JP4665369B2 - 組立工程設計システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部品からなる製品を組み立てる組立工程を設計するための組立工程設計システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
生産準備の迅速化のためには、人の経験と勘を頼りに試行錯誤で進められている組立工程設計を迅速かつ的確に進めることが重要である。組立工程設計とは、製品図面および生産情報(製品の生産量や生産時期等の情報)をもとに、主に生産技術者によって品質、コスト目標を満足するための組立工程の要件を仕様書にまとめ上げる作業を意味している。
【0003】
図22は、代表的な自動車部品の組立工程設計手順を示している。組立工程設計では、図22中左側から右側の項目の順に検討が行われる。図22に示すように、組立工程設計では様々な項目について検討する必要がある。また、全体を通した工程設計手順そのものが、シンプルに整理され体系化されているわけではない。このため、現状の組立工程設計の進め方は、人の経験と勘をベースにした判断に委ねられている。
【0004】
また、個々の検討項目に着目すると、定量的な判断基準が存在する項目と存在しない項目がある。定量的な判断基準が存在する項目についても、例えば生産性の検討は部品点数で、部品供給形態の検討は部品供給用容器の収容効率で、というように、それぞれの項目で評価基準が異なっている。このため、検討項目全体を考慮したトータル評価は難しく、組立工程全体としての最適解は得られにくいのが実情である。
【0005】
以上のことから、現状ではよりよい組立工程設計を行うために試行錯誤を繰り返しており、検討済みの項目に戻って再検討を行う必要が生じる場合がある。この結果、作業の前戻りが生じるため、組立工程設計作業を迅速かつ的確に行うことは容易ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を解決するための手法研究が従来より行われており、例えば対象部品の組立方向の割り出し(特開平4−2481号公報)、部品の組立順序の割り出し(特開平5−181873号公報)、あるいは実装部品の組み付け順序の割り出し(特開平7−141438号公報)等が提案されている。
【0007】
しかしながら、これらはいずれも組立工程設計作業のある断面的な部分を対象としたものである。上述のように多項目の設計作業を要する工程設計を迅速化するには、作業全体を捉えた効率的な工程設計手法が必要である。
【0008】
さらに、作業全体を捉えた設計法として、例えば組立ライン設計方式(特開平5−111835号公報)、製造工程の設計支援装置(特開平6−214999号公報)、あるいは組立ライン工程設計支援システム(特開平7−160779号公報)が提案されている。
【0009】
しかしながら、これらの設計法における設計結果の評価は、各々、過去の類似の工程設計案との類似度合いの評価、部品間の結合関係と工程ステップ数の評価、人手中心のラインにおける作業の難易度、汚れ度、重筋度等の平準化評価というように、ある一面的な評価に留まっているのが実情であり、様々な設計項目の良し悪しを総合的に評価しているものではない。
【0010】
本発明は、上記点に鑑み、人の経験と勘に依存することなく改善の方向を示唆できる組立工程設計システムを提供することを目的とする。また、多項目の設計結果を一元的に定量評価できる組立工程設計システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の部品からなる製品を組み立てる組立工程を設計するための組立工程設計システムであって、複数の部品の結合関係を示す製品構造情報からなる製品情報を入力情報として、組立易さの観点から製品構造情報を適正化した改良製品情報を出力する製品構造設計手段と、改良製品情報を入力情報として、製品構造情報を部品を組み立てる組立工程の順序を示す工程情報に変換した基本工程情報を出力する基本工程設計手段と、基本工程情報を入力情報として、製品構造情報により適した組立工法を導入して、工程情報を適正化した改良工程情報を出力する組立工法設計手段とを備え、製品構造設計手段、基本工程設計手段および組立工法設計手段では、情報エントロピーを用いた定量的評価が行われることを特徴としている。
【0012】
このように、組立工程設計項目を3つの段階に分類して行うことにより、適切な設計手順が定義付けられる。これにより、人の経験やノウハウに基づいて進められている組立工程設計の作業内容や手順を再整理、体系化することができ、試行錯誤による再設計を抑制することができる。例えば、製品構造設計手段では、組立易さの観点から部品点数の削減や品番数の削減等を行い、製品構造の簡素化を行うことができ、基本工程設計手段では、組立易さの観点から部品を組立順序を適正化することができる。
