JP4665658B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は光走査装置及び画像形成装置に係り、特に、光偏向手段によって偏向走査された光ビームを光学素子によって被走査面に導く光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、光走査装置に搭載された光偏向器によって光ビームを偏向走査し、fθレンズやシリンドリカルレンズ、反射ミラー等の複数の光学素子によって構成された光学系により感光体ドラム上に結像させて画像を形成しているが、高品質な画像を得るには、それらの光学素子を高精度に位置決め(位置調整)するとともに、振動等によって位置ずれしないよう安定して保持することで、光ビームの走査性能に影響が出ないようにする必要がある。
例えば、従来の光学素子を保持する構造では、図8(A)、(B)に示すように、光走査装置のハウジング110に設けた一対の突部80及び調整ネジ82からなる3箇所の支持部で、シリンドリカルミラー60の下面60Aにおける両側端部及び中央部を支持するとともに、上面60Bの両側端部付近を一対のバネ部材106の突部108によって下方(3箇所の支持部側)へ押圧することにより、高さ方向(矢印Z方向)の位置決めをして保持している。
また、光軸L方向(厚さ方向/矢印X方向)については、ミラー面60C側の両端部付近を一対のバネ部材98によって押圧し、背面の両端部付近をハウジング110に設けた一対の位置決め部材100に当接させることで位置決めしており、光軸L方向と直交するシリンドリカルミラー60の長手方向(長さ方向/矢印Y方向))については、一側面をバネ部材102によって押圧し、他側面をハウジング110に設けた位置決め突起部104に当接させることで位置決めして保持している。
そして、調整ネジ82を回転させて進退(上下移動)させることにより、シリンドリカルミラー60の傾き調整が行われる。
ただし、このような光学素子の保持構造では、光学素子が小型化されると、3点の支持部のピッチが狭くなり、それらの支持部とは位置がずれた両側端部付近の2点(図8(A)参照)のみで押圧しているため、傾き調整での傾動方向に対する追従性や安定性が悪くなって調整精度に影響が及ぶ。特に、YMCKの各色毎に独立した印刷(画像形成)ユニットを備え、4サイクル方式に比べて高速印刷が可能なタンデム方式の画像形成装置では、光走査装置の小型化に伴い、光学素子が小型化及び高密度実装化されるため、光学素子を押圧する押圧点の配置や数に対する制約が増して、安定した保持状態を得るための設計が困難となる。
これに対し、光学素子の上面に、3個の板バネ(弾性押さえ部材)を形成した金属板からなる押さえ基板を取り付けることで、その3個の板バネによって光学素子を3個の支持部材(ネジ)に押圧し、光学素子を長期間安定して保持できるようにした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−45946号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、光学素子を3個の板バネによって直接押圧するため、各板バネの加工形状の誤差によって押圧力がばらついてしまい、また、光学素子と板バネの接触抵抗も高まるため、傾き調整においては、やはり傾動方向への追従性や安定性が悪くなって調整精度に影響が出てしまう。さらに、押さえ基板をねじ止め固定しているため、組み立て作業性が悪くなる問題もある。
本発明は上記事実を考慮して、簡単な構成によって光学素子の保持安定性と傾き調整における傾動方向への追従性及び安定性を向上し、光学素子による光ビームの走査性能の低下を抑えて、高品質な画像を形成することができる光走査装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが入射されその光ビームを偏向走査する光偏向手段と、前記光偏向手段によって偏向走査された光ビームを被走査面に導く光学素子と、前記光源、前記光偏向手段、及び前記光学素子が搭載された筐体と、前記筐体に平面視三角形状に3つ配置され、前記光学素子の下面を支持す支持部と、前記光学素子の上面に当接する平面視三角形状に配置された3つの当接部を備え、その3つの当接部により前記3つの支持部との間で前記光学素子を保持する保持部材と、前記保持部材の前記当接部が設けられた面とは反対側の面における両側端部近傍を前記3つの支持部側へ押圧する一対の押圧手段と、を有し、前記支持部のうち、少なくとも1つは前記光学素子を支持する位置を変更することで当該光学素子の傾きを変更させることができるとともに、前記保持部材は、前記光学素子が傾きを変更するときに当該光学素子と共に傾きが変更されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、平面視三角形状に配置された3つの支持部上に載置されて、下面が支持された光学素子は、その上面に配置された保持部材の両側端部近傍が一対の押圧手段によって3つの支持部側へ押圧されることにより、保持部材に設けられて平面視三角形状に配置された剛体からなる3つの当接部によって上面の3箇所が押圧された状態で保持される。
