JP4661343B2 - 給電システム、給電制御装置、給電装置、及び給電方法 - Google Patents

給電システム、給電制御装置、給電装置、及び給電方法 Download PDF

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Description

本発明は、電源供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ電源電流を供給する給電システム、給電制御装置、給電装置、及び給電方法に関する。
近年、電源供給及び通信に共用される導体線に、この導体線を介して電源電圧に通信信号を重畳させることにより互いに通信可能に構成された複数台の通信装置と、その導体線を介して通信装置に電源供給を行う給電装置とを接続した給電システムが用いられている。このような給電システムでは、1台の給電装置で給電を行うと、給電装置に必要とされる電流容量、すなわち給電装置が出力できる出力電力量を増大させる必要があるためコストが増大したり、給電装置が何らかの異常により給電を停止すると導体線に接続されたすべての通信装置が動作を停止したりするため信頼性を損なう、という不都合がある。そこで、電流容量が小さい安価なスイッチング電源を複数並列に接続して導体線に電源電圧を供給するようにした給電装置が知られている(例えば、特許文献1。)。
しかし、スイッチング電源によって供給される電源電圧には、スイッチング周期と同期したリップル電圧が生じやすく、リップル電圧により電源電圧の安定性が損なわれるおそれがある。けれども、スイッチング電源から出力されるリップル電圧を低減させるために、スイッチング電源の電源電圧出力部に設けられた平滑コンデンサの静電容量を増大させると、導体線のインピーダンスが低下して通信が困難になってしまう。
そこで、特許文献2に記載の発明のように、通信装置における入力インピーダンスを増大させる高入力インピーダンス回路を用いてリップル電圧の影響を低減するようにした技術が知られている。
特開2001−95232号公報 特開2004−112577号公報
ところで、上述のような高入力インピーダンス回路は、複数のインダクタやコンデンサ、バッファ等の部品を組み合わせて構成されるため、コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、複数のスイッチング電源を用いて電源電圧を供給しつつリップル電圧を低減することができる給電システム、給電制御装置、給電装置、及び給電方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る給電システムは、電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ前記電源電圧を供給する複数の給電装置と前記複数の給電装置の動作を制御する給電制御装置とを備えた給電システムであって、前記複数の給電装置は、外部から供給される電圧を受電する受電部と、前記受電部により受電された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより前記電源電圧を生成する第1のスイッチ部と、前記給電制御装置との間で前記導体線を介して通信を行う給電側通信部と、前記給電側通信部により受信された、前記オンオフするタイミングを示すタイミング情報に応じて前記第1のスイッチ部におけるオンオフのタイミングを調整するスイッチング制御部とを備え、前記給電制御装置は、前記導体線を介して前記複数の給電装置との間で通信を行う制御側通信部と、前記複数の給電装置における第1のスイッチ部を、互いに異なるタイミングでそれぞれオンオフさせるべく前記タイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成部と、前記タイミング情報生成部により生成されたタイミング情報を前記制御側通信部により送信させるタイミング指示部とを備えたことを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記タイミング情報生成部は、前記周期の位相における360°を前記複数の給電装置の数の各約数で除して得られた位相だけ前記複数の給電装置におけるオンオフのタイミングが互いに異なるように、前記各給電装置における前記タイミングをそれぞれ決定し、当該決定したタイミングを示すタイミング情報を生成することを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記複数の給電装置は、前記複数の給電装置の数の各約数で除して得られる複数の位相を前記複数の給電装置に割り当てる順番を順序づけする順序情報の設定を受け付ける順序情報設定部をさらに備え、前記タイミング情報生成部は、前記各給電装置の順序情報設定部に設定された前記順序情報を収集し、収集した順序情報で示される順番で、前記各給電装置におけるタイミング情報を生成することを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記複数の給電装置は、前記導体線に生じたリップル電圧を検出する給電側検出部と、前記給電側検出部により検出されたリップル電圧を示す信号を、前記給電側通信部によって前記給電制御装置へ送信させるリップル電圧通知部とをさらに備え、前記給電制御装置は、前記タイミング情報を、前記各給電装置に対する前記タイミングの割当てを変えながら複数回、前記制御側通信部により送信させ、当該送信させる都度、前記制御側通信部によって前記複数の給電装置から送信された前記リップル電圧を示す信号を受信させ、前記制御側通信部により受信されたリップル電圧を示す信号から、前記導体線における前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルを示す情報を取得するリップルレベル取得部をさらに備え、前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルに基づいて、前記タイミング情報を生成することを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記給電制御装置は、前記導体線に生じたリップル電圧を検出する第1の制御側検出部と、前記タイミング情報を、前記各給電装置に対する前記タイミングの割当てを変えながら複数回、前記制御側通信部により送信させ、当該送信させる都度、前記第1の制御側検出部によって前記導体線に生じたリップル電圧を検出させ、前記第1の制御側検出部によって検出された前記リップル電圧から、前記導体線における前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルを示す情報を取得するタイミング割り当て処理を行うリップルレベル取得部とをさらに備え、前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルに基づいて、前記タイミング情報を生成することを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記リップルレベル取得部は、前記制御側通信部によって前記複数の給電装置へ各給電装置のリップル電圧の上昇を指示するリップル上昇指示を送信させた後、前記タイミング割り当て処理を行うものであり、前記複数の給電装置は、前記第1のスイッチ部により生成された前記電源電圧を平滑する平滑部と、前記給電側通信部により前記リップル上昇指示が受信された場合に、前記平滑部による平滑処理を停止させる平滑制御部とをさらに備えたことを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記リップル電圧のレベルが、予め設定された基準電圧以下となった場合における前記各タイミングの割当てに応じて、前記タイミング情報を生成することを特徴としている。
また、上述の給電システムにおいて、前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記各タイミングの割当てに応じた前記リップル電圧のレベルのうち、最も低いレベル値を示す信号が受信された際における前記タイミングの割当てに応じて、前記タイミング情報を生成することを特徴としている。
