JP4671943B2 - 男性用軽失禁パッド - Google Patents

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本発明は、特に軽度の尿失禁症の男性用の失禁パッドに関する。
中高年の前立線肥大等による軽度の失禁症状のある人は、男性用失禁パッドを使用している。現在市販されている男性用失禁パッドの多くは、100cc以上の尿を吸収可能に設計されており、繊維成分や吸水性ポリマー等の吸収材を多く含み、かなり大きなものである。そのため、これらのパッドは、持ち運びが不便であり、装着感が良好とはいい難く、装着した場合は、ズボンの上からパッドの装着が目立つほど違和感がある。一方、失禁症状が軽度である人にとっては、このような100cc以上もの尿を吸収し得る吸収性能は不要であり、小型で、装着しても目立たないパッドが望まれていた。
軽度の尿失禁症の男性用失禁パッドとしては、陰茎が挿入されるポケットを有するものが知られている。しかし、このようなポケットタイプの男性用失禁パッドは、その構造上、各種必要特性のバランスをとることが難しく、高性能の失禁パッドを得られにくい。即ち、ポケットタイプの男性用失禁パッドは、そのポケットにおける陰茎の挿入口のサイズを陰茎サイズに近づけるように設計することによって、パッド装着中は、陰茎がポケット内部でしっかりとホールドされるようになり、装着感及び尿吸収の点で良好な結果が得られるようになる反面、パッドを装着しようとする時は、挿入口のサイズが陰茎サイズに近いため、陰茎を挿入口へ挿入しづらく、装着に手間取るようになってしまう。また、陰茎を挿入し易いように挿入口のサイズを大きくすると、装着者の活動によりポケットから陰茎が抜け易くなり、装着感及び尿吸収の点で問題が生じる。
また特許文献1には、ポケットタイプとは異なるタイプの軽度の尿失禁症の男性用失禁パッドとして、陰茎及び陰嚢を覆うための上側の盾形部分と、陰茎及び陰嚢を下側から保持するカップ形部分とを有する男性失禁用パッドが記載されている。
しかし、特許文献1に記載の男性失禁用パッドは、プラスチックフィルムや高吸収性ポリマーなどの水中では分解しない材料を多く含んでいるため、使用後に水洗トイレに流すことができず、廃棄処理が不便であった。この種のパッドの装着、交換、廃棄等の取り扱い作業は、男性用個室トイレなどの個室内で全て完了されることが望ましいところ、男性用個室トイレには、女性用個室トイレに備えられているような生理用品用の廃棄ボックスは通常備えられていないため、パッドが水洗トイレに流せないものである場合は、個室外の廃棄ボックスのある場所まで使用後のパッドを持って行かなくてはならず、廃棄処理が面倒である。
特開昭62−502855号公報
従って本発明の目的は、持ち運びに便利で、着脱が容易で、装着しても目立ちにくく、水洗トイレに流して廃棄できる男性用軽失禁パッドを提供することにある。
本発明は、吸水性能を有する矩形形状の一枚の水解シート状部材から形成され、不使用時には平面状態に折り畳まれており、使用時に立体形状にされる男性用軽失禁パッドであって、使用時の立体形状は、着用者の陰嚢を下方からガードする底部ガードと、着用者の性器全体を前側からガードする前側ガードとからなり、前記底部ガードは、前記水解シート状部材を二分する中心線の略中央を基点として該水解シート状部材の一端縁部に向けて放射状に伸びる複数の折曲線において、該水解シート状部材を折曲させて形成されており、前記前側ガードは、前記水解シート状部材の前記基点より他端縁部側を前記中心線において断面V字形状に折曲させて形成されており、前記前側ガードの非肌当接面側に、前記男性用軽失禁パッドを下着に固定する粘着部が設けられており、前記不使用時の平面状態は、前記中心線及び複数の前記折曲線において、前記水解シート状部材を折り畳むことにより形成される男性用軽失禁パッドを提供することにより、上記の目的を達成したものである。
本発明の男性用軽失禁パッドは、持ち運びに便利で、着脱が容易で、装着しても目立ちにくく、水洗トイレに流して廃棄できるものである。
以下、本発明の男性用軽失禁パッド(以下、失禁パッドともいう)を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
