JP4668815B2 - 通信機器用の接続装置。 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機の販売情報収集などのテレメトリングの分野や移動体への交通情報配信などのテレマティクスの分野などで用いられる通信機器と、該通信機器を用いる上位装置とを接続する接続装置に関する。
近年、無線パケット通信網を介して情報の収集や配信等を行うテレメトリングやテレマティクスが普及してきている。テレメトリングとは、元来は、通信回線を使って計量器の計量値を読み出す仕組みのことの総称であった。しかし、近年は、一般的に、データの読み取りだけでなく、機器の動作監視や遠隔制御にも用いる用語である。テレメトリングの代表的な例としては、自動販売機の販売管理システム,ガス・水道などの使用量管理システム、無人駐車場における管理システムなどが挙げられる。自動販売機の販売管理システムについては特許文献1を参照されたい。また、テレマティクスとは、自動車などの移動体に通信システムを組み合わせてリアルタイムに情報サービスを提供することを意味する。テレマティクスの代表的な例としては、自動車に設置した端末に交通情報やナビゲーション情報をリアルタイムに提供する車載情報システムなどが挙げられる。
このような分野においては、遠隔地において無線パケット通信網に接続するための通信機器と該通信機器を用いる上位装置とを配置している。。前記上位装置はデータ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する。また、前記通信機器はデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)に相当する。
例えば、自動販売機の販売管理システムにおいては、販売制御や庫内の温度制御を行う制御装置が上位装置に相当する。各上位装置は、定期的に又は任意時に、通信機器を介して所定のネットワークに接続し、該ネットワークを介して所定の管理コンピュータに接続する。そして、管理コンピュータに接続した上位装置は、種々の管理対象データを送信する。
特開2003−51056号公報
ところで、従来のシステムでは、上述のように所定の管理コンピュータに各上位装置からの管理対象データが集約されるが、この管理対象データを他のコンピュータでも受信したいという要望があった。この要望は、例えば、管理対象データのバックアップという目的や、管理コンピュータの管理業者とは別のシステム構築会社等において管理用ログとして保管しておくという目的でなされたものである。
しかし、従来の上位装置は所定の管理コンピュータに接続するための各種情報、例えば電話番号・IPアドレスなどが固定的に組み込み設定されていたため、予め設定した管理コンピュータ以外のコンピュータにデータ送信を行うことは困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定の管理コンピュータ以外のコンピュータに対してもデータ送信を可能とする通信機器用の接続装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願では、ネットワーク接続サービス用のデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)である通信機器と、該通信機器を用いた通信を行うデータ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)である上位装置とを相互に接続する接続装置であって、上位装置からの接続要求に対して該接続要求を通信機器にそのまま中継することによりネットワーク接続を確立し又は上位装置を代理して接続処理を行うことによりネットワーク接続を確立する回線制御部と、上位装置による通信機器を介したパケット通信を中継する通信制御部とを備え、前記通信制御部は、第1の通信相手先とのパケット通信の中継時に該パケット通信の通信データを所定の記憶手段に記憶し、該パケット通信の終了した後に第2の通信相手先に対して前記記憶手段に記憶されている通信データの一部又は全部を送信することを特徴とするものを提案する。
本発明によれば、上位装置が通信機器及び接続装置を介して第1の通信相手先のコンピュータと通信が終了すると、当該通信データの複製が第2の通信相手先のコンピュータに送信される。これにより、第2の通信相手先のコンピュータにおいても通信データの管理が可能となるので、当該通信データをバックアップやログ解析などの目的で活用できる。
なお、前記上位装置はデータ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する。また、前記通信機器はデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)に相当する。
本発明の好適な態様の一例として、前記回線制御部が、第1の通信相手先との通信終了後に当該通信時に確立したネットワーク接続を切断し、上位装置とは無関係に自ら接続処理を行うことにより第2の通信相手先との通信用にネットワーク接続を確立することを特徴とするものを提案する。
本発明では、第1の通信相手先との通信で用いるネットワーク接続と、第2の通信相手先との通信で用いるネットワーク接続とを、異なるキャリヤや異なるネットワーク契約形態で構築できる。したがって、システム構築の柔軟性に優れたものとなる。
また、本発明の他の好適な態様の一例として、前記通信制御部が、第1の通信相手先との通信時に確立したネットワーク接続を維持したまま、第1の通信相手先との通信終了後に第2の通信相手先に対して前記記憶手段に記憶されている通信データの一部又は全部を送信することを特徴とするものを提案する。
本発明では、第1の通信相手先との通信と第2の通信相手先との通信の双方を共通のネットワーク接続を用いて行うので、ネットワーク接続に要する時間の短縮化や通信コストの低減を図ることができる。
