JP4663270B2 - 研磨装置 - Google Patents

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本発明は、両面研磨装置に関するものであり、詳しくはワークを保持するキャリアを回転させるために設けられたインターナルギアと太陽ギアの少なくとも一方の歯部が、複数本のピン体とピン体に外嵌されるカラーとで構成されている研磨装置に関する。
ウェーハ等のワークの両面を同時に研磨する装置として、両面研磨装置が使用されている。両面研磨装置では、互いに独立して回転する下定盤と上定盤との間で、ワークを保持するキャリアを回転駆動させることにより、上定盤と下定盤によってワークの両面を同時に研磨する。
キャリア208を回転駆動する機構としては、図10に示すようなインターナルギア204と、そのほぼ中央に配置される太陽ギア206とを用いた構成が使用されている。
インターナルギア204と太陽ギア206は、各々独立して回転する。そして、板状のキャリア208は、その外周縁に沿って外歯が形成されており、この外歯がインターナルギア204の内歯と太陽ギア206の外歯に歯合することで、自転しながら太陽ギア206の周りを公転する。
インターナルギア204と太陽ギア206との間には、上記構成からなるキャリア208が複数個配置されており、さらに1個のキャリア208には、研磨対象であるワークを保持するための透孔207が複数個設けられて、1度に多数のワークを研磨できるように構成されている。
ところで、上記構成による研磨装置は、インターナルギアの内歯と太陽ギアの外歯の摩耗が激しいという課題があり、この課題を解決し、長寿命化を図った研磨装置として例えば、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載の両面研磨装置では、太陽ギアの外歯は、太陽ギアの外周に沿って配設された複数個の歯部によって構成されている。また、インターナルギアの内歯も、インターナルギアの内周に沿って配設された複数個の歯部によって構成されている。そして、キャリアの外歯がインターナルギアの歯部と太陽ギアの歯部にそれぞれ係合することにより、キャリアが回転駆動される。
図11は、太陽ギアにおける1個の歯部306aの構成を説明する断面図である。
太陽ギアの本体306bには貫通穴306cが設けられ、貫通穴306cには下方からピン体314が挿入されて、ナット315によって固定されている。上方に突出したピン体314には、円筒状のカラー313がピン体314の外側に回転可能に遊嵌されている。上部に大径化されたつまみ部311を有するキャップ310は、ピン体314の上部に螺入されてカラー313の抜け止めの役目をしている。
インターナルギアの歯部も、太陽ギアの歯部と同様の構成を有している。
上記構成からなるインターナルギアの歯部と太陽ギアの歯部は、キャリアの外歯に係合しながらカラー313がピン体314の外側で回転するので、カラー313に対する摩擦が低減され、カラーの摩耗を減らすことができる。これにより、インターナルギアと太陽ギアの耐久性が向上する。
特開平9−239657号公報
しかしながら、上記構成からなるギアであっても長期間の使用によるカラーの摩耗は避けられず、摩耗したカラーは新しいものと交換しなければならない。カラーの交換は、キャップ310をピン体314から取り外した後、ピン体314から抜き取ったカラーを新しいものと取り換えてピン体に取り付けることで行なうことができる。1個の歯部に対しては、このように簡単にカラーの交換ができるが、大型の研磨装置の太陽ギアやインターナルギアには100個程度の多数の歯部が設けられており、全部のカラーを交換するためには上記交換作業を100回程度繰り返して行わなければならず、手間のかかる煩わしい作業となっていた。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、複数個のカラーの交換を効率良く行うことのできる研磨装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、本発明は、ワークを保持するキャリアの外歯が、インターナルギアの内歯と太陽ギアの外歯にそれぞれ係合することにより、該キャリアが自転及び公転されて、前記ワークを上定盤と下定盤で研磨する研磨装置であって、インターナルギアの内歯と太陽ギアの外歯の少なくとも一方が、ギア本体に上方に突出して固定されたピン体と、下方に開放する有底円筒状をなし、該ピン体に外嵌されるカラーとを有する複数個の歯部からなり、前記カラーは、下部にフランジ部を有し、該フランジ部を挟み込むことにより、複数個の前記カラーを保持するホルダーが設けられ、該ホルダーをギア本体上に固定する固定手段が設けられ、該固定手段をはずし、ホルダーをギア本体から取り外すことにより、複数個のカラーを同時に各ピン体から取り外すことができることを特徴とする。ここで外嵌とは、ピン体に対してカラーが、回転可能に遊嵌される場合と、嵌め合わされて固定される場合とを含む。