そして、本発明の第2の手段に係る給電制御装置は、外部から供給される電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより電源電圧を生成する複数の給電装置との間で前記電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して通信を行う給電制御装置であって、前記導体線を介して前記複数の給電装置との間で通信を行う制御側通信部と前記複数の給電装置を、互いに異なるタイミングでオンオフさせるべく前記オンオフのタイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成部と、前記タイミング情報生成部により生成されたタイミング情報を前記制御側通信部により送信させるタイミング指示部とを備えることを特徴としている。
そして、本発明の第3の手段に係る給電装置は、電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ前記電源電圧を供給する複数の給電装置と前記複数の給電装置の動作を制御する給電制御装置とを備えた給電システムに用いられる給電装置であって、外部から供給される電圧を受電する受電部と、前記受電部により受電された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより前記電源電圧を生成する第1のスイッチ部と、前記給電制御装置との間で前記導体線を介して通信を行う給電側通信部と、前記給電側通信部により受信された、前記オンオフのタイミングを示すタイミング情報に応じて前記第1のスイッチ部におけるオンオフのタイミングを調整するスイッチング制御部とを備えることを特徴としている。
そして、本発明の第4の手段に係る給電方法は、電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ前記電源電圧を供給する複数の給電装置と前記複数の給電装置の動作を制御する給電制御装置とを用いる給電方法であって、前記給電制御装置が、前記複数の給電装置における第1のスイッチ部を、互いに異なるタイミングでオンオフさせるべく前記タイミングを示すタイミング情報を生成するステップと、前記生成されたタイミング情報を前記導体線を介して前記複数の給電装置へ送信するステップとを含み、前記複数の給電装置が、外部から供給された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより前記電源電圧を生成するステップと、前記給電制御装置から前記オンオフするタイミングを示すタイミング情報を受信し、当該受信したタイミング情報に応じて前記オンオフのタイミングを調整するステップとを含むことを特徴としている。
このような構成の給電システム、給電制御装置、給電装置、及び給電方法は、複数の給電装置における第1のスイッチ部を互いに異なるタイミングでオンオフさせるオンオフタイミングを示すタイミング情報が生成される。そして、給電制御装置から送信されたタイミング情報に応じて、複数の給電装置におけるスイッチング制御部によって、第1のスイッチ部が互いに異なるタイミングでオンオフされ、複数の給電装置における第1のスイッチ部がオンオフすることにより生成される電源電圧に重畳されるリップル電圧の位相が互いに異なる結果、リップル電圧が相殺されるので、複数のスイッチング電源を用いて電源電圧を供給しつつリップル電圧を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る給電方法を用いた給電制御装置及び給電装置を備えた給電システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す給電システム1は、電源供給及び通信に共用される二線で一対の導体線LNに、給電制御装置2と、複数の給電装置3−1,3−2,・・・,3−nと、複数の端末装置4(負荷)とが接続されて構成されている。また、複数の給電装置3−1,3−2,・・・,3−nには、商用交流電源ACから、二線で一対の電源線LACを介して商用交流電源電圧Vacが供給されている。なお、本明細書において、複数の給電装置3−1,3−2,・・・,3−nについて総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
端末装置4は、例えば、複数の給電装置3によって導体線LNに印加される直流の電源電圧Voに通信信号を重畳させることにより、他の端末装置4との間で互いに通信可能に構成された電力線搬送通信を行う機器であり、例えば、照明機器、空調装置等の家電機器やセンサ等の通信装置である。そして、端末装置4は、複数の給電装置3から導体線LNを介して供給された直流電源電圧により、動作するようになっている。なお、端末装置4は、複数の給電装置3から導体線LNを介して供給された電力により動作する負荷機器であればよく、必ずしも通信装置でなくてもよい。
図2は、図1に示す給電装置3の構成の一例を示すブロック図である。図2に示す給電装置3は、商用交流電源ACから、電源線LACを介して供給された商用交流電源電圧Vacを受電し、端末装置4の動作用の一定の電圧である電源電圧Voに変換して導体線LNへ出力する直流定電圧電源装置である。
給電装置3は、例えば、電源入力端子301,302(受電部)、スイッチング電源部303、電源出力端子304,305、給電側通信部306、順序情報設定部307、タイミング情報取得部308、基準信号取得部309(第1の基準信号取得部)、スイッチング制御部310、及び生存通知部311を備えて構成されている。
電源入力端子301,302は、二線で一対の電源線LACにそれぞれ接続される接続端子で、商用交流電源ACから供給された商用交流電源電圧Vacを受電する。電源出力端子304,305は、二線で一対の導体線LNにそれぞれ接続される接続端子で、スイッチング電源部303から出力された電源電圧Voを導体線LNを介して端末装置4へ供給する。
スイッチング電源部303は、電源入力端子301,302により受電された商用交流電源電圧Vacを直流の電源電圧Voに変換するスイッチング電源回路である。図3は、スイッチング電源部303の構成の一例を示す回路図である。図3に示すスイッチング電源部303は、整流回路DB、スイッチング素子SW1(第1のスイッチ部)、ダイオードD、インダクタL、及び平滑コンデンサC1(平滑部)を備えて構成されている。整流回路DBは、例えばダイオードブリッジを用いて構成されている。スイッチング素子SW1は、例えばFET(Field Effect Transistor)等のトランジスタが用いられ、スイッチング制御部310から出力された制御信号Spwmに応じてオンオフする。
そして、商用交流電源電圧Vacが整流回路DBに印加され、整流回路DBによって商用交流電源電圧Vacが全波整流されてスイッチング素子SW1に供給される。そして、スイッチング制御部310から出力された制御信号Spwmに応じてスイッチング素子SW1がオンオフすると、整流回路DBから、ダイオードD、インダクタL、及び平滑コンデンサC1から構成されるフィルタ回路へ供給される電流量が調節され、インダクタLと平滑コンデンサC1とで電圧波形が平滑されることにより、直流の電源電圧Voが生成されるようになっている。
図2に戻って、給電側通信部306は、給電制御装置2により導体線LNにおける電源電圧Voに重畳された通信信号を受信して、スイッチング制御部310や基準信号取得部309で処理可能な信号形式に変換して出力したり、順序情報設定部307や生存通知部311から出力された信号を、導体線LNにおける電源電圧Voに重畳して給電制御装置2へ送信したりする電力線搬送通信用のインターフェイス回路である。