本発明の第1実施形態の失禁パッド1は、図1に示すように、吸水性能を有する矩形形状の一枚の水解シート状部材10から形成され、図2に示すように、不使用時には平面状態に折り畳まれており、図3及び図4に示すように、使用時に立体形状にされる失禁パッドである。
水解シート状部材10は、長方形形状を有している。水解シート状部材10の寸法は特に制限されないが、軽度の尿失禁症の男性用失禁パッドとして充分な尿吸収能を有し、且つ持ち運びが容易で装着しても目立ちにくくする観点から、長手方向の長さは、好ましくは10〜40cm、更に好ましくは15〜30cmであり、幅方向(長手方向と直交する方向)の長さは、好ましくは8〜30cm、更に好ましくは10〜25cmである。
水解シート状部材10としては、吸水性能及び水解性を有するシート状部材が用いられる。本実施形態の失禁パッド1は軽度の尿失禁症用であるため、吸水性能としては数cc程度の尿を吸収し得る性能があれば良い。また、水解性とは、シート状部材を通常の水洗トイレに流したときに、その水流により該シート状部材が崩壊し、水洗トイレを詰まらせることなく流すことができる性能である。このような観点から、水解シート状部材10としては、水への分散性能を示す繊維成分を主体とするものが好ましい。水解シート状部材10に好ましく用いられる繊維成分としては、木材パルプ繊維、非木材系植物繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維等を挙げることができる。水解シート状部材10には、必要に応じ、多糖誘導体、合成高分子及び天然物等の水溶性バインダー、紙力増強剤等を含有させることができる。
好ましい水解シート状部材10として、例えば、トイレットペーパー、スパンレース不織布(特に、短繊維を使用したもの)、本出願人の先の出願に係る特開平2−229295号公報に記載の水解紙も好適に使用できる。これらの中でも、特に特開平2−229295号公報の実施例3の水解紙(NBKP(針葉樹クラフトパルプ)70重量部、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)30重量部からなる抄紙用原料を用い、丸網−ヤンキーマシンを使用して坪量20g/m2のトイレットペーパー様クレープ紙(クレープ率10%)を製造し、このクレープ紙にグラビアコーターで水溶性カルボキシメチルセルロース(ナトリウム:カルシウム=1/3(モル比)、ダイセル化学製)をクレープ紙重量に対して3%になるように塗工・乾燥して得られる水解紙)が好ましい。
水解シート状部材10の坪量は、軽度の尿失禁症の男性用失禁パッドとして充分な尿吸収能を有し、且つ装着しても目立ちにくくする観点から、好ましくは12〜100g/m2、更に好ましくは15〜60g/m2である。
また水解シート状部材10の厚みは、同様の観点から、好ましくは0.05〜0.70mm、更に好ましくは0.07〜0.40mmである。
水解シート状部材10は、パッド使用中に吸収した尿が下着側へ染み出して下着を汚すことを防止する観点から、失禁パッド1の使用時に非肌当接面側となる面が撥水処理されていることが好ましい。水解シート状部材の撥水処理は、例えばフッ素、シリコーン、ジメチルシリコーン等の従来公知の撥水剤を、水解シート状部材に塗布、噴霧する等の公知の加工法によって行なうことができる。
また、尿などの排泄物に起因する悪臭を抑える観点から、水解シート状部材10に消臭剤が含有されていることが好ましい。消臭剤としては、例えば、塩化亜鉛賦活活性炭、ゼオライト、アモルファスシリカ、ベントナイト、活性アルミナ、活性白土等、特開2004−244789に記載される抗菌性を有する金属を含むカンクリナイト様鉱物、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマーを含むモノマー成分を共重合して得られる金属イオンを含有している消臭粒子等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。消臭剤の含有量は、失禁パッド1の全重量に対して、好ましくは0.1〜1.5重量%、更に好ましくは0.3〜1.0重量%である。消臭剤を水解シート状部材10に含有させる方法としては、例えば水解シート状部材10を通常の湿式抄紙法によって抄造する場合は、その抄造時に消臭剤を混抄する方法が挙げられる。また、別途製造された水解シート状部材10に、消臭剤を適当な溶媒に含有させてなる液を、塗布、噴霧、含浸等させる方法も好ましく使用できる。
