JP4663264B2 - ガラス回収方法、ガラス回収装置、およびガラス製造炉 - Google Patents

ガラス回収方法、ガラス回収装置、およびガラス製造炉 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス繊維廃材の粉砕物からガラスを回収する方法、ガラス回収装置、およびガラス製造炉に関するものである。
近年、ガラス繊維廃材からガラスを回収し、再利用することが行われている。このガラス繊維廃材とは、通信などで使用されるガラス繊維を、フェノール樹脂などの有機物により被覆した製品の、使用済みの回収物である。従って、ガラス繊維廃材からガラスを回収する際には、この有機物を除去する必要がある。
有機物の除去は、従来、ガラス繊維廃材の粉砕物を空気中で燃焼させ、有機物を気化・燃焼して除去するとともに、燃焼しないガラス繊維を溶融固化して回収している。しかしながら、粉砕物を燃焼する際の温度が十分に高温でないと、有機物の気化・燃焼とガラス繊維の溶融とが同時に進行し、溶融したガラス内に有機物が取り込まれる。有機物が取り込まれたガラスは、原料として再溶融する際、周囲の酸化性ガラスと反応して多量の気泡を発生させ、ガラス品質の低下およびガラス製造炉の操業の不安定化を引き起こす。
このような問題を解決する手段として、図6に示すガラス回収装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このガラス回収装置は、酸素、酸素富化空気を用いて高温の火炎を形成できる処理バーナ10と、この処理バーナ10を上部に備えた処理炉20と、この処理炉20の側面に設けられた煙道30とから構成されている。
処理バーナ10は、内管11、中管12、外管13、最外管14、水冷ジャケット15からなる多重管構造を有するもので、内管11は燃料の流路である。この燃料としては、メタンやプロパンのような気体燃料、灯油や重油などの液体燃料などが用いられる。
内管11と、この内管11の外側に設けられる中管12とで形成される空間は支燃性ガス(一次支燃性ガス)の流路で、一次支燃性ガス導入管16を介して支燃性ガスが導入される。支燃性ガスとしては、酸素、酸素富化空気などが用いられる。
中管12と、この中管12の外側に設けられる外管13とで形成される空間はガラス繊維廃材の粉砕物の流路で、粉砕物導入管17を介してガラス繊維廃材の粉砕物が導入される。
外管13と、この外管13の外側に設けられる最外管14とで形成される空間は支燃性ガス(二次支燃性ガス)の流路で、二次支燃性ガス導入管18を介して支燃性ガスが導入される。
最外管14の外側には水冷ジャケット15が設けられ、この水冷ジャケット15は、冷却用水導入管19aおよび冷却用水排出管19bに連通して内部を冷却水が循環するようになっており、処理バーナ10を冷却し、高温の環境に対する耐熱性を高めている。
前記構成を有する処理バーナ10は、処理炉20内に、高温の火炎およびガラス繊維廃材の粉砕物を重力方向下向きに放射するもので、これにより、ガラス繊維廃材は、高温の火炎内に分散され、ガラス繊維を被覆する有機物は、短時間で気化・燃焼し、火炎の形成に伴って生じた二酸化炭素、水蒸気とともに、燃焼ガスとして処理炉20の側面に設けられた煙道30を介して外部に排出される。
一方、ガラス繊維廃材中のガラス繊維は火炎により溶融して粉状のガラスとなり、粉状の溶融ガラスの大部分は燃焼ガスとともに煙道30を介して外部に排出された後、サイクロンなどの捕集手段により回収され、残部は処理炉20のホッパー状の底部に落下・堆積する。ホッパー状の底部に堆積したガラスは、ロータリーバルブ21のような掻き出し装置により適宜掻き出されてガラス原料として再利用される。
このように、図6のガラス回収装置によれば、ガラス繊維を被覆している有機物を短時間で気化・燃焼でき、有機物の含有量が極めて少ない、高純度のガラスを回収することができる。
特開2002−3237号公報
しかしながら、図6の装置によるガラス回収方法(特許文献1)では、粉状の溶融ガラスを回収するので、回収後のガラスは粉状に固化し、これを再生原料としてガラス製造炉(この分野では、一般に「ガラス溶解炉」と呼ばれるが、本発明では、ガラス回収装置におけるガラスの溶解と区別するため「ガラス製造炉」と呼ぶ。)に投入すると、粉状のガラスが、ガラス製造炉内を飛散して操業しにくくなるだけでなく、ガラス製造炉に設けた煙道を介して一部が排出され、煙道に接続された蓄熱器などの付属装置に入り込んで、付属装置の性能を低下させたり、場合によっては破損させるという問題があった。
