C2O4)、アジピン酸ナトリウム(NaOOC(CH2)4COONa)等がある。これらの1種類のみを天然色素水溶液中に入れて第1色設定及び色素分解機能を行わせるようにしてもよいし、また、これらのうちの複数種を用いて同様の第1色設定物質としてもよい。
白煙、溶液色変化固形物は、ドライアイスであるとよい。ドライアイスは、二酸化炭素を圧縮冷却して液状とし、それをプレスの中の大気中に放出させる際に気化熱が奪われることにより自身の温度が凝固点を下回って一部が雪状の固体となり、これを押し固めて製造される。常温常圧環境下で昇華し、水中に入れると大量の白煙を発生させる。この際、同時に融解して液体を酸性化させる。固形物としてのドライアイスは、キャンドルサービス時には、新郎、新婦が共同作業でドライアイスの保存容器から例えば掬い部材や、挟み部材等を用いて容器の開口から内部に投入する。したがって、液体を注ぐのと異なり、こぼしたり、手を含む人体に付着したりすることが少なく安全性が高い。
ここで、例えばアントシアニンのpH変化による色の変化について説明する。アントシアニンを含む色素が溶けた水溶液をアルカリ性にすると、青色になる。これは、中性の状態からアルカリ性に変わるとアントシアニン分子から水素が1つ外れた構造になるからである。反対に酸性にすると、赤色になる。このときには、アントシアニン分子に水素が1個くっついた形になる。このように色の変化は、アントシアニン色素の分子の構造がほんの少し変わることに原因がある。因みに、アントシアニンを含む赤キャベツ色素のpHによる色の変化の例を図1に示す。
さらに、アントシアニンを含む本発明に適用可能な天然色素のpH変化による確認された色の変化を図2に示す。なお、アントシアニン系のもので色変化を生じるものとして、他に、例えば紫イモ、赤ダイコン等があり、これらについても同系の多種の色変化、すなわち、酸性で赤系の色、中性で紫又は緑色、アルカリ性で緑色への色変化を生じさせるものと推測される。
次に、天然色素と第1色設定物質を含む水溶液を予め混合収容し、キャンドルサービスタイム等に白煙、溶液色変化固形物を投入する色変化容器体について、図3、図4により説明すると、本実施形態では、この色変化容器体10は、上面を開口した透明容器12を含む。透明容器12は、高さ方向中間部分の径が他の上下端部分の径より小さく形成されたいわゆる中間くびれの縦長透明容器から構成され、例えばガラスなどが用いられている。この透明容器12は、安定基台14上に例えば着脱可能に載置されている。安定基台14は、透明容器12の底部を載置させ、あるいは受けて支持し該透明容器の安定性を確保するとともに、同透明容器の下部側から光を透過させて、容器内の溶液色の変化を外部に鮮やかに表示させる。安定基台14は、中間部をドーナツ状に中空とした円形枠部材からなり、中間部の中空部分に電球等の光源16とその点灯用バッテリ18と図示しない入り切りスイッチ部が設けられている。なお、20は、透明容器12を受けるためのブラケットである。
これによって、例えばアントシアニンを含む赤キャベツ色素と、第1色設定物質としての炭酸水素ナトリウムとを入れた水溶液を例えば結婚披露宴の開始30分前に用意して披露宴での卓上に載置し、開始後例えば2時間程度が経過した時間のキャンドルサービス時間に至ったときに、白煙、溶液色変化固形物としてのドライアイスを新郎、新婦共同で該色変化容器体に充填する作業を行うと、固相から気相への相変化により白煙を生じてそれらが容器体の開口から拡散状に外部に放出され、幻想的な雰囲気を出させる上に、ドライアイスにより酸性物質が溶液に入って酸性化することにより、天然色素であるアントシアニンが青色から赤紫色に短時間で鮮やかに色を変化させ、これによって、蝋燭による場合よりもむしろ勝る擬似キャンドルサービスを実現させることができる。
なお、植物由来の天然色素水溶液と第1色設定物質とを混合して調製した時間から、色変化容器体へのドライアイスの投入までの時間は天然色素と第1色設定物質との反応がある程度落ち着く5分から4時間程度の時間がよく、この範囲であれば、弱酸性下の天然色素が弱アルカリ性物質によるわずかの分解を生じさせて第1色を発色し、次の酸性物質投入による第2色への鮮やかな色変化を確実に生起させる時間帯である。
(実施例1)水200mlをそれぞれ入れた2個のビーカーのうちの1つに、炭酸ナトリウム(強アルカリ物質)1ccを入れ、他の1つに炭酸水素ナトリウム(弱アルカリ物質)1ccを入れて混ぜたものを用意した。それぞれの溶液に赤キャベツ原液0.5mlを入れ、経過時間とその際の色の変化を観察してグラフ(図5、図6参照)に示した。グラフは、横軸が経過時間、縦軸が色の強さである。グラフ中の1−R・1−G・1−Bは炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を使った場合で、1−Rは赤色の強さ・1−Gは緑色の強さ・1−Bは青色の強さを表している。2−R・2−G・2−Bは炭酸ナトリウム(Na2CO3)を使った場合で、2−Rは赤色の強さ・2−Gは緑色の強さ・2−Bは青色の強さを表している。炭酸水素ナトリウムを使った場合は、時間が経過しても色の強さの変化がほとんどないことがわかる。このことから、炭酸水素ナトリウムを使った場合は、色素の分解がほとんど起こっていないことが確認される。また、赤キャベツ液をアルカリ性にする物質は、炭酸水素ナトリウムのような弱アルカリ性になる物質の方が適当であることがわかる。炭酸水素ナトリウムのような弱アルカリ性になる物質であれば、長時間経過しても赤キャベツ液の色の退色が無く、ドライアイスなどで酸性にしても十分な色の変化を生じさせることができる。
(実施例2)3個の試験管のそれぞれに水200mlを入れ、それぞれに炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を入れて混ぜ、次に、赤キャベツ原液0.5ml、1.0ml、1.5mlをそれぞれの試験管の溶液に入れたものを、A、B、2組、計6個用意し、Bグループの3個の試験管溶液はさらに、酢酸を微量入れたものを調製した。それぞれ、赤キャベツ色素のみの長期保存弱酸性状態の場合(0分)、炭酸水素ナトリウムのみとそれにさらに酢酸を入れた場合(直後)、1時間経過後、2時間経過後、3時間経過後の溶液の色の変化を観察し、その結果を図7に表により示した。図に示すように、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を入れたものでは、濃度差にかかわらず、3時間経過のものについても褪色がなく、少なくとも3時間内では、青系統から赤系統への色変化を確実に生じさせることが確認された。
