JP4322879B2 - 通信機器用の接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機の販売情報収集などのテレメトリングの分野や移動体への交通情報配信などのテレマティクスの分野などで用いられる通信機器と、該通信機器を用いる上位装置とを接続する接続装置に関する。
近年、無線パケット通信網を介して情報の収集や配信等を行うテレメトリングやテレマティクスが普及してきている。テレメトリングとは、元来は、通信回線を使って計量器の計量値を読み出す仕組みのことの総称であった。しかし、禁煙は、一般的に、データの読み取りだけでなく、機器の動作監視や遠隔制御にも用いる用語である。テレメトリングの代表的な例としては、自動販売機の販売管理システム,ガス・水道などの使用量管理システム、無人駐車場における管理システムなどが挙げられる。自動販売機の販売管理システムについては特許文献1を参照されたい。また、テレマティクスとは、自動車などの移動体に通信システムを組み合わせてリアルタイムに情報サービスを提供することを意味する。テレマティクスの代表的な例としては、自動車に設置した端末に交通情報やナビゲーション情報をリアルタイムに提供する車載情報システムなどが挙げられる。
このような分野においては、遠隔地において無線パケット通信網に接続するための通信機器と該通信機器を用いる上位装置とを配置している。前記上位装置はデータ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する。また、前記通信機器はデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)に相当する。
例えば、自動販売機の販売管理システムにおいては、販売制御や庫内の温度制御を行う制御装置が上位装置に相当する。各上位装置は、定期的に又は任意時に、通信機器を介して所定のネットワークに接続し、該ネットワークを介して所定の管理コンピュータに接続する。そして、管理コンピュータに接続した上位装置は、種々の管理対象データを送信する。
特開2003−51056号公報
しかし、従来のシステムでは、管理コンピュータから上位装置に対して通信を開始する際に、通信開始までに長時間を要したり又は接続に失敗する場合があった。
一例として、従来の下水道の流量監視システムについて説明する。このシステムでは、上位装置と管理コンピュータとは通信プロトコルとしてTCP/IPを用いる。管理コンピュータは、上位装置との通信を開始する際には当該上位装置宛の通信開始TCPパケットを無線パケット通信網に送出する。無線パケット通信網は通信開始TCPパケットの宛先アドレスを参照して、この宛先アドレスに対応する上位装置に対してメッセージを通知する。このメッセージは、無線パケット通信網が提供するメッセージングサービスを利用して通知される。上位装置は、このメッセージを受けて無線パケット通信網に接続する。
上記メッセージの通知処理及び無線パケット通信網への接続処理には数秒から十数秒かかる場合がある。このため、管理コンピュータが最初に送信した通信開始TCPパケットはタイムアウトにより破棄され、管理コンピュータは通信開始TCPパケットの再送を数回試みる。すなわち、上位装置が受信する通信開始TCPパケットは数回目に再送されたものである。このTCPパケットの再送間隔は、一般的に、回数を重ねる毎に大きく設定されている。例えば、再送間隔が3秒,6秒,12秒と大きくなるように設定されている。このため、無線パケット通信網への接続処理が完了しているにもかかわらず、通信開始TCPパケットの再送が行われるまで数秒を要する場合があった。また、接続処理の完了までの間にTCPの再送回数が上限に達してしまい、TCPコネクションの形成に失敗する場合もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通信開始要求から通信開始までの処理時間の短縮を図ることにある。
上記目的を達成するために、本願では、無線パケット通信網との接続用の通信機器と、該通信機器を介してTCP/IPを用いた通信を行う上位装置とを相互に接続する接続装置であって、無線パケット通信網との接続が確立した後に該無線パケット通信網から通信開始TCPパケットを受信すると、当該通信開始TCPパケットを所定の記憶手段に一時記憶し、上位装置に対して着信があったことを通知し、上位装置が開始する接続処理に対して無線パケット通信網を代理して応答処理を行い、上位装置の接続処理が終了すると前記記憶手段に記憶した通信開始TCPパケットを上位装置に送出する回線制御部とを備えたことを特徴とするものを提案する。
本発明では、上位装置は接続装置を介して無線パケット通信網に接続する。この接続装置は、無線パケット通信網との接続が確立した後に該無線パケット通信網から通信開始TCPパケットを受信すると、当該TCPパケットを一時記憶するとともに、上位装置との間で接続処理を開始する。そして、接続装置は、接続処理が完了すると、一時記憶した通信開始TCPパケットを遅滞なく上位装置に送出する。したがって、接続装置が受信した通信開始TCPパケットと次の通信開始TCPパケットの再送間隔が大きな場合であっても、上位装置は通信準備が完了しだい通信開始TCPパケットを受信する。これにより、通信開始までの時間が短縮される。
接続装置が無線パケット通信網に接続処理は、例えば、無線パケット通信網のメッセージングサービスによるメッセージを受信した場合に、当該メッセージからメッセージの発信元を特定し、該発信元との通信が可能となるよう無線パケット通信網との接続処理を開始する場合が挙げられる。
なお、上記通信開始TCPパケットは、TCPヘッダのSYNフラグがオンであり且つACKフラグがオフのTCPパケットからなる。
