JP4670316B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素もしくは水素を含む化合物を燃料とする燃料電池を有する燃料電池システムに関する。
燃料電池システムには、以下に説明するように、電気ヒータもしくは触媒燃焼器を備えるものがある。
例えば、燃料電池に熱媒体(冷媒)を流すことで冷却する冷却系と、この熱媒体を加熱する加熱器として、電気ヒータと触媒燃焼器のどちらか一方とを備える燃料電池システムがある(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、氷点下環境での低温始動時において、冷却系を加熱して燃料電池本体および周辺補機類を含めたシステムの暖機を行うために、電気ヒータ等を用いている。
また、他の目的により、電気ヒータを備える車両用燃料電池システムがある。このシステムでは、燃料電池自動車において発生する余剰なエネルギ、例えば、回生ブレーキ等により生じ、かつ、蓄電池の容量オーバにより発生する余剰な回生エネルギ(電気)を、電気ヒータで消費し、発生した熱を、システム内に回収したり、システム外に放出したりしている(例えば、特許文献2参照)。
また、同様の目的により、触媒燃焼器を備える燃料電池システムがある。このシステムでは、燃料電池から排出される窒素や水蒸気を多量に含む未反応水素ガス(以下、オフ水素と呼ぶ)を、触媒燃焼器で、触媒燃焼させ、オフ水素ガスを処理している(例えば、特許文献3参照)。
このように、暖機や、余剰エネルギを効率良く回収あるいは安全に処理するために、電気ヒータもしくは触媒燃焼器が用いられている。
特開平2004−158333号 特開平2002−110187号 特開平2004−164951号
しかし、上記した従来技術(例えば、特許文献1に記載の技術)に対して、暖機時間を短縮したいという要望がある。そこで、従来では、電気ヒータと触媒燃焼器のどちらか一方のみを用いていたのに対して、熱源を増やして暖機時間を短縮するために、単に、電気ヒータと触媒燃焼器とを併用するということが考えられる。ただし、燃料電池システム全体の省スペース化を考慮すると、加熱器は、2機よりも1機の方が好ましい。
また、暖機だけでなく、余剰エネルギを効率良く回収あるいは安全に処理するためには、上述のとおり、電気ヒータと触媒燃焼器とを併用することが必要となる。しかし、この場合においても、燃料電池システム全体の省スペース化を考慮すると、加熱器は、2機よりも1機の方が好ましい。
本発明は、上記点に鑑み、単に、電気ヒータと触媒燃焼器とを併用する燃料電池システムと比較して、省スペース化が可能である燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料電池システムを以下の構成としている。すなわち、燃料電池(100)と、燃料電池(100)に熱媒体を供給する熱媒体供給経路(30)と、熱媒体を加熱する加熱手段(1)とを備え、加熱手段(1)は、発熱することで高温ガスを生成する高温ガス生成手段(2)と、高温ガス生成手段(2)で生成された高温ガスと熱媒体との熱を交換することで、熱媒体を加熱する熱交換手段(3)とを有している燃料電池システムであって、高温ガス生成手段(2)に空気を供給する空気供給手段(10、11)と、高温ガス生成手段(2)に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段(104、21)と、燃料電池(100)が生成した電力の高温ガス生成手段(2)への供給を制御する電力供給制御手段(41)とを備えている。
そして、高温ガス生成手段(2)は、通電により発熱する通電発熱部(2a)と、触媒燃焼を行う触媒燃焼部(2b)とから構成されており、高温ガス生成手段(2)は、電力供給制御手段(41)を介して供給された電力で通電発熱部(2a)を発熱させ、当該熱により、空気供給手段(10、11)から供給された空気を加熱することで高温ガスを生成する機能と、燃料ガス供給手段(104、21)により供給された燃料ガスと、空気供給手段(10、11)により供給された空気とを、触媒燃焼部(2b)で燃焼させることで、高温ガスを生成する機能とを併せ持つことを特徴としている。
このように本発明では、高温ガス生成手段を、通電発熱部と触媒燃焼部とにより構成している。
例えば、通電発熱部としての電気ヒータと、触媒燃焼部としての触媒燃焼器とを、単に、両方用いると、空気供給手段や熱交換手段がそれぞれに必要であり、これらの周辺機器が重複するため、燃料電池システムを搭載するのに必要なスペースが大きくなってしまう。
これに対して、本発明によれば、空気供給手段、熱交換器を共通して使用することができるので、燃料電池システムの省スペース化が可能となる。
また、本発明によれば、低温始動時など、燃料電池の発電が困難なため電気の使用が限られる場合には、触媒燃焼部で、燃料ガスを触媒反応させることで熱を発生させ、燃料電池システムの暖機を行う。そして、燃料電池の発電がスタートした後は、さらに燃料電池の発電により生じた電気も併用して通電発熱部で熱を発生させ、燃料電池システムの暖機を行うことができる。
したがって、本発明によれば、通電発熱部と触媒燃焼部のどちらか一方のみを有する燃料電池システムと比較して、暖機能力を向上させることができ、燃料電池を早期に定常状態に至らすことができる。
また、請求項1に記載の発明に関して、高温ガス生成手段(2)の構成を、請求項2に示すように、通電発熱部(2a)と、触媒燃焼部(2b)と積層し、空気供給手段から供給された空気が、通電発熱部(2a)および触媒燃焼部(2b)の両方を通過する構成とすることができる。なお、1つの通電発熱部と1つの触媒燃焼部とを一組とした場合、その一組もしくは複数組を積層することができる。
具体的には、請求項3に示すように、例えば、触媒燃焼部(2b)を、波板形状の耐熱材料(2c)の表面に触媒が担持された構造とすることができる。
触媒担体の形状を、例えば波板形状(コルゲートフィン形状)とすることで、通気性を確保し、表面積を大きくすることができる。そして、表面積を大きくすることで、高密度な触媒担持を可能とし、また、触媒体の放熱性を高めることができる。これにより、触媒燃焼部は、高いエネルギ密度で発熱できるため、加熱手段を、小型で高出力なものとすることができる。
また、請求項1に記載の発明に関して、高温ガス生成手段(2)の構成を、請求項4に示すように、触媒を担持する触媒担体(2e、2g)が通電により発熱する材料により構成され、通電発熱部(2a)と触媒燃焼部(2b)とが一体となった構成とすることができる。
このように、通電発熱部と触媒燃焼部とを一体化させることで、加熱手段をよりコンパクトにすることができる。
また、請求項5に記載の発明では、燃料電池(100)は、起電反応に使用される燃料ガスが供給され、かつ、燃料ガスのうちの未反応分であるオフ燃料ガスを排出するようになっており、燃料電池システムがオフ燃料ガスを高温ガス生成手段(2)に供給するオフ燃料ガス供給経路(23)を備えることを特徴としている。
