JP4669636B2 - 板状ワークの成形装置および板状ワークの成形方法 - Google Patents

板状ワークの成形装置および板状ワークの成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状ワークにショット材を投射して所定の曲率を与える板状ワークの成形装置と、その成形装置を用いた板状ワークの成形方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
板状ワークに曲率を与えるように加工する手法としてプレス加工やロール加工があるが、プレス加工は金型のコストが嵩むだけでなく、曲率の設計変更に速やかに対応することが難しいという問題がある。しかも板状ワークの板厚が部分的に変化する場合や補強リブ等の付属物が存在する場合には、プレス加工では工数が掛かり、またロール加工では対応できないという問題がある。
【0003】
そこで、ショットピーニング装置でショット材を板状ワークの表面に投射して曲率を与える手法が実用化されている。この手法を採用することで、高価なプレス金型を必要とせず、しかも板状ワークに付属物が存在する場合にも加工が可能になるため、少量生産の航空機の外板の加工に適している。
【0004】
米国特許第2701408号明細書には、付属物を有する板状ワークを一方向に搬送しながら、その搬送方向に対して直交する方向に並設した複数のショットピーニング装置からショット材を投射するものが記載されている。
【0005】
また米国特許第4329862号明細書には、板状ワークとしての航空機の主翼の外板にスパン方向の曲率とコード方向の曲率とを与えて複曲面を成形すべく、板状ワークを一方向に搬送しながら、その両面にそれぞれ複数個配置したショットピーニング装置から、予め定められたピーン強度でショット材を投射するものが記載されている。
【0006】
また特開昭52−99961号公報には、板状ワークのテストピースの残留応力を測定した結果に基づき、板状ワークに所望の曲率を与えるためのショット材の投射条件を求めるものが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記米国特許第2701408号明細書に記載されたものは、板状ワークの各部分毎に曲率を変化させる場合に、板状ワークの移動方向や移動速度を変化させるのではなく、複数のショットピーニング装置からのショット材の投射速度をそれぞれ変化させることが必要となるため、高速のショットにより板状ワークにショット材の影響が残り易いという問題がある。しかも板状ワークが一方向にだけ送られるので、複雑な形状の複曲面を成形することは困難である。
【0008】
また米国特許第4329862号明細書に記載されたものは、板状ワークの両面にショットピーニング装置をそれぞれ複数個配置し、かつ各々のショットピーニング装置のピーン強度を個別に制御する必要があるため、設備の大型化と制御の複雑化とを招くという問題がある。
【0009】
また上記特開昭52−99961号公報に記載されたものは、ショットピーニング装置のピーン強度を具体的にどのように制御すれば精密な複曲面を成形することができるのか不明である。
【0010】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で板状ワークを精度の高い複曲面に成形できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、板状ワークにショット材を投射して所定の曲率を与える板状ワークの成形装置において、Y軸方向にショット材を投射するショットピーニング装置と、Y軸に直交するX−Z平面と平行に配置されて板状ワークを支持する基板と、基板をX軸方向に移動させるX軸方向移動手段と、基板をZ軸方向に移動させるZ軸方向移動手段と、基板をY軸まわりに回転させるY軸まわり回転手段と、ショットピーニング装置が板状ワークにショット材を投射している間に、少なくとも板状ワークに与えるべき曲率に応じてX軸方向移動手段による基板の移動速度を変化させる制御手段とを備えたことを特徴とする板状ワークの成形装置が提案される。
【0012】