これによれば、カラーの交換を効率良く行うことができる。また、カラーは、下部にフランジ部を有し、ホルダーはフランジ部を挟み込んでカラーを保持するので、さらにホルダーへのカラーの取り付けが簡単になる。
また、前記カラーは、前記ホルダーに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。これによれば、消耗品であるカラーのみ交換してホルダーを再使用できる
た、前記ホルダーは、第1ベース部と第2ベース部とを有し、第1ベース部と第2ベース部との間で前記フランジ部を挟み込むことにより、前記カラーを保持することを特徴とする また、前記ホルダーは、平面形状がリング状に形成されていることを特徴とする。これにより、インターナルギア或いは太陽ギアの全部のカラーを1度に交換可能となる。
また、前記ホルダーは、円弧状に形成され、複数個のホルダーによってインターナルギア又は太陽ギアの複数個のカラーを分割して保持することを特徴とする。これにより、ギア全体に対して部分的にカラーを交換できる。
また、前記ホルダーは、ホルダー内に入った液体を排出可能な排出孔を有することを特徴とする。これにより、ホルダー内に進入した研磨液等の液体を排出して、良好に歯部をキャリアの外歯に係合させることができる。
また、前記カラーは、合成樹脂からなることを特徴とする。これによりカラーを安価に提供できると共に、ホルダーへのカラーの取り付け作業が簡単になる。
本発明によれば、多数個のカラーの交換を効率良く行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
次に説明する実施形態は、ウェーハ等のワークの両面を同時に研磨する両面研磨装置である。両面研磨装置は、下定盤と上定盤とがそれぞれ回転し、両者の間で、ワークを保持するキャリアを回転駆動することにより、上定盤と下定盤によってワークの両面を同時に研磨することができる。
キャリア13を回転駆動する機構としては、図9に示すようなインターナルギア11と、そのほぼ中央に配置される太陽ギア12とを用いた機構が使用される。
インターナルギア11と太陽ギア12は、各々独立して回転する。板状のキャリア13は、その外周に外歯13aが形成されており、この外歯13aがインターナルギア11の内歯11aと太陽ギア12の外歯12aに係合することで、自転しながら太陽ギア12の周りを公転する。
インターナルギア11と太陽ギア12との間には、キャリア13が複数個配置されており、さらに1個のキャリア13には、研磨対象であるワークを保持するための透孔13bが複数個設けられて、1度に多数のワークを研磨できるように構成されている。
次に太陽ギア12について説明する。
太陽ギア12は、外周が円形の板状のギア本体12bを有し、その外歯12aは、複数個の歯部20で構成されている。
ギア本体12bの外周側には、複数個の貫通する取付穴21が、外周に沿って等間隔あけて設けられている。取付穴21の位置は、外周から所定距離内側に入った位置である。この複数の取付穴21には、歯部20を構成するピン体22がそれぞれ固定される。
図2は、太陽ギア12のギア本体12bに対するピン体22の取付状態を示す断面図である。ピン体22は、ネジ部22a、嵌入部22b、突出部22cからなり、同一軸線上に下端部から上方に向ってこの順で構成されている。これに対応して取付穴21には、ギア本体の上面側から嵌合部21b、螺合部21aが形成されており、ピン体22は、そのネジ部22aが螺合部21aに螺合され、嵌入部22bが嵌合部21bに嵌合されることにより取付穴21に位置決めして固定される。こうしてピン体22は、ギア本体12bに突出部22cが上方に突出して固定される。さらに、ピン体22は、スパナレンチによる締付が可能なように切欠部23を2箇所に形成し、ギア本体12b側に締め付けられて固定される。
図4は、カラー24の形状を示す断面図である。合成樹脂からなるカラー24は、天井壁24a、筒部24b、フランジ部24cを有する。天井壁24aは、円筒状の筒部24bの上部開口を閉塞している。フランジ部24cは、筒部24bの下部の開口縁部から外方へ、筒部の径方向に突出してリング状に設けられている。さらに、カラー24のフランジ部24c側の開口縁内側は、その全周にわたって面取り部24dが形成されている。つまり、カラーは、下方に開放する有底円筒状に形成される。
太陽ギアの歯部は、上記構成からなるカラー24が、ピン体22に外嵌されて形成される。このとき、カラー24は、天井壁24aとピン体22の上端部には適度な隙間があり、筒部24bが突出部22cの側面を覆うようにして、ピン体22に外嵌される。そして、筒部24bの径は、カラー24がピン体22に対して回転可能に、隙間を有して遊嵌される長さに設定される。
