JP4802898B2 - 線状要素を有する画像の修正装置および修正方法 - Google Patents
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Description
壁紙や床材をはじめとする建材の表面装飾や、家具の表面装飾には、万線やヘアラインと呼ばれる線状要素を多数配置してなる模様が施されることが少なくない。これらの模様は、通常の印刷によってインキ層として表面に形成される場合もあるし、箔押しの方法によって金属光沢をもった層として形成される場合もあるし、エンボス加工により表面の凹凸構造として形成される場合もある。特に、エンボス加工により形成された多数の線状要素からなる模様は、光の反射に方向性をもたせる機能を果たすことができるため、いわゆる「照り」の表現を行う上で有用である。
線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像を入力する原画像入力部と、
入力した原画像を初期画像として格納する修正作業用画像格納部と、
入力した原画像を初期画像として格納するシフト画像格納部と、
修正作業用画像格納部内の画像について、個々の画素についての最近接黒画素に対する距離を求める距離演算部と、
距離演算部で演算された距離を示す値を画素値としてもつ距離画像を格納する距離画像格納部と、
所定のシフト量Δおよび空隙幅Wをパラメータとして設定するパラメータ設定部と、
シフト画像格納部内の画像を所定方向にシフト量Δだけシフトして更新するシフト処理部と、
シフト画像格納部内の画像の黒画素のうち、距離画像格納部内の画像の対応位置にある画素の画素値が空隙幅Wを超えている黒画素を、修正作業用画像格納部内の画像の対応位置にコピーするコピー処理部と、
を設けるようにしたものである。
コピー処理部が、シフト画像格納部内の画像の個々の黒画素について、距離画像格納部内の画像の対応位置にある画素の画素値をそれぞれの参照画素値として求める処理を行い、この参照画素値が空隙幅Wを超えている黒画素が発見されたら、当該黒画素に対応する位置にある修正作業用画像格納部内の画像の白画素を黒画素に置換する処理を行うようにしたものである。
コピー処理部が、修正作業用画像格納部内の画像の個々の白画素について、「対応する位置にあるシフト画像格納部内の画像の画素が黒画素」かつ「対応する位置にある距離画像格納部内の画像の画素の画素値が空隙幅Wを超えている」という条件を満たすかどうかを判定し、当該条件を満たしていた場合には、当該白画素を黒画素に置換する処理を行うようにしたものである。
線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像を入力する原画像入力部と、
入力した原画像を初期画像として格納する修正作業用画像格納部と、
入力した原画像を初期画像として格納するシフト画像格納部と、
修正作業用画像格納部内の画像について、個々の画素についての最近接黒画素に対する距離を求める距離演算部と、
所定のシフト量Δおよび空隙幅Wをパラメータとして設定するパラメータ設定部と、
シフト画像格納部内の画像を所定方向にシフト量Δだけシフトして更新するシフト処理部と、
シフト画像格納部内の画像の黒画素のうち、修正作業用画像格納部内の画像の対応位置にある画素についての距離演算部によって求められた距離が空隙幅Wを超えている黒画素を、修正作業用画像格納部内の画像の対応位置にコピーするコピー処理部と、
を設けるようにしたものである。
シフト処理部が、シフト処理を複数回だけ繰り返し実行し、
コピー処理部が、各回のシフト処理が行われるごとにそれぞれコピー処理(実質的なコピーが全く行われない空コピー処理も含む)を実行し、
距離演算部が、原画像に対する距離演算処理およびコピー処理後の画像に対する距離演算処理を実行するようにしたものである。
シフト処理部が、距離演算処理により空隙幅Wを超える距離が得られる画素の総数が所定の基準値以下になるまで、シフト処理を繰り返し実行するようにしたものである。
シフト処理部が、空コピー処理が所定回数だけ連続して実行されるまで、シフト処理を繰り返し実行するようにしたものである。
距離演算部が、2つの画素の中心点間のユークリッド距離もしくは当該ユークリッド距離を所定有効桁でまるめた値を演算値として求めるようにしたものである。
距離演算部が、2つの画素の四近傍距離もしくは八近傍距離を演算値として求めるようにしたものである。
シフト処理部が、シフトにより画像の一方から食み出た画素を、シフトにより画像の他方に生じた空白部分に配置するローテーションシフトを行うようにしたものである。
パラメータ設定部が、シフト方向をパラメータとして設定する機能を有し、
シフト処理部が、設定したシフト方向にシフト処理を実行するようにしたものである。
