JP4666432B2 - ヘアラインパターンの作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヘアラインパターンの作成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘアラインパターンは、壁紙や床材などをはじめとする建材の印刷、あるいはエンボス加工を行うためのものとして広く使用されている。ヘアラインパターンとは、特定の一方向に沿って伸びる多数の細い線(ヘアライン)の集合からなるパターンである。ヘアラインパターンは、また、万線パターンと称されることもあるが、本明細書ではヘアラインパターンで統一することにする。
【0003】
ヘアラインパターンを作成する方法としては種々の方法が知られている。
その一つとしては、デザイナが定規と烏口を用いて、1本1本のヘアラインを手作業で描画していく方法がある。
また、本出願人がこれまでいくつか提案してきたように、コンピュータによってヘアラインパターンを作成する方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、手作業でヘアラインパターンを作成する方法では、安定して鮮明なヘアラインパターンを得ることは非常に難しいばかりでなく、作業ミスの修正も困難であり、また、バリエーションのあるデザインも難しい。
【0005】
コンピュータを使用してヘアラインパターンを作成する方法では、短時間で鮮明なヘアラインパターンを作成することが可能であるが、ヘアラインの配置がランダムに行われるため、ヘアラインの隙間が集中して、偏在化する部分が出現して、そのヘアラインの隙間が集中した部分が全体としてムラに見える濃度変化が現れることがあった。
【0006】
このことを説明すると次のようである。上述したように、ヘアラインパターンは、特定の一方向に沿って伸びるヘアラインの集合であるが、ここではヘアラインは図の横方向に延びているものとする。即ち、ヘアラインの長手方向が図の横方向であるとする。
【0007】
さて、先ず、ヘアラインの隙間について定義しておく。本明細書では、ヘアラインの隙間とは、長手方向に互いに隣り合うヘアライン間の間隙をいうものとする。図8(a)は、その長手方向に隣り合う2本のヘアラインA,Bを拡大して示す図であるが、ヘアラインAの右端と、ヘアラインBの左端との間隙Sがヘアラインの隙間である。なお、ヘアラインの隙間を、単にヘアライン隙間と称することもある。
【0008】
コンピュータを用いてヘアラインパターンを作成した場合、ヘアラインはランダムに配置されるので、局所的に図8(b)に示すような場合が出現する。図8(b)には3段のヘアラインが示されており、上段の2本のヘアラインの隙間と、中段の2本のヘアラインの隙間と、下段の2本のヘアラインの隙間の3つの隙間が集中している。このようにヘアラインの隙間が複数集中していることを、本明細書では隙間が隣接している、あるいは隙間の隣接があると称することにする。
【0009】
そして、図8(b)において破線の円で示すように、隙間が隣接している箇所を有するヘアラインパターンを用いて印刷を行ったり、エンボス加工を行うと、隙間が隣接している箇所が全体としてムラに見えてしまうのである。このように、ヘアラインパターンを用いて印刷したり、エンボス加工を行った場合に、ムラに見えてしまう箇所があるということは望ましくないものである。
【0010】
そこで、本発明は、隙間が隣接する箇所が無いヘアラインパターンを、比較的短い時間で作成することができる装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載のヘアラインパターンの作成装置は、作成画像中に割り付けられた描画行にヘアライン、ヘアライン隙間を生成して配置するヘアライン生成配置手段と、今回ヘアライン、ヘアライン隙間が生成されて配置された注目描画行の各ヘアライン隙間が、これまでヘアライン、ヘアライン隙間が生成され、配置された決定描画行のヘアライン隙間と隣接関係にあるか否かを判定する隙間隣接判定手段とを少なくとも備えることを特徴とする。
請求項2記載のヘアラインパターンの作成装置は、請求項1において、前記隙間隣接判定手段は、注目描画行のヘアライン隙間と決定描画行のヘアライン隙間とが、指定された閾値の範囲を含めて重なっているか否かによって隣接関係にあるか否かを判定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、ヘアラインは図の横方向に配置されるものとする。
図1は本発明に係るヘアラインパターン作成装置の一実施形態を示す図であり、図中、1は入力手段、2はヘアライン描画行割付手段、3はヘアライン生成配置手段、4は隙間隣接判定手段、5はヘアライン描画手段、6は出力手段を示す。