このように、3箇所で支持された下面に対し、上面も3箇所で押圧することにより、上面を2箇所で押圧する構成に比べて光学素子の保持安定性が向上する。また3つの支持部における少なくとも1つを上下方向へ移動させて光学素子の傾きを変更するときに、その光学素子と共に保持部材も傾きが変更されるので、傾動方向に対する追従性及び安定性が良好になって、高精度な調整が可能となり、調整後の保持安定性も向上する。
また、この保持部材は、3つの当接部が剛体であるため、加工が容易で構成が簡素化され、さらに、光学素子とともに3つの支持部と一対の押圧手段の間に挟持されて保持されるため、着脱も容易である。
これにより、簡単な構成によって光学素子の保持安定性と傾き調整における傾動方向への追従性及び安定性を向上させることができ、光学素子による光ビームの走査性能の低下が抑えられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記保持部材に設けられた前記3つの当接部が前記3つの支持部に略対向して配置されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、保持部材に設ける3つの当接部を、3つの支持部に略対向して配置することにより、光学素子の保持安定性と、傾き調整時の傾動方向に対する追従性及び安定性が更に高められる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の光走査装置において、前記保持部材を押圧する前記一対の押圧手段に設けられた押圧部が、前記3つの当接部を結んで形成される三角形内に配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、一対の押圧手段に設けられた押圧部を、3つの当接部を結んで形成される三角形内に配置して、保持部材を押圧することにより、光学素子に対する保持部材(3つの当接部)の当接状態が安定する。これにより、光学素子の保持安定性、及び、傾き調整時の傾動方向に対する追従性と安定性が更に良好になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光走査装置において、前記光学素子が、主走査方向に長く形成され、前記光学素子の傾きを変更させることができる前記支持部が、前記光学素子の長手方向略中央部に配置され、残りの前記支持部が、前記光学素子の長手方向両端部にそれぞれ設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、光学素子の傾きを変更させることができる支持部が、光学素子の長手方向略中央部に配置され、残りの支持部が、光学素子の長手方向両端部にそれぞれ設けられている。これにより、光学素子の保持安定性、及び、傾き調整時の傾動方向に対する追従性と安定性が更に良好になる。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、前記光学素子の傾きを変更させることができる前記支持部から前記一対の押圧手段までの距離がそれぞれ等しいことを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、光学素子の傾きを変更させることができる支持部から一対の押圧手段までの距離がそれぞれ等しい。これにより、光学素子の保持安定性、及び、傾き調整時の傾動方向に対する追従性と安定性が更に良好になる。
請求項6に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の光走査装置を備え、その光走査装置で偏向走査された光ビームにより電子写真方式で画像を形成することを特徴としている。
上記の光走査装置を備えた電子写真方式の画像形成装置であれば、光学素子による光ビームの走査性能の低下が抑えられて、高品質な画像を形成することができる。
なお、3つの当接部を保持部材に一体的に設けると、その3つの当接部が別体とされる場合に比べて、保持部材を簡素化でき、安価に作製することができる。また、保持部材の縁部に曲げ部を屈曲形成すると、保持部材を薄肉としても、その曲げ部によって保持部材の剛性が高められるため、軽量化及び高剛性化を図りつつ、光学素子を保持する際の変形が抑えられて保持性能に優れる。
