JP2001231494A - 蛍光性氷塊および演出装置 - Google Patents
蛍光性氷塊および演出装置Info
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- JP2001231494A JP2001231494A JP2000047834A JP2000047834A JP2001231494A JP 2001231494 A JP2001231494 A JP 2001231494A JP 2000047834 A JP2000047834 A JP 2000047834A JP 2000047834 A JP2000047834 A JP 2000047834A JP 2001231494 A JP2001231494 A JP 2001231494A
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- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】視覚効果の高い氷塊及びこれを備えた演出装置
の提供。 【解決手段】(1)蛍光物質を含有又は収納している蛍
光性氷塊、前記蛍光物質はルシフェリン、リボフラビ
ン、フリレオレセイン、エオシン、アクリジンオレン
ジ、メチレンブルー、アクリフラビン、エオシン、エリ
スロシン、サフラニン等又はこれらの誘導体から選ばれ
る1種以上の水溶性物質が例示される、(2)蛍光性氷
塊に光を照射することにより蛍光を得る方法、(3)可
食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊、(4)可食性の
蛍光物質を含有する蛍光性氷塊が添加された飲食品、前
記飲食品とは氷菓、各種飲料、スープ、冷前菜、サラ
ダ、麺類である、(5)蛍光性氷塊と光照射部とを備え
た演出装置。
の提供。 【解決手段】(1)蛍光物質を含有又は収納している蛍
光性氷塊、前記蛍光物質はルシフェリン、リボフラビ
ン、フリレオレセイン、エオシン、アクリジンオレン
ジ、メチレンブルー、アクリフラビン、エオシン、エリ
スロシン、サフラニン等又はこれらの誘導体から選ばれ
る1種以上の水溶性物質が例示される、(2)蛍光性氷
塊に光を照射することにより蛍光を得る方法、(3)可
食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊、(4)可食性の
蛍光物質を含有する蛍光性氷塊が添加された飲食品、前
記飲食品とは氷菓、各種飲料、スープ、冷前菜、サラ
ダ、麺類である、(5)蛍光性氷塊と光照射部とを備え
た演出装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光性氷塊、該氷
塊から蛍光を得る方法、および該氷塊を備えた演出装置
に関する。
塊から蛍光を得る方法、および該氷塊を備えた演出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光物質は視覚に強く訴え注意を喚起す
るため、安全標識等に利用され、また個人の室内や娯楽
施設、飲食店等で、刺激的、非日常的な雰囲気・視覚効
果を演出する目的にも利用されている。その他、現在蛍
光物質の用途はあらゆる工業・産業分野において多岐に
渡り、染料、ペンキ、放電管、X線増感紙、生化学試
薬、イルミネーション、化粧品、衣料品、玩具等にも使
用されている。
るため、安全標識等に利用され、また個人の室内や娯楽
施設、飲食店等で、刺激的、非日常的な雰囲気・視覚効
果を演出する目的にも利用されている。その他、現在蛍
光物質の用途はあらゆる工業・産業分野において多岐に
渡り、染料、ペンキ、放電管、X線増感紙、生化学試
薬、イルミネーション、化粧品、衣料品、玩具等にも使
用されている。
【0003】ところで、視覚効果の高い演出が求められ
るパーティー、イベント会場、結婚披露宴等の催事場に
おける演出のひとつに、氷または雪の成形物が知られて
いる。これらはその素材の珍しさや華やかさで人の目を
引き、冬の季節感や夏場の涼しさの演出、装飾を兼ねた
料理の保冷等の役目を果たすこともあり、屋内外を問わ
ずその場の雰囲気を盛り上げる。氷または雪の成形物
(以下「氷塊」という)としては、氷像、氷柱、氷の食
器やブロック、雪だるま、かまくら、氷門、雪の迷路、
氷の灯篭やオブジェ、雪祭り等にみられる巨大雪像な
ど、形状や大きさについて多種多様なものが知られてい
る。
るパーティー、イベント会場、結婚披露宴等の催事場に
おける演出のひとつに、氷または雪の成形物が知られて
いる。これらはその素材の珍しさや華やかさで人の目を
引き、冬の季節感や夏場の涼しさの演出、装飾を兼ねた
料理の保冷等の役目を果たすこともあり、屋内外を問わ
ずその場の雰囲気を盛り上げる。氷または雪の成形物
(以下「氷塊」という)としては、氷像、氷柱、氷の食
器やブロック、雪だるま、かまくら、氷門、雪の迷路、
氷の灯篭やオブジェ、雪祭り等にみられる巨大雪像な
ど、形状や大きさについて多種多様なものが知られてい
る。
【0004】これら氷塊は従来、主に素材そのままの透
明ないし白色で鑑賞されるか、夜間等に若干の照明(色
付き照明含む)でライトアップされる程度であったが、
各種催事場等では、より人目を引き視覚効果の高い氷
塊、あるいはこれを使用した演出の実現が期待されてい
た。視覚効果の高い氷塊としては、スケートリンクにお
いて蛍光骨材を一定形状に散布後水で覆い、層状に氷結
させて光る図柄を形成するもの(特開平10-337351)
や、蛍光塗料で描画した透明板をはめ込んだ氷ブロック
で構成した遊戯用イグルー(特開平7-317334)がある。
このように蛍光物質を含有する一定形状の固体を氷に埋
め込む方法は、特に輪郭のはっきりした図柄を表示する
用途には向くが、多量に埋め込むと氷塊の透明感を損な
う、氷塊全体を均一に光らせることができない、埋め込
む図柄が平面的になるか、立体感を出すために作製工程
が複雑化する、また蛍光の形状を後から変化させること
ができないという問題を有する。また、室内等、比較的
近距離から鑑賞され、短時間で氷塊が融解する状況にお
いては、埋め込んだ骨材等の露出は氷塊の美観を著しく
低減させる。この他、人工雪発生装置において雪の原料
に蛍光塗料を混入し、発生させた雪にブラックライトを
照射して雪が降る光景をより幻想的にする方法(特開平
7-167541、特開平7-294083、特開平7-332822)や、人工
スキー場や雪のあるイベント会場において、雪層上に液
体蛍光物質を噴霧した表面にブラックライトを照射し、
雪層表面に花模様を発生させる方法(特開平4-322688、
特開平4-325188)が知られているが、これらの発明は、
降る雪および積もった雪に対する提案であって、氷や雪
の成形物である氷塊に関するものではない。
明ないし白色で鑑賞されるか、夜間等に若干の照明(色
付き照明含む)でライトアップされる程度であったが、
各種催事場等では、より人目を引き視覚効果の高い氷
塊、あるいはこれを使用した演出の実現が期待されてい
た。視覚効果の高い氷塊としては、スケートリンクにお
いて蛍光骨材を一定形状に散布後水で覆い、層状に氷結
させて光る図柄を形成するもの(特開平10-337351)
や、蛍光塗料で描画した透明板をはめ込んだ氷ブロック
で構成した遊戯用イグルー(特開平7-317334)がある。
このように蛍光物質を含有する一定形状の固体を氷に埋
め込む方法は、特に輪郭のはっきりした図柄を表示する
用途には向くが、多量に埋め込むと氷塊の透明感を損な
う、氷塊全体を均一に光らせることができない、埋め込
む図柄が平面的になるか、立体感を出すために作製工程
が複雑化する、また蛍光の形状を後から変化させること
ができないという問題を有する。また、室内等、比較的
近距離から鑑賞され、短時間で氷塊が融解する状況にお
いては、埋め込んだ骨材等の露出は氷塊の美観を著しく
低減させる。この他、人工雪発生装置において雪の原料
に蛍光塗料を混入し、発生させた雪にブラックライトを
照射して雪が降る光景をより幻想的にする方法(特開平
7-167541、特開平7-294083、特開平7-332822)や、人工
スキー場や雪のあるイベント会場において、雪層上に液
体蛍光物質を噴霧した表面にブラックライトを照射し、
雪層表面に花模様を発生させる方法(特開平4-322688、
特開平4-325188)が知られているが、これらの発明は、
降る雪および積もった雪に対する提案であって、氷や雪
の成形物である氷塊に関するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の課題は、主
として、視覚効果の高い氷塊およびこれを備えた演出装
置を提供することにある。
として、視覚効果の高い氷塊およびこれを備えた演出装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、蛍光物質を含有
する蛍光性氷塊、または蛍光物質が収納された蛍光性氷
塊に、特定の波長の光を照射すると、鮮やかな蛍光が生
じることを見出した。これらの蛍光性氷塊においては、
蛍光性の付与により氷塊本体の造形性が損なわれること
が少なく、十分な強度、継続性をもって光り、また氷塊
の内部を光らせることも可能で、しかも自然融解等によ
り氷塊が変形後にも蛍光物質の形状が不自然に露出する
ことがなかった。また、可食性の蛍光物質を含有する蛍
光性氷塊を飲食品に添加することにより、低温下でも十
分な強度、継続性をもって光る飲食品が得られることを