この図1に示すヘアラインパターン作成装置は、コンピュータシステムにより構成することができる。即ち、入力手段1はキーボード、ポインティングデバイスで構成することができ、出力手段6は表示装置やプリンタ、あるいはフィルム出力装置、またはハードディスク装置等の外部記憶装置で構成することができ、ヘアライン描画行割付手段2、ヘアライン生成配置手段3、隙間隣接判定手段4及びヘアライン描画手段5はCPUを含む制御装置に、以下に説明する処理を行うソフトウェアを搭載することで構成することができる。
【0013】
まず、図1に示す構成の各部の概略を説明する。
(1)入力手段1
入力手段1は、ヘアラインパターンを作成するための種々のパラメータの値を入力するためのものである。
ここでは、少なくとも次のパラメータの値を入力する。
・作成画像サイズ(幅:width、高さ:height)
・ヘアライン幅(最大値wmax:、最小値:wmin)
・ヘアライン長さ(最大値:lmax、最小値:lmin)
・ヘアライン隙間(最大値:spmax、最小値:spmin)
・行間隔(最大値:hmax、最小値:hmin)
・ヘアライン揺らぎ(波長:λ、振幅:A)
・隙間隣接判定条件1(隣接距離閾値:thr)
・隙間隣接判定条件2(隙間隣接判定を行うヘアライン描画行数:m)
【0014】
これらのパラメータの意味については次のようである。
作成画像サイズは、作成するヘアラインパターンのサイズであり、その幅の値width 、及び高さの値height を入力する。
ヘアライン幅は、一つ一つのヘアラインの幅を決定するためのパラメータであり、そのヘアライン幅の最大値wmax 、及び最小値wmin を入力する。
ヘアライン長さは、一つ一つのヘアラインの長さを決定するためのパラメータであり、そのヘアライン長さの最大値lmax 、及び最小値lmin を入力する。
ヘアライン隙間は、一つ一つのヘアラインの隙間の長さを決定するためのパラメータであり、そのヘアライン隙間の最大値spmax 、及び最小値spmin を入力する。
【0015】
行間隔については次のようである。後に説明するように、作成画像中には、ヘアラインが描画される領域であるヘアライン描画行(以下、単に描画行と称することもある)が設けられるが、描画行は作成画像の高さ方向に連続して設けられるものではなく、描画行と、次の描画行の間には間隙を設ける。この間隙が行間隔であり、その行間隔の最大値hmax 、及び最小値hmin を入力する。
【0016】
ヘアライン揺らぎについては次のようである。後に説明するように、このヘアライン作成方法では、一つ一つのヘアラインは、まず横長の長方形として作成され、最終的にヘアラインを描画する際にヘアラインを変形して、揺らぎを持たせる。このヘアラインに揺らぎを持たせるためのパラメータがヘアライン揺らぎであり、揺らぎの波長λ、及び振幅Aを入力する。
【0017】
隙間隣接判定条件1は、現在作成しようとしている描画行(以下、現在作成しようとしている描画行を注目描画行と定義する)中のヘアライン隙間と、これまでヘアラインの配置が決定された描画行(この描画行を決定描画行と定義する)の全てのヘアライン隙間とが隣接関係にあるか無いかを判定するためのパラメータであり、隣接関係にあると判定する距離の閾値thr を入力する。なお、ヘアライン隙間の隣接の判定については後に詳述する。
【0018】
隙間隣接判定条件2は、注目描画行中のヘアライン隙間と、決定描画行の全てのヘアライン隙間とが隣接関係にあるか無いかの判定を、何行以前の描画行まで行うかを定めるパラメータであり、その描画行数mを入力する。例えば、注目描画行の直前の決定描画行のヘアライン隙間との隣接関係を判定すればよいのであればm=1を入力すればよい。
なお、上記のパラメータ以外のパラメータについては、その都度説明することにする。
【0019】
(2)ヘアライン描画行割付手段2
ヘアライン描画行割付手段2は、入力手段1により入力されたパラメータに基づいて、作成画像中に描画行を割り付けるものである。この際、描画行と描画行との間には行間隔を割り付けることは上述したとおりである。
【0020】
(3)ヘアライン生成配置手段3
ヘアライン生成配置手段3は、入力手段1から入力されたパラメータに基づいて、注目描画行について、1本1本のヘアラインの幅、長さ、及び一つ一つのヘアライン隙間の長さを決定して配置するものである。生成したヘアライン及びヘアライン隙間を描画行に配置するに際しては、ヘアラインとヘアライン隙間とを交互に、ヘアラインの長手方向に配置し、与えられた作成画像の幅に一致させる。
【0021】
(4)隙間隣接判定手段4