以上説明したように本発明によれば、接続装置が受信した通信開始TCPパケットと次の通信開始TCPパケットの再送間隔が大きな場合であっても、上位装置は通信準備が完了しだい通信開始TCPパケットを受信するので、通信開始までの時間が短縮される。
本発明の一実施の形態に係る通信システムについて図面を参照して説明する。図1は本発明に係る通信システムを用いたテレメトリングシステムの構成図である。
本システムは、図1に示すように、例えば自動販売機の制御装置などの上位装置10と、無線パケット通信網40を介して企業内LAN50とを接続したネットワーク環境を提供することを目的としている。具体的には、固定的にIPアドレスを付与するネットワーク接続サービス用に設定された上位装置10や企業内LAN50内の端末(図1の例では自動販売機の管理用コンピュータ51など)に改造等を行うことなく、無線パケット通信網40が接続端末に対して動的IPアドレスを付与するネットワーク接続サービスを利用可能とすることを本発明の主たる目的としている。この目的を解決するために、企業内LAN50内の端末から上位装置10に対して通信を開始可能とすること、及び、上位装置10からの通信において当該上位装置10を特定可能とすることを目的としている。以下、本通信システムについて詳述する。
上位装置10は、データ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する。この上位装置10は、特定のキャリア及びそのキャリアが提供するネットワーク接続サービスに対応するように設計されている。具体的には、接続端末に対して固定IPアドレスを付与するネットワーク接続サービスの利用を前提としており、当該サービスに対応した通信モジュールを接続するとともに、該サービスに対応した接続プロトコル・認証プロトコル等に対応するよう設計されている。
上述した上位装置10が前提としているネットワーク接続サービスについて説明する。このネットワーク接続サービスでは、通信モジュールに予めキャリアにより電話番号が割り当てられる。このネットワーク接続サービスの提供下にある無線パケット通信網には、回線制御やパケット中継等を行う中継装置が設けられている。中継装置には、接続先ネットワークである企業内LANに対応して電話番号が割り当てられている。通信モジュールを接続した端末は、無線パケット通信網内の中継装置の電話番号宛に発呼すると、企業内LANなどの所定のネットワークに接続する。中継装置への接続は、予め電話番号を割り当てた通信モジュールからのみ許可される。
図2に上位装置10が前提とするネットワーク接続サービスを利用した際のネットワーク図の一例を示す。図2に示すように、上位装置10は、ネットワーク接続サービスにより構築された無線パケット通信網45,46に通信モジュール25,26を用いて接続する。本実施の形態では、無線パケット通信網45及び通信モジュール25はPDC規格に即しているものとし、無線パケット通信網46及び通信モジュール26はPHS規格に即しているものとする。また、このサービスでは、ネットワークルータ60のWAN側インタフェイスや通信モジュール25に、192.168.0.0/28のネットワークに属するIPアドレスが固定的に割り当てられる。上位装置10は端末型ネットワーク接続サービスでLAN50に接続する。したがって、通信モジュール25,26に割り当てられたIPアドレスは、上位装置10に割り当てられたIPアドレスと同義である。また、企業内LAN50内は、192.168.9.0/24のネットワークに属するように各装置のIPアドレスが固定的に割り当てられているものとする。ネットワークルータ60は、192.168.0.0/28内のIPアドレス宛のパケットをLAN50から受け取ると、当該パケットを無線パケット通信網45,46に中継する。一方、ネットワークルータ60は、192.168.9.0/24内のIPアドレス宛のパケットを無線パケット通信網45,46から受け取ると、当該パケットをLAN50に中継する。このような構成により、管理用コンピュータ51は、上位装置10の固定IPアドレス宛に通信を開始することができ、また上位装置10からの通信についても当該通信の発信元IPアドレスを参照することにより当該上位装置10を特定できる。
本発明は、このような上位装置10及び管理用コンピュータ51をそのまま利用することを前提とし、動的IPを付与するネットワーク接続サービス提供下の無線パケット通信網40においてもネットワークシステムを構築可能とする。
次に、本実施の形態で利用する、動的IPアドレスを付与するネットワーク接続サービスについて説明する。このネットワーク接続サービスでは、通信モジュール20に予めキャリアにより電話番号が割り当てられる。無線パケット通信網40には、図1に示すように、回線制御やパケット中継等を行う中継装置41が設けられている。通信モジュール20を接続した端末は、予め定められている特別な番号を指定して発呼することにより無線パケット通信網40に接続する。そして、該端末は、中継装置41との間でPAP(Password Authentication Protocol)を用いた認証処理を行うことにより、接続先ネットワークである企業内LAN50に接続可能となる。なお、前記PAP認証では、接続先を特定する情報をユーザ名に含ませることにより、接続先ネットワークを特定する。このネットワーク接続サービスでは、キャリアから無線パケット通信網40に対して所定の範囲のIPアドレス群が割り当てられており、通信モジュール20にはそれぞれ該IPアドレス群に含まれるIPアドレスがIPCP(Internet Protocol Control Protocol)により動的に割り当てられる。