これにより、燃料電池から排出されるオフ燃料ガスを触媒燃焼部で触媒燃焼させ、それにより発生する熱エネルギを、燃料電池システム内に回収したり、熱媒体供給経路に放熱器が備えられていれば、その放熱器で燃料電池システム外に放出したりすることができる。さらに、オフ燃料ガスを可燃爆発の危険のない安全な排出ガスとして、燃料電池システム外に排出できる。
また、請求項6に記載の発明では、燃料電池(100)は、起電反応に使用される空気が供給され、かつ、空気のうちの未反応分であるオフ空気が排出されるようになっており、燃料電池システムは、空気供給手段として、オフ空気を高温ガス生成手段(2)に供給するオフ空気供給経路(11)と、高温ガス生成手段(2)に空気を供給する高温ガス生成手段(2)専用の空気供給手段(10)とを備えることを特徴としている。
これにより、燃料電池から排出されるオフ空気を、触媒燃焼部における燃料ガスの触媒反応の酸化剤(酸素)として活用できる。この結果、燃料電池からオフ空気が排出される場合では、このオフ空気を利用することで、専用の空気供給手段を作動させなくても済むため、空気供給手段を作動させるのに必要なエネルギ(例えば、電力量)を低減することができる。
また、請求項7に記載の発明では、燃料電池システムは、電力を蓄電する蓄電池(101)と、蓄電池(101)の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段(42)とを備え、 電力供給制御手段(41)は、蓄電状態検出手段(42)が満充電の状態を検出した場合に、蓄電池(101)に供給される電力を、通電発熱部(2a)に供給するようになっていることを特徴としている。
このように蓄電状態検出手段を備えることで、蓄電池に蓄電不可な余剰電気が発生した場合に、電力供給制御装置を介し、余剰電気を通電発熱部に供給し、通電発熱部で、熱エネルギに変換することができる。
例えば、電力供給制御手段が走行用モータと電気的に接続されている場合では、余剰電気として、走行用モータから発生する回生電気を通電発熱部に供給することができる。また、電力供給制御手段が燃料電池と電気的に接続されている場合では、燃料電池から発生する余剰電気を通電発熱部に供給することもできる。
請求項7に記載の発明に関して、請求項8に示すように、電力供給制御手段(41)、蓄電状態検出手段(42)が満充電の状態を検出したことで、燃料電池(100)が生成した電力を通電発熱部(2a)に供給する場合では、その供給する電力量の増加に応じて、空気供給手段(10、11)による空気の供給量を増加させる制御を行う第1の制御手段(40)を燃料電池システムに備えさせることが好ましい。
余剰電気を通電発熱部に供給した場合、供給電気の量が多くなりすぎると、通電発熱部の発熱量が多くなり、高温ガス発生手段の温度が高くなりすぎて、高温ガス発生手段が溶融し損壊する(溶損)おそれがある。そこで、本発明のように、余剰電気を通電発熱部に供給する場合では、空気供給手段より余剰電力に応じた所定量の空気を供給するようにすることで、高温ガス発生手段の溶損を防止することができる。
また、請求項8に記載の発明に関して、請求項9に示すように、空気供給手段してオフ空気供給経路(11)が用いられている場合では、オフ空気供給経路(11)に設けられ、オフ空気の供給量を調整するオフ空気供給量調整手段(12)を、通電発熱部(2a)に供給する前記電力量の増加に応じて、オフ空気の供給量を増加させるように、第1の制御手段(40)に制御させることが好ましい。
例えば3方ロータリ弁等のオフ空気供給量調整手段を有することで、余剰電気の熱エネルギに変換の際に、余剰電力に応じた所定量のオフ空気を供給する制御を行うこともできる。このようにオフ空気を活用することで、専用の空気供給手段を作動させなくても済むため、空気供給手段を作動させるのに必要なエネルギ(例えば、電力量)を低減することができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に関しており、燃料電池システムが、高温ガス生成手段(2)で発生した高温ガスの温度を検出し、検出結果を第1の制御手段(40)に出力するガス温度検出手段(43)を有する場合、第1の制御手段(40)が、以下の制御を行うことを特徴としている。
すなわち、ガス温度検出手段(43)による検出温度が所定温度よりも低い場合は、オフ空気供給量調整手段(12)のみを制御することで、高温ガス生成手段(2)にオフ空気のみを供給し、ガス温度検出手段(43)による検出温度が所定温度よりも高い場合は、オフ空気供給量調整手段(12)に加えて、専用の空気供給手段(10)を制御することで、高温ガス生成手段(2)に、オフ空気に加えて、専用の空気供給手段からも空気を供給する。
ガス温度検出手段で、発熱部で生成される高温ガスの温度を検知することで、余剰電気とオフ空気で生成される高温ガス温度が所定温度を越えた場合に、オフ空気に加えて専用の空気供給手段より補助的に空気を供給する制御を行う。これにより、高温ガス生成手段の溶損を防止することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項5に記載の発明に関しており、オフ燃料ガス供給経路(23)を介して、高温ガス生成手段(2)にオフ燃料ガスを供給する場合、第2の制御手段(40)を有することを特徴としている。
なお、請求項11に記載の発明においては、高温ガス生成手段(2)は、通電発熱部(2a)と触媒燃焼部(2b)とが積層された構成、もしくは、触媒を担持する触媒担体(2e、2g)が通電により発熱する材料により構成されることで、通電発熱部(2a)と触媒燃焼部(2b)とが一体となった構成である。
この第2の制御手段(40)は、電力供給制御手段(41)を介して通電発熱部(2a)に電力を供給して、通電発熱部(2a)を発熱させる制御、もしくは、燃料ガス供給手段(104、21)から燃料ガスを触媒燃焼部(2b)に供給する制御の少なくともどちらか一方を行う。
オフ燃料ガスに含まれる燃料ガスの濃度が低すぎる場合、オフ燃料ガスが触媒燃焼部で触媒反応をしないおそれがある。そこで、本発明によって、高温ガス生成手段にオフ燃料ガスを供給する場合では、通電発熱部により触媒燃焼部を加熱して、触媒反応を活性化させるか、オフ燃料ガスに新たな燃料ガスを追加して燃料ガスの濃度を触媒反応が起きる濃度にすることが好ましい。
これにより、オフ燃料ガスに含まれる燃料ガスの濃度が低すぎる場合であっても、確実に、オフ燃料ガスの触媒燃焼を可能とすることができる。
また、オフ燃料ガスに含まれる燃料ガスの濃度が低すぎて、オフ燃料ガスが触媒反応していないかどうかは、高温ガス生成手段におけるガス温度を検出したり、高温ガス生成手段から排出されるガス中の燃料ガス濃度を検出したりすることで判断が可能である。
そこで、請求項12に示すように、高温ガス生成手段(2)で発生した高温ガスの温度を検出し、検出結果を第2の制御手段(40)に出力するガス温度検出手段(43)を設け、第2の制御手段(40)が、ガス温度検出手段(43)の検出温度が所定の温度よりも低い場合に、上記した制御を行うようにすることが好ましい。