以上説明したように本発明によれば、上位装置が通信機器及び接続装置を介して第1の通信相手先のコンピュータと通信が終了すると、当該通信データの複製が第2の通信相手先のコンピュータに送信される。これにより、第2の通信相手先のコンピュータにおいても通信データの管理が可能となるので、当該通信データをバックアップやログ解析などの目的で活用できる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る通信機器用の接続装置について図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係る通信機器用の接続装置を用いたシステムのネットワーク構成図である。
この接続装置1は、複数種の上位装置10と複数種の通信機器21,22,23とを接続する装置である。本実施の形態に係る接続装置1では、PDC規格の通信モジュール21、CDMA規格の通信モジュール22、PHS規格の通信モジュール23に対応する。各通信モジュール21,22,23は、それぞれ対応するキャリアが構築する無線パケット通信網31,32,33に接続する通信機器であり、各キャリアが独自に定めた通信規格・通信プロトコル・サービスに対応している。上位装置10は、特定のキャリア及びそのキャリアが提供するサービスに対応するように設計されている。具体的には、当該サービスに対応した通信モジュールを接続するとともに、該サービスに対応した接続プロトコル・認証プロトコル等に対応するよう設計されている。
本実施の形態では各無線パケット通信網31,32,33は以下のようなサービスを提供しているものとする。以下各サービスについて説明する。
第1及び第3の無線パケット通信網31,33におけるネットワーク接続サービスでは、通信モジュール21,23に予めキャリアにより電話番号が割り当てられる。各無線パケット通信網31、33には、回線制御やパケット中継等を行う中継装置31a,33aが設けられている。中継装置31a,33aには、接続先ネットワークである企業内LAN40,50に対応して電話番号が割り当てられている。通信モジュール21,23を接続した端末は、各無線パケット通信網31、33内の中継装置31a,33aの電話番号宛に発呼すると、企業内LAN40,50などの所定のネットワークに接続する。中継装置31a,33aへの接続は、予め電話番号を割り当てた通信モジュール21,23からのみ許可される。キャリアからは所定の範囲のIPアドレス群が割り当てられており、通信モジュール21,23に接続する各端末にはそれぞれ該IPアドレス群に含まれる固定IPアドレスが割り当てられる。中継装置31a,33aは、前記IPアドレス群内を送受信するパケットのみを中継する。
第2の無線パケット通信網32におけるネットワーク接続サービスでは、通信モジュール22に予めキャリアにより電話番号が割り当てられる。第2の無線パケット通信網32には、回線制御やパケット中継等を行う中継装置32aが設けられている。通信モジュール22を接続した端末は、予め定められている特別な番号を指定して発呼することにより第2の無線パケット通信網32に接続する。そして、該端末は、中継装置32aとの間で認証プロトコルの一種であるPAP(Password Authentication Protocol)を用いた認証処理を行うことにより、接続先ネットワークである企業内LAN40,50に接続可能となる。なお、前記PAP認証では、接続先を特定する情報をユーザ名に含ませることにより、接続先ネットワークを特定する。また、キャリアからは所定の範囲のIPアドレス群が割り当てられており、通信モジュール22に接続する各端末にはそれぞれ該IPアドレス群に含まれるIPアドレスがIPCP(Internet Protocol Control Protocol)により動的に割り当てられる。
上位装置10は、データ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する。本実施の形態に係る上位装置10は、PDC規格の通信モジュール21及びPHS規格の通信モジュール23と直接接続可能であるとする。そして、上位装置10は、該通信モジュール21又は23を用いることにより、各無線パケット通信網31又は33を介して企業内LAN40内の第1の通信相手先41に接続するよう設定されているとする。本実施の形態に係る接続装置1は、当該上位装置10を改造・変更することなく、CDMA規格の通信モジュール22を用いて、第2の無線パケット通信網32を介して企業内LAN40内の第1の通信相手先41に接続可能とする。また、接続装置1は、上位装置10と第1の通信相手先41との通信データの複製を作成し、該通信データを企業内LAN50内の第2の通信相手先51に送信する。
典型的な運用例である自動販売機の管理システムの場合、上位装置に相当する自動販売機の制御装置は、PDC規格の通信モジュール21と直接接続可能となっている。また、該制御装置は、定期的に又は任意時に、第1のパケット通信網31を介して企業内LAN40内の第1の通信相手先41に販売データなどを送信するよう設定されている。この第1の通信相手先41は、自動販売機を集中管理する管理コンピュータに相当する。本接続装置1は、(1)自動販売機や管理コンピュータ等に変更を加えることなく他のパケット通信網32,33を介した通信を可能にする、(2)制御装置と管理コンピュータとの間の通信データの複製を他の管理コンピュータにも送信すること、を実現する。本実施の形態では、他の管理コンピュータは、企業内LAN50の第2の通信相手先51に相当する。以下、接続装置1について詳述する。
まず、図2を参照して本実施の形態に係る接続装置1の構成図について説明する。図2は接続装置1に前記3つの通信モジュール21,22,23を内蔵させた状態を示している。なお、運用時においては、少なくとも実際に使用する通信モジュール21,22又は23のみを内蔵しておけばよい。