また、失禁パッド1は、使用時に外部からの応力によって変形することがあるが、該失禁パッド1を構成する水解シート状部材10の剛性が高いと、変形時等に大きな音が発せられ、周囲の人間に聞こえてしまうことがある。そこで、このような問題を解決するため、水解シート状部材10の剛性はある程度低いほうが好ましい。具体的には、水解シート状部材10のバルクソフトネスが、100cN以下、特に3〜60cNであることが好ましい。該バルクソフトネスは、下記測定方法によって測定される。
〔バルクソフトネスの測定方法〕
水解シート状部材を、その流れ方向(水解シート状部材製造時のMD)へ30mm且つ幅方向(水解シート状部材製造時のCD)へ150mmの大きさにカットし矩形状の試験片を得る。この試験片から、その短辺方向(30mmの方向)を高さ方向とする直径45mmの円筒を作る。円筒の円周方向の重なり幅は約9mmとする。重なった部分の上端及び下端をMAX製ステープラHD−10D、針No.10−1Mで固定する。このようにして得られた円筒状の測定サンプルを円筒の高さ方向に圧縮したときの最大荷重を圧縮試験機によって測定し、その値を流れ方向(MD)へのバルクソフトネスの値とする。圧縮試験機はオリエンテック(株)社製RTA−100型(商品名)を用いた。圧縮速度は10mm/minとする。幅方向(CD)へのバルクソフトネスは、水解シート状部材を、その流れ方向へ150mm、幅方向へ30mmの大きさにカットし、上述した流れ方向(MD)へのバルクソフトネスの測定方法と同様の方法で測定する。こうして得られた流れ方向、幅方向のそれぞれのバルクソフトネスの値のうちの大きい方を、当該水解シート状部材のバルクソフトネスとする。
このような水解シート状部材10から形成される、第1実施形態の失禁パッド1は、使用時の立体形状は、図3及び図4に示すように、着用者の陰嚢を下方からガードする底部ガード2と、着用者の性器全体を前側からガードする前側ガード3とからなる。着用者の男性性器は、底部ガード2と前側ガード3とによって囲まれた空間S内に、陰嚢を該底部ガード2の肌当接面に当接させて収められる。
尚、本明細書において、肌当接面は、図1に示すように平面状に拡げた失禁パッドの両面のうち、着用時に着用者の肌側に向けられる面である。また、以下、非肌当接面という語句を使用することがあるが、これは、平面状に拡げた失禁パッドの両面のうち、着用時に下着側(着用者の肌側とは反対側)に向けられる面である。図1で示されている面は、失禁パッドの肌当接面側である。
底部ガード2は、図1に示すように、長方形形状の水解シート状部材10を二分する中心線L1の略中央を基点Pとして該水解シート状部材10の長手方向一端縁部10aに向けて放射状に伸びる複数(4本)の折曲線L2〜L5において、該水解シート状部材10を折曲させて形成されている。図1中、実線で示す線は折曲時に山折りにされる線であり、点線で示す線は折曲時に谷折りにされる線である。中心線L1は、水解シート状部材10の長手方向にその全長に亘って伸びており、折曲線L2及びL3と折曲線L4及びL5とは、該中心線L1を挟んで対称の関係にある。
水解シート状部材10の長手方向一端縁部10aに向けて伸びている、複数の折曲線L2〜L5のうち、最外方に位置する2本の折曲線L2及びL5が、基点Pと該長手方向一端縁部10a側の角部C1、C2とを結ぶ角部折曲線となっている。角部折曲線L2は基点Pと角部C1とを結んでおり、角部折曲線L5は基点Pと角部C2と結んでいる。折曲線L3、L4それぞれは、2本の角部折曲線L2、L5と中心線L1との間に位置している。
第1実施形態においては、図3に示すように、底部ガード2を完全に展開させた状態において、その端縁2aが直線である。着用者の陰嚢及びその周辺部は非常にデリケートであり、これらの部位にあてがわれる底部ガード2の端縁2aをこのように直線で形成し、該端縁2aが外方に向けて突出する突出部を有しないようにすることにより、着用者の陰嚢及びその周辺部が傷つられるおそれが大幅に低減し、パッドをより快適に使用できるようになる。