もしくは、請求項13に示すように、高温ガス生成手段(2)から排出されるガス中の燃料ガス濃度を検出し、検出結果を第2の制御手段(40)に出力するガス濃度検出手段(44)を設け、第2の制御手段(40)が、ガス濃度検出手段(44)が検出した燃料ガス濃度が所定濃度よりも高い場合に、上記した制御を行うようにすることが好ましい。これにより、未反応燃料ガスのシステム外への放出を低減することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態では、車両に搭載された燃料電池システムを例として説明する。
この燃料電池システムは、加熱手段としての冷媒加熱装置1、燃料電池としての燃料電池スタック100、蓄電池としての2次電池101、走行用モータ102、エアコンプレッサ103、高圧水素タンク104、冷却系30、31、32、105、106、コントロールユニット(ECU)40等を備えている。本実施形態の燃料電池システムは、主に冷媒加熱装置1、その周辺機器およびコントロールユニット40の制御が従来と異なっている。
燃料電池スタック100としては周知のものを用いることができ、本実施形態では、例えば、固体高分子電解質型燃料電池を用いている。燃料電池スタック100は、図示しないが、基本単位となるセルが複数積層された構成であり、単セルは水素極と、電解質膜と、空気極とが積層した構造となっている。
燃料電池スタック100では、水素極に燃料ガスとしての水素、空気極に酸化剤ガスとしての空気が供給されると、以下の水素と酸素の電気化学反応(起電反応)が起こり、電気エネルギが発生する。
水素極(アノード)H→2H+2e
空気極(カソード)2H+1/2O+2e→H
全体 H+1/2O→H
燃料電池スタック100には、燃料電池スタック100に空気を供給するための燃料電池用空気供給経路112を介して、エアコンプレッサ103が接続されている。また、燃料電池スタック100には、空気排出経路113が接続されている。そして、エアコンプレッサ103により、燃料としての空気が燃料電池スタック100に供給され、燃料電池スタック100から供給された空気のうちの発電(起電反応)に使用されなかった分であるオフ空気が排出されるようになっている。
また、燃料電池スタック100には、燃料電池スタック100に水素ガスを供給するための燃料電池用水素ガス供給経路114を介して、高圧水素タンク104が接続されている。燃料電池用水素ガス供給経路114には、水素レギュレータ107と、第1の水素遮断弁108とが配置されている。燃料電池スタック100には、水素ガス排出経路115が接続されている。
そして、第1の水素遮断弁108が開いた状態で、水素レギュレータ107によって所望の圧力に調整されて、高圧水素タンク104から燃料電池スタック100に水素ガスが供給され、燃料電池スタック100から供給された水素ガスのうちの発電に使用されなかった分を含むオフ水素ガスが排出されるようになっている。
なお、エアコンプレッサ103と、水素レギュレータ107と、第1の水素遮断弁108とは、コントロールユニット40の作動指示信号を受けて作動するようになっている。
走行用モータ102は、インバータ111を介して、燃料電池スタック100と電気的に接続されており、燃料電池スタック100の発電により得られた電力が供給されることで、駆動するようになっている。
また、2次電池101は、いわゆるバッテリである。2次電池101は、DC-DCコンバータ110を介して、燃料電池スタック100と電気的に接続されており、燃料電池スタック100の発電により得られた電力が供給されることで、蓄電(充電)するようになっている。
また、2次電池101は、走行用モータ102と電気的に接続されており、走行用モータ102を発電機として発電された場合においても、その発電により得られた電力が供給されるようになっている。
冷却系30、31、32、105、106は、主に、燃料電池スタック100を冷却するためのものである。これは、燃料電池スタック100は発電に伴い発熱するが、固体高分子型燃料電池では、膜の耐熱温度や効率の点から80℃前後で運転する必要があるため、燃料電池スタック100の温度を80℃前後の一定温度に保持するためである。
冷却系は、燃料電池スタック100に熱媒体としての冷却水を循環させる冷却水循環経路(熱媒体循環経路)30、冷却水を圧送するウォータポンプ31、温度センサ32、冷却水の放熱を行うラジエータ(放熱器)105、冷却ファン106等から構成されている。冷却水としては、例えば、エチレングリコールと水の混合溶液を用いることができる。この冷却水循環経路30が本発明の熱媒体供給経路に相当し、冷却水が本発明の熱媒体に相当する。
ウォータポンプ31を作動させることで、冷却水循環経路30を介して燃料電池スタック100に冷却水を循環させる。燃料電池スタック100で発生した熱は、冷却水を介してラジエータ105で系外に排出される。ラジエータ105には冷却ファン106が設けられており、冷却ファン106を回転させることでラジエータ105に送風し、ラジエータ105より熱を外気に放出させることができる。なお、ウォータポンプ31と冷却ファン106はコントロールユニット40からの制御信号に基づいて作動するようになっている。
温度センサ32は、冷却水循環経路30のうち、燃料電池スタック100の排出口近傍に配置されている。温度センサ32は、燃料電池スタック100から排出された冷却水の温度を測定し、測定結果をコントロールユニット40に出力するようになっている。
冷媒加熱装置1は、冷却系中に配置されている。本実施形態では、冷却水循環経路30のうち、燃料電池スタック100の冷却水入口100aと、ウォータポンプ31との間に配置されている。
冷媒加熱装置1は、冷却水循環経路30を流れる冷却水(冷媒)を加熱するものである。本実施形態では、冷却系の冷却水(熱媒体)を利用して、燃料電池スタック100を加熱するようになっている。
ここで、図2に冷媒加熱装置1の拡大図を示す。具体的には、冷媒加熱装置1は、高温ガス生成手段としての発熱部2と、熱交換手段としての熱交換部3と、ガス混合室4と、ガス排出部5とを主に備えている。
ガス混合室4は、空気供給口4aと水素ガス供給口4bとを有している。ガス混合室4は、空気供給口4aから、高温ガス生成手段専用の空気供給手段としての専用ブロア10により空気が供給されるようになっている。
一方、水素ガス供給口4bには、冷媒加熱装置用水素ガス供給経路21が接続されている。冷媒加熱装置用水素ガス供給経路21は、水素ガス供給口4bと接続されている側との反対側が、燃料電池用水素ガス供給経路114のうちの水素レギュレータ107と第1の第1の水素遮断弁108との間に接続されている。冷媒加熱装置用水素ガス供給経路21中には、燃料ガス調量手段20、第2の水素遮断弁22が配置されている。燃料ガス調量手段20は、インジェクタもしくは調量弁である。なお、高圧水素タンク104と冷媒加熱装置用水素ガス供給経路21とが本発明の燃料ガス供給手段に相当する。
そして、第1の水素遮断弁108が閉じられ、第2の水素遮断弁22が開けられた状態の場合に、燃料ガス供給手段20により、燃料電池用水素ガス供給経路114を通る水素ガスが分岐されてガス混合室4に供給されるようになっている。
