JP4667168B2 - 撮像装置およびそれを備える撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、スキャナ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に用いられる撮像装置に関する。
近年、CMOSプロセスを利用したCMOSセンサと呼ばれる固体撮像装置が注目されている。CMOSセンサは、周辺回路の混載の容易性、低電圧駆動等の理由から、特に携帯情報機器への利用が期待されている。一方で、固体撮像装置に要求される性能も高度化しており、多画素化と小型化は開発における不可欠な課題とされている。
固体撮像装置において、多画素化を行う場合は、画素サイズの縮小を余儀なくされる。画素サイズを縮小すると、画素に入射する光量が減ることになり、結果として感度の低下を招く。感度が低下すると、SN比が悪化し、画質が劣化する。このため、画素サイズを縮小する場合は、いかに高い感度を維持するかが課題となる。高い感度を維持するための手法として、画素を構成する受光部(フォトダイオード)の上方(より具体的には最上部)に、オンチップマイクロレンズを形成する方法が知られている。
しかし、画素のさらなる微細化に伴い、感度をさらに向上させる必要が生じてきている。上述したようなオンチップマイクロレンズを最上部に形成するだけでは、十分な集光効率を得ることは困難になってきている。そこで、より集光効率を高めるために、積層構造の最上部だけでなく、その内部にもレンズを形成する層内レンズ構造が提案されている(特許文献1、2参照)。この層内レンズは、光電変換が行われる受光部の直上において、層間膜中に形成される。オンチップマイクロレンズと同様、入射する光は層内レンズの上面側または下面側の界面で屈折して受光部に導かれる。層内レンズとオンチップマイクロレンズを併用した場合は、オンチップレンズで集光した光をさらに層内レンズで集光することができ、固体撮像素子全体としての集光効率をより高めることができる。
図13に、上述した層内レンズを備える固体撮像素子が適用されるMOS型センサの概略構成を示す。このMOS型センサは以下の構成を含む。100は、複数の光電変換素子110が2次元状に配列されたセンサアレイである。120は光電変換素子110を行単位に選択する垂直シフトレジスタ回路である。130は垂直シフトレジスタ回路120で選択した光電変換素子110の信号成分(S)およびリセット(ノイズ)成分(N)をそれぞれ保持しておく信号成分保持容量Ctsおよびリセット成分保持容量Ctnを含むラインメモリ回路である。140はラインメモリ回路130に保持された1行分の信号データの中から同時に2つずつデータを選択する水平シフトレジスタ回路である。150a、150bは水平シフトレジスタ回路140で同時に選択したデータについて信号成分(S)とリセット成分(N)の差分(以下S−Nと言う)信号を増幅して出力するS−N読出し回路である。
S−N読出し回路150aは、一方の入力にS-共通出力線Ch1sが接続され、他方の入力にN-共通出力線Ch1nが接続されている。S−N読出し回路150bは、一方の入力にS-共通出力線Ch2sが接続され、他方の入力にN-共通出力線Ch2nが接続されている。これらN-共通出力線Ch1n、Ch2nおよびS-共通出力線Ch1s、Ch2sが共通出力線160である。
S-共通出力線Ch1sには、奇数列の光電変換素子110の保持容量Ctsを含む線が共通に接続されている。N-共通出力線Ch1nには、奇数列の光電変換素子110の保持容量Ctnを含む線が共通に接続されている。S-共通出力線Ch2sには、偶数列の光電変換素子110の保持容量Ctsを含む線が共通に接続されている。N-共通出力線Ch2nには、偶数列の光電変換素子110の保持容量Ctnを含む線が共通に接続されている。
ラインメモリ回路130から共通出力線160へのデータの読出しは、以下の容量の関係により決まる。一つが、ラインメモリ回路130に含まれる保持容量Ctと共通出力線160の主に接地点との間に生じる配線容量である。もう一つが、共通出力線160に接続されたMOSスイッチのソース−ゲート間およびソース−バックゲート間の容量である容量Chである。そしてこれらの容量分割比(Ct/(Ct+Ch))とで決まるゲインに従って読出しが行われる。各S−N読出し回路150a、150bでは、S-共通出力線に、容量分割比ゲインに従って信号電荷(S)が読み出される。同じく、N-共通出力線に、容量分割比ゲインに従ってリセット成分(N)が読み出され、これらの差分信号(A×(Cts/(Cts+Chs)Vs−Ctn/(Ctn+Chn)Vn))が出力される。ここで、Aは増幅器の増幅率を表す。このS−N読出しによれば、差分信号をとることで、信号電荷に含まれているノイズ成分(画素で発生する固定パターンノイズ)がキャンセルされる。
:US 5796154 :US 6030852
しかしながら、上述した従来の層内レンズを備える固体撮像装置においては、以下のような問題がある。
図14の(a)〜(c)に、層内レンズの形成手順を示す。層内レンズは、概ね次のような手順で形成される。まず、半導体基板200上に、素子分離領域201、フォトダイオード領域202、絶縁膜203および遮光膜204を所定の順序で形成し、表面(絶縁膜203の上面)を平坦化する。続いて、平坦化された面上に、SiN、SiON、またはSiO2よりなる層内レンズ材料膜205をCVD法(化学蒸着法)により形成し、さらにその上にエッチングマスク206をフォトリソ工程により形成する(図14(a)参照)。このエッチングマスク206は、層内レンズ材料膜205に層内レンズを形成するためのマスクであって、マスク部分が、各フォトダイオード領域202の直上に位置するように島状に配置されている。