このような直線の端縁2aは、図1に示す折曲線L6、L7において、水解シート状部材10の長手方向一端縁部10a側の角部C1、C2を折曲させることによって形成することができる。即ち、第1実施形態においては、底部ガード2は、放射状に伸びる複数の折曲線L2〜L5に加えて、更に2本の折曲線L6、L7において、水解シート状部材10を折曲させて形成されている。折曲線L6、L7は、水解シート状部材10の長手方向一端縁部10aにおける、折曲線L3及びL4との交点と、該水解シート状部材10の幅方向両端部10c、10dとを結ぶ線である。折曲線L6は角部折曲線L2と直交しており、折曲線L7は角部折曲線L5と直交している。折曲線L6、L7は、中心線L1を挟んで対称の関係にある。
基点Pは、水解シート状部材10の長手方向一端縁部10aから、該水解シート状部材10の長手方向の長さ(全長)の15〜60%、特に20〜40%に相当する距離離間した位置にあることが好ましい。
折曲線L3、L4と中心線L1とのなす角度θは、好ましくは5〜40°、更に好ましくは10〜35°である。
前側ガード3は、水解シート状部材10の基点Pより該水解シート状部材10の長手方向他端縁部10b側を中心線L1において断面V字形状に折曲させて形成されている。
前側ガード3の非肌当接面側には、失禁パッド1を下着に固定する粘着部4が設けられている。粘着部4は、長方形形状を有しており、その長手方向を水解シート状部材10の幅方向に一致させて、該幅方向の中央に設けられている。粘着部4は、少なくとも水解シート状部材10の幅方向中央で、且つ該水解シート状部材10の長手方向他端部10bから、該水解シート状部材10の長手方向の長さ(全長)の0〜50%、特に0〜40%に相当する距離離間した位置に設けられることが好ましい。また、粘着部4の大きさは、水解シート状部材10の非肌当接面側の全面積に対して、好ましくは3〜50%、更に好ましくは5〜30%である。粘着部4形成用の粘着剤としては、生理用ナプキン等の吸収性物品の粘着部形成用に従来用いられている各種の粘着剤を特に制限なく用いることができる。尚、粘着部4は、その使用前は、粘着部4との対抗面が剥離処理された剥離シートによって被覆しておき、使用時には、該剥離シートを剥がし、該粘着部4を露出させて使用するようにしてもよい。
第1実施形態の失禁パッド1は、長方形形状の水解シート状部材10を、上述した複数の線において折曲して作製される。
先ず、図5(a)に示すように、水解シート状部材10を中心線L1で折曲して二つ折りする。次いで、図5(b)に示すように、二つ折りされた水解シート状部材10を折曲線L2、L5で折曲し、二分された該水解シート状部材10の長手方向一端縁部10aを、幅方向一端縁部10c、10dに一致させて、図5(c)に示すような三角形形状部を作製する。次いで、こうして作製された三角形形状部を、図5(d)に示すように、折曲線L2、L5で折り潰す。さらに、この状態から、折曲線L2、L5において、折曲線L4側を折曲線L3側と反対側に折曲して、図5(e)に示す状態を作製する。そして、この状態から、二分された角部C1を折曲線L6において折曲し、同じく二分された角部C2を折曲線L7において該角部C1の折曲側と反対側に折曲することにより、図5(f)に示すように、平面状態に折り畳まれた状態の失禁パッド1(粘着部4の図示は省略)が作製される。図5(f)に示す失禁パッド1の平面状態は、該パッド1の不使用時の平面状態と同じである。即ち、第1実施形態の失禁パッド1の不使用時の平面状態は、中心線L1及び複数の折曲線L2〜L7において、水解シート状部材10を折り畳むことにより形成される。
第1実施形態の失禁パッド1を使用する際には、図2に示す如く平面状態に折り畳まれた状態から、中心線L1において二つ折りされている前側ガード3を、断面V字形状になるように拡げると共に、底部ガード2を展開して、失禁パッド1を図3及び図4に示す如き立体形状とする。そして、底部ガード2で着用者の陰嚢をその下方から包むように、立体形状の失禁パッド1の空間S内に男性性器を収める。こうして身体にあてがわれた失禁パッド1は、その非肌当接面側に配されている粘着部4を介して下着に固定される。こうして失禁パッド1を下着に装着して使用することができる。