このようにして、ガス混合室4では、供給された空気および水素ガスが混合される。そして、この混合ガスが発熱部2に供給されるようになっている。なお、専用ブロア10、燃料ガス供給手段20、第2の水素遮断弁22は、コントロールユニット40からの作動指示信号により作動するようになっている。
次に、発熱部2の斜視図を図3に示す。発熱部2は、図3に示すように、通電により発熱する通電発熱部としての通電発熱体2aと、燃料(水素ガス)と空気の触媒反応(触媒燃焼)により発熱する触媒燃焼部としての触媒体2bとを有している。そして、発熱部2は、それぞれが別体である通電発熱体2aと触媒体2bとが1つずつ積層された状態を一組として、これらが複数組積層されることで構成されている。ただし、両端には、通電発熱体2aが配置されている。
通電発熱体2aは、プレート状であり、例えば、ニクロム線により構成されている。なお、通電発熱体2aとしては、例えば、PTCヒータ、セラミックプレートヒータ等を用いることもできる。
触媒体2bは、例えば、熱伝導性に優れるアルミ合金等を基材とした触媒担体2cに、低温においても反応活性に優れるPt(白金)あるいはPd(バラジウム)に代表される貴金属類や金属酸化物が担持されたものである。
触媒担体2cは、図3に示すように、いわゆるコルゲートフィン形状(板が波状にされた波板形状)となっている。触媒担体2cをこのような形状とすることで、通気性の確保と表面積の拡大を図っている。すなわち、触媒担体2cは、触媒体2bの上面および下面を通電発熱体2aで挟んでも触媒担体2cに沿って、1軸方向(ガス混合室4から熱交換部3に向かう方向)にガスが通過できるようになっている。
そして、通電発熱体2aは、電力供給制御手段としての電力供給制御装置41を介して、燃料電池スタック100と、2次電池101と、走行用モータ102とに電気的に接続されている。電力供給制御装置41は、通電発熱体2aに供給される電力量を制御するものである。燃料電池スタック100もしくは2次電池101から電力供給制御装置41を介して、また、走行用モータ102から、インバータ111、DC-DCコンバータ110、電力供給制御装置41を介して、通電発熱体2aに電力が供給されるようになっている。なお、電力供給制御装置41は、コントロールユニット40から作動指示信号を受けて作動するようになっている。
一方、触媒体2bでは、触媒担体2cが上記した形状であることから、ガス混合室4から供給された混合ガスが流れるガス経路が形成されている。そして、触媒体2bから排出されたガスは、熱交換部3に供給されるようになっている。
次に、熱交換部3の拡大斜視図を図4に示す。具体的には、熱交換部3としては、いわゆるコンパクト熱交換器を用いることができる。本実施形態では、熱交換部3として、例えば、熱伝導部材である波形のフィン3aと扁平管チューブ3bからなるフィンチューブ型の熱交換器を用いている。この波形のフィン3aにより、触媒体2bから供給されたガスが流れるガス経路3cが構成され、チューブ3bにより、冷却水循環経路30を流れる冷却水(熱媒体)の経路3dが構成されている。
ガス排出部5は、ガス流路3cを流れる燃焼ガスや空気を排出するものである。ガス排出部5から燃焼ガス等がシステム外に放出される。
コントロールユニット40は、燃料電池システムにおける各種制御を行うものである。上記したように、例えば、コントロールユニット40は、エアコンプレッサ103、水素レギュレータ107、第1の水素遮断弁108、ウォータポンプ31、冷却ファン106、専用ブロア10、燃料ガス供給手段20、第2の水素遮断弁22、電力供給制御装置41等に対して、作動指示信号(制御信号)を出力するようになっている。また、以下に説明する燃料電池スタック100の暖機制御を実行するようになっている。
なお、コントロールユニット40は、例えば、CPU、メモリ(ROM、RAM)等を有する一般的なマイクロコンピュータにより構成されている。
次に、上記した燃料電池システムの作動について説明する。ここでは、氷点下での低温始動など燃料電池そのものが発電開始前状態のために使用できる電気に制限があり、かつ、燃料電池スタック100の暖機が必要な場合に行う冷媒加熱装置1の作動について説明する。
まず、燃料電池用水素ガス供給経路に配置された第1の水素遮断弁108が閉じられ、
冷媒加熱装置用水素ガス供給経路21の第2の水素遮断弁22が開けられる。そして、専用ブロア10および燃料供給手段20により冷媒加熱装置1のガス混合室4に所定量の空気と水素ガスが供給される。これにより、ガス混合室4に水素ガスと空気の混合ガスが生成され、この混合ガスが発熱部2の触媒体2bに供給される。
触媒体2bに供給された混合ガスは、触媒体2bで触媒反応を生じ(触媒燃焼)、燃焼ガスを発生させる。このとき、混合ガスの触媒反応により、熱が発生するため、燃焼ガスは高温となる。この高温の燃焼ガスは、発熱部2の下流側に位置する熱交換部3に供給される。
発熱部2から供給された燃焼ガスは、熱交換部3で、フィン3aを介して、チューブ3b内を流れる冷却水(熱媒体)を加熱する。熱交換部3で加熱された冷却水(熱媒体)は、ウォータポンプ31により圧送されることで、冷媒循環経路30を流れ、被加熱体である燃料電池スタック100の内部を流れる。
なお、図示しないが、熱交換部3には、車両の暖房を目的とするヒータコアを加熱するためのヒータコア用の熱媒体経路が通っている。この熱媒体経路を流れる熱媒体も熱交換部3で加熱される。
これにより、燃料電池スタック100もしくはヒータコアが加熱される。このようにして、燃料電池スタック100が暖機され、燃料電池スタック100が発電を開始できる状態に至り、燃料電池スタック100の発電が開始される。
そして、燃料電池スタック100の発電により生じた電力が、インバータ111を介して走行モータ102に供給されることで、走行用モータ102が駆動すると共に、DC/DCコンバータ110を介して2次電池101に供給され、蓄電される。
このとき、燃料電池スタック100により発電された電力の一部が、電力供給制御装置41を介して、冷媒加熱装置1の発熱部2に供給される。これにより、発熱部2では、触媒体2bでの水素ガスと空気と触媒反応による発熱加えて、通電発熱体2aも発熱する。この結果、燃料ガスがさらに加熱され、より高温となった燃焼ガスにより熱交換部3で冷却水(熱媒体)が加熱される。
このとき、通電発熱体2aも発熱するため、発熱部2が異常過熱するおそれがある。そこで、通電発熱体2aに電力を供給するときでは、その供給電力量に対応させて、専用ブロア10からの空気供給量を調整する。すなわち、供給電力量が大きい場合では、空気供給量を増大させる。これにより、発熱部2を空気の送風により冷却することで、発熱部2の異常過熱を抑制することができる。
そして、暖機の終了は、冷媒温度検出手段32により燃料電池出口の冷媒温度を検出し所定の温度を越えた場合に、燃料ガス供給手段20、電力供給制御装置41の作動を停止させ、水素ガスの供給および電気の供給を止めることで行われる。専用ブロア10は、発熱部2のクールダウンのために十分な時間稼働した後に、空気の供給を停止する。