また、ガラス回収装置自体でも、ロータリーバルブ21で掻き出されずに処理炉20の底部に堆積したガラスが煙道30の一部を塞ぎ、ガラス回収装置の運転を妨げるという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、ガラス製造炉の原料として好適なガラスを回収でき、また、ガラス回収装置の運転を容易にするガラス回収方法、ガラス回収装置、およびガラス製造炉を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、
ガラス繊維を有機物で被覆してなるガラス繊維廃材の粉砕物からのガラス回収方法であって、前記ガラス繊維廃材の粉砕物を、ガラス回収装置の処理炉内で1400〜2500℃の範囲の火炎中で燃焼させて前記ガラス繊維を溶融して前記処理炉の内壁の付着部に付着させ、前記付着部の温度をガラスの軟化点以上の温度に保持し、該付着部に付着したガラスを溶融状態のまま流下もしくは滴下させて回収することを特徴とするガラス回収方法である。
請求項2にかかる発明は、
1400〜2500℃の範囲の火炎およびガラス繊維廃材の粉砕物を重力方向下向きに放射する処理バーナと、該処理バーナを上部に備えた処理炉とからなるガラス回収装置であって、
前記処理炉は、前記粉砕物が燃焼して発生する溶融ガラスが付着する内壁の一部である付着部と、溶融したガラスが滴下するために該付着部の下端に形成された滴下部と、滴下するガラスを回収するために前記処理炉の炉底に設けられた回収部とを有し、
前記付着部は、処理バーナによる火炎の輻射熱及び燃焼ガスの顕熱により、ガラスの軟化点以上の温度に保持されていることを特徴とするガラス回収装置である。
請求項3にかかる発明は、
前記付着部が絞り部の処理バーナ側面に形成されていることを特徴とする請求項2記載のガラス回収装置である。
請求項4にかかる発明は、
前記回収部が貯水槽であることを特徴とする請求項2または3記載のガラス回収装置である。
請求項5にかかる発明は、
請求項2記載のガラス回収装置を上部に連設してなることを特徴とするガラス製造炉である。
本発明のガラス回収方法・回収装置によれば、燃焼により生じた溶融状態のガラスが処理炉内壁の付着部に付着し、この付着部は、燃焼火炎による輻射熱及び燃焼ガスの顕熱によりガラスの軟化点以上の温度に保持されるので、付着部に付着したガラスは、付着部を溶融状態を維持したまま流下もしくは滴下して回収される。従って、回収されるガラスは粒状または小片状であって粉状ではないので、ガラス再生原料としてガラス製造炉に投入した場合、従来のような不都合が生じない。また、ガラス回収装置自体も、溶融したガラスが処理炉底部に堆積・固化することがなく、従来に比べ、ガラス回収装置を安定して運転することができる。
また、本発明のガラス製造炉によれば、ガラス回収装置で回収された溶融状態の高温のガラスを直接にガラス製造炉に供給できるので、回収ガラスが有する熱を有効に利用することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明のガラス回収装置の一例で、図6の従来装置と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1のガラス回収装置が従来装置と異なるのは、処理炉20内の中段付近に絞り部22を設けた点、絞り部22の下端に滴下部40を設けた点、この滴下部40の側面に、燃焼ガスを排出するための煙道30を設けた点、さらに、処理炉20の炉底に、滴下したガラスを回収するための回収部50を設けた点である。
絞り部22は、処理炉20の中段付近の内壁の一部に設けられた、下方に向けて徐々に炉の中心部に向けて膨出していく突出部で、絞り部22の処理バーナ10側の面は付着部22aとされる。また、絞り部22下端の開口部22bは、当然ながら、処理炉20の本来の開口部より狭くなる。このように、処理炉20は、絞り部22により、長手方向の一部が絞られた形状になる。
上記のように、絞り部22の開口部22bの面積は処理炉20本来の面積より小さいので、処理バーナ10の火炎によって溶融したガラスは開口部22bから排出されにくく、大部分が絞り部22の付着部22aに付着し、また、処理バーナ10により形成される火炎および高温の燃焼ガスは開口部22bから排出されにくく、付着部22aより上方の炉内を高温に維持する。これによって、付着部22aは、処理バーナ10による火炎の輻射熱及び燃焼ガスの顕熱により、ガラスの軟化点以上の温度に保持され、付着部22aに付着した溶融ガラスは、溶融状態のまま流下する。