線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像をコンピュータに入力し、入力した原画像を初期状態の修正作業用画像および初期状態のシフト画像として設定する原画像入力段階と、
所定のシフト量Δおよび空隙幅Wをパラメータとしてコンピュータに対して設定するパラメータ設定段階と、
コンピュータが、初期状態もしくはその後の状態の修正作業用画像の個々の画素についての最近接黒画素に対する距離を求める距離演算段階と、
コンピュータが、初期状態もしくはその後の状態のシフト画像を所定方向にシフト量Δだけシフトして更新する画像シフト段階と、
コンピュータが、シフト画像の黒画素のうち、修正作業用画像の対応位置にある画素について距離演算段階で求められた距離が空隙幅Wを超えている黒画素を、修正作業用画像の対応位置にコピーして更新する画像コピー段階と、
コンピュータが、更新後の修正作業用画像を修正済画像として出力する修正済画像出力段階と、
を実行するようにしたものである。
距離演算段階、画像シフト段階、画像コピー段階(実質的なコピーが全く行われない空コピー段階も含む)を、複数回だけ繰り返し実行した後に、修正済画像出力段階を実行するようにしたものである。
距離演算段階で、空隙幅Wを超える距離が得られる画素の総数が所定の基準値以下となった時点で、修正済画像出力段階を実行するようにしたものである。
空コピー段階が所定回数だけ連続して実行された時点で、修正済画像出力段階を実行するようにしたものである。
距離演算段階で、2つの画素の中心点間のユークリッド距離もしくは当該ユークリッド距離を所定有効桁でまるめた値を演算値として求めるようにしたものである。
距離演算段階で、2つの画素の四近傍距離もしくは八近傍距離を演算値として求めるようにしたものである。
画像シフト段階で、シフトにより画像の一方から食み出た画素を、シフトにより画像の他方に生じた空白部分に配置するローテーションシフトを行うようにしたものである。
パラメータ設定段階で、空隙幅Wとして、各線状要素の平均的な幅値にほぼ等しい値を設定するようにしたものである。
パラメータ設定段階で、シフト量Δとして、空隙幅Wの2倍の値を設定するようにしたものである。
画像シフト段階で、全線状要素に共通する大まかな長手方向をコンピュータに対して指示し、コンピュータが、長手方向に対して直交する方向をシフト方向とするシフト処理を実行するようにしたものである。
図1は、本発明に係る修正方法による修正前の画像の一例を示す平面図であり、図2は、この図1に示す画像に対して、本発明に係る修正方法を適用することによって得られた修正後の画像の一例を示す平面図である。図1に示す修正前画像は、乱数を用いたアルゴリズムに基づき、コンピュータで人為的に発生させた画像であり、多数の不定形線状要素から構成されている。この修正前画像上の模様は、全体的には、葉脈のようなモチーフとなっており、自然の流れを表現するために、その発生過程において乱数を用いたアルゴリズムが利用されている。
ここでは、上述したアルゴリズムに基づく修正処理を実行することが可能な修正装置の基本構成を図7のブロック図を参照しながら説明する。この修正装置は、図示のとおり、原画像入力部10、シフト画像格納部20、修正作業用画像格納部30、コピー処理部40、シフト処理部50、パラメータ設定部60、距離演算部70、距離画像格納部80によって構成されており、線状要素を多数配置してなる原画像P0について、線状要素の密度分布を修正する処理を行う機能を有している。
続いて、図8の流れ図を参照しながら、本発明に係る修正方法の手順を説明する。まず、ステップS1において、原画像入力段階が行われる。この段階は、線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像をコンピュータに入力し、入力した原画像を初期状態の修正作業用画像および初期状態のシフト画像として設定する段階である。たとえば、図7に示す例の場合、原画像P0が、初期状態のシフト画像S0としてシフト画像格納部20へ格納されるとともに、初期状態の修正作業用画像P0として修正作業用画像格納部30へ格納される。
ここでは、具体的な原画像について、図7に示す修正装置を用いて、図8に示す修正方法の手順を実行した例を詳細に説明する。まず、図8のステップS1「原画像入力段階」において、図9に示すような原画像P0が入力された場合を考えてみる。この図9に示す原画像P0は、図1に示す実際の原画像に比べるとかなり粗い画像であるが、説明の便宜を考慮して、以下、このような原画像P0に対する修正処理の手順を述べる。