また、組立工程設計における設計項目の評価に情報エントロピーを導入することにより、組立工程設計の設計対象となる製品、製造ライン、工法等に関する多項目の設計結果を一元的に定量評価することが可能となる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明のように、基本工程設計手段では、部品の組立工程のうち既存の組立技術を適用できない組立工程を抽出し、組立工法設計手段では、既存の組立技術を適用できない組立工程に、新たな組立技術を導入することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明では、製品構造情報は、部品を表す記号と部品の結合関係を表すように記号を結ぶ線とを備えており、工程情報では、記号により部品の組立工程が表されるとともに、線が方向性を持って表されることにより、部品の組立工程の順序が表されることを特徴としている。
【0015】
これにより、組立工程設計の設計状況、適正化のための改善状況等が、形および形の変化で図示されるため、設計者は適正化の対象となる部品や工程、適正化後の変化を容易に把握でき、迅速かつ的確な組立工程設計を実現できる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明では、部品が複数の種類を有する場合には、記号により部品の種類の数が表示されることを特徴としている。これにより、設計者は、各部品における品番発生の複雑さを容易に把握することができ、的確な設計を行うことができる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明では、工程情報において、記号により部品の組立工程に対する既存の組立技術の適用可否状況が表示されることを特徴としている。これにより、既存組立技術の適用可否状況を容易に把握して、組立工程設計を的確に進めることができる。
【0020】
具体的には、請求項6に記載の発明のように、製品構造設計手段、基本工程設計手段あるいは組立工法設計手段のいずれかにおいて、複数の設計案が存在する場合には、それぞれの設計案の情報エントロピーを算出して比較することができる。これにより、設計作業全体を通じて共通の評価基準を用いて評価することができる。
【0021】
また、請求項7に記載の発明では、情報エントロピーは、製品構造に関する情報エントロピーと、製造工程に関する情報エントロピーとを含んでいることを特徴としている。
【0022】
これにより、製品面の適正化作業あるいは製造面の適正化作業のどちらを優先して改善すべきかを容易に把握することができる。
【0023】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図21に基づいて説明する。本実施形態の組立工程設計システムは、入出力装置、記憶装置、演算処理装置等を備えた一般的なパーソナルコンピュータ等を用いて実現される。
【0025】
まず、図1、図2に基づいて本実施形態の組立工程設計システムにおける組立工程設計モデルの考え方について説明する。
【0026】
組立設計作業本来の特徴に着目すると、インプット、アウトプットの関係から、組立工程設計を、1)作り易さの視点から製品図面情報を適正化する作業、2)この図面情報を、ものの流し方、作り方といった工程情報に適切な変換を行う作業、3)工法設計を通じて、よりよい工程を実現するべく、工程情報を適正化する作業の3つの作業に分類することができる。
【0027】
図1は、これらの組立工程設計における工程情報を適正化する作業をIDEFO(Integration Definition for Function Modeling)にて示している。上記3つの作業は、図1に示す3つの形態で表される。形態1は、製品図面をインプット情報として、作り易さの視点から、製品構造を再設計し、アウトプットとして改良図面を出力する作業を意味している。形態2は、改良図面をインプット情報として、この製品情報を工程情報に変換、つまり基本工程を設計し、アウトプットとして基本工程仕様を出力する作業を意味する。形態3は、基本工程仕様をインプット情報として、よりよい工程を実現するため、組立工法の設計を行い、アウトプットとして改良された工程仕様を出力する作業を意味している。
【0028】
これらの3つの形態の入出力情報に着目すると、形態1の出力情報が形態2の入力情報となっており、形態2の出力情報が形態3の入力情報となっている。従って、工程設計本来の役割通り、すべての設計作業が形態1〜3に層別でき、かつ、形態1→2→3の順に確実に作業を進めることができれば、入出力情報に重複がない、つまり作業の後戻りを生じさせない工程設計手順を構築することができる。
【0029】
図2は、上記形態1〜3に従った設計手順を示している。図2に示す設計手順の第1〜第3段階が、上記形態1〜形態3にそれぞれ対応している。本実施形態では、設計手順の第1段階を製品構造設計段階、第2段階を基本工程設計段階、第3段階を組立工法設計段階とそれぞれ定義する。