次に本実施形態の主な特徴について説明する。本実施形態の燃料電池システムは、燃料電池スタック100と、冷却系と、冷却系を加熱する冷媒加熱装置1とを備えている。そして、冷媒加熱装置1は、発熱部2、熱交換部3、ガス混合室4により構成されており、発熱部2は、通電発熱体2aと触媒体2bとの積層構造となっている。このように、1つの発熱部2が、通電発熱体2aと触媒体2bとを備えている。
ここで、電気ヒータと、触媒燃焼器とを、単に、両方用いた場合では、空気供給手段や熱交換器がそれぞれに対して、必要であり、これらの周辺機器が重複するため、燃料電池システムを搭載するのに必要なスペースが大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態によれば、専用ブロア10、熱交換器3という必要な構成部を共通して使用することができるので、構成部の数を削減でき、燃料電池システムの省スペース化が可能となる。
また、本実施形態によれば、低温始動時など、電気の使用が限られる場合での燃料電池スタック100の暖機では、発熱部2の触媒体2bで、水素ガスの触媒反応で発生させた熱を利用して暖機を行い、燃料電池スタック100の発電が可能となった後は、さらに、発熱部2の通電発熱体2aで、燃料電池スタック100の発電により得られる電力を用いて発生させた熱を併用して暖機を行うことができる。
この結果、単に、電力により発生させた熱のみ、もしくは、水素ガスの触媒反応により発生させた熱のみを用いて暖機をする場合と比較して、暖機能力を向上させることができ、燃料電池スタック100を早期に定常状態に至らすことができる。
なお、燃料電池スタック100により生成された電力を消費することにより、燃料電池スタック100は発熱する。本実施形態では、燃料電池スタック100が生成した電力を通電発熱体2aで消費しているので、燃料電池スタック100が熱を発生する。このため、本実施形態では、燃料電池スタック100の出力に伴って発生した熱をも暖機に利用できる。このことからも、本実施形態によれば、水素ガスの触媒反応により発生させた熱のみを用いて暖機をする場合と比較して、暖機能力を向上させることができる。
(第2実施形態)
図5、6に本発明の第2実施形態の第1、第2の例における燃料電池システム中の発熱部2を示す。発熱部2としては、第1実施形態で説明した通電発熱体2aと触媒体2bとが積層されたものの他に、図5、6に示すような通電加熱型触媒体(EHC)を用いることができる。
図5に示す発熱部2は、いわゆるメタル箔タイプのEHCである。この発熱部2は、内部電極2dを帯状の金属泊2eで図中の矢印方向に巻いたロール状のものを、リング状電極2fに挿入した構造である。金属泊2eは、例えばAlを含むステンレスにより構成されており、表面がAlの酸化被膜が形成されている。内部は通電性があり、表面に触媒が担持されている。すなわち、金属泊2eが通電発熱体2aと触媒体2bとを兼ねている。
一方、図6に示す発熱部2は、いわゆる押し出し成形タイプのEHCである。この発熱部2は、複数の孔2kを有する(ハニカム状の)円柱形状の金属体2gの両端に電極2h、2iが設けられた構造である。金属体2gの孔2kの内部に触媒が担持されており、金属体2gには、電気抵抗を増大させるためのスリット(空洞)2jが設けられている。この発熱部2においても、金属体2gが通電発熱体2aと触媒体2bとを兼ねている。
このように、本実施形態の発熱部2は、通電発熱体2aと触媒体2bとが一体化された構造であるため、第1実施形態で説明した図3に示す発熱部2よりもコンパクトな構成となっている。
(第3実施形態)
図7に、本発明の第3実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態は、図1に示す燃料電池システムに対して、冷媒バイバス経路34と冷媒循環切替弁33とを設けた構成であり、他の構成部は図1に示すシステムと同様である。
冷媒バイバス経路34は、冷媒(冷却水)が冷媒加熱装置1を通らないようにするためのバイパス経路である。冷媒循環切替弁33は、冷媒が冷媒加熱装置1を流れるか、冷媒バイバス経路34を流れるかを切り替えるための切替弁であり、コントロールユニット40によって切替が制御されるようになっている。
具体的には、冷媒循環切替弁33は、冷媒過熱装置1が稼働する暖機等の場合のみ、冷媒過熱装置1に循環冷媒の一部もしくは全てが流れるように制御され、冷媒過熱装置1が作動しない燃料電池スタック100の定常作動時等は冷媒過熱装置1に冷媒を流さず冷媒バイパス経路34に冷媒を流すように制御される。
図1に示す燃料電池システムのように、冷媒が熱交換部3を常に流れる構成とすると、熱交換部3が圧損体となるため、冷媒循環ポンプ31に熱交換部3による負荷がかかった状態となっている。
これに対して、本実施形態のように、冷媒を冷媒バイパス経路34に流すようにすることで、冷媒循環ポンプ31の負荷を低減でき、省電力化を図ることができる。なお、後述する各実施形態に対しても、本実施形態の適用が可能である。
(第4実施形態)
図8に、本発明の第4実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態は、図1に示す燃料電池システムに対して、充電状態検出手段(蓄電状態検出手段)42を設けた構成のものであり、他の構成部は図1に示すシステムと同様である。
充電状態検出手段42は、2次電池101の充電状態を検出して、第1の制御手段としてのコントロールユニット40に検出結果を送信するものである。コントロールユニット40は、その検出結果に応じて、電力供給制御装置41や専用ブロア10に作動指示を与える。
例えば、車両の走行時では、減速時では走行用モータ102を発電機として作用させることにより、回生電気を2次電池101に充電する。しかし、車両が下り坂等を走行しており、走行モータ102からの回生電気が連続的に発生した場合、2次電池101の充電がフル状態になる。
そこで、このような場合では、コントロールユニット40が、充電状態検出手段42の検出結果から2次電池101への充電がフル状態に至った状態と判断し、電力供給制御装置41と、専用ブロア10を作動させる。
これにより、2次電池101に充電できない余剰電気を、電力供給制御装置41を介して、冷媒加熱装置1に供給して、通電発熱体2aにより熱を発生させる。この熱は、熱交換部3で、図示しないコアヒータに熱を供給する熱媒体供給経路を通って、コアヒータを加熱したり、燃料電池スタック100の冷却系を通って、放熱器105でシステム外に放出されたりする。
このように、冷媒加熱装置1で、余剰電気を消費すると共に、消費することで得られた熱をシステム内に有効に回収したり、システム外に放出したりすることができる。
なお、燃料電池スタック100の冷却系を加熱する場合では、冷媒に供給する熱量は、それほど多くはないので、冷媒を加熱しても、燃料電池の定常状態時における冷却には差し支えがない。また、熱量が多い場合は、冷媒の流れる方向を反対にすることで、燃料電池内に冷媒が流れる前に放熱器105で熱を放熱することも可能である。