続いて、エッチングマスク206を加熱処理によりリフローさせて、マスク部分を目的の層内レンズの形状と実質的に同じ形状の凸レンズ形状206aにする(図14(b)参照)。そして、CF4、CHF3、O2、Ar、Heなどのエッチングガスを導入して、層内レンズ形成膜205全体にガスエッチングを施すことで、エッチングマスク206の凸レンズ形状206aを層内レンズ材料膜205に転写する(図14(c)参照)。こうして、層内レンズ207を得る。この後は、平坦化膜(絶縁膜)が形成され、その上にカラーフィルタ層やマイクロレンズが適宜形成される。
上記の層内レンズの形成工程において、層内レンズは、センサアレイ100の各光電変換素子110上にそれぞれ形成されることから、層内レンズ形成膜205は、センサアレイ100の領域(光電変換領域)全体にわたって形成される。層内レンズ形成膜205の外周部付近(層内レンズが形成されない領域との境界近傍)では、ガスエッチング時の条件にばらつきがある。そのため、外周部付近に形成される層内レンズの大きさや誘電率が異なる場合がある。例えば、層内レンズ形成膜205の外周部付近では、エッチングガスの供給が不均一になって、凸レンズ形状の大きさにばらつきを生じる。また、層内レンズ形成膜205の外周部付近と中央部とでは、プラズマ密度が異なる。それによって、外周部付近と中央部とでプラズマダメージが異なることになり、誘電率にばらつきを生じる。このように層内レンズの大きさや誘電率にばらつきがあると、光電変換素子110(フォトダイオード領域202)への集光効率が場所によって異なることになり、光出力のばらつきや感度の低下を招く。
なお、上記の光出力のばらつきや感度の低下の問題は、レンズの大きさや誘電率にばらつきを生じることになる外周部付近の層内レンズが、光電変換領域から外れるように層内レンズ材料膜205の形成範囲を広げることで解決することができる。具体的には、層内レンズ材料膜205の形成範囲を光電変換領域から周辺部まで広げる。広げる幅は、1画素以上で、より望ましくは5〜10画素程度である。この構成によれば、光電変換領域の周辺部に形成される層内レンズは、集光を目的としない単なるダミーの層内レンズとして扱われるので、レンズの大きさや誘電率がばらついても何ら問題になることはない。また、光電変換領域において、レンズの大きさや誘電率がほぼ同じ層内レンズを形成することができ、目的の集光効率を達成することができる。しかし、この場合には、以下のような問題が生じる。
図13に示したMOSセンサにおいて、共通出力線160は、通常、光電変換領域の周辺部に設けられるため、ダミーの層内レンズが共通出力線の直上または直下に位置する場合がある。ここで、ダミーの層内レンズが共通出力線上に形成された場合を考える。図15に、ダミーの層内レンズが共通出力線上に形成された場合のCMOSエリアセンサの平面概念図、図16に、図15のA−A線における概略断面図を示す。
図15を参照すると、センサアレイ100の光電変換素子110が形成される光電変換領域300の両側に共通出力線形成領域301a、301bが配されている。共通出力線形成領域301a、301bには、S−N読出し回路150aの入力にそれぞれ接続されたS共通出力線Ch1sおよびN共通出力線Ch1nと、S−N読出し回路150bの両入力に接続されたS共通出力線Ch2sおよびN共通出力線Ch2nとがそれぞれ形成される。層内レンズおよびダミーの層内レンズが形成される層内レンズ形成領域302は、光電変換領域300の全領域およびその周辺領域を含む範囲にわたって形成されており、層内レンズ形成領域302の外周部分は共通出力線が形成される領域301a、310bと重なっている。
図16に示すように、光電変換領域300においては、フォトダイオード領域202の直上に層内レンズ207が形成されている。光電変換領域300以外の領域、すなわちダミー領域では、ダミーの層内レンズ207aが、層内レンズ207と同じピッチで形成されており、共通出力線形成領域301aに対応する領域に、共通出力線Ch1s、Ch1nにそれぞれ対応する配線層208a、208bが形成されている。配線層208a、208bの下方には、さらに、別の配線層209a、209bが形成されている。図16には示されていないが、ダミー領域の共通出力線形成領域301aに対応する領域には、共通出力線Ch2s、Ch2nに対応する配線も形成される。
上記の構成の場合、配線層208a、208bの間に、図17に示すような電気力線eが生じる。配線層208a、208bのピッチは、ダミーの層内レンズ207aのピッチとは無関係に設定される。そのため、ダミーの層内レンズ207aと配線層208aの重なり合う面積と、ダミーの層内レンズ207aと配線層208bの重なり合う面積とが異なる。このため、配線層208aと他の配線の間に生じる結合容量(電気力線eの密度)と、配線層208bと他の配線の間に生じる結合容量(電気力線eの密度)とが異なる。これは、誘電率の高いダミーの層内レンズによって電気力線が増幅されるが、ピッチが異なるために増幅される割合も異なってしまうためである。
