JP4661530B2 - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関のシリンダ内に吸入される吸入空気量を制御する吸気制御装置に関し、特に、吸気弁のバルブリフト特性の可変制御によって吸入空気量の制御を達成するようにした内燃機関の吸気制御装置に関する。
ガソリン機関においては、一般に吸気通路中に設けたスロットル弁の開度制御によって吸気量を制御しているが、良く知られているように、この種の方式では、特にスロットル弁開度の小さな中低負荷時におけるポンピングロスが大きい、という問題がある。これに対し、吸気弁の開閉時期やリフト量を変化させることで、スロットル弁に依存せずに吸気量を制御しようとする試みが以前からなされており、この技術を利用して、ディーゼル機関と同様に吸気系にスロットル弁を具備しないいわゆるスロットルレスの構成を実現することが提案されている。
特許文献1には、本出願人が先に提案した吸気弁のリフト量および作動角さらにはそのリフトの中心角を連続的に可変制御し得る可変動弁機構が開示されている。この種の可変動弁機構によれば、上述のように、スロットル弁の開度制御に依存せずにシリンダ内に流入する空気量を可変制御することが可能であり、特に負荷の小さな領域において、いわゆるスロットルレス運転ないしはスロットル弁の開度を十分に大きく保った運転を実現でき、ポンピングロスの大幅な低減が図れる。
さらに、特許文献2には、上記のように2つの可変動弁機構によって吸気弁の作動角およびその中心角を互いに独立して可変制御する構成において、トルク応答性を改善するために補正を行うことが開示されている。すなわち、2つの可変動弁機構によって吸気弁の作動角および中心角を個々に制御する場合、運転状態が急に変化する過渡時に、2つの可変動弁機構がそれぞれ目標値に対しある程度の遅れをもって作動することから、吸入空気量が目標値からずれることがある。本出願人が先に提案した特許文献2では、中心角を変化させる一方の可変動弁機構の応答遅れを、作動角を変化させる他方の可変動弁機構により補償するようにしている。
特開2001−263105号公報 特開2004−251274号公報
しかしながら、中心角を変化させる一方の可変動弁機構の応答遅れによるトルク応答の悪化を防止するために、現在の中心角およびエンジン回転数の下で目標負荷を実現できる作動角を、作動角の目標値として与えたとしても、作動角を変化させる他方の可変動弁機構にもやはり応答遅れが存在するので、実際には、過渡時に目標負荷を実現することができない可能性があり、なお改善の余地があった。
この発明は、吸気弁のリフト・作動角を同時にかつ連続的に変化させる第1可変動弁機構と、吸気弁の作動角の中心角を連続的に遅進させる第2可変動弁機構と、を備え、これらをそれぞれ独立して可変制御することにより、内燃機関の出力する負荷を制御する内燃機関の吸気制御装置において、
各可変動弁機構の実位置を検出もしくは推定し、これら第1,第2可変動弁機構の実位置と現在のエンジン回転数とから現在の出力負荷を求める出力負荷算出手段と、
現在の出力負荷と目標負荷との差が小さくなるように、その負荷偏差に応じた補正量により、第1,第2可変動弁機構のいずれか一方の目標値を補正する目標値補正手段と、
を有することを特徴としている。
このような本発明によれば、比較的に応答性が悪い他の可変動弁機構は、目標負荷に応じて定まる目標値に従ってフィードフォワード的に制御され、相対的に応答性の良い一方の可変動弁機構の目標値が、現在の出力負荷と目標負荷との差が小さくなるようにフィードバック的に補正される。これにより、他の可変動弁機構の応答遅れによるトルク応答の悪化を防止しつつ、一方の可変動弁機構の応答遅れの影響も最小限に抑えることができる。
好ましい一つの態様では、上記目標値補正手段は、各可変動弁機構の実位置を検出もしくは推定し、該実位置に応じて補正方向を決定する。これにより出力負荷を確実に目標負荷に近づけることができる。
好ましい一つの態様では、上記目標値補正手段は、各可変動弁機構の実位置を検出もしくは推定し、この実位置における上記一方の可変動弁機構の負荷感度が大きくなるに連れて小さくなるように設定した補正ゲインと、上記負荷偏差と、を乗じることにより、上記補正量を算出する。このように負荷感度を考慮して補正ゲインが与えられることで、状況に応じた補正量を設定でき、出力負荷をより確実に安定して目標負荷に近づけることができる。