順序情報設定部307は、導体線LNに接続された複数の給電装置3における各スイッチング素子SW1のオンオフタイミング(位相)を順序づけする順序情報の設定を受け付ける設定部で、例えば1又は複数のディップスイッチや多接点スイッチの一例であるロータリスイッチ等で構成されている。そして、順序情報設定部307は、設定された自機の順序情報を、給電側通信部306によって給電制御装置2へ送信させる。順序情報は、例えば数字の番号であってもよく、アルファベット等の記号によって順序を表すものであってもよい。
タイミング情報取得部308、基準信号取得部309、スイッチング制御部310、及び生存通知部311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶素子、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶素子、及びその周辺回路等を備えて構成され、所定の制御プログラムを実行することによりタイミング情報取得部308、基準信号取得部309、スイッチング制御部310、及び生存通知部311として機能する。
タイミング情報取得部308は、給電制御装置2から導体線LNを介して給電側通信部306で受信されたタイミング信号St1から、スイッチング素子SW1のオンオフタイミングを示すタイミング情報St2を取得して、スイッチング制御部310へ出力する。基準信号取得部309は、給電制御装置2から導体線LNを介して給電側通信部306で受信された基準信号Ss1から基準タイミングを取得し、基準タイミングを示す同期信号Ss2をスイッチング制御部310へ出力する。基準信号Ss1は、オンオフタイミングを調整するための基準となる基準タイミングを示す信号で、例えば予め設定された通信コマンドが用いられる。基準信号Ss1は、給電制御装置2から各給電装置3へ、例えば一斉同報で送信されるので、各給電装置3において同時に受信され、その受信タイミングによって、各給電装置3における同期信号Ss2のタイミングが同期されるようになっている。
スイッチング制御部310は、スイッチング素子SW1のオンオフを制御する制御部で、スイッチング素子SW1を一定の周波数fでオンオフさせ、例えばスイッチング素子SW1に供給される制御信号Spwmのデュ―ティを制御して、PWM(パルス幅変調)制御を行うことにより、スイッチング電源部303から一定の直流の電源電圧Voを出力させる。なお、スイッチング素子SW1のスイッチング周波数fは、各給電装置3で同一にされている。
また、スイッチング制御部310は、基準信号取得部309から出力された同期信号Ss2のタイミングを基準にタイミング情報取得部308から出力されたタイミング情報St2に応じて、スイッチング素子SW1のオンオフタイミングを調整する。
生存通知部311は、自機が生存していること、すなわち導体線LNに電源電圧Voを出力中であることを示す生存信号を、給電側通信部306によって給電制御装置2へ、例えば自機の起動時、あるいは定期的に送信させる。
図4は、図1に示す給電制御装置2の構成の一例を示すブロック図である。図4に示す給電制御装置2は、制御側通信部201、タイミング情報生成部202、タイミング指示部203、装置台数取得部204、及び順序情報取得部205を備えて構成されている。
制御側通信部201は、給電装置3により導体線LNにおける電源電圧Voに重畳された通信信号を受信して、タイミング情報生成部202、装置台数取得部204、及び順序情報取得部205で処理可能な信号形式に変換して出力したり、タイミング指示部203から出力された信号を、導体線LNにおける電源電圧Voに重畳して給電装置3へ送信したりする電力線搬送通信用のインターフェイス回路である。
タイミング情報生成部202、タイミング指示部203、装置台数取得部204、及び順序情報取得部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶素子、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶素子、及びその周辺回路等を備えて構成され、所定の制御プログラムを実行することによりタイミング情報生成部202、タイミング指示部203、装置台数取得部204、及び順序情報取得部205として機能する。
装置台数取得部204は、各給電装置3から導体線LNを介して制御側通信部201で受信された生存信号に基づいて、生存している、すなわち動作可能な状態にある給電装置3を確認し、その台数を示す信号Snをタイミング情報生成部202へ出力する。順序情報取得部205は、各給電装置3から導体線LNを介して制御側通信部201で受信された順序情報を取得する。
タイミング情報生成部202は、複数の給電装置3におけるスイッチング素子SW1に、互いに異なるタイミングでオンオフさせるべくそのオンオフタイミングを示すタイミング情報を生成し、タイミング指示部203へ出力する。
タイミング指示部203は、タイミング情報生成部202により生成されたタイミング情報を示すタイミング信号St1を制御側通信部201により各給電装置3へ送信させる。また、タイミング指示部203は、複数の給電装置3におけるスイッチング制御部310においてスイッチング素子SW1のオンオフタイミングを調整するための基準となる基準タイミングを示す基準信号Ss1を制御側通信部201により各給電装置3へ送信させる。
次に、上述のように構成された給電システム1の動作について説明する。図5は、給電システム1の動作を説明するための説明図である。なお、以下の記載において、同一の動作については同一のステップ番号を記し、その説明を省略する。
まず、給電システム1における給電制御装置2と各給電装置3とが起動されると、各給電装置3における生存通知部311によって、各給電装置3の生存を示す生存信号が、各給電側通信部306によって導体線LNを介して給電制御装置2へ送信される(ステップS1)。そうすると、給電制御装置2における装置台数取得部204によって、各給電装置3から送信された生存信号が受信され、装置台数取得部204によって、生存している、すなわち動作可能な状態にある給電装置3の台数が計数され、その台数を示す信号Snがタイミング情報生成部202へ出力される。
次に、各給電装置3における順序情報設定部307に設定されている順序情報が、各給電側通信部306によって導体線LNを介して給電制御装置2へ送信される(ステップS2)。そして、給電制御装置2における順序情報取得部205によって、各給電装置3の順序情報が取得される。
図6は、各給電装置3の配置状態の一例を示す説明図である。図6において、給電装置3は、給電装置3−1〜3−6までの6台である例を示している。そして、給電装置3−1と給電装置3−2、給電装置3−3と給電装置3−4、給電装置3−5と給電装置3−6は、それぞれ、例えば同一の配電盤内に配設されていたり、隣接して配設されていたりすることにより近接して配設されている。一方、給電装置3−1と給電装置3−2との組と、給電装置3−3と給電装置3−4との組と、給電装置3−5と給電装置3−6との組とは、互いに距離を離して配設されている。
この場合、ユーザは、例えば、給電装置3−1の順序情報設定部307に「1」を設定し、給電装置3−3の順序情報設定部307に「2」を設定し、給電装置3−5の順序情報設定部307に「3」を設定し、給電装置3−2の順序情報設定部307に「4」を設定し、給電装置3−4の順序情報設定部307に「5」を設定し、給電装置3−6の順序情報設定部307に「6」を設定する。なお、図中では、各給電装置3に設定された順序情報を括弧で示している。
次に、給電制御装置2におけるタイミング指示部203によって、制御側通信部201から各給電装置3へ、定期的に例えば一斉同報によって基準信号Ss1が送信される(ステップS3)。そして、各給電装置3における給電側通信部306によって略同時に基準信号Ss1が受信され、各基準信号取得部309によって、基準信号Ss1に基づき基準タイミングを示す同期信号Ss2がスイッチング制御部310へ出力される(ステップS4)。この場合、各給電装置3において略同時に受信された基準信号Ss1に基づき同期信号Ss2が生成されるので、各給電装置3において生成された同期信号Ss2のタイミングも略同時となり、各給電装置3における基準タイミングが同期される。