信号成分(S)に対応したS-共通出力線である配線層208a(共通出力線Ch1s)とリセット成分(N)に対応したN-共通出力線である配線層208b(共通出力線Ch1n)とで、それぞれ他の配線層に対する結合容量が異なる場合がある。そうすると、S−N読出し回路150aの入力におけるノイズのレベルがS-共通出力線とN-共通出力線との間で異なってしまう。このため、S-共通出力線に現れたノイズとN-共通出力線に現れたノイズを完全にキャンセルすることができなくなる。このため、S−N読出し回路150aの出力にノイズが含まれることになる。同様のノイズの問題が、S−N読出し回路150bにおいても生じる。
上記結合容量は、S−N読出し回路以外の他の読出し回路においても問題となる。具体的には、各光電変換素子からの信号成分(S)が列単位に供給される複数の共通出力線を備え、各共通出力線に供給された信号成分(S)を増幅するように構成された読出し回路を有する場合である。この場合において、上記結合容量が生じると、各共通出力線を通じて出力される信号レベルにばらつきを生じ、その結果、信号成分(S)を正確に読み出すことができなくなる。
また、上記結合容量は、読出し回路の出力の減衰を引き起こす。具体的には、共通出力配線と他の配線との間に結合容量が生じると、容量Chが増加し、その結果、容量分割比(Ct/(Ct+Ch))が減少して、S−N読出し回路の出力(信号成分(S))が減衰する。この出力の減衰が大きいと、信号成分(S)の正確な読出しが困難となり、また、高い感度を維持することができなくなる。
本発明の目的は、上記の問題を解決し、信号成分(S)の正確な読出しを行うことができる撮像装置およびそれを用いた撮像システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、半導体基板に配された複数の画素を含む光電変換領域と、前記光電変換領域から信号を読み出すための周辺回路領域と、前記周辺回路領域に配され、前記複数の画素から信号を伝送するための共通出力線と、前記共通出力線を含む層上に、絶縁膜を介して配された層内レンズと、前記層内レンズ上に配されたカラーフィルタと、前記カラーフィルタ上に配されたマイクロレンズと、を有し、前記層内レンズは、前記共通出力線と重ならないように配置され、前記カラーフィルタは前記周辺回路領域上にも配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、層内レンズを配設することで集光効率を向上するという既存の構造における効果を維持しつつ、各共通出力線の結合容量が異なるといった影響を与えないので、正確なS−N読出しを行うことができ、ノイズ除去率が向上する。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態である固体撮像装置の平面概念図、図2は、図1のA−A線における概略断面図である。図3は、本実施形態の固体撮像装置の概略構成図である。
本実施形態の固体撮像装置は、ラインメモリ回路および読出し回路の部分が異なる以外は、基本的には、図13に示したものと同様のものである。図3中、図13に示したものと同じものには、同じ符号を付してある。
ラインメモリ回路132は、垂直シフトレジスタ回路120で選択した光電変換素子110の信号成分(S)およびリセット成分(N)をそれぞれ保持しておく保持容量Ctsおよび保持容量Ctnを含む。水平シフトレジスタ回路140は、ラインメモリ回路13に保持された1行分の信号データの中から1つずつデータを選択する。S−N読出し回路150は、水平シフトレジスタ回路140で選択したデータについて信号成分(S)とリセット成分(N)の差分(以下S−Nと言う)信号を増幅して出力する。
S−N読出し回路150の一方の入力には、S-共通出力線Ch1sが接続され、他方の入力には、N-共通出力線Ch1nが接続されている。S-共通出力線Ch1sには、各列の光電変換素子110の保持容量Ctsを含む線が共通に接続されている。N-共通出力線Ch1nには、各列の光電変換素子110の保持容量Ctnを含む線が共通に接続されている。
本実施形態の固体撮像装置では、レンズの大きさや誘電率にばらつきを生じることになる外周部付近の層内レンズは、ダミーの層内レンズとしてセンサアレイ100の光電変換領域の周辺部に形成されている。しかも、そのダミーの層内レンズは共通出力線160とは重ならないようになっている。その具体的な構造を、図1〜3を参照して以下に説明する。
図1に示すように、センサアレイ100の光電変換素子110が形成される光電変換領域400の両側に共通出力線形成領域401a、401bが配されている。各共通出力線形成領域401a、401bと光電変換領域400との間隔は、設計条件によって異なるが、概ね十〜数百μmのオーダーである。共通出力線形成領域401a、401bには、S−N読出し回路150の入力にそれぞれ接続されたS-共通出力線Ch1sおよびN-共通出力線Ch1nがそれぞれ形成される。
層内レンズ形成領域402には、一定のピッチ(画素ピッチに同じ)で層内レンズが形成される。層内レンズの大きさは、通常、1〜10μmのオーダーである。層内レンズ形成領域402は、光電変換領域400の全領域およびその周辺領域を含む範囲にわたっている。しかし、共通出力線形成領域401a、410bとは重ならない。周辺領域上に形成された層内レンズが、ダミーの層内レンズである。