(第5実施形態)
図9に、本発明の第5実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態は、図8に示す燃料電池システムに対して、水素ガス排出経路115の代わりにオフ燃料ガス供給経路としてのオフ水素供給経路23を設けた構成のものであり、他の構成部は図8に示すシステムと同様である。
オフ水素供給経路23は、燃料電池スタック100から排出されるオフ水素を冷媒加熱装置1に供給するものであり、燃料電池スタック100のオフ水素排出口と、冷媒加熱装置1のガス混合室4とに接続されている。
また、オフ水素供給経路23上には、気液分離器24、オフ水素遮断弁25が設置されている。気液分離器24は、オフ水素中の水を除去するためのものである。
オフ水素遮断弁25は、図示しない燃料電池コントロールユニットにより、その開閉が制御される。例えば、燃料電池スタック100内を流れる水素ガスの濃度が、起電反応に必要な濃度よりも低い場合や、減速時等の走行負荷に応じて、燃料電池スタック100から水素ガスを排出するためにオフ水素遮断弁25が開状態となる。また、オフ水素遮断弁25は、その開閉状態をコントロールユニット40に出力するようになっている。
そして、オフ水素遮断弁25が開状態となると、冷媒加熱装置1のガス混合室4にオフ水素が供給される。このとき、コントロールユニット40がオフ水素遮断弁25の開状態を検出し、専用ブロア10を作動させることで、ガス混合室4に空気が供給される。
これにより、冷媒過熱装置1の発熱部2で触媒反応(触媒燃焼)により、オフ水素を消費し、熱エネルギに変換することができる。このときの熱も、熱交換部3で、図示しないヒータコアに熱を供給する熱媒体供給経路を通って、ヒータコアを加熱したり、燃料電池スタック100の冷却系を通って、放熱器105でシステム外に放出されたりする。
このように、本実施形態によれば、オフ水素を触媒燃焼させ、それにより発生する熱エネルギを、燃料電池システム内や車両内の他のシステム内に回収したり、車両外に放出したりすることができると共に、オフ水素を可燃爆発の危険のない安全な排出ガスとして、燃料電池システム外に排出できる。
なお、オフ水素ガスの水素濃度が低すぎる場合、触媒燃焼ができないおそれがある。そこで、本実施形態のように、オフ水素を冷媒加熱装置1に供給する場合では、第2の制御手段としてのコントロールユニット40がオフ水素遮断弁25の開状態を検出したときに、少なくとも、第2の水素遮断弁22を開状態にする制御か、電力供給制御装置41から発熱部2に対して電力を供給する制御のどちらか一方を行うようにすることが好ましい。
すなわち、燃料電池スタック100が定常状態の場合では、第2の水素遮断弁22は閉めた状態であるが、オフ水素を冷媒加熱装置1で処理するときでは、第2の水素遮断弁22を開く。これにより、サポート的に水素ガスをガス混合室4に導入し、水素ガス濃度を高める。もしくは、発熱部2の通電発熱体2aを発熱させ、触媒体2bを加熱することで、触媒の活性を高める。この結果、オフ水素の触媒燃焼を可能とすることができる。
(第6実施形態)
図10に、本発明の第6実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態は、図9に示す燃料電池システムに対して、オフ空気供給経路11、オフ空気供給量調整手段としての3方ロータリ弁12を設けた構成のものであり、他の構成部は図9に示すシステムと同様である。オフ空気供給経路11が本発明の空気供給手段に相当する。
オフ空気供給経路11は、一端が3方ロータリ弁12を介して、空気排出経路113と接続されており、他端がガス混合室4に接続されており、燃料電池スタック100から排出されるオフ空気を冷媒加熱装置1に供給するための経路である。3方ロータリ弁12は、第1の制御手段としてのコントロールユニット40の作動指示により、オフ空気供給経路11に流れるオフ空気の量を調整するようになっている。
このように本実施形態では、燃料電池スタック100からオフ空気が排出される場合に、3方ロータリ弁12により、オフ空気量をコントロールしながら、冷媒加熱装置1のガス混合室4にオフ空気を供給できるようになっている。
これにより、オフ空気を、冷媒加熱装置1の発熱部2での触媒反応の酸化剤(酸素)として活用できる。この結果、専用ブロア10の作動を低減もしくはさせなくても済むため、専用ブロア10を作動させるのに必要な電力を低減することができる。
(第7実施形態)
図11に、本発明の第7実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態は、図10に示す燃料電池システムに対して、冷媒加熱装置1の内部にガス温度検出手段としての温度センサ43を設けた構成のものであり、他の構成部は図10に示すシステムと同様である。
温度センサ43は、図11に示すように、発熱部2と熱交換部3との間(発熱部2の後段側であって、熱交換部3の前段側)に配置されている。温度センサ43は、発熱部2から排出される高温ガスの温度を検出し、その検出結果を第1の制御手段としてのコントロールユニット40に出力する。
また、コントロールユニット40は、以下に説明するように、温度センサ43の検出結果に応じて、3方ロータリ弁12、専用ブロア10、電力供給制御装置41、第2の水素遮断弁22の作動を制御するようになっている。なお、3方ロータリ弁12、専用ブロア10を制御する場合のコントロールユニット40が、本発明の第1の制御手段に相当し、電力供給制御装置41、第2の水素遮断弁22を制御する場合のコントロールユニット40が本発明の第2の制御手段に相当する。
例えば、第4実施形態で説明したように、余剰電気を冷媒加熱装置1の発熱部2に供給する場合では、供給電気の量が多くなりすぎると、発熱部(通電発熱部2a)2での発熱量が多くなり、発熱部2の温度が高くなりすぎて、発熱部2が溶融し損壊する(溶損)おそれがある。
そこで、温度センサ43により、発熱部2で生成された高温ガスの温度を検出し、その検出温度が所定の温度を超えたとコントロールユニット40が判定した場合に、コントロールユニット40が、専用ブロア10や3方ロータリ弁12を制御して、冷媒加熱装置1に供給する空気量を増量させる。これにより、発熱部2の過昇温を防止し、発熱部2の溶損を防止することができる。
また、余剰電気を冷媒加熱装置1の発熱部2に供給する場合であって、オフ空気を冷媒加熱装置1に供給する場合では、コントロールユニット40は、次の制御を行う。
すなわち、温度センサ43による検出温度が所定温度よりも低い場合、コントロールユニット40は、3方ロータリ弁12のみを制御して、発熱部2にオフ空気のみを供給させる。一方、温度センサ43による検出温度が所定温度よりも高い場合、3方ロータリ弁12の制御に加えて、専用ブロア10を制御することで、発熱部2にオフ空気に加えて、専用ブロア10からの空気を供給させる。