【0030】
次に、本実施形態の組立工程設計システムにおける組立工程設計モデルの記述手法について図3、図4に基づいて説明する。上記図2に示す設計手順に従い迅速かつ的確に組立工程設計を進め、作業の後戻りをなくすために、実際の設計内容から判断して以下の4つの要件が設計過程において把握できることが重要である。
【0031】
まず、上記第1段階の製品構造設計を的確に進めるために、(要件1)製品構造や品番発生の複雑さが容易に把握できること。また、複雑部分の改善による構造の変化が容易に把握できること。
【0032】
上記第2段階の基本工程設計を的確に進めるために、(要件2)組立作業の流れが形成できたか容易に把握できること。また、組立順序の改善により作業の流れの変化が容易に把握できること。(要件3)各工程において、既に実用化されている既存技術の適用可否状況が容易に把握できること。また、組立性の改善により既存技術の適用範囲の変化が容易に把握できること。
【0033】
上記第3段階の組立工法設計を的確に進めるために、(要件4)新技術の導入による工程の変化が容易に把握できること。
【0034】
以上の4つの要件を実現するために、本実施形態の組立工程設計モデルでは、設計状況もしくはその適正化のための改善状況、さらには適正化すべきポイントを、すべて「形」と「形の変化」として把握可能な記述手法を提案している。
【0035】
図3は、本実施形態における組立工程設計モデルの記述手法のルールを示している。図3(a)に示すように、組立部品、供給、組み付け、チェック、搬送作業で構成される組立作業は記号名称「工程オブジェクト」で示され、部品同士が接触もしくは結合される関係は「結合線」で示され、工程の流れが形成されている状態は方向性を有する「流れ線」で示される。図3(b)に示すように、工程オブジェクトを結合線で結んだものは「ダイヤグラム」を意味し、工程オブジェクトを流れ線で結んだものは「工程図」を意味している。
【0036】
また、本記述法では、工程オブジェクトの意味は、その作業段階と表現されるべき内容によって変化する。工程の流れまで設計されていない第1段階の製品構造設計段階では、工程オブジェクトは部品を意味する。製品構造をもとに工程の流れを形成した第2段階の基本工程設計段階では、工程オブジェクトはその部品を組み立てるための工程を意味するものになる。図3(b)に示すように、工程オブジェクトの内容の切り替えと並行して、結合線が工程順を示す流れ線に変わる。
【0037】
また、工程オブジェクトが工程を表現する場合には、「○」と「◎」の2種類の記号が用いられる。既に実用化されている公知の組立工法にて組立可能な場合には「○」で表され、公知の組立工法で組立ができない場合には「◎」で表される。この既に実用化されている公知の組立技術にて組立可能であるかどうかは、その判断基準がチャート化されたものを用いることにより判断できる。
【0038】
また、第3段階の工法検討にて新技術が導入され、見かけ上現状技術で対応したのと同等の工程を実現できる場合は、工程オブジェクトを示す「◎」の内側の小円が実線から破線に変化することで示される。さらに、複数の品番が存在する多種部品は、工程オブジェクト内に品番数nを示す数字が記される。
【0039】
図4は、図3で定義した組立工程設計モデルの記述手法の概要を示している。上記図2で示したように、組立工程設計作業は基本的に3つの段階に整理することができる。図4に示す組立工程設計モデルでは、これら3つの段階におけるそれぞれの作業を的確に表現し、かつ、作業間の関係付けが容易に記述できることを特徴としている。
【0040】
図4に示すように、本実施形態の組立工程設計モデルは、製品、部品や工程、工法を表現するシンボルと、それらの接続関係や順序関係を表現する線とによって構成されている。本実施形態の組立工程設計モデルにより、上述した設計過程における4つの要件は、以下のように満たされる。
【0041】
まず、製品製造設計段階において、要件1である製品構造や品番発生の複雑さおよびその変化は、ダイヤグラムに類似した記述法により表現することができる。
【0042】
次に、基本工程設計段階において、要件2である作業の流れの形成状況およびその変化は、ダイヤグラム上で示される部品の結合関係を示す直線をベクトル表現に変えることにより作業の流れや順序を形成し、さらにその流れが変更される様子を表現する。同じく基本工程設計段階において、要件3である既存技術の適用可否およびその変化の表現については、既存技術を適用可能な工程と不可工程を、工程図上で異なるシンボルによって表現する。この記述に基づき、組立易さの向上によって既存技術がどの程度変化したかについて表現できる。
【0043】
次に、組立工法設計段階において、要件4である新技術の導入状況およびその変化については、既存技術の適用可否の表現と同様に、工程図上での記号の表現を変えることにより、新技術導入によってどの程度工程を適正化できたかを表現できる。
【0044】
