JP4673362B2 - 無人ヘリコプターの薬剤散布装置 - Google Patents

無人ヘリコプターの薬剤散布装置 Download PDF

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Description

本発明は、薬液を散布する薬剤散布部と、機体外側に張り出して、該薬剤散布部を取り付けるブームとを備える、無人ヘリコプターの薬剤散布装置の技術に関する。
従来、薬液を散布する薬剤散布部と、機体外側に張り出して、該薬剤散布部を取り付けるブームとを備える、無人ヘリコプターの薬剤散布装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1には、無線操縦ヘリコプターに取り付けて使用し、薬液を貯留するための薬液タンクと、薬液圧送手段と、該無線操縦ヘリコプターの機体より左右外側方向に延設したブームと、該ブームに設けた薬剤散布部となる複数のノズルと、を具備する薬剤散布装置が開示されている。
前記ブームは、機体の下部に支持されている中央フレームの左右両端に水平方向に回動可能に支持されているブラケットに取り付けられて、先端が機体の正面視左右方向から機体の正面視後方まで、水平方向に回動するように構成されている。これによりブームを機体に沿うように回動させることで、コンパクトに収納可能としている。
特開2005−297790号公報
しかし、特許文献1に開示されている薬剤散布装置は、散布作業終了後等にヘリコプターが降下して着地する際、オペレータが未熟な場合や凸凹の多い地面等に着地する場合、ブームが地面等に衝突すると薬剤散布部が破損してしまうことがある。すなわち、ヘリコプターを傾いたまま着地させたり、凸部または凹部に着地させたりした場合にブームが地面等に衝突すると、ブームが変形するだけでなく薬剤散布部が破損してしまい、続けて散布作業ができないことがある。
本発明は以上の状況に鑑み、ヘリコプターが降下して着地する際にブームが地面等に衝突しても、薬剤散布部の破損を回避できる無人ヘリコプターの薬剤散布装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、薬液を散布する薬剤散布部であるアトマイザー(62L・62R)と、機体外側に張り出して、該アトマイザー(62L・62R)を取り付けるブーム(54L・54R)とを備える、無人ヘリコプター(1)の薬剤散布装置(105)において、前記ブーム(54L・54R)は、基部側に回動角度調節部(158L・158R)を備え、機体上方向に回動可能に構成し、該アトマイザー(62L・62R)は、「散布位置」では、機体外側に張り出した姿勢で、更に機体下方向へ回動しない姿勢で規制され、該アトマイザー(62L・62R)は、「収納位置」において、該ブーム(54L・54R)の、左右の一方のブーム(54L)が、側面視において軸心(A2)が機体垂直方向(V)に対して、前方に角度(α)だけ傾いた姿勢とし、他方のブーム(54R)が、側面視において軸心(A2)が機体垂直方向(V)に対して、後方に角度(α)だけ傾いた姿勢とし、該角度(α)は、前記ブーム(54L・54R)が前後に回動されたときに、機体の左右両側に付設された薬液タンク(51L・51R)の前方または後方の空間に収納され、該薬液タンク(51L・51R)と干渉しない角度としたものである。
請求項2においては、請求項1記載の無人ヘリコプターの薬剤散布装置において、前記アトマイザー(62L・62R)は、「散布位置」においては、バネの付勢力によりブーム(54L・54R)を機体下方向に回動するように付勢し、無人ヘリコプター(1)が降下して着地する際に、該ブーム(54L・54R)が地面等に衝突した時には、該ブーム(54L・54R)がバネの付勢力に抗して機体上方向に自動的に退避し、破損を回避するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、薬液を散布する薬剤散布部であるアトマイザー(62L・62R)と、機体外側に張り出して、該アトマイザー(62L・62R)を取り付けるブーム(54L・54R)とを備える、無人ヘリコプター(1)の薬剤散布装置(105)において、前記ブーム(54L・54R)は、基部側に回動角度調節部(158L・158R)を備え、機体上方向に回動可能に構成し、該アトマイザー(62L・62R)は、「散布位置」では、機体外側に張り出した姿勢で、更に機体下方向へ回動しない姿勢で規制され、該アトマイザー(62L・62R)は、「収納位置」において、該ブーム(54L・54R)の、左右の一方のブーム(54L)が、側面視において軸心(A2)が機体垂直方向(V)に対して、前方に角度(α)だけ傾いた姿勢とし、他方のブーム(54R)が、側面視において軸心(A2)が機体垂直方向(V)に対して、後方に角度(α)だけ傾いた姿勢とし、該角度(α)は、前記ブーム(54L・54R)が前後に回動されたときに、機体の左右両側に付設された薬液タンク(51L・51R)の前方または後方の空間に収納され、該薬液タンク(51L・51R)と干渉しない角度としたので、このような構成により、薬液タンク51L・51Rの前方または後方の空間を有効活用してブーム54L・54Rを収納できるため、収納時の無人ヘリコプター1の機体をコンパクトに構成できる。
また、無人ヘリコプターが降下して着地する際にブームが地面等に衝突しても、衝突の反動でブームの先端部が反対方向(機体上方向)に回動して退避するため、衝突箇所のみの一部破損ですみ薬剤散布部の破損を回避できる。
請求項2においては、請求項1記載の無人ヘリコプターの薬剤散布装置において、前記アトマイザー(62L・62R)は、「散布位置」においては、バネの付勢力によりブーム(54L・54R)を機体下方向に回動するように付勢し、無人ヘリコプター(1)が降下して着地する際に、該ブーム(54L・54R)が地面等に衝突した時には、該ブーム(54L・54R)がバネの付勢力に抗して機体上方向に自動的に退避し、破損を回避するので、無人ヘリコプター(1)が降下して着地する際にブームが地面等に衝突しても、薬剤散布部の破損を回避できる無人ヘリコプターの薬剤散布装置を提供することが可能となったものである。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る薬剤散布装置を備える無人ヘリコプターの側面図、図2は同じく正面図、図3はブームが「収納位置」の姿勢とされた無人ヘリコプターの側面図、図4はブーム及び回動角度調節部を模式的に示した側面図、図5は同じく正面図、図6は第一実施例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図、図7は第二実施例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図である。
図8は第三実施例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図、図9は第三実施例の変形例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図、図10は従来の薬剤散布装置を備える無人ヘリコプターの正面図、図11は従来のブーム及び回動角度調節部を模式的に示した平面図、図12は同じく正面図である。
先ず、第一実施例に係る薬剤散布装置105を備える無人ヘリコプター1の全体構成について、図1から図3を用いて説明する。なお、以下の説明では、図1に示す矢印Aの方向を「前方」、矢印Aの反対方向を「後方」、矢印Aに向かって左側を「左方」、同じく右側を「右方」とする。
図1から図3に示すように、無人ヘリコプター1は、メインロータ3と、テールロータ4と、薬剤散布装置105とを備えている。
メインロータ3は、無人ヘリコプター1の機体(以下、単に「機体」という。)上部に設けられ、エンジン(図示省略)により回転駆動される。メインロータ3は、その回転速度、および、メインロータ3の翼面とメインロータ3の回転軸3aとが成す傾きを変更可能に構成されている。すなわち、メインロータ3は、機体に与える揚力を変化させて機体を空中に浮揚させ、機体の上昇または下降を行うように構成されている。メインロータ3は、回転軸3aを機体の前後方向または左右方向に傾けることにより、機体に前後方向または左右方向に移動するための力を付与可能に構成されている。