見いだした。さらに、蛍光性氷塊と光照射部とを備えた
演出装置が、各種催事場において好適に使用し得ること
を見い出した。
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、蛍光物質を含有
する蛍光性氷塊、または蛍光物質が収納された蛍光性氷
塊に、特定の波長の光を照射すると、鮮やかな蛍光が生
じることを見出した。これらの蛍光性氷塊においては、
蛍光性の付与により氷塊本体の造形性が損なわれること
が少なく、十分な強度、継続性をもって光り、また氷塊
の内部を光らせることも可能で、しかも自然融解等によ
り氷塊が変形後にも蛍光物質の形状が不自然に露出する
ことがなかった。また、可食性の蛍光物質を含有する蛍
光性氷塊を飲食品に添加することにより、低温下でも十
分な強度、継続性をもって光る飲食品が得られることを
見いだした。さらに、蛍光性氷塊と光照射部とを備えた
演出装置が、各種催事場において好適に使用し得ること
を見い出した。
【0007】すなわち本発明は、主として、(1)蛍光
物質を含有することを特徴とする蛍光性氷塊、(2)蛍
光性氷塊に光を照射することにより蛍光を得る方法、
(3)可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊、(4)
可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊が添加された飲
食品、(5)蛍光性氷塊と光照射部とを備えた演出装
置、に関する。
物質を含有することを特徴とする蛍光性氷塊、(2)蛍
光性氷塊に光を照射することにより蛍光を得る方法、
(3)可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊、(4)
可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊が添加された飲
食品、(5)蛍光性氷塊と光照射部とを備えた演出装
置、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】1.蛍光物質を含有することを特
徴とする蛍光性氷塊。 (1)蛍光性氷塊 本発明の蛍光性氷塊は蛍光物質を含有することを特徴と
する。「氷塊」は、氷または雪の成形物であれば、その
形状は特に限定されない。氷塊の形状としては、人物、
動物、乗り物、日用品、食器、建造物、図形等、何かの
形状を模した氷像または氷刻(氷塊を削って作製する氷
の彫刻)が挙げられる。また、氷塊は、氷ブロック、氷
柱、人為的に形成させたつらら等の、定形あるいは不定
形なものであってもよい。さらに、氷柱花のように内部
に花やコイン等の物品を埋め込んだものや、食器や照明
具、建造物等を模したもので実際の飲食、通行、照明等
に使用可能なものも、全て本発明の氷塊に含まれる。氷
塊の大きさも特に限定されず、卓上や屋内で使用可能な
大きさであってもよく、屋外で使用されるような巨大な
ものであってもよい。なお、本発明でいう氷塊の概念に
は、雪状あるいはシャーベット状の氷を素材として成形
したものも含まれる。すなわち、雪像、雪だるま、雪
玉、雪の迷路や建造物、また雪状あるいはシャーベット
状の氷を成形した飲食品、例えば、アイスクリームやシ
ャーベット等の氷菓も、本発明でいう氷塊に含まれる。
「蛍光物質」としては、励起状態から基底状態へ戻る際
に電子遷移に伴って光を放出する物質であれば、いかな
るものも使用可能であり、無機化合物であっても有機化
合物であってもよい。蛍光を得る際の操作性等の面か
ら、本発明の蛍光物質としては、種々の波長を有する光
(可視光線、紫外線等)の照射によって蛍光を生じるも
のが好ましい。本発明の蛍光物質としては、例えばベン
ゼン、アニリン、ベンゾニトリル、シアン化白金、アル
カリ土類金属の硫化物、フルオレセイン、ポルフィリ
ン、ベンゾフェノン、アニリンブルー、9,10-ジフェニ
ルアントラセン(DPA)、9,10-ジブロモアントラセン(DB
A)、トリプトファン、アントラセン、ルシフェリン、リ
ボフラビン、アクリフラビン、Nα-ベンゾイルグリシ
ン、アクリドン、ビリルビン、ヒドラスチニン、キサン
トン、7-オシキクマリン、o-アニシジン、 ルミフラビ
ン、o-ジアニシジン、スチルベン、アデニン、エオシ
ン、ローダミン、アクリジン、メチレンブルー、エチジ
ウムブロミド、α-ナフチルアミン、β-ナフチルアミ
ン、ローサミン、チオフラビン、トリパフラビン、チオ
ニン、エリスロシン、ルミノール、ルチゲニン、フェニ
ルフルオロン、フルオレセインイソチオシアネート(FIT
C)、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRIT
C) 等が挙げられる。これらの蛍光物質は、蛍光性氷塊
の使用目的、得られる蛍光色調、蛍光物質の溶解性、安
定性等を考慮し、一種または複数種類を適宜選択して用
いればよい。蛍光物質には水溶性、油性、有機溶媒溶解
性、難溶性あるいは不溶性のものがあるが、氷塊を製造
する際の操作性等の面から、本発明で使用する蛍光物質
としては液体中に一定濃度以上溶解するものが好まし
く、水溶性のものは特に好ましい。水溶性蛍光物質とし
ては、例えばルシフェリン、リボフラビン、フルオレセ
イン、エオシン、アクリジンオレンジ、メチレンブル
ー、アクリフラビン、エオシン、エリスロシン、サフラ
ニン、アクリジンイエロー、ベンゾフラビン、ブリリア
ントスルホフラビン、ローダミン、ルチゲニン、ルミノ
ール、ローサミン、ルミフラビン、アクリフラビン、チ
オフラビン、トリパフラビン、チオニン、o-アニシジ
ン、 o-ジアニシジン、フェニルフルオロン、α-ナフチ
ルアミン、β-ナフチルアミンまたはこれらの誘導体等
が挙げられる。なお、蛍光物質が可食性である場合、本
発明蛍光性氷塊は飲食用として使用可能となる。可食性
の蛍光物質としては、特に限定されないが、例えば、リ
ボフラビン(ビタミンB2)が挙げられる。上記蛍光物
質は、そこから生じる蛍光が視覚的に確認可能であるよ
うに、氷塊中に含有されていればよい。蛍光物質は、氷
塊全体に均一な濃度となるように分散されていてもよ
く、不均一あるいは特定の濃度勾配となるように含有さ
れていてもよい。また、本発明の蛍光性氷塊は、複数の
蛍光物質を含有していてもよい。蛍光物質を氷塊に含有
させる方法、得られた蛍光性氷塊の形状等の詳細につい
ては、下記および実施例に示した。 (2)蛍光性氷塊の製造法 蛍光性氷塊の製造法は、氷塊の使用目的、蛍光物質の種
類によって異なるが、例えば以下の方法が採用できる。 (i)蛍光物質含有溶液を凍結させる方法 これは、蛍光物質含有溶液を所望の形状となるように凍
結させて蛍光性氷塊とする方法である。まず、蛍光物質
の1種以上を適当な溶媒に溶解、懸濁あるいは分散させ
て蛍光物質含有溶液を調製する。蛍光物質の濃度は、必
要とする蛍光が得られれば特に限定されないが、透明性
の高い氷塊を得る目的においては、該溶液の透明性が高
いことが好ましい。溶媒としては、水、適当な緩衝剤を
含む水溶液、有機溶媒等が使用できる。蛍光物質含有溶
液は、発光の妨げにならない範囲でその他の成分、例え
ば、分散剤、保存剤、防腐剤、 緩衝剤、pH調製剤、
界面活性剤、蛍光物質以外の色素、増粘剤、香料等を含
有してもよく、それらの成分の種類や、蛍光物質との混
合比等は特に限定されないが、凍結する目的においては
該溶液が凍結させやすい組成であることが好ましい。緩
衝剤あるいはpH調製剤を添加することにより、該蛍光
物質含有溶液を、より強い蛍光を発するようなpH範囲
に保持せしめ、より高い視覚効果を得ることができる。
また色素の添加は氷塊に色調の変化を与える。色素を蛍
光物質と併用することで、明所では色素由来の色を鑑賞
し、暗所では蛍光を鑑賞するという、色の変化を楽しむ
こともできる。また香料は、該蛍光物質含有溶液および
氷塊が徐々に融解して生じる液体から少しずつ揮発する
ので、氷塊周辺に芳香を持続的に漂わせることができ
る。操作性の面から、蛍光物質含有溶液としては、水に
対して、水溶性蛍光物質、必要により他の成分を溶解し
たものが好適に使用できる。
徴とする蛍光性氷塊。 (1)蛍光性氷塊 本発明の蛍光性氷塊は蛍光物質を含有することを特徴と
する。「氷塊」は、氷または雪の成形物であれば、その
形状は特に限定されない。氷塊の形状としては、人物、
動物、乗り物、日用品、食器、建造物、図形等、何かの
形状を模した氷像または氷刻(氷塊を削って作製する氷
の彫刻)が挙げられる。また、氷塊は、氷ブロック、氷
柱、人為的に形成させたつらら等の、定形あるいは不定
形なものであってもよい。さらに、氷柱花のように内部
に花やコイン等の物品を埋め込んだものや、食器や照明
具、建造物等を模したもので実際の飲食、通行、照明等
に使用可能なものも、全て本発明の氷塊に含まれる。氷
塊の大きさも特に限定されず、卓上や屋内で使用可能な
大きさであってもよく、屋外で使用されるような巨大な
ものであってもよい。なお、本発明でいう氷塊の概念に
は、雪状あるいはシャーベット状の氷を素材として成形
したものも含まれる。すなわち、雪像、雪だるま、雪
玉、雪の迷路や建造物、また雪状あるいはシャーベット
状の氷を成形した飲食品、例えば、アイスクリームやシ
ャーベット等の氷菓も、本発明でいう氷塊に含まれる。
「蛍光物質」としては、励起状態から基底状態へ戻る際
に電子遷移に伴って光を放出する物質であれば、いかな
るものも使用可能であり、無機化合物であっても有機化