接続装置1は、データ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する複数種の上位装置10と、前記通信機器はデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)に装とする複数種の通信機器20,25,26とを接続する装置である。図2に示すように、接続装置1は、筐体100内に、主制御基板110と、PDC規格の通信モジュール21を搭載するための副制御基板200と、CDMA規格の通信モジュール22を搭載するための副制御基板300と、PHS規格の通信モジュール23を備えている。副制御基板200及び300並びに通信モジュール23は主制御基板110に対して着脱自在に設けられている。
また、本実施の形態に係る接続装置1は、複数種の主制御装置に接続可能にするために上位装置接続用に複数種のコネクタを備えている。具体的には、主制御基板110に、RS−232C規格で用いるコネクタ111と、RS−485規格で用いるコネクタ112と、CAN(Controller Area Network)規格で用いるコネクタ113とを備えている。
主制御基板110には、PLD(Programmable Logic Device)の一種であるFPGA(Field Programmable Gate Array)で実装した主制御部120と、RS−232C規格のインタフェイス回路131と、RS−485規格のインタフェイス回路132と、CAN規格のインタフェイス回路133とを備えている。各インタフェイス回路131,132,133は、それぞれ対応するコネクタ111,112,113と主制御部120の間に介在している。これにより、主制御部120は、各インタフェイス回路131,132,133を介して、コネクタ111,112,113に接続した上位装置と通信可能となっている。
また、主制御基板110には、副制御基板200と接続するためのコネクタ141と、副制御基板300と接続するためのコネクタ142と、PHS規格の通信モジュール23と接続するためのコネクタ143とを備えている。各コネクタ141,142,143は主制御部120と接続している。これにより、主制御部120は、副制御基板200を介してPDC規格の通信モジュール21と通信可能であり、また副制御基板300を介してCDMA規格の通信モジュール22と通信可能であり、さらに直接PHS規格の通信モジュール23と通信可能となっている。
さらに、主制御基板110には、主制御部120の制御プログラムを記憶したEPROM151と、主制御部120の各種作業用領域として用いるRAM152が設けられている。さらに、主制御基板110には、どの通信モジュール21,22,23を用いるかを選択するためのモジュール選択スイッチ160が設けられている。主制御部120は、該モジュール選択スイッチ160によって選択された通信モジュール21,22,23に対応した動作を行う。主制御部120の構成及び動作については後述する。
この主制御基板110は、外部からの直流電源の供給により動作するとともに、各コネクタ141,142,143を介して副制御基板200及び300、並びに、PHS規格の通信モジュール23に直流電源を供給する。また、主制御部120は、外部からの直流電源の供給異常を監視する電源監視回路170と、バックアップ電池171とを備えている。電源監視回路170は、外部からの電源供給異常を検出すると、バックアップ電池171から主制御基板110及び副制御基板200,300並びにPHS規格の通信モジュール23に電源供給するよう制御する。また、電源監視回路170は、外部からの電源供給異常を検出すると、該異常を主制御部120に通知する。さらに、電源監視回路170は、電源供給異常があった後に外部からの電源供給の復帰を検出すると、該復旧を主制御部120に通知する。
また、主制御基板110には、FPGAで実装されている主制御部120の内部回路を初期化・生成するための回路初期化部180が設けられている。該回路初期化部180は、主制御部120の内部回路を初期化・生成するためのプログラムを内蔵しており、外部に接続した端末(図示省略)からの指示により、FPGA内に主制御部120を構成する回路を形成する。
副制御基板200は、主制御基板110とPDC規格の通信モジュール21とを接続するためのものであり、主制御基板110と接続するためのコネクタ201と、PDC規格の通信モジュール21の端子21aと接続するためのコネクタ202と、主制御基板110と通信モジュール21を接続するためのインタフェイス回路210とを備えている。インタフェイス回路210はコネクタ202とコネクタ201間のピン数の変換やピンアサインの変換や波形成形などを行う。ここで、本実施の形態に係る通信モジュール21は、自身の電話番号情報などを記憶した所定のメモリチップを必要とするとともに、専用のバックアップ電池が必要なものであるとする。これに対応すべく、副制御基板200には、前記メモリチップ220及びバックアップ電池230がコネクタ202を介して通信モジュール21に接続するように構成されている。また、副制御基板200は、前述したように主制御基板110から供給される直流電源により動作するとともに、コネクタ202を介して通信モジュール21に直流電源を供給する。なお、通信モジュール21のアンテナ接続用端子21bは、筐体100に付設したアンテナ接続用端子191に接続している。
副制御基板300は、主制御基板110とCDMA規格の通信モジュール22とを接続するためのものであり、主制御基板110と接続するためのコネクタ301と、CDMA規格の通信モジュール22の端子22aと接続するためのコネクタ302と、主制御基板110と通信モジュール22を接続するためのインタフェイス回路310とを備えている。インタフェイス回路310はコネクタ302とコネクタ301間のピン数の変換やピンアサインの変換や波形成形などを行う。また、副制御基板300は、前述したように主制御基板110から供給される直流電源により動作するとともに、コネクタ302を介して通信モジュール22に直流電源を供給する。なお、通信モジュール22のアンテナ接続用端子22bは、筐体100に付設したアンテナ接続用端子192に接続している。