なお、制御側通信部201から各給電装置3への基準信号Ss1の送信は、例えばスイッチング素子SW1のスイッチング周期T(1/周波数f)の整数倍、例えば20倍から50倍程度の周期で行われることが望ましい。これにより、各給電装置3における基準タイミングのずれを定期的に修正できると共に、基準タイミングの修正を各給電装置3におけるスイッチング素子SW1のスイッチングタイミングと同期して行うことができるので、基準タイミングの修正の際にスイッチング素子SW1のスイッチング動作が不連続となって、電源電圧Voにスイッチング素子SW1のスイッチングノイズが重畳されることが低減される。
次に、各給電装置3から給電制御装置2へ、同期処理が完了したことを示す同期完了通知が送信される(ステップS5)。そして、給電制御装置2によって、各給電装置3からの同期完了通知が受信されると(ステップS6)、タイミング情報生成部202によって、各給電装置3に対するタイミング情報が生成され、タイミング指示部203へ出力される(ステップS7)。具体的には、タイミング情報生成部202は、順序情報取得部205により取得された順序情報で示される順番で、各給電装置3におけるスイッチング素子SW1のオンオフタイミングを、360°を給電装置3の数で除して得られた位相だけ順次異ならせることにより決定し、当該決定したオンオフタイミングを示すタイミング情報を生成する。
例えば、図6に示すように、給電装置3が6台の場合、各給電装置3におけるオンオフタイミングを60°ずつシフトさせる。そして、各給電装置3の順序情報に従い、順序情報(1)の給電装置3−1は位相0°、順序情報(2)の給電装置3−3は位相60°、順序情報(3)の給電装置3−5は位相120°、順序情報(4)の給電装置3−2は位相180°、順序情報(5)の給電装置3−4は位相240°、順序情報(6)の給電装置3−6は位相300°というように、タイミング情報が生成され、タイミング指示部203へ出力される。
なお、タイミング情報生成部202は、各給電装置3におけるスイッチング素子SW1のオンオフタイミングを、給電装置3の数である6の各約数である2、3、及び6で360°を除して得られた位相、すなわち180°、120°、及び60°だけ順次異ならせることにより決定するようにしてもよい。
なお、給電制御装置2は、ステップS1において生存信号を受信することにより、給電装置3の台数を取得する例に限られず、例えばステップS5において受信した同期完了通知を生存信号として用いて、給電装置3の台数を取得する構成としてもよい。
次に、タイミング指示部203によって、給電装置3−1へ位相0°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3−2へ位相180°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3−3へ位相60°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3−4へ位相240°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3−5へ位相120°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3−6へ位相300°を示すタイミング信号St1が送信される(ステップS8)。
そして、各給電装置3における給電側通信部306によって、それぞれタイミング信号St1が受信され、タイミング情報取得部308によってタイミング信号St1からタイミング情報St2が取得され、スイッチング制御部310へ出力される。さらに、スイッチング制御部310によって、基準信号取得部309から出力された同期信号Ss2のタイミングを基準にタイミング情報取得部308から出力されたタイミング情報St2に応じて、スイッチング素子SW1のオンオフタイミングが調整される(ステップS9)。
図7は、給電装置3−1〜給電装置3−6から出力される電源電圧Voに重畳されるリップル電圧の一例を示す信号波形図である。図7に示すように、給電制御装置2から、給電装置3−1へは位相0°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3−1に近接して配設されている給電装置3−2へは位相180°を示すタイミング信号St1が送信されるので、給電装置3−1におけるスイッチング素子SW1のスイッチングタイミングと給電装置3−2におけるスイッチング素子SW1のスイッチングタイミングとは、180°異なるタイミングとなる結果、リップル電圧の位相もまた180°異なる。そうすると、給電装置3−1から出力されるリップル電圧と給電装置3−2から出力されるリップル電圧とは、導体線LN上で相殺され、導体線LN上のリップル電圧が低減される。この場合、給電装置3−1と給電装置3−2とは近接配置されているので、リップル電圧を効率よく相殺することができ、導体線LN上のリップル電圧低減効果を向上させることができる。
同様に、給電装置3−1から出力されるリップル電圧に対して、給電装置3−3から出力されるリップル電圧は60°遅れ、給電装置3−4から出力されるリップル電圧は240°遅れるので、給電装置3−3から出力されるリップル電圧と給電装置3−2から出力されるリップル電圧とは位相が180°異なり、導体線LN上で相殺される結果、導体線LN上のリップル電圧が低減される。この場合、給電装置3−3と給電装置3−4とは近接配置されているので、リップル電圧を効率よく相殺することができ、導体線LN上のリップル電圧低減効果を向上させることができる。
また、給電装置3−1から出力されるリップル電圧に対して、給電装置3−5から出力されるリップル電圧は120°遅れ、給電装置3−6から出力されるリップル電圧は300°遅れるので、給電装置3−5から出力されるリップル電圧と給電装置3−6から出力されるリップル電圧とは位相が180°異なり、導体線LN上で相殺される結果、導体線LN上のリップル電圧が低減される。この場合、給電装置3−5と給電装置3−6とは近接配置されているので、リップル電圧を効率よく相殺することができ、導体線LN上のリップル電圧低減効果を向上させることができる。
なお、タイミング情報生成部202は、順序情報取得部205により取得された順序情報で示される順番で各給電装置3におけるスイッチング素子SW1のオンオフタイミングを、360°を給電装置3の数で除して得られた位相だけ順次異ならせることにより決定する例を示したが、各給電装置3におけるスイッチング素子SW1のスイッチングタイミングを異ならせることにより、リップル電圧の位相をずらして互いに相殺することができればよく、例えば順序情報を用いずに給電装置3−1〜給電装置3−6へ順に60°ずつ位相が異なるスイッチングタイミングを設定してもよい。また、例えば、各給電装置3の通信アドレスを順序情報として用いてもよい。
また、例えば図8に示すように基準信号取得部309の代わりに基準信号取得部309a(第2の基準信号取得部)を備え、基準信号取得部309aは、電源入力端子301,302間に印加された商用交流電圧波形から基準タイミングを取得し、図9に示すように給電制御装置2は、ステップS3及びステップS4における基準信号Ss1の送信処理を行わない構成とし、基準信号取得部309aで得られた基準タイミングから同期信号Ss2を生成することにより基準タイミングを同期させる(ステップS4a)ようにしてもよい。基準信号取得部309aとしては、例えば、商用交流電圧が0Vと交差するゼロクロスタイミングを検出するゼロクロス回路を用いることができる。