また、保持部材が金属板で形成されていると、プレス成形によって打ち出し加工や曲げ加工等を施すことで、当接部を一体的に設けたり、剛性の向上を図って所望とする形状の保持部材を簡単且つ安価に作製することができる。
本発明の光走査装置及び画像形成装置によれば、簡単な構成で光学素子の保持安定性と傾き調整における傾動方向への追従性及び安定性が向上し、光学素子による光ビームの走査性能の低下が抑えられて、高品質な画像を形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
本実施形態に係る画像形成装置10は、図1に示すように、光走査装置28CK、光走査装置28YMを備えている。光走査装置28CKは、感光体ドラム24Cと感光体ドラム24Kに走査露光するものであり、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応した光学系を備えている。光走査装置28YMは、感光体ドラム24Yと感光体ドラム24Mに走査露光するものであり、Y(イエロー)、M(マゼンタ)の各色に対応した光学系を備えている。
また、画像形成装置10は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)、の4色のトナー像を形成する電子写真ユニット12Y、12M、12C、12Kを備えたタンデム方式とされている。電子写真ユニット12Yは、感光体ドラム24Yの周囲に帯電装置26Y、光走査装置28YM、現像装置30Y、転写装置14Y、クリーニング装置32Yを配置して構成されている。電子写真ユニット12M〜12Kについても同様の構成である。
さらに、画像形成装置10は、転写装置14Y〜14Kによって各トナー像が積層されてカラートナー像とされる中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16上に転写されたカラートナー像をトレイ18から供給された用紙に転写する転写装置20と、用紙上に転写されたカラートナー像を溶融定着させる定着装置22とを備えている。
図2に示すように、光走査装置28YM、28CKは、樹脂製(成形品)で矩形箱状に形成されたハウジング34を備えている。なお、光走査装置28YM、28CKの内部は、ほぼ同様の構造とされているため、ここでは、光走査装置28CKについてのみ説明する。
図3及び図4に示すように、ハウジング34には、K色に対応する光ビームKを出射する光源部40Kと、C色に対応する光ビームC出射する光源部40Cが、出射方向が互いに略90度となるように配置されている。本実施形態では、発光源として、面発光型の半導体レーザを使用している。図4に示すように、光源部40C、40Kは、面発光レーザチップ41C、41K及び、保持部材43C、43Kで構成されている。面発光レーザチップ41C、41Kは、同時に複数本の光レーザを出射可能とされている。保持部材43C、43Kは、面発光レーザチップ41C、41Kを保持するための部材であり、通称LCC(Leadless Chip Carrier)と呼ばれており、ここでは材質としてセラミックを使用している。面発光レーザチップ41C、41Kは、保持部材43C、43Kを介して、電気回路が実装された回路基板45C、45Kに、各々電気的に接続されている。
光ビームCを出射する光源部40Cは、光ビームKを出射する光源部40Kに対して高さ方向をずらして設置され、光ビームCと光ビームKとは高さ方向に所定の距離離間するように配置されている。
光源部40Kから出射された光ビームKの光路上には、光ビームKを平行光にするためのコリメータレンズユニット42Kが設けられている。コリメータレンズユニット42Kを通過した光ビームKは、反射ミラー44の下を通り抜け、スリット板46Kに入射して光路上に設けられたハーフミラー48に入射する。ハーフミラー48は、光ビームKを、通過する光ビームKと、反射し光パワーモニタ50に入射する光ビームBKとに所定の割合で振り分ける。本実施形態では面発光レーザを用いているため、光量制御のための光をバックビームから得ることができない。そのため、このように前方に出射された光ビームの一部を利用する。ハーフミラー48を通過した光ビームKは、シリンドリカルレンズ52Kを通過し、図3に示すように、光路上に設けられた光偏向器70のポリゴンミラー54に入射する。