処理炉20の本来の内径を炉内径と呼ぶ。この炉内径に対する絞り部22の開口部22bの内径の割合(以下、「内径比」という。)は、40〜75%の範囲であることが好ましい。内径比が40%以下になると、付着部22aより上側が熱くなり過ぎて溶損を起こす危険性があり、内径比が75%を超えると付着部22aへのガラス付着量が著しく減少してくる。よって、内径比を前記範囲にしたとき、処理炉20内のガラスを効率よく回収するとともに、こもった熱による処理炉20の溶損を防止することができる。
滴下部40は、絞り部22の下端に設けられ、処理炉20を流下するガラスと、処理バーナ10の火炎によって有機物を気化・燃焼して発生する燃焼ガスとが通る空間を有するものである。滴下部40は円筒形の形状を有し、その上端の内径は、処理炉20の絞り部22による内径よりも大きい。従って、絞り部22に付着して流下するガラスは、この滴下部40において滴に変化して滴下する。また、滴下部40の側面には煙道30が設けられており、燃焼ガスが排出されるようになっている。従って、この滴下部40において、ガラスと燃焼ガスとが分離される。
回収部50は、処理炉20の炉底に設けた器状のもので、付着部22aの下端から滴下するガラスを回収し得る任意のもので良く、例えば、図1に示すような貯水槽が用いられる。
以下、上記ガラス回収装置を用いたガラス回収方法の一実施形態について説明する。
先ず、燃料、支燃性ガス、ガラス繊維廃材の粉砕物を、従来と同様に処理バーナ10から放射する。外管13から放射されたガラス繊維廃材の粉砕物は、同じく放射された支燃性ガスに囲まれているため、上記火炎中に分散される。結果、ガラス繊維廃材の粉砕物中の有機物は気化・燃焼し、ガラスは溶融する。
火炎の温度は1400〜2500℃の範囲が好適であり、この温度範囲内であるとき、有機物を極めて短時間で気化・燃焼することができ、溶融するガラス内に有機物が混入することを防止することができる。上記温度範囲未満では、有機物が気化・燃焼する前にガラスの溶融が始まり、有機物がガラス内に混入する。また、この温度範囲以上では、処理炉20の溶損を引き起こすとともに、エネルギー的に不経済である。
なお、処理炉20内の空間容積に対する導入熱量は、酸素濃度が80〜100%の支燃性ガスを用いた場合は、1400〜11000MJ/(m・h)の範囲、酸素濃度が40〜80%の支燃性ガスを用いた場合は、700〜6000MJ/(m・h)の範囲であることが好ましい。
導入熱量が上記範囲内であるとき、付着部22a20の内壁の温度をガラスの軟化点以上にすることができるとともに、ガラス繊維を被覆している有機物を十分に燃焼気化することができる。また処理炉20の溶損を防止することができる。
処理炉20中におけるガラス繊維廃材の滞留時間は、0.2秒以上であることが好ましく、滞留時間が0.2秒以上である時は、ガラス繊維を被覆している有機物を十分に気化・燃焼することができ、溶融するガラス内に有機物が混入することを防止することができる。滞留時間が0.2秒以下である時は、有機物が十分に気化・燃焼されずに、溶融ガラス内に残存する。
このようなガラス回収方法およびガラス回収装置を用いることにより、ガラスは溶融状態を維持したまま流下もしくは滴下して回収されるので、回収後のガラスは粒状または小片状となり、粉状となることはないので、再生原料としてガラス製造炉に供給しても従来のような不都合は生じない。また、回収部50として貯水槽を用いた場合、貯水槽50内に滴下したガラスは急冷されて水砕ガラスとなり、大きさが揃ったガラスとなるので、その後の取り扱いが容易となる。
図1は絞り部22を有するガラス回収装置の例であったが、絞り部22を有しない図2のガラス回収装置とすることもでき、この場合には、処理バーナ10の火炎の下方に付着部22aが形成される。絞り部22を有しないガラス回収装置の場合、絞り部22を有する装置に比べ、付着部22aにおけるガラス付着量は減少するが、ガラスを液状で回収できる点は同様である。
また、煙道30の位置は、絞り部22の下側(図1参照)でも、上側(図3参照)でも良く、図3のように、煙道30を絞り部22の上側としたときは、絞り部22を処理バーナの火炎に近づけて加熱し易くする。なお、図3における矢印は、燃焼ガスが絞り部22の付着部22aに向けて進行し、付着部を加熱した後、煙道30から排出される様子を示す。
図1〜図3のいずれの形態においても、付着部22aの温度を、ガラスの軟化点以上の温度に保持することが必要である。
図4は、本発明のガラス回収装置を上部に連設したガラス製造炉60の例で、ガラス製造炉60は、ガラス原料を溶融状態にするものである。ガラス溶解炉60には、原料ホッパー70が設けられていて、この原料ホッパー70内には、ガラス原料71が貯蔵されている。
このガラス製造炉60によれば、ガラス繊維廃材から回収された溶融状態のガラスを直接にガラス製造炉60に供給してガラス製造用の再生原料とするので、高温の回収ガラスが有する熱を有効に利用できる。