隙間隣接判定手段4は、ヘアライン生成配置手段3によって生成された注目描画行の各ヘアライン隙間の位置と、決定描画行の各ヘアライン隙間の位置に基づいて、注目描画行の一つ一つのヘアライン隙間について、決定描画行の全てのヘアライン隙間と隣接関係にあるか否かを判定する。どのような場合にヘアライン隙間の隣接関係があると判定するかについては後述するが、この隣接関係の判定に際して、隙間隣接判定条件1、2のパラメータを用いる。
【0022】
そして、注目描画行のヘアライン隙間の中に、一つでも決定描画行の隙間と隣接関係にあるヘアライン隙間があった場合には、隙間隣接判定手段4はヘアライン生成配置手段3に対して、隣接関係有りを通知する。この通知を受けると、ヘアライン生成配置手段3は、当該注目描画行について、改めて1本1本のヘアラインの長さ、幅、及びヘアライン隙間の長さ、それらの位置を求める処理を行う。そして、改めて求められた注目描画行のヘアライン隙間の位置のデータは再び隙間隣接判定手段4に渡され、決定描画行のヘアライン隙間との隣接関係が判定されることになる。
【0023】
このように、隙間隣接判定手段4によって、注目描画行の全てのヘアライン隙間について、決定描画行のどのヘアライン隙間とも隣接していないと判定されるまで、ヘアライン生成配置手段3において注目描画行についてのヘアライン及びヘアライン隙間の生成、配置が繰り返され、隙間隣接判定手段4によって、注目描画行の全てのヘアライン隙間について、決定描画行のどのヘアライン隙間とも隣接していないと判定されると、当該注目描画行のヘアライン及びヘアライン隙間の配置が決定されて、決定描画行となり、次の描画行が注目描画行となる。
【0024】
(5)ヘアライン描画手段5
ヘアライン描画手段5は、作成画像に割り付けられた全ての描画行が決定描画行となった場合、ヘアライン生成配置手段4から全ての決定描画行についての各ヘアラインの幅、長さ、及びその位置のデータを受けて、パラメータ入力された作成画像サイズの領域を有するメモリ空間上にヘアラインを描画するものである。1本1本のヘアラインを描画するに際しては、上述したように、ヘアラインに対して変形と揺らぎを付与する。これによって、ヘアラインパターンが作成されることになる。
なお、ヘアラインに対して変形及び揺らぎを付与することについては本発明の本質ではなく、公知の手法を用いればよいが、後に若干説明する。
【0025】
(6)出力手段6
出力手段6は、ヘアライン描画手段5によって描画されたヘアラインパターンを出力するためのものであり、上述したように、表示装置やプリンタ、あるいはフィルム出力装置で構成することができ、また、ダイレクト刷版装置であってもよい。更には、出力手段6は、ハードディスク装置等の外部記憶装置であってもよい。
【0026】
次に、図1に示すヘアラインパターン作成装置の動作を、図2に示すヘアラインパターン作成方法の処理手順と共に説明する。
まず、オペレータは入力手段1により、少なくとも上記のパラメータ値を入力する(ステップS1)。各パラメータの値、あるいは最大値、最小値は任意である。
【0027】
入力手段1から入力されたパラメータの値は、ヘアライン描画行割付手段2、ヘアライン生成配置手段3、隙間隣接判定手段4、ヘアライン描画手段5に通知される。具体的には次のようである。
ヘアライン描画行割付手段2には、作成画像サイズの高さ(height)、ヘアライン幅の最大値wmax 、行間隔(最大値:hmax、最小値:hmin)、及びヘアライン揺らぎの振幅Aが通知される。
ヘアライン生成配置手段3には、作成画像サイズの幅(width )、ヘアライン長さ(最大値:lmax、最小値:lmin)、及びヘアライン隙間(最大値:spmax、最小値:spmin)が通知される。
隙間隣接判定手段4には、隙間隣接判定条件1(隣接距離閾値:thr)、及び隙間隣接判定条件2(隙間隣接判定を行うヘアライン描画行数:m)が通知される。
ヘアライン描画手段5には、作成画像サイズ(幅:width、高さ:height)、及びヘアライン揺らぎ(波長:λ、振幅:A)が通知される。
【0028】
さて、ヘアライン描画行割付手段2は、入力手段1から上記所定のパラメータ値を受けると、作成画像の領域に描画行を割り付ける(ステップS2)。この処理は具体的には次のように行う。
まず、描画行の幅Gを、次の所定の演算式によって求める。
G=wmax +A …(1)
即ち、描画行の幅Gは全ての描画行で同じである。後述するところから明らかになるが、(1)式においてwmax にAを加えることによって、ヘアラインに対して揺らぎを付与した場合にも隣接する描画行のヘアラインが交わることを回避することができる。
【0029】
また、ヘアライン描画行割付手段2は、第n行の描画行と、次の第(n+1)行の描画行との間に設ける第n番目の行間隔Hn を次の演算式により演算する。