ここで、通信モジュール20に付与するIPアドレスは予め定められたものである。図1に示すように、無線パケット通信網40にはアドレス管理サーバ43が設置されている。このアドレス管理サーバ43は、接続端末の電話番号と、当該電話番号を有する端末に対して配布するIPアドレスのリストを管理する。具体的には、図3に示すように、アドレス管理サーバ43は、電話番号とIPアドレスとの対応を記述したアドレス対応テーブル43aを備えている。本接続サービスでは、無線パケット通信網40は、通信モジュール20が接続してきた際に該通信モジュール20の電話番号を取得する。そして、当該電話番号に対応するIPアドレスをアドレス対応テーブル43aから取得し、取得したIPアドレスを通信モジュール20に配布する。このアドレス配布にはIPCPが用いられる。すなわち、本実施の形態では、IPCPという動的IP付与技術を用いているものの、配布IPアドレスは所定のものである。なお、上記アドレス管理サーバ43は、アドレス対応テーブル43aを更新できるようユーザに対してインタフェイスを提供している。
また、本接続サービスでは、無線パケット通信網40は、端末に対応したIPアドレス宛のIPパケットを企業内LAN50から受信し、且つ、当該端末が無線パケット通信網40に接続してない状態の時には、メッセージングサーバ42が当該IPパケットに対応する電話番号をアドレス管理サーバ43から取得し、当該電話番号に対してメッセージを送信する。このメッセージングサービスは、TCP/IPを用いたネットワーク接続サービスではなく、無線通信網を利用した独自プロトコルにより実装されたものである。これにより端末は、企業内LAN50からの接続要求があったことを認識できる。
次に、本実施の形態に係るシステムのネットワーク図について図4を参照して説明する。図4は本システムのネットワーク図である。図4に示すように、このシステムでは、企業内LAN50には図2を参照して説明したネットワークと同様に192.168.9.0/24に属する固定IPアドレスが付与されており、上位装置10には192.168.0.0/28に属する固定IPアドレスが付与されている。無線パケット通信網40には172.16.0.0/28のアドレス群が割り当てられており、無線パケット通信網40と企業内LAN50との境界点にあたるネットワークルータ(以下単に「ルータ」と言う)60のWAN側には固定IPアドレス172.16.0.14が割り当てられている。また、通信モジュール20には無線パケット通信網40に接続した際に172.16.0.0/28内のアドレスが動的に割り当てられる(図では便宜上172.16.0.Xと表記した)。接続装置1は端末型ネットワーク接続サービスでLAN50に接続する。したがって、接続装置1のIPアドレスは、通信モジュール20に動的に割り当てられたIPアドレスとなる。本発明では、このようなネットワーク環境において、企業内LAN50内の管理用コンピュータ51から上位装置10に対して通信を開始できるようにするとともに、上位装置10から管理用コンピュータ51に通信開始があった場合に当該上位装置10を特定可能とする。
次に、接続装置1について詳述する。この接続装置1は、データ端末装置(DTE:Data Terminal Equipment)に相当する複数種の上位装置10と、前記通信機器はデータ通信装置(DCE:Data Circuit-terminating Equipment)に相当する複数種の通信機器20,25,26とを接続する装置である。本実施の形態に係る接続装置1では、CDMA規格の通信モジュール20、PDC規格の通信モジュール25、PHS規格の通信モジュール26に対応する。各通信モジュール20,25,26は、それぞれ対応するキャリアが構築する無線パケット通信網40,45,46に接続する通信機器であり、各キャリアが独自に定めた通信規格・通信プロトコル・サービスに対応している。上位装置10は、前述したように、特定のキャリア及びそのキャリアが提供するサービスに対応するように設計されている。具体的には、当該サービスに対応した通信モジュールを接続するとともに、該サービスに対応した接続プロトコル・認証プロトコル等に対応するよう設計されている。
本実施の形態に係る上位装置10は、PDC規格の通信モジュール25及びPHS規格の通信モジュール26と直接接続可能であるとする。そして、該通信モジュール25,26を用いることにより、各無線パケット通信網45,46を介して企業内LAN50に接続可能となっているとする。本実施の形態に係る接続装置1は、当該上位装置10を改造・変更することなく、CDMA規格の通信モジュール20を用いて、無線パケット通信網40を介して企業内LAN50に接続可能とする。以下、接続装置1についてさらに詳しく説明する。
まず、図5を参照して本実施の形態に係る接続装置1の構成図について説明する。図5は接続装置1に前記3つの通信モジュール20,25,26を内蔵させた状態を示している。なお、運用時においては、少なくとも実際に使用する通信モジュール20,25又は26のみを内蔵しておけばよい。
接続装置1は、筐体100内に、主制御基板110と、PDC規格の通信モジュール25を搭載するための副制御基板200と、CDMA規格の通信モジュール20を搭載するための副制御基板300と、PHS規格の通信モジュール26を備えている。副制御基板200及び300並びに通信モジュール26は主制御基板110に対して着脱自在に設けられている。
また、本実施の形態に係る接続装置1は、複数種の主制御装置に接続可能にするために上位装置接続用に複数種のコネクタを備えている。具体的には、主制御基板110に、RS−232C規格で用いるコネクタ111と、RS−485規格で用いるコネクタ112と、CAN(Controller Area Network)規格で用いるコネクタ113とを備えている。