さらに好ましくは、上記一方の可変動弁機構の実位置が、他の可変動弁機構の実位置および現在のエンジン回転数の下で最大負荷を実現できる位置に近いときに、上記補正ゲインが小さくなるように設定する。これにより、出力負荷を増加させたい場合に補正し過ぎてかえって出力負荷が減少し、ハンチングしてしまうことを防止できる。
この発明によれば、相対的に応答性が悪い可変動弁機構の応答遅れによるトルク応答の悪化を防止しつつ、相対的に応答性の良い可変動弁機構の応答遅れの影響を最小限に抑えることができる。従って、過渡時に要求に沿ったトルク応答性を実現することができる。
図1は、この発明に係る内燃機関の吸気制御装置のシステム構成を示す構成説明図であって、内燃機関1は、吸気弁3と排気弁4とを有し、かつ吸気弁3の動弁機構として、吸気弁3のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小させることが可能な第1可変動弁機構(VEL)5および作動角の中心角を連続的に遅進させることが可能な第2可変動弁機構(VTC)6を備えている。また、吸気通路7には、モータ等のアクチュエータにより開度が制御される絞り弁2が設けられている。ここで、上記絞り弁2は、吸気通路7内に、ブローバイガスの処理などのために必要な僅かな負圧(例えば−50mmHg)を発生させるために用いられており、吸入空気量の調整は、上記第1、第2可変動弁機構5、6により吸気弁3のリフト特性を変更することで行われる。より詳しくは、所定の低負荷側の領域(第1の領域)では、吸入負圧が一定(例えば−50mmHg)となるように絞り弁2の開度が制御される。そして、この一定の負圧を発生させながらリフト特性の変更で実現できる最大負荷を要求負荷が超える高負荷側の領域(第2の領域)では、その限界となる点のリフト特性に固定され、負荷、例えばアクセル開度APOの増加に伴い、絞り弁2の開度がさらに増加する。つまり、ある負荷までは比較的弱い吸入負圧を維持しつつ吸気弁3のリフト特性を変更することで吸入空気量の調整が行われ、全開領域に近い高負荷側の領域では、吸入負圧を減少させることによって、吸入空気量の調整が行われる。
これらの第1、第2可変動弁機構5、6および絞り弁2は、コントロールユニット10によって制御されている。
また、燃料噴射弁8が吸気通路7に配置されており、上記のように吸気弁3もしくは絞り弁2により調整された吸入空気量に応じた量の燃料が、この燃料噴射弁8から噴射される。従って、内燃機関1の出力は、第1の領域では、第1、第2可変動弁機構5、6により吸入空気量を調整することによって制御され、第2の領域では、絞り弁2により吸入空気量を調整することによって制御される。
上記のコントロールユニット10は、運転者により操作されるアクセルペダルに設けられたアクセル角度センサ11からのアクセル開度信号APOと、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数信号Neと、吸入空気量センサ13からの吸入空気量信号と、を受け取り、これらの信号に基づいて、燃料噴射量、点火時期、第1可変動弁機構目標角度、第2可変動弁機構目標角度をそれぞれ演算する。そして、要求の燃料噴射量および点火時期を実現するように燃料噴射弁8および点火プラグ9を制御するとともに、第1可変動弁機構目標角度、第2可変動弁機構目標角度を実現するための制御信号を、第1可変動弁機構5のアクチュエータおよび第2可変動弁機構6のアクチュエータへそれぞれ出力する。なお、上記第1可変動弁機構5および第2可変動弁機構6は、その機械的な構成は公知であり、例えば上述した特許文献1に記載の装置と同様の構成を有している。従って、その詳細な説明は省略する。
なお、本実施例では、可変動弁手段として、リフト・作動角を変化させる第1可変動弁機構と中心角を変化させる第2可変動弁機構とを用いる構成としたが、吸気弁の開時期および閉時期を独立して制御する電磁駆動弁を用いた場合でも、同様に吸入空気量の可変制御が可能であり、その他、吸入空気量を変化させうる種々の形式の可変動弁手段を利用することができる。
図2は、本発明の制御の要部である第1可変動弁機構目標値tVELを算出する処理の概略的なフローチャートである。ここでは、負荷を表すパラメータとして、吸入空気量Qを用いているが、エンジントルクなどの他の負荷を表すパラメータを用いても良い。この実施例は、吸入空気量偏差および第1可変動弁機構5の吸入空気量感度から算出した補正量を第1可変動弁機構実位置rVELに加えることにより第1可変動弁機構目標値tVELを算出するようにしたものである。