合物であってもよい。蛍光を得る際の操作性等の面か
ら、本発明の蛍光物質としては、種々の波長を有する光
(可視光線、紫外線等)の照射によって蛍光を生じるも
のが好ましい。本発明の蛍光物質としては、例えばベン
ゼン、アニリン、ベンゾニトリル、シアン化白金、アル
カリ土類金属の硫化物、フルオレセイン、ポルフィリ
ン、ベンゾフェノン、アニリンブルー、9,10-ジフェニ
ルアントラセン(DPA)、9,10-ジブロモアントラセン(DB
A)、トリプトファン、アントラセン、ルシフェリン、リ
ボフラビン、アクリフラビン、Nα-ベンゾイルグリシ
ン、アクリドン、ビリルビン、ヒドラスチニン、キサン
トン、7-オシキクマリン、o-アニシジン、 ルミフラビ
ン、o-ジアニシジン、スチルベン、アデニン、エオシ
ン、ローダミン、アクリジン、メチレンブルー、エチジ
ウムブロミド、α-ナフチルアミン、β-ナフチルアミ
ン、ローサミン、チオフラビン、トリパフラビン、チオ
ニン、エリスロシン、ルミノール、ルチゲニン、フェニ
ルフルオロン、フルオレセインイソチオシアネート(FIT
C)、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRIT
C) 等が挙げられる。これらの蛍光物質は、蛍光性氷塊
の使用目的、得られる蛍光色調、蛍光物質の溶解性、安
定性等を考慮し、一種または複数種類を適宜選択して用
いればよい。蛍光物質には水溶性、油性、有機溶媒溶解
性、難溶性あるいは不溶性のものがあるが、氷塊を製造
する際の操作性等の面から、本発明で使用する蛍光物質
としては液体中に一定濃度以上溶解するものが好まし
く、水溶性のものは特に好ましい。水溶性蛍光物質とし
ては、例えばルシフェリン、リボフラビン、フルオレセ
イン、エオシン、アクリジンオレンジ、メチレンブル
ー、アクリフラビン、エオシン、エリスロシン、サフラ
ニン、アクリジンイエロー、ベンゾフラビン、ブリリア
ントスルホフラビン、ローダミン、ルチゲニン、ルミノ
ール、ローサミン、ルミフラビン、アクリフラビン、チ
オフラビン、トリパフラビン、チオニン、o-アニシジ
ン、 o-ジアニシジン、フェニルフルオロン、α-ナフチ
ルアミン、β-ナフチルアミンまたはこれらの誘導体等
が挙げられる。なお、蛍光物質が可食性である場合、本
発明蛍光性氷塊は飲食用として使用可能となる。可食性
の蛍光物質としては、特に限定されないが、例えば、リ
ボフラビン(ビタミンB2)が挙げられる。上記蛍光物
質は、そこから生じる蛍光が視覚的に確認可能であるよ
うに、氷塊中に含有されていればよい。蛍光物質は、氷
塊全体に均一な濃度となるように分散されていてもよ
く、不均一あるいは特定の濃度勾配となるように含有さ
れていてもよい。また、本発明の蛍光性氷塊は、複数の
蛍光物質を含有していてもよい。蛍光物質を氷塊に含有
させる方法、得られた蛍光性氷塊の形状等の詳細につい
ては、下記および実施例に示した。 (2)蛍光性氷塊の製造法 蛍光性氷塊の製造法は、氷塊の使用目的、蛍光物質の種
類によって異なるが、例えば以下の方法が採用できる。 (i)蛍光物質含有溶液を凍結させる方法 これは、蛍光物質含有溶液を所望の形状となるように凍
結させて蛍光性氷塊とする方法である。まず、蛍光物質
の1種以上を適当な溶媒に溶解、懸濁あるいは分散させ
て蛍光物質含有溶液を調製する。蛍光物質の濃度は、必
要とする蛍光が得られれば特に限定されないが、透明性
の高い氷塊を得る目的においては、該溶液の透明性が高
いことが好ましい。溶媒としては、水、適当な緩衝剤を
含む水溶液、有機溶媒等が使用できる。蛍光物質含有溶
液は、発光の妨げにならない範囲でその他の成分、例え
ば、分散剤、保存剤、防腐剤、 緩衝剤、pH調製剤、
界面活性剤、蛍光物質以外の色素、増粘剤、香料等を含
有してもよく、それらの成分の種類や、蛍光物質との混
合比等は特に限定されないが、凍結する目的においては
該溶液が凍結させやすい組成であることが好ましい。緩
衝剤あるいはpH調製剤を添加することにより、該蛍光
物質含有溶液を、より強い蛍光を発するようなpH範囲
に保持せしめ、より高い視覚効果を得ることができる。
また色素の添加は氷塊に色調の変化を与える。色素を蛍
光物質と併用することで、明所では色素由来の色を鑑賞
し、暗所では蛍光を鑑賞するという、色の変化を楽しむ
こともできる。また香料は、該蛍光物質含有溶液および
氷塊が徐々に融解して生じる液体から少しずつ揮発する
ので、氷塊周辺に芳香を持続的に漂わせることができ
る。操作性の面から、蛍光物質含有溶液としては、水に
対して、水溶性蛍光物質、必要により他の成分を溶解し
たものが好適に使用できる。
【0009】蛍光物質含有溶液を凍結させる場合は、例
えば、予め作製した所望の形状の型に該溶液を流し込ん
で氷点以下に保持して凍結させればよい。次いで、型の
外側を短時間温める等により型を外せば、本発明の蛍光
性氷塊を得ることができる。蛍光性氷塊を所望の形状と
する場合は、上述の方法に準じ所望の形状で作製した氷
塊を、更に鋸やのみ、彫刻刀等を用いて所望の形状に彫
刻してもよい。あるいは、複数の該蛍光物質含有氷塊
を、ブロック状、部品状とした後にこれらを組み合わ
せ、任意の形状に成形してもよい。複数の氷塊を組み合
わせる場合、直接接触させたり、接触面を水等で濡らし
てから再凍結させればよく、必要に応じ適当な固定用具
を使用してもよい。上記の他、蛍光物質含有溶液を攪拌
しながら凍結させて得られたシャーベット状の氷、ある
いはブロック状に凍結させた蛍光物質含有氷塊をかき氷
製造機等を用いて砕いた雪状の氷を、所望の形状に成形
してもよい。蛍光性氷塊は、必ずしも単一の蛍光物質含
有溶液で作製される必要はなく、多様な組成の蛍光物質
含有溶液から個別に作製してもよい。例えば、型に該溶
液を流し込んで凍結する工程を数段階に分け、色の異な
る成分を層状に凍らせたり、同成分の濃度を徐々に変え
たり、あるいは蛍光物質を含まない層と交互にすること
等により、縞模様やグラデーション、一部分のみ光るな
ど、視覚的変化に富む光る氷塊を得ることができる。ま
た、複数の蛍光物質含有氷塊を組み合わせる方法によれ
ば、さらに複雑な色の組み合わせを有する造形が可能で
あり、様々な蛍光をモザイク状に楽しむことができる。
作製した一種の蛍光性氷塊を、別の色調の蛍光性氷塊や
蛍光物質を含有しない氷塊と適当な比率で混合して数種
類のバリエーションを調製してもよい。各種の蛍光物質
氷塊は、溶けない限り色調が混じり合わず形状を保持で
きる。 (ii)氷塊を製造した後に蛍光物質を添加する方法 これは、蛍光物質を含有しない氷塊を製造した後、蛍光
物質を氷塊に添加する方法である。蛍光物質を氷塊に添
加するためには、粉末状の蛍光物質を氷塊に振り掛けた
り、または蛍光物質含有溶液を噴霧あるいは塗布すれば
よい。この方法は、大型の氷像や雪像等に応用する際、
特に好適であり、氷塊の表層に集中的に蛍光物質を配す
ることで、少量の蛍光物質で効果的に氷塊を光らせるこ
とができる。なお、この方法でも、使用する蛍光物質は
複数種であってもよい。 (3)蛍光物質が収納されていることを特徴とする蛍光
性氷塊 上記(2)のように、蛍光性氷塊における蛍光物質は氷
塊中に溶解あるいは混合された状態であってもよいが、
蛍光物質が氷塊中に固体あるいは液体状状態で収納され
ていてもよい。特に蛍光物質含有溶液が氷点下でも液体
状である場合や、蛍光物質が各種溶媒に溶解しないもの
である場合はこの方法が好適である。蛍光物質含有溶液
を氷塊中に液体状態で収納する場合、氷塊の一部あるい
は全体を、該溶液を一定形状で保持し得るような構造に
成形し、その中に該溶液を収納する方法がある。該溶液
を一定形状で保持し得るような構造としては、内部に注
いだ液体が漏れなければ形状、大きさ、素材等は特に限
定されず、また氷塊の外側および内部のいずれに配置さ
れてもよいが、液体の蛍光を鑑賞しやすいよう、透明性
が高いことが望ましく、透明な水または水溶液を凍結さ
せた氷を成形したものが特に好ましい。例えば、氷柱の
上面に文字や模様を窪ませて蛍光物質含有溶液を流し込
み、文字や模様の形に光らせたり、水差しの形の氷像中
に蛍光物質含有溶液を満たしたり、氷塊に掘った多数の
窪みに各々異なる色調の蛍光物質含有溶液を入れるな
ど、様々なバリエーションがある。なお、異なる種類の
蛍光物質を含む溶液を隣接して光らせたい場合、成分の
色調が混じり合わないよう、該溶液を収納する構造は成
分ごとに独立した窪み状部分を有する必要がある。ただ
し例外的には、互いに混じり合わない組成(水溶性と油
溶性等)の液体同士であれば、同一の構造中に収納して
も、混じり合うことなく層状に分離した多色の蛍光を鑑
賞することができる。 (4)可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊 可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊は、飲食用とし
て使用可能であるので、食品産業、サービス業の分野に
おいて特に有用である。可食性の蛍光性氷塊は、料理に
添える氷、飲料の入った容器に投入して飲料を冷却する
ための氷等として使用できる。その他、蛍光物質を添加
して製造したかき氷、アイスクリーム、シャーベット等
の氷菓も、本発明でいう可食性の蛍光性氷塊である。可
食性の蛍光性氷塊は、一般飲食品に添加して使用するこ
ともできる。添加する飲食品としては、特に限定されな
いが、例えば氷菓、清涼飲料、果汁飲料、乳飲料、野菜
エキス入り飲料、アルコール飲料、茶飲料、ミネラルウ