主制御基板110には、PLD(Programmable Logic Device)の一種であるFPGA(Field Programmable Gate Array)で実装した主制御部120と、RS−232C規格のインタフェイス回路131と、RS−485規格のインタフェイス回路132と、CAN規格のインタフェイス回路133とを備えている。各インタフェイス回路131,132,133は、それぞれ対応するコネクタ111,112,113と主制御部120の間に介在している。これにより、主制御部120は、各インタフェイス回路131,132,133を介して、コネクタ111,112,113に接続した上位装置と通信可能となっている。
また、主制御基板110には、副制御基板200と接続するためのコネクタ141と、副制御基板300と接続するためのコネクタ142と、PHS規格の通信モジュール26と接続するためのコネクタ143とを備えている。各コネクタ141,142,143は主制御部120と接続している。これにより、主制御部120は、副制御基板200を介してPDC規格の通信モジュール25と通信可能であり、また副制御基板300を介してCDMA規格の通信モジュール20と通信可能であり、さらに直接PHS規格の通信モジュール26と通信可能となっている。
さらに、主制御基板110には、主制御部120の制御プログラムを記憶したEPROM151と、主制御部120の各種作業用領域として用いるRAM152が設けられている。さらに、主制御基板110には、どの通信モジュール20,25,26を用いるかを選択するためのモジュール選択スイッチ160が設けられている。主制御部120は、該モジュール選択スイッチ160によって選択された通信モジュール20,25,26に対応した動作を行う。主制御部120の構成及び動作については後述する。
この主制御基板110は、外部からの直流電源の供給により動作するとともに、各コネクタ141,142,143を介して副制御基板200及び300、並びに、PHS規格の通信モジュール26に直流電源を供給する。また、主制御部120は、外部からの直流電源の供給異常を監視する電源監視回路170と、バックアップ電池171とを備えている。電源監視回路170は、外部からの電源供給異常を検出すると、バックアップ電池171から主制御基板110及び副制御基板200,300並びにPHS規格の通信モジュール26に電源供給するよう制御する。また、電源監視回路170は、外部からの電源供給異常を検出すると、該異常を主制御部120に通知する。さらに、電源監視回路170は、電源供給異常があった後に外部からの電源供給の復帰を検出すると、該復旧を主制御部120に通知する。
また、主制御基板110には、FPGAで実装されている主制御部120の内部回路を初期化・生成するための回路初期化部180が設けられている。該回路初期化部180は、主制御部120の内部回路を初期化・生成するためのプログラムを内蔵しており、外部に接続した端末(図示省略)からの指示により、FPGA内に主制御部120を構成する回路を形成する。
副制御基板200は、主制御基板110とPDC規格の通信モジュール25とを接続するためのものであり、主制御基板110と接続するためのコネクタ201と、PDC規格の通信モジュール25の端子25aと接続するためのコネクタ202と、主制御基板110と通信モジュール25を接続するためのインタフェイス回路210とを備えている。インタフェイス回路210はコネクタ202とコネクタ201間のピン数の変換やピンアサインの変換や波形成形などを行う。ここで、本実施の形態に係る通信モジュール25は、自身の電話番号情報などを記憶した所定のメモリチップを必要とするとともに、専用のバックアップ電池が必要なものであるとする。これに対応すべく、副制御基板200には、前記メモリチップ220及びバックアップ電池230がコネクタ202を介して通信モジュール25に接続するように構成されている。また、副制御基板200は、前述したように主制御基板110から供給される直流電源により動作するとともに、コネクタ202を介して通信モジュール25に直流電源を供給する。なお、通信モジュール25のアンテナ接続用端子25bは、筐体100に付設したアンテナ接続用端子191に接続している。
副制御基板300は、主制御基板110とCDMA規格の通信モジュール20とを接続するためのものであり、主制御基板110と接続するためのコネクタ301と、CDMA規格の通信モジュール20の端子20aと接続するためのコネクタ302と、主制御基板110と通信モジュール20を接続するためのインタフェイス回路310とを備えている。インタフェイス回路310はコネクタ302とコネクタ301間のピン数の変換やピンアサインの変換や波形成形などを行う。また、副制御基板300は、前述したように主制御基板110から供給される直流電源により動作するとともに、コネクタ302を介して通信モジュール20に直流電源を供給する。なお、通信モジュール20のアンテナ接続用端子20bは、筐体100に付設したアンテナ接続用端子192に接続している。
PHS規格の通信モジュール26の端子26aは主制御基板110のコネクタ143に接続している。また、該通信モジュール26のアンテナ接続用端子26bは、筐体100に付設したアンテナ接続用端子193に接続している。
次に、主制御部120の構成及び動作について図6を参照して説明する。図6は主制御部120の機能ブロック図である。なお、ここでは本発明の要旨に係るもののみを記載し、他の構成については省略した。