このように、余剰電気とオフ空気で生成される高温ガスの温度が所定温度を越えた場合に、オフ空気に加えて専用ブロア10より補助的に空気を供給することで、発熱部2の溶損を防止することができる。
また、他の例として、第5実施形態で説明したように、オフ水素を冷媒加熱装置1に供給する場合、オフ水素の水素濃度が低い場合、触媒反応が起きないおそれがある。
そこで、温度センサ43により、発熱部2で生成された高温ガスの温度を検出し、その検出温度が所定の温度よりも低いとコントロールユニット40が判定した場合、それは、触媒反応が低下したためと判断する。
そして、第5実施形態で説明したように、コントロールユニット40は、少なくとも、第2の水素遮断弁22を開状態にする制御か、電力供給制御装置41から発熱部2に対して電力を供給する制御のどちらか一方を行うようにする。このときの電力は、燃料電池スタック100もしくは2次電池101のどちらのものでも良い。これにより、第5実施形態と同様に、オフ水素の触媒燃焼を可能とすることができる。
(第8実施形態)
図12に、本発明の第8実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す。本実施形態は、図11に示す燃料電池システムに対して、冷媒加熱装置1の内部にガス濃度検出手段としての水素濃度センサ44を設けた構成のものであり、他の構成部は図11に示すシステムと同様である。
水素濃度センサ44は、熱交換器3の後段側に設けられており、熱交換部3を通過したガス中の水素濃度を検出し、その検出結果を第2の制御手段としてのコントロールユニット40に出力するようになっている。
また、コントロールユニット40は、水素濃度センサ44の検出結果に応じて、以下に説明するように、電力供給制御装置41や第2の水素遮断弁22の作動を制御するようになっている。
例えば、第5実施形態で説明したように、オフ水素を冷媒加熱装置1に供給する場合、オフ水素の水素濃度が低い場合、触媒反応が起きないおそれがある。
そこで、水素濃度センサ44により、熱交換部3を通過したガスの水素濃度を検出し、その検出濃度が所定の濃度よりも高いとコントロールユニット40が判定した場合、それは、触媒反応が低下したためと判断する。
そして、第5実施形態で説明したように、コントロールユニット40は、少なくとも、第2の水素遮断弁22を開状態にする制御か、電力供給制御装置41から発熱部2に対して電力を供給する制御のどちらか一方を行うようにする。このときの電力は、燃料電池スタック100もしくは2次電池101のどちらのものでも良い。これにより、第5実施形態と同様に、オフ水素の触媒燃焼を可能とすることができる。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、熱交換部3として、いわゆるコンパクト熱交換器を用いる場合を例として説明したが、その他に、2重管熱交換器、シェルアンドチューブ熱交換器、管熱交換器などを用いることもできる。
(2)上記した各実施形態では、燃料ガスとして水素を用いる場合を例として説明したが、メタノール等の水素を含有する水素化合物を燃料ガスとして用いることもできる。すなわち、上記した各実施形態では、燃料電池として固体高分子電解質型燃料電池を用いる場合を例として説明したが、燃料として水素ガスを用いるか、もしくは、水素ガス以外のものを燃料として用いる場合であっても、オフ水素ガス等のオフ燃料ガスを排出する燃料電池であれば、他の燃料電池を用いることができる。
(3)上記した各実施形態では、熱媒体経路として冷却水循環経路30を用いる場合を例として説明したが、冷却水循環経路30とは別に、燃料電池スタック100の暖機を行うための熱媒体経路を用いることもできる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 図1中の冷媒加熱装置1の構成を示す図である。 図1中の冷媒加熱装置1における発熱部2の構成を示す斜視図である。 図1中の冷媒加熱装置1における熱交換部3の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の第1の例における発熱部2の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の第2の例における発熱部2の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 本発明の第4実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 本発明の第5実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 本発明の第6実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 本発明の第6実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 本発明の第6実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。
符号の説明
1…冷媒過熱装置
2…発熱部
2a…通電発熱体
2b…触媒体
3…熱交換器
3a…フィン
3b…チューブ
3c…ガス経路
3d…熱媒体経路
4…混合室
10…空気供給手段
11…オフ空気供給経路
12…3方ロータリ弁
20…燃料ガス供給手段
21…燃料ガス供給経路
22…第2の水素遮断弁22
23…オフ水素供給経路
24…気液分離器
25…オフ水素供給遮断弁
30…冷媒循環経路
31…冷媒循環ポンプ
32…温度センサ
40…コントロールユニット
41…供給電力制御回路
42…充電状態検出手段
43…温度センサ
44…水素濃度センサ
100…燃料電池スタック
101…2次電池
102…走行用モータ
103…エアコンプレッサ
104…高圧水素タンク
105…放熱器
106…冷却ファン
107…水素レギュレータ
108…水素遮断弁
110…DC-DCコンバータ
111…インバータ

Claims (13)

  1. 燃料電池(100)と、
    前記燃料電池(100)に熱媒体を供給する熱媒体供給経路(30)と、
    前記熱媒体を加熱する加熱手段(1)とを備え、
    前記加熱手段(1)は、発熱することで高温ガスを生成する高温ガス生成手段(2)と、前記高温ガス生成手段(2)で生成された高温ガスと前記熱媒体との熱を交換することで、前記熱媒体を加熱する熱交換手段(3)とを有している燃料電池システムであって、
    前記高温ガス生成手段(2)に空気を供給する空気供給手段(10、11)と、
    前記高温ガス生成手段(2)に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段(104、21)と、
    前記燃料電池(100)が生成した電力の前記高温ガス生成手段(2)への供給を制御する電力供給制御手段(41)とを備え、
    前記高温ガス生成手段(2)は、通電により発熱する通電発熱部(2a)と、触媒燃焼を行う触媒燃焼部(2b)とから構成されており、