図2に示すように、光電変換領域400においては、フォトダイオード領域202の直上に層内レンズ207が形成されている。光電変換領域400以外の領域、すなわちダミー領域では、ダミーの層内レンズ207aが、層内レンズ207と同じピッチで形成されている。そして、共通出力線形成領域401aに対応する領域に、共通出力線Ch1s、Ch1nにそれぞれ対応する配線層208a、208bが形成されている。配線層208a、208bの下方には、さらに、別の配線層209a、209bが形成されている。
上記の構造によれば、ダミーの層内レンズ207aは配線層208a、208bと重ならないようになっているので、配線層208a、208bと他の配線の間において生じる結合容量のばらつきは生じない。このため、S−N読出し回路150の入力におけるノイズの差はS-共通出力線とN-共通出力線とで小さくなり、S-共通出力線に現れたノイズとN-共通出力線に現れたノイズを好適にキャンセルすることができる。よって、S−N読出し回路150の出力端子において、光電変換素子110で発生した信号とノイズ(リセット成分)のうち、信号を効率的に得る事ができ、正確なS−N読出しを行うことができる。なお、ここで“重ならない”とは、層内レンズと共通出力線とで、半導体基板から積層方向の上方にある層内レンズを、共通出力線が配される面と同一面に、該面に対して垂直方向から投影した場合に、層内レンズの投影図が共通出力線と重ならない状態をいう。図2で示すように、断面図で見た場合には、層内レンズ207aを共通出力線が配される面に対して垂直に移動させた場合に重ならない状態である。層内レンズと共通出力線の上下関係が逆であってもよい。以下の実施形態においても“重ならない”とはこのような状態を指す。
なお、共通出力配線と他の配線間にダミーの層内レンズ207aによって増幅された結合容量が生じると、容量Chが増加し、その結果、容量分割比(Ct/(Ct+Ch))が減少して、S−N読出し回路150の出力(信号電荷(S))が減衰する。本実施形態では、結合容量がダミーの層内レンズによって増幅されないことから、そのような信号電荷(S)の減衰も生じないので、高い感度を維持することができる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態である固体撮像装置は、図2に示した構造において、配線層208a、208bに代えて、配線層209a、209bをそれぞれ共通出力線Ch1s、Ch1nとする。そして、層内レンズ207およびダミーの層内レンズ207aが形成される層を、配線層208a、208bを含む層(第1配線層)と配線層209a、209bを含む層(第2配線層)との間に位置するように形成する。これによってダミーの層内レンズ207aが配線層209a、209bとは重ならないように形成したことを特徴する。この場合、第1配線層は、光電変換領域以外では、遮光膜として使用するようにしてもよい。この構造においても、上述した正確なS−N読出しおよび高感度の維持といった同様の効果を奏する。
本実施形態の固体撮像装置の効果をよりわかり易くするため、比較例として、図4に、第2配線層を共通出力線とし、ダミーの層内レンズを共通出力線上に配した場合における、共通出力線と他の配線の間に生じる結合容量を模式的に示す。図4において、第2配線層である配線層209a、209bは、図2に示したものと同じものである。比較例では、これら配線層209a、209bに重なるように、ダミーの層内レンズ207bが形成されており、さらにそのダミーの層内レンズ207bの上層には、第1配線層としての配線層208が存在する。また、第1配線層、ダミーの層内レンズ207b、第2配線層のそれぞれの間には絶縁層が存在する。
図4に示した構造では、配線層209a、209bのピッチは、ダミーの層内レンズ207bのピッチとは無関係に設定される。そのため、ダミーの層内レンズ207bと配線層209aの重なり合う面積と、ダミーの層内レンズ207bと配線層209bの重なり合う面積とが異なる。このため、配線層209aと他の配線の間に生じる結合容量(電気力線eの密度)と、配線層209bと他の配線の間に生じる結合容量(電気力線eの密度)とが異なることになる。この結果、S−N読出し回路の入力におけるノイズのレベルがS-共通出力線(配線層209a)とN-共通出力線(配線層209b)との間で異なってしまい、ノイズが残ってしまう場合がある。
これに対して、本実施形態の固体撮像装置では、ダミーの層内レンズは、配線層209a、209bとは重ならないようになっているので、S-共通出力線およびN-共通出力線において、ダミーの層内レンズによって結合容量が影響を受けることがない。よって、正確なS−N読出しを行う事が可能である。
(実施形態3)
図5は、本発明の第3の実施形態である固体撮像装置の、共通出力線の近傍の断面図である。この固体撮像装置は、図2に示した構造において、第1配線層である配線層208a、208bに代えて、第2配線層である配線層209a、209bをそれぞれ共通出力線Ch1s、Ch1nとし、配線層209a、209bと、その上方に位置する配線層208a、208bとが重ならないような構造(第1配線層が配線層209a、209bの直上において開口した構造)とされている。この構造においても、正確なS−N読出しおよび高感度の維持といった同様の効果を奏する。
本実施形態の固体撮像装置の効果をよりわかり易くするため、比較例として、図6に、第2配線層を共通出力線とし、ダミーの層内レンズを共通出力線上に配した場合における、共通出力線と他の配線の間に生じる電気力線を模式的に示す。図6において、第1配線層である配線層208a、208bおよび第2配線層である配線層209a、209bは、図5に示したものと同じものである。比較例では、配線層209a、209bに重なるように、第1配線層の上層にダミーの層内レンズ207bが形成されている。第1配線層、ダミーの層内レンズ207b、第2配線層のそれぞれの間には絶縁層が存在する。