テールロータ4は、機体後部に設けられ、前記エンジンにより回転駆動される。テールロータ4は、その回転速度、および、テールロータ4の翼面とテールロータ4の回転軸(図示省略)とが成す傾きを変更可能に構成されている。すなわち、テールロータ4は、メインロータ3の回転により機体に作用する反動トルク(機体をメインロータ3が回転する方向の逆方向に回転させようとする力)を打ち消す力の大きさを変化させて、機体を右旋回または左旋回させる、あるいは機首の方向を略一定の方向に保持するように構成されている。
薬剤散布装置105は、フレーム53と、薬液タンク51L・51Rと、ポンプ52L・52Rと、薬剤散布部となるアトマイザー62L・62Rと、ブーム54L・54Rとを備えている。
フレーム53は、薬剤散布装置105を構成する他の部品を機体に固定する部材であり、機体下部に着脱可能に設けられている。
薬液タンク51L・51Rは、薬液を貯溜する容器であり、機体の左右両側でフレーム53に着脱可能に設けられている。
ポンプ52L・52Rは、薬液タンク51L・51Rに貯溜されている薬液を圧送するものであり、本実施例では前記エンジンにより駆動(その他、モータ駆動)される。ポンプ52L・52Rの吸入ポートには、それぞれ配管57L・57Rの一端が接続されている。配管57L・57Rの他端は、それぞれ薬液タンク51L・51Rの底部に接続されている。
アトマイザー62L・62Rは、アトマイザー式(回転霧化式)の薬剤散布部であり、それぞれブーム54L・54Rの左右両先端部(機体外側端部)に取り付けられている。なお、薬剤散布部の数は、本実施例に限定するものではない。
ブーム54L・54Rは、アトマイザー62L・62R(薬剤散布部)が取り付けられる棒状部材であり、機体下部から機体水平(左右)方向に延出されて機体外側に張り出すように構成されている。ブーム54L・54Rは、それぞれの基部(機体内側端部)が回動角度調節部158L・158Rを介して、フレーム53の左右両端部(機体外側端部)に機体上下方向に回動可能に支持されて、機体上方向に回動可能に構成されている。すなわち、無人ヘリコプター1の薬剤散布時は、ブーム54L・54Rが機体左右外側に張り出した姿勢とされ、無人ヘリコプター1の機体搬送時等(非作業時)は、ブーム54L・54Rが機体上方向に回動した姿勢とされる。なお、以下の説明では、便宜上ブーム54L・54Rが機体左右外側に張り出した姿勢にある位置を「散布位置」とし、ブーム54L・54Rが機体上方向に回動した姿勢にある位置を「収納位置」とする。
次に、回動角度調節部158L・158Rについて、図4から図6を加えて説明する。なお、回動角度調節部158L・158Rは、左右対称に構成されているため、適宜一方(回動角度調節部158L)についてのみ説明する。
図4から図6に示すように、回動角度調節部158Lは、ブーム54Lの基部(機体内側端部)をフレーム53の左端部(機体外側端部)に回動可能に連結し、ブーム54Lを機体上方向に回動するように構成されている。回動角度調節部158Lは、ブラケット158bLと、回動軸158aLとを備えている。
ブラケット158bLは、ブーム54Lの基部(機体内側端部)に固定された略「コ」字状に形成された部材である。ブラケット158bL内には、回動軸158aLの両端部が固定(または回動可能に支持)されている。ブラケット158bLは、回動軸158aLを介してフレーム53の左端部(機体外側端部)に回動可能に支持されている。
図4に示すように、回動軸158aLは、軸心A1が機体水平方向Hから、左側面視反時計回りに所定の角度(角度α)傾いて、フレーム53の左端部(機体外側端部)に回動可能に支持されている。