上記構成によれば、X−Z平面と平行に配置されてX軸方向移動手段によりX軸方向に移動する基板に支持した板状ワークに、X−Z平面に直交するY軸方向にショットピーニング装置からショット材を投射して所定の曲率を与える加工を行う際に、Z軸方向移動手段により基板がZ軸方向に移動可能であり、Y軸まわり回転手段により基板がY軸まわりに回転可能であり、かつ制御手段により基板のX軸方向の移動速度が可変であるので、前記移動速度を遅くしてピーン強度を強めることで板状ワークの曲率を小さくし、また前記移動速度を速くてピーン強度を弱めることで板状ワークの曲率を大きくすることができるだけでなく、Z軸方向移動手段およびY軸まわり回転手段によりX−Z平面内の任意の方向に沿ってショット材を投射することが可能となり、これにより高価な金型を必要とするプレス加工を行うことなく、かつ単一のショットピーニング装置を用いて板状ワークを複雑な形状の複曲面に成形することができる。
【0013】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、基板をY軸方向に移動させるY軸方向移動手段を備えたことを特徴とする板状ワークの成形装置が提案される。
【0014】
上記構成によれば、Y軸方向移動手段で基板をX−Z平面と直交するY軸方向に移動させるので、ショットピーニング装置から板状ワークまでの距離を変化させてピーン強度を任意に調整することができる。
【0015】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2に記載の板状ワークの成形装置を用いた板状ワークの成形方法であって、ショット材によるピーン強度が最大になる位置が板状ワークの加工領域の中心線に一致するように、X軸方向移動手段により基板を移動させることを特徴とする板状ワークの成形方法が提案される。
【0016】
上記構成によれば、X軸方向移動手段により基板を移動させる際に、ピーン強度が最大になる位置を板状ワークの加工領域の中心線に一致させるので、板状ワークの加工領域におけるピーン強度のばらつきを防止して成形精度の向上を図ることができる。
【0017】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1または請求項2に記載の板状ワークの成形装置を用いた板状ワークの成形方法であって、ショット材の投射条件と、板状ワークの板厚と、板状ワークの移動速度とに応じて変化する該板状ワークの加工後の曲率の特性を予め測定しておき、実際の板状ワークの加工時に、その板状ワークに与えるべき曲率と前記測定した曲率の特性とに基づいて該板状ワークの移動速度を決定することを特徴とする板状ワークの成形方法が提案される。
【0018】
上記構成によれば、ショット材の投射条件、板状ワークの板厚および板状ワークの移動速度の3つの要素に対応する板状ワークの加工後の曲率の特性を予め測定しておき、板状ワークに与えるべき曲率と前記測定した曲率の特性とに基づいて実際に加工を行う際の板状ワークの移動速度を決定するので、送り速度を制御するだけで板状ワークに所定の曲率を与えることができる。
【0019】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記ショット材の投射条件は、ショット材の投射量、ショット材の投射速度およびショット材の投射距離を含むことを特徴とする板状ワークの成形方法が提案される。
【0020】
上記構成によれば、ショット材の投射条件としてのショット材の投射量、ショット材の投射速度およびショット材の投射距離を変化させることで、板状ワークの加工後の曲率の特性をきめ細かく設定することができる。
【0021】
尚、実施例の可変速モータ15、シリンダ23およびモータ41はそれぞれ本発明のX軸方向移動手段、Y軸方向移動手段およびZ軸方向移動手段に対応し、実施例の第3スライドプレート33は本発明の基板に対応し、実施例の翼端側スキン63tは本発明の板状ワークに対応する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図16は本発明の一実施例を示すもので、図1は板状ワークの成形装置の正面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図3の4部拡大図、図5は図4の5−5線拡大断面図、図6は飛行機の斜視図、図7は図6の7方向矢視図(翼端側スキンの表面側を示す図)、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の9−9線断面図、図10は翼端側スキンの各加工領域の形状および曲率半径を示す図、図11は図7に対応する翼端側スキンの裏面側を示す図、図12はピーン強度の測定手法を説明する図、図13は湾曲した板状ワークの位置とアークハイトとの関係を示すグラフ、図14は種々の板厚の板状ワークにおける送り速度と曲率半径との関係を示すグラフ、図15は翼端側スキンの加工領域TP4を加工する際の作用説明図、図16は翼端側スキンの加工領域TP6を加工する際の作用説明図である。