PHS規格の通信モジュール23の端子23aは主制御基板110のコネクタ143に接続している。また、該通信モジュール23のアンテナ接続用端子23bは、筐体100に付設したアンテナ接続用端子193に接続している。
次に、主制御部120の構成及び動作について図3を参照して説明する。図3は主制御部120の機能ブロック図である。なお、ここでは本発明の要旨に係るもののみを記載し、他の構成については省略した。
図3に示すように、主制御部120は、回線接続の確立などの回線制御を行う回線制御部121と、回線制御部121により確立された回線上でのデータ通信を制御する通信制御部122とを備えている。回線制御部121は、ATコマンドによる回線接続制御、LCP(Link Control Protocol)及びIPCPによるIP層の接続制御を行う。また、通信制御部122では、回線制御部121により確立された回線上でのデータ通信において、IP層のヘッダに含まれるIPアドレスの変換や通信データの複製送信処理などを行う。
前記回線制御部121及び通信制御部122は、モジュール選択スイッチ160での選択された通信モジュール21,22,23に応じて処理を切り替える。本実施の形態では上位装置10は、通信モジュール21,23を直接接続して利用できるよう設計されている。このため、回線制御部121及び通信制御部122は、モジュール選択スイッチ160によって通信モジュール21又は23が選択されている場合には、上位装置10と通信モジュール21又は23との間のデータに対しては特別な処理は行わず透過させる。一方、通信モジュール22が選択されている場合には、回線制御部121及び通信制御部122は、上位装置10と通信モジュール22との間のデータに対して、所定のルールに従って、回線制御等の処理を行う。これらの処理に必要な設定データは、EPROM151の設定データ記憶部151aに記憶されている。また、通信制御部122で作成・送信する通信データの複製はRAM152の通信データ記憶部152aに記憶される。
設定データ記憶部151aに記憶されているデータについて図4を参照して説明する。設定データ記憶部151aには、(1)第1の無線パケット通信網31を利用する際の設定情報900と、(2)第2の無線パケット通信網32を利用する際の設定情報910が記憶されている。設定情報900は、第1の無線パケット通信網31を介した接続装置1と第2の通信相手先51との間の通信に必要な設定情報である。具体的には、設定情報900は、キャリアから予め割り当てられた、接続装置1の固定IPアドレス,第2の通信相手先51の固定IPアドレス、発呼コマンド(電話番号を含む)を含む。
一方、設定情報910は、(2a)第2の無線パケット通信網32を介した上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信に必要な設定情報911と、(2b)第2の無線パケット通信網32を介した接続装置1と第2の通信相手先51との間の通信に必要な設定情報912とを含む。具体的には、設定情報911は、第2の無線パケット通信網32に接続するための発呼コマンド(電話番号を含む)、上位装置10の固定IPアドレス、第2の無線パケット通信網32を介して企業内LAN40に接続する際に必要な認証データ、第1の接続先ルータ43のIPアドレスを含む。また、設定情報912は、第2の無線パケット通信網32に接続するための発呼コマンド(電話番号を含む)、第2の無線パケット通信網32を介して企業内LAN50に接続する際に必要な認証データ、第2の通信相手先51のIPアドレスを含む。ここで、第1の接続先ルータ43は、第2の無線パケット通信網32と企業内LAN40との接続点に相当する中継装置である。また、第1の接続先ルータ43は、本接続装置1に対応して回線制御機能・アドレス変換機能を有している。
次に、本実施の形態に係る接続装置1の動作について図面を参照して説明する。まず、第1の無線パケット通信網31を介して上位装置10を企業内LAN40に接続する場合について図5のシーケンスチャートを参照して説明する。上述のように上位装置10はPDC規格の通信モジュール21及び第1の無線パケット通信網31に対応しているので、接続装置1は単純に上位装置10と通信モジュール21間のデータに対しては何ら加工は行わない。なお、第3の無線パケット通信網33を介して上位装置10を企業内LAN40に接続する場合も同様の動作となる。
ここでは、以下に示す内容を前提とする。すなわち、通信モジュール21にはキャリアから「080AABB」という電話番号が割り当てられているとする。キャリアからは192.168.0.0/28のIPアドレスが配布されており、該通信モジュール21を用いて第1の無線パケット通信網31に接続する上位装置10にはIPアドレス192.168.0.1が割り当てられているとする。上位装置10の通信相手先41は企業内LAN40内にあるものとし、そのIPアドレスは192.168.9.10とする。通信モジュール21は、電話番号「080XXYY」に「ATDT」コマンドで発呼することにより、第1の無線パケット通信網21の中継装置に接続するものとする。
図5に示すように、上位装置10は、接続装置1に対して「ATDT080XXYY」コマンドを発呼すると(ステップS1)、接続装置1の回線制御部121は該コマンドをそのまま通信モジュール21に転送する(ステップS2)。なお、この発呼の契機としては、上位装置10において宛先アドレス:192.168.9.10のIPパケットが生じた時などが挙げられる。前記ATコマンドにより通信モジュール21は第1の無線パケット通信網31内の中継装置に発呼する(ステップS3)。ここで中継装置は、発信元の通信モジュール21の電話番号を確認し、契約外の端末からの接続を拒否する(ステップS4)。接続装置1の回線制御部121は、通信モジュール21を介して回線レベルでの接続が完了した旨の応答「CONNECT」を受信すると(ステップS5)、当該応答を上位装置10転送する(ステップS6)。