はじめに、ステップS3「距離演算段階」が実行される。ここでは、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像Pkの各画素について、最近接黒画素に対する距離を求め、求めた距離を示す値を画素値としてもつ距離画像Dkを作成して、距離画像格納部80に格納する処理が実行される。現時点で修正作業用画像格納部30内に格納されている画像は、初期段階の修正作業用画像P0、すなわち、図9に示す原画像P0である。そこで、この図9に示す原画像P0について、図10に示すような距離画像D0が作成され、距離画像格納部80に格納されることになる。
それでは、図8のステップS6からステップS3へと戻り、第2回目の繰り返しが実行された場合の処理手順を続けて説明する。まず、ステップS3「距離演算段階」では、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像P1について距離演算を行い、得られた距離画像D1を距離画像格納部80に格納する処理が行われる。もっとも、ここに示す例の場合、前回のコピー処理は空コピー処理であったため、修正作業用画像P1は、修正作業用画像P0(すなわち原画像P0)と全く同一である。したがって、当然ながら、距離画像D1は距離画像D0と全く同一であり、新たに距離演算を行う必要はない。そこで、実用上は、前回のコピー処理が空コピー処理であった場合、ステップS3「距離演算段階」の実質的な演算処理は省略することができる。
次に、図8のステップS6からステップS3へと戻り、第3回目の繰り返しが実行された場合の処理手順を続けて説明する。まず、ステップS3「距離演算段階」では、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像P2について距離演算を行い、得られた距離画像D2を距離画像格納部80に格納する処理が行われる。ここに示す例の場合、前回のコピー処理は空コピー処理であったため、修正作業用画像P2は、修正作業用画像P1(すなわち原画像P0)と全く同一であり、実質的な演算処理は省略することができる。
更に続けて、図8のステップS6からステップS3へと戻り、第4回目の繰り返しが実行された場合の処理手順を説明する。まず、ステップS3「距離演算段階」では、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像P3について距離演算を行い、得られた距離画像D3を距離画像格納部80に格納する処理が行われる。修正作業用画像P3は、図19に示すように、新たな線状要素L21〜L23の付加によって修正が施された画像であるから、この修正作業用画像P3についての演算によって得られた距離画像D3は、図20に示すようなものになる。この図20に示す距離画像D3を、図10に示す距離画像D0と比べてみると、新たな線状要素L21〜L23が付加された部分近傍の距離の値が低下していることがわかる。このように実質的なコピー処理が実行されて、修正作業用画像に実質的な修正が施されると、コピー処理が行われた部分の距離値が低下することになるので、本発明に係る修正処理手順を順次繰り返してゆくことにより、距離画像の画素値を徐々に減少させてゆくことができる。
再び、図8のステップS6からステップS3へと戻り、第5回目の繰り返しが実行される。まず、ステップS3「距離演算段階」では、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像P4について距離演算を行い、得られた距離画像D4を距離画像格納部80に格納する処理が行われる。この場合、前回のコピー処理が空コピー処理であったため、距離画像D4は距離画像D3と全く同一であり、ステップS3「距離演算段階」の実質的な演算処理は省略することができる。
もう一度、図8のステップS6からステップS3へと戻り、第6回目の繰り返しが実行される。まず、ステップS3「距離演算段階」では、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像P5について距離演算を行い、得られた距離画像D5を距離画像格納部80に格納する処理が行われる。ここに示す例の場合、前回のコピー処理は空コピー処理であったため、実質的な演算処理は省略することができる。
更に続けて、図8のステップS6からステップS3へと戻り、第7回目の繰り返しが実行される。まず、ステップS3「距離演算段階」では、距離演算部70が、修正作業用画像格納部30内に格納されている修正作業用画像P6について距離演算を行い、得られた距離画像D6を距離画像格納部80に格納する処理が行われる。修正作業用画像P6は、図28に示すように、新たな線状要素L31の付加によって修正が施された画像であるから、この修正作業用画像P6についての演算によって得られた距離画像D6は、図29に示すようなものになる。この図29に示す距離画像D6を、図20に示す距離画像D3と比べてみると、新たな線状要素L31が付加された部分近傍の距離の値が低下していることがわかる。