一方、複数個のカラー24を保持するホルダー25は、第1ベース部26と第2ベース部27とを有する。第1ベース部26と第2ベース部27は、略同一の外形、大きさで、図6に示されるような平面形状がリング状の、板状に形成されている。
図3は、ホルダー25の形状を示す断面図である。第1ベース部26には、上下に貫通する複数の挿入穴26aが、円形の外形に沿って等間隔あけて設けられている。また、挿入穴26aには、下面26c側が拡径して形成された拡径部26bが設けられている。そして、拡径部26bを有することにより、挿入穴26aには段差面26dが形成される。
第2ベース部27にも上下に貫通する複数の挿入穴27aが、円形の外形に沿って等間隔あけて設けられている。
第1ベース部26の挿入穴の数と第2ベース部27の挿入穴の数は同じであり、またその数は、ギア本体12b上に固定されたピン体22の数と同じである。
さらに、第1ベース部26に設けられた複数の挿入穴26aの配設ピッチと、第2ベース部27の複数の挿入穴27aの配設ピッチは同一である。また、これら挿入穴26a、27aの配設ピッチは、ギア本体12bに固定された複数個のピン体22の配設ピッチと同一である。
上記構成からなるホルダー25は、第1ベース部26の下面26cと、第2ベース部27の上面27cを密着させ、さらにそれぞれの内周面と外周面を上下に一致させて平面形状がリング状となった状態で、第1ベース部26と第2ベース部27の対応する挿入穴26a、27a同士を、上下に一致させて貫通させることができる。
つまり、第1ベース部と第2ベース部を上記のように組み立てた保持用組立状態のホルダー25は、平面形状がリング状に形成され、その外周に沿って、第1、第2ベース部の挿入穴で形成される複数個の貫通する挿入穴29が、等間隔あけて設けられている状態となる。さらに、保持用組立状態のホルダー25は、第1ベース部の拡径部26bと第2ベース部の上面27cとから形成される保持空間28を前記挿入穴29内に有する。
保持用組立状態は、固定部材によって固定され保持される。固定部材は、第1ベース部と第2ベース部に同時に螺入される複数のボルトからなる。
図5は、ホルダー25にカラー24を保持させた状態を示す断面図である。保持用組立状態のホルダー25の挿入穴29内にそれぞれカラー24が挿入され、さらに前記固定部材によってその状態が固定されて複数個のカラー24がホルダー25に保持されている。このとき、カラー24は天井壁24aを上方に向けた姿勢で、フランジ部24cがホルダー25内に挟み込まれ、筒部24bが挿入穴29の上部開口から上方へ突出している。
詳しく説明すると、カラー24は、フランジ部24cが保持空間28内に挿入されることにより第1ベース部26と第2ベース部27との間でフランジ部24cが挟み込まれ、第1ベース部の挿入穴26aの上部開口から筒部24bが上方に突出した状態でホルダー25に保持されている。このとき、フランジ部24cが第1ベース部26の段差面26dに係止されることにより、カラーの上方への抜け止めがなされる。また、フランジ部24cが第2ベース部27の上面27cに当接することにより、カラー24の下方への沈み込みが防止される。さらに、カラー24は、ピン体に外嵌された際にはカラーの中心軸を回転軸として円滑に回転できるように、ホルダー25との間に適度な隙間を有して保持される。
図5に示されるような状態でホルダーにカラーを取り付けるには、例えば次のような取付方法がある。
第1ベース部26を、その拡径部26bが上方に向くように上下反転させ、その上方から天井壁24aを第1ベース部26に向けた姿勢のカラー24を挿入穴26aに挿入する。すると、段差面26dにフランジ部24cが当接して、第1ベース部26にカラー24が保持される。この状態で、第1ベース部上に上下反転させた第2ベース部を載置し、第1ベース部と第2ベース部とを固定部材によって固定する。
他の取付方法として、合成樹脂からなるカラーの柔軟性を利用した方法がある。
先に第1ベース部と第2ベース部とを前記保持用組立状態とし、固定部材によって両者を固定する。そして、カラー24をフランジ部24c側から挿入穴29内へ押し込み、フランジ部を保持空間28内へ挿入して筒部24bを上方へ突出させる。合成樹脂からなるカラー24は柔軟性があるので、容易に挿入穴へ挿入して嵌め込むことができる。
こうして、図8に示されるように、ホルダー25の、複数個の貫通する挿入穴29に各々カラー24が挿入されて、複数個のカラー24がホルダー25に保持される。