オーター、スープ、冷前菜、サラダ、麺類等が挙げられ
る。氷菓のうちシャーベットを製造する場合、例えば上
述のシャーベット状氷の作製方法と同様、可食性蛍光物
質およびシャーベットの原料となる果汁や糖類、香料等
の成分を含有する液体を適宜かき混ぜながら冷却して成
形すればよい。またアイスクリームの場合は、シャーベ
ットの場合同様、アイスクリームの原材料中に可食性蛍
光物質を添加して、通常のアイスクリーム製造方法によ
り製造すればよい。あるいはまた、可食性の蛍光性氷塊
をアイスピック等で砕いて製造したクラッシュドアイス
を通常のアイスクリームに混ぜ込んでもよい。可食性の
蛍光性氷塊、該氷塊が添加された飲食品は、光の照射等
により蛍光を生じるという、従来にはない視覚効果を有
する。
えば、予め作製した所望の形状の型に該溶液を流し込ん
で氷点以下に保持して凍結させればよい。次いで、型の
外側を短時間温める等により型を外せば、本発明の蛍光
性氷塊を得ることができる。蛍光性氷塊を所望の形状と
する場合は、上述の方法に準じ所望の形状で作製した氷
塊を、更に鋸やのみ、彫刻刀等を用いて所望の形状に彫
刻してもよい。あるいは、複数の該蛍光物質含有氷塊
を、ブロック状、部品状とした後にこれらを組み合わ
せ、任意の形状に成形してもよい。複数の氷塊を組み合
わせる場合、直接接触させたり、接触面を水等で濡らし
てから再凍結させればよく、必要に応じ適当な固定用具
を使用してもよい。上記の他、蛍光物質含有溶液を攪拌
しながら凍結させて得られたシャーベット状の氷、ある
いはブロック状に凍結させた蛍光物質含有氷塊をかき氷
製造機等を用いて砕いた雪状の氷を、所望の形状に成形
してもよい。蛍光性氷塊は、必ずしも単一の蛍光物質含
有溶液で作製される必要はなく、多様な組成の蛍光物質
含有溶液から個別に作製してもよい。例えば、型に該溶
液を流し込んで凍結する工程を数段階に分け、色の異な
る成分を層状に凍らせたり、同成分の濃度を徐々に変え
たり、あるいは蛍光物質を含まない層と交互にすること
等により、縞模様やグラデーション、一部分のみ光るな
ど、視覚的変化に富む光る氷塊を得ることができる。ま
た、複数の蛍光物質含有氷塊を組み合わせる方法によれ
ば、さらに複雑な色の組み合わせを有する造形が可能で
あり、様々な蛍光をモザイク状に楽しむことができる。
作製した一種の蛍光性氷塊を、別の色調の蛍光性氷塊や
蛍光物質を含有しない氷塊と適当な比率で混合して数種
類のバリエーションを調製してもよい。各種の蛍光物質
氷塊は、溶けない限り色調が混じり合わず形状を保持で
きる。 (ii)氷塊を製造した後に蛍光物質を添加する方法 これは、蛍光物質を含有しない氷塊を製造した後、蛍光
物質を氷塊に添加する方法である。蛍光物質を氷塊に添
加するためには、粉末状の蛍光物質を氷塊に振り掛けた
り、または蛍光物質含有溶液を噴霧あるいは塗布すれば
よい。この方法は、大型の氷像や雪像等に応用する際、
特に好適であり、氷塊の表層に集中的に蛍光物質を配す
ることで、少量の蛍光物質で効果的に氷塊を光らせるこ
とができる。なお、この方法でも、使用する蛍光物質は
複数種であってもよい。 (3)蛍光物質が収納されていることを特徴とする蛍光
性氷塊 上記(2)のように、蛍光性氷塊における蛍光物質は氷
塊中に溶解あるいは混合された状態であってもよいが、
蛍光物質が氷塊中に固体あるいは液体状状態で収納され
ていてもよい。特に蛍光物質含有溶液が氷点下でも液体
状である場合や、蛍光物質が各種溶媒に溶解しないもの
である場合はこの方法が好適である。蛍光物質含有溶液
を氷塊中に液体状態で収納する場合、氷塊の一部あるい
は全体を、該溶液を一定形状で保持し得るような構造に
成形し、その中に該溶液を収納する方法がある。該溶液
を一定形状で保持し得るような構造としては、内部に注
いだ液体が漏れなければ形状、大きさ、素材等は特に限
定されず、また氷塊の外側および内部のいずれに配置さ
れてもよいが、液体の蛍光を鑑賞しやすいよう、透明性
が高いことが望ましく、透明な水または水溶液を凍結さ
せた氷を成形したものが特に好ましい。例えば、氷柱の
上面に文字や模様を窪ませて蛍光物質含有溶液を流し込
み、文字や模様の形に光らせたり、水差しの形の氷像中
に蛍光物質含有溶液を満たしたり、氷塊に掘った多数の
窪みに各々異なる色調の蛍光物質含有溶液を入れるな
ど、様々なバリエーションがある。なお、異なる種類の
蛍光物質を含む溶液を隣接して光らせたい場合、成分の
色調が混じり合わないよう、該溶液を収納する構造は成
分ごとに独立した窪み状部分を有する必要がある。ただ
し例外的には、互いに混じり合わない組成(水溶性と油
溶性等)の液体同士であれば、同一の構造中に収納して
も、混じり合うことなく層状に分離した多色の蛍光を鑑
賞することができる。 (4)可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊 可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊は、飲食用とし
て使用可能であるので、食品産業、サービス業の分野に
おいて特に有用である。可食性の蛍光性氷塊は、料理に
添える氷、飲料の入った容器に投入して飲料を冷却する
ための氷等として使用できる。その他、蛍光物質を添加
して製造したかき氷、アイスクリーム、シャーベット等
の氷菓も、本発明でいう可食性の蛍光性氷塊である。可
食性の蛍光性氷塊は、一般飲食品に添加して使用するこ
ともできる。添加する飲食品としては、特に限定されな
いが、例えば氷菓、清涼飲料、果汁飲料、乳飲料、野菜
エキス入り飲料、アルコール飲料、茶飲料、ミネラルウ
オーター、スープ、冷前菜、サラダ、麺類等が挙げられ
る。氷菓のうちシャーベットを製造する場合、例えば上
述のシャーベット状氷の作製方法と同様、可食性蛍光物
質およびシャーベットの原料となる果汁や糖類、香料等
の成分を含有する液体を適宜かき混ぜながら冷却して成
形すればよい。またアイスクリームの場合は、シャーベ
ットの場合同様、アイスクリームの原材料中に可食性蛍
光物質を添加して、通常のアイスクリーム製造方法によ
り製造すればよい。あるいはまた、可食性の蛍光性氷塊
をアイスピック等で砕いて製造したクラッシュドアイス
を通常のアイスクリームに混ぜ込んでもよい。可食性の
蛍光性氷塊、該氷塊が添加された飲食品は、光の照射等
により蛍光を生じるという、従来にはない視覚効果を有
する。
【0010】2.本発明の蛍光性氷塊に光を照射するこ
とにより蛍光を得る方法。 光の照射によって蛍光を生じる蛍光物質を使用した場合
は、上記の蛍光性氷塊に特定の波長の光を照射すること
により、該氷塊から蛍光を得ることができる。照射する
光の波長、強度、照射時間等の条件は、使用する蛍光物
質の種類や濃度等によって異なるが、市販のランプ(紫
外線ランプ、可視光ランプ等)を用いて照射する方法が
簡便である。蛍光の照射は、連続的あるいは間欠的に行
なうことができる。蛍光物質が、ホタルルシフェリン、
アニリンブルー、フェニルフルオロン、エオシンY、N
α-ベンゾイルグリシン、リボフラビン、0-ジアニシジ
ン、アクリジンオレンジ、ロイシン-β-ナフチルアミ
ド、アクリフラビン等である場合は、蛍光性氷塊に対し
て紫外線を照射することにより鮮やかな蛍光が得られ
る。
とにより蛍光を得る方法。 光の照射によって蛍光を生じる蛍光物質を使用した場合
は、上記の蛍光性氷塊に特定の波長の光を照射すること
により、該氷塊から蛍光を得ることができる。照射する
光の波長、強度、照射時間等の条件は、使用する蛍光物
質の種類や濃度等によって異なるが、市販のランプ(紫
外線ランプ、可視光ランプ等)を用いて照射する方法が
簡便である。蛍光の照射は、連続的あるいは間欠的に行
なうことができる。蛍光物質が、ホタルルシフェリン、
アニリンブルー、フェニルフルオロン、エオシンY、N
α-ベンゾイルグリシン、リボフラビン、0-ジアニシジ
ン、アクリジンオレンジ、ロイシン-β-ナフチルアミ
ド、アクリフラビン等である場合は、蛍光性氷塊に対し
て紫外線を照射することにより鮮やかな蛍光が得られ
る。
【0011】蛍光は特に暗視野下で強い視覚効果をもた
らすことから、該紫外線等の照射時には通常の照明等の
照度を落とし、氷塊周辺を暗くすることが望ましい。従
って、パーティー、イベント会場等においては、通常の
照明を行う時と、照明を落とし蛍光を鑑賞する時とを間
欠的に切り替える方法もしくは、蛍光を鑑賞する場所を
限定的に暗く保つ方法が好ましくかつ効果的である。特
に照明を切り替える方法は、色調の変化を楽しむことが
でき好ましい。
らすことから、該紫外線等の照射時には通常の照明等の
照度を落とし、氷塊周辺を暗くすることが望ましい。従
って、パーティー、イベント会場等においては、通常の
照明を行う時と、照明を落とし蛍光を鑑賞する時とを間
欠的に切り替える方法もしくは、蛍光を鑑賞する場所を
限定的に暗く保つ方法が好ましくかつ効果的である。特
に照明を切り替える方法は、色調の変化を楽しむことが
でき好ましい。
【0012】3.本発明の氷塊と光照射部とを備えた演
出装置。 本発明の演出装置は、蛍光性氷塊と光照射部とを備え
る。該演出装置は持ち運び可能な箱状であってもよい
し、1つの部屋あるいは建物全体が演出装置となってい
てもよい。蛍光性氷塊はそのまま設置しても、また適当
な台座等に載せてもよい。また、光照射時に氷塊周辺を
十分暗い状態にできることが好ましく、例えば氷塊周辺
部をブラインドやカーテン、暗箱等で遮光する構造、あ
るいは装置自体を遮光できる屋内等に設置する、または