まず、アクセル開度APOやエンジン回転数Neなどに応じて目標吸入空気量tQを算出し(ステップ01)、エンジン回転数Neと第1可変動弁機構実位置rVELおよび第2可変動弁機構実位置rVTCを検出する(ステップ02)。そして、ステップ02で検出した各々の値に基づいて、実吸入空気量rQを算出し(ステップ03)、目標吸入空気量tQから減ずることにより吸入空気量偏差dQ(つまり負荷偏差)を算出する(ステップ04)。
次に、ステップ02で検出したエンジン回転数Neと第1可変動弁機構実位置rVELと第2可変動弁機構実位置rVTCに基づいて、第1可変動弁機構5の吸入空気量感度sVELと、第1可変動弁機構5の最大負荷位置距離dVELと、を算出して(ステップ05、06)、この吸入空気量感度sVELと最大負荷位置距離dVELに基づいて補正ゲインgHOSを算出する(ステップ07)。このとき、後述するように、図5に示す関係を用いてマップ検索により算出する。最後に、ステップ04で算出した吸入空気量偏差dQとステップ07で算出した補正ゲインgHOSとを掛けあわせることにより、補正量dHOSを算出し(ステップ08)、第1可変動弁機構実位置rVELに加えて第1可変動弁機構目標値tVELを算出する(ステップ09)。
図3は、この実施例の制御の内容を機能ブロック図として示したものである。ここで、APOはアクセル開度、Neはエンジン回転数、であり、これらに基づいて、目標吸入空気量演算部101において目標吸入空気量tQが算出される。また、現在のエンジン回転数Neと第1可変動弁機構実位置rVELと第2可変動弁機構実位置rVTCとに基づいて、実吸入空気量演算部102において実吸入空気量rQが算出される。そして、吸入空気量偏差演算部103において、これらの差分(tQ−rQ)を取ることにより、吸入空気量偏差dQが算出される。
また、エンジン回転数Neと第1可変動弁機構実位置rVELと第2可変動弁機構実位置rVTCに基づいて、第1可変動弁機構吸入空気量感度演算部104において、第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELが算出され、同様に、これらの3つの値に基づいて、第1可変動弁機構最大負荷位置距離演算部105において、第1可変動弁機構最大負荷位置距離dVELが算出される。そして、これらに基づいて、補正ゲイン演算部106において補正ゲインgHOSが算出される。
ここで、第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELは、第1可変動弁機構5の変化が吸入空気量に与える影響(つまり感度)をその増減方向を含めて示すものであって、現在のエンジン回転数Neと第1可変動弁機構実位置rVELに微小な所定値cdVELを加えた第1可変動弁機構位置VEL1(=rVEL+cdVEL)と第2可変動弁機構実位置rVTCとに基づいて第1の吸入空気量Q1を算出するとともに、現在のエンジン回転数Neと第1可変動弁機構実位置rVELから微小な所定値cdVELを減じた第1可変動弁機構位置VEL2(=rVEL−cdVEL)と第2可変動弁機構実位置rVTCとに基づいて第2の吸入空気量Q2を算出する。そして、第1の吸入空気量Q1から第2の吸入空気量Q2を減じた値を、第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELとしている(sVEL=Q1−Q2)。
また、第1可変動弁機構最大負荷位置距離dVELは、エンジン回転数Neと第2可変動弁機構実位置rVTCとに基づいて図4に示す関係を用いてマップ検索により算出した第1可変動弁機構最大負荷位置maxVELと、第1可変動弁機構実位置rVELと、の差の絶対値である(dVEL=|maxVEL−rVEL|)。すなわち、第1可変動弁機構最大負荷位置maxVELは、ある第2可変動弁機構位置VTCおよびエンジン回転数Neの下で最大負荷が得られる第1可変動弁機構5の位置を意味しており、第1可変動弁機構最大負荷位置距離dVELは、この最大負荷が実現される位置maxVELから実位置rVELがどの程度離れているかを示すことになる。図4に示す関係は、第2可変動弁機構位置およびエンジン回転数ごとに最大負荷を実現する第1可変動弁機構5の位置を表したものである。