この場合、同じ商用交流電圧が各給電装置3aへ供給されているので、各給電装置3a間において基準タイミングを同期することができる。また、給電制御装置2は、基準信号Ss1の送信処理を行う必要がないので、給電制御装置2における処理を簡素化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る給電制御装置及び給電装置を用いた給電システムについて説明する。本実施形態に係る給電システム1a(図略)は、図1に示す給電システム1とは、給電制御装置2の代わりに給電制御装置2aが用いられ、給電装置3の代わりに給電装置3bが用いられる点で異なる。給電システム1aは、図1に示す給電システム1のように、順序情報を用いて各給電装置3bのスイッチングタイミングを示す位相を割り当てるのではなく、給電制御装置2aによってリップル電圧を低減できる位相の割当てを探索し、各給電装置3bのスイッチングタイミングを設定する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る給電装置3bの構成の一例を示すブロック図である。図10に示す給電装置3bは、図2に示す給電装置3とは、リップル検出部312をさらに備える点で異なる。リップル検出部312は、導体線LNに生じたリップル電圧を検出し、そのリップル電圧を示すリップル電圧信号Spを、給電側通信部306によって給電制御装置2aへ送信させるもので、給電側検出部及びリップル電圧通知部の一例に相当している。
リップル検出部312は、例えば電源出力端子304,305間の電圧から交流成分を抽出するフィルタ回路と、フィルタ回路によって抽出された交流成分電圧、すなわちリップル電圧を検出するAD変換器と、AD変換器により検出されたリップル電圧のピーク値を検出し、リップル電圧信号Spとして給電側通信部306によって給電制御装置2aへ送信させる制御回路とを備えている。
図11は、給電制御装置2aの構成の一例を示すブロック図である。図11に示す給電制御装置2aは、図4に示す給電制御装置2とは、タイミング情報生成部202aの動作、及びリップルレベル取得部206をさらに備える点で異なる。
リップル検出部312における制御回路と、リップルレベル取得部206とは、例えば、CPU、RAM等の揮発性の記憶素子、及びROM等の不揮発性の記憶素子、及びその周辺回路等を備えて構成され、所定の制御プログラムを実行することによりリップル検出部312における制御回路、及びリップルレベル取得部206として機能する。
その他の構成及び動作は図2に示す給電装置3、及び図4に示す給電制御装置2と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。図12は、給電制御装置2a及び給電装置3bの動作を説明するための説明図である。また、図13は、給電制御装置2aの動作の一例を示すフローチャートである。まず、図5に示すステップS1、S3〜S6と同様の動作により、各給電装置3bにおけるスイッチングの基準タイミングが同期される。この動作については図12、図13における記載を省略している。
次に、図13を参照して、まず、タイミング情報生成部202aによって、各給電装置3bへスイッチング素子SW1のオンオフタイミングを割り当てた位相パターン情報が生成される(ステップS11)。図14は、給電装置3bが4台(給電装置3b−1〜3b−4)の場合における位相パターン情報21の一例を示す説明図である。
図14に示すように、タイミング情報生成部202aによって、例えば、360°を4分割して各給電装置3bにおけるスイッチング素子SW1のオンオフタイミングの位相を0°、90°、180°、270°とし、さらに各給電装置3bにおける位相の割り当ての組み合わせを変えた複数のタイミング情報である位相設定パターンA,B,Cが、位相パターン情報21として生成される。位相の割り当ての組み合わせは、給電装置3b相互間の位相差が、0°、90°、180°、270°のすべての組み合わせを含むように設定される。
なお、タイミング情報生成部202aが図14に示す位相パターン情報21を生成する例を示したが、例えば、予め位相設定パターンを複数、データテーブルとして不揮発性メモリ等の記憶部に記憶させておき、タイミング情報生成部202aは、予め記憶されているデータテーブルを参照することによって、位相設定パターンを生成する構成であってもよい。
次に、リップルレベル取得部206によって、位相パターン情報21のうちの一パターン、例えば位相設定パターンAで示されるタイミング情報が、タイミング指示部203へ出力され、タイミング指示部203によって、位相設定パターンAで示されるタイミング情報に基づいて、給電装置3b−1へ位相0°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3b−2へ位相90°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3b−3へ位相180°を示すタイミング信号St1が送信され、給電装置3b−4へ位相270°を示すタイミング信号St1が送信される(ステップS12)。
そして、各給電装置3bにおいて、図5に示すステップS9と同様の動作により、各給電装置3bにおけるスイッチング素子SW1のスイッチングタイミングが調整される(ステップS9)。さらに、スイッチング素子SW1のオンオフタイミング調整が完了したことを示す位相設定完了応答が、各給電装置3bにおける給電側通信部306から給電制御装置2aへ送信される(ステップS13)。
次に、給電制御装置2aにおけるリップルレベル取得部206によって、各給電装置3bにおけるリップル電圧を示すリップル電圧情報が、取得される(ステップS14)。具体的には、リップルレベル取得部206からの制御信号に応じて制御側通信部201から各給電装置3bへ、リップル電圧情報の送信を要求するリップル電圧情報要求が送信され(ステップS15)、各給電装置3bにおけるリップル検出部312によって、各スイッチング電源部303から出力されたリップル電圧が検出され(ステップS16)、給電側通信部306から給電制御装置2aへリップル検出部312により検出されたリップル電圧を示すリップル電圧信号Spが送信される(ステップS17)。そして、給電制御装置2aにおける制御側通信部201によって、各給電装置3bから送信されたリップル電圧信号Spが受信され、そのリップル電圧信号Spからリップルレベル取得部206によって、各給電装置3bにおけるリップル電圧が取得される(ステップS14)。
次に、タイミング情報生成部202aによって、リップルレベル取得部206により取得された各給電装置3bにおけるリップル電圧が予め設定された基準電圧と比較され、各給電装置3bにおけるリップル電圧が全て基準電圧以下であれば(ステップS18でYES)、スイッチングタイミングの設定処理を終了する一方、リップル電圧が基準電圧を超えるものがあれば(ステップS19でNO)他の位相設定パターンを選択するべくステップS19へ移行する。この場合、基準電圧としては、例えば給電制御装置2a、給電装置3b、端末装置4相互間で導体線LNを介した通信に支障がないリップル電圧が設定される。
これにより、各給電装置3bにおけるリップル電圧が予め設定された基準電圧以下になれば、ステップS19以降の処理を行うことなくスイッチングタイミングの設定処理を終了することができるので、スイッチングタイミングの設定処理の処理時間を短縮することができる。
次に、ステップS19において、リップルレベル取得部206によって、位相パターン情報21におけるまだ設定されていない位相設定パターンが選択され、その位相設定パターンに基づき各給電装置3bにおけるスイッチングタイミングを設定すると共にリップル電圧を確認するべくステップS12へ移行し、新たな位相設定パターンに基づきステップS12〜S19の処理が繰り返される(ステップS19でYES)。
一方、リップルレベル取得部206によって、位相パターン情報21におけるすべての位相設定パターンについて、ステップS12〜S18の処理が実行済みであると判断された場合(ステップS19でNO)、タイミング情報生成部202aによって、位相パターン情報21における全ての位相設定パターンのうち各給電装置3bのリップル電圧が最低となった位相設定パターンが選択され(ステップS20)、その位相設定パターンに基づき各給電装置3bへタイミング信号St1が送信されて(ステップS21)、各給電装置3bにおけるスイッチングタイミングが設定される(ステップS9)。