以上のように、図3、図4で示した組立工程設計モデルの記述手法は、上記1〜4の要件のすべてに対応している。また、適正化作業の対象となる注力部品および工程と、適正化作業後の部品および工程の変化とを、すべて形とその形の変化により図示するので、的確な組立工程設計を促進することができる。
【0045】
次に、本実施形態の組立工程設計モデルの記述手法を用いた新たな組立工程設計モデルの構築について図5に基づいて説明する。図5は、本実施形態の組立設計工程モデルを示している。図5において工程オブジェクトと結合線からなる図形を組立工程設計ダイヤグラムとし、以下、第1〜第3段階の組立工程設計の流れを組立工程設計ダイヤグラムの形の変化に基づいて説明する。
【0046】
1)第1段階:製品構造設計段階
第1段階は、製品の必要機能を満たす範囲で、製品構造を極力簡素化させることを目的としている。第1段階では、製品図面を入力情報として、製品図面に従って描かれる製品情報を部品及び部品間の結合関係に着目して見直し、改良図面を出力する。具体的には、製品図面に基づいて部品関係の複雑さや品番の多さをチェックし、これらを改善することにより部品点数や品番の低減を行う。
【0047】
図5の製品図面によれば、部品構造や品番の複雑さを一見して把握することができる。製品図面において、結合線が多い部品は他の多くの部品と結合され部品関係を複雑にしている。従って、このような部品を削減検討対象とすることで、製品構造を効率よく簡素化することができる。
【0048】
また、工程オブジェクト中に記された品番数m、n、pにより、各部品の品番数を直ちに把握することができ、品番の削減検討を行うことができる。特に、組立の際にベースとなる部品の品番は極力少ない方が組立工程を簡素化することができる。
【0049】
以上の結果、第1段階では、初期段階の製品図面より円や線の減少した工程設計ダイヤグラムが描かれた改良図面が得られる。
【0050】
2)第2段階:基本工程設計段階
第2段階は、適正化すべき製品構造とレベルアップを要する既存の組立技術の抽出を目的としている。この第2段階では、部品の組立順序の検討や、既存の組立工法の適用検討により、部品間の結合関係を表す改良図面が、基本工程仕様を示した工程図に置き換えられ、部品の組立順序を表される。この設計により基本工程が構築され、公知の組立工法を用いた場合の組立容易さが明確化される。
【0051】
3)第3段階:組立工法設計段階
第3段階では、組立が難しい部品や複数品番を有する部品に対しても、あたかも易しい組立や単一品番を扱うのと同様の工程を実現させることを目的としている。この第3段階では、第1段階で検討された製品構造と第2段階で検討された基本工程をベースに、対象とする製品構造により適した新たな組立工法が導入される。この導入により、第2段階で描かれた工程系統図が簡素化される。
【0052】
以上のように、図5で示す組立工程設計モデルは、組立工程設計ダイヤグラムの3段階の簡素化で記述される。この組立工程設計モデルでは、組立工程設計の進捗が「形の変化」で示されるので設計手順が明確化され、試行錯誤による再設計が繰り返されることを防止できるとともに改善を促進することができる。これにより、迅速かつ的確な組立工程設計を実現することができる。
【0053】
次に、本実施形態の組立工程設計システムにおける定量評価手法の導入について説明する。本実施形態では、組立工程設計で扱われる多項目の設計結果を一元的に定量評価する手法として、情報エントロピーを用いている。情報エントロピーHは、ものごとの不確かさを表す評価値である。情報エントロピーHは、単位をビットで表され、事象Xiが起こるときの確率をP(Xi)として、以下の数式1で表される。
【0054】
【数1】
H=−ΣP(Xi)log2P(Xi)
さらに、状態1にあるシステムが状態2に遷移するとき、両者の情報エントロピーをそれぞれH1、H2とすると、不確かさの減少量Hiは数式2で表され、この値が小さいほど、無駄のない効率的なシステムと見なされる。
【0055】
【数2】
Hi=H1−H2
この理論は、設計公理の1つである情報公理「情報量(本実施形態における情報エントロピー)を最小にせよ」に基づくものであり、システム構成法の評価等、いくつかの分野で活用されている。しかし、本実施形態のように組立工程設計に適用するためには、互いに影響しあう製品、工程、工法案のすべてが的確に評価できなければならない。さらに、評価者によって結果が変わってはならないという難しさがあるため、算出方法および算出結果に対する評価の考え方を明確に定義する必要がある。
【0056】
本実施形態では、情報エントロピーの理論を組立工程設計モデルに適用するために、以下のように情報エントロピーの新たな定義を導入する。組立工程設計では、1)製品構造を表す図面情報がどの程度の情報エントロピーに相当するかという視点と、2)そのうちどの程度の情報エントロピーが組立の際に実際用いられるかという視点の2つに着目する必要がある。両者の情報エントロピーは、必ずしも一致せず、例えば複雑な構造の部品でも効率的な組立工法を活用すれば、前者に対して後者の情報エントロピーを大幅に減少させることができる。