夜間の戸外等に設置する等の方法がある。蛍光性氷塊と
光照射部との距離や位置関係は、該氷塊が蛍光を生じる
のに十分な強度の光を照射できるのであれば特に限定さ
れず、比較的距離を置いて光照射を行うものでも、氷塊
を設置する台座が光照射光源を兼ねるようなものでもよ
く、また光照射光源が可動性のものでもよい。紫外線が
照射可能である光照射光源としては、例えば「ブラック
ランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)や紫外線過
般照射装置(HP-80 BLB、アトー社製)、CHROMATO-VU
E TRANSILLUMINATOR(MODEL C-62, ULTRA-VIOLET PRODU
CTS. INC社製)等が使用できる。なお、光照射光源が台
座を兼ねる装置等の場合、氷塊と光源を隔てる台板状の
構造には、蛍光を生じるために必要な光を透過しやすい
素材、例えば紫外線照射光源の場合は市販のUVフィル
ター等を用いるとよい。
出装置。 本発明の演出装置は、蛍光性氷塊と光照射部とを備え
る。該演出装置は持ち運び可能な箱状であってもよい
し、1つの部屋あるいは建物全体が演出装置となってい
てもよい。蛍光性氷塊はそのまま設置しても、また適当
な台座等に載せてもよい。また、光照射時に氷塊周辺を
十分暗い状態にできることが好ましく、例えば氷塊周辺
部をブラインドやカーテン、暗箱等で遮光する構造、あ
るいは装置自体を遮光できる屋内等に設置する、または
夜間の戸外等に設置する等の方法がある。蛍光性氷塊と
光照射部との距離や位置関係は、該氷塊が蛍光を生じる
のに十分な強度の光を照射できるのであれば特に限定さ
れず、比較的距離を置いて光照射を行うものでも、氷塊
を設置する台座が光照射光源を兼ねるようなものでもよ
く、また光照射光源が可動性のものでもよい。紫外線が
照射可能である光照射光源としては、例えば「ブラック
ランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)や紫外線過
般照射装置(HP-80 BLB、アトー社製)、CHROMATO-VU
E TRANSILLUMINATOR(MODEL C-62, ULTRA-VIOLET PRODU
CTS. INC社製)等が使用できる。なお、光照射光源が台
座を兼ねる装置等の場合、氷塊と光源を隔てる台板状の
構造には、蛍光を生じるために必要な光を透過しやすい
素材、例えば紫外線照射光源の場合は市販のUVフィル
ター等を用いるとよい。
【0013】
【実施例】以下、実施例で本発明を説明する。 [実施例1] 蛍光物質含有溶液の調製 下記10種の蛍光物質を用い、蛍光物質含有溶液を調製し
た。 (1)ホタルルシフェリン(SIGMA社製)、(2)ア
ニリンブルー(和光純薬工業社製)、(3)フェニルフル
オロン(東京化成工業社製)、 (4) エオシンY(Mer
ck社製)、(5) Nα-ベンゾイルグリシン(SIGMA
社製)、 (6) リボフラビン(和光純薬工業社製)、(7)
0-ジアニシジン(SIGMA社製)、(8) アクリジン
オレンジ(和光純薬工業社製)、(9)ロイシン-β-ナフ
チルアミド(SIGMA社製)、(10)アクリフラビン
(和光純薬工業社製) 上記(1)の蛍光物質10mgを100mlの水に溶解し、1N 水酸
化ナトリウム水溶液を添加しpH 8にした。得られた透明
薄黄色溶液を透明なガラス製容器に入れ、水面に直接、
または容器面を通し、「ブラックランプ」(100W、旭
光電機工業株式会社)を用いて紫外線を照射したとこ
ろ、該溶液は鮮やかな黄緑色の蛍光を生じ、約5分間の
照射中、その蛍光強度に変化は見られなかった。ランプ
を消灯すると、該溶液からの蛍光は直ちに消滅した。
た。 (1)ホタルルシフェリン(SIGMA社製)、(2)ア
ニリンブルー(和光純薬工業社製)、(3)フェニルフル
オロン(東京化成工業社製)、 (4) エオシンY(Mer
ck社製)、(5) Nα-ベンゾイルグリシン(SIGMA
社製)、 (6) リボフラビン(和光純薬工業社製)、(7)
0-ジアニシジン(SIGMA社製)、(8) アクリジン
オレンジ(和光純薬工業社製)、(9)ロイシン-β-ナフ
チルアミド(SIGMA社製)、(10)アクリフラビン
(和光純薬工業社製) 上記(1)の蛍光物質10mgを100mlの水に溶解し、1N 水酸
化ナトリウム水溶液を添加しpH 8にした。得られた透明
薄黄色溶液を透明なガラス製容器に入れ、水面に直接、
または容器面を通し、「ブラックランプ」(100W、旭
光電機工業株式会社)を用いて紫外線を照射したとこ
ろ、該溶液は鮮やかな黄緑色の蛍光を生じ、約5分間の
照射中、その蛍光強度に変化は見られなかった。ランプ
を消灯すると、該溶液からの蛍光は直ちに消滅した。
【0014】同様に上記(2)の蛍光物質12mgを100mlのメ
タノールに溶解し、pH 10にした。得られた無色透明溶
液に紫外線を照射することにより該溶液は鮮やかな青色
の蛍光を生じ、照射中その蛍光強度に変化は見られず、
ランプ消灯で蛍光は消滅した。
タノールに溶解し、pH 10にした。得られた無色透明溶
液に紫外線を照射することにより該溶液は鮮やかな青色
の蛍光を生じ、照射中その蛍光強度に変化は見られず、
ランプ消灯で蛍光は消滅した。
【0015】また上記(3)の蛍光物質14mgを50mlの水に
溶解しpH 11にした。得られた透明ピンク色溶液に紫外
線を照射することにより該溶液は鮮やかな黄色の蛍光を
生じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯
で蛍光は消滅した。
溶解しpH 11にした。得られた透明ピンク色溶液に紫外
線を照射することにより該溶液は鮮やかな黄色の蛍光を
生じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯
で蛍光は消滅した。
【0016】また上記(4)の蛍光物質40mgを100mlの水に
溶解し、得られた透明オレンジ色溶液に紫外線を照射す
ることにより該溶液は鮮やかな黄色の蛍光を生じ、照射
中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消
滅した。
溶解し、得られた透明オレンジ色溶液に紫外線を照射す
ることにより該溶液は鮮やかな黄色の蛍光を生じ、照射
中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消
滅した。
【0017】また上記(5)の蛍光物質20mgを20mlのメタ
ノールに溶解しpH 11にした。得られた無色透明溶液に
紫外線を照射することにより該溶液は鮮やかな青白色の
蛍光を生じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ラン
プ消灯で蛍光は消滅した。
ノールに溶解しpH 11にした。得られた無色透明溶液に
紫外線を照射することにより該溶液は鮮やかな青白色の
蛍光を生じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ラン
プ消灯で蛍光は消滅した。
【0018】また上記(6)の蛍光物質16mgを500mlの水に
溶解し、得られた透明黄色溶液に紫外線を照射すること
により該溶液は鮮やかな黄緑色の蛍光を生じ、照射中の
蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消滅し
た。
溶解し、得られた透明黄色溶液に紫外線を照射すること
により該溶液は鮮やかな黄緑色の蛍光を生じ、照射中の
蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消滅し
た。
【0019】また上記(7)の蛍光物質40mgを40mlの水に
溶解し、得られた無色透明溶液に紫外線を照射すること
により該溶液は鮮やかな青色の蛍光を生じ、照射中の蛍
光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消滅し
た。
溶解し、得られた無色透明溶液に紫外線を照射すること
により該溶液は鮮やかな青色の蛍光を生じ、照射中の蛍
光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消滅し
た。
【0020】また上記(8)の蛍光物質15mgを100mlの水に
溶解しpH 11にした。得られた透明黄色溶液に紫外線を
照射することにより該溶液は鮮やかな黄色の蛍光を生
じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で
蛍光は消滅した。
溶解しpH 11にした。得られた透明黄色溶液に紫外線を
照射することにより該溶液は鮮やかな黄色の蛍光を生
じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で
蛍光は消滅した。
【0021】また上記(9)の蛍光物質10mgを30mlの水に
溶解しpH 10にした。得られた無色透明溶液に紫外線を
照射することにより該溶液は鮮やかな青色の蛍光を生
じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で
蛍光は消滅した。
溶解しpH 10にした。得られた無色透明溶液に紫外線を
照射することにより該溶液は鮮やかな青色の蛍光を生
じ、照射中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で