第1実施形態の失禁パッド1は、図6に示すように、複数(図6では2つ)の失禁パッド1,1・・・を重ねて使用することもできる。図6では、説明容易のため、2つの失禁パッドがさほど密着していないように記載しているが、実際には、2つの失禁パッドは、それぞれの中心線L1が重なるように密着して重ね合わされる。このように複数のパッドを重ねて使用することにより、外側のパッドを交換用のパッドとして使用することができるため、交換用のパッドをバッグや洋服のポケットなどに入れて携行する必要がなくなり、利便性が向上する。パッド交換作業は、身体側に位置するパッドを取り除くだけで済み、非常に簡単である。また、このように複数の失禁パッド1を重ねて使用しても、該失禁パッド1は、上述したように、薄手のシート状部材を適宜折り曲げただけで構成されており、嵩が殆ど増えないため、着用感や着用時の目立ち度合いは、一つの失禁パッドを使用する時と殆ど変わらない。
以上の構成を有する第1実施形態の失禁パッド1によれば、一枚の水解シート状部材から形成されており、不使用時には平面状態に折り畳まれているため、持ち運びが簡単で、携帯性に優れている。また使用時には、平面状態から簡単に立体形状にすることができ、着脱が容易で、装着しても目立ちにくい。また使用後は、水洗トイレに流して廃棄でき、後処理を簡単に済ますことができる。
また、第1実施形態の失禁パッド1は、上述したように、底部ガード2の端縁2aが直線であり、外方に向けて尖っていないため、該端縁2aで着用者の肌が傷つくおそれが少なく、安心して使用することができる。
また、失禁パッド1を構成する水解シート状部材10の非肌当接面側が撥水処理されていることにより、吸収された尿が失禁パッド1の該非肌当接面側と当接する下着側に染み出すおそれがなく、漏れが効果的に防止される。
また、失禁パッド1を構成する水解シート状部材10に消臭剤が含有されていることにより、尿などの排泄物に起因する悪臭が低減、除去され、快適な使用感が得られる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。以下の実施形態については、上述した第1実施形態の失禁パッド1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態の失禁パッド1についての説明が適宜適用される。以下の実施形態と第1実施形態とは、水解シート状部材10の折り方の点でのみ相違する。
図7〜図11は、本発明の第2実施形態の失禁パッドを示す図である。
第2実施形態は、図7に示すように、中心線L1及び複数の折曲線L2〜L7の位置は第1実施形態と同一であるが(図1参照)、これら複数の折曲線L2〜L7における水解シート状部材10の折り方(山折りするか、谷折りするか)の点で第1実施形態と相違する。
第2実施形態の失禁パッドは、図7に示す状態から、図11(a)に示すように中心線L1及び各折曲線において水解シート状部材10を折曲し、さらに、図11(b)に示すように、二分された角部C1、C2それぞれを、水解シート状部材10の肌当接面側に折曲することにより作製することができる。
第2実施形態の失禁パッドは、第1実施形態と同様に使用することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図12〜図16は、本発明の第3実施形態の失禁パッドを示す図である。
第3実施形態の失禁パッドは、図12に示すように、中心線L1と角部折曲線L2、L5との間に折曲線が無く、その代わりに、角部折曲線L2、L5より外方に折曲線L3'、L4'を有しており、これら折曲線L3'、L4'が、複数の放射状に伸びる折曲線のうちで最外方に位置している。折曲線L3'、L4'と中心線L1とのなす角度θ'は、好ましくは5〜40°、更に好ましくは10〜35°である。
第3実施形態の失禁パッドは、図12に示す状態から、図16(a)に示すように中心線L1及び各折曲線において水解シート状部材10を折曲し、さらに、図16(b)に示すように、二分された角部C1、C2それぞれを、水解シート状部材10の非肌当接面側に折曲することにより作製することができる。