【0057】
そこで、本実施形態では、図面情報から算出される「対象とするエントロピーHp」と、実際に組立に必要な図面情報から算出される「処理される情報エントロピーHt」の2種類の情報エントロピーを用いている。前者の情報エントロピーHpは、製品サイドの視点に立ち、製品構造のシンプルさを評価するものである。一方、後者の情報エントロピーHtは、生産技術サイドの視点に立ち、組立工法のよしあしを評価するものである。上述のように同一の製品構造でも、効率のよい組立工法を活用することによりHtを小さくすることができる。
【0058】
製品構造の簡素化に関する情報エントロピーHpは、第1段階の製品構造設計と第2段階の基本工程設計に対応し、工程の簡素化に関する情報エントロピーHtは第3段階の組立工法設計に対応している。このように、2種類の情報エントロピーHp、Htに層別した評価手法を用いることにより、製品面あるいは生産技術面のどちらを優先して改善すべきかを適宜把握しながら組立工程設計を進めることができる。
【0059】
次に、情報エントロピーを用いた定量評価を導入した組立工程設計モデルについて図6に基づいて説明する。図6は、組立工程設計モデルの設計、改善のサイクルを示している。
【0060】
図6に示すように、第1段階の製品構造設計段階では、1)製品構造を組立工程設計ダイヤグラムにて記述し、改善を要する注力部品、工程を明確にする。次に、2)この注力部品、工程に対して複数の適正化案A〜Cを抽出する。3)適正化案A〜Cそれぞれの優劣を情報エントロピーにて定量評価する。4)この評価に基づき的確な適正化案を選定する。選定された適正化案を用いて再度、組立工程設計ダイヤグラムにて記述し、設計、改善、再設計のサイクルを繰り返す。
【0061】
以上のサイクルを第1段階で完結させた後、同様に第2、第3段階においても順次完結させる。このように各段階で設計、改善、再設計のサイクルを完結させることにより、作業の戻りをなくすことができ、再設計の最小化を実現することができる。
【0062】
次に、本実施形態の組立工程設計システムによる組立工程設計の流れを図7〜図21に基づいて詳細に説明する。
【0063】
図7は、組立構成設計の対象となる製品の分解斜視図である。図7に示すように、対象となる組立製品は、初期の構成部品点数がa〜eの5点であり、ハウジングbの上面にシャフトaが挿入され、ハウジングbの側面にブラケットcがボルトd、eによって組み付けられる構造となっている。
【0064】
図8、図9は組立工程設計の流れを示すフローチャートである。ステップS10〜S15が第1段階の製品構造設計段階に対応し、ステップS16〜S23が第2段階の基本工程設計段階に対応し、ステップS24〜S30が第3段階の組立工法設計段階に対応している。
【0065】
まず、組立工程設計で必要となる対象部品の寸法、公差、クリアランス、結合関係およびその他部品の属性(材質、剛性、脆性等)に関する図面情報を抽出するとともに、情報エントロピー算出のために、必要位置決め精度と組み付け前の部品位置、姿勢のバラツキ量を抽出する(ステップS10)。必要位置決め精度は、図面情報の公差、クリアランスから割り出される。組み付け前の部品の位置・姿勢のバラツキ量は、過去の実績に基づいて一般的になっている部品の納入形態から求められる。
【0066】
図10は、構成部品a〜eの品番数、必要位置決め精度、組み付け前の部品の位置・姿勢のバラツキ量を示している。これらの必要位置決め精度、バラツキ量は、X、Y、Z、Xθ、Yθ、Zθの6成分の把握が必要であるが、本実施形態では簡略化してX成分のみを表示している。
【0067】
次に、図面情報をもとに、組立工程設計ダイヤグラムにより製品構造の記述を行う(ステップS11)。図11は、組立工程設計ダイヤグラムにより製品構造を記述した結果を示している。
【0068】
次に、情報エントロピーによる製品構造全体の評価を行う(ステップS12)。図12は、各構成部品a〜eについて情報エントロピーによる評価を行った結果を示している。
【0069】
ここで各構成部品の情報エントロピーの算出方法について説明する。情報エントロピーHpの算出は、図10で示した必要位置決め精度とバラツキ量をもとにして計算することができる。まず、シャフトaを組み付けるための情報エントロピーを算出する。シャフトaをハウジングbに組み付けるためには、シャフトaとハウジングbの両方を位置決めする必要があるので、両者の情報エントロピーを加算する必要がある。
【0070】
シャフトaのみの情報エントロピー算出には、シャフトaをハウジングbに組み付けるための必要位置決め精度±0.5mmが適用される。また、ハウジングbのみの情報エントロピー算出には、シャフトaを組み付ける前に、ハウジングbをパレットや治具等にセットするための位置決め精度±3mmが適用される。