Hn =hmin+RND×(hmax−hmin) …(2)
ここで、RNDは0〜1の範囲で一様分布する乱数である。この点については以下同様である。従って、第n番目の行間隔Hn はhmin 〜hmax の範囲内となる。
【0030】
このように、行間隔を次々と演算していき、
Hsum=n×G+H1 +H2 +…+Hn-1 …(3)
として、
hmin <height−Hsum <hmax …(4)
が成立したら行間隔の生成を終了して、残りの間隔(height−Hsum)を第n番目の行間隔とする。これで描画行の割付が成功となる。
【0031】
そして、図3に示すように、作成画像の高さ方向の上端部から第1行目の描画行、第1番目の行間隔、第2行目の描画行、第2番目の行間隔、……第n行目の描画行、第n番目の行間隔というように、描画行と行間隔とを交互に配置する。これでステップS2の処理が終了する。
【0032】
なお、このステップS2の処理は、実際には、描画行の幅及び行間隔は作成画像の高さheight に比べて十分小さいから、まず、適宜な数の行間隔を生成して(4)式を満足するか否かを判断するようにすればよい。そして、(4)式を満足していれば行間隔の生成を終了し、(height−Hsum )>hmax であれば次の行間隔を生成して(4)式を満足するか否かを判断する処理を繰り返す。しかし、hmin >(height−Hsum )であれば失敗であるので、再度第1番目の行間隔の生成からやり直す。
【0033】
そして、ヘアライン描画行割付手段2は、描画行の割付に成功すると、描画行の幅Gの値、及び各行間隔の幅Hn の値を、ヘアライン生成配置手段3とヘアライン描画手段5に通知する。
【0034】
ヘアライン生成配置手段3は、ヘアライン描画行割付手段2から描画行の幅Gの値、及び各行間隔の幅Hn の値を受けると、まず、第1行目の描画行を注目行として、ヘアラインの生成、配置の処理を行う(ステップS3)。
【0035】
このステップS3の処理においては、先ず第1番目のヘアラインの長さl1 と幅w1 を決定するが、ヘアラインの長さ及び幅の決定の仕方は全てのヘアラインについて同じであり、一般的に示すと、第n番目のヘアラインの幅wn 、長さln はそれぞれ次式により決定する。
wn =wmin+RND×(wmax−wmin) …(5)
ln =lmin+RND×(lmax−lmin) …(6)
従って、全てのヘアラインの幅はwmin 〜wmax の範囲内となり、全てのヘアラインの長さはlmin 〜lmax の範囲内となる。
【0036】
このようにして第1番目のヘアラインの幅と長さを決定すると、ヘアライン生成配置手段3は第1番目のヘアライン隙間の長さsp1 を決定する。ヘアライン隙間の長さの決定の仕方は全てのヘアライン隙間について同じであり、一般的に示すと、第n番目のヘアライン隙間の長さspn は次式により決定する。
spn =spmin+RND×(spmax−spmin) …(7)
以下、同様にして第2番目のヘアラインの幅と長さを決定し、第2番目のヘアライン隙間の長さを決定するというようにして、順次ヘアラインの幅と長さ、ヘアライン隙間の長さを決定していく。
【0037】
そして、第n番目のヘアラインの幅wn と長さl1 まで決定したとき
lsum=l1+sp1+l2+sp2+…+spn-1+ln …(8)
として、
spmin <width−lsum <spmax …(9)
が成立するか否かを判断し、成立している場合には、残りの長さ(width−lsum)を第n番目のヘアライン隙間の長さln とする。これで、第1行目の描画行に配置するヘアライン及びヘアライン隙間が生成されたことになる。
【0038】
なお、ヘアライン生成配置手段3は、(9)式が成立するか否かを判断したとき、(width−lsum )>spmax であれば次のヘアライン隙間spn の長さ、及びその次の第(n+1)番目のヘアラインの幅と長さを決定して(9)式を満足するか否かを判断する処理を繰り返す。しかし、spmin >(width−lsum )であれば失敗であるので、再度第1番目のヘアラインの幅と長さの決定からやり直す。
【0039】
ヘアライン生成配置手段3は、このようにして、第1行目の描画行についてのヘアラインの幅と長さ、及びヘアライン隙間の長さを生成すると、次に、これらのヘアライン及びヘアライン隙間を当該注目描画行に配置する。ヘアライン及びヘアライン隙間の配置を行う際には、まず、第1番目のヘアラインを注目描画行のどの位置に配置するかを次式により決定する。
x=RND×width …(10)
ここで、xは作成画像の長さ方向、即ち配置するヘアラインの長手方向の一端部から第1番目のヘアラインの開始点までの距離を示している。ここでは、図3の左端からの距離を表すものとする。