上述の§4では、図9に示す原画像P0に対して、パラメータとして、シフト量Δ=1,空隙幅W=2という設定を行い、第6回目の繰り返し処理(第6回目に実行されたステップS3〜S5の処理)を行った段階で、図28に示すような修正作業用画像P6を得ることができた。ここでは、まず、この図28の画像P6において、新たに追加された線状要素L21,L22,L23,L31(ドットによるハッチング部分)の形態を考えてみる。
最後に、本発明のいくつかの変形例に係る実施形態を説明する。
図7にブロック図を示す実施形態では、距離演算部70による演算結果を、距離画像格納部80内に距離画像Dkとして格納しておき、コピー処理部40は、この距離画像格納部80内の距離画像Dkを参照することにより、特定の画素について求めた距離(最近接黒画素に対する距離)の値を利用していた。しかしながら、この距離画像格納部80は、本発明を実施する上で、必ずしも必須の構成要素ではない。距離画像格納部80がない場合、距離演算部70による演算結果を距離画像Dkという形式で保存しておくことはできなくなるが、コピー処理部40からの問い合わせを受けて、距離演算部70がその都度、特定の画素に関する「最近接黒画素に対する距離」を演算する処理を行い、結果をコピー処理部40に報告するようにすれば、本発明の基本原理に基づく画像修正は実施可能である。
本発明に係る画像の修正方法の手順を、図8の流れ図に基づいて説明したが、この流れ図の手順は、必ずしもこのとおりの順番で行う必要はない。たとえば、ステップS1の原画像入力段階を行う前に、ステップS2のパラメータ設定段階を実行することも可能であるし、ステップS3の距離演算段階を行う前に、ステップS4の画像シフト段階を行うことも可能である。要するに、本発明の基本原理から逸脱しない限り、この流れ図の各ステップの順序は適宜変更可能である。
距離演算部70によって、個々の画素について演算される「最近接黒画素に対する距離」として、これまで述べてきた実施形態では、2つの画素の中心点間のユークリッド距離、もしくは当該ユークリッド距離を所定有効桁でまるめた値(前掲の実施例の場合、小数点以下を四捨五入した値)を演算値として用いてきた。しかしながら、「最近接黒画素に対する距離」としては、必ずしもユークリッド距離を用いる必要はない。たとえば、2つの画素の四近傍距離もしくは八近傍距離を代用することも可能である。
これまでの実施形態では、シフト処理部50が、原画像もしくはシフト画像に対して、ローテーションシフトを行う例を示した。このローテーションシフトは、結局、シフトにより画像の一方から食み出た画素(前掲の実施例の場合、画像の下端から食み出た1行分の画素)を、シフトにより画像の他方に生じた空白部分(前掲の実施例の場合、画像の上端に生じた1行分の空白部分)に配置するシフトであり、画素を有効利用する上では好ましいシフト形態である。
これまでの実施形態では、シフト方向は下方向と決められていたが、シフト方向をパラメータとして任意に設定できるようにすることも可能である。この場合、パラメータ設定部60に、シフト方向をパラメータとして設定する機能をもたせておき、シフト処理部50が、設定されたシフト方向にシフト処理を実行するようにすればよい。斜め方向へのシフトを行ってもかまわない。
20:シフト画像格納部
30:修正作業用画像格納部
40:コピー処理部
50:シフト処理部
60:パラメータ設定部
70:距離演算部
80:距離画像格納部
Dk:距離画像(k=0,1,2,3,…)
Dk(i,j):距離画像を構成する画素
D(Q1)〜D(Q9):各画素の距離値
L1〜L5:線状要素
L1a,L1b:コピー対象となった線状要素
L11〜L13:線状要素
L12−1,L12−2,L12−3:分割された線状要素
L13−1,L13−2,L13−3:分割された線状要素
L21,L22,L23,L31:コピー対象となった部分線状要素
L51,L52:線状要素
L61〜L66:コピー対象となった線状要素もしくは部分線状要素
L71〜L76:コピー対象となった線状要素もしくは部分線状要素
L81〜L84:コピー対象となった線状要素もしくは部分線状要素
L91〜L95:コピー対象となった線状要素もしくは部分線状要素
P0:原画像
P0(i,j):原画像を構成する画素
Pk:修正作業用画像(k=0,1,2,3,…)
Pk(i,j):修正作業用画像を構成する画素
Pn:修正済画像
Q1〜Q9:画素およびその中心点
S1〜S7:流れ図の各ステップ
Sk:シフト画像(k=1,2,3,…)
Sk(i,j):シフト画像を構成する画素
SP:空隙領域
W:空隙幅
Δ:シフト量
Claims (22)
- 線状要素を多数配置してなる画像について、線状要素の密度分布を修正する装置であって、
線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像を入力する原画像入力部と、