【0024】
図1〜図4に示すように、板状ワークの成形装置は、床面に設置したベース部材11,11の上面にX軸方向(左右方向)に固定した一対のガイドレール12,12を備えており、これらのガイドレール12,12にスライドガイド13…を介して板状の第1スライドプレート14が摺動自在に支持される。第1スライドプレート14のX軸方向の一側にはX軸方向移動手段としての可変速モータ15により回転する駆動スプロケット16が設けられ、他側には従動スプロケット17が設けられる。駆動スプロケット16および従動スプロケット17に巻き掛けられた無端チェーン18は、第1スライドプレート14の左右両端部に固定される。従って、制御手段Uで可変速モータ15の回転数を制御することで、第1スライドプレート14はガイドレール12,12に沿ってX軸方向に任意の速度で移動することができる。
【0025】
第1スライドプレート14の上面に固定した4個のガイド部材19…にY軸方向(前後方向)に延びる2本のガイドロッド20,20が摺動自在に支持されており、これらのガイドロッド20,20の両端に取付ブラケット21…を介して枠状の第2スライドプレート22が支持される。第1スライドプレート14の上面に、Y軸方向移動手段としてのシリンダ23が設けられており、このシリンダ23の出力ロッド23aが第2スライドプレート22の下面に設けた取付部材24に接続される。従って、シリンダ23を伸縮駆動すると、第2スライドプレート22はガイドロッド20,20に沿ってY軸方向に移動することができる。
【0026】
第2スライドプレート22の上面にX軸方向に延びる細長い支持板25が固定されており、この支持板の左右両端部に2本の支柱26,26が立設される。支柱26,26の上部および下部はそれぞれ連結部材27,28で連結され、支柱26,26の下端は三角形の補強板29…で第2スライドプレート22の上面に固定されて補強される。2本の支柱26,26の前面にZ軸方向(上下方向)に延びる2本のガイドレール30,30が固定されており、これらのガイドレール30,30にスライドガイド31…を介して板状の第3スライドプレート33が摺動自在に支持される。
【0027】
支持板25の上面に設けた一対の軸受け34,34に支持された駆動軸35に一対の駆動スプロケット36,36が固定され、かつガイドレール30,30の上面に設けた一対の軸受け37,37に支持された従動軸38に一対の従動スプロケット39,39が固定されており、相対応する駆動スプロケット36,36および従動スプロケット39,39間にそれぞれ巻き掛けた無端チェーン40,40が第3スライドプレート33の上端および下端に連結される。従って、支持板25の上面に設けたZ方向移動手段としてのモータ41で駆動軸35を回転させることで、第3スライドプレート33はガイドレール30,30に沿ってZ軸方向に移動することができる。
【0028】
図5を併せて参照すると明らかなように、第3スライドプレート33の前面の中央部に形成した軸孔33aに、ワーク支持板42の後面に一体に突設した段付きの回転軸43が嵌合してサークリップ44により抜け止めされる。第3スライドプレート33には、回転軸43を中心とする一対の円弧孔33b,33bと、回転軸43を中心とする一対の円弧上に配置された複数のピン孔33c…とが貫通し、またワーク支持板42には、回転軸43を挟む2個のボルト孔42a,42aと、回転軸43を挟む2個のピン孔42b,42bとが貫通する。
【0029】
従って、ワーク支持板42を回転軸43まわりに所望の角度だけ回転させ、ワーク支持板42の2個のピン孔42b,42bの貫通する2本のピン45,45を第3スライドプレート33に複数のピン孔33c…の何れかに挿入した状態で、ワーク支持板42の2個のボルト孔42a,42aおよび第3スライドプレート33の2個の円弧孔33b,33bを貫通する2本のボルト46,46をナット47,47で締結することで、ワーク支持板42をY軸まわりの任意の回転位置に固定することができる。このときボルト46,46の外周に嵌合するカラー48,48を第3スライドプレート33およびワーク支持板42の間に介在させることで、スライドプレート33に対してワーク支持板42を平行に保持することができる。