図6に示すように、主制御部120は、回線接続の確立などの回線制御を行う回線制御部121と、回線制御部121により確立された回線上でのデータ通信を制御する通信制御部122と、上位装置10とのインタフェイス123と、通信モジュール20,25,26とのインタフェイス124とを備えている。回線制御部121は、ATコマンドによる回線接続制御、LCP(Link Control Protocol)及びIPCPによるIP層の接続制御を行う。通信制御部122は、回線制御部121により確立された回線上でのデータ通信において、IP層のヘッダに含まれるIPアドレスの変換処理などを行う。
前記回線制御部121及び通信制御部122は、モジュール選択スイッチ160での選択された通信モジュール20,25,26に応じて処理を切り替える。本実施の形態では上位装置10は、通信モジュール25,26を直接接続して利用できるよう設計されている。このため、回線制御部121及び通信制御部122は、モジュール選択スイッチ160によって通信モジュール25又は26が選択されている場合には、上位装置10と通信モジュール25又は26との間のデータに対しては特別な処理は行わず透過させる。一方、通信モジュール20が選択されている場合には、回線制御部121及び通信制御部122は、上位装置10と通信モジュール20との間のデータに対して、所定のルールに従って、変換・透過・廃棄等の処理を行う。これらのデータ処理に必要なデータは、EPROM151の設定データ記憶部151aに記憶されている。
設定データ記憶部151aに記憶されているデータについて図7を参照して説明する。図7に示すように、設定データ記憶部151aには、無線パケット通信網40に接続するための発呼コマンド(電話番号を含む)、上位装置10の固定IPアドレス、無線パケット通信網40に接続する際に必要な認証データ、接続先のルータ60のIPアドレスが記憶されている。
次に、本システムにおける通信手順について図面を参照して説明する。まず、本実施の形態に係る通信システムの説明に先立ち、上位装置10及び管理用コンピュータ51の前提としているネットワーク接続サービスを用いた場合の通信手順について図面を参照して説明する。上述のように上位装置10はPDC規格の通信モジュール25及び第1の無線パケット通信網45に対応しているので、接続装置1は上位装置10と通信モジュール25と間のデータに対しては何ら加工は行わない。なお、PHS規格の通信モジュール26及び無線パケット通信網46を用いて上位装置10を企業内LAN50に接続する場合も、同様の動作となる。
まず、図8のシーケンスチャートを参照して、上位装置10から管理用コンピュータ51に対して通信を開始する場合について説明する。
ここでは、以下に示す内容を前提とする。すなわち、通信モジュール25にはキャリアから「080AABB」という電話番号が割り当てられているとする。キャリアからは192.168.0.0/28のIPアドレスが配布されており、該通信モジュール25を用いて無線パケット通信網45に接続する上位装置10にはIPアドレス192.168.0.1が割り当てられているとする。通信相手先の管理用コンピュータ51のIPアドレスは192.168.9.10とする。通信モジュール25は、電話番号「080CCDD」に「ATDT」コマンドで発呼することにより、無線パケット通信網45の中継装置に接続するものとする。
図8に示すように、上位装置10は、接続装置1に対して「ATDT080CCDD」コマンドを発呼すると(ステップS1)、接続装置1の回線制御部121は該コマンドをそのまま通信モジュール25に転送する(ステップS2)。なお、この発呼の契機としては、宛先アドレス:192.168.0.10のIPパケットが生じた時などが挙げられる。前記ATコマンドにより通信モジュール25は無線パケット通信網45内の中継装置に発呼する(ステップS3)。ここで中継装置は、発信元の通信モジュール25の電話番号を確認し、契約外の端末からの接続を拒否する(ステップS4)。接続装置1の回線制御部121は、通信モジュール25を介して回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を受信すると(ステップS5)、当該応答を上位装置10に転送する(ステップS6)。
次に、上位装置10は、PPPにより無線パケット通信網45を介して企業内LAN50に接続するよう処理を開始する。具体的には、LCP及びIPCPにより無線パケット通信網45の中継装置とのIPレベルでの接続を確立する(ステップS7,S8)。ここで接続装置1の回線制御部121は、当該LCP及びIPCPに係るパケットについては双方向に透過させる。以上により上位装置10と企業内LAN50とはIPレベルの通信が可能となるので、以降TCP/UDP等の上位プロトコルを用いたデータ通信を開始する(ステップS9)。なお、無線パケット通信網45の中継装置は、宛先又は発信元IPアドレスが192.168.0.0/28に含まれるIPパケットのみを中継する(ステップS10)。
次に、図9のシーケンスチャートを参照して、管理用コンピュータ51から上位装置10に対して通信を開始する場合について説明する。
管理用コンピュータ51が、通信相手先の上位装置10と通信するために該上位装置10に予め割り当てられている固定IPアドレスを宛先とした接続要求を発すると(ステップS11)、ルータ60は通常のルーティングルールに従って当該パケットを無線パケット通信網40に送出する。これにより、無線パケット通信網45の中継装置は、当該パケットの宛先IPアドレスを参照して、該IPアドレスに対応した電話番号の通信モジュール25に接続する(ステップS12)。通信モジュール25は、接続装置1に対して着信があった旨を通知する(ステップS13)。接続装置1は、着信通知を上位装置10に中継する(ステップS14)。次に接続装置1は、上位装置10から着信通知に対する応答があると(ステップS15)、中継装置との間でPPPによる接続確立処理を開始する。具体的には、接続装置1は、LCP及びIPCPにより無線パケット通信網45の中継装置とのIPレベルでの接続を確立する(ステップS16,S17)。