【0071】
従って、シャフトaを対象とする情報エントロピーHp(a)は、第1項をシャフトa自身の情報エントロピー、第2項をハウジングbの情報エントロピーとして、以下の数式3で表される。
【0072】
【数3】
Hp(a)=log2(150/0.5)+log2(150/3)=39
このケースではハウジングbを治具にセットすることにしているが、2部品のうちいずれを治具にセットすべきかは、後工程の第2段階の基本工程設計段階にて詳細に検討されるため、第1段階の製品構造設計段階では仮に設定して情報エントロピーを算出している。
【0073】
同様の考え方に基づき、ボルトdを組み付けるための情報エントロピーは、ボルトd自身の情報エントロピーに、ブラケットcとハウジングbの情報エントロピーを加算する必要がある。以上の手順で、すべての構成部品に対して情報エントロピーを算出する。本実施形態では、すべての構成部品a〜eを組み付けるための情報エントロピーは180ビットとなっている。
【0074】
次に、組立工程設計ダイヤグラムから、工程オブジェクトや結合線が複雑に交錯している部分があるか否かを検討する(ステップS13)。この結果、複雑に交錯している部分があれば、製品構造を簡易化する必要があるため、ステップS14に進み、製品構造簡易化案を考案する。一方、交錯している部分がなければ、ステップS16の基本工程設計段階に進む。
【0075】
ここで、図11の組立工程設計ダイヤグラムから製品構造を見ると、ブラケットcおよびボルトd、eが製品構造を複雑化していることが分かる。これらの部品は図12で示した情報エントロピーでも高い値となっており、組立が難しいことを示している。
【0076】
次に、工程オブジェクトや結合線が複雑に交錯している箇所に着目し、製品構造簡易化案を複数抽出する(ステップS14)。図13は、ステップS13の評価結果に基づいた複数の製品構造簡易化案A〜Cを示している。図13に示すA案では、ブラケットcをハウジングaに新設した突起部に軽圧入する構造にすることによりボルトeを削減している。これにより、ハウジングbの品番も削減され、製品構造設計段階での設計結果は、図14に示す簡素化された組立工程設計ダイヤグラムにて表現できる。
【0077】
次に、製品構造簡易化案を情報エントロピーにより評価することで、簡易化効果の大きい案の絞り込みを行う(ステップS15)。図15は、それぞれの製品構造簡易化案A〜Cおける情報エントロピーを示している。複数の製品構造簡易化案A〜Cを情報エントロピーにより比較することで、どの案がよりよい案かを容易に判断することができる。本実施形態では、A案が最も情報エントロピーの低減効果が高くなっている。
【0078】
次に、基本工程設計が開始される(ステップS16)。基本工程設計は、部品(i)単位で行われる。
【0079】
次に、基本工程設計結果を組立工程設計ダイヤグラムで表現し、工程の流れを明確化する(ステップS17)。
【0080】
次に、i番目の部品に対して組立工程設計ダイヤグラムに基づいて、ベース部品候補を複数抽出する(ステップS18)。ベース部品の抽出は、多数の部品の組立基準になっているかを判断するため、結合線が集中している部品オブジェクトに着目して行う。さらにステップS18では、組立工程設計ダイヤグラムと製品情報に基づいて、組立・把持基準、組立順序、部品供給方法に関する案を複数抽出する。
【0081】
図17は、組立順序、部品供給方法等に関する工程設計案の具体例を示し、図18は、図17の工程設計案による組立順序を示している。この例では、ハウジングbをベース部品としてパレットfに位置決めし、シャフトa→ブラケットc→ボルトdの順に組み付けられる。
【0082】
以上のベース部品、組立順序、把持基準、部品供給方法の明確化が基本工程設計であり、ステップS18では工程設計案を複数する。
【0083】
次に、ステップS18で複数抽出した工程設計案を、情報エントロピーにて評価し、情報エントロピーがより小さくなる案を絞り込む(ステップS19)。図19は、図17の工程設計案の情報エントロピーを示している。
【0084】
第1段階の製品製造設計に対して、第2段階の基本工程設計では、ベース部品を位置決めした状態で、シャフトa、ブラケットc、ボルトdが組み付けられることから、ハウジングを位置決めする情報エントロピーを他の部品に加算する必要がなくなる。この結果、図19に示すように情報エントロピーが低減する。この例では、108ビット−96ビット=12ビット減少している。
【0085】
同様の手順で、ステップS18で抽出したすべての工程設計案に対して、情報エントロピーを算出し、各案の情報エントロピー減少量を比較し、最も情報エントロピー減少量の大きい案を選択する。
【0086】
次に、既に実用化されている公知の既存技術で組立可能かどうか層別する(ステップS20)。この判断は、予めチャート化された判断基準を用いて行う。この結果は、図16の工程ダイヤグラムに反映される。
【0087】