【0030】
前記回転軸43、ボルト46,46、ナット47,47およびピン45,45は、ワーク支持板42をY軸まわりに回転させて固定するY軸まわり回転手段49を構成する。
【0031】
ワーク支持板42の前面には加工すべき板状ワークである翼端側スキン63t(飛行機の主翼にエンジンを支持するパイロンの翼端側の表皮材)が重ね合わされ、それらの周縁部が複数個のクリップ50…で固定される。尚、実施例ではクリップ50…による固定を容易にするためにワーク支持板42と翼端側スキン63tとを同一形状にしているが、ワーク支持板42を第3スライドプレート33と同程度の大きさにしても良い。この場合、ワーク支持板42をパンチングプレートで構成することにより、その多数のパンチ孔を利用して任意の形状の翼端側スキン63tをボルト止めすることができる。
【0032】
そしてワーク支持板42に固定された翼端側スキン63tの前面に対向するようにショットピーニング装置51が配置される。ショットピーニング装置51は、例えば直径が0.6mmの鋼球よりなる多数のショット材を、回転するインペラの内部に供給して遠心力で翼端側スキン63tに向けてY軸方向に投射するものであり、その投射量(単位時間に投射されるショット材の重量)、および投射速度を任意に調整することができる。
【0033】
図6に示すように、飛行機の左右の主翼61,61の上面にエンジン62,62を支持するパイロン63,63は、翼端側に位置する翼端側スキン63tと、翼根側に位置する翼根側スキン63rとを備える。
【0034】
図7は右側の主翼61の翼端側スキン63tの表面側を示すもので、その前縁側から後縁側に向かって6個の加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6が区画されるとともに、2個の加工領域TP5、TP6間に1個の非加工領域R0が区画される。最も前縁側の加工領域TP1には翼端側スキン63tおよび翼根側スキン63rを接続する前縁部材64が固定されており、この前縁部材64は領域TP0と表示されている。
【0035】
図8および図9から明らかなように、翼端側スキン63tの前縁側の5個の加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5は表面側に突出する曲面で構成されているのに対し、非加工領域R0は平坦面で構成され、最も後縁側の加工領域TP6は裏面側に突出する曲面で構成されている。非加工領域R0は平坦面であるため、ショットピーニングによる曲率付与加工は行われない。尚、翼根側スキン63rは前縁近傍および後縁近傍だけが曲率を有するもので、翼端側スキン63tに比べて全体的に平坦に構成されている。
【0036】
【表1】
Figure 0004669636
【0037】
表1および図10を併せて参照すると明らかなように、7個の領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、R0、TP6のうち、3個の加工領域TP1、TP2、TP6および1個の非加工領域R0は長手方向に幅が一定であるが、他の3個の加工領域TP3、TP4、TP5は長手方向に幅が変化している。そして長手方向に幅が一定である3個の加工領域TP1、TP2、TP6および1個の非加工領域R0は曲率半径が長手方向に一定であるのに対し、長手方向に幅が変化している他の3個の加工領域TP3、TP4、TP5は曲率半径が長手方向に変化している。従って、翼端側スキン63tの形状は、単純曲面(シングルコンター)ではなく、複曲面(ダブルコンター)となる。
【0038】
図7には、平坦な非加工領域R0を除く6個の加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6の中心線が、それぞれCL1、CL2、CL3、CL4、CL5、CL6で示される。3個の加工領域TP3、TP4、TP5の幅が長手方向に変化していることから、前記6個の中心線CL1、CL2、CL3、CL4、CL5、CL6は全てが平行でなく、相互に角度を有しているものがある。また翼端側スキン63tをミーリング加工する際に、別部材で構成された3個のアクセスパネル65,66,67が取り付けられる3個のアクセスホール68,69,70が同時に加工される。このように、翼端側スキン63tにショットピーニングを施して曲率を与える前にアクセスホール68,69,70を加工することで、その加工が容易になって加工コストが削減される。