ここで接続装置1の回線制御部121は、当該LCP及びIPCPに係るパケットについては双方向に透過させる。以上により上位装置10と企業内LAN50とはIPレベルの通信が可能となるので、以降TCP/UDP等の上位プロトコルを用いたデータ通信が両者間で可能となる。そこで、ルータ60は、前記ステップS11の接続要求を上位装置10に中継する(ステップS18)。そして、ルータ60は、上位装置10からの応答(ステップS19)を、管理用コンピュータ51に中継する(ステップS20)。以上により上位装置10と企業内LAN50とはIPレベルの通信が可能となるので、以降TCP/UDP等の上位プロトコルを用いたデータ通信を開始する(ステップS21)。なお、無線パケット通信網45の中継装置は、宛先又は発信元IPアドレスが192.168.0.0/28に含まれるIPパケットのみを中継する(ステップS22)。
次に、この上位装置10や管理用コンピュータ51に何ら改造・変更を加えることなく、CDMA規格の通信モジュール20及び無線パケット通信網40を用いる場合について図面を参照して説明する。
次に、本システムにおける通信手順について図面を参照して説明する。まず、図10及び図11を参照して、上位装置10から管理用コンピュータ51に対して通信を開始する場合について説明する。図20は上位装置から管理用コンピュータに通信開始する場合のシーケンスチャート、図11は上位装置から送信されたIPパケットのヘッダに記載されたIPアドレスの変換過程を説明する図である。
図10に示すように、上位装置10は、接続装置1に対して「ATDT080CCDD」コマンドを発呼すると(ステップS101)、接続装置1の回線制御部121は該コマンドを「ATD9999」に変換して通信モジュール20に転送する(ステップS102)。なお、この発呼の契機としては、図11に示すような宛先アドレス:192.168.9.10のIPパケットが生じた時などが挙げられる。前記ATコマンドにより通信モジュール20は無線パケット通信網40内の中継装置41に発呼する(ステップS103)。接続装置1の回線制御部121は、回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を通信モジュール20を介して受信すると(ステップS104)、PPPにより接続装置1を企業内LAN50に接続するよう処理を開始する。
まず、接続装置1の回線制御部121は、無線パケット通信網40の中継装置41との間でLCPネゴシエーションを開始する(ステップS105)。次に、接続装置1の回線制御部121は、無線パケット通信網40の中継装置41との間でPAP認証処理を行う(ステップS106)。このPAP認証処理は、無線パケット通信網45用に作成された上位装置10では想定されていないものであるが、無線パケット通信網40を利用する際には必要である。そこで、本実施の形態では、接続装置1が上位装置10に代理して認証処理を行っている。この認証処理が終了すると、接続装置1の回線制御部121は、接続装置1と無線パケット通信網40の中継装置41との間でIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS107)。これによりIPCPネゴシエーションが完了し、接続装置1の回線制御部121には無線パケット通信網40から動的IPアドレス:172.16.0.Xが付与される。ここで付与されるIPアドレスは、上述したように、接続端末である通信モジュール20に対して予め定めたものである点が第1の実施の形態と大きく相違する。付与された動的IPアドレスはEPROM151などの記憶手段に記憶しておく。
PPPネゴシエーションが完了すると、回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を上位装置10に送信する(ステップS108)。上位装置10は、当該応答を受けてLCPネゴシエーション及びIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS109,S110)。ここで、注目すべき点は、接続装置1の回線制御部121が上位装置10に対して応答を行うことである。これにより、上位装置10は、図8を参照して前述したパケット通信網45との間で接続処理を行っているようにみえる。
以上の処理により上位装置10と企業内LAN50との接続が完了するので、上位装置10は管理用コンピュータ51へのデータ通信を開始する(ステップS111)。ここで、接続装置1の通信制御部122では、IPパケットのヘッダのアドレス変換を行う(ステップS112)。具体的には、図11に示すように、固定端末IPアドレス(192.168.0.1)と動的端末IPアドレス(172.16.0.X)とを相互に変換する。以上の処理により、上位装置10から開始する管理用コンピュータ51との通信が可能となる。
次に、企業内LAN50の管理用コンピュータ51から上位装置10に対して通信を開始する場合について図12乃至13を参照して説明する。図12及び図13は管理用コンピュータから開始する通信のシーケンス図、図14はアドレス変換の過程を説明する図である。
ここでは、上位装置10に接続されている通信モジュール20に対して、アドレス管理サーバ43においてIPアドレス「172.16.0.1」が割り当てられているものとする。