次に、上位装置10は、PPPにより第1の無線パケット通信網31を介して企業内LAN40に接続するよう処理を開始する。具体的には、LCP及びIPCPにより第1の無線パケット通信網31の中継装置とのIPレベルでの接続を確立する(ステップS7,S8)。ここで接続装置1の回線制御部121は、当該LCP及びIPCPに係るパケットについては相互に透過させる。以上により上位装置10と企業内LAN40とはIPレベルの通信が可能となるので、以降TCP/UDP等の上位プロトコルを用いたデータ通信が両者間で可能となる(ステップS9)。なお、第1の無線パケット通信網31の中継装置は、宛先又は発信元IPアドレスが192.168.0.0/28に含まれるIPパケットのみを中継する(ステップS10)。
次に、この上位装置10に何ら改造・変更を加えることなく、CDMA規格の通信モジュール22及び第2の無線パケット通信網32を用いて企業内LAN40に接続する場合について図6乃至図8を参照して説明する。図6及び図7は第2の無線パケット通信網を用いた場合のシーケンスチャート、図8は上位装置から送信されたIPパケットのヘッダに記載されたIPアドレスの変換過程を説明する図である。
ここでは、以下に示す内容を前提とする。すなわち、通信モジュール22にはキャリアから「080QQRR」という電話番号が割り当てられているとする。キャリアからは172.16.0.0/28のIPアドレスが配布されており、該通信モジュール22を用いて第1の無線パケット通信網32に接続する上位装置10にはIPアドレス172.16.0.0/28の内の1つが動的に割り当てられるとする。第2の無線パケット通信網32と企業内LAN40の接続点に相当する接続先ルータ43には172.16.0.14というアドレスが割り当てられているとする。上位装置10の通信相手先41は企業内LAN40内にあるものとし、そのIPアドレスは192.168.9.10とする。通信モジュール22は、「ATD9999」コマンドで発呼することにより、第2の無線パケット通信網32の中継装置に接続する。中継装置はPAPによりユーザ認証を行うとともに、接続先(本例では企業内LAN40)を特定する。
図6に示すように、上位装置10は、接続装置1に対して「ATDT080XXYY」コマンドを発呼すると(ステップS21)、接続装置1の回線制御部121は該コマンドを「ATD9999」に変換して通信モジュール22に転送する(ステップS22)。なお、この発呼の契機としては、図8に示すような宛先アドレス:192.168.9.10のIPパケットが生じた時などが挙げられる。前記ATコマンドにより通信モジュール22は第2の無線パケット通信網32内の中継装置32aに発呼する(ステップS23)。接続装置1の回線制御部121は、回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を通信モジュール22を介して受信すると(ステップS24)、PPPにより接続装置1を企業内LAN40に接続するよう処理を開始する。
まず、接続装置1の回線制御部121は、第2の無線パケット通信網32の中継装置32aとの間でLCPネゴシエーションを開始する(ステップS25)。次に、接続装置1の回線制御部121は、第2の無線パケット通信網32の中継装置32aとの間でPAP認証処理を行う(ステップS26)。このPAP認証処理は、第1の無線パケット通信網30用に作成された上位装置10では想定されていないものであるが、第2の無線パケット通信網32を利用する際には必要である。そこで、本実施の形態では、接続装置1が上位装置10に代理して認証処理を行っている。この認証処理が終了すると、接続装置1の回線制御部121は、接続装置1と第2の無線パケット通信網32の中継装置32aとの間でIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS27)。これによりIPCPネゴシエーションが完了し、接続装置1の回線制御部121には第2の無線パケット通信網32から動的IPアドレス:172.16.0.Xが付与される。付与された動的IPアドレスはRAM152などの記憶手段に記憶しておく。
PPPネゴシエーションが完了すると、接続装置1の回線制御部121は接続先ルータ43に対して、通信モジュール22の電話番号と、上位装置10からの発呼であることを示す特別な値(例えば0)を有する通信IDとをUDPパケットで通知する(ステップS28)。そして、接続装置1から通知を受信した接続先43は、通信相手先41に対してIP層での接続要求「CONNECT」を送出する(ステップS29)。このとき、当該IPパケットの発信元IPアドレスは、上位装置10の固定IPアドレスを用いる。すなわち、この接続要求に係るパケットは、後段のステップS35〜S38の処理で上位装置10が発する接続要求を先取りしたものである。
次に、接続先ルータ43は、前記接続要求に対する応答「ACCEPT」を受信すると(ステップS30)、前記ステップS28の応答として通信IDを含む応答を接続装置1に送信する(ステップS41)。なお、通信相手先41から受信した応答の宛先IPアドレスは、上位装置10の固定IPアドレスとなっている。しかし、接続先ルータ43は、この段階では当該パケットは第2の無線パケット通信網32には中継しない。