以上、ステップS11〜S21の処理により、各給電装置3bにおけるリップル電圧が予め設定された基準電圧以下になるか、あるいはリップル電圧が基準電圧以下にならなくてもリップル電圧が最低となる位相設定パターンが探索され、各給電装置3bのスイッチングタイミングが割り当てられるので、例えばユーザが給電装置3bの配置状態を考慮して順序情報を設定する必要がなく、自動的に最適なスイッチングタイミングを割り当てることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る給電制御装置及び給電装置を用いた給電システムについて説明する。本実施形態に係る給電システム1b(図略)は、図1に示す給電システム1とは、給電制御装置2の代わりに給電制御装置2bが用いられ、給電装置3の代わりに給電装置3cが用いられる点で異なる。給電システム1bは、第2の実施形態に係る給電システム1aとは、給電装置3cではなく給電制御装置2bによってリップル電圧が検出される点で異なる。
図15は、本発明の第3の実施形態に係る給電制御装置2bの構成の一例を示すブロック図である。図15に示す給電制御装置2bは、図4に示す給電制御装置2とは、タイミング情報生成部202bの動作と、リップル検出部207(第1及び第2の制御側検出部)をさらに備える点とで異なる。リップル検出部207は、例えば一対の導体線LN間の電圧から交流成分を抽出するフィルタ回路と、フィルタ回路によって抽出された交流成分電圧、すなわちリップル電圧を検出するAD変換器とを備え、AD変換器により検出されたリップル電圧を示すリップル電圧信号Srを、タイミング情報生成部202b及びリップルレベル取得部206へ出力する。
図16は、本発明の第3の実施形態に係る給電装置3cの構成の一例を示すブロック図である。図16に示す給電装置3cは、図2に示す給電装置3とは、スイッチング電源部303aがスイッチSW2(平滑制御部)を備える点と、スイッチング制御部310aの動作とが異なる。
図17は、スイッチング電源部303aの構成の一例を示す回路図である。図17に示すスイッチング電源部303aは、図3に示すスイッチング電源部303とは、平滑コンデンサC2と、スイッチSW2とをさらに備える点で異なる。平滑コンデンサC2は、平滑コンデンサC1よりも静電容量が小さいコンデンサである。
スイッチSW2は、例えば、トランジスタやリレースイッチ等のスイッチング素子を用いて構成されており、スイッチング制御部310aからの平滑制御信号Scに応じてインダクタLと、平滑コンデンサC1,C2との間の接続を切り替えることにより、電源電圧の平滑に用いられる静電容量を変化させる。
その他の構成及び動作は図2に示す給電装置3、及び図4に示す給電制御装置2と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。図18は、給電制御装置2b及び給電装置3cの動作を説明するための説明図である。まず、給電制御装置2b及び給電装置3cが起動されると、給電装置3cのうちの一台、例えば給電装置3c−1のみにおいてスイッチング電源部303aが動作を開始して電源電圧Voを導体線LNへ供給し、他の給電装置3cはスイッチング電源部303aの動作を停止させた状態にされる。この場合、例えば各給電装置3cに、最初から電源電圧Voの供給を開始する給電装置3cを設定するための設定スイッチを設け、ユーザが1台だけ最初から電源電圧Voの供給を開始するように、設定スイッチを設定するようにしてもよい。
次に、給電制御装置2bから給電装置3c−1へ、給電装置3c−1におけるスイッチング素子SW1のスイッチング周期T(1/スイッチング周波数f)を要求する動作情報要求が送信され(ステップS31)、給電装置3c−1から給電制御装置2bへ、給電装置3c−1におけるスイッチング素子SW1のスイッチング周期Tを示す動作情報が送信され、給電制御装置2bによって、給電装置3c−1におけるスイッチング素子SW1のスイッチング周期Tを示す情報が取得される(ステップS32)。
次に、給電装置3c−1において、スイッチング制御部310aからの平滑制御信号Scに応じて、スイッチSW2が平滑コンデンサC1から平滑コンデンサC2へ切り替えられ、電源電圧の平滑用静電容量が予め設定された所定の時間、例えば1秒間だけ小さくされる(ステップS33)。これにより、給電装置3c−1から導体線LNへ出力されるリップル電圧が増大され、給電制御装置2bのリップル検出部207におけるリップル電圧の検出が容易にされる。
次に、給電制御装置2bにおいて、リップル検出部207によって、導体線LNからリップル電圧が検出され、リップル電圧信号Srがタイミング情報生成部202bへ出力される。そして、タイミング情報生成部202bによって、リップル電圧信号Srに基づき給電装置3c−1から出力されるリップル電圧の位相0°のタイミングが、基準タイミングとして取得され、この基準タイミングを示す基準信号Ss1が生成される(ステップS34)。
そして、タイミング指示部203によって、制御側通信部201から各給電装置3cへ、定期的に例えば一斉同報によって基準信号Ss1が送信される(ステップS35)。この場合、基準信号Ss1は、ステップS32において給電装置3c−1から取得されたスイッチング素子SW1のスイッチング周期T(1/周波数f)の整数倍、例えば20倍から50倍程度の周期で送信される。これにより、例えば各給電装置3cがすべて交換されて、スイッチング周期Tが変化した場合であっても、交換された新たな給電装置3cのスイッチング周期Tを取得することができるので、基準タイミングの修正を各給電装置3cにおけるスイッチング素子SW1のスイッチングタイミングと同期して行うことができ、基準タイミングの修正の際にスイッチング素子SW1のスイッチング動作が不連続となって、電源電圧Voにスイッチング素子SW1のスイッチングノイズが重畳されることが低減される。
そして、各給電装置3cにおける給電側通信部306によって略同時に基準信号Ss1が受信され、各基準信号取得部309によって、基準信号Ss1に基づき基準タイミングを示す同期信号Ss2がスイッチング制御部310aへ出力される(ステップS4)。この場合、各給電装置3cにおいて略同時に受信された基準信号Ss1に基づき同期信号Ss2が生成されるので、各給電装置3cにおいて生成された同期信号Ss2のタイミングも略同時となり、各給電装置3cにおける基準タイミングが同期される。
なお、ステップS32において、給電制御装置2bは、給電装置3c−1から通信によってスイッチング周期Tを取得する例を示したが、例えば、タイミング情報生成部202bによって、リップル電圧信号Srの周期に基づきスイッチング周期Tが取得される構成としてもよい。この場合、タイミング情報生成部202bは、周期取得部の一例に相当している。
以下、ステップS4〜S6の処理は、図5に示すステップS4〜S6と同様であるのでその説明を省略する。
図19は、給電制御装置2b及び給電装置3cによるスイッチングタイミングの調整動作を説明するための説明図である。また、図20は、給電制御装置2bによるスイッチングタイミングの調整動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS11〜S13の動作は、図12に示すステップS11〜S13と同様であるので、その説明を省略する。次に、給電制御装置2bから各給電装置3cへ、電源電圧の平滑処理を停止させる平滑処理停止要求が送信される(ステップS41)。そうすると、各給電装置3cにおいて、スイッチング制御部310aからの平滑制御信号Scに応じて、スイッチSW2が平滑コンデンサC1から平滑コンデンサC2へ切り替えられ、電源電圧の平滑用静電容量が予め設定された所定の時間、例えば1秒間だけ小さくされる(ステップS33)。これにより、給電装置3c−1から導体線LNへ出力されるリップル電圧が増大され、給電制御装置2bのリップル検出部207におけるリップル電圧の検出が容易にされる。