このような構成により、ブーム54Lは、機体搬送時や格納時に「散布位置」から機体上方向、詳しくは、側面視(図4参照)において機体斜め前上方向に回動して「収納位置」とされる。すなわち、「収納位置」におけるブーム54Lは、正面視(図5参照)において略垂直な姿勢とされ、左側面視(図4参照)において軸心A2が機体垂直(上下)方向Vに対して反時計回りに角度α傾いた姿勢(換言すると、前方に角度α傾倒した姿勢)とされている。この角度αは、ブーム54Lが回動したときに薬液タンク51Lと干渉しない角度とされて、ブーム54Lが薬液タンク51Lの前方の空間に収納されるように構成されている(図3参照)。
また、ブーム54Rの「収納位置」の姿勢は、ブーム54Lの「収納位置」の姿勢を機体垂直(上下)方向Vを対称軸として反転した姿勢とされている(図3参照)。すなわち、側面視においてブーム54Rの「収納位置」の姿勢は、ブーム54Lの「収納位置」の姿勢と左右対称になるように構成されている。
ブーム54Rは、「散布位置」から機体上方向、詳しくは、側面視(図3参照)において機体斜め後上方向に回動して「収納位置」とされる。すなわち、「収納位置」におけるブーム54Rは、正面視(図2参照)において略垂直な姿勢とされ、左側面視(図3参照)において長手方向が機体垂直(上下)方向に対して時計回りに所定の角度(前記角度α)傾いた姿勢(すなわち、後方に前記角度α傾倒した姿勢)とされている。この角度αは、ブーム54Rが回動したときに薬液タンク51Rと干渉しない角度とされて、ブーム54Rが薬液タンク51Rの後方の空間に収納されるように構成されている(図3参照)。
なお、図4に示す回動軸158aLの軸心A1が、機体水平方向Hに対して平行(角度αがゼロ)とされて、ブーム54Lの軸心A2が機体垂直(上下)方向Vとされることにより、ブーム54Lは、側面視において機体垂直(上下)方向Vに回動して「収納位置」とされる。
また、本実施例においては、ブーム54Lが側面視において機体斜め前上方向に回動して「収納位置」とされ、ブーム54Rが側面視において機体斜め後上方向に回動して「収納位置」とされるように構成されているが、左右のブーム54L・54Rとその回動方向の組み合わせは、任意である。すなわち、本実施例とは反対に、ブーム54Lが側面視において機体斜め後上方向に回動して「収納位置」とされ、ブーム54Rが側面視において機体斜め前上方向に回動して「収納位置」とされるような構成、または、ブーム54L・54R共に、側面視において機体斜め前上方向(あるいは機体斜め後上方向)に回動して「収納位置」とされるような構成でもよい。
また、図6に示すように、回動角度調節部158Lは、ねじりバネ158cLと、ストッパ158dLと、ロック部材158eLとを備えている。
ねじりバネ158cLは、ブーム54Lを機体下方向に回動するように付勢する(すなわち、ブーム54Lを常時「散布位置」の姿勢となるように付勢する)ためのものである。ねじりバネ158cLは、回動軸158aLに巻回されて両端部がそれぞれブーム54L、フレーム53の上面に係止されている。
ストッパ158dLは、ブーム54Lが機体外側に張り出した姿勢(「散布位置」)からそれ以上機体下方向(正面視時計回り)に回動しないように規制して、ブーム54Lを「散布位置」に位置決めするためのものである。ストッパ158dLは、左端部(機体外側端部)が機体外側に突出するようにフレーム53の左端部(機体外側端部)の下面に固定されている。ストッパ158dLの前記突出部分にブーム54Lの基部が当接することにより、ブーム54Lの回動が規制されるように構成されている。なお、ストッパ158dLの構造はこれに限定するものではなく、例えば、軸部分(回動軸158aL)に規制部材を設けることも可能である。
ロック部材158eLは、略「コ」字状の棒状部材である。ロック部材158eLは、一端部がフレーム53に設けられた係止部(本実施例では孔158fL)に係止され、他端部がブーム54Lに設けられた係止部(本実施例では孔158gL)にブーム54Lが機体上方向へ回動した時に係止可能とされ、機体搬送時等においてブーム54Lを「収納位置」の姿勢に保持できるように構成されている。