例えば3品番を有するブラケットcは、3つの形状それぞれのブラケットを保持しながらねじ締めする必要がある。このため、既存技術では対応困難と判断され、工程オブジェクトは「◎」で表される。この「◎」で示される部品は、既存組立技術を適用可能なように製品構造を見直すか、あるいは組立工法設計にて新たな組立技術を開発する必要がある。
【0088】
次に、すべての対象部品に対して、基本工程設計を行ったか否かを判定する(ステップS21)。この結果、基本工程設計を行っていない部品がある場合には、上記ステップS16に戻り、ステップS16〜S20を繰り返して基本構成設計を行う。
【0089】
一方、対象部品すべてに対して基本工程設計が終わっている場合には、実用化技術で対応できる工程に変更する目的で、再度上記ステップS14で製品構造簡易化を検討する必要があるか否かを判定する(ステップS22)。この判断は、過去の類似ライン情報等を参考にして行う。本実施形態では、納入先の要望により製品構造の再設計は不可能と判断している。
【0090】
次に、組立工法設計を開始する(ステップS23)。この組立工法設計は、工程(j)単位で行う。
【0091】
次に、j番目の工程に対して、基本工程設計で作成したダイヤグラムおよび情報エントロピー評価結果から、組立技術開発、部品供給技術開発、多種対応技術開発を優先すべき工程を明確化する(ステップS24)。ここでは、情報エントロピーの高い工程や、機械と機械との間に人が孤立した状態で作業を行う工程などが優先される。
【0092】
次に、対象工程の組立技術案、部品供給技術案および多種対応技術案を複数抽出する(ステップS25)。本実施形態では、例えば3品番を有するブラケットcに対応した新たな組立ツールを開発した。
【0093】
図20は、ブラケットcをハウジングbに組み付ける際に用いる組立ツールを示している。この組立ツールは、ブラケットcの3品番に共通する形状であるブラケット両端をブラケット保持部gにより保持した状態で、ねじ締め部hによりねじ締めできるように構成されている。
【0094】
次に、抽出した複数案に対して情報エントロピーの評価を行い、情報エントロピーのより小さい案を絞り込む(ステップS26)。ここでは、情報エントロピー評価を既存技術の改善案に適用するだけでなく、新発想のアイデアの評価や、人の作業と機械の作業との違いの分析にも適用し、技術開発の促進に役立てる。
【0095】
図20に示す組立ツールを用いることで、3種類の異なる形状のブラケットに対応できるので、見かけ上1品番を扱うのと同等の工程を実現できる。従って、この組立ツールを用いた場合には、36ビットの情報エントロピーHtを低減することができる。同様の作業を上記ステップS25で抽出した複数の案のすべてについて行い、情報エントロピー評価を行う。
【0096】
次に、新たな組立工法の開発が必要な工程が残っていないか否かをチェックする(ステップS27)。この結果、組立工法設計が必要な工程がある場合には、上記ステップS23に戻り、ステップS23〜S26を繰り返して基本構成設計を行う。
【0097】
一方、組立工法設計が必要な工程が残っていない場合には、組立工程設計ダイヤグラムに技術開発結果を盛り込み、組立工程設計ダイヤグラムの簡素化状況を確認する(ステップS28)。新技術を導入した工程は、「◎」の内側の小さな円が破線で表示される。
【0098】
図21は、組立工程設計ダイヤグラムと情報エントロピーの変化を示している。図21に示すように、製品構造設計、基本構造設計、組立工法設計の3段階の設計により、組立工程設計ダイヤグラムが簡素化されたとともに、情報エントロピーが低減され、よりよい工程設計が確実に行われたことが分かる。
【0099】
以上の工程設計の結果、製品構造をどの程度簡素化できたかについては、対象とする情報エントロピーHpで表され、84ビット低減できたことがわかる。一方、製造面の工夫によりどの程度工程を簡略化できたかについては、処理される情報エントロピーHtで評価され、36ビット低減できたことが分かる。
【0100】
以上、本実施形態によれば、組立工程設計モデルに基づき、各設計項目を3つの段階に明確に分類することで、適切な設計手段が定義付けられるため、組立工程設計における試行錯誤を抑制することができる。
【0101】
また、組立工程設計モデルにより、設計のポイントや新たな組立工法開発の妥当性を形および形の変化により図式的に明示するので、工程設計者の経験やノウハウに依存することなく、迅速かつ的確に設計を進めることができる。
【0102】
また、情報エントロピーにより設計結果を定量評価することにより、工程設計者の経験やノウハウに依存することなく、迅速かつ的確に設計を進めることができる。さらに、情報エントロピーを用いた定量評価法は、全設計項目に対して一貫して活用できるので、設計全体の最適性を考慮して各設計作業の適正化を図ることができる。
【0103】