接続先ルータ43から応答を受信した接続装置1の回線制御部121は、回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を上位装置10に送信する(ステップS32)。上位装置10は、当該応答を受けてLCPネゴシエーション及びIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS33,S34)。ここで、注目すべき点は、接続装置1の回線制御部121が上位装置10に対して応答を行うことである。これにより、上位装置10は、図5を参照して前述した第1の無線パケット通信網31との間で接続処理を行っているようにみえる。
以上の処理により、上位装置10と接続装置1との間、及び、接続装置1と通信相手先41との間でIPレベルの通信が可能となる。そこで、上位装置10は、通信相手先41に対してIP層での接続要求「CONNECT」を送出する(ステップS35)。この接続要求は、図5のステップS9におけるデータ通信の最初のパケットに相当するものでる。したがって、宛先IPアドレスが通信相手先41のIPアドレスであり、送信元IPアドレスが上位装置10の固定端末IPアドレスである。接続装置1の回線制御部121は、この接続要求について、宛先IPアドレスを接続先ルータ43のWAN側IPアドレスに変換するとともに、送信元IPアドレスを第2の無線パケット通信網32から付与された動的端末IPアドレスに変換し、接続先ルータ43に送出する(ステップS36)。接続先ルータ43は、当該接続要求に対して接続装置1に応答する(ステップS37)。当該応答を受信した接続装置1の回線制御部121は、宛先IPアドレスを上位装置10の固定端末IPアドレスに変換するとともに、送信元IPアドレスを通信相手先41のIPアドレスに変換し、上位装置10に転送する(ステップS38)。
以上の処理により、上位装置10は通信相手先41への接続が完了したものと判断し、通信相手先41へのデータ通信を開始する(ステップS39)。ここで、接続先ルータ43及び接続装置1の通信制御部122では、IPパケットのヘッダのアドレス変換を行う(ステップS40,S41)。具体的には、図8に示すように、固定端末IPアドレス(192.168.0.1)と動的端末IPアドレス(172.16.0.X)とを相互に変換するとともに、接続先ルータ43のWAN側IPアドレス(172.16.0.14)と通信相手先41のIPアドレス(192.168.9.10)とを相互に変換する。以上の処理により、上位装置10から開始する通信相手先41との通信が可能となる。
次に、接続装置1における通信データの複製及び送信について図面を参照して説明する。まず、図5を参照して前述した上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信後に当該通信データの複製を第2の通信相手先51に送信する場合について、図9のシーケンスチャートを参照して説明する。
接続装置1の通信制御部122は、上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信データを中継している間(図5のステップS9)、当該通信データを通信データ記憶部152aに蓄積する(ステップS51)。
ここで、上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信が終了したとする。この終了により通信モジュール21と第1の無線パケット通信網31との回線が切断される。
回線制御部121は、回線切断を検出すると、通信データ記憶部152aに蓄積した通信データを第2の通信相手先51に送信する処理を開始する。具体的には、接続装置1は、設定データ記憶部151aに記憶されている設定情報900に基づき、第2の通信相手先51との接続を確立する(ステップS52〜S57)。この接続処理は、図5のステップS1〜S8と同様に、発呼処理・LCP処理・IPCP処理という手順で実施される。ただし、図5のシーケンスでは、上位装置10が第1の無線パケット通信網31に接続しているが、ここでは接続装置1が第1の無線パケット通信網31に接続している点に留意すべきである。すなわち、上位装置10は、複製データの第2の通信相手先51への送信処理には関知していない。
接続装置1は、第2の通信相手先51に接続すると、通信データ記憶部152aに蓄積されている通信データを第2の通信相手先51に送信する(ステップS58)。
次に、図6〜8を参照して前述した上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信後に当該通信データの複製を第2の通信相手先51に送信する場合について、図10のシーケンスチャートを参照して説明する。
接続装置1の通信制御部122は、上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信データを中継している間(図7のステップS39)、当該通信データを通信データ記憶部152aに蓄積する(ステップS61)。
ここで、上位装置10と第1の通信相手先41との間の通信が終了したとする。この終了により通信モジュール21と第1の無線パケット通信網31との回線が切断される。
回線制御部121は、回線切断を検出すると、通信データ記憶部152aに蓄積した通信データを第2の通信相手先51に送信する処理を開始する。具体的には、接続装置1は、設定データ記憶部151aに記憶されている設定情報911に基づき、第2の通信相手先51との接続を確立する(ステップS62〜S67)。この接続処理は、図6のシーケンスと同様に、発呼処理・LCP処理・PAP認証処理・IPCP処理という手順で実施される。
接続装置1は、第2の通信相手先51に接続すると、通信データ記憶部152aに蓄積されている通信データを第2の通信相手先51に送信する(ステップS68)。ここで、図7のシーケンスでは、接続装置1はデータ通信時にIPアドレスの変換処理を行っていたが、複製データの第2の通信相手先51の送信処理ではこのような変換処理は必要ない。本複製データの送信処理では、接続装置1自身が第2の通信相手先51と通信するからである。したがって、第2の無線パケット通信網32と企業内LAN50との接続点に相当する中継装置においても変換処理を行う必要はない。