以上のように、本実施例に係る無人ヘリコプター1の薬剤散布装置105は、薬液を散布するアトマイザー62L・62Rと、機体外側に張り出して、アトマイザー62L・62Rを取り付けるブーム54L・54Rとを備える、無人ヘリコプター1の薬剤散布装置105において、ブーム54L・54Rは、基部側に回動角度調節部158L・158Rを備え、機体上方向に回動可能に構成されているものである。このような構成により、無人ヘリコプター1が降下して着地する際にブーム54L・54Rが地面等に衝突しても、衝突の反動でブーム54L・54Rの先端部が反対方向(機体上方向)に回動して退避するため、衝突箇所のみの一部破損ですみアトマイザー62L・62Rやフレーム53の破損を回避できる。したがって、散布作業が中断されることなく継続できる。
また、無人ヘリコプター1の散布作業中は、ねじりバネ158cLの付勢力によりブーム54L(54R)が機体下方向に回動するように付勢されているため、ブーム54L(54R)を「散布位置」の姿勢で安定的に保持できる。そして、無人ヘリコプター1が降下して着地する際にブーム54L(54R)が地面等に衝突しても、衝突の反動でブーム54L(54R)がねじりバネ158cLの付勢力に抗して反対方向(機体上方向)に自動的に回動して退避するため、衝突箇所のみの一部破損ですみアトマイザー62L(62R)やフレーム53の破損を回避できる。また、ブーム54L(54R)は回動後、ねじりバネ158cLの付勢力により自動的に元の姿勢(「散布位置」)に復帰するため、元に戻す手間が省ける。
また、ブーム54Lは、回動角度調節部158Lにより側面視において機体斜め前上方向に回動可能に構成されているものである。このような構成により、無人ヘリコプター1が後に進みながら斜めに降下して着地する際にブーム54Lが地面等に衝突しても、衝突の反動でブーム54Lの先端部が反対方向(機体斜め前上方向)に回動して退避するため、衝突箇所のみの一部破損ですみフレーム53やアトマイザー62Lの破損を回避できる。したがって、散布作業が中断されることなく継続できる。
また、ブーム54Rは、回動角度調節部158Rにより側面視において機体斜め後上方向に回動可能に構成されているものである。このような構成により、無人ヘリコプター1が前に進みながら斜めに降下して着地する際にブーム54Rが地面等に衝突しても、衝突の反動でブーム54Rの先端部が反対方向(機体斜め後上方向)に回動して退避するため、衝突箇所のみの一部破損ですみフレーム53やアトマイザー62Rの破損を回避できる。したがって、散布作業が中断されることなく継続できる。
また、ブーム54L・54Rは、側面視において機体斜め前上方向または機体斜め後上方向に回動されて、薬液タンク51L・51Rの前方または後方の空間に収納されるように構成されている。このような構成により、薬液タンク51L・51Rの前方または後方の空間を有効活用してブーム54L・54Rを収納できるため、収納時の無人ヘリコプター1の機体をコンパクトに構成できる。
ここで、従来の薬剤散布装置905を備える無人ヘリコプター901の問題点について、図10から図12を用いて説明する。図10から図12に示すように、従来の薬剤散布装置905を備える無人ヘリコプター901では、ブーム954L・954Rは、基部(機体内側端部)が回動角度調節部958L・958Rを介して、フレーム953の左右両端部(機体外側端部)に回動可能に支持されて、機体後方向に回動して収納されるように構成されている(図11参照)。すなわち、回動角度調節部958L(回動軸958aL、ブラケット958bL)は、回動軸958aLの軸心が機体上下方向とされて機体前後方向に回動するように構成されている。このため、無人ヘリコプター901が降下して着地する際にブーム954L・954Rが地面等に衝突すると、ブーム954L・954Rが退避しないため、ブーム954L・954Rが変形するだけでなくフレーム953やアトマイザー962L・962Rも破損してしまうことがある。
次に、上述した第一実施例に係る薬剤散布装置105に対して、別実施例に係る回動角度調節部を備える薬剤散布装置205、305について、図7から図9を加えて説明する。なお、図7から図9に示した第一実施例と同一符号の部材は、各実施例において同一の構成であるため、詳細な説明は省略する。