以上説明した本発明の演出装置並びにそれを用いたキャンドルサービス実行方法は、上記した実施例のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の演出装置並びにそれを用いたキャンドルサービス実行方法は、新婚、再婚等の結婚披露宴のみならず、例えば、俳優、歌手その他の芸能関係者によるディナーショーでのキャンドルサービス、その他の催事や地域、家庭、団体等による集会、食事会等でのサービス等において、広く適用しうる。
10 色変化容器体
12 透明容器
14 安定基台

Claims (2)

  1. 進行順序や時間が決められた中で行なわれる諸祝事会場で用いられる演出装置であり、
    透明容器と、
    アントシアニンを有する色素、アントラキノンを有する色素、カロテノイドを有する色素、ウコン色素、ビートレッド色素、ユリ色素、ケイトウ色素、サルビア色素、クロロフィル、の群れの中から選ばれた1つ又は複数の植物天然色素と、
    透明容器内に配置した植物天然色素水溶液に投入され植物天然色素と反応して有色第1色に変色させるとともに、すくなくとも数時間にわたり該第1色を維持する第1色設定物質であり、水溶液がpH7〜10の弱アルカリ性物質であってリン酸の塩及びカルボキシル基を有する有機化合物の塩の群れの中から選ばれた1つ又は複数の物質からなる第1色設定物質と、
    第1色設定物質を植物天然色素水溶液に投入後数時間経過の時間帯に第1色に着色された植物天然色素水溶液内に充填されて第1色から他の有色に溶液色を急変させる擬似キャンドル着色体としてのドライアイスと、
    を含むことを特徴とする演出装置。
  2. 透明容器にアントシアニンを有する色素、アントラキノンを有する色素、カロテノイドを有する色素、ウコン色素、ビートレッド色素、ユリ色素、ケイトウ色素、サルビア色素、クロロフィル、の群れの中から選ばれた1つ又は複数の植物天然色素水溶液を充填し、
    該水溶液に、水溶液がpH7〜10の弱アルカリ性物質であってリン酸の塩及びカルボキシル基を有する有機化合物の塩の群れの中から選ばれた1つ又は複数の物質からなる第1色設定物質を加えて水溶液を有色第1色に変色させ、
    第1色を呈した水溶液を収容した透明容器を披露宴での卓上に載置してすくなくとも数時間にわたり該第1色を維持し得る状態で配置し、
    第1色設定物質投入後数時間経過の時間帯に第1色を呈する植物天然色素水溶液内に擬似キャンドル着色体としてのドライアイスを投入し、第1色から他の有色に溶液色を急変させることを特徴とするキャンドルサービス方法。

JP2005309284A 2005-10-25 2005-10-25 演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法 Expired - Fee Related JP4674700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005309284A JP4674700B2 (ja) 2005-10-25 2005-10-25 演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005309284A JP4674700B2 (ja) 2005-10-25 2005-10-25 演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007122887A JP2007122887A (ja) 2007-05-17
JP4674700B2 true JP4674700B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=38146526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005309284A Expired - Fee Related JP4674700B2 (ja) 2005-10-25 2005-10-25 演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4674700B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5323540B2 (ja) * 2008-07-23 2013-10-23 株式会社明来エンタープライズ 発光演出器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107240A (ja) * 1991-10-18 1993-04-27 Fuji Photo Film Co Ltd 密閉性試験素子及び試験方法
JPH05298906A (ja) * 1992-04-17 1993-11-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光色可変型照明装置
WO1998028569A1 (fr) * 1996-12-20 1998-07-02 Kikkoman Corporation Outil luminescent, son element auxiliaire et procede de conservation de la composition bioluminescente utilisee dans l'outil et l'element auxiliaire
JP2001351788A (ja) * 2000-06-02 2001-12-21 Saipaaku:Kk 発光装置およびその制御方法