太陽ギア12のギア本体12b上に立設された複数本のピン体22に、カラー24をそれぞれ装着する際には、複数個のカラー24をホルダー25ごとギア本体12b上に固定することで行う。すなわち、複数本のピン体22が立設しているギア本体12bに、複数個のカラー24が上方に向って突出する姿勢のホルダー25を載置する。このとき、複数本のピン体22が、それぞれ対応する第2ベース部の挿入穴27aに挿入され、さらにカラー24内に進入するようにして、ホルダー25をギア本体上12bに載置する。図1は、ホルダーがギア本体上に載置されたときの状態を示す。この状態で、カラー24は、天井壁24aとピン体22の上端部に適度な隙間があり、筒部24bが突出部22cを覆う。こうして、ホルダーによって保持された複数個のカラー24は、それぞれピン体22に回転可能に遊嵌される。
ホルダー25は、ギア本体上に固定手段により固定する。固定手段は、ホルダーとギア本体に同時に螺入される複数本のボルトからなる。
こうして、太陽ギアの全部のピン体に、同時にカラーを取り付けて複数個の歯部を形成することができる。
カラーを取り外す際には、まずギア本体上にホルダーを固定している固定手段をはずし、ホルダーを持ち上げてギア本体から取り外すことで、全部のピン体からカラーを同時に取り外すことができる。
さらに、ホルダーからカラーを取り外す場合は、カラーをホルダーから引き抜く、或いは第1、第2ベース部の2つに分解して、カラーを落下させる等、簡単な作業で行うことができる。
以上太陽ギアについて説明したが、次にインターナルギアについて説明する。図9に示されるようにインターナルギアの内歯も、ピン体とカラーとを有する複数個の歯部30からなり、太陽ギアとはギア本体の形状が異なる点と、これに伴って歯部30の取付位置が異なる他は、太陽ギアで説明した歯部及びホルダーの構成が適用される。
インターナルギア11は、内側が円形に刳り貫かれた板状のギア本体11bを有する。ギア本体11bの内周側には、複数個の貫通する取付穴31が、内周に沿って等間隔あけて設けられている。取付穴31の位置は、内周から所定距離外側の位置である。この複数の取付穴31には、歯部30を形成するピン体32がそれぞれ固定される。ピン体32のギア本体11bに対する取付構造、カラーの形状等は太陽ギアで説明した形状及び構造が適用される。また、ホルダーもインターナルギアの大きさに合わせて形成されればよく、太陽ギアのホルダーと同様の形状を有する、平面形状がリング状をなすホルダーが使用される。これにより、太陽ギアと同様、インターナルギア11の複数個のカラーの着脱も、ホルダーごと行うことが可能となる。
この実施形態では以下のような効果を得ることができる。
従来は、インターナルギア、太陽ギアの各々に対して、多数あるカラーの交換を1個ずつ行わなくてはならず、手間のかかる煩わしい作業となっていた。上記実施形態では、複数個のカラーは、カラーを保持するホルダーごとギア本体に対して着脱可能となっているので、ホルダーごと交換することでカラーを効率良く交換できる。
また、カラーは、ホルダーに対して着脱可能に設けられているので、カラーのみを交換して、ホルダーを何度も再使用することができる。
さらに、ピン体とカラーとの間に研磨液等の液体やスラリーが入り込むと、カラーが変形したり、カラーの回転が阻止されたりする。しかし、上記カラーは天井壁を有して上方からピン体全体を覆っているので、ピン体とカラーとの間に研磨液等の液体やスラリーが入り込むことがない。
また、カラーはフランジ部によってホルダーに保持されるので、従来のように1個ずつ抜け止め用のキャップをする必要がなくなる。これにより、キャップという取扱いの面倒なこまごまとした部品を無くすことができ、さらにカラーを簡単にピン体に外嵌させることができる。
また、ピン体は、所謂芯出しによって厳密に位置合わせをしてギア本体に固定しなければならないが、ピン体ごと取り外す方法ではないので芯出しの手間を省くことができる。
また、カラーの材質として合成樹脂を用いれば、ホルダーに対するカラーの着脱が、カラーを押し込む或いは引き抜くという簡単な動作で可能となる。
また、カラーのフランジ部側の開口縁に面取り部が形成されているので、カラー内にピン体を円滑に挿入することができる。
以上、本発明につき好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論である。例えば、インターナルギア、太陽ギアのそれぞれについて次のように変更してもよい。
カラーは、合成樹脂製でなくても、その他の材質、例えばセラミックスによって形成されていてもよい。