【0039】
図11には翼端側スキン63tの裏面の状態が示される。7個の領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、R0、TP6の境界と、加工領域TP2、TP3の中心線CL2、CL3とは曲率を持たない直線であることから、そこにリベットで固定される8本のストリンガー71…(あるいはスパー)は直線状に形成される。一方、直線状のストリンガー71…に交差する複数のストリンガー72…は全て湾曲しており、かつ前記直線状のストリンガー71…に交差する位置で分断されている。
【0040】
翼端側スキン63tは厚さが2.3mmのアルミニウム合金で構成されており、その裏面のストリンガー71…,72…に囲まれた位置に、重量を軽減するために肉厚を減少させた多数のポケット73…が形成される。これらのポケット73…は、図11に網掛けして示されている。表1にも示すように、ポケット73…の肉厚は0.8mm、1.2mおよび1.5mmの3種類であり、何れも翼端側スキン63tにショットピーニングを施す前の段階で機械的にミーリング加工される。仮に、翼端側スキン63tにショットピーニングを施して曲率を与えた後にポケット73…を加工しようとすると、高価な5軸のミーリング加工機が必要になるが、翼端側スキン63tにショットピーニングを施す前の平坦な状態では、安価な3軸のミーリング加工機でポケット73…を加工することが可能になり、加工コストが削減される。
【0041】
次に、図12および図13に基づいてショットピーニングのピーン強度の測定手法を説明する。
【0042】
図12(A)に示すように、ホルダ81に帯状の板状ワーク82を複数本のボルト83…で固定し、この板状ワーク82を長手方向に送りながらショットピーニング装置51からショット材を投射する。図12(B)に示すように、加工の完了後にボルト83…を外すと板状ワーク82はショット材が衝突した面を外側にしてアーチ状の湾曲する。その理由は、板状ワーク82の表面にショット材が衝突すると、ショット材が衝突した部分が押し潰されて圧縮応力が発生するため、ボルト83…を外して板状ワーク82の拘束を解除した瞬間に、前記圧縮応力により板状ワーク82の表面が伸長して外側に湾曲する。図12(C)に示すように、板状ワーク82の湾曲の程度を示すアークハイトHは、ダイヤルゲージ84により測定される。
【0043】
図13は、種々の厚さの板状ワーク82に対して、所定のショット条件(投射量;2kg/min、投射速度;50m/sec、投射距離;500mm、送り速度1m/min)でショットピーニングを行ったとき、板状ワーク82の長手方向の各位置でのアークハイトHを測定した結果を示すものである。アークハイトHは板状ワーク82の長手方向中央部で最大になり、両端に向かって対称的に減少する。勿論、板状ワーク82の厚さが増加するに伴ってアークハイトHが減少する。このように板状ワーク82を用いたテスト(アルメンテスト)を行ってアークハイトHを測定することにより、そのアークハイトHに相関するピーン強度を知ることができる。また前記アルメンテストにより、ショットピーニング装置51から投射されるショット材の分布の中心(投射中心)を知ることもできる。
【0044】
図14には、種々の板厚の板状ワークの送り速度と、板状ワークの曲率半径との関係を示すものである。このときのショット条件は、投射量;4kg/min、投射速度;60m/sec、投射距離;500mmである。このデータは、上記アルメンテストを種々のショット条件で繰り返すことにより得ることができる。例えば、板厚2mmの板状ワークを曲率半径2000mmに加工するには、板状ワークの送り速度を3.2m/minに設定すれば良いことがわかる。このデータは制御手段Uに記憶される。
【0045】
次に、ショットピーニングによる翼端側スキン63tの成形工程について説明する。
【0046】
▲1▼.先ず、板厚2.3mmのアルミニウム合金の板材から3軸NC加工機を用いてミーリング加工により外周を削り出し、翼端側スキン63tの平坦なブランク材を形成する(図7参照)。このとき、加工領域TP1、TP2に跨がる3個のアクセスホール68,69,70が同時にミーリング加工される。尚、実施例ではミーリング加工によりブランク材とアクセスホール68,69,70とを形成したが、プレス加工により平坦なブランク材を打ち抜き、このとき同時に3個のアクセスホール68,69,70を打ち抜くこともできる。そして翼端側スキン63tの軽量化を図るべく、その裏面に3軸のミーリング加工機でポケット73…を加工しておく。