まず、第二実施例に係る薬剤散布装置205について説明する。
図7に示すように、第二実施例に係る薬剤散布装置205においては、回動角度調節部258Lは、ブラケット158bLと、回動軸158aLと、ストッパ158dLとに加えて、ストッパ258eLと、引張バネ258fLと、ステー258gLと、ステー258hLとを備えている。
ストッパ258eLは、ブーム54Lが機体上方向に回動した姿勢(「収納位置」)からそれ以上機体上方向(正面視反時計回り)に回動しないように規制して、ブーム54Lを「収納位置」に位置決めするためのものである。ストッパ258eLは、フレーム53の左端部(機体外側端部)の上面に立設するように固定されている。ストッパ258eLにブーム54Lの基部が当接することにより、ブーム54Lの回動が規制されるように構成されている。
引張バネ258fLは、一端部がフレーム53の左端部(機体外側端部)の上面に立設されているステー258gLに係止され、他端部がブーム54Lの右端部(機体内側端部)の下面に垂設されているステー258hLに係止されている。引張バネ258fLは、ブーム54Lが「散布位置」にある場合おいては回動軸158aLの下方に位置して、ブーム54Lを機体下方向(正面視時計回り)に回動するように付勢し、ブーム54Lが「収納位置」にある場合においては回動軸158aLの上方に移行(支点越え)して、ブーム54Lを機体上方向(正面視反時計回り)に回動するように付勢している。すなわち、引張バネ258fLの位置が回動軸158aLの下方から上方(または上方から下方)に移行することにより、付勢方向が機体下方向から機体上方向(または機体上方向から機体下方向)へと切り替わるように構成されている。
このような構成により、無人ヘリコプター1の散布作業中は、引張バネ258fLの付勢力によりブーム54L(54R)が機体下方向(正面視時計回り)に回動するように付勢されているため、ブーム54L(54R)を「散布位置」の姿勢で安定的に保持できる。そして、無人ヘリコプター1が降下して着地する際にブーム54L(54R)が地面等に衝突すると、衝突の反動でブーム54L(54R)が反対方向(機体上方向)に回動して引張バネ258fLの付勢方向が上述のようにして機体上方向(正面視反時計回り)へと切り替わってブーム54L(54R)が退避するため、衝突箇所のみの一部破損ですみアトマイザー62L(62R)やフレーム53の破損を回避できる。したがって、散布作業が中断されることなく継続できる。また、散布作業を続ける場合は、ブーム54L(54R)を手で押し下げる(機体下方向に回動させる)だけで、簡単にブーム54L(54R)を元(「散布位置」)の姿勢に戻すことができる。
次に、第三実施例に係る薬剤散布装置305について説明する。
図8に示すように、第三実施例に係る薬剤散布装置305においては、回動角度調節部358Lは、ブラケット158bLと、回動軸158aLとに加えて、アクチュエータとなるシリンダ358iLと、ステー358jLとを備えている。
シリンダ358iLは、一端部がフレーム53の左端部(機体外側端部)に回動可能に支持され、他端部がブーム54Lの右端部(機体内側端部)の上面に立設されているステー358jLに回動可能に支持されて、制御装置11により伸縮制御されるように構成されている。制御装置11は、シリンダ358iLを伸縮制御するためのものであり、通信手段12を介してリモコン13により遠隔操作される。リモコン13は、無人ヘリコプター1の飛行や薬剤散布装置305を操作するためのものである。
すなわち、シリンダ358iLは、リモコン13の操作により通信手段12を介して制御装置11が遠隔操作されて、伸縮するように構成されており、シリンダ358iLが収縮されるとブーム54Lが機体上方向に回動されて「収納位置」の姿勢とされる。一方、シリンダ358iLが伸長されるとブーム54Lが機体下方向に回動されて「散布位置」の姿勢とされる。