補正ゲインgHOSは、上述した第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELの絶対値に基づいて、図5(a)に示す関係を用いてマップ検索により第1補正ゲインgHOS1を算出した後、吸入空気量偏差dQが正の場合は、第1可変動弁機構最大負荷位置距離dVELに基づいて、図5(b)に示す関係を用いてマップ検索により算出した第2補正ゲインgHOS2を第1補正ゲインgHOS1に掛け合わせ、さらに、増減方向を整合させるように第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELと同符号にすることにより算出する。吸入空気量偏差dQが負の場合は、第1補正ゲインgHOS1を第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELと同符号にすることにより算出する。
次に、吸入空気量偏差dQと補正ゲインgHOSとに基づいて、補正量演算部107において補正量dHOSを算出し(dHOS=dQ×gHOS)、これを、加算点108として示すように、第1可変動弁機構実位置rVELに加えることにより、最終的な第1可変動弁機構目標値tVELを算出する。
図6は、この実施例による過渡時の作用を示すタイムチャートである。これは、エンジン回転数がある回転数で一定に保たれていると仮定して、アクセルペダルの踏み込み量を増やす過渡走行を行った際の作用であり、(a)吸入空気量Q、(b)第2可変動弁機構位置VTC、(c)第1可変動弁機構吸入空気量感度sVEL、(d)補正ゲインgHOS、(e)第1可変動弁機構位置VEL、の変化を示している。ここで、第1可変動弁機構5の応答性は、第2可変動弁機構6の応答性に比べて相対的に良いものとする。走行中に時間t1からアクセルペダルの踏み込み量を増やすと、アクセル開度に対応して、目標吸入空気量tQが(a)の符号A1で示す線のように得られ、時間t4で一定となる。第2可変動弁機構目標値tVTCは、アクセル開度に応じて、(b)の符号B1で示す線のように算出され、これに対し応答遅れを伴う第2可変動弁機構実位置rVTCが(b)の符号B2で示す線のように得られる。
また、(c)の符号C1で示す第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELから、第1補正ゲインgHOS1が(d)の符号D1で示す点線のように得られる。さらに、(e)の符号E1で示す第1可変動弁機構最大負荷位置maxVELと(e)の符号E3で示す第1可変動弁機構実位置rVELとの差の絶対値(第1可変動弁機構最大負荷距離dVEL)、および(a)の符号A1で示す目標吸入空気量tQから(a)の符号A2で示す実吸入空気量rQを減ずることにより得られる吸入空気量偏差dQの正負、に基づいて第2補正ゲインgHOS2が算出されて、(d)の符号D1で示す第1補正ゲインgHOS1と掛けあわせることにより、補正ゲインgHOSが(d)の符号D2で示す線のように得られる。このとき、図示例では、時間t3の直前に、第1可変動弁機構最大負荷距離dVELに基づく第2補正ゲインgHOS2の低下により、補正ゲインgHOSが大きく低下する。そして、時間t3で、(a)の符号A2で示す実吸入空気量rQが(a)の符号A1で示す目標吸入空気量tQよりも大きくなるため(吸入空気量偏差dQ<0)、時間t3以降は、補正ゲインgHOSは第1補正ゲインgHOS1そのままの値となる。そして、補正ゲインgHOSを吸入空気量偏差dQにかけあわせることにより、補正量dHOSが算出され、この補正量dHOSを第1可変動弁機構実位置rVELに加えることにより、第1可変動弁機構目標値tVELが、(e)の符号E2で示す線のように得られる。その結果、第1可変動弁機構実位置rVELが(e)の符号E3で示す線のように得られて、(a)の符号A2で示す実吸入空気量rQと(a)の符号A1で示す目標吸入空気量tQとの差が最小限に抑えられることになる。
なお、この例では、第2可変動弁機構目標値tVTCをアクセル開度から算出しているが、目標吸入空気量tQを含む他のパラメータから算出するようにしてもよい。