【0047】
▲2▼.続いて、完成した翼端側スキン63tの3次元形状のデータに基づいて、加工すべき6個の加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6の各々について、その曲率半径のデータを決定する(表1参照)。
【0048】
▲3▼.続いて、ショット材の投射条件、つまりショット材の投射量、ショット材の投射速度、ショット材の投射距離およびショット材の粒径を決定する。
【0049】
▲4▼.続いて、前記ショット材の投射条件と、翼端側スキン63tの各加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6の板厚とに基づいて、所望の曲率半径を得るための翼端側スキン63tの送り速度を、図14に一例を示すデータから決定する。
【0050】
▲5▼.続いて、実際にショットピーニングを開始する前に、図12および図13で説明したアルメンテストのテスト結果との比較により、ショットピーニング装置51の投射中心の位置やピーン強度が正常であることを確認する。
【0051】
▲6▼.続いて、ショットピーニング装置51のワーク支持板42に翼端側スキン63tを複数のクリップ50…で固定する。各加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6を加工領域TP1から順番に加工する場合、残りの加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6にショット材が衝突しないように合成樹脂等でマスキングを施しておき、その状態でショットピーニング装置51から所定のショット条件でショット材を投射して加工を行う。
【0052】
図15には、一例として加工領域TP4を加工する状態が示される。このとき、シリンダ23を伸縮駆動して第2スライドプレート22を前後方向(Y軸方向)に移動させ、投射距離(ショットピーニング装置51と翼端側スキン63tの表面との距離)が設定値になるように調整し、Y軸まわり回転手段49でY軸まわりにワーク支持板42を回転させ、加工領域TP4の中心線CL4が水平方向(X軸方向)に沿うように調整し、かつモータ41を駆動して第3スライドプレート33を上下方向(Z軸方向)に移動させ、ショットピーニング装置51の投射中心の高さが前記加工領域TP4の中心線CL4の高さに一致するように調整する。
【0053】
上述のようにしてショットピーニングを開始する準備が整うと、制御手段Uからの指令で可変速モータ15の駆動電流の周波数を制御することで、第1スライドテーブル14を左右方向(X軸方向)に予め設定された送り速度で移動させながら、ショットピーニング装置51から翼端側スキン63tの表面にショット材を投射する。表1および図10から明らかなように、加工領域TP4は長手方向(X軸方向)に曲率半径が異なる4つの部分に別れており、最初の送り幅が500mmの部分は曲率半径が400mmであり、次の送り幅が350mmの部分は曲率半径が460mmであり、次の送り幅が300mmの部分は曲率半径が500mmであり、最後の送り幅が430mmの部分は曲率半径が560mmとなる。
【0054】
従って、曲率半径が400mm→460mm→500mm→560mmと段階的に増加するに伴って、翼端側スキン63tの送り速度を0.8m/sec→0.9m/sec→1.0m/sec→1.1m/secと段階的に増加させてピーン強度を段階的に弱めることにより、加工領域TP4の全域に所望の曲率を与えることができる。
【0055】
▲7▼.最後の加工領域TP6は曲率の方向が5個の加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5と逆であるため、翼端側スキン63tを表裏反転してワーク支持板42に固定することで、翼端側スキン63tの裏面側にショットピーニングに施して逆方向の曲率を与えることになる。勿論,この場合にもY軸まわり回転手段49でワーク支持板42を回転軸43まわりに回転させ、加工領域TP6の中心線CL6が水平方向(X軸方向)に沿うように調整し、第3スライドプレート33を上下方向(Z軸方向)に移動させてショットピーニング装置51の投射中心の高さが前記加工領域TP6の中心線CL6の高さに一致するように調整する。そして加工領域TP6は、その長手方向の全幅に亘って曲率が1100mmの一定値であるため、翼端側スキン63tの送り速度を2.8m/secの一定値に保持しながらショットピーニングを行うことになる。