なお、上記ステップS58及びS68において、第2の通信相手先51に送信する通信データは、第1の通信相手先41と上位装置10との間の通信データの全てであっても一部であってもよい。例えば、上位装置10から第1の通信相手先41方向の通信データのみを、第2の通信相手先51に送信するようにしてもよい。
このように一部の通信データのみ送信する場合、上記ステップS51及びS61において送信対象のデータのみ通信データ記憶部152aに記憶すればよい。また、全ての通信データを蓄積しておき上記ステップS58及びS68の送信時において特定データを送信するようにしてもよい。
また、第2の通信相手先51に送信する通信データは、通信データの利用目的等に応じて、一又は複数の任意のレイヤの通信データを対象とすればよい。例えば、データのバックアップという目的ならば上位レイヤのデータのみを対象とすればよい。また、通信ログの解析という目的ならば上位レイヤのデータとともに下位レイヤのデータも対象とすればよい。
以上のように本実施の形態に係る接続装置1では、上位装置10と通信モジュール21,22,23の間に流れるデータをそれぞれの機器において正常に処理できるように変換・廃棄・透過するので、各無線パケット通信網31,32,33間でのプロトコル・サービス・通信モジュール21,22,23など種々の相違を吸収することができる。これにより、第1及び第3の無線パケット通信網31,33用に設計した上位装置10を、改造・変更等を加えることなく第2の無線パケット通信網32に接続することができる。
また、本実施の形態では、上位装置10と第1の通信相手先41との通信が終了した後に、当該通信データの複製が第2の通信相手先51に送信される。これにより、第2の通信相手先51においても通信データの管理が可能となるので、当該通信データをバックアップやログ解析などの目的で活用できる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る通信機器用の接続装置について図面を参照して説明する。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる主な点は、無線パケット通信網32におけるネットワーク接続サービスの形態にある。以下、この接続サービスが第1の実施の形態と相違する点について詳述する。
この接続サービスでは、第1の実施の形態と同様に、接続端末に対して動的IP付与技術によりIPアドレスを付与する。ただし、第1の実施の形態とは異なり、接続端末に付与するIPアドレスは予め定められたものである。図11に示すように、無線パケット通信網32にはアドレス管理サーバ32bが設置されている。このアドレス管理サーバ32bは、接続端末の電話番号と、当該電話番号を有する端末に対して配布するIPアドレスのリストを管理する。具体的には、図12に示すように、アドレス管理サーバ32bは、電話番号とIPアドレスとの対応を記述したアドレス対応テーブル32cを備えている。また、このアドレス管理サーバ32bは、アドレス対応テーブル32cを更新できるようユーザに対してインタフェイスを提供している。
本接続サービスでは、無線パケット通信網32は、端末が接続してきた際に該接続端末の電話番号を取得する。そして、当該電話番号に対応するIPアドレスをアドレス対応テーブル32cから取得し、取得したIPアドレスを接続端末に配布する。このアドレス配布にはIPCPが用いられる。すなわち、本実施の形態では、IPCPという動的IP付与技術を用いているものの、配布IPアドレスは所定のものである。
本実施の形態では、上述のようなネットワーク接続サービスの利用に伴い、接続先ルータ43及び接続装置1の構成・動作は第1の実施の形態と相違する。まず、接続先ルータ43について説明する。
上記第1の実施の形態では、接続端末のIPアドレスが不定のため、接続先ルータ43ではアドレス変換処理を行っている。しかし、本実施の形態では、接続端末のIPアドレスはアドレス管理サーバ32cで定められたものなので、当該アドレス変換処理は不要である。したがって、接続先ルータ43は一般的な中継機能を有していればよい。すなわち、図5を参照して説明した、前提となる通信システムにおける一般的なルータ42を利用可能である。
一方、接続装置1の回線制御部121は、第1の実施の形態と同様に、回線接続の確立などの回線制御を行う。また、通信制御部122は、第1の実施の形態と同様に、回線制御部121により確立された回線上でのデータ通信を制御する。ただし、回線制御部121及び通信制御部122は、上述のネットワーク接続サービスに対応して、第1の実施の形態とは動作が異なる。
以下、接続装置1の動作の相違点について図13及び図14を参照して詳述する。図13は上位装置から通信を開始する場合のシーケンスチャート、図14は上位装置から送信されたIPパケットのヘッダに記載されたIPアドレスの変換過程を説明する図である。
図13に示すように、上位装置10が接続装置1に対して「ATDT080CCDD」コマンドを発呼すると(ステップS101)、接続装置1の回線制御部121は、第2の無線パケット通信網32との接続処理を行う(ステップS102〜S107)。この処理は、図6を参照して前述した第1の実施の形態におけるステップS22〜S27の処理と同様である。ただし、ステップS107で第2の無線パケット通信網32から付与されるIPアドレスが、アドレス管理サーバ32bにおいて予め定められたものである点が異なる。
次に、接続装置1の回線制御部121は、回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を上位装置10に送信する(ステップS108)。上位装置10は、当該応答を受けてLCPネゴシエーション及びIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS109,S110)。