また、製品面の評価に着目した情報エントロピー(Hp)と、製造面の評価に着目した情報エントロピー(Ht)とに層別した分析を行うため、製品面あるいは製造面のいずれの適正化作業に注力して設計を行っているかを容易に把握できる。さらに、よりよい工程仕様を作成するには、製品面あるいは製造面のどちらを優先した設計を行うべきかの方向付けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立工程設計の基本作業を示す説明図である。
【図2】図1の形態1〜3に従った組立工程設計の手順を示す説明図である。
【図3】組立工程設計モデルの記述ルールを示す図表である。
【図4】図4は、図3で定義した組立工程設計モデルの概要を示す説明図である。
【図5】組立工程設計モデルを示す説明図である。
【図6】組立工程設計の流れを示す説明図である。
【図7】組立工程設計の対象となる組立製品の分解斜視図である。
【図8】組立構成設計の手順を示すフローチャートである。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【図10】組立工程設計に必要な図面情報を示す図表である。
【図11】組立製品とその組立工程設計ダイヤグラムを示す説明図である。
【図12】組立製品の各構成部品の情報エントロピーを示す説明図である。
【図13】製品構造設計段階における製品構造簡易化案A〜Cを示す説明図である。
【図14】製品構造設計後の組立工程設計ダイヤグラムを示す説明図である。
【図15】製品構造設計段階における製品構造簡易化案A〜Cの情報エントロピーの比較を示す説明図である。
【図16】基本工程設計段階における組立工程設計ダイヤグラムを示す説明図である。
【図17】基本工程設計段階における基本工程設計案の具体例を示す図表である。
【図18】基本工程設計段階における組立製品の組立順序を示す説明図である。
【図19】基本工程設計段階における情報エントロピーの評価例を示す説明図である。
【図20】組立工法設計段階における新たな組立ツールを示す斜視図である。
【図21】上記実施形態の組立工程設計における組立工程設計ダイヤグラムおよび情報エントロピーの変化を示す説明図である。
【図22】従来の組立工程設計の流れを示す説明図である。
Claims (7)
- 複数の部品からなる製品を組み立てる組立工程を設計するための組立工程設計システムであって、
前記複数の部品の結合関係を示す製品構造情報からなる製品情報を入力情報として、組立易さの観点から前記製品構造情報を適正化した改良製品情報を出力する製品構造設計手段と、
前記改良製品情報を入力情報として、前記製品構造情報を前記部品を組み立てる組立工程の順序を示す工程情報に変換した基本工程情報を出力する基本工程設計手段と、
前記基本工程情報を入力情報として、前記製品構造情報により適した組立工法を導入して、前記工程情報を適正化した改良工程情報を出力する組立工法設計手段とを備え、
前記製品構造設計手段、前記基本工程設計手段および前記組立工法設計手段では、情報エントロピーを用いた定量的評価が行われることを特徴とする組立工程設計システム。 - 前記基本工程設計手段では、前記部品の組立工程のうち既存の組立技術を適用できない組立工程を抽出し、前記組立工法設計手段では、前記既存の組立技術を適用できない組立工程に、新たな組立技術を導入することを特徴とする請求項1に記載の組立工程設計システム。
- 前記製品構造情報は、前記部品を表す記号と前記部品の結合関係を表すように前記記号を結ぶ線とを備えており、
前記工程情報では、前記記号により前記部品の組立工程が表されるとともに、前記線が方向性を持って表されることにより、前記部品の組立工程の順序が表されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組立工程設計システム。 - 前記部品が複数の種類を有する場合には、前記記号により前記部品の種類の数が表示されることを特徴とする請求項3に記載の組立工程設計システム。
- 前記工程情報において、前記記号により前記部品の組立工程に対する既存の組立技術の適用可否状況が表示されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の組立工程設計システム。
- 前記製品構造設計手段、前記基本工程設計手段あるいは前記組立工法設計手段のいずれかにおいて、複数の設計案が存在する場合には、それぞれの設計案の情報エントロピーを算出して比較することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の組立工程設計システム。
- 前記情報エントロピーは、前記製品構造に関する情報エントロピーと、前記製造工程に関する情報エントロピーとを含んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の組立工程設計システム。
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