次に、給電制御装置2bにおいて、リップル検出部207によって、導体線LNからリップル電圧が検出され、リップル電圧信号Srがリップルレベル取得部206へ出力される(ステップS42)。そして、リップルレベル取得部206によって、リップル電圧信号Srにより示されるリップル電圧が予め設定された基準電圧と比較され、給電制御装置2bにおいて検出されたリップル電圧が基準電圧以下であれば、スイッチングタイミングの設定処理を終了する(ステップS18でYES)一方、リップル電圧が基準電圧を超えるものがあれば(ステップS19でNO)他の位相設定パターンを選択するべくステップS19へ移行する。
この場合、基準電圧としては、例えば、各給電装置3cにおいて平滑処理を停止した場合におけるリップル検出部207で検出されるリップル電圧において、給電システム1bに誤動作が生じることが予め確認されている電圧レベルに一定の余裕を設けた電圧レベルが用いられる。
これにより、給電制御装置2bにおいて検出されたリップル電圧が予め設定された基準電圧以下になれば、ステップS19以降の処理を行うことなくスイッチングタイミングの設定処理を終了することができるので、スイッチングタイミングの設定処理の処理時間を短縮することができる。
以下、ステップS19〜S21の動作は、図13におけるステップS19〜S21と同様であるのでその説明を省略する。
以上、ステップS11〜S13、S41、S42、S18〜S21の処理により、給電制御装置2bにおいて検出されたリップル電圧が予め設定された基準電圧以下になるか、あるいはリップル電圧が基準電圧以下にならなくてもリップル電圧が最低となる位相設定パターンが探索され、各給電装置3cのスイッチングタイミングが割り当てられるので、例えばユーザが給電装置3cの配置状態を考慮して順序情報を設定する必要がなく、自動的に最適なスイッチングタイミングを割り当てることができる。
また、給電システム1bにおいて複数台設けられる給電装置3cには、フィルタ回路やAD変換器等から構成されるため高コストであるリップル検出部を備える必要がなく、給電システム1bにおいて1台設けられる給電制御装置2bがリップル検出部207を備えるだけでよいので、給電システム1b全体としてコストを低減することができる。
また、上述の給電システムにおいて、前記複数の給電装置は、自機の生存を示す生存信号を、前記給電側通信部によって前記給電制御装置へ送信させる生存通知部をさらに備え、前記制御側通信部は、前記複数の給電装置から前記生存信号を受信するものであり、前記給電制御装置は、前記制御側通信部により受信された生存信号に基づいて、前記複数の給電装置の数を取得する装置台数取得部をさらに備えてもよい。
また、上述の給電システムにおいて、前記給電制御装置は、前記導体線に生じたリップル電圧を検出する第2の制御側検出部と、前記第2の制御側検出部により検出されたリップル電圧から、前記周期を取得する周期取得部とをさらに備え、前記タイミング指示部は、前記周期取得部で取得された周期の整数倍の周期で、前記タイミング情報を前記制御側通信部により送信させるようにしてもよい。
また、上述の給電システムにおいて、前記タイミング指示部は、前記複数の給電装置におけるスイッチング制御部において前記タイミングを調整するための基準となる基準タイミングを示す基準信号を前記制御側通信部により送信させ、前記給電側通信部は、前記基準信号を受信し、前記複数の給電装置は、前記給電側通信部により受信された基準信号から、前記基準タイミングを取得する第1の基準信号取得部をさらに備え、前記スイッチング制御部は、前記第1の基準信号取得部により取得された基準タイミングを基準にして、前記給電側通信部により受信されたタイミング情報に応じて前記タイミングを調整するようにしてもよい。
また、上述の給電システムにおいて、前記受電部により外部から受電される電圧は交流電圧であり、前記受電部により受電された電圧の波形から、前記基準タイミングを取得する第2の基準信号取得部をさらに備え、前記スイッチング制御部は、前記第2の基準信号取得部により取得された基準タイミングを基準にして、前記給電側通信部により受信されたタイミング情報に応じて前記タイミングを調整するようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る給電制御装置及び給電装置を用いた給電システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す給電装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2に示すスイッチング電源部の構成の一例を示す回路図である。 図1に示す給電制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す給電システムの動作を説明するための説明図である。 図1に示す給電装置の配置状態を示す説明図である。 リップル電圧の一例を示す波形図である。 図1に示す給電装置の変形例を示すブロック図である。 図8に示す給電装置を用いた給電システムの動作を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る給電装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る給電制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る給電システムの動作を説明するための説明図である。 図11に示す給電制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 位相パターン情報の一例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る給電制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る給電装置の構成の一例を示すブロック図である。 図16に示すスイッチング電源部の構成の一例を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る給電システムの動作を説明するための説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る給電システムの動作を説明するための説明図である。 図15に示す給電制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1,1a,1b 給電システム
2,2a,2b,2c 給電制御装置
3,3a,3b,3c 給電装置
4 端末装置
201 制御側通信部
202,202a,202b タイミング情報生成部
203 タイミング指示部
204 装置台数取得部
205 順序情報取得部
206 リップルレベル取得部
207 リップル検出部
301,302 電源入力端子
303,303a スイッチング電源部
304,305 電源出力端子
306 給電側通信部
307 順序情報設定部
308 タイミング情報取得部
309,309a 基準信号取得部
310,310a スイッチング制御部
311 生存通知部
312 リップル検出部
C 平滑コンデンサ
LN 導体線

Claims (11)

  1. 電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ前記電源電圧を供給する複数の給電装置と前記複数の給電装置の動作を制御する給電制御装置とを備えた給電システムであって、
    前記複数の給電装置は、
    外部から供給される電圧を受電する受電部と、
    前記受電部により受電された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより前記電源電圧を生成する第1のスイッチ部と、
    前記給電制御装置との間で前記導体線を介して通信を行う給電側通信部と、
    前記給電側通信部により受信された、前記オンオフするタイミングを示すタイミング情報に応じて前記第1のスイッチ部におけるオンオフのタイミングを調整するスイッチング制御部とを備え、
    前記給電制御装置は、
    前記導体線を介して前記複数の給電装置との間で通信を行う制御側通信部と、
