JP4673119B2 - 型締装置 - Google Patents
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フレームと、前記フレームに載置され固定金型が取付けられる固定盤と、前記固定盤に進退自在に取付けられ、係合溝を有したタイバーと、前記タイバーを進退させるタイバー用サーボモータと、前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在であり移動金型が取付けられる移動盤と、前記タイバーの係合溝に噛み合うことで前記移動盤を前記タイバーに着脱自在に固定するハーフナットと、ボールねじを介して前記移動盤を進退させ型開閉を行う型開閉用サーボモータと、前記型開閉用サーボモータの回転数を測定することで前記移動金型の位置を検出する位置検出装置と、コアバック工程において前記ハーフナットにより前記移動盤と前記タイバーとを固定し、前記タイバー用サーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する方向に移動させるとともに、前記移動盤の移動に従って回転する前記型開閉用サーボモータの回転数から前記位置検出装置により前記移動金型の位置を検出し、その検出結果に基づいて前記タイバー用サーボモータを駆動することで、前記タイバーの係合溝と前記ハーフナットとの間に存在する隙間が誤差として入り込むのを避けながら前記タイバー用サーボモータを用いて前記移動盤の位置制御を行う制御装置と、を具備する。
フレームと、前記フレームに載置され固定金型が取付けられる固定盤と、前記固定盤に取付けられ、係合溝を有したタイバーと、前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在であり移動金型が取付けられる移動盤と、前記固定盤に対して前記移動盤を挟んで反対側に設けられ前記固定盤に対して進退自在な油圧型締シリンダと、前記油圧型締シリンダに進退自在に取付けられ自身が進退することで前記移動盤を進退させる型締ラムと、前記型締ラムを進退させるラム用サーボモータと、前記タイバーの係合溝に噛み合うことで前記油圧型締シリンダを前記タイバーに着脱自在に固定するハーフナットと、ボールねじを介して前記移動盤を進退させ型開閉を行う型開閉用サーボモータと、前記型開閉用サーボモータの回転数を測定することで前記移動金型の位置を検出する位置検出装置と、コアバック工程において前記ハーフナットにより前記油圧型締シリンダを前記タイバーに固定し、前記ラム用サーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する方向に移動させるとともに、前記移動盤の移動に従って回転する前記型開閉用サーボモータの回転数から前記位置検出装置により前記移動金型の位置を検出し、その検出結果に基づいて前記ラム用サーボモータを駆動することで、前記タイバーの係合溝と前記ハーフナットとの間に存在する隙間が誤差として入り込むのを避けながら前記ラム用サーボモータを用いて前記移動盤の位置制御を行う制御装置と、を具備する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る型締装置11を開示している。図1に示すように、型締装置11は、フレーム12、固定盤13、タイバー14、タイバー用サーボモータ15、移動盤16、固定機構としてのハーフナット17、位置検出装置としてのリニアスケール18、出力装置としてのモニタ19、および制御装置20を備えている。
固定盤13の内部には、油圧型締シリンダ26が設けられている。固定盤13には、複数本のタイバー14が進退自在に取付けられている。具体的には、タイバー14は、基端部にピストン部27を有する。このピストン部27が油圧型締シリンダ26に取付けられている。これにより油圧型締シリンダ26の内部には、ピストン部27を挟んで、型締側室28と、型開側室29の2つのシリンダ室が形成される。
位置決めボックス34の外部には、タイバー用サーボモータ15が取付けられている。タイバー用サーボモータ15には駆動プーリ39が設けられている。駆動プーリ39と従動プーリ38との間にはタイミングベルト41が掛け渡されている。
一方、固定盤13の前面において、縦方向の略中央部には、リニアスケール18の第2の部品としてのスケール本体18bが固定されている。具体的には、スケール本体18bは、長手方向を水平にして、かつ、スケール本体18bが移動盤16に取付けられた検出器18aの下面に沿うように固定される。すなわち、検出器18aが移動盤16に従って進退するとき、検出器18aはスケール本体18bの上を進退する。
ハーフナット17が係合溝14aと噛み合う方向に駆動されたとき、移動盤16がタイバー14に固定される。ハーフナット17が係合溝14aから離脱する方向に駆動されたとき、移動盤16とタイバー14との固定が解除される。移動盤16とタイバー14との固定が解除されると、移動盤16がタイバー14に沿って移動可能となる。
制御装置20はさらに、リニアスケール18から受け取った検出結果に基づき、移動金型42の移動量を算出する。