蛍光は消滅した。
【0022】また上記(10)の蛍光物質10mgを250mlの水
に溶解し、得られた透明薄黄緑色溶液に紫外線を照射す
ることにより該溶液は鮮やかな緑色の蛍光を生じ、照射
中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消
滅した。上記の蛍光物質は、紫外線の照射により蛍光を
発するものであり、本発明の蛍光性氷塊を製造する際に
使用可能であることが判明した。
に溶解し、得られた透明薄黄緑色溶液に紫外線を照射す
ることにより該溶液は鮮やかな緑色の蛍光を生じ、照射
中の蛍光強度に変化は見られず、ランプ消灯で蛍光は消
滅した。上記の蛍光物質は、紫外線の照射により蛍光を
発するものであり、本発明の蛍光性氷塊を製造する際に
使用可能であることが判明した。
【0023】[実施例2]本発明の蛍光性氷塊の作製 実施例1で調製した蛍光物質(1)含有溶液50mlを猫の形
のアルミニウム製の型に、また蛍光物質(4)含有溶液100
mlをハート型の型に流し込み凍結後、型を水で濡らして
型から外し、猫の形の透明薄黄色の氷塊およびハート型
の透明オレンジ色の氷塊を得た。これらの氷塊に「ブラ
ックランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)を用い
て、紫外線を照射したところ、猫の氷塊は鮮やかな黄緑
色、ハートの氷塊は鮮やかな黄色の蛍光を生じ、氷塊全
体が、氷塊の形状に輝いた。氷像が徐々に融解しても氷
塊と蛍光の形状は一体であり、鮮やかな蛍光を発する液
体が氷塊周辺に生じた。紫外線照射中、蛍光の減衰は見
られなかった。なお、上記蛍光性氷塊と、蛍光物質(1)
を加えない溶液を凍結させた氷塊とは、氷塊本体の造形
性には差がなかった。このことは実施例3〜7、9、1
0でも同様であった。
のアルミニウム製の型に、また蛍光物質(4)含有溶液100
mlをハート型の型に流し込み凍結後、型を水で濡らして
型から外し、猫の形の透明薄黄色の氷塊およびハート型
の透明オレンジ色の氷塊を得た。これらの氷塊に「ブラ
ックランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)を用い
て、紫外線を照射したところ、猫の氷塊は鮮やかな黄緑
色、ハートの氷塊は鮮やかな黄色の蛍光を生じ、氷塊全
体が、氷塊の形状に輝いた。氷像が徐々に融解しても氷
塊と蛍光の形状は一体であり、鮮やかな蛍光を発する液
体が氷塊周辺に生じた。紫外線照射中、蛍光の減衰は見
られなかった。なお、上記蛍光性氷塊と、蛍光物質(1)
を加えない溶液を凍結させた氷塊とは、氷塊本体の造形
性には差がなかった。このことは実施例3〜7、9、1
0でも同様であった。
【0024】[実施例3]縞模様を有する蛍光性氷塊の作
製 リボフラビン(和光純薬工業社製)40mgを、100ml、100
0ml、5000mlの水に溶解し、3種類の溶液(前者は不透明
黄色、後2者は透明黄色)を調製した。この3種の溶液お
よび水各100mlを直径6cm高さ20cmの円筒状の型に、溶
液、水、溶液、水、溶液の順で流し込んで凍結すること
を繰り返し、型から外して3本の黄色い縞模様を有する
円筒状の氷塊を得た(図1)。この氷塊に、実施例2と
同様紫外線を照射したところ、縞の部分のみが、蛍光物
質の各濃度に応じ黄色-黄緑色のグラデーションで鮮や
かな蛍光を発した。
製 リボフラビン(和光純薬工業社製)40mgを、100ml、100
0ml、5000mlの水に溶解し、3種類の溶液(前者は不透明
黄色、後2者は透明黄色)を調製した。この3種の溶液お
よび水各100mlを直径6cm高さ20cmの円筒状の型に、溶
液、水、溶液、水、溶液の順で流し込んで凍結すること
を繰り返し、型から外して3本の黄色い縞模様を有する
円筒状の氷塊を得た(図1)。この氷塊に、実施例2と
同様紫外線を照射したところ、縞の部分のみが、蛍光物
質の各濃度に応じ黄色-黄緑色のグラデーションで鮮や
かな蛍光を発した。
【0025】[実施例4]蛍光性氷刻の作製 「ホタライト1000」(キッコーマン社製)のB粉末を10
00mlの水に溶解した。「ホタライト1000」は生物発光を
利用した発光遊具として市販されている製品であり、B
粉末粉末中に蛍光物質としてルシフェリンを含有する。
この溶液にTris緩衝剤を添加しpH10にし、得られた透明
黄緑色溶液を凍結させて8 cm×8cm×15cmの直方体の氷
塊を得た。その後、この氷柱を市販ののみ、鋸、彫刻刀
を用いて削り、表面に複雑なくびれや刻み模様のついた
氷刻を作製した。前実施例同様紫外線を照射したとこ
ろ、氷刻全体が鮮やかな黄緑色の蛍光を発した。 [実施例5]蛍光性を有する氷の塔の作製 実施例1で調製した蛍光物質(1),(3),(4),(6),(7),(10)
の各含有溶液を製氷皿に流し込んで凍結し、3cm角の氷
ブロックを多数得た。これらを水で濡らして圧着し、塔
の形に組立て後全体を再凍結することによって、氷の塔
を作製した。この氷塊は明視野下で様々な色彩を有し、
更に前実施例同様に暗視野下で紫外線を照射すると、明
視野下とは異なる各色の鮮やかな蛍光を発した。 [実施例6] 蛍光性雪像の作製 実施例4の方法に準じ「ホタライト1000」(キッコーマ
ン社製)のB粉末を1000mlの水に溶解し、これを凍結さ
せ透明黄緑色の氷柱を得た。この氷柱を市販のかき氷製
造機を用いて雪状に砕き黄緑色の蛍光物質含有雪状氷を
作製し、さらにこの一部を用い蛍光物質を含有せずに製
造した雪状氷と1対2および1対5の混合比で混ぜ合わせ、
色調および蛍光強度の異なる3種類の雪状氷を得た。そ
の後これらの雪および蛍光物質を含有しない雪を使い分
けながら雪像を作製した。この雪像に前実施例同様紫外
線を照射したところ、蛍光物質を含む各部分が、その濃
度に応じた強度の黄緑色蛍光を発した。 [実施例7]蛍光性雪像の作製 実施例1で調製した蛍光物質(4)、(6)、(10)の各含有溶
液を霧吹きに入れ、天然の雪を用いて作製した雪玉の表
面に、該蛍光物質(4)および(6)を部分的に噴霧し、その
表面をオレンジ色および薄黄色に着色後、再凍結した。
また、造形していない天然の雪に該蛍光物質(10)を噴霧
して着色後再凍結して得た黄緑色の雪をこの雪玉に付加
して3色の着色部分を有する雪像を作製した。この雪像
に紫外線を照射したところ、着色部分が鮮やかな黄色、
黄緑色および緑色の蛍光を発した。 [実施例8] 蛍光物質が収納されている蛍光性氷塊の作
製 水を凍結させて8cm×8cm×15cmの直方体の氷ブロ
ックを10個作製し、彫刻刀を用いて氷ブロックの上面
に、直径約4cm、深さ約5cmの窪みをつけた。次い
で、粉末状とした実施例1の蛍光物質(1)〜(10)を、10m
gずつ別個の氷ブロックの窪みに入れ、蛍光物質が収納
されている蛍光性氷塊とした(図2)。氷ブロックの上
部から紫外線を照射し、側面から観察したところ、各氷
ブロックの窪み部分から生じる蛍光が、氷を通して確認
された。粉末状の蛍光物質の代わりに、それぞれの溶液
を窪みに滴下した場合も、同様の結果が得られた。
00mlの水に溶解した。「ホタライト1000」は生物発光を
利用した発光遊具として市販されている製品であり、B
粉末粉末中に蛍光物質としてルシフェリンを含有する。
この溶液にTris緩衝剤を添加しpH10にし、得られた透明
黄緑色溶液を凍結させて8 cm×8cm×15cmの直方体の氷
塊を得た。その後、この氷柱を市販ののみ、鋸、彫刻刀
を用いて削り、表面に複雑なくびれや刻み模様のついた
氷刻を作製した。前実施例同様紫外線を照射したとこ
ろ、氷刻全体が鮮やかな黄緑色の蛍光を発した。 [実施例5]蛍光性を有する氷の塔の作製 実施例1で調製した蛍光物質(1),(3),(4),(6),(7),(10)
の各含有溶液を製氷皿に流し込んで凍結し、3cm角の氷
ブロックを多数得た。これらを水で濡らして圧着し、塔
の形に組立て後全体を再凍結することによって、氷の塔
を作製した。この氷塊は明視野下で様々な色彩を有し、
更に前実施例同様に暗視野下で紫外線を照射すると、明
視野下とは異なる各色の鮮やかな蛍光を発した。 [実施例6] 蛍光性雪像の作製 実施例4の方法に準じ「ホタライト1000」(キッコーマ
ン社製)のB粉末を1000mlの水に溶解し、これを凍結さ
せ透明黄緑色の氷柱を得た。この氷柱を市販のかき氷製
造機を用いて雪状に砕き黄緑色の蛍光物質含有雪状氷を
作製し、さらにこの一部を用い蛍光物質を含有せずに製
造した雪状氷と1対2および1対5の混合比で混ぜ合わせ、
色調および蛍光強度の異なる3種類の雪状氷を得た。そ
の後これらの雪および蛍光物質を含有しない雪を使い分
けながら雪像を作製した。この雪像に前実施例同様紫外
線を照射したところ、蛍光物質を含む各部分が、その濃
度に応じた強度の黄緑色蛍光を発した。 [実施例7]蛍光性雪像の作製 実施例1で調製した蛍光物質(4)、(6)、(10)の各含有溶
液を霧吹きに入れ、天然の雪を用いて作製した雪玉の表
面に、該蛍光物質(4)および(6)を部分的に噴霧し、その
表面をオレンジ色および薄黄色に着色後、再凍結した。
また、造形していない天然の雪に該蛍光物質(10)を噴霧
して着色後再凍結して得た黄緑色の雪をこの雪玉に付加
して3色の着色部分を有する雪像を作製した。この雪像
に紫外線を照射したところ、着色部分が鮮やかな黄色、
黄緑色および緑色の蛍光を発した。 [実施例8] 蛍光物質が収納されている蛍光性氷塊の作
製 水を凍結させて8cm×8cm×15cmの直方体の氷ブロ
ックを10個作製し、彫刻刀を用いて氷ブロックの上面
に、直径約4cm、深さ約5cmの窪みをつけた。次い
で、粉末状とした実施例1の蛍光物質(1)〜(10)を、10m
gずつ別個の氷ブロックの窪みに入れ、蛍光物質が収納
されている蛍光性氷塊とした(図2)。氷ブロックの上
部から紫外線を照射し、側面から観察したところ、各氷
ブロックの窪み部分から生じる蛍光が、氷を通して確認
された。粉末状の蛍光物質の代わりに、それぞれの溶液
を窪みに滴下した場合も、同様の結果が得られた。
【0026】[実施例9]可食性の蛍光物質を含有する蛍
光性氷塊(氷菓)の作製 市販の桃果汁入りジュース(果汁20%、糖類、香料を
含有、透明薄黄色)100mlにビタミンB2(リボフラビ
ン)2mgを溶解し、製氷皿に流し込んで凍結させ、3cm角
の透明薄黄色の氷ブロック型の氷菓を得た。また、グラ
ニュー糖30gを100mlの水に煮溶かした後にさましたもの
にぶどう果汁(透明)40mlとビタミンB2 4mgを混合しス
テンレス製バットに流して冷凍庫で冷やしながら、途中
数回取り出してよく混ぜ、シャーベット状の氷を作製し
た。これをアイスクリームサーバーを用い半球状に成形
した。これらの氷菓をガラス皿に盛りつけ、前実施例同
様紫外線を照射したところ、鮮やかな黄緑色の蛍光を発
し、通常の氷菓同様に食することができた。また透明果
汁以外に、混濁タイプのリンゴジュースや、赤紫色のぶ
どうジュースを原料に用いた場合でも同様に蛍光を発す
る氷菓が得られた。 [実施例10]可食性の蛍光性氷塊を添加した飲食品の作製 実施例9で得られた可食性の蛍光性氷塊である氷ブロッ
クを、アイスピックで砕いてクラッシュドアイス型の小
さな氷塊を多数調製した。これを市販のバニラアイスク
リームとよくまぜた後冷凍庫で冷やし、蛍光性氷塊を添
加した氷菓を作製した。この氷菓をガラス皿に盛り、前
実施例同様紫外線を照射したところ、添加した氷塊部分
が鮮やかな黄緑色の蛍光を発し、通常の氷菓同様に食す
ることができた。また同様の氷ブロックをビタミンB2
と水のみで調製したものをガラス製のグラスに数個ずつ
入れ、炭酸飲料、ミネラルウオーター、アイスティー、
アルコール飲料を各々満たした。これらのグラスに暗視
野下で紫外線を照射すると、飲料を透かして氷ブロック
が鮮やかな黄緑色の蛍光を発し、飲料が保冷され、通常
の飲料同様に飲用できた。この氷ブロックを冷たく冷や
したスープや、そうめんと水を入れた器に浮かべた場合
でも同様の結果が得られ、さらにコンソメスープの素お
よびビタミンB2と水、少量の塩を含有する溶液を用い
て作製したクラッシュドアイス型の小さな氷塊をサラダ
および冷たい前菜の付け合わせとして料理に取り入れた
場合でも、同様の結果が得られた。 [実施例11]本発明の演出装置の作製 (1)箱型の演出装置の作製 側面のうち一面が開閉可能なガラス張りとなっている木
箱を用意した。木箱の上面に「ブラックランプ」(100
W、旭光電機工業株式会社)を設置し、光照射部とし
た。ついで、実施例1〜10で作製した蛍光性氷塊また
飲食品を直接、あるいはサランラップ、ガラス皿等の容
器に載せた状態で設置し、これを本発明の演出装置とし
た(図3)。この装置全体を暗室内に設置し、照明を消
灯して光照射部の電源を入れると、氷塊または飲食品の
上方向から紫外線が照射された。ガラス面から観察した
ところ、氷塊または飲食品から生じる蛍光が確認され
た。また、本装置を暗室に設置する代わりに、遮光性の
布でこの装置周辺を覆い暗くした場合も同様の結果が得
られた。 (2)暗室化可能な部屋を用いた演出装置 遮光カーテンを用いて暗くできる部屋の壁面に「ブラッ
クランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)3個を斜め
下向きおよび横向きに固定して設置し、光照射部とし
た。実施例1〜10で作製した蛍光性氷塊または飲食品
を直接、あるいは皿、台座等に載せた状態で、紫外線照
射光源と接触しない位置に設置した(図4)。室内を暗
くし、紫外線照射光源の電源を入れると、氷塊または飲
食品から蛍光が生じた。 (3)可動性の紫外線照射光源を使用した演出装置 「ブラックランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)
を可動性のスタンド状の脚部に取り付け、これを可動性
の光照射部とした。該光照射部は持ち運び可能であり、
また任意の場所に自立し、任意の角度に紫外線が照射で
きる。この光照射部を手に持ち、暗い室内に設置した蛍
光性氷塊の方向に向けて、紫外線を照射しながら距離お
よび角度を刻々と変化させた。氷塊または飲食品から生
じる蛍光は光照射部からの距離、照射位置や照射角度に
よって変化し、変化に富む視覚効果が得られた。
光性氷塊(氷菓)の作製 市販の桃果汁入りジュース(果汁20%、糖類、香料を
含有、透明薄黄色)100mlにビタミンB2(リボフラビ
ン)2mgを溶解し、製氷皿に流し込んで凍結させ、3cm角
の透明薄黄色の氷ブロック型の氷菓を得た。また、グラ
ニュー糖30gを100mlの水に煮溶かした後にさましたもの
にぶどう果汁(透明)40mlとビタミンB2 4mgを混合しス
テンレス製バットに流して冷凍庫で冷やしながら、途中
数回取り出してよく混ぜ、シャーベット状の氷を作製し
た。これをアイスクリームサーバーを用い半球状に成形
した。これらの氷菓をガラス皿に盛りつけ、前実施例同
様紫外線を照射したところ、鮮やかな黄緑色の蛍光を発
し、通常の氷菓同様に食することができた。また透明果
汁以外に、混濁タイプのリンゴジュースや、赤紫色のぶ
どうジュースを原料に用いた場合でも同様に蛍光を発す
る氷菓が得られた。 [実施例10]可食性の蛍光性氷塊を添加した飲食品の作製 実施例9で得られた可食性の蛍光性氷塊である氷ブロッ
クを、アイスピックで砕いてクラッシュドアイス型の小
さな氷塊を多数調製した。これを市販のバニラアイスク
リームとよくまぜた後冷凍庫で冷やし、蛍光性氷塊を添
加した氷菓を作製した。この氷菓をガラス皿に盛り、前
実施例同様紫外線を照射したところ、添加した氷塊部分
が鮮やかな黄緑色の蛍光を発し、通常の氷菓同様に食す
ることができた。また同様の氷ブロックをビタミンB2
と水のみで調製したものをガラス製のグラスに数個ずつ
入れ、炭酸飲料、ミネラルウオーター、アイスティー、
アルコール飲料を各々満たした。これらのグラスに暗視
野下で紫外線を照射すると、飲料を透かして氷ブロック
が鮮やかな黄緑色の蛍光を発し、飲料が保冷され、通常
の飲料同様に飲用できた。この氷ブロックを冷たく冷や
したスープや、そうめんと水を入れた器に浮かべた場合
でも同様の結果が得られ、さらにコンソメスープの素お
よびビタミンB2と水、少量の塩を含有する溶液を用い
て作製したクラッシュドアイス型の小さな氷塊をサラダ
および冷たい前菜の付け合わせとして料理に取り入れた
場合でも、同様の結果が得られた。 [実施例11]本発明の演出装置の作製 (1)箱型の演出装置の作製 側面のうち一面が開閉可能なガラス張りとなっている木
箱を用意した。木箱の上面に「ブラックランプ」(100
W、旭光電機工業株式会社)を設置し、光照射部とし
た。ついで、実施例1〜10で作製した蛍光性氷塊また
飲食品を直接、あるいはサランラップ、ガラス皿等の容
器に載せた状態で設置し、これを本発明の演出装置とし
た(図3)。この装置全体を暗室内に設置し、照明を消
灯して光照射部の電源を入れると、氷塊または飲食品の
上方向から紫外線が照射された。ガラス面から観察した
ところ、氷塊または飲食品から生じる蛍光が確認され
た。また、本装置を暗室に設置する代わりに、遮光性の
布でこの装置周辺を覆い暗くした場合も同様の結果が得
られた。 (2)暗室化可能な部屋を用いた演出装置 遮光カーテンを用いて暗くできる部屋の壁面に「ブラッ
クランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)3個を斜め
下向きおよび横向きに固定して設置し、光照射部とし
た。実施例1〜10で作製した蛍光性氷塊または飲食品
を直接、あるいは皿、台座等に載せた状態で、紫外線照
射光源と接触しない位置に設置した(図4)。室内を暗
くし、紫外線照射光源の電源を入れると、氷塊または飲
食品から蛍光が生じた。 (3)可動性の紫外線照射光源を使用した演出装置 「ブラックランプ」(100W、旭光電機工業株式会社)
を可動性のスタンド状の脚部に取り付け、これを可動性
の光照射部とした。該光照射部は持ち運び可能であり、
また任意の場所に自立し、任意の角度に紫外線が照射で
きる。この光照射部を手に持ち、暗い室内に設置した蛍
光性氷塊の方向に向けて、紫外線を照射しながら距離お
よび角度を刻々と変化させた。氷塊または飲食品から生
じる蛍光は光照射部からの距離、照射位置や照射角度に
よって変化し、変化に富む視覚効果が得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明により、(1)蛍光物質を含有す
ることを特徴とする蛍光性氷塊、(2)蛍光性氷塊に光
を照射することにより蛍光を得る方法、(3)蛍光性氷
塊と光照射部とを備えた演出装置、が提供された。本発
明の蛍光性氷塊は、視覚効果が高く、蛍光性の付与によ
り氷塊本体の造形性が損なわれることがない。また、本
発明の蛍光性氷塊は光の照射等により十分な強度、継続
性をもって光り、また氷塊の内部を光らせることも可能
で、しかも自然融解等により氷塊が変形後にも蛍光物質
の形状が不自然に露出することがない。可食性の蛍光物
質を使用する場合、蛍光性氷塊は飲食用となり、優れた
演出効果を示す。該蛍光性氷塊は、飲食品に添加するこ
とも可能である。本発明の演出装置は、上記蛍光性氷塊
またはそれが添加された飲食品から、効果的に蛍光を生
じさせる。本発明はあらゆる工業・産業分野やサービス
の現場において有用であり、特にパーティー、イベント
会場、結婚披露宴等の催事場、飲食店等における演出・
デモンストレーションの際に好適に使用できる。
ることを特徴とする蛍光性氷塊、(2)蛍光性氷塊に光
を照射することにより蛍光を得る方法、(3)蛍光性氷
塊と光照射部とを備えた演出装置、が提供された。本発
明の蛍光性氷塊は、視覚効果が高く、蛍光性の付与によ
り氷塊本体の造形性が損なわれることがない。また、本
発明の蛍光性氷塊は光の照射等により十分な強度、継続
性をもって光り、また氷塊の内部を光らせることも可能
で、しかも自然融解等により氷塊が変形後にも蛍光物質
の形状が不自然に露出することがない。可食性の蛍光物
質を使用する場合、蛍光性氷塊は飲食用となり、優れた
演出効果を示す。該蛍光性氷塊は、飲食品に添加するこ
とも可能である。本発明の演出装置は、上記蛍光性氷塊
またはそれが添加された飲食品から、効果的に蛍光を生
じさせる。本発明はあらゆる工業・産業分野やサービス
の現場において有用であり、特にパーティー、イベント
会場、結婚披露宴等の催事場、飲食店等における演出・
デモンストレーションの際に好適に使用できる。
【図1】実施例3の縞模様を有する蛍光性氷塊。
【図2】実施例8の蛍光物質が収納されている蛍光性氷
塊の断面図(A)及び斜視図(B)
塊の断面図(A)及び斜視図(B)
【図3】実施例11(1)の演出装置をガラス面から見
た図
た図
【図4】実施例11(2)の演出装置の全景
1 蛍光物質(リボフラビン)含有溶液を凍結させた氷
の層 2 蛍光物質を含まない氷の層 3 窪み 4 蛍光物質または蛍光物質含有溶液 5 蛍光性氷塊 6 光照射部
の層 2 蛍光物質を含まない氷の層 3 窪み 4 蛍光物質または蛍光物質含有溶液 5 蛍光性氷塊 6 光照射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/16 A23L 1/16 A 4B036 1/39 1/39 4B046 1/48 1/48 2/58 C12C 5/00 C12C 5/00 C12G 1/00 C12G 1/00 3/00 3/00 F25C 1/00 B F25C 1/00 G09F 19/00 F G09F 19/00 A23L 2/00 M Fターム(参考) 4B014 GK05 GL03 4B017 LC01 LE03 LL03 4B018 LB08 MA08 MC01 MF05 4B027 FB13 FB24 FC10 FK20 4B035 LC16 LK19 4B036 LE02 LF01 LF19 LH50 LK01 4B046 LC08
Claims (9)
- 【請求項1】蛍光物質を含有することを特徴とする蛍光
性氷塊。 - 【請求項2】蛍光物質が収納されていることを特徴とす
る蛍光性氷塊。 - 【請求項3】蛍光物質が水溶性蛍光物質である請求項1
〜2記載の氷塊。 - 【請求項4】水溶性蛍光物質が、ルシフェリン、リボフ
ラビン、フルオレセイン、エオシン、アクリジンオレン
ジ、メチレンブルー、アクリフラビン、エオシン、エリ
スロシン、サフラニン、アクリジンイエロー、ベンゾフ
ラビン、ブリリアントスルホフラビン、ローダミン、ル
チゲニン、ルミノール、ローサミン、ルミフラビン、ア
クリフラビン、チオフラビン、トリパフラビン、チオニ
ン、o-アニシジン、 o-ジアニシジン、フェニルフルオ
ロン、α-ナフチルアミン、β-ナフチルアミンまたはこ
れらの誘導体から選ばれる1種以上である、請求項3記
載の氷塊。 - 【請求項5】可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊。
- 【請求項6】可食性の蛍光物質を含有する蛍光性氷塊が
添加された飲食品。 - 【請求項7】氷菓、清涼飲料、果汁飲料、乳飲料、野菜
エキス入り飲料、アルコール飲料、茶飲料、ミネラルウ
オーター、スープ、冷前菜、サラダ、麺類である、請求
項6記載の飲食品。 - 【請求項8】請求項1〜5のいずれかに記載の蛍光性氷
塊または請求項6記載の飲食品に、光を照射することに
より蛍光を得る方法。 - 【請求項9】請求項1〜5のいずれかに記載の蛍光性氷
塊または請求項6記載の飲食品と、光照射部とを備えた
演出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047834A JP2001231494A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 蛍光性氷塊および演出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047834A JP2001231494A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 蛍光性氷塊および演出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001231494A true JP2001231494A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18570020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000047834A Pending JP2001231494A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 蛍光性氷塊および演出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001231494A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006230382A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Yasumasa Morita | ビタミン強化飲食用氷 |
JP2007054051A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-03-08 | Mitsuhisa Nomura | 氷削用氷、氷削用氷の製造方法、及びかき氷 |
FR2923990A1 (fr) * | 2007-11-23 | 2009-05-29 | Richard Virenque | Boisson energisante fluorescente a base de cafeine. |
JP2011511329A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-04-07 | グエラ,フランシスコ | 飛行発泡体装置と飛行発泡体を作る方法 |
KR101225532B1 (ko) * | 2004-06-21 | 2013-01-23 | 디핀 다츠 인코포레이티드 | 입자와 종래 아이스크림의 결합 |
ES2546556A1 (es) * | 2015-06-30 | 2015-09-24 | Universidad De Murcia | Cubitos de hielo fluorescentes |
-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000047834A patent/JP2001231494A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101225532B1 (ko) * | 2004-06-21 | 2013-01-23 | 디핀 다츠 인코포레이티드 | 입자와 종래 아이스크림의 결합 |
JP2006230382A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Yasumasa Morita | ビタミン強化飲食用氷 |
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FR2923990A1 (fr) * | 2007-11-23 | 2009-05-29 | Richard Virenque | Boisson energisante fluorescente a base de cafeine. |
EP2074893A1 (fr) | 2007-11-23 | 2009-07-01 | Richard Virenque | Boisson énergisante fluorescente à base de caféine. |
JP2011511329A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-04-07 | グエラ,フランシスコ | 飛行発泡体装置と飛行発泡体を作る方法 |
ES2546556A1 (es) * | 2015-06-30 | 2015-09-24 | Universidad De Murcia | Cubitos de hielo fluorescentes |
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