入力した前記原画像を初期画像として格納する修正作業用画像格納部と、
入力した前記原画像を初期画像として格納するシフト画像格納部と、
前記修正作業用画像格納部内の画像について、個々の画素についての最近接黒画素に対する距離を求める距離演算部と、
前記距離演算部で演算された距離を示す値を画素値としてもつ距離画像を格納する距離画像格納部と、
所定のシフト量Δおよび空隙幅Wをパラメータとして設定するパラメータ設定部と、
前記シフト画像格納部内の画像を所定方向に前記シフト量Δだけシフトして更新するシフト処理部と、
前記シフト画像格納部内の画像の黒画素のうち、前記距離画像格納部内の画像の対応位置にある画素の画素値が前記空隙幅Wを超えている黒画素を、前記修正作業用画像格納部内の画像の対応位置にコピーするコピー処理部と、
を備えることを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1に記載の修正装置において、
コピー処理部が、シフト画像格納部内の画像の個々の黒画素について、距離画像格納部内の画像の対応位置にある画素の画素値をそれぞれの参照画素値として求める処理を行い、この参照画素値が空隙幅Wを超えている黒画素が発見されたら、当該黒画素に対応する位置にある修正作業用画像格納部内の画像の白画素を黒画素に置換する処理を行うことを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1に記載の修正装置において、
コピー処理部が、修正作業用画像格納部内の画像の個々の白画素について、「対応する位置にあるシフト画像格納部内の画像の画素が黒画素」かつ「対応する位置にある距離画像格納部内の画像の画素の画素値が空隙幅Wを超えている」という条件を満たすかどうかを判定し、前記条件を満たしていた場合には、当該白画素を黒画素に置換する処理を行うことを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 線状要素を多数配置してなる画像について、線状要素の密度分布を修正する装置であって、
線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像を入力する原画像入力部と、
入力した前記原画像を初期画像として格納する修正作業用画像格納部と、
入力した前記原画像を初期画像として格納するシフト画像格納部と、
前記修正作業用画像格納部内の画像について、個々の画素についての最近接黒画素に対する距離を求める距離演算部と、
所定のシフト量Δおよび空隙幅Wをパラメータとして設定するパラメータ設定部と、
前記シフト画像格納部内の画像を所定方向に前記シフト量Δだけシフトして更新するシフト処理部と、
前記シフト画像格納部内の画像の黒画素のうち、前記修正作業用画像格納部内の画像の対応位置にある画素についての前記距離演算部によって求められた距離が前記空隙幅Wを超えている黒画素を、前記修正作業用画像格納部内の画像の前記対応位置にコピーするコピー処理部と、
を備えることを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の修正装置において、
シフト処理部が、シフト処理を複数回だけ繰り返し実行し、
コピー処理部が、各回のシフト処理が行われるごとにそれぞれコピー処理(実質的なコピーが全く行われない空コピー処理も含む)を実行し、
距離演算部が、原画像に対する距離演算処理およびコピー処理後の画像に対する距離演算処理を実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項5に記載の修正装置において、
シフト処理部が、距離演算処理により空隙幅Wを超える距離が得られる画素の総数が所定の基準値以下になるまで、シフト処理を繰り返し実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項5に記載の修正装置において、
シフト処理部が、空コピー処理が所定回数だけ連続して実行されるまで、シフト処理を繰り返し実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の修正装置において、
距離演算部が、2つの画素の中心点間のユークリッド距離もしくは当該ユークリッド距離を所定有効桁でまるめた値を演算値として求めることを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の修正装置において、
距離演算部が、2つの画素の四近傍距離もしくは八近傍距離を演算値として求めることを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の修正装置において、