一方、光源部40Cから出射された光ビームCの光路上には、光ビームCを平行光にするためのコリメータレンズユニット42Cが設けられている。コリメータレンズユニット42Cを通過した光ビームCは、反射ミラー44で偏向され、スリット板46Cに入射して光路上に設けられたハーフミラー48に入射する。ハーフミラー48は、光ビームCを、通過する光ビームCと、反射し光パワーモニタ50に入射する光ビームBCとに所定の割合で振り分ける。ハーフミラー48を通過した光ビームCは、シリンドリカルレンズ52Cを通過し、図3に示すように、光路上に設けられた光偏向器70のポリゴンミラー54に入射する。
ポリゴンミラー54には、複数の反射鏡面が設けられ、ポリゴンミラー54に入射した光ビームC、Kは、図5にも示すように、反射鏡面で偏向反射されてfθレンズ56、58に入射する。ポリゴンミラー54、fθレンズ56、58は、光ビームC、Kを同時に走査できる大きさになっている。
fθレンズ56を通過した2色の光ビームC、Kは分離され、それぞれ副走査側にパワーを持つシリンドリカルミラー60C、60Kに反射される。シリンドリカルミラー60Kによって反射された光ビームKは、反射ミラー62Kへ折り返され、さらに、シリンドリカルミラー64K、反射ミラー66Kによって偏向され、感光体ドラム24Kに結像されて静電潜像を形成する。
また、シリンドリカルミラー60Cによって反射された光ビームCは、反射ミラー62Cへ折り返され、さらに、シリンドリカルミラー64Cによって偏向され、感光体ドラム24C上に結像されて静電潜像を形成する。
このように、本実施形態の画像形成装置10は、YMCKの各色毎に独立した電子写真ユニット12Y、12M、12C、12Kを備えるタンデム方式であり、4サイクル方式に比べて高速印刷が可能とされている。また、光走査装置28YM、28CKの小型化に伴って、各光学素子は小型化及び高密度実装化されており、特に、ハウジング34の底面に近接して狭いスペースに配置された小型のシリンドリカルミラー60C、60Kについては、支持部のピッチが狭くなって保持状態が不安定になりやすくなっているが、ミラー押圧点の配置に対する制約が増して、安定した保持状態を得るための設計が困難となっている。
図6(A)及び図7(A)、(B)には、光走査装置28YM、28CKのハウジング34内に、上記のシリンドリカルミラー60(60M、60K)が収容されて取り付けられた状態が示されており、図6(B)には、そのシリンドリカルミラー60を保持するための本実施形態に係る保持部材84が示されている。
図示のように、ハウジング34の底面34Aには、ボス状の一対の突部80と、調整ネジ82が設けられており、これら一対の突部80及び調整ネジ82からなる3箇所の支持部によって、シリンドリカルミラー60の支持基準面(データム面)が構成されている。
一対の突部80はシリンドリカルミラー60の両側端部に対応して配置され、調整ネジ82は、シリンドリカルミラー60の中央部に対応して配置されており、それらは、図7(A)に示すように、平面視にて二等辺三角形状に配置されている。そしてシリンドリカルミラー60は、その3箇所の支持部上に載置されて下面60Aが支持されている。
シリンドリカルミラー60の上面60Bには、保持部材84が重ねられて載置されている。この保持部材84はSUS等の金属板からなり、金属板材料にプレス成形によって外形加工、曲げ加工、及び打ち出し加工を施して形成されている。
図6に示すように、保持部材84は矩形平板状の基板86を備え、基板86の短手方向における両縁部(前縁部及び後縁部)に、基板86に対して略直角に、互いに逆方向へ屈曲形成された一対の曲げ部88が設けられている。これにより、保持部材84の側断面形状はクランク状とされている。
図6(B)に示すように、基板86の下面には、半球状に突出された3個の突出部90が設けられている。これらの突出部90は、全て同一形状とされて、大きさ及び突出高さが揃えられており、図7(A)に示すように、平面視にて二等辺三角形状に配置されている。
図7(B)に示すように、ハウジング34の底面34A上には、シリンドリカルミラー60の背面側に段部34Bが設けられており、この段部34Bには、一対の板バネ92が取り付けられている。
板バネ92は、図示のように略クランク状に屈曲され、基端部が段部34Bにネジ96によって固定されている。また、先端部の下面には、略半球状の突部94が形成されている。
そして、保持部材84は、3個の突出部90を下方へ向けてシリンドリカルミラー60の上面60Bに重ねられ、その3個の突出部90をシリンドリカルミラー60の上面60Bに当接させた状態で、上面の両側端部付近が一対の板バネ92のバネ力によって下方へ押圧されることにより、3箇所の支持部と一対の板バネ92との間に、シリンドリカルミラー60と共に挟持されて保持されており、これによって、シリンドリカルミラー60は、高さ方向(矢印Z方向)の位置決めがなされて保持されている。