第3実施形態の失禁パッドは、第1実施形態と同様に使用することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の失禁パッドは、上述した実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
例えば、上述した実施形態は、何れも一枚の水解シート状部材の折曲だけで構成されていたが、水解性を損なわない範囲で、水溶性接着剤等を用いて適当な失禁パッドの適当な箇所をシールしてもよい。
本発明の第1実施形態の失禁パッドの展開状態における肌当接面側を示す平面図である。 第1実施形態の失禁パッドの平面状態に折り畳まれた状態を示す平面図である。 第1実施形態の失禁パッドの立体形状にされた状態における肌当接面側を示す斜視図である。 第1実施形態の失禁パッドの立体形状にされた状態における非肌当接面側を示す斜視図である。 水解シート状部材を折曲して、第1実施形態の失禁パッドを作製する過程を示す平面図である。 第1実施形態の失禁パッドの使用形態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の失禁パッドの展開状態における肌当接面側を示す平面図である。 第2実施形態の失禁パッドの平面状態に折り畳まれた状態を示す平面図である。 第2実施形態の失禁パッドの立体形状にされた状態における肌当接面側を示す斜視図である。 第2実施形態の失禁パッドの立体形状にされた状態における非肌当接面側を示す斜視図である。 水解シート状部材を折曲して、第2実施形態の失禁パッドを作製する過程を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の失禁パッドの展開状態における肌当接面側を示す平面図である。 第3実施形態の失禁パッドの平面状態に折り畳まれた状態を示す平面図である。 第3実施形態の失禁パッドの立体形状にされた状態における肌当接面側を示す斜視図である。 第3実施形態の失禁パッドの立体形状にされた状態における非肌当接面側を示す斜視図である。 水解シート状部材を折曲して、第3実施形態の失禁パッドを作製する過程を示す斜視図である。
符号の説明
1 失禁パッド
2 底部ガード
3 前側ガード
4 粘着部
S 男性性器の収容空間

Claims (4)

  1. 吸水性能を有する長方形形状の一枚の水解シート状部材から形成され、不使用時には平面状態に折り畳まれており、使用時に立体形状にされる男性用軽失禁パッドであって、
    使用時の立体形状は、着用者の陰嚢を下方からガードする底部ガードと、着用者の性器全体を前側からガードする前側ガードとからなり、
    前記底部ガードは、前記水解シート状部材を二分し且つ該水解シート状部材の長手方向に伸びる中心線の略中央を基点として該水解シート状部材の一端縁部に向けて放射状に伸びる複数の折曲線において、該水解シート状部材を折曲させて形成されており、前記前側ガードは、前記水解シート状部材の前記基点より他端縁部側を前記中心線において断面V字形状に折曲させて形成されており、前記前側ガードの非肌当接面側に、前記男性用軽失禁パッドを下着に固定する粘着部が設けられており、
    前記不使用時の平面状態は、前記中心線及び複数の前記折曲線において、前記水解シート状部材を折り畳むことにより形成され
    複数の前記折曲線は、前記水解シート状部材の長手方向一端縁部に向けて伸びており、且つ複数の該折曲線は、前記基点と該長手方向一端縁部側の角部とを結ぶ2本の角部折曲線を含んでおり、該角部が該角部折曲線と直交する折曲線において折曲される男性用軽失禁パッド。
  2. 前記底部ガードの端縁が直線である請求項1記載の男性用軽失禁パッド。
  3. 前記水解シート状部材の非肌当接面側が撥水処理されている請求項1又は2記載の男性用軽失禁パッド。
  4. 前記水解シート状部材に消臭剤が含有されている請求項1〜の何れか一項に記載の男性用軽失禁パッド。
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