JP2002260418A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Toichi Kojima 発光装置
JP2003159027A (ja) * 2001-11-27 2003-06-03 National Agricultural Research Organization 馬鈴しょアントシアニンによる食品の着色方法
JP2005266250A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Satoshi Akaha 簡易なビタミンc含有量測定手法とこれを応用した玩具及び学習用教材

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107240A (ja) * 1991-10-18 1993-04-27 Fuji Photo Film Co Ltd 密閉性試験素子及び試験方法
JPH05298906A (ja) * 1992-04-17 1993-11-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光色可変型照明装置
WO1998028569A1 (fr) * 1996-12-20 1998-07-02 Kikkoman Corporation Outil luminescent, son element auxiliaire et procede de conservation de la composition bioluminescente utilisee dans l'outil et l'element auxiliaire
JP2001351788A (ja) * 2000-06-02 2001-12-21 Saipaaku:Kk 発光装置およびその制御方法
JP2002260418A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Toichi Kojima 発光装置
JP2003159027A (ja) * 2001-11-27 2003-06-03 National Agricultural Research Organization 馬鈴しょアントシアニンによる食品の着色方法
JP2005266250A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Satoshi Akaha 簡易なビタミンc含有量測定手法とこれを応用した玩具及び学習用教材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007122887A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5508893A (en) Multi-color chemiluminescent lighting device and method of making same
US20070054762A1 (en) Phosphorescent paintballs that glow in the dark
US20010043467A1 (en) Luminary device with phosphorescent label
US6106129A (en) Chemiluminescent device having particles with secondary fluorescer for enhance illumination
US5222797A (en) Multi-chamber chemiluminescent optical display device
Karukstis et al. Chemistry Connections: The chemical basis of everyday phenomena
JP3443123B2 (ja) 発光遊具、その補助材、そこに用いる生物発光組成物の保存方法
JP4674700B2 (ja) 演出装置及びそれを用いたキャンドルサービス方法
JP2553181B2 (ja) 有色炎固形燃料の製造方法
KR20110034583A (ko) 자체 조명 스포츠, 오락, 응급 및 안전 장치를 위한 기구 및 방법
EP0817820B1 (fr) Solution chimiluminescente amelioree
US20070292588A1 (en) Fluorescent beverage and method
NZ521942A (en) Luminary device with phosphorescent label made of heat-shrinkable polymer
US3424540A (en) Colored flame candle
US20170217969A1 (en) Novel coelenterazine compounds and methods of use
CN110481941A (zh) 一种储存容器
US20090042153A1 (en) Liquid fuel composition for a lamp with a colored flame
JP2001231494A (ja) 蛍光性氷塊および演出装置
JPH0279301A (ja) 化学発光液を用いる光学的演出法
EP3744495A1 (en) Method for casting a gel object, and a play device and method for producing the play device using a gel object
CN1036092C (zh) 液体彩焰灯火
JP3856579B2 (ja) 蛍光/発光体、蛍光/発光器具・装置、これらから蛍光および発光を得る方法
JP2920090B2 (ja) 発光キャンドル
JPH09223401A (ja) 発光キャンドル
JPH11162251A (ja) キャンドルスタンド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees