JP4674006B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入部軟性部の可撓性を変化させることが可能な内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内視鏡は、広く用いられている。上記内視鏡は、細長の挿入部を体腔内に挿入することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に応じて処置具挿通用チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処置ができる。また、工業分野においても、上記内視鏡は、細長の挿入部を挿入することにより、ボイラ,タービン,エンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察したり検査することができる。
【0003】
また、上記内視鏡は、大腸内や各種プラント配管、ガス配管等への挿入性向上のため、上記挿入部軟性部の可撓性の硬さを変化させる構造、例えば、挿入時に上記挿入部軟性部を一時的に硬化させる硬度可変手段を有するもの等がある。
【0004】
このような内視鏡は、例えば、この挿入部の軟性部外周にバルーンを設けたものがある。上記挿入部軟性部外周にバルーンを設けた内視鏡は、流体供給手段から流体を注入、排出して上記バルーンを膨張、収縮させることで、上記軟性部の可撓性を変化させることが可能である。
【0005】
一方、内視鏡は、例えば、特開平5−237056号公報に記載されているように、硬度可変手段としてバルーン(流体圧人工筋)を軟性部内にその長手軸方向に沿って挿入配置しているものが提案されている。上記内視鏡は、上記バルーン(流体圧人工筋)に流体供給手段から管路を介して流体を注入、排出して前記バルーンを膨張、収縮させることで、軟性部の可撓性を変化させることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の内視鏡は、上記バルーンが柔軟な樹脂で形成されているため、上記バルーンが膨張された状態で挿入部を曲げたとき等に破損し易い。
この場合、上記特開平5−237056号公報に記載の内視鏡は、上記バルーンに供給する流体が液体である場合、上記バルーンが破損してしまうと、挿入部に配置されている上記バルーン以外のその他の内蔵物、例えばライトガイド等に液体がかかってしまい、重篤な修理となってしまうという虞れがあった。
【0007】
一方、挿入部の軟性部外周にバルーンを設けた内視鏡は、上記バルーンが破損してしまうと、上記バルーンに供給する流体が液体又は気体にかかわらず、体内臓器を加圧してしまうことになる。
【0008】
本発明はこれらの事情に鑑みてなされたものであり、バルーンが破損しても重篤な修理が発生することなくまた、体腔内を加圧することがない内視鏡を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡は、軟性部を有する細長の挿入部を備えた内視鏡において、前記軟性部の可撓性を変化させるために、この軟性部の長手軸方向に沿って設けられたバルーンが複数のバルーン層から構成されており、前記バルーンにおいて、外層バルーンの耐圧性が最も高くなるよう形成されており、さらに、前記軟性部の前記長手軸方向の基端に、前記挿入部が体腔内に挿入された際、前記体腔外に位置する操作部が設けられており、前記外層バルーンの前記操作部に位置する部位に設けられた、前記外層バルーン内から前記操作部外に流体を排出する逆止弁によって、前記外層バルーンは水密気密に構成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡を示す全体構成図、図2は図1のバルーンの構成を示す断面図、図3は図2の変形例を示すバルーンの断面図である。
【0011】
図1に示すように本発明の第1の実施の形態を備えた電子内視鏡(以下、内視鏡という)1は、例えば先端側にCCDなどの固体撮像素子を有する観察装置を内蔵した細長な挿入部2と、この挿入部2の基端側に達設され、把持部3aを有する操作部3と、この操作部3の側部から延出されたユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の端部に設けられたコネクタ部5とから構成される。
【0012】
前記コネクタ部5は、この側部から延出された流体コード6及びこの流体コード6の端部に設けられた流体コネクタ部7を有している。前記コネクタ部5は、図示しない光源装置やCCUに着脱自在に接続されるようになっている。また、前記流体コネクタ部7は、流体制御装置10に着脱自在に接続されるようになっている。尚、前記CCUは、図示しないモニタが接続されるようになっていて、被検部の光学像を前記固体撮像素子で撮像した後、前記CCUで信号処理しモニタでその被検部の画像を表示するようになっている。
【0013】
前記挿入部2は、先端に設けられた先端部11と、この先端部11の基端側に設けられた湾曲自在の湾曲部12と、この湾曲部12の基端側に設けられた長尺で可撓性を有する軟性部13とから構成されている。
【0014】
前記操作部3は、この後方側に図示しない湾曲操作レバーが設けられており、この湾曲操作レバーを回動操作することにより前記湾曲部12を湾曲動作させることができるようになっている。また、前記操作部3は、この前端付近に図示しない生検鉗子やレーザープローブなどの処置具を挿入する図示しない処置具挿入口が設けられている。この処置具挿入口は、処置具を挿入することで、その内部に配設された図示しない処置具挿通用チャンネルを経て処置具の先端側を突出させることができ、患者組織を採取する生検などを行うことができる。
【0015】
また、前記操作部3は、この後端側に送気操作、送水操作や吸引操作を行うための送気スイッチ14、送水スイッチ15、吸引スイッチ16やフリーズやレリーズ等の画像制御スイッチ17a、17b、17cが設けられている。更に、前記操作部3は、この後端側に前記挿入部軟性部13の可撓性の硬度を変化させるための硬度スイッチ18a、18bが設けられている。
【0016】
前記先端部11は、前記観察装置を内蔵し、この観察装置に被検部の光学像を結像する図示しない対物光学系や被検部を照明する図示しない照明光学系を内蔵している。また、前記先端部11は、図示しない送気送水チャンネルや処置具挿通用チャンネル等の開口部が形成されている。前記湾曲部12は、複数の図示しない湾曲駒を連設して湾曲自在に構成されている。
【0017】
前記軟性部13は、前記観察装置の配線や前記照明光学系の照明伝達光学系、送気送水チャンネルや処置具挿通用チャンネル等の内蔵物を挿通して構成されている。
前記軟性部13は、この長手軸方向に沿って、上述した他の内蔵物を圧迫することなく、デッドスペースに硬度可変手段として細長のバルーン21が内臓されている。
【0018】
前記バルーン21の基端側は、このバルーン21に連通する管路22が設けられている。前記管路22は、前記操作部3から前記ユニバーサルコード4及び前記コネクタ部5内、更に前記流体コード6及び前記流体コネクタ7に挿通配設されている。尚、前記管路22は、流体注入用管路と流体強制排出用管路との2本構成になっていても良い。こうすることで、内視鏡1は、速やかな流体の入れ替えが可能である。
【0019】
また、前記硬度スイッチ18a、18bから延出する電線23は、前記管路22と同様に前記ユニバーサルコード4及び前記コネクタ部5内、更に前記流体コード6及び前記流体コネクタ7に挿通配設されている。
【0020】
前記内視鏡1は、前記流体コネクタ7を前記流体制御装置10に着脱自在に接続することにより、前記管路22が前記流体制御装置10に接続されると共に、前記電線23が前記流体制御装置10に電気的に接続されるようになっている。
【0021】
前記流体制御装置10は、弁駆動部31と、流体駆動部32とから構成されている。前記流体制御装置10は、制御ボタン33a、33b、33cが前記流体駆動部32に設けられている。
【0022】
また、前記流体制御装置10は、図示しない流体回収用タンクに接続する吸引チューブ34及び送水タンク35に接続する送水チューブ36が前記流体駆動部32から延出している。尚、本実施の形態では、流体として液体を用いるようになっている。そして、前記内視鏡1は、内視鏡検査後に洗滌、消毒する際、前記流体コネクタ7を前記流体制御装置10から取り外して行えるようになっている。
本実施の形態では、前記バルーン21を複数のバルーン層で構成し、外層バルーンの耐圧性を最も高く形成するように構成する。
【0023】
次に、前記バルーン21の詳細構成について図2を参照し説明する。
図2に示すように前記バルーン21は、内層バルーン41と、外層バルーン42とから構成される。
【0024】
前記内層バルーン41は、この先端側が袋状に閉じている。この内層バルーン41の基端側は、熱溶着部43aにより前記管路22が水密気密的に連通している。そして、この内層バルーン41は、この外周全体を前記外層バルーン42に覆われている。
【0025】
前記外層バルーン42は、この先端側が前記内層バルーン41と同様に袋状に閉じている。この外層バルーン42の基端側は、熱溶着部43bにより前記管路22が水密気密的に接続されている。尚、前記熱溶着部43bの位置は、内層バルーン41の外周全体を前記外層バルーン42でカバーできれば良く、前記管路22が挿通配設される前記軟性部13,操作部3,ユニバーサルコード4,コネクタ部5,流体コード6,流体コネクタ部7内のどの位置にあっても良い。
【0026】
ここで、外層バルーン42の耐圧力は、材質やバルーンの厚み等を変化させることで、内層バルーン41の耐圧力よりも高く形成されている。当然、前記熱溶着部43bも、前記内層バルーン41の耐圧力よりも高く形成している。尚、前記内層バルーン41は、膨張時の硬い状態において軸方向の部位により更に硬さの差を設けても良い。また、前記内層バルーン41は、前記外層バルーン42内に複数又は、軸方向の部位を異ならせて設けても良い。
【0027】
このように構成された内視鏡1を用いて、挿入部2を体腔内などに挿入する。
一般に、大腸(直腸から盲腸まで)に内視鏡挿入部2を挿入するのは容易ではない。大腸のある部分では、軟性部13が軟らかい方が挿入し易く、別の部分では軟性部13が硬い方が挿入し易いことがある。
【0028】
本発明では、バルーン21の収縮、膨張を制御することで、このバルーン21が設けられている部分のみ軟性部13の硬さ(可撓性)をユーザの意図通りに変更できるようになっている。
【0029】
先ず、バルーン21の内層バルーン41は、収縮時、非常に柔軟である。このため、内層バルーン41が収縮状態のとき、外層バルーン42及び軟性部13は、軟らかい状態である。もし、軟性部13を硬くした方が良い場合が発生したら、ユーザは硬度スイッチ18aを押下操作する。すると、硬度スイッチ18aからの信号は、電線23を介して流体制御装置10に伝達される。そして、流体駆動部32(及び弁駆動部31)が駆動して流体(液体)を管路22から内層バルーン41に送ることでこの内層バルーン41を膨張させ、外層バルーン42及び軟性部13を硬くする。
【0030】
ここで、再び、軟性部13を軟らかくする場合、ユーザは、硬度スイッチ18bを押下操作することで、流体制御装置10が制御され流体(液体)を吸引又は自然排出し、内層バルーン41を収縮させて外層バルーン42を収縮させる。
【0031】
このように本実施の形態では、流体制御装置10を作動させて内層バルーン41に送る流体(液体)の加圧力を調整することで、この内層バルーン41の膨張の度合いを変化させ、軟性部13の可撓性を任意に調整することができる。
【0032】
そして、ユーザがバルーン21の膨張・収縮操作を長時間、繰り返し行ううちに、バルーン21の性能は劣化し、孔が開いたりなど破損、故障する虞れが生じる。本実施の形態では、バルーン21を内層バルーン41及び外層バルーン42の2層で構成しているので、内層バルーン41が軟性部13の繰り返し曲げ等の影響を受けて破損した場合、内層バルーン41の内部に加圧されている流体(液体)は、内層バルーン41の破損部から内層バルーン41と外層バルーン42との間で形成される空間に流入する。
【0033】
しかしながら、外層バルーン42は、内層バルーン41の耐圧力よりも高い耐圧力を有して形成されているので、この外層バルーン42により流出した流体(液体)を外部に流出させることはない。
【0034】
この結果、本実施の形態では、内層バルーン41が破損した場合に、軟性部13内に配置されているライトガイド等の内蔵物に噴出する流体(液体)が広がることがないため、重篤な修理を防止できる。
【0035】
尚、本実施の形態では、バルーン21を内層バルーン41と外層バルーン42との2層のバルーン層で構成しているが、この2層に限らなくとも3層以上の複数のバルーン層で構成しても良く、これら内層バルーン41及び外層バルーン42は、それぞれ複数のバルーン層で構成しても良い。
【0036】
また、本実施の形態では、各バルーンと管路22との水密気密構造を熱溶着にて形成しているが、これに限るものではなく、接着剤を介在させて各バルーンと管路22との水密気密構造を形成しても良い。
【0037】
更に、外層バルーン42は、透明な材質で形成しても良い。
この場合、ユーザが術中確認できる操作部3に、上記透明な材質で形成した外層バルーン42を観察できるような図示しない覗き窓を水密気密が確保可能に設ける。そして、ユーザが上記覗き窓を術中確認できる位置(例えば、操作部3の部分まで)まで外層バルーン42を配置する。
【0038】
こうすることで、内層バルーン41が破損したとき、操作部3の覗き窓から外層バルーン42への流体(液体)漏れが発生していることを確認できる。このため、ユーザは、修理の必要性を判断できる。また、加圧媒体である流体は、色をつければ、更に視認性を向上させることができる。
【0039】
また、図3に示すようにバルーン21は、外層バルーン42と内層バルーン41との間に形成される空間に湿度センサ44を配置しても良い。
前記湿度センサ44は、電線45の一端が電気的に接続されている。この電線45を挿通した状態で、水密気密を確保するように熱溶着部43bは、形成される。前記電線45は、この他端を前記管路22に沿って図示しない湿度検知手段(図示しない)に接続されるようになっている。
【0040】
このように構成することで、内層バルーン41が破損して流体(液体)漏れが生じた場合、内層バルーン41と外層バルーン42との間に流体が漏れるため、前記湿度センサ44にて流体(液体)漏れが発生していることを検知できる。この場合、前記検知手段は、湿度上昇時に警告音を発生するようにしても良い。この構成でも修理の必要性をユーザが判断でき、重篤な修理を未然に防ぐことができる。
【0041】
尚、本実施の形態は、挿入部先端部11に図示しない観察装置を内蔵した電子内視鏡を用いて構成しているが、本発明はこれに限定されず、挿入部先端部11に設けた対物光学系で被検部の光学像を取り込み、取り込んだ光学像を伝達光学系で伝達して操作部上部に設けた接眼光学系で観察する光学式内視鏡に本発明を適用して構成しても勿論構わない。
【0042】
また、本実施の形態では、挿入部軟性部13にバルーン21が内蔵される内視鏡に本発明を適用して構成しているが、本発明はこれに限定されず、内視鏡の処置具挿通用チャンネルに挿通して用いられ、流体制御装置10に接続可能な図示しない硬度可変プローブのバルーンに本発明を適用して構成しても構わない。
【0043】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡の要部断面図である。
本第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態で説明したバルーンに逆止弁を設け、漏れた流体(液体)による加圧を防止するように構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0044】
即ち、図4に示すように本第2の実施の形態の内視鏡50は、バルーン21Bを内蔵して構成されている。
前記バルーン21Bは、上記第1の実施の形態で説明したのと同様な内層バルーン41を有し、同様に管路22に接続されている。前記バルーン21Bは、前記内層バルーン41の全体を外層バルーン42bによりカバーされている。
【0045】
前記外層バルーン42bは、この基端側が熱溶着部43cで前記管路22と水密気密に接続されている。また、前記外層バルーン42bは、この基端側の一部に開口部51が形成されている。この開口部51は、円筒状の口金52の一端が熱溶着等で水密気密に接続されている。この口金52の他端側は、シリコン等の弾性部材から形成される逆止弁を有した逆止弁キャップ53が嵌着している。そして、この逆止弁キャップ53は、前記内視鏡50の操作部3に突出して逆止弁以外の部分を水密気密に設けられている。
【0046】
このように構成された内視鏡50を用いて、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に挿入部2を体腔内などに挿入する。
そして、ユーザがバルーン21の膨張・収縮操作を長時間、繰り返し行ううちに、内層バルーン41が軟性部13の繰り返し曲げ等の影響を受けて破損する。すると、この内層バルーン41内部に加圧された状態で充填されていた流体(液体)は、流体制御装置10によって加圧されながら外層バルーン42bと内層バルーン41との間に流れ出す。
【0047】
このとき、逆止弁キャップ53が逆止弁を有しているため、外層バルーン42bと内層バルーン41との間に流れ出た流体(液体)は、逆止弁キャップ53の弁部を通過して大気に開放される。
【0048】
また、逆止弁キャップ53が逆止弁を有していることから、内視鏡50を洗滌、消毒するとき等に外層バルーン42bと内層バルーン41との間に外部から流体(液体)が滲入することがないようになっている。
【0049】
この結果、本第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の効果に加え、外層バルーン42bの耐圧力を大気圧以上に形成する必要がないため、外層バルーン42bの肉厚を薄く形成できる。従って、本第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態よりも軟性部13の外径を細径化できる。
【0050】
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡挿入部の要部説明図である。
本第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態で説明した挿入部軟性部13の外周にバルーンを設けるように構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0051】
即ち、図5に示すように本第3の実施の形態の内視鏡60は、挿入部軟性部13の外周に外付けバルーン61を設けて構成されている。
【0052】
前記外付けバルーン61は、内層バルーン62と外層カバー63とから構成されている。
前記内層バルーン62は、この内径側に前記内視鏡挿入部2を挿通可能な挿通孔62aを形成している。また、前記内層バルーン62は、管路64に連通しており、この管路64の他端側は前記流体制御装置10に接続されている。
【0053】
前記外層カバー63は、シール部材65が設けられている。そして、このシール部材65は、外付けバルーン61が前記内視鏡挿入部2を挿通した状態で、前記外層カバー63と前記挿入部軟性部13との間を水密気密にシールするようになっている。
【0054】
前記外層カバー63の他端側は、この端部に開口部66が形成され、体腔外で開口するようになっている。尚、前記外層カバー63は、前記外付けバルーン61が前記内視鏡挿入部2と共に体腔内へ挿入された際に、体腔壁67を境にして前記内層バルーン62が体腔外に位置する部分まで、前記内層バルーン62の外周を覆うように形成されている。
【0055】
このように構成された内視鏡60を用いて、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に挿入部2を体腔内などに挿入する。
本発明では、外付けバルーン61の収縮、膨張を制御することで、この外付けバルーン61が設けられている部分のみ軟性部13の硬さ(可撓性)をユーザの意図通りに変更できるようになっている。
【0056】
先ず、外付けバルーン61の内層バルーン62は、収縮時、非常に柔軟である。このため、内層バルーン62が収縮状態のとき、軟性部13は、軟らかい状態である。もし、軟性部13を硬くした方が良い場合が発生したら、ユーザは硬度スイッチ18aを押下操作する。すると、硬度スイッチ18aからの信号は、電線23を介して流体制御装置10に伝達される。そして、流体駆動部32(及び弁駆動部31)が駆動して流体(液体又は気体)を管路22から内層バルーン62に送ることでこの内層バルーン62を膨張させ、軟性部13を硬くする。
【0057】
ここで、再び、軟性部13を軟らかくする場合、ユーザは、硬度スイッチ18bを押下操作することで、流体制御装置10が制御され流体(液体又は気体)を吸引又は自然排出し、内層バルーン62を収縮させる。
【0058】
このように本実施の形態では、流体制御装置10を作動させて内層バルーン62に送る流体(液体又は気体)の加圧力を調整することで、この内層バルーン62の膨張の度合いを変化させ、軟性部13の可撓性を任意に調整することができる。
【0059】
そして、ユーザが内層バルーン62の膨張・収縮操作を長時間、繰り返し行ううちに、内層バルーン62が軟性部13の繰り返し曲げ等の影響を受けて破損する。すると、この内層バルーン62内部に加圧された状態で充填されていた流体(液体又は気体)は、流体制御装置10によって加圧されながら外層カバー63と内層バルーン62との間に流れ出す。
【0060】
そして、内部に漏れ出た流体(液体又は気体)は、内層バルーン62と外層カバー63との間で形成される空間を通り、開口部66から大気中に排出される。
この結果、本第3の実施の形態は、外付けバルーン61の内層バルーン62が破損しても体腔内への加圧を防止できる。
【0061】
尚、本発明は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0062】
[付記]
(付記項1) 軟性部を有する細長の挿入部を備えた内視鏡において、
前記軟性部の可撓性を変化させるために、この軟性部の長手軸方向に沿って設けるバルーンを複数のバルーン層で構成し、外層バルーンの耐圧性を最も高く形成したことを特徴とする内視鏡。
【0063】
(付記項2) 前記バルーンの内層バルーンに流体供給手段から流体を注入、排出して前記バルーンを膨張、収縮することで、前記軟性部の可撓性を変化させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【0064】
(付記項3) 前記外層バルーンの一部を体腔外に開放していることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0065】
(付記項4) 前記外層バルーンの一端を体腔外に開放していることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0066】
(付記項5) 前記内層バルーンが破損したことを検出するための検知手段を設けたことを特徴とする付記項2に記載の内視鏡。
【0067】
(付記項6) 前記外層バルーンを透明部材で形成し、この外層バルーンの一部を確認できる確認部を設けたことを特徴とする付記項3に記載の内視鏡。
【0068】
(付記項7) 前記外層バルーンと前記内層バルーンとの間に湿度センサを設けたことを特徴とする付記項3に記載の内視鏡。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バルーンが破損しても重篤な修理が発生することなくまた、体腔内を加圧することがない内視鏡を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡を示す全体構成図
【図2】図1のバルーンの構成を示す断面図
【図3】図2の変形例を示すバルーンの断面図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡の要部断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡挿入部の要部説明図
【符号の説明】
1 …内視鏡
2 …挿入部
3 …操作部
6 …流体コード
7 …流体コネクタ部
10 …流体制御装置
13 …軟性部
18a,18b…硬度スイッチ
21 …バルーン
22 …管路
41 …内層バルーン
41 …外層バルーン

Claims (2)

  1. 軟性部を有する細長の挿入部を備えた内視鏡において、
    前記軟性部の可撓性を変化させるために、この軟性部の長手軸方向に沿って設けられたバルーンが複数のバルーン層から構成されており、
    前記バルーンにおいて、外層バルーンの耐圧性が最も高くなるよう形成されており、
    さらに、前記軟性部の前記長手軸方向の基端に、前記挿入部が体腔内に挿入された際、前記体腔外に位置する操作部が設けられており、
    前記外層バルーンの前記操作部に位置する部位に設けられた、前記外層バルーン内から前記操作部外に流体を排出する逆止弁によって、前記外層バルーンは水密気密に構成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記バルーンの内層バルーンに流体供給手段から流体を注入、排出して前記バルーンを膨張、収縮することで、前記軟性部の可撓性を変化させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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