【0040】
このようにして第1番目のヘアラインの開始点が決まると、ヘアライン生成配置手段3は、作成画像の左端からxの距離の位置から第1番目のヘアラインを配置し、その第1番目のヘアラインの右端から、長手方向にsp1 の長さだけ第1番目のヘアライン隙間を配置し、第1番目のヘアライン隙間の右端から第2番目のヘアラインを配置するというようにして、ヘアラインとヘアライン隙間とを交互に、ヘアラインの長手方向、即ち作成画像の幅方向に最後のヘアライン隙間まで配置していく。図4(a)はこのようなヘアラインとヘアライン隙間の配置を概念的に示す図である。
【0041】
しかしこのとき、ヘアライン及び/またはヘアライン隙間が作成画像の右端からはみ出してしまう場合がある。図4(b)はその例を概念的に示す図であり、この場合には、第n番目のヘアラインHAn の一部と、第n番目のヘアライン隙間HSn が作成画像からはみ出している。
【0042】
ヘアライン生成配置手段3は、このように作成画像からはみ出した部分については、作成画像の反対側、この場合には作成画像の左端側に割り付ける。なお、この場合、作成画像の左端側に割り付けられたヘアラインの幅は変更しない。従って、図4(b)に示すはみ出し部は、作成画像の左端に割り付けられる。図4(c)はこの処理を概念的に示す図である。図4(c)においてHAn′で示すものは、図4(b)のヘアラインHAn の作成画像からはみ出した部分である。従って、図4(b)において第n番目のヘアラインHAn の長さをln 、このヘアラインHAn の作成が画像からはみ出していない部分の長さをln′とすると、図4(c)のヘアラインHAn′の長さは(ln−ln′)となる。
【0043】
そして、ヘアライン生成配置手段3は、作成画像からはみ出した部分を反対側に割り付けると、作成画像の左端から改めてヘアライン及びヘアライン隙間に対して番号を付け直す。従って、図4(c)の場合、図のHAn′で示されるヘアラインは第1番目のヘアラインとされ、図のHSn で示されるヘアライン隙間は第1番目のヘアライン隙間とされ、図のHA1 で示されるヘアラインは第2番目のヘアラインとなされる。以下、同様である。これによって、作成画像の右端からはみ出して左端側に割り付けられたヘアラインと、作成画像の右端に残ったヘアラインとは別個のヘアラインとして認識されることになる。
【0044】
以上は、ヘアラインが作成画像からはみ出した場合について説明したが、ヘアライン隙間がはみ出した場合にも同様である。
【0045】
このように、最初に生成した第1番目のヘアラインの開始点をランダムに決定し、作成画像の端部からはみ出した部分を反対側に割り付けることによって、当該作成画像を、ヘアラインが延びる方向、即ち図3の横方向に隙間無く繰り返した場合に、その繋ぎ目が目立つことを回避することができる。即ち、上記の処理を行うことによって、いわゆるシームレス化を図っているのである。
【0046】
以上の処理により第1行目の描画行についてヘアライン及びヘアライン隙間の生成、及びそれらの配置が終了すると、ヘアライン生成配置手段3は、この描画行を決定描画行として、この第1行目の描画行に配置した一つ一つのヘアラインの幅、長さ、その開始点の位置のデータをヘアライン描画手段5に通知すると共に、隙間隣接判定手段4に対して、この第1行目の描画行に配置した一つ一つのヘアライン隙間の開始点と終了点の位置を通知する。
【0047】
ここで、ヘアラインやヘアライン隙間の開始点、終了点の位置は、作成画像の適宜な位置に基準点を定め、その基準点からの幅方向の距離をいうものとする。ここでは、作成画像の左端を基準点とし、そこからの作成画像の幅方向距離を表すものとする。距離の単位は任意であり、例えばピクセル数とすればよい。
【0048】
そして、ヘアライン生成配置手段3は、次の描画行、この場合は第2行目の描画行を注目描画行として、ヘアラインの生成、配置の処理を行う(ステップS4)。このステップS4の処理は上述したステップS3と同じであるが、当該注目描画行についてヘアライン及びヘアライン隙間の生成、及びそれらの配置が終了すると、それを仮決定として、当該注目描画行に配置した一つ一つのヘアライン隙間の開始点と終了点の位置のデータを隙間隣接判定手段4に通知する。
【0049】
これを受けると、隙間隣接判定手段4は、注目描画行の一つ一つのヘアライン隙間について、決定描画行の各ヘアライン隙間との位置関係に基づいて、隣接関係にあるか否かを判定する。これが図2のステップS5の隙間隣接判定である。ここで、注目描画行に配置されるあるヘアライン隙間と、決定描画行に配置されるあるヘアライン隙間とが隣接関係にあるとは、注目描画行のヘアライン隙間と決定描画行のヘアライン隙間とが、指定された閾値thr の範囲を含めて重なっていることをいう。