以下、実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、下記実施例に何ら制限されるものではない。
[実施例1]
実施例1では、本発明のガラス回収装置を用いたガラスの回収における、絞り部22の効果を調べた。以下に、その実施手順を説明する。
図1の、絞り部22を有するガラス回収装置3基と、図2の、絞り部22を有しないガラス回収装置を1基用意した。処理炉20は、いずれも円筒形で、炉内径は0.4m、高さは1mである。絞り部22を有する3基の開口部22bの内径は、順に、0.2m,0.3m,0.35mで、内径比は、順に、0.5、0.75、0.875となる。図2のガラス回収装置では、付着部22aの内径は炉内径と一致するので、内径比は1.0である。このように4基のガラス回収装置を用いてガラスの回収を行った。
ガラス繊維廃材としては、直径が6〜10μmのガラス繊維であって、軟化点が比較的に低いものを粉砕処理したものを用いた。このガラス繊維を被覆している有機物は、フェノールの含有率が7%のフェノール樹脂である。このガラス繊維廃材の粉砕物を、空気輸送により250kg/hの速度で処理バーナに供給した。また、燃料としてはA重油を、支燃性ガスとしては酸素を、それぞれ18l/h,51Nm/hの速度で処理バーナに供給した。回収部50として貯水槽を用い、滴下するガラスを水砕ガラスとして回収した。
ガラスの回収結果を図5に示す。図の横軸は内径比を、縦軸は貯水槽におけるガラス回収率を示す。図5から明らかなように、内径比が1のとき(図2の装置のとき)、ガラス回収率は40%である。残りの60%は、燃焼ガスに同伴され、煙道30を介して外部で回収される。内径比が1より小さくなるほど(図1の装置のとき)、ガラス回収率は上昇し、内径比が0.75以下になるとガラス回収率が90%以上になることが判明した。このことから、処理炉20の溶損を防止できる範囲で、絞り部22の開口部22bを小さくするほど、ガラスを高収率で回収できることが明らかとなった。
本発明の実施形態にかかるガラス回収装置の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるガラス回収装置であって、絞り部がない例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるガラス回収装置であって、処理炉に煙道が設けられた例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるガラス製造炉の一例を示す断面図である。 実施例1における、内径比と貯水槽におけるガラス回収率との関係を示すグラフである。 従来のガラス回収装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
10・・・処理バーナ、20・・・処理炉、22・・・絞り部、22a・・・絞り部の付着部、22b・・・絞り部の開口部、30・・・煙道、40・・・滴下部、50・・・回収部、60・・・ガラス製造炉

Claims (5)

  1. ガラス繊維を有機物で被覆してなるガラス繊維廃材の粉砕物からのガラス回収方法であって、
    前記ガラス繊維廃材の粉砕物を、ガラス回収装置の処理炉内で1400〜2500℃の範囲の火炎中で燃焼させて前記ガラス繊維を溶融して前記処理炉の内壁の付着部に付着させ、前記付着部の温度をガラスの軟化点以上の温度に保持し、該付着部に付着したガラスを溶融状態のまま流下もしくは滴下させて回収することを特徴とするガラス回収方法。
  2. 1400〜2500℃の範囲の火炎およびガラス繊維廃材の粉砕物を重力方向下向きに放射する処理バーナと、該処理バーナを上部に備えた処理炉とからなるガラス回収装置であって、
    前記処理炉は、前記粉砕物が燃焼して発生する溶融ガラスが付着する内壁の一部である付着部と、溶融したガラスが滴下するために該付着部の下端に形成された滴下部と、滴下するガラスを回収するために前記処理炉の炉底に設けられた回収部とを有し、
    前記付着部は、処理バーナによる火炎の輻射熱及び燃焼ガスの顕熱により、ガラスの軟化点以上の温度に保持されていることを特徴とするガラス回収装置。
  3. 前記付着部が絞り部の処理バーナ側面に形成されていることを特徴とする請求項2記載のガラス回収装置。
  4. 前記回収部が貯水槽であることを特徴とする請求項2または3記載のガラス回収装置。
  5. 請求項2記載のガラス回収装置を上部に連設してなることを特徴とするガラス製造炉。
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