また、この保持状態(取付状態)では、図7(A)に示すように、3個の突出部90が、それぞれ一対の突部80及び調整ネジ82に略対向して配置されている。また、保持部材84を押圧する板バネ92の突部94は、3個の突出部90(3箇所の支持部)を結んで形成される二等辺三角形内に配置されており、さらにここでは、両側の突出部90(一対の突部80)寄りで、且つ、中央の突出部90(調整ネジ82)に対し略対称位置に配置されている。
また、シリンドリカルミラー60の光軸L方向(厚さ方向/矢印X方向)、及び、光軸L方向と直交する長手方向(長さ方向/矢印Y方向))については、図8に示した従来の保持構造と同様の構造によって位置決めされ保持されている。
すなわち、光軸L方向については、ミラー面60C側の両端部付近が一対のバネ部材98によって押圧され、背面の両端部付近がハウジング34の底面34Aに立設された一対の位置決め部材100に当接されることで位置決めされて保持されており、光軸L方向と直交する方向については、一側面がバネ部材102によって押圧され、他側面がハウジング34に設けられた位置決め突起部104に当接されることで位置決めされて保持されている。
そして、ここでも、調整ネジ82を回転させて進退(上下移動)させ、ハウジング34の底面34Aからの先端突出量を変更することにより、シリンドリカルミラー60の傾き調整が行われる。
次に、本実施形態の作用について説明する。上述したように、ハウジング34に設けられた3箇所の支持部(一対の突部80及び調整ネジ82)上に載置されて、下面60Aが支持されたシリンドリカルミラー60は、その上面60Bに重ねられた保持部材84の両側端部近傍の2箇所が一対のバネ部材106によって支持部側へ押圧されることにより(図6(A)の矢印F1)、保持部材84に設けられた剛体からなる3個の突出部90によって上面60Bの3箇所が押圧された状態で(図6(A)の矢印F2)、保持される。
このように、3箇所で支持された下面60Aに対し、上面60Bも3箇所で押圧することにより、従来のように上面を2箇所で押圧する構成に比べてシリンドリカルミラー60の保持安定性が向上する。また、調整ネジ82を上下方向へ移動させてミラーの傾きを調整する場合に、傾動方向に対する追従性及び安定性が良好になって、高精度な調整が可能となり、調整後の保持安定性も向上する。
また、金属板からなる本実施形態の保持部材84は、3個の突出部90が剛体であるため、従来のような板バネを形成した押さえ基板等に比べて、加工が容易で構成が簡素化され、さらに、シリンドリカルミラー60とともに3箇所の支持部と一対の板バネ92の間に挟持されて保持されるため、着脱も容易である。
これにより、簡単な構成によってシリンドリカルミラー60の保持安定性と傾き調整における傾動方向への追従性及び安定性を向上することができ、シリンドリカルミラー60による光ビームの走査性能の低下が抑えられる。
また、ここでは、保持部材84に設けた3個の突出部90を、3箇所の支持部に略対向させて配置していることにより、シリンドリカルミラー60の保持安定性と、傾き調整時の傾動方向に対する追従性及び安定性が更に高められる。さらに、一対の板バネ92に設けた突部94を、3個の突出部90を結んで形成される二等辺三角形内に配置して、保持部材84を押圧していることにより、シリンドリカルミラー60に対する保持部材84(3個の突出部90)の当接状態が安定する。これにより、シリンドリカルミラー60の保持安定性、及び、傾き調整時の傾動方向に対する追従性と安定性が更に良好になる。
また、本実施形態の保持部材84は、突出部90を一体的に設けていることで、例えば、突出部90が別体とされる場合に比べて、簡素化し安価に作製することができる。
また、このような長尺板状の保持部材84の場合、特に長手方向で変形しやすくなるが、本実施形態では、保持部材84(基板86)を薄肉としても、曲げ部88によって長手方向の剛性が高められるため、軽量化及び高剛性化を図りつつ、シリンドリカルミラー60を保持する際の長手方向における変形が抑えられて保持性能に優れた保持部材84が得られる。
また、保持部材84を金属板で形成していることにより、プレス成形によって打ち出し加工や曲げ加工等を施すことで、突出部90を一体的に設けたり、剛性の向上を図って所望する形状の保持部材84を簡単且つ安価に作製することができる。
そして、上記の光走査装置28YM、28CKを備えた電子写真方式の画像形成装置10では、光学素子(シリンドリカルミラー60)による光ビームの走査性能の低下が抑えられて、高品質な画像を形成することができる。
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