【0056】
▲8▼.最後にワーク支持板42から翼端側スキン63tを取り外すと、ショットピーニングにより発生した翼端側スキン63tの表面(加工領域TP6は裏面)の圧縮応力が開放されるため、その翼端側スキン63tは予め設定した3次元形状に湾曲する。そして成形を完了した翼端側スキン63tを形状確認用のマスターモデルに重ね合わせ、正確な形状に仕上がっていることを確認する。
【0057】
以上のように、翼端側スキン63tにショットピーニングを施して曲率を与える際に、翼端側スキン63tをY軸まわりに回転させ、かつ翼端側スキン63tの位置をZ軸方向に調整した状態で、翼端側スキン63tのX軸方向の送り速度を調整してピーン強度を変化させるので、高価な金型によるプレス加工を行うことなく、かつ複数のショットピーニング装置51を必要とせずに、低コストで翼端側スキン63tを任意の複曲面に加工することが可能になる。
【0058】
また翼端側スキン63tが平坦なブランク材の状態にあるときに、翼端側スキン63tにトリミング加工、アクセスホール68,69,70とポケット73…との機械ミーリング加工を予め施しておき、その後にショットピーニングによる曲率付与加工を行うので、翼端側スキン63tの成形が完了した後に高価な5軸のミーリング装置によるミーリング加工を行ったり、面倒なマスキング作業を必要とするケミカルミーリング加工を行ったりする必要がないだけでなく、種々の後加工により成形の完了した翼端側スキン63tの精度が低下するのを最小限に抑えることができる。
【0059】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0060】
例えば、本発明の板状ワークは実施例で説明したパイロン63の翼端側スキン63tに限定されず、パイロン63の翼根側スキン63rや他の任意の部材であっても良い。
【0061】
また実施例では翼端側スキン63tの各加工領域TP1、TP2、TP3、TP4、TP5、TP6を加工する際に、投射距離を一定値(500mm)に固定しているが、例えば翼端側スキン63tの板厚が厚いところでは投射距離を短くし、板厚が薄いところでは投射距離を長くするように調整しても良い。
【0062】
また実施例ではX軸を水平方向としたが、ショット材の投射方向であるY軸と直交する方向であれば、必ずしも水平方向である必要はない。
【0063】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、X−Z平面と平行に配置されてX軸方向移動手段によりX軸方向に移動する基板に支持した板状ワークに、X−Z平面に直交するY軸方向にショットピーニング装置からショット材を投射して所定の曲率を与える加工を行う際に、Z軸方向移動手段により基板がZ軸方向に移動可能であり、Y軸まわり回転手段により基板がY軸まわりに回転可能であり、かつ制御手段により基板のX軸方向の移動速度が可変であるので、前記移動速度を遅くしてピーン強度を強めることで板状ワークの曲率を小さくし、また前記移動速度を速くてピーン強度を弱めることで板状ワークの曲率を大きくすることができるだけでなく、Z軸方向移動手段およびY軸まわり回転手段によりX−Z平面内の任意の方向に沿ってショット材を投射することが可能となり、これにより高価な金型を必要とするプレス加工を行うことなく、かつ単一のショットピーニング装置を用いて板状ワークを複雑な形状の複曲面に成形することができる。
【0064】
また請求項2に記載された発明によれば、Y軸方向移動手段で基板をX−Z平面と直交するY軸方向に移動させるので、ショットピーニング装置から板状ワークまでの距離を変化させてピーン強度を任意に調整することができる。
【0065】
また請求項3に記載された発明によれば、X軸方向移動手段により基板を移動させる際に、ピーン強度が最大になる位置を板状ワークの加工領域の中心線に一致させるので、板状ワークの加工領域におけるピーン強度のばらつきを防止して成形精度の向上を図ることができる。
【0066】