図6に示した構造では、配線層209a、209bのピッチは、ダミーの層内レンズ207bのピッチとは無関係に設定されている。このため、ダミーの層内レンズ207bと配線層209aの重なり合う面積と、ダミーの層内レンズ207bと配線層209bの重なり合う面積とが異なる。このため、配線層209aと他の配線の間に生じる結合容量(電気力線eの密度)と、配線層209bと他の配線の間に生じる結合容量(電気力線eの密度)とが異なる。この結果、S−N読出し回路の入力におけるノイズのレベルがS-共通出力線(配線層209a)とN-共通出力線(配線層209b)との間で異なってしまい、そのノイズを完全にキャンセルすることができなくなってしまう。
これに対して、本実施形態の固体撮像装置では、ダミーの層内レンズは、配線層209a、209bとは重ならないようになっているので、S-共通出力線およびN-共通出力線において、ダミーの層内レンズによって結合容量が影響を受けることがない。よって、正確なS−N読出しを行う事が可能である。
(実施形態4)
図7は、本発明の第4の実施形態である固体撮像装置の平面概念図、図8は、図7のA−A線における概略断面図である。
本実施形態の固体撮像装置は、図3に示した回路構成に適用されるものであって、レンズの大きさや誘電率にばらつきを生じることになる外周部付近の層内レンズは、ダミーの層内レンズとしてセンサアレイ100の光電変換領域の周辺部に形成されている。そして、そのダミーの層内レンズは共通出力線160と重なっている。その具体的な構造を、図3、図7及び図8を参照して以下に説明する。
図7に示すように、センサアレイ100の光電変換素子110が形成される光電変換領域400の両側に共通出力線形成領域401a、401bが配されている。共通出力線形成領域401a、401bには、S−N読出し回路150の入力にそれぞれ接続されたS-共通出力線Ch1sおよびN-共通出力線Ch1nがそれぞれ形成される。
層内レンズ形成領域403には、一定のピッチ(画素ピッチに同じ)で層内レンズが形成される。層内レンズの大きさは、通常、1〜10μmのオーダーである。層内レンズ形成領域403は、光電変換領域400の全領域およびその周辺領域を含む範囲にわたっており、共通出力線形成領域401a、410bと重なっている。周辺領域上に形成された層内レンズが、ダミーの層内レンズである。
図8に示すように、光電変換領域400においては、フォトダイオード領域202の直上に層内レンズ207が一定のピッチa(フォトダイオード領域202のピッチに対応する)で形成されている。光電変換領域400の周辺部のダミー領域には、ダミーの層内レンズ207cが、層内レンズ207と同じピッチaで形成されている。共通出力線形成領域401aに対応する領域に、共通出力線Ch1s、Ch1nにそれぞれ対応する配線層208a、208bがダミーの層内レンズ207cと同じピッチaで形成されている。配線層208a、208bの下方には、さらに、別の配線層209a、209bが形成されている。
上記の構造によれば、ダミーの層内レンズ207cと配線層208a、208bとが重なるようになっている。ダミーの層内レンズ207cのピッチと配線層208a、208bのピッチは同じであるので、ダミーの層内レンズ207cと配線層208aの重なる面積は、ダミーの層内レンズ207cと配線層208aの重なる面積と同じになる。このため、S−N読出し回路150の入力におけるノイズのレベルはS-共通出力線とN-共通出力線とで同じになり、S共通出力線に現れたノイズとN共通出力線に現れたノイズを好適にキャンセルすることができる。よって、S−N読出し回路150の出力端子において、光電変換素子110で発生した信号とノイズのうち、信号を効率的に得る事ができ、正確なS−N読出しを行うことができる。
なお、課題で説明したように、層内レンズ形成領域403の外周部付近では、ガスエッチング時の条件のばらつきにより、層内レンズの大きさや誘電率に違いを生じる。このため、そのような大きさや誘電率に違いを生じる層内レンズ(ダミーの層内レンズ)が共通出力線上に形成されてしまうと、ダミーの層内レンズ207cと配線層208aの重なる面積が、ダミーの層内レンズ207cと配線層208aの重なる面積と異なってしまう。これによって、上述したような正確なS−N読出しを行うことができなくなる。これを低減すためには、大きさや誘電率に違いを生じる層内レンズが共通出力線形成領域401a、401bのさらに外側に位置するように、層内レンズ形成領域403を十分に広くとる必要がある。共通出力線形成領域401a、401bの両側部から層内レンズ形成領域403の縁までの間隔は、1画素以上で、より望ましくは5〜10画素程度である。
(実施形態5)
本発明の第5の実施形態である固体撮像装置は、図8に示した構造において、配線層208a、208bに代えて、配線層209a、209bをそれぞれ共通出力線Ch1s、Ch1nとし、さらに、層内レンズ207およびダミーの層内レンズ207cが形成される層を、配線層208a、208bを含む層(第1配線層)と配線層209a、209bを含む層(第2配線層)との間に位置するように形成したことを特徴する。この場合、第1配線層は、光電変換領域以外では、遮光膜として使用するようにしてもよい。この構造においても、第4の実施形態の場合と同様に、正確なS−N読出しを行うことができる。