またモニタ19は、制御装置20に配線を介して接続されている。これによりモニタ19は、制御装置20から算出した移動金型42の移動量に関する情報を受け取る。
モニタ19は、図示しない表示画面を有する。モニタ19は、この表示画面に、例えばリニアスケール18の検出器18aから受け取った移動金型42の現在位置の情報と、制御装置20が算出した移動金型42の移動量に関する情報とを表示する。
まず、固定金型25と移動金型42の取付けおよび型厚調整工程を行う。その後、制御装置20に、コアバック工程における移動金型42の移動量(すなわちコアバック量)を設定する。具体的には、製品の設計と材料から必要なコアバック量を算出し、この算出した値を制御装置20に入力する。
まず、型閉じ動作を行う。具体的には、移動盤16を型閉め限まで移動させ、ハーフナット17をタイバー14の係合溝14aに係合させることで、移動盤16をタイバー14に固定する。ここで型閉め限とは、移動金型42と固定金型25とが接する直前の位置のことである。
コアバック動作は、制御装置20によりタイバー用サーボモータ15を駆動することにより行う。すなわち、タイバー用サーボモータ15を駆動し、ボールねじ33およびタイバー14を介して、移動盤16を低速後退させる。
ことで、移動金型42の移動量が検出される。そして、その検出値が配線54を介してモニタ19、ならびに、配線54およびモニタ19を介して制御装置20に送られる。
モニタ19は、リニアスケール18の検出器18aから受け取った検出値、および制御装置20から受け取った移動金型42に関する情報を、表示画面にリアルタイムに表示する。
そして再び制御装置20は検出器18aから検出値を受け取り、設定したコアバック量と移動金型42の移動量との比較を行う。そしてさらにその結果に基づき、タイバー用サーボモータ15に対して制御信号を送る。この作業を、設定したコアバック量と移動金型42の移動量とが一致するまで繰り返し行う。そして、移動金型42の移動量が設定したコアバック量に達した場合、タイバー用サーボモータ15に対して駆動を停止する旨の制御信号を送る。
しかし、ロータリーエンコーダ49で測定されるのは直接移動盤16の移動量であるので、従来のようにタイバー14を介して測定を行うより、誤差の少ない測定を行うことができる。この場合、既存の型締装置に新たなる測定装置の取付けが必要なく、制御装置の制御プログラムの設定変更だけで実施が可能である。
図2に示すように、型締装置71は、フレーム12、固定盤13、タイバー72、移動盤16、油圧型締シリンダ73、型締ラム74、ラム用サーボモータ75、固定機構としてのハーフナット17、位置検出装置としてのリニアスケール18、出力装置としてのモニタ19、および制御装置76を備えている。
型締ラム74の先端部は移動盤16に連結されている。すなわち型締ラム74が進退することで、移動盤16が型締ラム74に従い進退する。
ねじ軸82先端部には、フランジ部83が設けられている。フランジ部83は型締ラム74に連結されている。ねじ軸82の基端部は油圧型締シリンダ73の後方、すなわち図2中で左側へ突出している。この突出部にはねじ部82aが形成されている。
油圧型締シリンダ73には、ブラケット86によってラム用サーボモータ75が取付けられている。ラム用サーボモータ75には駆動プーリ87が設けられている。駆動プーリ87と従動プーリ85との間にはタイミングベルト88が掛け渡されている。
ハーフナット17が係合溝72aと噛み合う方向に駆動されたとき、油圧型締シリンダ73がタイバー72に固定される。ハーフナット17が係合溝72aから離脱する方向に駆動されたとき、油圧型締シリンダ73とタイバー72との固定が解除される。油圧型締シリンダ73とタイバー72との固定が解除されると、移動盤16がタイバー72に沿って移動可能となる。
制御装置76はさらに、リニアスケール18から受け取った検出結果に基づき、移動金型42の移動量を算出する。
固定金型25と移動金型42の取付け、型厚調整工程、コアバック量の設定、保圧・冷却工程、および型開き工程については、第1の実施形態と略同様であるので説明を省略する。
型閉じ動作後、射出工程に入る。射出工程では、油圧型締シリンダ73の油圧室77に作動油が供給され、型締ラム74を前進させる。ここで型締ラム74の前進とは、図2中で右側に移動することをいう。ここで型締ラム74には、移動盤16が連結されているため、移動盤16が型締ラム74に従って移動する。これにより移動金型42と固定金型25とが型締めされる。移動金型42と固定金型25とが型締された状態で、図示しない射出ノズルから材料が射出される。
移動盤16が低速後退すると、それに従い、移動盤16に取付けられた検出器18aがスケール本体18b上を後退する。検出器18aがスケール本体18bに沿って後退することで、移動金型42の移動量が検出される。そして、その検出値が配線54を介してモニタ19、ならびに、配線54およびモニタ19を介して制御装置76に送られる。