図7は、図6に示したタイムチャートの要部の詳細を示すものであって、時間t2付近を拡大し、計算ステップごとの変化を示したタイムチャートである。なお、Δは、計算ステップの時間間隔である。時間t2では、目標吸入空気量tQは(a)の符号A11で示す点に、第2可変動弁機構目標値tVTCは(b)の符号B11で示す点に、第2可変動弁機構実位置rVTCは(b)の符号B21で示す点に、第1可変動弁機構実位置rVELは(e)の符号E31で示す点に、それぞれある。そして、エンジン回転数Neと(e)の符号E31で示す第1可変動弁機構実位置rVELと(b)の符号B21で示す第2可変動弁機構実位置rVTCとから、実吸入空気量rQは、(a)の符号A21で示す点として得られる。その結果、(a)の符号A31で示す吸入空気量偏差dQが得られる。また、エンジン回転数Neと(e)の符号E31で示す第1可変動弁機構実位置rVELと(b)の符号B21で示す第2可変動弁機構実位置rVTCとから、(c)の符号C11で示す第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELが算出され、この第1可変動弁機構吸入空気量感度sVELと図示しない第1可変動弁機構最大負荷距離dVELと吸入空気量偏差dQ(その正負)とから、(d)の符号D21で示す補正ゲインgHOSが得られる。
以上のようにして得られた吸入空気量偏差dQと補正ゲインgHOSとから(e)の符号E41で示す補正量dHOSが算出され、これを(e)の符号E31で示す第1可変動弁機構実位置rVELに加えることにより、(e)の符号E21で示す第1可変動弁機構目標値tVELが算出される。
時間t2+Δにおいては、目標吸入空気量tQと第2可変動弁機構目標値tVTCと第2可変動弁機構実位置rVTCと第1可変動弁機構実位置rVELとがそれぞれ更新されて、それぞれ、(a)の符号A12で示す点、(b)の符号B12で示す点、(b)の符号B22で示す点、(e)の符号E32で示す点、となり、時間t2と同様にして、(e)の符号E22で示す第1可変動弁機構目標値tVELが算出される。
なお、上記実施例では、算出された補正量dHOSを第1可変動弁機構実位置rVELに加えることにより第1可変動弁機構目標値tVELを算出する構成としたが、第1可変動弁機構実位置rVELの代わりに、第1可変動弁機構目標値tVELの前回計算値や、別処理により算出した第1可変動弁機構目標値としてもよい。
本発明に係る内燃機関の吸気制御装置のシステム構成を示す構成説明図。 本実施例の制御の一例を示すフローチャート。 この制御の機能ブロック図。 最大負荷を実現する第1可変動弁機構位置maxVELの特性を示す特性図。 (a)第1補正ゲインgHOS1および(b)第2補正ゲインgHOS2の特性を示す特性図。 実施例による過渡時のタイムチャート。 その要部を拡大して示すタイムチャート。
符号の説明
2…絞り弁
5…第1可変動弁機構
6…第2可変動弁機構
10…コントロールユニット
11…アクセル開度センサ

Claims (5)

  1. 吸気弁のリフト・作動角を同時にかつ連続的に変化させる第1可変動弁機構と、吸気弁の作動角の中心角を連続的に遅進させる第2可変動弁機構と、を備え、これらをそれぞれ独立して可変制御することにより、内燃機関の出力する負荷を制御する内燃機関の吸気制御装置において、
    各可変動弁機構の実位置を検出もしくは推定し、これら第1,第2可変動弁機構の実位置と現在のエンジン回転数とから現在の出力負荷を求める出力負荷算出手段と、
    現在の出力負荷と目標負荷との差が小さくなるように、その負荷偏差に応じた補正量により、第1,第2可変動弁機構のいずれか一方の目標値を補正する目標値補正手段と、
    を有することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 記目標値補正手段は、
    各可変動弁機構の実位置を検出もしくは推定し、該実位置に応じて補正方向を決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 記目標値補正手段は、
    各可変動弁機構の実位置を検出もしくは推定し、この実位置における上記一方の可変動弁機構の負荷感度が大きくなるに連れて小さくなるように設定した補正ゲインと、上記負荷偏差と、を乗じることにより、上記補正量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  4. 上記一方の可変動弁機構の実位置が、他の可変動弁機構の実位置および現在のエンジン回転数の下で最大負荷を実現できる位置に近いときに、上記補正ゲインが小さくなるように設定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  5. 上記目標値補正手段は、上記一方の可変動弁機構の実位置に上記補正量を加算することで、補正後の目標値を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
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