管理用コンピュータ51が、通信相手先の上位装置10と通信するために該上位装置10に接続されている通信モジュール20のIPアドレス「172.16.0.1」を宛先とした接続要求を発すると(ステップS151)、ルータ60は通常のルーティングルールに従って当該パケットを無線パケット通信網40に中継する(ステップS152)。ここで、当該IPパケットの上位レイヤであるTCPパケットは、TCPヘッダのSYNフラグがオンで且つACKフラグがオフとなっている。また、本実施の形態に係る無線パケット通信網40は、該無線パケット通信網40に中継された最初のTCPパケットが無条件に破棄される規格であるものとする。したがって、管理用コンピュータ51は、当該通信開始TCPパケットに対応する応答を所定の時間内に受信できないので、通信開始TCPパケットを再送する(ステップS151−a)。
無線パケット通信網40は、ルータ60を介して受信したパケット(ステップS151−a)の宛先IPアドレスを参照し、当該IPアドレスに対応する電話番号をアドレス管理サーバ43から取得する。そして、該電話番号宛に、企業内LAN50から接続要求があった旨をメッセージングサービスを利用して通知する(ステップS153)。なお、無線パケット通信網40は、ルータ60を介して受信した接続要求に係るパケットはタイムアウトにより破棄する。
メッセージを受信した接続装置1の回線制御部121は、設定データ記憶部151aに記憶されている設定データに基づき第1の企業内LAN50への接続処理を開始する。具体的には、「ATD9999」コマンドを通信モジュール20に送出する(ステップS154)。該ATコマンドにより通信モジュール20は無線パケット通信網40内の中継装置41に発呼する(ステップS155)。接続装置1の回線制御部121は、回線レベルで接続が完了した旨の応答「CONNECT」を通信モジュール20を介して受信すると(ステップS156)、PPPにより接続装置1を企業内LAN50に接続するよう処理を開始する。
まず、接続装置1の回線制御部121は、無線パケット通信網40の中継装置41との間でLCPネゴシエーションを開始する(ステップS157)。次に、接続装置1の回線制御部121は、無線パケット通信網40の中継装置41との間でPAP認証処理を行う(ステップS158)。次に、接続装置1の回線制御部121は、接続装置1と無線パケット通信網40の中継装置41との間でIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS159)。これによりIPCPネゴシエーションが完了し、接続装置1の回線制御部121には無線パケット通信網40から動的IPアドレス:172.16.0.Xが付与される。ここで付与されるIPアドレスは、上述したように、接続端末である通信モジュール20に対して予め定めたものである点が第1の実施の形態と大きく相違する。付与された動的IPアドレスはEPROM151などの記憶手段に記憶しておく。
PPPネゴシエーションが完了すると、管理用コンピュータ51からの接続要求パケットが接続装置1に到達する(ステップS160)。上述したように、無線パケット通信網40は、前記ステップS151で管理用コンピュータ51が送出したパケットを破棄している。このため、管理用コンピュータ51は、当該接続要求パケットの応答を受信できず、タイムアウトにより接続要求パケットを再送する(ステップS151−a,b)。また、上記ステップS153〜S159の処理にはある程度の時間が必要となるため、再送したパケットは更にタイムアウトする(ステップS151−a,b)。したがって、接続装置1に到達する接続要求パケットは数回再送されたパケットのうちの最新のものである。なお、本実施の形態では、上記ステップS151とステップS151−aの再送間隔は3秒、上記ステップS151−aとステップS151−bの再送間隔は6秒、上記ステップS151−bとステップS160の再送間隔は12秒である。再送間隔は管理用コンピュータ51におけるTCP/IPスタックの実装に依存する。
接続装置1の回線制御部121は、管理用コンピュータ51から接続要求パケットを受信すると、当該接続要求パケットをRAM152などの記憶手段に記憶するとともに(ステップS161)、上位装置10に対して着信があったことを通知する(ステップS162)。上位装置10は、着信通知を受信すると、当該着信通知に対する応答を接続装置1に通知するとともに(ステップS163)、LCPネゴシエーション及びIPCPネゴシエーションを開始する(ステップS164,S165)。ここで、注目すべき点は、接続装置1の回線制御部121が上位装置10に対して応答を行うことである。これにより、上位装置10は、図9を参照して前述したパケット通信網45との間で接続処理を行っているようにみえる。
このPPPネゴシエーションが完了すると、接続装置1の回線制御部121は、前記ステップS161でRAM152に一時記憶した接続要求パケットを上位装置10に転送する(ステップS166)。接続要求パケットを受信した上位装置10は、当該応答を接続装置1に応答する(ステップS167)。接続装置1は、当該応答パケットをルータ60に中継する(ステップS168)。ルータ60は、通常のルーティングルールに従って当該応答パケットを管理用コンピュータ51に中継する(ステップS169)。
以上の処理により、上位装置10は管理用コンピュータ51への接続が完了するので、管理用コンピュータ51へのデータ通信を開始する(ステップS170)。ここで、接続装置1の通信制御部122は、IPパケットのヘッダのアドレス変換を行う(ステップS171)。具体的には、図14に示すように、固定端末IPアドレス(192.168.0.1)と動的端末IPアドレス(172.16.0.1)とを相互に変換する。