また請求項4に記載された発明によれば、ショット材の投射条件、板状ワークの板厚および板状ワークの移動速度の3つの要素に対応する板状ワークの加工後の曲率の特性を予め測定しておき、板状ワークに与えるべき曲率と前記測定した曲率の特性とに基づいて実際に加工を行う際の板状ワークの移動速度を決定するので、送り速度を制御するだけで板状ワークに所定の曲率を与えることができる。
【0067】
また請求項5に記載された発明によれば、ショット材の投射条件としてのショット材の投射量、ショット材の投射速度およびショット材の投射距離を変化させることで、板状ワークの加工後の曲率の特性をきめ細かく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板状ワークの成形装置の正面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図3の4部拡大図
【図5】図4の5−5線拡大断面図
【図6】飛行機の斜視図
【図7】図6の7方向矢視図(翼端側スキン表面面側を示す図)
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】図7の9−9線断面図
【図10】翼端側スキンの各加工領域の形状および曲率半径を示す図
【図11】図7に対応する翼端側スキンの裏面側を示す図
【図12】ピーン強度の測定手法を説明する図
【図13】湾曲した板状ワークの位置とアークハイトとの関係を示すグラフ
【図14】種々の板厚の板状ワークにおける送り速度と曲率半径との関係を示すグラフ
【図15】翼端側スキンの加工領域TP4を加工する際の作用説明図
【図16】翼端側スキンの加工領域TP6を加工する際の作用説明図
【符号の説明】
15 可変速モータ(X軸方向移動手段)
23 シリンダ(Y軸方向移動手段)
33 第3スライドプレート(基板)
41 モータ(Z軸方向移動手段)
49 Y軸まわり回転手段
51 ショットピーニング装置
63t 翼端側スキン(板状ワーク)
CL1〜CL6 加工領域の中心線
TP1〜TP6 加工領域
U 制御手段

Claims (5)

  1. 板状ワーク(63t)にショット材を投射して所定の曲率を与える板状ワーク(63t)の成形装置において、
    Y軸方向にショット材を投射するショットピーニング装置(51)と、
    Y軸に直交するX−Z平面と平行に配置されて板状ワーク(63t)を支持する基板(33)と、
    基板(33)をX軸方向に移動させるX軸方向移動手段(15)と、
    基板(33)をZ軸方向に移動させるZ軸方向移動手段(41)と、
    基板(33)をY軸まわりに回転させるY軸まわり回転手段(49)と、
    ショットピーニング装置(51)が板状ワーク(63t)にショット材を投射している間に、少なくとも板状ワーク(63t)に与えるべき曲率に応じてX軸方向移動手段(15)による基板(33)の移動速度を変化させる制御手段(U)と、
    を備えたことを特徴とする板状ワークの成形装置。
  2. 基板(33)をY軸方向に移動させるY軸方向移動手段(23)を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の板状ワークの成形装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の板状ワークの成形装置を用いた板状ワークの成形方法であって、
    ショット材によるピーン強度が最大になる位置が板状ワーク(63t)の加工領域(TP1〜TP6)の中心線(CL1〜CL6)に一致するように、X軸方向移動手段(15)により基板(33)を移動させることを特徴とする板状ワークの成形方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の板状ワークの成形装置を用いた板状ワークの成形方法であって、
    ショット材の投射条件と、板状ワーク(63t)の板厚と、板状ワーク(63t)の移動速度とに応じて変化する該板状ワーク(63t)の加工後の曲率の特性を予め測定しておき、実際の板状ワーク(63t)の加工時に、その板状ワーク(63t)に与えるべき曲率と前記測定した曲率の特性とに基づいて該板状ワーク(63t)の移動速度を決定することを特徴とする板状ワークの成形方法。
  5. 前記ショット材の投射条件は、ショット材の投射量、ショット材の投射速度およびショット材の投射距離を含むことを特徴とする、請求項4に記載の板状ワークの成形方法。
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