    前記高温ガス生成手段(2)は、前記電力供給制御手段(41)を介して供給された電力で前記通電発熱部(2a)を発熱させ、当該熱により、前記空気供給手段(10、11)から供給された空気を加熱することで高温ガスを生成する機能と、前記燃料ガス供給手段(104、21)により供給された燃料ガスと、前記空気供給手段(10、11)により供給された空気とを、前記触媒燃焼部(2b)で燃焼させることで、高温ガスを生成する機能とを併せ持つことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記高温ガス生成手段(2)は、前記通電発熱部(2a)と、前記触媒燃焼部(2b)が積層された構成であり、前記空気供給手段から供給された空気が、前記通電発熱部(2a)および前記触媒燃焼部(2b)の両方を通過するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記触媒燃焼部(2b)は、波板形状の耐熱材料(2c)の表面に触媒が担持された構造であることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記高温ガス生成手段(2)は、触媒を担持する触媒担体(2e、2g)が通電により発熱する材料により構成されており、前記高温ガス生成手段(2)は、前記通電発熱部(2a)と前記触媒燃焼部(2b)とが一体となった構成であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池(100)は、起電反応に使用される燃料ガスが供給され、かつ、前記燃料ガスのうちの未反応分であるオフ燃料ガスを排出するようになっており、
    前記オフ燃料ガスを前記高温ガス生成手段(2)に供給するオフ燃料ガス供給経路(23)を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池(100)は、起電反応に使用される空気が供給され、かつ、前記空気のうちの未反応分であるオフ空気が排出されるようになっており、
    前記空気供給手段として、前記オフ空気を前記高温ガス生成手段(2)に供給するオフ空気供給経路(11)と、前記高温ガス生成手段(2)に空気を供給する前記高温ガス生成手段(2)専用の空気供給手段(10)とを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  7. 電力を蓄電する蓄電池(101)と、
    前記蓄電池(101)の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段(42)とを備え、
    前記電力供給制御手段(41)は、前記蓄電状態検出手段(42)が満充電の状態を検出した場合に、前記蓄電池(101)に供給される電力を、前記通電発熱部(2a)に供給するようになっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  8. 前記電力供給制御手段(41)、前記蓄電状態検出手段(42)が満充電の状態を検出したことで、前記燃料電池(100)が生成した電力を前記通電発熱部(2a)に供給する場合に、その供給する電力量の増加に応じて、前記空気供給手段(10、11)による空気の供給量を増加させる制御を行う第1の制御手段(40)を有することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池(100)は、起電反応に使用される空気が供給され、かつ、前記空気のうちの未反応分であるオフ空気が排出されるようになっており、
    前記空気供給手段して、前記オフ空気を前記高温ガス生成手段(2)に供給するオフ空気供給経路(11)が用いられている場合、前記オフ空気供給経路(11)に設けられ、前記オフ空気の供給量を調整するフ空気供給量調整手段(12)を有しており、
    前記第1の制御手段(40)は、前記通電発熱部(2a)に供給する前記電力量の増加に応じて、前記オフ空気供給量調整手段(12)による前記オフ空気の供給量を増加させる制御を行うようになっていることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記空気供給手段として、さらに、前記高温ガス生成手段(2)に空気を供給する前記高温ガス生成手段(2)専用の空気供給手段(10)を備えており、
    前記高温ガス生成手段(2)で発生した高温ガスの温度を検出し、検出結果を前記第1の制御手段(40)に出力するガス温度検出手段(43)を有し、
    前記第1の制御手段(40)は、前記ガス温度検出手段(43)による検出温度が所定温度よりも低い場合は、前記オフ空気供給量調整手段(12)のみを制御することで、前記高温ガス生成手段(2)に前記オフ空気のみを供給し、前記ガス温度検出手段(43)による検出温度が所定温度よりも高い場合は、前記オフ空気供給量調整手段(12)に加えて、前記専用の空気供給手段(10)を制御することで、前記高温ガス生成手段(2)に、前記オフ空気に加えて、前記専用の空気供給手段からも空気を供給するようになっていることを特徴とする請求項9に記載の燃料電池システム。
  11. 前記高温ガス生成手段(2)は、前記通電発熱部(2a)と前記触媒燃焼部(2b)とが積層された構成、もしくは、触媒を担持する触媒担体(2e、2g)が通電により発熱する材料により構成されることで、前記通電発熱部(2a)と前記触媒燃焼部(2b)とが一体となった構成であり、
    前記オフ燃料ガス供給経路(23)を介して、前記高温ガス生成手段(2)にオフ燃料ガスを供給する場合では、前記電力供給制御手段(41)を介して前記通電発熱部(2a)に電力を供給して、前記通電発熱部(2a)を発熱させる制御、もしくは、前記燃料ガス供給手段(104、21)から燃料ガスを前記触媒燃焼部(2b)に供給する制御の少なくともどちらか一方を行う第2の制御手段(40)を有することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  12. 前記高温ガス生成手段(2)で生成された高温ガスの温度を検出し、検出結果を前記第2の制御手段(40)に出力するガス温度検出手段(43)を有し、
    前記第2の制御手段(40)は、前記ガス温度検出手段(43)の検出温度が所定の温度よりも低い場合に、前記制御を行うようになっていることを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
  13. 前記高温ガス生成手段(2)から排出されるガス中の燃料ガス濃度を検出し、検出結果を第2の制御手段(40)に出力するガス濃度検出手段(44)を有し、
    前記第2の制御手段(40)は、前記ガス濃度検出手段(44)が検出した燃料ガス濃度が所定濃度よりも高い場合に、前記制御を行うようになっていることを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
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