【0050】
具体的には次のようである。なお、ここでは隙間隣接判定条件2のm=1であるとする。
いま、注目描画行が第k行目の描画行であるとし、この注目描画行に配置された一つのヘアライン隙間に注目する(これを注目ヘアライン隙間という)。そして、このヘアライン隙間の開始点の位置をu1 、終了点の位置をu2 とする。同様に、注目描画行の直前の決定描画行である第k−1行目の描画行に配置された一つのヘアライン隙間に注目し、このヘアライン隙間の開始点の位置をv1 、終了点の位置をv2 とする。
【0051】
そして、この注目描画行の注目ヘアライン隙間と、第k−1行目の描画行の注目ヘアライン隙間が隣接関係にあるとは、次の2つの式の何れかが成立することをいうものとする。
v1−thr<u1 且つ u1<v2+thr …(11)
v1−thr<u2 且つ u2<v2+thr …(12)
ここで、thr は隙間隣接判定条件1で指定されたパラメータ値である。
【0052】
(11)式は、注目描画行の注目ヘアライン隙間の開始点の位置u1 が(v1−thr)〜(v2+thr)の位置の範囲内にある場合は、これら2つの注目ヘアライン隙間は隣接関係にあることを意味しており、(12)式は、注目描画行の注目ヘアライン隙間の開始点の位置u2 が(v1−thr)〜(v2+thr)の位置の範囲内にある場合は、これら2つの注目ヘアライン隙間は隣接関係にあることを意味している。
【0053】
このことを図示すると図5に示すようである。図5(a)〜(e)のAで示す矩形は第k−1行目の決定描画行に配置された注目ヘアライン隙間である。さて、図5(a)に示すように、この決定描画行の注目ヘアライン隙間の開始点と終了点から、それぞれ左側、右側に閾値thr だけ延ばした両端の範囲Bを考えると、注目描画行の注目ヘアライン隙間の開始点の位置u1 が図のBの範囲内にある場合、もしくは注目描画行の注目ヘアライン隙間の終了点の位置u2 が図のBの範囲内にある場合には、これら2つのヘアライン隙間は隣接関係にあることになる。
【0054】
従って、注目描画行である第k行目の描画行の注目ヘアライン隙間をCとすると、図5(b)に示すように注目ヘアライン隙間Cの終了点がBの範囲内にある場合、あるいは図5(c)に示すように注目ヘアライン隙間Cの開始点がBの範囲内にある場合にはこれらAとCの2つのヘアライン隙間は隣接関係にあり、図5(d)、(e)に示すようにヘアライン隙間Cの開始点も終了点もBの範囲内にない場合には、これら2つのヘアライン隙間は隣接関係にない。
【0055】
さて、隙間隣接判定手段4は、注目描画行について仮決定された全てのヘアライン隙間の開始点、終了点の位置のデータを受けると、これらのヘアライン隙間の一つ一つについて、決定描画行の一つ一つのヘアライン隙間と隣接関係があるか否かを(11)式及び(12)により判定していく。
【0056】
具体的には、先ず注目描画行の第1番目のヘアライン隙間と、決定描画行の第1番目のヘアライン隙間とが隣接関係にあるか否かを(11)式及び(12)により判定し、隣接関係にない場合には、次に注目描画行の第1番目のヘアライン隙間と、決定描画行の第2番目のヘアライン隙間とが隣接関係にあるか否かを判定するという処理を繰り返す。
【0057】
そして、注目描画行の第1番目のヘアライン隙間が、決定描画行の全てのヘアライン隙間と隣接関係にない場合には、注目描画行の第2番目のヘアライン隙間と、決定描画行の第1番目のヘアライン隙間とが隣接関係にあるか否かを判定し、隣接関係にない場合には、次に注目描画行の第2番目のヘアライン隙間と、決定描画行の第2番目のヘアライン隙間とが隣接関係にあるか否かを判定するという処理を繰り返す。
【0058】
このように、隙間隣接判定手段4は、注目描画行の全てのヘアライン隙間と、決定描画行の全てのヘアライン隙間との組合せについて隣接関係があるか否かを判定するのである。
【0059】
そして、注目描画行の全てのヘアライン隙間が、決定描画行のどのヘアライン隙間とも隣接関係にない場合には、隙間隣接判定手段4は、隣接関係が無いことをヘアライン生成配置手段3に通知する。また、このとき、隙間隣接判定手段4は、当該描画行の各ヘアライン隙間の開始点と終了点の位置のデータを保持する。
【0060】
この通知を受けると、ヘアライン生成配置手段3は、当該描画行を決定描画行として、当該決定描画行に配置した一つ一つのヘアラインの幅、長さ、その開始点の位置のデータをヘアライン描画手段5に通知する。そして、当該描画行で終了でなければ(図2のステップS7でnoの場合)には、ヘアライン生成配置手段3は次の描画行を注目描画行としてステップS4に戻り、ヘアライン及びヘアライン隙間の生成、配置の処理を行う。
【0061】