また、本発明は、上述したシリンドリカルミラー60(60M、60K)に限らず、他のシリンドリカルミラー60Y、60C、シリンドリカルミラー62Y、62M、62C、62K、あるいは、反射ミラー64Y、64M、64C、64K、及び、反射ミラー66M、66K等の他の光学素子に適用することもできる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る光走査装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光走査装置の主要構成部品を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る光走査装置の主要構成部品を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光走査装置の光路を示す図である。 (A)は本発明の一実施形態に係るシリンドリカルミラーが光走査装置のハウジング内に収容されて保持された状態を示す斜視図、(B)は本発明の一実施形態に係る保持部材を示す下面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシリンドリカルミラーが光走査装置のハウジング内に収容されて保持された状態を示す(A)は平面図、(B)は側面図である。 従来のシリンドリカルミラーが光走査装置のハウジング内に収容されて保持された状態を示す(A)は平面図、(B)は側面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
24Y、24M、24C、24K 感光体ドラム(被走査面)
28CK 光走査装置
28YM 光走査装置
34 ハウジング(筐体)
40 光源部(光源)
54 ポリゴンミラー
60(60M、60K) シリンドリカルミラー(光学素子)
60A 下面
60B 上面
70 光偏向器(光偏向手段)
80 突部(支持部)
82 調整ネジ(支持部)
84 保持部材
86 基板
88 曲げ部
90 突出部(当接部)
92 板バネ(押圧手段)
94 突部(押圧部)
Y、M、C、K 光ビーム

Claims (6)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された光ビームが入射されその光ビームを偏向走査する光偏向手段と、
    前記光偏向手段によって偏向走査された光ビームを被走査面に導く光学素子と、
    前記光源、前記光偏向手段、及び前記光学素子が搭載された筐体と、
    前記筐体に平面視三角形状に3つ配置され、前記光学素子の下面を支持す支持部と、
    前記光学素子の上面に当接する平面視三角形状に配置された3つの当接部を備え、その3つの当接部により前記3つの支持部との間で前記光学素子を保持する保持部材と、
    前記保持部材の前記当接部が設けられた面とは反対側の面における両側端部近傍を前記3つの支持部側へ押圧する一対の押圧手段と、
    を有し、
    前記支持部のうち、少なくとも1つは前記光学素子を支持する位置を変更することで当該光学素子の傾きを変更させることができるとともに、
    前記保持部材は、前記光学素子が傾きを変更するときに当該光学素子と共に傾きが変更されることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記保持部材に設けられた前記3つの当接部が前記3つの支持部に略対向して配置されていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記保持部材を押圧する前記一対の押圧手段に設けられた押圧部が、前記3つの当接部を結んで形成される三角形内に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光走査装置。
  4. 前記光学素子が、主走査方向に長く形成され、
    前記光学素子の傾きを変更させることができる前記支持部が、前記光学素子の長手方向略中央部に配置され、残りの前記支持部が、前記光学素子の長手方向両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の光走査装置。
  5. 前記光学素子の傾きを変更させることができる前記支持部から前記一対の押圧手段までの距離がそれぞれ等しいことを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の光走査装置を備え、その光走査装置で偏向走査された光ビームにより電子写真方式で画像を形成することを特徴とする画像形成装置
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