    前記複数の給電装置における第1のスイッチ部を、互いに異なるタイミングでそれぞれオンオフさせるべく前記タイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成部と、
    前記タイミング情報生成部により生成されたタイミング情報を前記制御側通信部により送信させるタイミング指示部とを備えたこと
    を特徴とする給電システム。
  2. 前記タイミング情報生成部は、前記周期の位相における360°を前記複数の給電装置の数の各約数で除して得られた位相だけ前記複数の給電装置におけるオンオフのタイミングが互いに異なるように、前記各給電装置における前記タイミングをそれぞれ決定し、当該決定したタイミングを示すタイミング情報を生成すること
    を特徴とする請求項1記載の給電システム。
  3. 前記複数の給電装置は、前記複数の給電装置の数の各約数で除して得られる複数の位相を前記複数の給電装置に割り当てる順番を順序づけする順序情報の設定を受け付ける順序情報設定部をさらに備え、
    前記タイミング情報生成部は、前記各給電装置の順序情報設定部に設定された前記順序情報を収集し、収集した順序情報で示される順番で、前記各給電装置におけるタイミング情報を生成すること
    を特徴とする請求項2記載の給電システム。
  4. 前記複数の給電装置は、
    前記導体線に生じたリップル電圧を検出する給電側検出部と、
    前記給電側検出部により検出されたリップル電圧を示す信号を、前記給電側通信部によって前記給電制御装置へ送信させるリップル電圧通知部とをさらに備え、
    前記給電制御装置は、
    前記タイミング情報を、前記各給電装置に対する前記タイミングの割当てを変えながら複数回、前記制御側通信部により送信させ、当該送信させる都度、前記制御側通信部によって前記複数の給電装置から送信された前記リップル電圧を示す信号を受信させ、前記制御側通信部により受信されたリップル電圧を示す信号から、前記導体線における前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルを示す情報を取得するリップルレベル取得部をさらに備え、
    前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルに基づいて、前記タイミング情報を生成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の給電システム。
  5. 前記給電制御装置は、
    前記導体線に生じたリップル電圧を検出する第1の制御側検出部と、
    前記タイミング情報を、前記各給電装置に対する前記タイミングの割当てを変えながら複数回、前記制御側通信部により送信させ、当該送信させる都度、前記第1の制御側検出部によって前記導体線に生じたリップル電圧を検出させ、前記第1の制御側検出部によって検出された前記リップル電圧から、前記導体線における前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルを示す情報を取得するタイミング割り当て処理を行うリップルレベル取得部と
    をさらに備え、
    前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記各タイミングの割当てに応じたリップル電圧のレベルに基づいて、前記タイミング情報を生成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の給電システム。
  6. 前記リップルレベル取得部は、前記制御側通信部によって前記複数の給電装置へ各給電装置のリップル電圧の上昇を指示するリップル上昇指示を送信させた後、前記タイミング割り当て処理を行うものであり、
    前記複数の給電装置は、
    前記第1のスイッチ部により生成された前記電源電圧を平滑する平滑部と、
    前記給電側通信部により前記リップル上昇指示が受信された場合に、前記平滑部による平滑処理を停止させる平滑制御部とをさらに備えたこと
    を特徴とする請求項5記載の給電システム。
  7. 前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記リップル電圧のレベルが、予め設定された基準電圧以下となった場合における前記各タイミングの割当てに応じて、前記タイミング情報を生成すること
    を特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の給電システム。
  8. 前記タイミング情報生成部は、前記リップルレベル取得部により取得された前記各タイミングの割当てに応じた前記リップル電圧のレベルのうち、最も低いレベル値を示す信号が受信された際における前記タイミングの割当てに応じて、前記タイミング情報を生成すること
    を特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の給電システム。
  9. 外部から供給される電圧を受電する受電部と、前記受電部により受電された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより電源電圧を生成する第1のスイッチ部と、給電制御装置との間で導体線を介して通信を行う給電側通信部と、前記給電側通信部により受信された、前記オンオフするタイミングを示すタイミング情報に応じて前記第1のスイッチ部におけるオンオフのタイミングを調整するスイッチング制御部とを備えた給電装置について、複数の当該給電装置との間で前記電源電圧の供給及び通信に共用される前記導体線を介して通信を行う給電制御装置であって、
    前記導体線を介して前記複数の給電装置との間で通信を行う制御側通信部と
    前記複数の給電装置を、互いに異なるタイミングでオンオフさせるべく前記オンオフのタイミングを示すタイミング情報を生成するタイミング情報生成部と、
    前記タイミング情報生成部により生成されたタイミング情報を前記制御側通信部により送信させるタイミング指示部とを備えること
    を特徴とする給電制御装置。
  10. 電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ前記電源電圧を供給する複数の給電装置と前記複数の給電装置の動作を制御する給電制御装置とを備えた給電システムに用いられる給電装置であって、
    外部から供給される電圧を受電する受電部と、
    前記受電部により受電された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより前記電源電圧を生成する第1のスイッチ部と、
    前記給電制御装置との間で前記導体線を介して通信を行う給電側通信部と、
    前記給電側通信部により受信された、前記オンオフのタイミングを示すタイミング情報に応じて前記第1のスイッチ部におけるオンオフのタイミングを調整するスイッチング制御部と
    を備えることを特徴とする給電装置。
  11. 電源電圧の供給及び通信に共用される導体線を介して負荷へ前記電源電圧を供給する複数の給電装置と前記複数の給電装置の動作を制御する給電制御装置とを用いる給電方法であって、
    前記給電制御装置が、
    前記複数の給電装置における第1のスイッチ部を、互いに異なるタイミングでオンオフさせるべく前記タイミングを示すタイミング情報を生成するステップと、
    前記生成されたタイミング情報を前記導体線を介して前記複数の給電装置へ送信するステップとを含み、
    前記複数の給電装置が、
    外部から供給された電圧を予め設定された所定の周期でオンオフすることにより前記電源電圧を生成するステップと、
    前記給電制御装置から前記オンオフするタイミングを示すタイミング情報を受信し、当該受信したタイミング情報に応じて前記オンオフのタイミングを調整するステップとを含むこと
    を特徴とする給電方法。
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