モニタ19は、リニアスケール18の検出器18aから受け取った検出値、および制御装置76から受け取った移動金型42に関する情報を、表示画面にリアルタイムに表示する。
そしてこの作業を、第1の実施形態と同様に、設定したコアバック量と移動金型42の移動量とが一致するまで繰り返し行い、移動金型42の移動量が設定したコアバック量に達した場合、ラム用サーボモータ75に対して駆動を停止する旨の制御信号を送る。
しかし、本実施形態ではリニアスケール18を用い、移動盤16の位置を直接検出するので、測定値に誤差が入り込む余地が少ない。また、リニアスケール18が検出した結果に基づいて移動盤16の位置制御を行うことで、実際の移動金型42の移動量を、移動盤16の位置制御のために設定されたコアバック量に近づけることができる。
スケール本体は、コアバック時に移動盤16が移動するストローク分の長さを有するものであれば特にこれに限定されない。
型締装置に取付けられるこれらの位置検出装置は、1個に限られることなく、複数個の位置検出装置を取付けてもよい。
Claims (5)
- フレームと、
前記フレームに載置され、固定金型が取付けられる固定盤と、
前記固定盤に進退自在に取付けられ、係合溝を有したタイバーと、
前記タイバーを進退させるタイバー用サーボモータと、
前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在であり、移動金型が取付けられる移動盤と、
前記タイバーの係合溝に噛み合うことで前記移動盤を前記タイバーに着脱自在に固定するハーフナットと、
ボールねじを介して前記移動盤を進退させ型開閉を行う型開閉用サーボモータと、
前記型開閉用サーボモータの回転数を測定することで前記移動金型の位置を検出する位置検出装置と、
コアバック工程において、前記ハーフナットにより前記移動盤を前記タイバーに固定し、前記タイバー用サーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する向きに移動させるとともに、前記移動盤の移動に従って回転する前記型開閉用サーボモータの回転数から前記位置検出装置により前記移動金型の位置を検出し、その検出結果に基づいて前記タイバー用サーボモータを駆動することで、前記タイバーの係合溝と前記ハーフナットとの間に存在する隙間が誤差として入り込むのを避けながら前記タイバー用サーボモータを用いて前記移動盤の位置制御を行う制御装置と、
を具備することを特徴とする型締装置。 - 請求項1の記載において、
前記制御装置は、
前記位置検出装置の検出結果に基づき、前記移動金型の移動量を算出し、
該制御装置にあらかじめ設定しておくコアバック工程における前記移動金型の移動量と、前記算出した移動金型の移動量とが一致したときに、前記移動盤を停止させるように前記タイバー用サーボモータを駆動することを特徴とする型締装置。 - フレームと、
前記フレームに載置され、固定金型が取付けられる固定盤と、
前記固定盤に取付けられ、係合溝を有したタイバーと、
前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在であり、移動金型が取付けられる移動盤と、
前記固定盤に対して前記移動盤を挟んで反対側に設けられ、前記固定盤に対して進退自在な油圧型締シリンダと、
前記油圧型締シリンダに進退自在に取付けられ、自身が進退することで前記移動盤を進退させる型締ラムと、
前記型締ラムを進退させるラム用サーボモータと、
前記タイバーの係合溝に噛み合うことで前記油圧型締シリンダを前記タイバーに着脱自在に固定するハーフナットと、
ボールねじを介して前記移動盤を進退させ型開閉を行う型開閉用サーボモータと、
前記型開閉用サーボモータの回転数を測定することで前記移動金型の位置を検出する位置検出装置と、
コアバック工程において、前記ハーフナットにより前記油圧型締シリンダを前記タイバーに固定し、前記ラム用サーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する方向に移動させるとともに、前記移動盤の移動に従って回転する前記型開閉用サーボモータの回転数から前記位置検出装置により前記移動金型の位置を検出し、その検出結果に基づいて前記ラム用サーボモータを駆動することで、前記タイバーの係合溝と前記ハーフナットとの間に存在する隙間が誤差として入り込むのを避けながら前記ラム用サーボモータを用いて前記移動盤の位置制御を行う制御装置と、
を具備することを特徴とする型締装置。 - 請求項3の記載において、
前記制御装置は、
前記位置検出装置の検出結果に基づき、前記移動金型の移動量を算出し、
該制御装置にあらかじめ設定しておくコアバック工程における前記移動金型の移動量と、前記算出した移動金型の移動量とが一致したときに、前記移動盤を停止させるように前記ラム用サーボモータを駆動することを特徴とする型締装置。 - 請求項1または3の記載において、
前記位置検出装置の検出結果に基づいて算出する前記移動金型の移動量を表示する出力装置をさらに具備することを特徴とする型締装置。
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