(実施形態6)
図9は、本発明の第6の実施形態である固体撮像装置の、共通出力線の近傍の断面図である。この固体撮像装置は、図8に示した構造において、第1配線層である配線層208a、208bに代えて、第2配線層である配線層209a、209bをそれぞれ共通出力線Ch1s、Ch1nとし、配線層209a、209bと、その上方に位置する配線層208a、208bとが重ならないような構造(第1配線層が配線層209a、209bの直上において開口した構造)とされている。この構造においても、第4の実施形態の場合と同様に、正確なS−N読出しを行うことができる。
(実施形態7)
図18は本発明の第7の実施形態の撮像装置の断面図である。本実施形態においては、層内レンズを含む層、カラーフィルタ層、マイクロレンズ層の配置に関して述べる。
1800は光電変換部が配された半導体基板、1802は光電変換部である。たとえば光電変換部としては、P型半導体領域とN型半導体領域を含んで構成されるフォトダイオードがある。また画素ごと、複数画素ごとに増幅素子を有する増幅型の構成をとることができる。
1803は半導体基板と配線、もしくは配線どうしを絶縁するための層間膜である。1804は画素領域に配された配線である。
1807は層内レンズである。この層内レンズは画素領域において光電変換部に対応して設けられており、共通出力線を含む層上に絶縁層を介して配されている。
1808a、1808bは共通出力線である。一方が信号成分に対応した信号を伝送するS-共通出力線、他方がN-共通出力線として機能する。1809a,1809bは配線であり、例えば周辺回路領域に配されたMOSトランジスタを駆動するための配線として用いる。1810は平坦化膜、1811はカラーフィルタ、1812は平坦化膜、1813はマイクロレンズである。1814が画素領域、1815が画素領域から信号を読み出すための周辺回路領域を示している。
ここで層内レンズを形成するためのレンズ材料層は、周辺回路領域上も含めて配されており、画素領域において上述した形成方法により入射光に対して凸形状のレンズ形状を構成している。周辺回路領域においては、層内レンズを形成する際に上述したレジストをレンズ形状に加工した後のエッチングの工程によって、層内レンズの膜厚(レンズ高さ)よりも薄くなっている。この膜厚は、レンズ形状に加工する際のエッチングによって同時に薄膜化されるため、画素領域の層内レンズ周辺に配されるレンズ材料層と略等しい膜厚となっている。
カラーフィルタは画素領域において、各光電変換部に対応して各色が配されている。また、周辺回路領域においても、カラーフィルタがダミーのパターンとして配されている。図18ではダミーパターンが1色で構成されているが、複数色で構成することも可能である。カラーフィルタが周辺回路領域上にダミーパターンを有することによって、画素領域の周辺回路領域に近接する領域においてマイクロレンズのパターンのだれが低減され、画素領域の端でも中央付近と同様の光学特性を得ることが可能となる。また同様にマイクロレンズも周辺回路領域においてダミーパターンとして配されている。層内レンズにおいても、画素領域と同様にダミーパターンを配すること考えられるが、上述したように共通出力線どうし、もしくは共通出力線とその他の配線との容量のばらつきに影響を与えるため、周辺回路領域においては、略均一な膜厚を有するレンズ材料層は残すものの、レンズ形状に加工しない。また、このように略均一な膜厚のレンズ材料層を残すことによって、そのあとで形成される平坦化膜の膜厚を薄くすることも可能となり、カラーフィルタ、マイクロレンズのダミーパターンを好適に形成できる。
なお、上述した第1乃至第7の実施形態は、いずれも、図3に示した回路構成に適用した場合を例に挙げて説明したが、他の回路構成に適用することもできる。例えば、図13に示したような、複数のS-共通出力線と複数のN-共通出力線とが存在するS−N読出し回路の構成にも各実施形態の構造を適用することができる。この場合は、共通出力線形成領域401a、401bにおいて、複数のS-共通出力線および複数のN-共通出力線のそれぞれに対応する配線層が形成される。第1乃至第3及び第7の実施形態の構造を適用した場合は、ダミーの層内レンズが、いずれの共通出力通線の配線層とも重ならないようにすることで、正確なS−N読出しおよび高感度の維持といった同様の効果を奏する。加えて、各共通出力線の間の出力におけるばらつき(チャネル間出力のばらつき)も低減される、といった効果を奏する。第4乃至第6の実施形態の構造を適用した場合は、ダミーの層内レンズのピッチと各共通出力通線の配線層のピッチとを同じにすることで、正確なS−N読出しの効果を奏するとともに、チャネル間出力のばらつきを低減できるという効果を奏する。
さらに、第1乃至第7の実施形態は、図10に示すような、S−N読出し回路を持たない構成に適用することもできる。この回路は、MOS型センサであって、ラインメモリ回路および読出し回路の部分が異なる以外は、基本的には、図3に示したものと同様のものである。ラインメモリ回路133は、垂直シフトレジスタ回路120で選択した光電変換素子110の信号成分(S)を保持しておく保持容量Ctsを含む。水平シフトレジスタ回路140は、ラインメモリ回路133に保持された1行分の信号データの中から同時に2つずつデータを選択する。読出し回路は、水平シフトレジスタ回路140で同時に選択したデータ(信号成分(S))信号をそれぞれ増幅して出力するゲインアンプ152a、152bを備える。ゲインアンプ152aの入力には共通出力線Ch1sが接続されており、ゲインアンプ152bの入力には共通出力線Ch2sが接続されている。共通出力線Ch1sには、奇数列の光電変換素子110の保持容量Ctsを含む線が共通に接続されている。共通出力線Ch2sには、偶数列の光電変換素子110の保持容量Ctsを含む線が共通に接続されている。