上述したように、注目描画行の各ヘアライン隙間について、何行前の決定描画行の各ヘアライン隙間との隣接関係を判定するかは隙間隣接判定条件2のmの値によって定められる。従って、m=1の場合には、注目描画行の直前の決定描画行の各ヘアライン隙間との隣接関係を判定すれば足りるが、例えばm=2の場合には、注目描画行の各ヘアライン隙間について、先ず、注目描画行の直前の決定描画行の各ヘアライン隙間との隣接関係を判定し、注目描画行の全てのヘアライン隙間が、直前の決定描画行のどのヘアライン隙間とも隣接関係にない場合には、次に、注目描画行の各ヘアライン隙間について、2行前の決定描画行の各ヘアライン隙間との隣接関係を判定するようにする。mが3以上の場合も同様である。
【0062】
しかし、注目描画行のあるヘアライン隙間が、隣接関係の判定対象となっている決定描画行のあるヘアライン隙間と隣接関係にあると判定した場合には、隙間隣接判定手段4は、ヘアライン生成配置手段3に対して、即座に隣接関係有りを通知する。このとき隙間隣接判定手段4は、当該注目描画行のヘアライン隙間の開始点と終了点の位置のデータを全てクリアする。
【0063】
この隣接関係有りの通知を受けると、ヘアライン生成配置手段3は、当該注目描画行についてヘアライン及びヘアライン隙間の生成及び配置をやり直す(ステップS6)。このステップS6の処理はステップS4の処理と同じであり、生成して配置したヘアライン及びヘアライン隙間を仮決定とし、この各ヘアライン隙間の開始点と終了点の位置のデータを隙間隣接判定手段4に渡す。これにより、再び隙間隣接判定手段4により、決定描画行の各ヘアライン隙間と隣接関係があるか否かが判定される。
【0064】
以上の処理により全ての描画行が決定描画行となると(図2のステップS7でyesの場合)、ヘアライン描画手段5は、入力手段1から受けたパラメータ値、ヘアライン描画行割付手段2から受けた描画行の幅Gの値、各行間隔の幅Hn の値、及びヘアライン生成配置手段3から受けた各描画行に配置する各ヘアラインの幅、長さ、その開始点の位置等のデータに基づいて、一つ一つのヘアラインを描画する(ステップS8)。
【0065】
本発明の目的とするところは、ヘアライン隙間が隣接する箇所が無いようにすることにあるので、ステップS8のヘアライン描画の処理は本発明において本質的な事項ではなく、また、公知の手法を用いて行うことができるものであるが、以下、簡単に説明する。
【0066】
このヘアライン描画の処理は、ヘアラインに幅を付与する幅付けの工程と、ヘアラインに対して揺らぎを付与する工程を含んでいる。
【0067】
まず、ヘアラインの形状の決定について説明する。
いま、ある描画行の中の一つのヘアラインに注目し、その幅はwn 、長さはln 、開始点の位置は、作成画像の左端からxn の位置であるとする。ヘアラインは意匠上、中間部がもっとも太く、先端になるにつれて細くなる形状を有することが望ましい。そこで、まず、ヘアライン描画手段5は、当該ヘアラインを描画する範囲として、図6に示すように、当該描画行の作成画像の左端からxn の位置から、(xn+ln)の位置までと決定して、xn の位置に当該ヘアラインの開始点を配置し、(xn+ln)の位置に終了点を配置する。このとき、開始点と終了点は、当該描画行の高さ方向の中心位置に配置する。図6中の一点鎖線はこの描画行の高さ方向の中心位置を示している。
【0068】
そして、変数tが0 〜1 の範囲で定義され、t=0 及びt=1 で値が最小値0、t=0.5 で値が最大値1 となる関数f(t)を作用させて、次の式により当該ヘアラインの長手方向の各位置における幅w(t)を求める。
w(t)=wn ×f(t) …(13)
ただし、この演算に際しては、ヘアラインの長さを正規化し、開始点がt=0 、終了点がt=1 とする。
【0069】
そして、ヘアライン描画手段5は、(13)式によりヘアラインの各位置の幅を求め、ヘアラインの各位置において、描画行の中心位置から、上下に、それぞれ、w(t)/2の長さだけ幅付けを行う。これは、作成画像であるヘアラインパターンを記憶するためのメモリ領域が最初に全てクリアされており、全てのピクセルに書き込まれている値が0 であるとすると、当該ヘアラインの各位置において上記の式で得られる幅w(t)に対応するピクセルに1 を書き込むことで行うことができる。これによって、ヘアラインの形状は、中間部がもっとも太く、先端になるにつれて細くなる形状となる。
【0070】
関数f(t)の具体的な形は上記の条件を満足すればどのようなものであってもよい。また、関数f(t)はヘアライン描画手段5に予め登録しておいてもよく、入力手段1から所望の関数を入力するようにしてもよく、更には複数の関数を用意しておき、ヘアラインを描画する度毎に、どの関数を用いるかを乱数を用いて決めるようにしてもよい。