また、ホルダーは、ギア本体に対して配設される全部のカラーを一緒に保持するものでなくてもよく、平面形状が円弧状に設けられ、複数のホルダーによって全部のカラーを分割して保持するようにしてもよい。例えば、図7に示されるように、4個の円弧状のホルダーによって、1個の太陽ギア或いはインターナルギアの全部のカラーを分割して保持する。これによれば、ホルダーが小型化されて取扱いが容易になり、さらにギア本体に対して部分的にカラーを交換できる。また、この場合、インターナルギアと太陽ギアのどちらか一方のホルダーのみ円弧状としてもよい。比較的小さい太陽ギアのホルダーをリング状とし、大きなインターナルギアのホルダーを円弧状に複数個に分割すると好適である。
さらに、ホルダーは、第1ベース部と第2ベース部が保持用組立状態で一体化されて形成されていてもよい。この場合、合成樹脂からなるカラーを用いると好適である。合成樹脂のカラーは柔軟性があるので、カラーをホルダーに対して打ち込んだり、引き抜いたりすることでホルダーに対するカラーの着脱が簡単にできる。
また、ホルダーに、保持空間28からホルダーを貫通して外周面へ抜ける排出孔を形成してもよい。第1、第2ベース部の2体からなるホルダーの場合、排出孔は第2ベース部に貫通穴を設けるか、或いは上面に溝を設けることにより形成できる。勿論、第1ベース部に貫通穴を設けるか、或いは下面に溝を設けて排出孔を形成してもよい。これによれば、ホルダーとカラーとの隙間から、保持空間等のホルダー内に入り込んでしまった研磨液等の液体やスラリーを、ギア本体の回転による遠心力を利用して排出孔から外方へと排出することができる。
また、上記実施形態では、カラーがピン体に対して回転可能に遊嵌される場合について説明したが、カラーは、ピン体に対して固定されていてもよい。具体的には、カラーが、ホルダーとピン体それぞれに対して隙間を設けずに嵌め合せられる構造であってもよい。
ホルダー及びカラーのギア本体に対する取付状態を示す断面図である。 ギア本体にピン体が固定されている状態を示す断面図である。 ホルダーの形状を示す断面図である。 カラーの形状を示す断面図である。 ホルダーにカラーが保持されている状態を示す断面図である。 ホルダーの平面形状を示す上面図である。 他のホルダーの平面形状を示す上面図である。 ホルダーにカラーが保持されている状態を示す上面図である。 キャリアの回転駆動機構を示す概略図である。 従来のキャリアの回転駆動機構を示す概略図である。 従来のカラーのピン体に対する取付状態を示す断面図である。
符号の説明
11 インターナルギア
12 太陽ギア
13 キャリア
20 歯部
22 ピン体
24 カラー
25 ホルダー
26 第1ベース部
27 第2ベース部

Claims (7)

  1. ワークを保持するキャリアの外歯が、インターナルギアの内歯と太陽ギアの外歯にそれぞれ係合することにより、該キャリアが自転及び公転されて、前記ワークを上定盤と下定盤で研磨する研磨装置であって、
    インターナルギアの内歯と太陽ギアの外歯の少なくとも一方が、ギア本体に上方に突出して固定されたピン体と、下方に開放する有底円筒状をなし、該ピン体に外嵌されるカラーとを有する複数個の歯部からなり、
    前記カラーは、下部にフランジ部を有し、
    該フランジ部を挟み込むことにより、複数個の前記カラーを保持するホルダーが設けられ、
    該ホルダーをギア本体上に固定する固定手段が設けられ、
    該固定手段をはずし、ホルダーをギア本体から取り外すことにより、複数個のカラーを同時に各ピン体から取り外すことができることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記カラーは、前記ホルダーに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 前記ホルダーは、第1ベース部と第2ベース部とを有し、第1ベース部と第2ベース部との間で前記フランジ部を挟み込むことにより、前記カラーを保持することを特徴とする請求項1または請求項2記載の研磨装置。
  4. 前記ホルダーは、平面形状がリング状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の研磨装置。
  5. 前記ホルダーは、円弧状に形成され、複数個のホルダーによってインターナルギア又は太陽ギアの複数個のカラーを分割して保持することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項記載の研磨装置。
  6. 前記ホルダーは、ホルダー内に入った液体を排出可能な排出孔を有することを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項記載の研磨装置。
  7. 前記カラーは、合成樹脂からなることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項記載の研磨装置。
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