このような構成により、オペレータがリモコン13を手元で操作してシリンダ358iLを伸縮させて、ブーム54L(54R)を「散布位置」または「収納位置」に任意に切り替えることができるため操作性に優れる。また、無人ヘリコプター1の散布作業中は、シリンダ358iLが伸長されているため、ブーム54L(54R)を「散布位置」の姿勢で安定的に保持できる。そして、無人ヘリコプター1が降下して着地する際にオペレータがリモコン13を操作してシリンダ358iLを収縮させてブーム54L(54R)を「収納位置」の姿勢とすることにより、未然にブーム54L(54R)の地面等への衝突、ひいてはフレーム53やアトマイザー62L(62R)の破損を回避できる。したがって、散布作業が中断されることなく継続できる。
また、上記第三実施例は、図9に示すように変更することもできる。図9に示す実施例では、前記アクチュエータがモータ358kLとされている。モータ358kLは、モータ軸358lLが回動軸158aLに動力伝達可能に連結されている。モータ358kLは、リモコン13の操作により通信手段12を介して制御装置11が遠隔操作されて回転駆動されるように構成されており、モータ358kLの回転方向(正転・逆転)が切り替えられることにより、ブーム54Lが機体上方向または機体下方向に回動されて「収納位置」または「散布位置」の姿勢とされる。
本発明の一実施例に係る薬剤散布装置を備える無人ヘリコプターの側面図。 同じく正面図。 ブームが「収納位置」の姿勢とされた無人ヘリコプターの側面図。 ブーム及び回動角度調節部を模式的に示した側面図。 同じく正面図。 第一実施例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図。 第二実施例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図。 第三実施例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図。 第三実施例の変形例に係る回動角度調節部を模式的に示した正面図。 従来の薬剤散布装置を備える無人ヘリコプターの正面図。 従来のブーム及び回動角度調節部を模式的に示した平面図。 同じく正面図。
1 無人ヘリコプター
54L・54R ブーム
62L・62R アトマイザー(薬剤散布部)
105 薬剤散布装置
158L・158R 回動角度調節部

Claims (2)

  1. 薬液を散布する薬剤散布部であるアトマイザー(62L・62R)と、機体外側に張り出して、該アトマイザー(62L・62R)を取り付けるブーム(54L・54R)とを備える、無人ヘリコプター(1)の薬剤散布装置(105)において、前記ブーム(54L・54R)は、基部側に回動角度調節部(158L・158R)を備え、機体上方向に回動可能に構成し、該アトマイザー(62L・62R)は、「散布位置」では、機体外側に張り出した姿勢で、更に機体下方向へ回動しない姿勢で規制され、該アトマイザー(62L・62R)は、「収納位置」において、該ブーム(54L・54R)の、左右の一方のブーム(54L)が、側面視において軸心(A2)が機体垂直方向(V)に対して、前方に角度(α)だけ傾いた姿勢とし、他方のブーム(54R)が、側面視において軸心(A2)が機体垂直方向(V)に対して、後方に角度(α)だけ傾いた姿勢とし、該角度(α)は、前記ブーム(54L・54R)が前後に回動されたときに、機体の左右両側に付設された薬液タンク(51L・51R)の前方または後方の空間に収納され、該薬液タンク(51L・51R)と干渉しない角度としたことを特徴とする無人ヘリコプターの薬剤散布装置。
  2. 請求項1記載の無人ヘリコプターの薬剤散布装置において、前記アトマイザー(62L・62R)は、「散布位置」においては、バネの付勢力によりブーム(54L・54R)を機体下方向に回動するように付勢し、無人ヘリコプター(1)が降下して着地する際に、該ブーム(54L・54R)が地面等に衝突した時には、該ブーム(54L・54R)がバネの付勢力に抗して機体上方向に自動的に退避し、破損を回避することを特徴とする無人ヘリコプターの薬剤散布装置。
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