【0071】
このようにして幅付けの工程を終了すると、ヘアライン描画手段5は、次に、幅付けを行ったヘアラインに対して揺らぎを付与する工程を行う。このヘアラインに対して揺らぎを付与する処理については、例えば、本出願人が先に提案した特開平10−16375号公報に詳細に説明されており、それらの手法を用いればよいが、一例を簡単に説明する。
【0072】
このヘアラインに対する揺らぎの付与は、幅付けされたヘアラインの中心線を、ヘアラインの幅方向に幾何的に変位させることで実現する。この変位量については、一次元フラクタル関数を作用させることが効果的であるが、これに限定されない。例えば、上記の特開平10−16375号公報には3種類の手法が開示されている。
【0073】
このとき、パラメータで揺らぎの波長λと振幅Aを指定することで所望の意匠を実現することが可能になる。例えば、ヘアラインの長手方向の各位置tにおける幅方向の変位量△s(t)を
△s(t)=A×g(t) …(14)
で定義する。ここで、Aは入力された揺らぎ振幅、g(t)は指定された基本波長λの周期関数で値域が−0.5 から+0.5 までの範囲をとる。なお、この演算に際しては、ヘアラインの長さを正規化し、開始点がt=0 、終了点がt=1 とする。
【0074】
そして、ヘアライン描画手段5は、当該ヘアラインの各位置において、前記の幅付けの工程で1 が書き込まれたピクセルを揺らぎ量△s(t)だけシフトする。
【0075】
以上の処理によって、例えば、図7(a)で示すように幅付けされ、その中心線が描画行の中心位置に一致されて配置されているヘアラインに対して、図7(b)に示すように、その中心線に揺らぎを付与することができる。
【0076】
なお、描画行の幅Gを(1)式で定義し、ヘアラインに付与する揺らぎを(14)式で定義することによって、ヘアラインに対して揺らぎを持たせた場合にも、隣接する描画行に配置されたヘアライン同士が交わることがないことは明らかである。
【0077】
ヘアライン描画手段5は、以上の処理を、全ての描画行の全てのヘアラインに対して行う。そして、ヘアライン描画の処理を終了すると、ヘアライン描画手段5はヘアラインを描画した作成画像のデータ、即ちヘアラインパターンデータを出力手段6に渡す。これにより、ヘアラインパターンが出力される(ステップS9)。
【0078】
以上のようであるので、このヘアラインパターンの作成装置によれば、決定描画行のヘアライン隙間と隣接関係にあるヘアライン隙間を排除できるので、複数のヘアライン隙間が集中することを回避することができ、以て品質のよいヘアラインパターンを作成することができる。
また、オペレータは最初にパラメータ値を入力するだけでよく、その後の処理は自動的に行われるので、オペレータの作業負担は小さいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘアラインパターンの作成装置の一実施形態を示す図である。
【図2】ヘアラインパターン作成方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】描画行と行間隔の作成画像への割り付けを説明するための図である。
【図4】描画行に対するヘアラインとヘアライン隙間の配置を説明するための図である。
【図5】ヘアライン隙間の隣接関係を説明するための図である。
【図6】ヘアラインの描画を説明するための図である。
【図7】幅付けされたヘアラインに対する揺らぎの付与を説明するための図である。
【図8】発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1…入力手段、2…ヘアライン描画行割付手段、3…ヘアライン生成配置手段、4…隙間隣接判定手段、5…ヘアライン描画手段、6…出力手段。
Claims (2)
- 作成画像中に割り付けられた描画行にヘアライン、ヘアライン隙間を生成して配置するヘアライン生成配置手段と、
今回ヘアライン、ヘアライン隙間が生成されて配置された注目描画行の各ヘアライン隙間が、これまでヘアライン、ヘアライン隙間が生成され、配置された決定描画行のヘアライン隙間と隣接関係にあるか否かを判定する隙間隣接判定手段と
を少なくとも備えることを特徴とするヘアラインパターンの作成装置。 - 前記隙間隣接判定手段は、注目描画行のヘアライン隙間と決定描画行のヘアライン隙間とが、指定された閾値の範囲を含めて重なっているか否かによって隣接関係にあるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載のヘアラインパターンの作成装置。
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