以上詳述したように、本実施の形態に係るシステムでは、固定IPを付与するネットワーク接続サービスを利用していた上位装置10及び管理用コンピュータ51に何ら変更・改造を加えることなく、動的IPアドレスを付与するネットワーク接続サービスを利用できる。より具体的には、動的IPアドレスを付与するネットワーク接続サービスを利用していても、管理用コンピュータ51から上位装置10への通信開始が可能となる。また、管理用コンピュータ51が受信するパケットの送信元IPアドレスは、上位装置10に予め割り当てた固定IPアドレスとなっているので、上位装置10から管理用コンピュータ51への通信を開始した場合であっても、管理用コンピュータ51は通信相手先を特定することができる。
また、本実施の形態に係る接続装置1では、上位装置10と通信モジュール20,25,26の間に流れるデータをそれぞれの機器において正常に処理できるように変換・廃棄・透過するので、各無線パケット通信網40,45,46間でのプロトコル・サービス・通信モジュール20,25,26など種々の相違を吸収することができる。
また、本実施の形態に係る接続装置1では、無線パケット通信網40から受信した通信開始TCPパケットを一時的に記憶し、上位装置10が通信可能な状態になったら、一時記憶しておいた通信開始TCPパケットを上位装置に送出する。すなわち、管理用コンピュータ51による通信開始TCPパケットの再送を待つことなく、上位装置10が当該TCPパケットを受信する。これにより、上位装置10と管理用コンピュータ51との通信開始時間を短縮することができる。
以上本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態では自動販売機の管理を行うテレメトリングシステムについて説明したが、他のテレメトリングシステムや、テレマティクスシステムにおいても本発明を実施できる。
また、上記各実施の形態では、通信モジュールとしてPDC規格,CDMA規格,PHS規格のものを例示したが、他の規格のものであっても本発明を実施できる。同様に、上位装置側のインタフェイス規格についても、上述したもの以外のものを適用できる。
また、上記各実施の形態では、無線パケット通信網45,46におけるネットワーク接続サービスと、無線パケット通信網40におけるネットワーク接続サービスとの相違点として、認証方法・アドレス体系・アドレス付与方法(固定IPアドレス付与又は動的IPアドレス付与)を例示したが、相違点がこれらの何れか1つ又はこれらの組み合わせたものである場合であっても本発明を適用できる。さらに必要に応じて他の相違点についても接続装置で吸収することもできる。例えば、上記実施の形態では、無線パケット通信網40においてPAP認証を行っていたが、例えばCHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)認証を行っている通信網に接続する場合には接続装置にCHAPを実装すればよい。
また、上記各実施の形態では、接続装置1に3つの通信モジュール20,25,26を内蔵させて、各無線パケット通信網40,45,46を任意に利用可能としているが、何れか1つの通信モジュール20,25,26のみを内蔵・接続するようにしてもよい。
通信システムの構成図 上位装置等が前提としているネットワーク図 アドレス管理テーブルの一例を説明する図 本実施の形態に係るシステムのネットワーク図 接続装置の構成図 接続装置の主制御部の機能ブロック図 接続装置における設定情報の一例を説明する図 前提とするネットワーク接続サービスを用い、且つ、上位装置から通信開始する場合のシーケンスを説明する図 前提とするネットワーク接続サービスを用い、且つ、管理用コンピュータから通信開始する場合のシーケンスを説明する図 本実施形態において、上位装置から通信開始する場合のシーケンスを説明する図 アドレス変換処理を説明する図 本実施形態において、管理用コンピュータから通信開始する場合のシーケンスを説明する図 本実施形態において、管理用コンピュータから通信開始する場合のシーケンスを説明する図 アドレス変換処理を説明する図
符号の説明
1…接続装置、120…主制御部、121…回線制御部、122…通信制御部、10,11…上位装置、20,25,26…通信モジュール、40,45,45…無線パケット通信網、42…メッセージングサーバ、43…アドレス管理サーバ、50…企業内LAN、51,52…管理用コンピュータ、60…ネットワークルータ、63…回線制御部、64…通信制御部、65…設定データ記憶部、65a…上位装置情報テーブル、65b…アドレス変換テーブル

Claims (3)

  1. 無線パケット通信網との接続用の通信機器と、該通信機器を介してTCP/IPを用いた通信を行う上位装置とを相互に接続する接続装置であって、
    無線パケット通信網との接続が確立した後に該無線パケット通信網から通信開始TCPパケットを受信すると、当該通信開始TCPパケットを所定の記憶手段に一時記憶し、上位装置に対して着信があったことを通知し、上位装置が開始する接続処理に対して無線パケット通信網を代理して応答処理を行い、上位装置の接続処理が終了すると前記記憶手段に記憶した通信開始TCPパケットを上位装置に送出する回線制御部とを備えた
    ことを特徴とする通信機器用の接続装置。
  2. 前記回線制御部は、無線パケット通信網のメッセージングサービスによるメッセージを受信すると、当該メッセージからメッセージの発信元を特定し、該発信元との通信が可能となるよう無線パケット通信網との接続処理を開始する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信機器用の接続装置。
  3. 前記通信開始TCPパケットは、TCPヘッダのSYNフラグがオンであり且つACKフラグがオフのTCPパケットからなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の通信機器用接続装置。
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