図10に示した回路構成の場合は、共通出力線形成領域401a、401bにおいて、共通出力線Ch1s、Ch2sのそれぞれに対応する配線層が形成される。第1乃至第3及び第7の実施形態の構造を適用した場合は、ダミーの層内レンズが、いずれの共通出力通線の配線層とも重ならないようにすることで、信号成分(S)の正確な読出しを行うことができるとともに高感度を維持することができる。第4乃至第6の実施形態の構造を適用した場合も、ダミーの層内レンズのピッチと各共通出力通線の配線層のピッチとを同じにすることで、信号成分(S)の正確な読出しを行うことができる。
なお、図10に示した回路構成においては、共通出力線と他の配線の間に結合容量が生じると、各ゲインアンプ152a、152b間出力にばらつきを生じるために、固体撮像装置の出力に基づいて画像を表示した場合に混色の問題が生じる。第1乃至第3の実施形態の構造を適用した場合は、結合容量が生じないので、混色の問題を防止することができる。第4乃至第6の実施形態の構造を適用した場合は、各共通出力線における結合容量を同じにすることができるので、この場合も混色の問題を防止することができる。
また、第1乃至第3及び第7の実施形態は、図11に示すような回路構成にも適用することができる。この回路は、ラインメモリ回路および読出し回路の部分が異なる以外は、基本的には、図13に示したものと同様のものである。ラインメモリ回路131は、垂直シフトレジスタ回路120で選択した光電変換素子110の信号成分(S)を保持する。水平シフトレジスタ回路140は、ラインメモリ回路130に保持された1行分の信号データの中から1つずつデータを選択する。読出し回路は、水平シフトレジスタ回路140で選択したデータ信号(信号成分(S))を増幅して出力するゲインアンプ151を備えている。光電変換素子110の出力が、ゲインアンプ151の入力に接続された共通出力線161に、列単位で接続されている。
図11に示した回路構成の場合は、共通出力線形成領域401a、401bにおいて、共通出力線161に対応する配線層が形成される。ダミーの層内レンズが、共通出力通線の配線層とも重ならないようにすることで、信号成分(S)の正確な読出しを行うことができるとともに高感度を維持することができる。
以上、第1乃至第7の実施形態で述べた本発明の固体撮像装置は、スキャナ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の固体撮像システムに適用することができる。以下、本発明の固体撮像装置を備える固体撮像システムについて、その構成および動作を詳細に説明する。
図12は、本発明の固体撮像装置を備える固体撮像システムの概略構成を示すブロック図である。この固体撮像システムは、バリア1、レンズ2、絞り3、固体撮像素子4、撮像信号処理回路5、A/D変換器6、信号処理部7、タイミング発生部8、全体制御・演算部9、メモリ部10、記録媒体制御インターフェース部11、記録媒体12および外部インターフェース(I/F)部13からなる。
バリア1は、レンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねる。レンズ2は、被写体の光学像を固体撮像素子4に結像させる。絞り3は、レンズ2を通った光量を可変するためのものである。固体撮像素子4は、レンズ2で結像された被写体を画像信号として取り込むためのものであって、第1乃至第6の実施形態のいずれかの固体撮像装置の構造を備える。
撮像信号処理回路5は、固体撮像素子4から出力される画像信号に各種の補正、クランプ等の処理を行う。A/D変換器6は、固体撮像素子4より出力される画像信号のアナログ−ディジタル変換を行う。信号処理部7は、A/D変換器6より出力された画像データに各種の補正を行ったり、データを圧縮したりする。タイミング発生部8は、固体撮像素子4、撮像信号処理回路5、A/D変換器6および信号処理部7に各種タイミング信号をそれぞれ供給する。これら撮像信号処理回路5、A/D変換器6、信号処理部7およびタイミング発生部8は、固体撮像素子4と同一チップ上に形成しても良い。
全体制御・演算部9は、各種演算とシステム全体を制御する。メモリ部10は、画像データを一時的に記憶するためのものである。記録媒体制御インターフェース部11は、記録媒体12に対して記録又は読み出しを行う。記録媒体12は、半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。外部I/F部13は、外部コンピュータ等と通信する。
次に、本固体撮像システムの動作について説明する。バリア1がオープンされると、メイン電源、コントロール系の電源、A/D変換器6などの撮像系回路の電源が順次オンされる。電源がオンされると、露光量を制御するために、全体制御・演算部9が、絞り3を開放にする。固体撮像素子4から出力された信号は、撮像信号処理回路5を介してA/D変換器6へ供給され、そこでA/D変換される。A/D変換された信号は、信号処理部7に供給される。信号処理部7は、全体制御・演算部9を通じて、その供給された信号を基に露出の演算を行う。この動作により測光が行われ、その結果により、明るさが判断される。そして、その判断結果に応じて、全体制御・演算部9が絞りを制御する。