シフト処理部が、シフトにより画像の一方から食み出た画素を、シフトにより画像の他方に生じた空白部分に配置するローテーションシフトを行うことを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の修正装置において、
パラメータ設定部が、シフト方向をパラメータとして設定する機能を有し、
シフト処理部が、前記シフト方向にシフト処理を実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正装置。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の修正装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 線状要素を多数配置してなる画像について、線状要素の密度分布を修正する方法であって、
線状要素部分を構成する黒画素と背景部分を構成する白画素との集合体からなる二値画像として、修正対象となる原画像をコンピュータに入力し、入力した原画像を初期状態の修正作業用画像および初期状態のシフト画像として設定する原画像入力段階と、
所定のシフト量Δおよび空隙幅Wをパラメータとしてコンピュータに対して設定するパラメータ設定段階と、
コンピュータが、初期状態もしくはその後の状態の修正作業用画像の個々の画素についての最近接黒画素に対する距離を求める距離演算段階と、
コンピュータが、初期状態もしくはその後の状態のシフト画像を所定方向に前記シフト量Δだけシフトして更新する画像シフト段階と、
コンピュータが、前記シフト画像の黒画素のうち、前記修正作業用画像の対応位置にある画素について距離演算段階で求められた距離が前記空隙幅Wを超えている黒画素を、前記修正作業用画像の前記対応位置にコピーして更新する画像コピー段階と、
コンピュータが、更新後の前記修正作業用画像を修正済画像として出力する修正済画像出力段階と、
を有することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13に記載の修正方法において、
距離演算段階、画像シフト段階、画像コピー段階(実質的なコピーが全く行われない空コピー段階も含む)を、複数回だけ繰り返し実行した後に、修正済画像出力段階を実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項14に記載の修正方法において、
距離演算段階で、空隙幅Wを超える距離が得られる画素の総数が所定の基準値以下となった時点で、修正済画像出力段階を実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項14に記載の修正方法において、
空コピー段階が所定回数だけ連続して実行された時点で、修正済画像出力段階を実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13〜16のいずれかに記載の修正方法において、
距離演算段階で、2つの画素の中心点間のユークリッド距離もしくは当該ユークリッド距離を所定有効桁でまるめた値を演算値として求めることを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13〜16のいずれかに記載の修正方法において、
距離演算段階で、2つの画素の四近傍距離もしくは八近傍距離を演算値として求めることを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13〜18のいずれかに記載の修正方法において、
画像シフト段階で、シフトにより画像の一方から食み出た画素を、シフトにより画像の他方に生じた空白部分に配置するローテーションシフトを行うことを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13〜19のいずれかに記載の修正方法において、
パラメータ設定段階で、空隙幅Wとして、各線状要素の平均的な幅値にほぼ等しい値を設定することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13〜20のいずれかに記載の修正方法において、
パラメータ設定段階で、シフト量Δとして、空隙幅Wの2倍の値を設定することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。 - 請求項13〜21のいずれかに記載の修正方法において、
画像シフト段階で、全線状要素に共通する大まかな長手方向をコンピュータに対して指示し、コンピュータが、前記長手方向に対して直交する方向をシフト方向とするシフト処理を実行することを特徴とする線状要素を有する画像の修正方法。
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