以上の処理により上位装置10と企業内LAN40との接続が完了するので、上位装置10は通信相手先41へのデータ通信を開始する(ステップS111)。ここで、接続装置1の通信制御部122では、IPパケットのヘッダのアドレス変換を行う(ステップS112)。具体的には、図14に示すように、固定端末IPアドレス(192.168.0.1)と動的端末IPアドレス(172.16.0.X)とを相互に変換する。以上の処理により、上位装置10から開始する通信相手先41との通信が可能となる。なお、当該通信後の通信データの複製処理及び送信処理については、図9を参照して前述した第1の実施の形態と同様である。
以上本発明の実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。上記第1の実施の形態では、接続装置1は、第1の通信相手先41との通信時に確立したネットワーク接続が切断された後に、第2の通信相手先51との通信用にネットワーク接続を確立するようにしていた。このような形態では、キャリヤやネットワーク契約形態として種々のものを採用することができる。すなわち、システム構築の柔軟性に優れている。これに対して、第1の通信相手先41との通信時に確立したネットワーク接続を維持したまま、第2の通信相手先51に接続するようにしてもよい。この場合には、ネットワーク接続に要する時間の短縮化や通信コストの低減を図ることができる。
また、上記各実施の形態では、通信モジュールとしてPDC規格,CDMA規格,PHS規格のものを例示したが、他の規格のものであっても本発明を実施できる。同様に、上位装置側のインタフェイス規格についても、上述したもの以外のものを適用できる。
また、上記各実施の形態では、第1及び第3の無線パケット通信網31,33におけるネットワーク接続サービスと、第2の無線パケット通信網32におけるネットワーク接続サービスとの相違点として、認証方法・アドレス体系・アドレス付与方法(固定IPアドレス付与又は動的IPアドレス付与)を例示したが、相違点がこれらの何れか1つ又はこれらの組み合わせたものである場合であっても本発明を適用できる。さらに必要に応じて他の相違点についても接続装置で吸収することもできる。例えば、上記実施の形態では、第2の無線パケット通信網32においてPAP認証を行っていたが、例えばCHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)認証を行っている通信網に接続する場合には接続装置にCHAPを実装すればよい。
また、上記各実施の形態では、接続装置1に3つの通信モジュール21,22,23を内蔵させて、各無線パケット通信網31,32,33を任意に利用可能としているが、何れか1つの通信モジュール21,22,23のみを内蔵・接続するようにしてもよい。
通信機器用の接続装置を用いたシステムのネットワーク構成図 接続装置の構成図 主制御部の機能ブロック図 変換データ記憶部に記憶したデータの一例 第1の無線パケット通信網を用いた場合における上位装置側発呼のシーケンスを説明する図 第2の無線パケット通信網を用いた場合における上位装置側発呼のシーケンスを説明する図 第2の無線パケット通信網を用いた場合における上位装置側発呼のシーケンスを説明する図 アドレス変換処理を説明する図 第1の無線パケット通信網を用いた場合における複製データの送信処理のシーケンスを説明する図 第2の無線パケット通信網を用いた場合における複製データの送信処理のシーケンスを説明する図 第2の実施形態に係るシステムのネットワーク構成図 アドレス変換テーブルの一例を説明する図 第2の無線パケット通信網を用いた場合における上位装置側発呼のシーケンスを説明する図 アドレス変換処理を説明する図
符号の説明
1…接続装置、21,22,23…通信モジュール、31,32,33…無線パケット通信網、32c…アドレス管理サーバ、40…企業内LAN、120…主制御部、121…回線制御部、122…通信制御部、152a…通信データ記憶部

Claims (3)

  1. ネットワーク接続サービス用のデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)である通信機器と、該通信機器を用いた通信を行うデータ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)である上位装置とを相互に接続する接続装置であって、
    上位装置からの接続要求に対して該接続要求を通信機器にそのまま中継することによりネットワーク接続を確立し又は上位装置を代理して接続処理を行うことによりネットワーク接続を確立する回線制御部と、
    上位装置による通信機器を介したパケット通信を中継する通信制御部とを備え、
    前記通信制御部は、第1の通信相手先とのパケット通信の中継時に該パケット通信の通信データを所定の記憶手段に記憶し、該パケット通信の終了した後に第2の通信相手先に対して前記記憶手段に記憶されている通信データの一部又は全部を送信する
    ことを特徴とする通信機器用の接続装置。
  2. 前記回線制御部は、第1の通信相手先との通信終了後に当該通信時に確立したネットワーク接続を切断し、上位装置とは無関係に自ら接続処理を行うことにより第2の通信相手先との通信用にネットワーク接続を確立する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信機器用の接続装置。
  3. 前記通信制御部は、第1の通信相手先との通信時に確立したネットワーク接続を維持したまま、第1の通信相手先との通信終了後に第2の通信相手先に対して前記記憶手段に記憶されている通信データの一部又は全部を送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信機器用の接続装置。
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