次に、全体制御・演算部9は、固体撮像素子4から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し、被写体までの距離の演算を行う。その後、全体制御・演算部9は、レンズ2を駆動して合焦か否かを判断する。合焦していないと判断したときは、全体制御・演算部9は、再びレンズ2を駆動し測距を行う。
合焦が確認された後に、本露光が始まる。本露光が終了すると、固体撮像素子4から出力された画像信号は、撮像信号処理回路5において補正等がなされた後、A/D変換器6でA/D変換される。A/D変換された画像信号は、信号処理部7を経て、全体制御・演算9によりメモリ部10に蓄積される。その後、メモリ部10に蓄積されたデータは、全体制御・演算部9の制御によって、記録媒体制御I/F部11を通じて半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体12に記録される。また、外部I/F部13を通じて、直接、外部のコンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
本発明の第1の実施形態である固体撮像装置の平面概念図である。 図1のA−A線における概略断面図である。 本発明の第1の実施形態である固体撮像装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態である固体撮像装置の比較例における結合容量を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態である固体撮像装置の、共通出力線の近傍の断面図である。 本発明の第3の実施形態である固体撮像装置の比較例における結合容量を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態である固体撮像装置の平面概念図である。 図7のA−A線における概略断面図である。 本発明の第6の実施形態である固体撮像装置の、共通出力線の近傍の断面図である。 本発明の固体撮像装置の構造を適用可能な回路構成の一例を示すブロック図である。 本発明の固体撮像装置の構造を適用可能な回路構成の他の例を示すブロック図である。 本発明の固体撮像装置を備える固体撮像システムの一例を示すブロック図である。 層内レンズを備える固体撮像素子が適用されるMOS型センサの一例を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、層内レンズの形成手順を説明するための工程断面図である。 ダミーの層内レンズが共通出力線上に形成された従来のCMOSエリアセンサの平面概念図である。 図15のA−A線における概略断面図である。 層内レンズを備える従来の固体撮像素子における結合容量を示す模式図である。 本発明の第7の実施形態である固体撮像装置の概略構成図である。
符号の説明
100 センサアレイ
110 光電変換素子
120 垂直シフトレジスタ回路
130 ラインメモリ回路
140 水平シフトレジスタ回路
150 S−N読出し回路
160 共通出力線
400 光電変換領域
401a、401b 共通出力線形成領域
402 層内レンズ形成領域

Claims (6)

  1. 半導体基板に配された複数の画素を含む光電変換領域と、
    前記光電変換領域から信号を読み出すための周辺回路領域と、
    前記周辺回路領域に配され、前記複数の画素から信号を伝送するための共通出力線と、
    前記共通出力線を含む層上に、絶縁膜を介して配された層内レンズと、
    前記層内レンズ上に配されたカラーフィルタと、
    前記カラーフィルタ上に配されたマイクロレンズと、を有し、
    前記層内レンズは、前記共通出力線と重ならないように配置され、前記カラーフィルタは前記周辺回路領域上にも配置されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記信号は、画像信号に対応する第1の信号成分と、ノイズ信号に対応する第2の信号成分とを含んでおり、前記共通出力線は、前記第1の信号成分が伝送される第1の共通出力線と、前記第2の信号成分が伝送される第2の共通出力線とを含む、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記層内レンズが入射光に対して凸形状を有している、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記周辺回路領域上に、前記層内レンズを形成するレンズ材料層が、略均一な膜厚で配されている、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記画素領域の前記層内レンズの周囲に略均一な膜厚を有するレンズ材料層を有しており、前記画素領域に配されたレンズ材料層は、前記周辺回路領域上に配されたレンズ材料層と略同一な膜厚を有している、請求項4に記載の撮像装置。
  6. 請求項1に記載の撮像装置と、
    被写体の光学像を前記固体撮像装置の受光面に結像させるレンズと、
    前記固体撮像装置の出力から前記被写体の画像信号を得る信号処理手段とを有する撮像システム。
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